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スパイの妻
スパイの妻
行成薫/講談社
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総合評価

43件)
3.8
7
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12
1
1
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    信念を貫きたい気持ちもわかるけど、そういう人は誰とも大切な関係を築かずに、頑張って欲しいと思ってしまう。面白かったが何とも切ない。

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    信念を曲げない。 なかなか出来ないことです。 それにしても、過酷な戦争を経た 生き残りなんですよね僕たち。 もうあまり考えることもないけれど そんな僕たちに出来ることはなんなんだろぅ。

    0
    投稿日: 2025.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スパイかどうかは置いておいて、正義とは何かを考えさせられました。 優作の意思を尊重する聡子の姿に心打たれて最後は涙が止まりませんでした。 きっと美しい聡子の姿を映したフィルムは優作が持っていったのでしょう。

    3
    投稿日: 2024.12.10
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    3年半の積読を経て。 いわゆるスパイものとは少し違い切なさが残る。 あの時代、意外とこんな風にスパイになっていく人もいたんじゃなかろうか。 人の想いは複雑だから、結果的に騙し騙されたことになってしまうのかもしれない。 夫婦どちらの気持ちも理解できるがゆえに、最後の展開は引きずるな。。。 本当に、いつでも自由でいられる世の中でありたいと願う。 それにしても、優作さんの手際が良すぎてスパイ向き。

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の無垢で生き生きとした感情は戦争によって奪い去られてしまったが、それでもフィルムに納められた映像には幸せな一瞬が収められていた。そこに映し出されたスパイの妻と言われた母の幸せそうな素顔。スパイの父と母の娘として持ちつづけた感情は、切なさとともに涙へと変わる。無表情な母はかつて一途で健気な女性だった。

    2
    投稿日: 2024.05.01
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    思ったよりなんていったら失礼なのですが、面白かったです!なんとなく先をよめてはしまいましたが、ラストまで一気に読んでしまいました。終わりもよかったし、中弛みみたいのもありませんでした。実写化もされているので是非見てみたいな。

    15
    投稿日: 2024.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    聡子と優作の愛が胸を打った。日をしばらく空けて読んだが最後の方は一気読みできた。優作がその後どうなったのか気になった。

    0
    投稿日: 2024.01.11
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    一本のショートフィルムでも捉え方によって180度違って見える。 激動の時代を生き抜いた人たちのなかにはこのような人生を過ごした人がたくさんいたんだろう

    0
    投稿日: 2023.12.10
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        短いのに重厚な作品でした。 笑わない母親だったと娘が語る聡子。しかし遡って語られる若かりし頃の聡子は、とても感情豊かです。彼女はなぜ、スパイの妻と呼ばれ、笑わない母親になったのか。 日本軍の満州での蛮行を知り、その証拠を国外に持ち出し、戦争を始めて、負ける事で、自由な国にしようと言うのは、正義なのか、スパイなのか?旦那さんが一本気で、真っ直ぐな人だけど、振り回された奥さんは可愛そうな気がしました。 映画の「スパイの妻」も是非見たいと思います。

    6
    投稿日: 2023.11.11
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    あまり読まないジャンルでしたが、 時代背景の描写や、 ストーリーの展開が上手で どんどん惹き込まれた。 映画も観たくなりました。

    24
    投稿日: 2023.03.29
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    映画見たいなと思って見損ねていたやつ。ノベライズということで映画に忠実なのか加筆されているのかわからないけれど、小説として面白く読めた。ところでこのダンナさんはスパイというよりは巻き込まれて故の行動で、いわゆるスパイという感じはしなかったなあ。戦争前夜ともいうべき頃にホームムービーとはいえ『スパイの妻』なんてタイトルの映画を製作しちゃうのもどうなんだろ、自由を愛する故?自分は時局には流されないという証明?奥さんを置いていくことになる件だって、奥さんを愛する故の行動というよりは、なんかただの自分に酔ってる人という印象だなあ・・・まあでも、いつの時代だって自分の信念を貫くということは本当に大変なこと(それが国会機密にかかわるようなことならなおさら)だとつくづく思う。

    3
    投稿日: 2022.08.29
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    今の平和な時代に産まれた自分は恵まれてるなと改めて感じた 裕福でどこまででもついて行きたいと思えるような優作と結婚できた聡子は幸せだねえと思った

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    ガッツリのスパイものかと思ったら 純愛ものだった。 戦中の街並み、洋服や雰囲気 映像で見たら楽しそうだな。

    3
    投稿日: 2022.07.20
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    録画してたドラマ版を見てからの小説。 ストーリーは分かってるのにドキドキハラハラしながら、、、。 ドラマでは分かりにくかった聡子達の心情とかも分かれて良かったな。 それでも、聡子に寄り過ぎてるアタシは苦しくって悲しくって、、、。 その後の、聡子の事も気になって気になって、仕方がないのはアタシだけ?

    0
    投稿日: 2022.05.05
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    映画監督・黒沢清氏が、第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した映画「スパイの妻」の小説版として書き下された作品。 満州国ハルピン郊外において、関東軍防疫水部本部(731部隊)が極秘裏に研究開発を進める生物化学兵器(ペスト菌)の実験記録フィルムをめぐって、神戸で貿易商を営む夫(福原優作)とその妻(聡子)が、混沌とした時代に翻弄されながら、愛と大義に揺れ動く男女の凄まじい葛藤を描いた、歴史心理サスペンス小説に仕上げられている。二転三転する緊迫した筋運びの面白さに、時間を忘れて読み耽った。

    6
    投稿日: 2022.05.03
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    スパイというのは、もっと自ら望んでやる仕事だと思っていたけど、こんなどうしようもない感じでなることもあるんだなと。 でも、自分が同じ立場に立つと同じことが出来るだろうか? 無理だ。

    46
    投稿日: 2021.12.16
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    1940年、第二次世界大戦下における商社の社長優作とその妻聡子を巡る物語。 優作にはスパイ容疑がかけられ、「2人の間に秘密はない」といっていた関係性が徐々に変化していく様子がとても惹きつけられました。もしかしたらこんな事が本当にあったのかもしれない、と思うような時代背景と設定に切なくなり、やはり戦争なんて絶対やるべきじゃないと感じました。

    1
    投稿日: 2021.11.30
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    若い人のオススメ。 途中、だれた部分もありましたが、まあ、一気読み。 蒼井優さん、高橋一生さんのドラマを 気になりながら見なかったことが悔やまれます。

    2
    投稿日: 2021.11.21
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    戦争に向かっていく時代の小説を読むと、息苦しい。 ザッザッと兵隊の行進の足音が迫ってくるような、暗雲に向かって進んでいくような気がする。 日本軍がペストを生物兵器にしているという機密事項。 今のコロナ渦と重ね合わせずにいられなかった。 優作は妻を裏切るように守ったけれど、結局どうなったんだろう。 命がけの渡航は意味があったのか、そこが読みたかった。 聡子が幼なじみの元憲兵(実は昔から好意を持たれていた)と再婚するのも、なんかちょっと、昔の少女マンガ的な展開というか、好きではなかった。 あの時代の女は、結局男がいないと生きていけないのか。 わかってはいるが、どうしても現代の自分の価値観が出てきてしまう。

    9
    投稿日: 2021.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画「スパイの妻」の小節版。ちなみに、映画は観てないです。 夫の優作さんを大好きな聡子さんが、戦争と旦那とに振り回されて「スパイの妻」になってしまうまでのお話。 聡子さん側からどうしても読んでしまうので、優作さんの人でなし具合がね、もう腹が立ってね。泰治さんがいてくれて本当に良かったです。それでも、騙されて置いて行かれたと分かった時点で、心は死んじゃうよね。 ストーリーとして面白かったけど、後味の悪さはやはりぬぐえず。映像だとまた違った感じになるのかな?ま、でも、観ないだろうな。

    1
    投稿日: 2021.07.14
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    最高。ドラマや映画よりしっかり細かいところまで描かれていて綺麗に始まり綺麗に終わる。久々に「うわあ、よかったなあ」と思えたし、人に勧めた。浮かぶ情景がなんとも綺麗で絶望的だった。

    0
    投稿日: 2021.07.07
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    1940年、太平洋戦争前夜の神戸。 福原聡子は、貿易商の夫・優作が海外へ渡ると、 無事の帰りを祈りつつただ待つだけ。 そして、優作が動き出すと、聡子と同じように読者の私も落ち着かなくなる。 彼を信じてもいいのだろうか。 終盤に向けて謎が次々と解けていく。

    0
    投稿日: 2021.04.09
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    戦争下の日本が、現在のコロナ禍の日本と共通する部分が多くてびっくりしました。 学べる部分が多かったです。

    0
    投稿日: 2021.03.13
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    面白かった、けど、もしかしたら映像の方が迫力があって面白いのかも。 いつもなら、映像より本!だけど。

    0
    投稿日: 2021.03.08
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    本書は映画『スパイの妻』の原作ではなく、オリジナル脚本を元にしたノベライズ。 今年は既に3本も映画館で観てるのに、この映画を観逃し読んでから観るか…Amazon prime待ち。 ◉あらすじ 第二次世界大戦前夜の1940年(昭和16年)、神戸の山手の瀟洒な邸宅で何不自由な暮らす福原夫妻。夫 優作は貿易商を営み、妻 聡子は夫を支える。その平穏な暮らしに、国家総動員法発令以降『贅沢は敵だ』『欲しがりません勝つまでは』のスローガンが容赦なく降り注ぐ。そんな状況下にもかかわらず優作は満州へ甥の文雄を連れ長期出張に赴く。時勢を一顧だにせず、趣味の9.5mm撮影に興じ、舶来品嗜好の優作の動きを監視する、聡子の幼馴染である陸軍憲兵の泰治。予定より遅く帰国した夫の様子から胸騒ぎを覚え、疑念を抱く聡子。一方、優作は満州で見たある驚愕の事実から、ある計画を画策し始める。そんな矢先、文雄が憲兵に捕縛される。そこから話は一気に表題の〈スパイの妻〉へと大きく舵を切る。はたして妻 聡子の運命は…。 ◉読後感 サスペンスの構成として、多重な設えとなっており『こう来たか!』と膝を打った。 ストーリーの構成は秀逸。ただ…満州で見た衝撃的な事象から、命を賭してスパイという国家機密漏洩に至る動機がいまひとつ弱い。それは優作の人物造形の曖昧さがそうさせていると見る。 正義感・政治思想・行動…を育んだ出自・教育・交友・仕事・土地柄−例えば西東三鬼が描いた戦時下の港町神戸に実際に存在したコスモポリタニズムの影響–といった背景の書き込みがあれば、しっくりきたはず。 それに引き換え『スパイの妻』と罵られる覚悟、夫と行動を共にしようと決意する妻 聡子の肝の座り方とその変貌ぶり。あっぱれの一言。 結局、優作は一体何を成したかったのか?どこに向かおうとしているのか?彼の両眼には何が映っていたのか?が僕には伝わってこなかった。 まぁ、そのあたりは本編を観ることで決着する話。オリジナル脚本を書いてまで是非とも撮りたいという監督側の熱量がノベライズとの差を生んだという結論に帰結するんではないかな…。それを期待しましょう。

    2
    投稿日: 2021.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金に不自由したことのないボンボンが洗脳されて売国奴になり家族をすてて不法移民となり外国で生きていくお話。 戦争をおこして戦争を終わらせるって正気か?! 苦手な一冊となりました。

    0
    投稿日: 2021.03.02
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    ドラマのノベライズ。映画にもなっているとか。 ハラハラしながらあっという間にページをめくってしまった

    0
    投稿日: 2021.02.21
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    第二次世界大戦下、神戸で商社を営む夫・優作と、その妻・聡子の物語です。 商談のため満州に赴いた優作が、ある国家機密事項を知ってしまったことをきっかけに、夫婦は軍関係者から目を付けられる存在になります。 優作が「スパイ」と呼ばれようとも、夫の考えを否定せず、ただひたすら側にいて支えようとする聡子の姿が印象的でした。 贅沢が禁じられ、国に背く思想を持つものは容赦なく弾圧されていた時代。 そのような状況下でも、「自由」でいることを諦めず行動を起こした人がいたから、今の私たちの生活が成り立っているのだと思います。 食べたいものを食べ、着たい服を着て、好きな場所に遊びに行けることがどれほど幸せなことなのか。 本作を読んで、改めて考えさせられました。

    10
    投稿日: 2021.02.18
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    ドラマを見ていないので、イメージは白州次郎、正子夫妻(^^)でもお二人より、この主人公は大人しく、可愛らしい感じ(*^^*)夫は最初からスパイではなく、成り行き任せ(?)のスパイ( ゜o゜)なのでスパイ小説というよりも恋愛小説?(*´ー`*)

    4
    投稿日: 2021.02.12
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    自由。 自由を追い求めることこそが生の理由である。 そんなことを突きつけられたような感情になる一冊だった。 多くを語らずとも、自由という一言で物語の全貌を思い出せるほど鮮明に、色鮮やかに、心に残るストーリーだった。 本当に面白かった

    1
    投稿日: 2021.02.05
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    読み終わった時、周りに人がいたから堪えたけど1人だったら泣いていたと思う。 類似した小説は読んだことがない。すごい。

    0
    投稿日: 2021.02.01
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    映画+α。映画では想像するしかなかった心情も知ることができた。それが良かったのかどうかはまた映画を観直したときに考えたい。 戦時下の人々の狂気を、ただひたすら夫に添うことに執着する妻という形で表現するという狂気。 お見事です、黒沢清監督。 ドラモンドをいちいちドラえもんと読んでしまう自分の脳が悲しい。

    4
    投稿日: 2021.01.19
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    ある夫婦の話しと思いきや、、歴史を揺るがす壮大な展開に後半はグングン引き込まれて一気に読みました。戦時下で暮らす人々の、当時の生活や自由がどれだけ奪われたかと思うと想像を絶しますが、、、。‘自由に生きる‘ことを手にする事が如何に貴重であるか、改めて思い知らされました。そして当時よりずっと自由であるはずの現代、より自由に生きているか?と自分に問いてみて果たして・・・。読み後が良い小説でした。

    4
    投稿日: 2021.01.12
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    戦前、戦争を回避するため、そして焦土と化したところから生まれる自由を信じ、日本の情報をアメリカに渡そうとした実業家の妻の阿鼻叫喚な人生を描いた作品。次の展開が気になり一気に読了。聡子の純粋な思いに落涙。

    0
    投稿日: 2020.12.01
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    ドラマ、映画は見てないけど、本屋さんで推されてたから購入 とても読みやすくて、面白かった 自分の正義は自分で決める優作がカッコいい 聡子は強い

    6
    投稿日: 2020.11.28
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    想像していたのは、キレもののスパイだったので、人間味溢れる温かい話だった。そうは言っても、見つかれば拷問。ハラハラしながら読んだ。聡子さんは戦後幸せそうな人生を過ごせたみたいだけど、夫も無事だったらいいなぁ。

    1
    投稿日: 2020.10.03
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    あの時代こんな悲劇のようなことが現実にあったのかもしれない… 戦争、権力、大義…様々なものに振り回されながら、それでも愛を貫こうとする夫婦、そして、幼なじみ… でも、男と女では貫き方に違いがあり… 最後に幸せだと、感じられる選択が出来たらそれが一番だけれども、その基準もそれぞれで難しいものだ… せめて、今ある目の前の幸せを幸せだと感じていけたら、失ったものよりも目の前の幸せを大切に出来たら笑って人生が閉じられるのだろう

    8
    投稿日: 2020.09.30
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    この作品の人物たちの選択が正しかったのかは分からないけれど…娘(八重子)家族の視点があるから主人側の視点が際立つなと思いました。やるせない。

    0
    投稿日: 2020.07.28
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    構成的には永遠のゼロのような感じ。ドラマの小説版っていうのは後から知ったんだけど、ちょっと意外でした。フィクションとはなっているものの問題のフィルムに写されていたとされるものは731部隊関連と思われるし、時代の背景もリアルなのでノンフィクションの印象をとても強く感じた。ただ、もう少し描いて欲しい(描くべき)箇所があったことも事実。それがあれば星5つだったかな。

    6
    投稿日: 2020.07.17
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    満州から帰国した貿易商の夫にかかるスパイ容疑。妻・聡子が辿り着いた驚愕の真相とは?戦争に翻弄される男女の愛憎を描く究極のラブ・サスペンス。NHKBS8Kにて放送されたドラマの小説版。 "ヒーロー"を追求する行成薫さんが、何故この題材と最初は思ったが読み終わり納得。愛する者を幸せにする為には、世界を変えなければならない。しかし、その実現のため行動を起こすと、愛する者をも犠牲にするかもしれない。ヒーローの究極の選択は、いつの時代も切ない。

    0
    投稿日: 2020.07.11
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    祖母が昔の母のビデオを見るところから始まる物語。 笑わずに厳格な印象の祖母の母が語り手となり話が展開していきます。 最後の数ページで心が一気に奪われました。

    0
    投稿日: 2020.06.24
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    NHK BS8K「スパイの妻」の小説版。第二次世界大戦でアメリカ参戦前、神戸で貿易商を営む夫に嫁いだ若妻の視点から描かれいる。商売柄、いつのまにか英国スパイ、アメリカスパイと接触するようになり、第二次世界大戦の早期終結とその後の民主化、自由な時代の到来を望み、スパイの片棒を担ぐことになった夫、そして妻の苦闘が描かれている。物語は、その夫婦の間に生まれた娘:八重子の引越し作業からスタートする。

    0
    投稿日: 2020.06.17
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    NHKスペシャルドラマのノベライズ。 太平洋戦争海戦直前、神戸の貿易商福原優作の妻福原聡子は、夫の娯楽である映画撮影に付き合っていた。不自由のない生活をおくる二人だったが、仕事で満州に行った優作が神戸に戻ると、二人の関係に微妙な変化が…。 可愛らしい奥様だった聡子が、しだいに強く、たくましく変化していく。しかし優作からすればいつまでも守るべく存在で…。 深い深い愛情がゆえのすれちがい、一緒に歩いていきたかったのだろうなあ。憲兵くんがいなかったら選択もかわったのかしらね。ドラマも楽しみです。

    12
    投稿日: 2020.06.03