
総合評価
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powered by ブクログ緊迫した対局シーンが印象的でした。「真剣師」東明との一番、壬生との一番。激しくも静かな対局シーンと圭介の心の葛藤。 想い焦がれた将棋に身を投じた圭介だけれど、どんどん沼にはまっていく。 生まれた時から因縁を持ち、不憫な人生を送らなければならなかった圭介が哀れで仕方ない。 将棋に出会ったのは幸せだったのか、不幸だったのか… 柚月裕子さん作品は初読でしたが、おもしろかったです。他の作品も読んでみたいです。
13投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ将棋は子供の頃ちょっとやってたけどもう忘れてしまった。しかし、賭け将棋で生きていた人は昭和時代ホントにいたらしい。将棋に生きる人たちの波乱万丈の人生。ミステリーというより人間ドラマだった。 早く映画も観なければ。
22投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
将棋の世界は分からないけれど それでも命を削った真剣勝負の鬼気迫る感じが 読んでいてもヒリヒリと伝わってくるようでした。 父、庸一から語られる衝撃の事実 狂った血が桂介を蝕んでいく。 あぁ桂介には幸せになって欲しかったなぁ。 ゴッホの「向日葵」を見る目が変わりそうです。
0投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ上下巻まとめて 関東の山中から白骨死体が発見される。白骨死体は将棋の駒を抱えていた。 白骨死体は誰なのか、誰が何を目的として遺体を埋め、駒と一緒に葬ったのか。 上条桂介のパートと、刑事の駒の持ち主をあぶり出すパートで構成 将棋は詳しくないので読み飛ばしてしまったが。 上条桂介にとって、死が身近な日常の中で、幼少期に出会った唐沢さんの存在は生きる意味を教えてくれるものであり。 大学時代に出会ってしまった東明には、どれだけ恨みを抱えても、畏怖を抱いている。 将棋を介して出会い多大な影響を与えた二人。桂介の人生に大きな影響を与えていく。 もし駒を一緒に埋葬しなければ。警察は真相にはたどり着かなかっただろう。 それほどまでに、思い入れる何かがあった。 この結末はどう捉えたら良いのだろうか ゴッホの向日葵の話が桂介の生き様の仄暗さを象徴しているのが印象的。
3投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ昭和五十五年、春。棋士への夢を断った上条桂介だったが、駒打つ音に誘われて将棋道場に足を踏み入れる。そこで出会ったのは、自身の運命を大きく狂わせる伝説の真剣師・東明重慶だった―。死体遺棄事件の捜査線上に浮かび上がる、桂介と東明の壮絶すぎる歩み。誰が、誰を、なぜ殺したのか。物語は衝撃の結末を迎える!(e-hon)
1投稿日: 2025.11.04
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上巻の冒頭に現れた死体の身元の謎は、下巻の割と早い段階で何となく想像がついてしまった。 まあミステリではなく人間ドラマが軸だろうと思われるのでそれはいいとしても、主人公が殺人教唆を行う動機があまりにも短絡的であり、またその一方で了解不能なところもあると感じられ、読み終えた時の納得感や満足感のようなものはなかった。また、キーのひとつである、盤上に現れる向日葵のくだりもどこか現実味がなく、その点も今ひとつ没入できなかった要因ではないかと思う。 下巻から登場する真剣師の人間臭さと、それに反発しながらも一方では惹かれていってしまう主人公の関係性の描写は良かったし、全体として見ても別に変な作品ではないと思うが、本屋大賞2位、この秋映画化ということでハードルを上げすぎたのか、自分にはあまり刺さらず残念な気持ちが大きく残ったのでこの評価とした。
1投稿日: 2025.11.03
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映画公開前にと思って読みました。将棋は全くわからないので、正直、将棋を指しているところの駒の進み方や指し手の描写は何が何やらで、飛ばし読みでしたが、将棋好きの方はとても楽しめると思います。私はストーリーを楽しませてもらいました。桂介の人生が少しでも幸せを感じるものになってくれたらいいなと思いながら読みましたが、それも叶わず、悲しい結末で終わりました。映画も観に行こうと思います。
11投稿日: 2025.11.01
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ミステリーというよりは、容疑者がなぜその犯行に及んだのか、経緯を心情と共に描いた作品。 心理描写が非常に丁寧である一方、当人にしかわからないメタファー的な要素もあり、どちらの観点からも楽しめる。 上巻の唐沢の温かい描写と、下巻の東明の真剣師としての生き様が対比的で、真剣師に深く魅入られていく上条のサガのようなものを感じた。上条が唐沢のことをあまり思い出す描写がなかったのも印象的。 上条桂介にとって「向日葵」とはなんだったのか。23章の内容と、クライマックスの一文が示唆に富んだものであり、ある種の諦観とともに締め括られる。
1投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ昨日上巻読了。10時すぎ、3時過ぎに目覚めたら下巻が気になりすぎて、手に取ってしまった。そのまま読了。 今日が休みでよかった(笑) 下巻は、将棋の理解が深い方がより、読みやすいかなと思いながらも向日葵と将棋の駒が導いてくれるまま読み進む。 下巻は上条と東明の話がメインで進むのだが。映画化になると言うことと、坂口健太郎が主演だということしかわかっていなかった私(笑)、主役が刑事の佐野だと思っていた。 おのずと刑事の佐野が主役の坂口健太郎だと思っていたので、深夜に妄想の中を軌道修正することになる(笑) それはさておきだ。 唐沢から貰った駒を巡り、上条は将棋の世界にもう一度戻る。それは東明と言う圧倒的な将棋士に翻弄いや惹かれていくからだ。抗えないまま、恨みを持ちながらも上条は東明についていくことになる。生い立ちも天才だと言うことも似ている2人。 そして、この2人は、孤高すぎるのだ。 最後はおそらくと言う展開でした。 この後上条は、そして、佐野はちょっと知りたい あと、映画も観たい(笑) 友達にお勧めして一緒に行こう。 主演を間違えていたことは黙っておく(笑)
32投稿日: 2025.10.19
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下巻 東大に入り、アルバイトをしながら勉強に励む桂介は、部活に入る余裕もなかったが、あるとき運命に導かれるように入った将棋道場で東明重慶と出逢う。 この2人の出会いがまた、桂介の運命を大きく変えていく。 東大を出て、外資系企業に就職し、退職してソフトウェア会社を立ち上げた桂介。年商30億を超え、地位と名声と金を手に入れた桂介だったが、その幸せは長くは続かない。 有名になり雑誌に載った息子を訪ねて、金をせびりに来る父親。 かたや真剣師と呼ばれ、旅打ちに出る東明についていく桂介。 私は将棋には詳しくないが、(駒の進め方くらいしか)将棋の勝負場面のなんとも言えない緊張感は凄いと思った。 生命を賭けるような東明の将棋を、どうしても見たい桂介。 そして恩人唐沢からもらった大事な名駒を、東明に盗まれてしまう 神様がいるなら、どうしてこんな酷い人生を、と呪いたくなるような場面だった。 東明を恨み、憎みながら、彼の打つ将棋は桂介を魅了し離さない。その心の葛藤。 そして亡母を彷彿とさせる向日葵が、どんどん意味合いを変えていく後半… 驚愕の出生の秘密 父親への恨み、東明への恨み、将棋への渇望… そして死への誘惑 上巻冒頭の竜昇戦七番勝負の第七戦 勝負の最後に指した手は…… 絶句して、放心して、しばらく言葉が出なかった… こんな結果になるなんて… 時は遡り、東明との最後の勝負をする桂介 「約束は果たした」という東明。 約束とは、父庸一を殺してほしいというものだった。その約束を果たした、というのだ。 最後に思い出の地で真剣勝負を申し出る東明。 ジュウケイ最期の真剣勝負に 「俺が勝ったら俺を殺して埋めてくれ」と頼む東明 勝負の最後は なんと竜昇戦の最後と同じ。 負けを認めた東明は、自ら生命を断つ 実はもう病に侵され長くはなかった。 その遺体を埋めた桂介。 その胸に、名駒を抱かせた桂介は、何を思っていたのだろうか… 死にたくても死ねない 死を恐れるのに、死の魅力からも逃げられない そんな東明と桂介の共通点 数々の名勝負を見せてくれた東明への香典だったのだろうか… この物語に出てくる向日葵は、 あまりにも生々しい生と死を見せつける。 明るい花、太陽の化身のようなきらきらした輝きを持つ花ではなく 人間の心の奥底に潜む暗さやえげつなさ、欲望や葛藤、悩み嫉みなどを全身に纏わせる生命の叫びの花のような… そしてラストの場面 恐らくこうなるのだろうと 予想はできた。 東明は もし彼が見たら この最後をどう思っただろうか 物語終盤は涙が流れて読むのが苦しかった。読み終えたとき、放心状態で、言葉を発することができなかった。 合掌
6投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ一気に読んでしまった。 将棋の描写は良くわからないが、臨場感あって、楽しめた。話の構造も良かった。 この作者、ハズレないね。
0投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ下巻最高に面白かったですね。 下巻は将棋を知らない方には厳しいかもですが私は凄く楽しめましたし。最後のほうの展開がムネアツすぎました。 終わり方が素敵ですね。どうしても桂介に感情移入してしまう所を守りつつしっかり終わっていく感じが私は好きでした。
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ#盤上の向日葵 上・下 #ミステリの秋2025 の開幕は本作から。 遺棄された身元不明の遺体と名駒の繋がりを追う先に、異色の経歴を持つ天才棋士が浮かび上がる。 前半の雪の東北での真剣師東明の将棋と、後半、向日葵の群生の中での圭介の昇竜戦。その対比が棋士達の狂気を鮮烈に印象づける。
6投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ面白かった。上巻とは違い下巻では緊張感のある展開で流れ出し、一気に読み終わりました。真剣師、熱いですね。よかったです。
2投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ将棋に明るくなくてもあっという間に読んでしまった。上巻で抱いたイメージを覆させられる。下巻も絶対に読んでほしい。唐沢先生がけいすけの成功を喜んでいてくれたらうれしい。けいすけの心安らぐ日が来ることを願わずにはいられなかった。柚月裕子には直木賞とってほしい。丸善にて購入。
3投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
満を持して渡辺謙ご登場。 真剣師なるものを初めて知った。お金をかけて命もかけてるねぇ。 将棋の棋譜が文字で何度も出てくるけど、将棋は小学生の時兄に付き合ってやったくらいで詳しくないので読み飛ばし。でもちゃんと話は通じるのでご安心。 ミステリーともちょっと違う、なぜ彼は容疑者になってしまったのか、の軌跡をたどるお話。 なかなか壮絶な人生ですね。 しかしラストが! そこで終わる?! え?そんな終わり方?! いにしえの火曜サスペンス劇場か。 さぁ眠りなさい〜
1投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ全く将棋のルール知らないけど楽しめた。 最初に犯人は分かってるけど何故そのような結果になったのかという過去を遡って展開されていくかんじ。 圭介が将棋に取り憑かれすぎて共感するような作品ではなかった
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ将棋そのものがわからないので、逼迫した対局の状況や、駒の動きに対してエッ⁉︎ なんていう驚きも感じることができなくてなかなか悔しい思いをした。 うーん。 桂介が主役なんだろうなぁ。 それなら最後は東明や、お母さんとは違う生き方して欲しかったなぁ。 事件が終わった後、佐野君はどう感じたんだろう。 そこが気になって仕方ない
2投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ2018第15回本屋大賞第2位。賭け将棋真剣師人としてクズ東明重慶と父親の虐待貧困から奨励会を諦めたが特例として棋士となり最高峰タイトル戦に挑む東大卒元実業家上条圭介。勝負の恐怖感満載ミステリ。坂口健太郎、渡辺謙で映画化も
12投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ気になって、読んでしまった 将棋の棋譜がイメージできなかった 佳介 命を張って真剣勝負を見たかったし、やりたかったのか? 東明重慶 将棋の真剣師 佳介 近親相姦で生まれた子供 将棋にここまで魅了される人生があるのかな
1投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻2冊。 『盤上の向日葵』は、2019年にBSでドラマ化され、今年の10月31日より、坂口健太郎、渡辺謙の主演で映画化されるのも楽しみだ。 物語は簡単に言えば、将棋の駒を抱いたままの白骨が見つかり、その殺人事件を刑事が解決していくストーリーではあるが、そこには平行して謎のプロ棋士・上条桂介の半生、『棋士』になるための苦労や、さまざまな将棋界の掟などが描かれている。 もちろん将棋界を知らなくても十分面白いが、知っている人はより一層面白いのかな。 長編ゆえ、主人公のプロ棋士・上条桂介(映画では坂口健太郎)の生い立ちから始まり、酒浸りの父親からの暴力に耐えながら新聞配達をし、生計を立て、将棋と出会い、のめり込んでいく章から始まる。また殺人事件を追う刑事のパートの章と交互に物語は進むが、最後の最後にようやく接点があるというのも、ちょっと意外だったな。 将棋をテーマに書かれた小説と言えば、難病に苦しみながらもひたすら名人を目指して人生の全てを将棋に捧げた『聖の青春』が面白かった。(これはノンフィクションだけど) 将棋の駒の動かし方もあやふやな僕には到底想像もつかないが、羽生善治さんが解説まで務めているところからも、棋士の方にもある意味では有名な小説なのかな。
3投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ将棋素人の私には、途中の将棋の駒の動きの説明は分からなかったので流すように読んでしまいました(´・×・`) 少しずつ謎が明らかになっていく様子は手に汗握り、あっという間に読んでしまいました。 最後は悲しく、なんとか幸せに生きていく道はなかったのかと呆然としてしまいました… やっぱり子供の時に愛情を注いでくれる大人の側にいられたら、また違った幸せがあったかも知れないのに…とやるせない気持ちになりました。
1投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
将棋の駒と桂介、東明の今までの人生、全てが詰まっていてとても濃い内容だったと思いました。 個人的には、桂介の父親の桂介に対する態度とか何となく納得感があったり、向日葵がどのように関わってくるのか疑問だったりが解消されてすっきりしました。まさに向日葵の呪いだなと思いつつ、最後は東明との最期の将棋が桂介の中では忘れられないものになってるのを感じてそれはそれで幸せなのかなと勝手に自己解決してました笑
5投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ2018年本屋大賞第2位受賞作。 読後感はしばらく放心状態でした。 桂介には幸せになってほしかったのに… 将棋のことは、あまり詳しくありませんが、それでも十分楽しめる作品です。 桂介と東明の壮絶すぎる出会い。ラストの種明かしは壮大すぎます。
34投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ白骨遺体と一緒に見つかる名匠の将棋駒。ここから犯人を追う刑事達と容疑がかかる天才棋士の人生が折り重なっていく。下巻、上条桂介は遂に真剣士・東明に出会う。そこから人生は大きく動いていく。後半は刑事か追う事件と容疑者の天才棋士というよりも、上条桂介の心に目が離せない。東明重慶との出会いは運命的だったんだろなと思う。切なさもあり感慨深いもあり、読了後は放心状態でした。下巻は棋譜も多く、将棋の知識があればもっと楽しめたかもしれないが、それ抜きでも十分入り込めました。 映画化での役者さんに申し分なし(原作にない登場人物はわからないけど)、こちらも楽しみにしたい。
28投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ2人の人物の将棋の勝負に関わるやり取りをもっと読みたかった。読了後に、どうしてラストの行為に至ったかを自分なりに補完してみたが、2人の関わりの強さがもう一つに思える。映像ではどう表現されてるのか気になる。、
2投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ将棋なんて門外漢も甚だしい 駒の動かし方すらおぼつかない でも十分に楽しませてもらった 最後は睡眠時間がずいぶん削られた 人は狂気に触れてみたくなるものなのか?
1投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ初めましての作家さんです。 そして久しぶりのミステリー作品です。 今年の秋に映画が公開されるということで、原作を読んでみました。 とても読みやすくて一気に読み終えてしまいました。 将棋のことはほとんど分かりませんが、人間模様がとても面白かったです。 ただ、主人公の上条桂介が色々と不憫でやりきれない気持ちになってしまいました。
24投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻に続き、事件の真相が明らかになっていく下巻。 途中からうっすらと予感はしつつ、あっけないと言えば少しあっけない幕切れであった。 そして明らかに羽生九段を意識した登場人物が出てきたシーンで少々興醒め。将棋が好きで普段その対局を見ているが故の現象かもしれないが、突然あからさまに現実の棋士を彷彿とさせる描画が出てきたことで(名前も非常に似ている)、それまで作り上げられてきた作品の世界に雑音が入ったような、言葉を選ばず言えば突然作者に媚を売られたような、少し残念な気持ちになった。
2投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ下巻は下巻で登場人物に肩入れしてしまい、幸せになってほしい、うまくいって欲しいと吸い込まれるように読んでいました。 終わり方も納得、すべてに納得。 でも、もっともっとこの人たちのことを知りたい。まだ知らないことがあるという、名残惜しい気持ち。 上中下巻でもよかったかもしれない!
1投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ上巻と同じく二つの方向からスポットライトを当ててストーリーが進んでいく。 二つの方向から話が繋がっていくのは面白いし、読んでて気持ち良い。 ゴッホの「向日葵」の暗く悲しみのある部分を登場人物の人生をとうまく重ね合わせ、作品タイトルとして「盤上の向日葵」としてあるのはまさにその通りだなと思う。 それにしても、こんなに優秀なのに悲しい人生をたどる主人公がいていいものか。 家庭環境や血筋だったり避けれない部分、宿命のリアリティも伝わってきた。 最後まで読んでみて納得の結末だったし、話の進み方としても面白かった。 2021/05/14
0投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログ後半は事件解決の道すじをたどるので、途中でなんとなく想像出来てしまいますが将棋と向日葵のつながりもわかって心が痛みます。将棋の世界から離脱して警官になった佐野でシリーズ化になったらいいなぁ。
11投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わって泣いた。切なくて。なぜ桂介はこのような悲しい人生だったのか。 不遇な幼少時代を救ってくれたのは将棋であり、将棋があるから生きてこられたと思う。 しかし、彼の人生とは、幼い頃に生き別れた母の面影を求める旅だったのだろう。 何かに導かれるようにして訪れた書店で向日葵の絵と出会う。この向日葵こそが亡き母そのものだった。 向日葵は夢にも出てくるし、将棋の対局中にピンチになると盤上に向日葵が現われて、勝利へと導いてくれる。 そして、最後は新幹線のホームで、母のいる向日葵に向かって旅立っていく。切ない。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ最初から最後の最後まで面白かった。 どのシーンも見逃せないくらい面白い。 少しずつ明らかになってくる謎や過去が現在と交わっていき、どんどんどんどん引き込まれた。 あっという間に読み切って没頭した。 これは心から読んで面白かったと思える本。 映画も見に行ってみたいな。
11投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語は殺人事件なので、ミステリーやサスペンスの類で最後に大きなドンデン返しがあるかと思っていたが、ある棋士のヒューマンドラマだった。 親に恵まれず、詐欺にあい大切な駒を失いながらも将棋の魅力に取り憑かれた男のストーリーだった。 とても読みやすかったが、主人公の不遇さに何度も読む手が止まってしまった。
0投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログストーリーに読み応えはある。ミステリーとしての意外性もある。 しかしもう一つ物語に入り込めなかった。章ごとに主人公や時間や場所が変わるので、その度に一度感情がリセットされてしまうような気がした。普通の謎解きとして書いてくれた方が、もっとおもしろかったような気がする。
0投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ捜査の過程が素晴らしい、事実に迫ってく感じが一気読みさせてくれました。下巻ではじめて圭介一人称が登場し、一気に物語がスピードアップした感覚。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ柚月裕子さんにハマって次々読んで来たけどこれは意外な展開だった。ほろ苦くても光が差すような結末が多かったが本書はどこまでも苦く、同時に強い想いが溢れる最後だった。まさかこんなに泣くとはwただ子どもの頃の桂介から死への念慮(憧れ?)のようなものを唐沢先生が気づく場面があっても良かったかも。チビ桂介くんは可哀想だけどまっすぐに将棋を求める純粋さを感じていたのでいきなり「狂気の血」と言われても戸惑う。将棋を知らなくても棋譜の合間の表現で凄まじさが伝わるので食わず嫌いしませんように。
1投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ将棋に関する知識はゼロでしたが、楽しめた!将棋の試合のハラハラ感と、金の絡んだときの人間の泥臭さが感じられて良かったです。
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ(備忘)身元不明の白骨遺体、遺留品は名匠の将棋駒。この遺体の裏に存在する物語はとにかく衝撃。誰が誰を殺したのか。。将棋はルールちょっと知ってるくらいの知識ですけど、真剣勝負という言葉の意味を知れた気がしました。
0投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ物語の終着点を示されたときは意表を突かれた。予想を見事に裏切られ、少しづつ立てていた仮説が一気に崩れ落ちるような感覚だった。0からスタートで再び仮説を立てようと試みたが、考える間もなく読み終えてしまい、最後は少し呆気なく、でもそれが彼の最適解だったのだろうと納得させられてしまった。
0投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ真剣師と呼ばれるひとがいたことは知らなかった。いろんな世界があるんだな。 桂介は逃げることだって出来たんじゃないのか。将棋が分かる人はもっと楽しめるだろうな。 最後の場面、まさか飛び込んだとは。(後で分かった)
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ一気読み。 ミステリーとしての精巧さよりも、 主人公の幼少期、対局シーン、周りの大人たちとの会話が映像のように頭に入り込んで来るようなリアリティさが合った。表現力が高いのだと思う。 魅了されている人に魅了される、というフレーズが非常に印象深かったし、まさにそのシーンには引き込まれるばかりだった。
0投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログ柚月裕子さんの作品は初読みでした。 今秋に映画化されると知り、ミーハーなので手に取りました。 とても読み応えあり、上下巻でしたが飽きずに長さを感じさせなかったです。 映画の主要キャストの1人である人物がいつ登場するのかと思ったら、下巻にようやく。この長編を映画化するなら、だいぶ削ぎ落とさないとならないだろう、でも、幼少期のエピソードもストーリーにとって外せないところ。色々と想像しながら読み進める形は、なんだか新鮮でした。 将棋に明るければもっと楽しめたのかもしれないけれど、そのあたりはさらっと読み流してしまった。。 でも、それでも十分楽しめる作品でした。 羽生さんの解説もとても良かった。
14投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある種の狂気。将棋・駒を軸とした出会いと人生が描かれるが、向日葵を介した狂気もあり、救われない切なさを感じる。
0投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログ一気読みした。解説が羽生さんでした。 上条桂介と東明重慶の人生がドラマチックすぎる。真剣師とか芸術品としての駒とか、着眼点が斬新でした。 対局シーンは鬼気迫るものがあり、気が付いたら手に汗握りながら読み進めていた。
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ上巻で見つかった死体は誰か。中々真相が分からずモヤモヤしたまま下巻に突入。一転して将棋の展開。それもお金を賭ける真剣師の世界。緊張したやり取りが続いて行く。棋譜が出てくるが、残念ながら頭で進められない。 死体に残された将棋の駒を巡って壮絶なドラマがあった。人手に渡った駒を買い戻すためにビジネスを成功させる上条。成功しすぎて吸い寄せられてくる害虫達。害虫駆除は誰がどのように。 最後の結末は、あれしか無かったのだろうか? 幾つもの疑問が残ったまま突然終わってしまった。悲しい結末に絶望してしまう。
63投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ昔、ドラマで見たとき、よかったので、そのまま本は読まずにいようと決めた 今度、映画をするようなので、読んでみようかなという気になり読んだ 最初に見たドラマが、私の中で、良すぎたので、星は、3つです
1投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ真剣師と呼ばれる賭け将棋師との関わり、桂介の出生の秘密、白骨死体と高価な将棋の駒の謎、下巻には将棋の指し手も描かれていたがあいにく将棋の知識が薄くその部分はほぼ流し読みでした。知識があれば更に面白く読めたのでしょう。
0投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ下巻は一気に事件の本質に迫っていく感じで、過去と現在がどう繋がっていくのか?願わくばキレイな形で繋がって欲しいと望みながら読み進めた。父との過去。東明重慶との関係性。プロローグにどう繋がるのか?期待値高く読む事が出来た。
0投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ向日葵ってなんだろう、というのがこの本を読み始めた時からの最大の疑問だったのですが、なるほど、そうだったのね、と。 夏、強烈な生を感じると同時に影のように伸びる死も感じる。夏に咲く向日葵は確かに綺麗だけど、ただ綺麗なだけじゃない。魔力だったり狂気だったりを孕んでいるようにも思う。 耳を切り落として画家仲間に送っただの、最後は拳銃自殺しただの、今でもゴッホに関する逸話はある。拳銃自殺は本当だったのか定かではないみたいですが、仮に嘘だったとしてもその話が残って語られるくらい、ゴッホは常軌を逸した存在だったのだろう。 天才は人に理解されないようで。 上条桂介は、家庭環境に恵まれず、人を信じては騙され、糞みたいな父親からは逃れられず、金金金、金によって狂っていく人が身近に複数いた。そんな人が億を超える財を築くことができたのは神様の皮肉なような気もする。 向日葵に向かって舞った桂介、らしい終わりだったと思う。
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ柚月さんは何で将棋のこともこんなに詳しいの?とびっくりしてしまう。勝負師の世界、ケイスケの出生の秘密、そしてラストシーン‥。見応え十分てした。
7投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ途中まで東明が悪人にしか見えませんでしたが、実は桂介を思う気持ちは誰にも負けない強いものであると感じました。
21投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ柚月裕子『盤上の向日葵』上下巻読了。『孤狼の血』の作者が今回は将棋の世界を題材に書いた長編。死体遺棄事件の遺留品である名駒の行く末をベテラン刑事と新米刑事が追う形で進行。並行して実業界からプロ棋士に転向した異端の鬼才の生い立ちが描かれている。しかして作者がいちばん描きたかったであろうは下巻からの将棋の真剣師の荒唐無稽な生き様であろう。『孤狼の血』ではダーティーなマル暴刑事を中心に据えてどっぷりと魅力たっぷりに描いたが、本作では話が分散しがちで怪人物であるが今一つハマらなかった。ミステリ的にもただただ答えに接近していくばかりで盛り上がりに欠けた。
1投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ上下巻合わせての感想 推理小説でもあり趣きとしてはどちらかと言うと主人公上条の人生録的な側面も強い 将棋の駒にまつわる小説というちょっと珍しい作品 途中途中で棋譜に関することも展開されている ドラマを見ているような感覚でその時の情景が頭にぼんやり浮かび上がるかのようだった
1投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ藤井聡太くんの出身地が 近いので、 将棋ブームを嬉しく思う昨今。 本格的推理小説で読み応えあり。 さすが、 安定の柚月裕子さん。 同年代の女性作家は ハズレがない。 点と点だったことが 繋がり 線になっていく過程で ぐいぐいと引き込まれた。 将棋のルールは全く知らないが、 柚月さんが どれほど調べあげて 書き上げたのか、想像すると 本当にすごい! 作家として プロに徹している感じが好き。 文章に酔いしれることなく、 無駄がなく、 情景や 匂いまで伝わるような描写が、いい。 才能に恵まれながらも 父から虐待を受け、不遇な桂介。 ビジネスで成功し、 プロ棋士になり、 立派になった陰に あった 背景とは。 唐沢さんの将棋の手解きで 人生を救われたと 同時に 数奇な運命が紐解かれた後 待っていたのは? 上下2巻セットだけど、 一気読みできる! ちなみに 解説は羽生善治さん!!
10投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ将棋は駒の動かし方ぐらいしか知りませんが、個性的な将棋指し達の逸話は結構好きです。 この作品も将棋指し達の“狂気”が全編通してちりばめられていて、非常に面白かったです。 読んでいて、「新宿の殺し屋」と呼ばれた将棋指しを描いた『真剣師小池重明』(団鬼六著)が思い出されました。 巻末の羽生善治さんによる解説もとても味わい深かったです。
3投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
将棋に関して全く知識がないので、序章を読んでいる間は、将棋もわからないし状況も分からないしで、私この本を読んでよかったんだろうか…という気持ちになりました。 しかし、盤上の勝負はわからなくても勝負の緊迫感が伝わってきます。その辺りは上手くかかれているのかと。 上巻の最後では、唐沢についに辿り着くかと思いきや異なる名前がでてきたために混乱しました。その混乱を持ったまま、東明と上条の過去回想があり、しかもそれが下巻の半分ほどのボリュームがある。あれ、これあとこんだけで解決するの?と思いましたが、結局警察の推理というより上条の回想でしたね。結末よりも、過去回想に重きをおいている感じがしました。 実際、過去の話や回想が長かったために、上条や東明に対して考える所が多くなりました。 ハッピーエンドでは全くないですが、好きな作品です。 以前、柚月さんの作品は臨床真理を読んで苦手意識がありましたが、今回のような作品であればまた読みたいです。 将棋のルールだけでも知っていたら、今よりさらに楽しめただろうなとは思います。
2投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
展開の面白さと持続する緊張感で、ダレることなく読み切った。時々でてくる将棋のシーンが分かればもっと面白いのかな? 定石や戦術を知らない程度の自分は斜め読みせざるを得ない。 衝撃のラストであった。 将棋がしたくなったので、久しぶりに。
2投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログ前編で離れていたものが、どんな感じで繋がっていくのか、ドキドキしながら読みました。将棋の指し方は詳しくないので、飛ばしてしまいましたが、将棋に詳しい人ならもっと楽しめますね。 真剣師、架空の仕事師だと思ってましたが、解説で羽生さんが子供の頃にはいたと書いてみえます。本の様に、憧れの仕事師だったのでしょう。
2投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログ前半はありきたりなラストが予想できるなと思っていたが、読み進めるうちに予想は裏切られ、先が気になる展開で引き込まれた。
4投稿日: 2024.06.08
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「地獄でも、この駒さえあればーー」 純粋さ、渇望、そして危うさと狂気。 ひとは何に導かれるのだろう。 本当は、みんな、なにが欲しいんだろう。 上巻はすこし中弛みしてしまって読むのに日を置いてしまったりしたものの、下巻は2日で読み切ってしまった。(わたしは普段、読み終えてしまったら読む前の自分には戻れないのでゆっくり本を読みたい派です。2日で読み切るなんて珍しく、それほどに柚月先生の文章構成や登場人物に引き込まれたのだと思います。) 佳介くんの明日も生きてみようかなと思える光が将棋であったからこそ、下巻の途中向日葵が盤上に見え出してからの自己の不安定さから最後への結末は奥歯がギリっとする。とてもやるせない、、、 すこし自分とも重なってしまって。自分の努力ではどうやったって抗えない他人(身内)からの人生の妨害というのはほんとうに人の心を蝕んでいく。 本当は誰だって、言葉にしないだけで親から愛されたい。子供がいるならその子供を愛したい。きっとただそれだけなのにね。難しいね、正しく生きるって。 解説を羽生先生が書かれていて、昔に真剣師と指したことがあるというのもびっくり。 「人が魅了される姿に人は魅了される」素敵な言葉ですよね。人は相手が気づいていないその人の魅了に気づいた時に好きになる(だったかな…)という言葉と同じくらいすきです。
3投稿日: 2024.05.24
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上条桂介の人生の行方がこれとは、唐沢さんも悲しむだろうなぁ〜。 唐沢さんの桂介くんへの愛がほっこりしてよかった。 ちょっと後味が悪い小説だった。
4投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ話としては面白いのだが、将棋の知識が無いと面白さは減りそう そして将棋好きな人からすると納得が行かない点があるためそこを気にしないなら面白いはず
2投稿日: 2024.05.11解説が羽生善治(羽生をモデルにした登場人物も)
将棋を題材にしたミステリー。 実業界から異例の転身した天才棋士が主人公。 殺人事件と名作の駒の謎解きが骨格で、羽生をモデルにした人物も登場(作品の解説は羽生本人)し飽きさせないけど、やはり主人公の壮絶な人生模様が作品の核となっていて、惹き込まれた。
0投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ上条桂介の人生の過酷さと彼が巡り合っていた勝負師たちの鬼気迫る生き方、対局シーンの迫力、ただの証拠品ではなくさまざまな場面でキーポイントになる駒の使い方など、将棋のようなターゲットが狭い題材にも関わらず本屋大賞2位の名に相応しい作品でした。
1投稿日: 2024.04.18
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上下巻を一気読み。 ミステリと考えると特にどんでん返しや複雑な伏線がある訳でもないのでアッサリした印象。 ただ、メインはそっちではなく将棋を軸に置いた人間ドラマだった。恐らく作者もそのつもりだからミステリ要素が薄いのだろうと納得。 結末については、こうなるしか無かったのかと考えさせられた。 余談だけど、上巻のラストに名前が出たおかげで「大河原‥一体何者なんだ」となってしまった笑
7投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログ将棋の世界と死体遺棄事件。 それにしても将棋の世界は過酷なのですね 将棋のことはあんまり知らなかったけれど将棋の世界を少しのぞけてよかった。
1投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログメインの伏線は全て回収しつつも、読者の想像に委ねる部分もある。上巻に比べると少し間延し、飛躍した展開が少し気になったが、作品としてはとても秀逸と感じた。
1投稿日: 2024.03.14
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途中まで中々面白かったけど、個人的には回収しきれてない部分が残った。 少年時代に世話になった元校長が事件の真相に関わるものだと勝手に予想していたので、その後についてはほぼ触れられないまま終わったのが納得出来なかった。 最後が呆気なかった。
2投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログ柚月さんのエッセイで、松本清張の砂の器よりヒントをえて書かれたとのことでしたので、最初から犯人はわかっていました。 ただ殺害された人物は私が思っていた人とは違っていました。 どのような展開でストーリーが進んでいくのか、最後まで興味をもって読み終えることができました。
19投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ山中で発見された白骨死体が、高価な将棋の駒を持っていた事件のお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 実業界の寵児で天才棋士――。 男は果たして殺人犯なのか! ? さいたま市天木山山中で発見された白骨死体。唯一残された手がかりは初代菊水月作の名駒のみ。それから4ヶ月、叩き上げ刑事・石破と、かつて将棋を志した若手刑事・佐野は真冬の天童市に降り立つ。向かう先は、世紀の一戦が行われようとしている竜昇戦会場。果たしてその先で二人が目撃したものとは! ? 日本推理作家協会賞作家が描く、渾身の将棋ミステリー! --------------------- 刑事視点と将棋の棋士視点、そして現在と過去の話が入り乱れて展開する 刑事視点では初代菊水月作の駒がいくつ現存していて、それぞれの所在と来歴を調べる事で犯人に迫っていく 棋士の方は、子供の頃に将棋の道に進ませようとしてくれた恩人、そして将棋の真剣の世界にいざなった男とのかかわりが描かれる 上巻の冒頭で刑事二人が天童に趣き、タイトル戦に挑む棋士 上条桂介が容疑者である事が明かされている 白骨死体は誰なのか?なぜ刺殺されたのか?高価な駒を抱えていたのは何故か? 歪な状況の白骨死体が物語る、上条桂介の人生 ドラマを観てたので、ストーリーは既知 ドラマの改変も、刑事の一人が女性になってたというのは大きな違いなのと 確か、終盤でも唐沢さんは生きてて妻と一緒にテレビ見てた気がする ろくでなし親父に虐待、ネグレクトで育った子供の頃 そんな桂介に手を差し伸べてくれた唐沢さん プロ棋士になる道を諦めたけれども、「真剣」の世界にいざなった東明 唐沢さんが餞別にくれた初代菊水月作の駒への想い 奨励会を経ずにプロ棋士になった桂介の数奇な運命 読んでいて胸が熱くなるよね 読者としては上条桂介に同情的で応援したくなる気持ちで読み進めるわけだけれども ろくでなしの親父や、自身の出生の秘密、そして時折見える盤面の向日葵畑の映像という関連性が明らかになるところではもっと胸が苦しくなる 不憫な人は報われてほしいと思うよなぁ 解説が羽生さんというのもまた良い タイトル戦の相手は明らかに羽生さんをモデルにしてるし さらに、羽生さんから真剣師という存在が語られるというのも興味深い あと、確か単行本の時には重大な校正ミスがあったと聞いたことがある 先手、後手の表記が逆になってたというは、将棋ものとしては確かに致命的でしょうなぁ でも、私みたいに将棋に詳しくない人間にとっては棋譜の部分は結構読み飛ばしてしまったので、実際に校正ミスがあったとしてもそんなに影響ないと思う でも、その棋譜の部分にも何か込められた意味があるのだろうし、その辺を読み解けてないうちはまだまだ十分に物語を理解できていないという事なのでしょうねぇ でも、そんな事とは関係なくらいに熱く面白いお話でした
2投稿日: 2024.02.21
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東明、実力が半端ない真剣師。破天荒な性格も人によっては好ましく思えるんだろうけど、私は不愉快だった。素人、しかもまだ学生を騙すなんて最低。 あんな父親なのに上条が異常に優秀なのはなぜだろうと思っていたけど、そういうことだったのか。 駒をたどって犯人に近づいていく過程は面白かったけれど、結局誰も彼もが幸せにはならない結末で、魅力的な登場人物もおらず、ちょっと残念なお話でした。
1投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ将棋も刺してみたいけど麻雀好き ってな事で、柚月裕子の『盤上の向日葵 上・下』 柚月さんのミステリーはホンマオモロい 出てくる刑事もガミさんじゃないけどニヒルで格好ええんよな 将棋は軽く指せる位なんで、将棋の場面の指手は殆ど分からず将棋出来る人が読んだら面白いんじゃろなぁと思いながら。 桂介、東明、佐野、庸一のそれぞれの過去からの現在の生き様や衝撃の真実がもたらす人生の運命とは…。 中盤からラストに掛けての壮絶絶叫感が堪らんかった‼️ 東明、ゲスな奴じゃけど嫌いじゃないで 2023年15冊目
1投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ上条は東京大学に入るため上京をする そして近くの将棋道場で伝説の真剣師東明重慶と出会う そこから上条の運命が大きく変わっていく 重厚な話なのにページを繰る手が止まらず一気読み 上条の運命がどうなっていくのか 幸せになって欲しいという一心で読み進めた
1投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログ2024.1.25 読了 面白かった。 上下巻一気読みで止まらなかった。 上巻で描かれていた死体遺棄現場の遺留品である名駒の行方を追う刑事と異端の天才棋士の少年期の物語は下巻で明かされるであろう真相を想像して胸が苦しくなるほどの没入感だった。 下巻は想像以上に遣る瀬なくて早く結末を読まないと苦しすぎると思いながら必死で読み進めていた気がする。 救われないけど納得の結末だった。
1投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログミカエルの鼓動を読んだ時にも感じたが、この作者は登場人物のモデルがいて、そこに色々取材、調査を行い、その生い立ちなど含め丁寧に人物像を練り上げて、物語を作っているのがわかる。 この小説は、推理小説というより、生まれてからある意味、業を背負って生きる主人公の人間ドラマだと思った。 佐野、石破コンビによる捜査のパートと、主人公の生い立ちからを描くパートが交代の章として描かれていて、テンポよく読み進められる。 推理小説として読むと、ちょっと物足りないが、将棋による勝負師の人間模様の物語としては面白かった。 なお、気になった点として以下。 実際の対局場面で、「7六歩」などの描写が多い。 将棋に疎い人間には、文章としてこう書かれても、なかなか難しいところだ。 リアルさを伝えたいディテール表現なのはわかるが、今一つめんどくさいのこの描写は軽く読み飛ばしていた。 これが、マンガだと、将棋を知らなくても、盤面が描かれていて、そこに勝負の一手をピシッと打つ場面などのイメージが直接伝わる。 文章表現の難しいところだと感じた。 そのあたり、ちょっと緊迫した場面とはいえ、つい頭が物語から離れてしまうこともあった。
16投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログ下巻も一気読みできた。将棋の戦いは盤面はわからないが独特の緊張感が伝わってきた。過去と現在が繋がってきて、後半になって被害者が判明する。そっちかー。その後の話は辛かった。タイトル戦の結末も。切ないな。
44投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログなんとなく気になって買った上巻。 下巻があるなら普通買うよね。と買った一冊。 天才棋士の話と事件解決に向かう刑事の話。 主人公天才棋士の人生は凄まじくよくその悲惨さに潰されなかったと思う。 殺人に関わっていたとしても、主人公の人生と父親とされる人の事を考えると、許して欲しい気持ちがある。 途中に出てくる将棋の戦いの内容はほとんど意味がわからない でも戦いの熱さは伝わってきた。 将棋好きな人にはよくわかりよりこの小説を楽しめたのではないか 最後がちょっと残念 もう少しわかりやすいラストであって欲しかった。 年末年始や、仕事などでちょっと読み終えるのに時間がかかってしまったが、読み始めたらあっという間に読み終えた小説でした。
11投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログ最後鳥肌たった。 主人公はどうやったら幸せになれたんやろうか。 どうやっても幸せにはなれない気がする。本人のせいじゃないのに。 売却済み。でももう一回読みたいからいつか買いなおそうかな…。
2投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ上巻で分からなかった向日葵の意味が分かった。 それは夏の強烈な太陽を浴びて咲き誇る、あの向日葵のイメージとはかけ離れたものだった。 わたし自身は、そこまで何かにのめり込んだという経験がないので、ただただ色んなことが悲しいと思った。 唐沢夫婦が上条佳介に注いだ愛情は、彼を救うことができなかったこと。 佳介が、ろくでなしの父親を金で解決すればいいと思ってしまったこと。 東明重慶からひどい仕打ちを受けながら、それでも将棋の才能に圧倒されてしまったこと。 他にも。 将棋に限ったことではないが、その限定された世界で道を極めるということは容易なことではない。 そして、本当に好きなことに出会うことは、人生の全体において幸せだとは限らない。 他人から見たら、その人生は。
2投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログ白骨死体と共に発見された将棋の駒の足取りを追う刑事石破と佐藤の捜査パートと、将棋への熱い思いを胸に生きる異端の棋士上条桂介の人生が交差していく。 人生で何かひとつでも、熱く胸に刻めるものがあって、軸になるものがあれば人は強く生きていけるのか。かけがえのないそのひとつが失われるとき、どうなってしまうのか。 “向日葵”の儚さがじわじわ胸に広がる読後感。
2投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ろくでもない人生」を送った東明が最期に望んだのは、唯一幸せな時間を過ごした場所での佳介との将棋だった。 佳介が恩人からもらった大切な駒を、騙して売って逃げたにも関わらず、東明はまた佳介に近づいてきて、庸一の殺害を請け負った。 佳介も東明は、将棋の世界の高みでお互いを分かり合っていたのだろう。 なぜ遺体は高価な駒と共に埋葬されていたのか。その謎をずっと追い続けるストーリーの先で、そこに行き着くしかなかった2人の人生があった。
2投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログミステリというよりも、将棋に魅せられた男達の生き様を描いた作品と感じました。凄まじくて、やるせなかった。
2投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ白骨遺体と将棋の駒、過去と現在が交錯する物語の下巻。とにかく刑事にも棋士にも感情移入してしまって、佐野くん頑張れ粘れ、上条勝ってくれ、もうええやん白骨なんて、とグルグルしてしまう。どっちも好きになってしまいもう両方にとって良い結末があれば良い、と祈りながら読み進める。過去と現在の対局に揺れ動き、そして向日葵の行方に呆然とする。兎に角引き込まれた。
4投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログこれは面白かった! 読む手が止まりません。 将棋の世界に生きる男たちの人間ドラマ、生きざまが語られる物語。 下巻では、 賭け将棋「真剣師」の東明重慶との出会い。 東明の将棋に魅せられ、東明と東北で大きな賭け将棋の旅へ。東明との出会いが桂介の運命を変えていきます。 って、東北についていくか...(笑) その戦い後、東明は姿を消します。 桂介は大学卒業後、外資系会社に就職、そして独立してIT企業の社長として成功。 そんな中、クズの父親が現れて金の無心。ありがちの展開(笑) どうなる桂介! ふたたび東明も現れて.. という展開です。 そして、いまいま、桂介はプロの棋士になって世紀の一戦へ。 一方、警察も白骨死体の身元を特定、さらに桂介が駒を持っていたことを突き止め、タイトル戦の会場へ。 白骨死体は誰? 誰が殺したのか? その動機は? そして、明らかになる真実... 唸ります。 また、向日葵については、ゴッホの向日葵が出てきますが、「盤上の向日葵」とは桂介が見出す最善手のこと。 盤上に向日葵が現れるのか? 世紀の一戦で見出した最善手とは! これまた、唸ります。 とってもお勧め!
110投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ上巻での人間ドラマは凄く面白く、下巻にかなり期待していました。 しかし、下巻では将棋を賭け事とする『真剣師』という人種の心理描写が多く、物語の軸になる人物の出生に関わる大きな秘密が明らかになっても表現内容としてはかなり淡白だったと思います。 時代背景は昭和から平成初期に掛けて描かれていますが、そこはかなり上手に描かれていたと思いますし、将棋に限らず、1つの物事に命を掛けて打ち込んだ人間の描写は素晴らしいと思いました。
5投稿日: 2023.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
将棋は全然分からないが、続きが気になってどんどん読み進めてしまった ラストは悲しいけれど、心が温まるような複雑な気持ちになった 人物も個性的でおもしろかった!
1投稿日: 2023.07.27
powered by ブクログ上下巻読んだ上での感想です。 上巻とは変わって、下巻は棋士上条が中心に話が進んでいき、ミステリー感が急減します。しかし、上条の人生の物語として楽しんで読むことができました。 文章は読みやすく、どんどん読み進めることができました。 賭け将棋の世界というのは面白かったです。『必至』とか『詰めろ』などの将棋専門用語が出てくるので、コマの動かし方だけでなく、将棋全般の基礎知識があったほうが優勢劣勢の程度を理解しより楽しめると思います。 私は羽生善治さん監修の入門書を以前読んでました。 読みながら、上条がプロ棋士になるきっかけや過程の話を期待していたのですが、記載が薄かった点は残念におもってしまいました。 向日葵についても。納得いくような、いかないような。。。
1投稿日: 2023.07.01
powered by ブクログ下巻は一気読みでした。 異端の棋士、上条圭介。 彼の運命を祈るように辿りました。 読後の今、やり場のない気持ちで動けないです。 向日葵と将棋。運命に翻弄された彼の人生。 その物語に圧倒されました。 しばらく気持ちが切り替わらなさそうです。
2投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログ孤狼の血を映像で観てこの薄汚れた血腥いストーリーを女性が描いたのかと驚き、柚月裕子さんの作品を読んでみたくなりました。将棋は詳しくないのですが対局の臨場感に引き込まれます。将棋の世界から去らざるをえなかった青年と将棋だけが唯一の希望であった青年がリンクするストーリーは秀逸です。柚月裕子さんの他の作品も読みたくなりました。
6投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリというより桂介の将棋を通した激しい人生ドラマという感じ。 ミステリ要素(警察目線)が少し弱かったのと、二歩での負け方が少しあっけなかったが、それ以外の部分は引き込まれるものがあった
2投稿日: 2023.05.14
powered by ブクログ犯人探しミステリーではなく、東野圭吾「白夜行」を彷彿とさせる壮大なヒューマンドラマ。振り返ってみれば、警察が地道に捜査を進めるだけのストーリーながら、丁寧に描かれた生い立ち、各登場人物がそのまままっすぐ進んだが故のラスト、まさに真剣師。決してハッピーな物語ではないのに読後の満足感が心地よい。
3投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ本作品での将棋の場面はほとんどがアマの真剣師による賭け将棋で、昭和のヤバイ闇社会を垣間見ることができる。 本作品で登場するプロ棋士は、6冠を保持している24歳の壬生芳樹(みぶよしき)であるが、このモデルが羽生善治(はぶよしはる)であることは明らかだ。 下巻で登場するアマの真剣師・東明重慶(とうみょうしげよし)は物語の中で「鬼殺しのジュウケイ」の異名を持っている。 こちらも小池重明(こいけじゅうめい、本名:こいけしげあき)という「新宿の殺し屋」との異名を持つ実在の真剣師がモデルだということは容易に想像できる。 壬生芳樹と東明重慶が絡むシーンはなかったが、羽生善治と小池重明は接点があったことを解説で羽生さん本人が語っている(小池の名前は出していないが明白)。 羽生善治さんは9歳の時に小学生ながらアマ名人戦に出ていて、東京都下大会の予選を勝ち上がり本選にも進んでいる。 本選で敗れた羽生少年は決勝戦で記録係を務めているのだが、そこで優勝したのが小池重明だ。その後小池は全国大会も2連覇している。 タイトルの"向日葵"も下巻でいろんな意味を持って登場する。 ゴッホの"向日葵"も関係している。 "盤上の向日葵"は、今ならAIが示す最善手を象徴したものだ。 "盤上"に"向日葵"が現れるか否か…、それが勝敗に大きく影響する。 この物語は、なぜこのようなことになったのかを、登場人物の生い立ちと関係性を詳しく示すことで明らかにしていく。 天才棋士・上条桂介が主人公という設定だが、本当の主役は東明重慶で上条桂介は東明の分身のようにも感じた。 東明と上条の最終局の勝敗を決する手がまさかの●●と、同じであることが両者の関係性を物語っている。 将棋を題材とした物語で、二人の生き様の総括にもなっている●●を最後の一手に選んだ柚月裕子さんの発想は凄い。 佐野・石破コンビの刑事のキャラも良かったし、期待を裏切られることなく面白かった。
50投稿日: 2023.04.30
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佳介が可哀想でならなかった。 子供自体も可哀想なのに、大人になっても毒親に食い散らかされるなんて。 とはいえ予想通りの展開ではあった。 将棋の知識がまったくない私には将棋試合場面になると辛く、読み飛ばしてしまう部分はあったけど、将棋の世界が鬼の棲家で想像を絶するのは理解できた。
5投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログいや〜、非常に面白かった。単純に、めちゃくちゃ好みな話だった。純粋なミステリー(トリック解き明かし系)よりも、こういう背景解き明かし系 / 人間ドラマ系の方が好きなので、純粋に楽しめた。 個人的には、『青の炎』を彷彿とさせた。主人公の苦悩とか、なんというか全体的な雰囲気が似ていたと思う。 あと、将棋版『砂の器』と聞いてドキドキしながら見ていた(中居くんのドラマだけ履修)のだが、 「やっぱりそうなるか〜だめか〜」というのが最初の感想。終わりはあっけなかったけれど、共感できた。 ただ、上巻では主人公が病んでいる感じはなかったのにが気になる。下巻の中盤からいきなり明かされた情報に唐突感は否めなかった。東明に関してはそうだろうな、と思った。 一言でまとめると「仕方がない」。誰にもどうしようもなかったと思う。非常に良かった。1年後とかに再読したい。 ちなみに、将棋のことは1ミリもわからなくても楽しめた。
4投稿日: 2023.04.16
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母の面影を辿ると、最後は向日葵に辿り着く 下巻の冒頭の一文。なんて美しい書き出しなんだろうと思いました。 読者としては、悲壮な終わりだと思います。救われてほしかったと心から思う。 しかし同時に、物語としては、彼にとってふさわしい幕引きだったのかもしれないとも思います。 結局、上条と東明の共通点は「将棋があるから死ねない」ことだったのでは。 妄想をたれながすと。 東明は、死にたいからこそ、上条に再び会いにきて、将棋を差し続けたのではないかと思います。「自分にはもう将棋すらない」と思い、死ぬことへ踏み切るには、自分と同等以上に将棋が強い相手が必要。 それは、元治が死に花を咲かせたいと真剣の相手を求めたのとは、似て非なるもの。 だからこそ、東明は上条に勝ってしまう限りは死を選べない→「俺が勝ったら殺せ」という要求になったのだと思うのです。 負け、しかも、二歩というありえない反則をして負けたからこそ、東明は将棋を踏ん切ることができた=自ら死を選ぶことができた。 上条も本来は、父親が死んだ時点でいつ死んでも良かったはず。父親の存在という呪いは、上条を苦しめる存在であると同時に、上条を生かすものだった。 その呪いが解けたらどうなるか。東明にはわかっていたのではないでしょうか。だから上条に「プロになれ」という新しい呪いをかけた。それは、自分を(ある意味で)殺してくれた上条への、礼でもあったのではないでしょうか。 でも、上条もまた、二歩をうった。将棋という呪いが解けてしまった。だから、死を選ぶのは、行動としては必然的だったのかもしれないと思います。 もし、あの場に刑事が来ていなかったとしても、やはり遠からず違う形で、向日葵に向かって舞っていたのではないでしょうか。 総じてグイグイ引き込まれる面白さで一気に読んでしまいました。 「3月のライオン」や「りゅうおうのおしごと」が好きなので、棋士を扱った本を読んでみたくて手に取りましたが、やはり棋士という生き方を選ぶ人の背負う業に、肌を焼かれる思いです。
3投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
唐沢夫妻に引き取られてたら…と考えてしまう。 上は唐沢夫妻に泣かされ下は非道な大人に泣かされ。報われたのか?下巻は一気読みした。悲しいヒューマンドラマだこれは。
2投稿日: 2023.04.02
powered by ブクログ読み終わった後、心がグッと沈む感覚だったが、嫌な読後感ではなかった。 将棋について何も分からないで読んだが、緊張感はかなり伝わる。 上巻は推理小説、下巻はヒューマンドラマな印象だった。 解説にあった実際に元真剣師の棋士と勝負した話がかなり衝撃的。 フィクションの世界ではないのだと感じた。
4投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログこれはもうミステリーというより、ヒューマンドラマだなぁー。それでも不思議とぐいぐい読まされるのは作者の力量なのだろうな。
1投稿日: 2023.03.22
