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「神の子」と呼ばれたイエス。反乱罪に問われ十字架にかけられたイエスな死体は密室状態の洞窟から消え、救世主として復活した。
0投稿日: 2025.09.29
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イエス・キリストの「復活」を,本格ミステリとして描いた異色作。「神の子」と呼ばれたイエスは処刑され,密室状態となった洞窟に葬られる。しかし,三日後,死体は忽然と消え,「救世主(メシア)は復活した」という伝説が生まれる。この「密室から死体が消えた謎」を,本格ミステリとして解き明かそうとする作品である。 物語は三部構成。 「第一部 それ以前」では,主人公であるエジプト通商隊の一員が,エルサレムの人々にイエスという人物について聞き歩く。立場によってイエスの評価は大きく異なり,主人公は最終的に,「イエスとは,人々の願望や恐怖をありのままに映す鏡のような存在だった」と結論づける。そして,主人公はイエスがエルサレムへ入る直前に町を去る。 「第二部 それ以降」では,既にイエスは処刑されている。しかし,エルサレムでは「イエスは復活した」という噂が広まり,主人公はその真相を探るため調査を開始する。 主人公がたどり着いた真相は,ヘロデ・アンティパス領主に仕える家令クーザがイエス救出に協力したというものだった。密室のトリックは,洞窟が金曜日の夕方に閉じられた後,深夜前にもう一度だけ密かに開けられていたというもの。ローマ総督ピラトは真相を知りながらも,「真実とは,誰にでも扱えるものではない。復活の真実を知っているというお前は傲慢だ。」と語り,歴史に真実を残そうとはしない。このセリフが印象的だった。 「第三部 一年後」では,通商隊を離れた主人公が,イエスと思われる人物に救われる場面で物語は幕を閉じる。 全体の雰囲気は,歴史ミステリとして悪くなく,比較的読みやすい。しかし,本格ミステリとして見るとやや弱い。密室トリックは,「密室と思われていた洞窟が,実は深夜にもう一度開けられていた」という心理的なもので,特殊な知識も必要になる。意外性やサプライズもあまり感じられなかった。それでも,「イエス復活」を本格ミステリとして扱うという発想自体は面白く,雰囲気も嫌いではない。駄作ではないが,強く印象に残る作品でもなかった。評価は★3
0投稿日: 2016.05.15
powered by ブクログ『もっと歴史に対して責任を負って下さい。歴史に対して、あなたは取り返しのつかないことをしようとしているのです。 私は、歴史を学ぶ者として、そんなことを食い止めてほしいのです。あなたは、それを食い止めることができる立場にいる方なのですから。』 歴史ミステリとして読んでいいのかな。 渋い作品だった。でも、面白かったな。
0投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログ2013.12.24処分 以前『ネヌウェンラーの密室』で、なかなか殺人が起きなくて読むのに苦労したのが思い出されて、今回も難解そうなテーマだったので読めず…。 多分歴史やキリスト教に興味がある人には、より面白い内容なのだと思う。
0投稿日: 2013.12.24
