現代の高校生がタイムスリップして新撰組の一員となる、なんてあらすじから、わりと軽めのお話かと思えば、意外と重い話でびっくり。時代や新撰組の理不尽や無残をシリアスに描けば、現代人が手軽に向き合える話にはならないのだけれど、幾分あっさり目ではあるけど、それを正面からこなしている。単なるスポーツが得意のチャラい青年が、人を殺すまでを段階を踏んできちんと描写したりしてるからね。それでも希望を残すラストとか秀逸。