ミズキは自分を誘拐し奴隷として売ろうとした奴隷商人や、我儘王子、その獣人従者たちをも、次々陥落させていく。その誘拐騒ぎやミズキの冒険者ギルドでのパートーナー選び、食堂の人と王都に行く準備やら、大騒ぎの話。みんなミズキが可愛くて仕方がない。

多くの人に愛されているミヅキ。自分が規格外であることをイマイチ自覚していない危なっかしさもあるけれど、ミヅキのことを気にかけて守ろうとする人が沢山いるから楽しく暮らしていけそう。目立つ分、敵が増えたり、危険な目に合うことはこれからもありそうだけど。前世の記憶があるからこそ、魔法の使い方が違ったり、新しい料理を考案したり、獣人への差別がなかったりするミヅキ。周りの人を巻き込んで驚かせたりもするけれど、それでもミヅキに関わる人たちはみんな笑顔で過ごしているのが見られるのが楽しかった。