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月と星の首飾り
月と星の首飾り
立原えりか/講談社
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総合評価

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    こどもの頃大好きで、名前も忘れていたのを 中身を見ながら探して見つけたときは嬉しかった。 美しいだけでなく、戦争の記憶がまだ生々しかった時代の日本語の童話です。

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    投稿日: 2012.03.27
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    立原えりか氏の童話は以前とても好きだったので、久しぶりに読みました。 現実とクロスする幸せなおとぎの国の物語かと思いきや、戦争に巻き込まれた南の国の悲劇がベースとなっているもので、暗い表現も随所に見られるところに驚きました。 そういえば、今まで読んできたこの人のほかの話にも、戦争の話が見え隠れしてきたようにも思います。 美しいストーリーに巧妙に織り込まれていますが、戦争のむごさ、かなしさがしっかり伝わってくる作品。 きちんと戦争の負の歴史を辿っており、残酷な現実も背後に揺らめいていて、震えが来ます。 単なる童話ではないのだと、この物語を読んで実感しました。 著者の作品では、漢字とひらがなの使い方が独特なんだなと改めて気づきました。 久しぶりだったため、慣れるまでは普段のリズムで読むのが難しく、少し気になりました。

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    投稿日: 2011.04.25