
総合評価
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powered by ブクログ終わり方は割とあっさりな気がする 亡くなる前までの話が濃密だったからそう感じただけかも。 1ヶ月でわかりすぎるほど弱る病気。純粋に恐ろしい。自分が死ぬことはあまら怖くないきがするけど、大切な人を亡くすことを考えると苦しい。 亡くなる前には、ライオンの家のような場所にいたいな、いてほしいな。
2投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ素敵な物語で涙ぐむ場面もありましたが、最後までどうも主人公に感情移入できませんでした。数時間で読める本で、良くも悪くも本屋大賞らしいなと。 個人的には絵本で読んでみたいなと思えるお話でした。
1投稿日: 2022.09.27
powered by ブクログ婦人科癌にかかり手術と抗がん剤治療をしたが、末期になってしまった海野雫33歳。 終末期を過ごすため、瀬戸内の島にある「ライオンの家」に身を寄せることにした。 日曜日には、利用者がリクエストしたおやつが準備される。 人生というのはロウソクに似ている。自身で火を付けられないし、消すこともできない。生きることは、誰かの光になること。 若くしてこの世を去ることになったが、最期になるにつれ前向きに悟っていく主人公と周りの人物との悲しくも心温まるストーリー。
2投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログタイトルから「童話かな?」と思ってしまいますが、内容は迫りくる死との向き合い方を綺麗な情景と人々とで綴られた、とても優しいお話でした。 小川糸さんの作品を読んだのは「ライオンのおやつ」が初めてでしたが、終始読みやすく、言葉に温かみがある印象を受けました。「ライオン」、「おやつ」という言葉がなぜ出てくるのか? と、読み進めていく中で次第とわかり、そして登場する人が皆、とても個性豊かで愛らしく、文章だけでもイメージがすんなりと浮かぶ筆力に驚かされました。 また数年後に読み返したくなる、そのような一冊だと思います。
18投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなかしんどい話だったけど、救われるところもあった。 私はほんと小さい頃から、死ぬことが怖くて怖くてどうしようもなかった。 最近知ったが、タナトフォビアというらしい。 その気持ちが少しだけ変化したのは、一度いきなり意識が飛んで頭から倒れて救急車で運ばれたときに、意識はないから鼻が折れるぐらいの倒れ方でも痛くなくて、懐かしい人や愛犬がたくさん出てきてすごく気持ちよかった。 そういうことなのかもしれない。
6投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ最後に笑顔で「ごちそうさまでした」って言えたらいいな。 そうなる様に今を生きます。 「ライオンのおやつ」なかなか面白いタイトルですね。
3投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ悲しいはずなのに悲壮感を感じない、なぜか心がほぐれてる、読み終わったあとはそんな気持ちになった。 おやつや食事は文章を読んでいるだけで、美味しそうなのが伝わってきた。 普段の何気ない日常生活がどれだけ貴重なのか、読んでいる時は気付ける。 その気持ちを持ち続けたいけどなかなか持続しない。。 だから何度もこういう本を読むんだと思う。 ときどき振り返りながら、感謝しながら生きたい。
4投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログとても優しいお話だった。 今まで死と向き合うのは怖かったけれど、ライオンの家のような場所があったら、ちょっと楽しみになるかもしれない。病気によってたくさん苦しい思いをするのは間違いないけど、そうなったことによって出会える人もいるし、幸せを感じることもある。
4投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログもう自分が病気で治療をしても助からないとわかったらこういう場所で最後を迎えたいなぁって思うところでした それがライオンの家 主人公の海野雫。 雫も自分の最後をここで迎えることを決めて来た一人。 ライオンの家での生活が 心を穏やかにでき 最後にはしばらく会っていなかった義父にも会うことができて雫は安心して旅立てたことだと思いまず ライオンの家での定期的に開かれるおやつの時間が いい。思い出のオヤツを文章にしてリクエストするのだ。誰のリクエストしたオヤツがでてくるかわからない。 自分だったら何をリクエストしてどういう手紙を書くかなぁと想像したりする。 現実から少し逃避できるようなできないようなところ。でも心はおだやかになる こういう場所があってもよいと思います ライオンの家、周りのキレイな風景が頭に浮かんできました。 海の色の真っ青な風景が
4投稿日: 2022.09.17
powered by ブクログ暗い小説が多い中で、ひたすらに心温まる一冊でした。 島の風景や美味しそうなおやつの数々。死をテーマにしているのに不思議と辛さがありません。 死の受け入れ方や向き合い方等、理想的な形を見た気がします。
9投稿日: 2022.09.14
powered by ブクログ2022/09/12読了 #小川糸作品 死ぬまでにいかに生きるか。 余命わずかな人たちが集まるホスピス。 ここでは毎週日曜日に、入居者がもう一度食べたい おやつがリクエストできる。 私が10年若ければ、非リアルすぎて 心がほっこりしたなんて感想が出てきたかもしれないが 読んでて結構気持ちが重くなってしまった。 決して悪い意味ではなく 読者によって捉え方が大きく変わりそうな作品。
16投稿日: 2022.09.12
powered by ブクログ死と向き合うことは生きたいと思うことを素直に認めること。 はあ、言葉にできない感情で満たされています。 自分の気持ちに素直になっていく雫さんがすごくかっこよかったし、マドンナのゲストとの向き合い方がぜーんぶ包み込んでくれるように優しくて温かかったし、アワトリス氏の裏話を聞いちゃうと胸がきゅっとしたり。 ありきたりな感想だけど、毎日生きているって本当にすごいことで、(たまには…よく…?ひねくれた考え方もしちゃうけど)色んなことに感謝して、周りの人を大切にして過ごしたいなと思った。 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える、そんな生き方ができるといいな。 最後にもう一度食べたいおやつ、母の昔作ってくれたチーズケーキかなあ。 小さい時作ってもらう度ワクワクしながら嬉しいな、美味しいなって食べてた記憶。 「怖れることは、何もありません。 とにかく、笑顔でいることが一番です、雫さん。辛い時こそ、空を見上げて思いっきり笑うんです。そうすれば、あなたよりもっと辛い思いをしている人たちの希望になれますから」
17投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ人生の醍醐味。ゆっくり時間をかけて作られた 乳の最上級のおいしいもの。 本を借りた方から「アワトリスさんの生き様が好きです」のメッセージが添えられていて、とても共感できました!見てくださった誰かにこのバトンをつなぎたくて感想に残します。 毎週日曜日の誰かの大切な思い出とおやつ、 物語に出てくるお粥がおいしそうで、しばらく我が家でもお粥が続いて朝の楽しみになり、からだにすっと入ってくる暖かさで余韻に浸っていました。
6投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ気持ち良いくらいに正直な作品。 今、生きているこの瞬間に、私達は感謝する必要がある。そのことを、力強く訴えている印象を受けました。口に運んでいる生命の恵み、夜空に響く鈴虫の音色。ほんの少し意識することで生の喜びに触れることができる。 それにしても、毎度毎度、小川さんの料理の描写には、よだれが・・(笑) 総括すると、人生思い通りにいかなくても、この瞬間に感謝して、最期まで全力で!と背中を押される作品でした。 余談ですが、人生最後のおやつとして、「中学の頃に女子からプレゼントされたコンビニのロールケーキ」をリスエストするアワトリス氏のセンス。思わず爆笑でした(笑) 「中学の頃の気になる女子からプレゼントされたロールケーキ」 どこかのコンビニで、いつかシリーズ化されるかも(笑)
14投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ読んで泣きはしなかったけど、ジーンとくるところが何回かあった。温かいお話しだった(^-^) ライオンのおやつってそういうことだったんや〜 生きていることがしんどい時は正直何回もあったけど、この物語を読んでそう考えた自分がバカらしくなりました。ライオンの家みたいなホスピスって現実にはあるのかな?
8投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ余命宣告された33歳の雫がライオンの家というホスピスに入所する。 ホスピスのマドンナ、食堂の老姉妹、個性的な入所者やふわふわの犬六花との出会いを通して死と自分と向き合っていく。 大好きな小川糸さんの優しい空気感に溢れているお話。優しい気持ちになれます。
2投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心に書き留めておきたい言葉がたくさんあった。 自分に正直に、今を生きて、 大切な人にたくさんの笑顔を届けたい、 と改めて感じた作品。
2投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログなんだろう、人前で読めないほどに泣きながら読んだのだけれど。 死に対してすごく優しい気持ちになれる作品なんだけれど。 29歳の娘をがんで亡くした私には、第一印象は『ずるいなぁ』って。 こんなに綺麗にまとめないでって感じかなぁ。 でもこうであったらいいなぁとも。もはや知る由もない娘の気持ちを辿っているような気持ちにもなりました。 娘と年頃が同じくらいの設定だったので読んでいて辛かったです。 死生観でみれば、心に響くことがたくさんあったけれど、死に直面しないとこの境地にはなれないのだとしたらそれはそれで悲しい気がする。 娘のことがなければ、きっと迷わず☆5をつけていました。
6投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログ今生きているこの 瞬間がどんなに尊いか感じたし、 亡くなったあとも魂があったらいいなって 希望を抱かせてくれた作品でした。
4投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログホスピスでの終末期医療を題材としているので、どうしても物語の結末は読めてしまいますが、本作の注目ポイントは何と言っても、主人公の成長だと思います。 死期が迫る中、後悔や理不尽さを感じながらホスピスに入居した主人公が、そこで生活する中で世界の感じ方や見方が変わっていくさまはとても魅力的で、思わず涙が溢れてしまいました。 久しぶりにこんなに気持ち良く泣ける作品に出会えて良かったです。
34投稿日: 2022.09.03
powered by ブクログ最後を看取るホスピス「ライオンの家」に入居した雫と周りの人達の物語。 心にグサッと刺さる言葉だらけで、その都度に読み留まって唸らされた。 『死というのはオーガズムを感じるのではないか』 『人生はろうそくで、自分で火をつけることも消すこともできないけど、燃え尽きるのを待つしかない』 奥深いフレーズだった。 今までで、自分の人生がごろっと変わるような身近で大切な人を失ったことはないけど、もしそんな時はこの本をもう一度手に取ってみようと思う。 素敵な文章に心を洗ってもらえた気がする。 本当に暖かくて優しい小説だった。 今日からまた頑張ろう。
4投稿日: 2022.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
病気に関する物語にはいつも「泣いてたまるか」と斜めに構えてしまうわたしがずーっと泣きながら読んだ本。 死んじゃうから泣けるんじゃなくて、なんていうかすごく温かくて優しかった。いっぱい泣いて死ぬことも生きることも尊く思えるほど読了後は穏やかな気持ちに。 「自分には最期、迎えにきてくれる人はいるのか」と心配になった主人公の元に色んな人が会いにきてくれて本当に良かった。大往生。わたしもそんな風に死ねたらと思った。
5投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ主人公の心の持ち方が変化して行く様子にふれながら、自分の死について思いを巡らした。一か月前に急逝した愛犬のことを何度も何度も思い出し涙が出た。今この時を強く意識することができた。
3投稿日: 2022.08.27
powered by ブクログこんな状況でもこんなこと思うんだとか色々考えさせられた。めちゃくちゃ泣いた。ほんとに読んでよかった。
3投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ偶然にも祖母が天国へ旅立ったタイミングで読みました。 読みながら、私は祖母へもっと愛を伝えられたのではないか、と心が苦しくなりました。それくらいに、人の愛を体全体で感じている主人公の雫さん。 生きているときに、誰かの光になる。自己の利益ばかり考えず、そんな生き方をしたいと思えました。 心が穏やかに温かくなる一冊でした。 後半は涙を流しながら読みましたが、涙を誘う文体を感じたため、★を一つ減らしています。
3投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ美しい瀬戸内海をのぞむホスピスに入った主人公。 そこで過ごしていくうちに主人公の心の持ちようの変化していく描写が印象的です。 旅立ちのときが近づいてやっと気づけることもあるのですね。
4投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ病気による死を受け入れた人が集まる、瀬戸内のレモン島にあるライオンという施設のお話 そこで毎週日曜日に出てくるおやつがタイトルにも繋がっています。 ホスピスのことはあまり知りませんでしたが、死生観がかかれていて、 私自身の家族や友人が亡くなった経験がないのでピンとこない部分が正直有りました。 文章はひとつひとつが丁寧に選ばれて描かれている印象でした。
2投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ難しい表現もなく、スラスラと読み進めることが出来ました。 死生観、QOL、QODなど、様々なことについて考える機会となりました。 大人だけでなく子どもでも読みやすそうな本なので、全世代におすすめです。 職場の上司におすすめされて読みました。 私としては、こういったエピソードの本はやはり実話が好きだな、、と思ってしまったので星2つです。 決してこの本への批判ではありません。
3投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログただ、このブクログで紹介されていたので手に取って読んだ本でした。 ライオンって書いてあってしかもおやつだから、サファリパークの話かと思ったら全く違う話でした。 話の展開は、導入部分で全部わかっちゃうんだけど、課程を楽しむ本だということが読んでいる内にわかる本です。 ホスピスを知らない人も私みたいに漠然としたイメージしかわからない人でも楽しめ、感動・関心させられる本です。
2投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ人生の最後になるとき、私はどんな気持ちでいるのかな。 いろんな本を読んで、いろんな人と話して、死ぬことを考えることは生きることを考えることと同じこと。そういう気持ちは持っているけど、いざそうなると毎日怖くて泣いてる気もする。
5投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログもし自分がホスピスに入ったなら最後に何を願うのか、もし家族や友達がホスピスに入ったなら、なんと言葉をかけるだろうか。 こんな風に暖かい人に見守られ旅立ったなら死後の世界も楽しいのかも?といろいろな考えがめぐった。
7投稿日: 2022.08.17
powered by ブクログ最期を看取った個性豊かな人たちを思い出した。 自分の頭ひとつ動かせなくなったあの人たちは、最期までたくさんのことを私に教えてくれた。生きるって格好悪いこと。泣きたくなることも立ち尽くしたくなることもあるけど、だけど、そんなに悪いことばかりでもないこと。 生ききる姿を見せることで、2人の子どもを抱えて呆然とする私を叱咤してくれた。 「人生というのはロウソクに似ている。ロウソク自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すことも出来ない。 生きることは誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。」
4投稿日: 2022.08.16
powered by ブクログ思いっきり不幸を吸い込んで吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光輝くことでしょう 東京から大阪の新幹線の中で号泣しながら読んでしまいました。 落ち着いた言葉で書かれた文章がとても心に響きました。人は1人では生きていけないと誰もが分かっていますが、その感覚を様々な登場人物で表現しています。 生きることに不安、幸せ、怒り、悲しみ、様々な感情が混ざりあって、それでも歳をとる人生の素晴らしさを教えてくれました。 私もまだ若いですが、居てくれていることが当たり前になっている両親、彼女、友人などに私なりの感謝を込めて生きたいと感じました。 しんみりしたお話なので、夜寝る前やリラックスしている時におすすめです。
2投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログ人生の終わりについて考えさせられる本でした。「人生はろうそくのようなもの」というマドンナさんのセリフが印象的です。自分も今生きていることに感謝し、周りの人たちに光を与えることができるように強く生きていこうと思います!
4投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
末期癌の患者たちが暮らすホスピスを舞台にした物語。主人公は30代前半で余命宣告された女性。 少し前にドラマ化されていたけど、図書館で予約して順番待ちしていたところだったので、ドラマは敢えて見ませんでした。それなのに、映像を見ていないにもかかわらず、文章を読むと風景が目の前に広がるようでした。 主人公の女性の、死を受け入れたり、また怖くなったりする様子が印象的でした。特に、治ると信じて辛い治療を続けたのに結局余命宣告をされ、病院から帰宅してぬいぐるみを虐待する回想シーンが痛々しかったです。自分が重い病気になったり、余命宣告されたらどうなるか。どのシーンを読んでも「自分なら…」と重ねてしまいました。 終盤は涙なしには読めませんでした。重い内容なのに、流れるような文章に惹きつけられ、一気に読んでしまいました。
3投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ最近ずっと気持ちが沈んでいて辛かったけど、読み進めていくにつれて心の絡まりを解かれていく感覚。 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことになるでしょう」 このシスターの言葉。 自分のことも人のことも責めてばかりいないで 感謝に気持ちをフォーカスしていきたい(もちろん自分に対しても) なにより今が本当に幸せということを実感した。 何度も読み返したい本。 六花の飼い主が現れて育てのお父さんが登場するところ、涙が止まらなかった。。
2投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ死ぬことは悲しいことだし死ぬ時期や死に方は選択できないけれど、生き方や考え方を変えることで自分にとっても周りにとっても死の悲しみを緩和できるんだなぁと気付かされた。 過去や今に怯えながら生きるより、未来に希望を抱いて明るく生きようと思う。
2投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログ自らの死を目の前にした人の心のありようをきれいな物語にし、しかもそれを「食」と結びつけるのがいい。 死に対する落ち着いた心持ちに至るまでの葛藤や怒りの描写もあるが、だいぶ限定的で書き方が悲観的でない所が読みやすい。 死を前にした時の感情を主人公を通して疑似体験でき、通常の日常生活が如何に有難いかを実感できる。 乳製品の「蘇」が出てくるのもおもしろい。 「醍醐味」という言葉の「醍醐」であるという話もおもしろい。
12投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログ日常とは違うドキドキする話が好きですが、口コミを見てこちらを読むことにしました。 いい話というのは分かっていたけど、=退屈な話? という勝手な思い込みがありましたが。 あっという間に読み切ってしまいました。 本をたくさん読む人は 「人生何が起こるかわからない、後悔のないように毎日を過ごさなきゃ」 と、思うことも多いでしょう 登場人物たちが後悔してるのを見て、自分はそうならないようにしなきゃなー、とか 当たり前の日常って当たり前じゃないんだと、本から学びますよね。 私も随分前からそれを忘れないようにしているので、この本を読んだからといって 「生きてること自体の奇跡、たくさんのことへの感謝」を学んだわけではありません。 ですが、とてもとても胸が熱くなりました。 何度も涙が溢れてきました。 自分が病気や老いで、体が弱ったときに、この本を思い出したら、少しは恐怖が減る気がしました。 それと同時に、この本は遺された者にも希望を与えると思いました。 大切な人が天国に行ってしまったけど、きっと、幸せにそこにいるんだろうなと思わせてくれます。 とてもとても優しいお話です。
4投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほぼ同じ年齢ということもあり、自分と重ねて考えると感情移入してしまいました。 ロッカかわいかったんだろうなぁ。 タシチくんとのデート楽しかっただろうなぁ。 犬が大好きな私からしたら、最後に好きな人と好きな犬との時間はとても幸せだよな〜と泣けました。 【ホスピス】というのも初めて知りました。 そして、おやつの時間、私だったら何をリクエストするのかな。 ただ大好きなお菓子でなく、私も思い出がある懐かしいお菓子を思い出しながらリクエストするのかな〜。 最後にタシチくんが語りかけてた言葉でも涙腺崩壊でした。
3投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログわたしもがんになったので、5年経ったら自分もこうなるのかなと思ってしまって少し辛くなった。 けどお母さんとの話で、ずっと見守ってるよー、お迎えに来るために早く天国に行ったんだもん、との言葉を見て、こどもがいるのに死ぬのが嫌で嫌でたまらなかったけどそれができると思うと少し救われる気持ちになった! そんな早くお迎え行くつもりもないし、まだまだ生きる気満々絶対寛解してやると思ってるけど、おばあちゃんになって死ぬときはこんな気持ちになれたらいいな。 わたしが食べたいおやつはなにかな?妹たちと一緒に作った失敗したけど別物として美味しかったブラウニーが思いついたな(笑)
3投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログジンワリ心に広がる、まるでロウソクの炎の温かさ。私の最期のおやつは何がいいかなあ、とぼんやり。幼い頃姉と食べた風景がやけに浮かび上がる。作品としては主人公に置いていかれる場面があり、現実の世界に戻ってきてしまったのが少し残念。
2投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ図書館に予約をしたのは、父の病気が発覚する前。 あらすじも知らずに、タイトルに惹かれて読みたいと思った。 そして一年半。 順番がきたので借りてみたら、父と同じ癌を患っている人が主人公のお話。 しかも末期でホスピスに入るお話。 いつかくる父の姿が重なって、読み進めるのは難しいかも、と思いました。 けれども、そこから自分にとって生きているということは…という命題と向かい合いながら、今日という日を大切に生きていく姿は、いつしか、なんの為に生きているのだろう、という私の人生観へと姿を変えていきました。 生きる為に会社へ行って、帰ってきては疲れて休むだけの日々を繰り返している自分に、大切なことを教えてくれたと思います。 生きるとは、死ぬまでの間のこと。 死をどう捉えるか、きっとそれがその人の人生なのかな、と思いました。
1投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログホスピスを自分で選び 自分の気持ちと向き合って認めて 強く生きた 雫。 最後のおやつに私が食べたいだろうか。 泣きっぱなしの物語でした。
2投稿日: 2022.08.03
powered by ブクログホスピスの事や蘇というお菓子を恥ずかしながらこの本を読んで知りました。 最後の時間を明るく楽しく過ごす雫に感動しました。 普段何気なく過ごしてますが、その時間こそが幸せなんだなと思いました。 健康であり仕事ができてご飯が食べられることに改めて感謝の気持ちになります。
4投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログ終末期のホスピス施設として、さまざまな緩和ケアを受けながら幸せな最期を迎える女性の話。 図書館で半年ほど待ってやっと借りられたのだが、うーん、ポプラ社の本は児童書っぽくてちょっと私には合わないかもしれない。 神様から「何度も何度も優しくおでこにキスされているような」甘美な風とか、体が「おーかーゆー、おーかーゆー、と両足を踏みならすようにして」お粥を要求するとか、主人公は33歳なのに表現が小さい子向けなのか何なのか、ちょっと違和感があった。 島でその日に出会った男性に急に貪るようにキスをするとかも、どういう言動!?と思ってしまった。 終末期の方の心理を理解するには分かりやすい本かも逸れない。
3投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ50も過ぎるとこんな風にあんな風に死にたいなぁなんて考える事もしばしば… テーマは死なんだけど重くなく、終始暖かな雰囲気で進むストーリーに救われます(u_u) 父親との話は切ない…もうちょっと知りたかったな。
26投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ瀬戸内の気候が文字からでもイメージできた。食べること笑うこと生きること、主人公や周りの人の温かさが伝わってきた。日曜日のおやつの時間が楽しそうだった。
2投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログ若くしてガンで亡くなる女性のホスピスでの生活を描く。 だんだんと体と意識が衰えていく中、主人公は死を受け入れていく。 健康に平凡に暮らせている日は、失ってから貴重な時間であることを実感するのだということを改めて思う。
1投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった ライオンの家の入居者が「百獣の王」であり、敵に襲われる心配がないとしておきつつ、アワトリス氏の女性に対する言動(セクハラが他者に対する攻撃に見えた)が否定されずそのままだったのがちょっと引っかかった
2投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ正確に書くと星4.5。 死というものを改めて考えさせてくれる。 しかもホスピスに入る主人公目線が主なのだが、そこに創作らしさは全然無く、逆に生への素晴らしさをじんわりと教えてくれる話だった。 出先で読んだのだが、うるっときてしまった。
3投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログホスピスで暮らす人たちの話、最も死に近い人たちの話だったけど、生と死についてどちらもキラキラと輝いてみえる描き方をしていて、生き抜くことの美しさや生命そのものの力強さをこの本からは受け取った。死がオーガズムだという表現は興味深い。そうなるように、自分の心に素直に、最後まで生きることをまっとうする生き方がしたいなと思う。
3投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログこんなホスピスがあったら、入りたい。 雫は、最後を受け入れられず葛藤する。 ライオンの家で生活していくうち、生き方を考えるようになる。 失って気付くことがある。 今を大事に生きていくこと、心に留めます!
5投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログ土瓶さんと時期が重なったのはたまたまです(何でそんな頑なか) ズルい設定だなー とか言ったら怒られるんかなw でも★5付けてるんだからええやん しっかり感動してるんだからええやん そしてもちろん生きることと死ぬことについて考えさせられたわけだが 自分としてはライオンの家の主であるマドンナさんの生き方に強く惹かれました 彼女のように強くそして優しく自分を全うしたいけどなかなか難しいよな〜 どうしても他人の目が気になっちゃうもん やっぱ自分にはメイド服は無理だわ(そういうことじゃない)
61投稿日: 2022.07.06
powered by ブクログもし私にも、そういう時が来た際には… こういうあたたかい方々のいる処で残りの時間を過ごし、最期を迎えたいと思いました。
1投稿日: 2022.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私が最後に食べたいおやつはなんだろう。 何かエピソードはあるだろうか… 何の予備知識もなく読み始めたので、まさかこんな本だとはタイトルからも表紙からも思っていなくてどうしようかと思った。この手の本は避けるようにしていたので。 優しく、温かく、夢と現実が綯い交ぜのような、潮風と柑橘の香りのする、どこまでも優しいお話でした。 残り100ページ辺りから、しゃくり上げるというか、ほぼ声まで上げて泣いていたので何度も閉じては気持ちを落ち着かせて、なんとか最後まで読みました。 どうか、どうか女優さんを痩せ細らせて泣ける!というコピーで映画になどしないで欲しい。
20投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログ爽やかさと愛情にあふれた物語。死を扱っているのに悲壮感を感じない。お互いを思う気持ちがナチュラルにつたえられている。むしろ自然に心の温かみや魂の癒しが広がってくるような作品。タイトルの意味を知った時に感動。
4投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の死は今まで「悲しいもの」「涙がでること」「かわいそうなこと」だと思っていましたが、その概念が覆されました。 主人公は余命宣告をされながらも、瀬戸内のホスピスで残りの人生を過ごします。 そのあたたかいこと。 紙の本を読んでいるのに、なんだか手足がじんわり温かくなってきてぽかぽかした気持ちになれます。 登場人物もとても魅力的で、語り尽くせません。もちろん綺麗事ばかりではないでしょうが、「死」をこんなに温かく描ける作品に出会えて幸せです。 読み進めていくということは「死」が近づいているはずなのに、決して悲しいだけではありませんでした。 「死ぬ前の方が寂しかった」というセリフがあるのですが、とても心に残っています。
5投稿日: 2022.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まずは、まっちゃんにどでかい感謝を! わたしのたいせつなブグ友のまっちゃんに勧めてもらえなかったら、たぶん、永遠に読むことのなかった一冊です。 馳星周さんの「少年と犬」で泣けなかったわたしに「これならどうだ!」と挑戦状のかたちで紹介してもらったのが本書。 ライオンの家、というホスピスに入らざるを得なくなった若干33歳の女性が主人公。 哀しい。というよりキレイなお話しでした。 こんなこと言ったら主人公の雫さんに怒られそうですが、なんだか羨ましくて。 自分もそのときには是非ライオンの家に行きたい。 そう思わせてくれました。 肝心の勝負の行方ですが、う~ん……と。 引き分け……い、いや、判定負け……かな? だ、だって落涙はしてませんから! 多少、文字がにじんで読みづらかったけど、一般的な意味で「泣いた」には入ってませんから。 セーフですよね。 そ、そりゃあ鼻水は拭いましたよ。何度も。 でも鼻水は鼻水。涙ではありませんので。 正直、あと2~3ページもあれば「負け」でしたが、危険な相手でしたね。 しかし、ど直球に泣かせにきますね。本書。 160kmオーバーのど真ん中の剛球を3つ食らった感じ。 まっちゃんの言うとおり、中盤からは一気読みでした。 ストーリーを追いながら、頭の片隅であることを思い出していました。 わたしの親は両方ともすでに他界しているのですが、2年9か月前に逝ってしまった母のことを思い出して読んでました。 悔しくて。 ああ、こんな施設に入れてあげたかったなぁって。 家が大好きだったのに、わたしが仕事を辞めて家で面倒見てやると言ったときは猛反対された。 介護施設になんか行きたくなかったくせに。 身体が辛かったくせに最後まで子供のことを一番に考えて。 医者に反対されようが、誰に何を言われようが、たとえ結果的に寿命を縮めることになっても「さあ、家に帰ろう」って手を引いて、抱きかかえてでも連れて帰るべきだった。 わたしは根性なしの臆病者だった。 悔しい。 ああ。また本書のレビューと関係ないことまで書いてしまった。 よし! そうだ、まっちゃんに挑戦状のお返しをしよう。しなければ! 重松清さんの「青い鳥」を勧めます。 「君は涙なしに読み切ることができるか!」 (ガンダムなんかのナレーション風に) ヒュウウッ!(効果音)(笑)
60投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死は最大級のオーガズム。 この仮説、いい。 死は怖いもの、死んだら真っ暗になるかも、 死後の世界ってどんなところ?、 記憶も何もかもなくなるのかな?、 と夜な夜な眠れず苦しんでいた 小4の私に教えてあげたい。 オーガズム、かあ。
3投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みたかった本です! 瀬戸内のホスピスのお話。 33歳の雫さん。余命をこのライオンの家で過ごすことになった。 日曜日のおやつの時間には、このライオンの家で生活する人たちの思い出のおやつが出てくるんです。 涙無しでは読めなかった。 私ももしホスピスが必要になったら、こんなにところに入りたいなぁっと思いました。
4投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログ涙、止まらぬ。 人は死ぬ。 死はこわい。 もっと生きて、美味しいものをたべ 楽しい時を過ごし、未来を見たい。 でも死ぬ。必ず。 ホスピス「ライオンの家」で最期を迎える雫の この上なく素敵な最期の日々が 尊くて、悲しい。 こんな風に旅立てた雫が羨ましくなるくらい完璧な最期で、自分の最期が選べるものならこれくらい穏やかに旅立ちたい。 登場人物も犬の六花もみんな優しい。
4投稿日: 2022.06.23
powered by ブクログ瀬戸内の島、通称レモン島にあるホスピス「ライオンの家」。そこに暮らす事になった海野雫の日々の姿を描く。 理想的なホスピス、ライオンの家。医療行為はするものの、これといったルールもなく、本当に暮らしやすいところ。ただひとつの決まり事は、日曜日のおやつの時間だ。入居者のリクエストで作られるおやつをみんなで食べるというもの。誰のリクエストが叶えられるかはわからないけど、それぞれの思い出のおやつを食べる時間は、人生を思う大事な時間にもなっている。 雫は死を受け入れているように見えるが、それでもやっぱりまだ死にたくないとも思う。まだ生きていきたいと。それがこの物語に深みを与えているように感じる。死、というより生きるという事について考えることのできる作品。
4投稿日: 2022.06.23
powered by ブクログここ最近で読んだ本の中で、一番泣けました。誰でもいつかは死を迎える日がくる。そのことに向き合おうとすることで今を大切にしたいと改めて思えた素敵な作品でした。
3投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログマドンナの言葉はどれも深かった。 自分の生き方についても考えさせられた。 シスターの不幸を鼻から吸い込んで口から幸福を吐く(ちょっと違うかも?)って言うセリフ。 こんな事言えるなんて、この作者さんすごい! とにかく1日1日を大事に、笑顔で過ごしたいと思わせてくれる小説だった。
9投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ「ライオンの家」で過ごす主人公の雫たちの終末期が描かれています。 死とどう向き合うのか、終末期をより豊かに過ごすためにはどうしたら良いのかについて、考えさせられる本。QOL, QODなんて初めて知った言葉でした。ゲストたちの苦しみ、心残り、心の強さ、愛情など、たくさんのことを感じ取ることができる本です。途中途中の本の描写も素敵で、思わず目を閉じて瀬戸内の風景や匂いを感じたくなりました。
3投稿日: 2022.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海野雫は若くしてガンに罹患、抗ガン治療も効果を生まず、ステージ4となり、瀬戸内海に浮かぶ島にあるホスピスで生を終えることとなった。 物語は雫とホスピスの運営者マドンナやスタッフ、ボランティア、患者たちとの交流を通じて、ゆっくりと雫の終焉への時間を描いていく。 病に苦しむシーンは極力抑えた表現で、交流は暖かく、人生最後には「捨てたもんじゃなかったよなぁ」って読者が感じれるように話が進んでいく優しい小説。 こんなに幸せに死ねるのか?今まで見聞きしてきたがん患者の闘病ってこんな甘いもんじゃなかったような…という気もしないではない。でも、こんな風に死ねるなら、こんな風に人のつながりに感謝できるなら、それは素晴らしいことだとも思う。 若いころに読めば涙も出たのだろう、もっと違う感動もしたのだろう。だがそろそろゴールまでの行程も見え出した(いや、それは突然明日かもしれない、5分後かもしれないのだが)年齢となって、この作品を読むと悲しいとか泣くとかそういうのじゃない。 すごいお金持ちになる本とか、すごいアスリートが活躍する本とか、美味しいごちそうまみれになる本とか、幸せな結婚や家族生活が送れる本とか そういう「いいなぁ、あやかりたいなぁ」という垂涎に近い感想を持ってしまう小説なのだ。
4投稿日: 2022.06.15
powered by ブクログもう、終始涙で、目が腫れました。 終末医療で、最後には死んでしまうけど、 こんなに幸せな気持ちを味わえるなんて、 思ってもみませんでした。 ライオンのおやつというタイトルから、 ライオンに食べられるのか?! と思ってたけど、全然見当違いでした。 なかなかないジャンルの本で、 心の奥まであったまりました。 こう言う素敵な本に出会えるので、 読書はやめられないですね^ ^
3投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログ土曜の朝、読みかけていたのを、後半一気に読んだ。ほとんどずっと涙を流しながら。いろんなジャンルの本を読むけれど、たまにこういう、直球が入ってくる。すぐ思い出したのは、もう10年以上前に読んだ永遠のゼロ。あの時は地下鉄の中で泣いた。本が好き。直球もカーブもボールも全部好き。感情を一切伏せて、最後まで強がってかっこいいのに、その姿は泣いているものとして焼き付けられる一冊や、ふわふわしてつかみどころがないまま、するっと手のひらから逃げてしまうもの、静かに優しく語りかけて来て、大好きなピンクとオレンジのミックス色で心を癒してくれるもの、鋭く切り込んできて、実はかなり、ダメージ受けちゃうもの、あらゆる文章に敬意を払って本を閉じる。 この一冊は、筆者らしく優しい語り口で、伝えたいテーマが直球で、素直にグローブに入ってくる。強すぎず弱すぎつつ球力も絶妙。 若い時なら、気恥ずかしくなっちゃったかもしれないけど、もうその時期は過ぎているので、素直にキャッチして、いい球だね、って言える。 最後に迎えに来てくれる人、自分が迎えに行きたい人、そして、愛犬のこと、愛情がいっぱい湧いてくる気持ちで読後の雰囲気を楽しんでいる。コーヒーを飲みながら。そんな土曜の朝。
4投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログこんなところで最期を迎えられたらいい。人としての尊厳を守ってもらえて。残念乍ら、死生観が異なるので、最後のほうは共感できなかったが。
17投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感動した。最後は涙を堪えながら読んだ。 ホスピスって人生の最期を穏やかに過ごす施設だけれど、死ぬ恐怖がないわけじゃない。病気の痛みや死の恐怖と闘いながら残りの人生を生き抜く姿に心を打たれた。 おやつを食べたくなる。 カヌレの描写がとても素敵。 おやつを目で見て、匂いをかいで、食べて美味しいと感じることが出来るのは生きているから。 --✄-- 生まれるのも死ぬのも、自分では決められないもの。だから、死ぬまでは生きるしかないんだよ。 なるようにしか、ならない。 そのことをただただ体全部で受け入れて命が尽きるその瞬間まで精一杯生きることが、人生を全うするということなのだろう。 何が大事かって、今を生きている、ってことなの。自分の体で、感じること。目で見て感動したり、触ったり、匂いを感じたり、舌で味わったり。 生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。
3投稿日: 2022.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み進める事と死が近づいてくる事がリンクして、途中から気持ちが寂しく、ざわついてきます。 美味しいものを美味しく食べれる事にいつも感謝出来る自分でいたい、読んでてそんな風に思います。 私の最後のおやつはなんだろう。
4投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいて涙が止まらなくなってしまいました。 泣いては本を閉じて、また本を開いて泣いて、そんな本と出会ったのは初めてです。 ライオンの家に移り住んで一つ一つの感情や行動を大切にしながら、今までの自分のことも許して意味のあったものだと受け入れられる雫は、本当に理想の死に方だと思います。 私もこんな死に方ができたらな、と思うと同時に今生きている日々を大切に、自分の好きに素直になって心をおざなりしないように気をつけなきゃなと思わされる本です。
5投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終始泣きながら読んでました。 余命を知り、ホスピスに入った雫。 今まで沢山我慢して我慢して、ようやく自分に正直に好きなように美味しい物を食べて死を迎えいく中で考え方も穏やかになっていく。 不幸を吸い込んで、感謝を吐き出す。 生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。 素敵な言葉。。 そうやってみんな生きていくのかなと。 私も病気なので辛くても生きていく意味は誰かの希望になれたらなと思いました。 こういう最期の迎え方、私の中では理想的かもと思ってしまった。 最期のおやつ何にしようかなって考えてます。
8投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ涙が溢れて何度か読むのを中断せざるを得なかった。死を迎える諦めではなく、今日を生きる希望と感謝が膨らんでいく雫の「今」を知るほど、それまでのことに思いが巡り涙が止まらない。心の中で手を振り続けよう。しーちゃん、良い旅を!
6投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ死は怖いとか寂しいとかネガティブなイメージがない話だった。 こんな場所でこんなふうに最期を過ごせたら幸せなんだろうなと思った。 出てくるキャラクターも個性的で好き。
2投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログ外で読んではいけない落涙必至のヒューマンドラマ! 著者作品はたまにハマらないものもあるのですが、こちらはどストライクでした。 設定でおや? と思うところもありましたが、そんなのは気にしない気にしない。普段、まったく間食はしないのですが、最期に食べたいおやつってなんだろうなぁ...。
21投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログ〝こんな死が迎えられたらいいな〟とまさにそう思わせてくれる作品です。 なかなか現実的には難しいかもしれませんが、死にゆく人も、それを支える人々も、こんな最期だったら怖すぎたり悲しすぎたりしないで、心穏やかに受け入れられるかも、って思いました。
3投稿日: 2022.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死が怖くないように書かれているけど、 やっぱり寂しいし悲しい。 ライオンの家の穏やかであたたかい感じが伝わった! でも、ワインの男の子との海辺のキスのシーンはいらなかったかな。
2投稿日: 2022.05.21
powered by ブクログ「人生というのは、つくづく、一本のろうそくに似ていると思います。ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度日が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きるのを待つしかないんです。時には、あなたの生みのご両親のように、大きな力が作用していきなり日が消されてしまうことも、あるでしょう。 生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。」(249) ライオンの家に、持っていくとしたら何を持っていくだろうか、読み終わってゆっくり考えたけどなかなか答えは出ない。
2投稿日: 2022.05.21
powered by ブクログホスピスのお話し って事だから 身構えて 読んだけど 暗い雰囲気はなく 気持ちのいい風と いい香りが漂ってくる そんな一冊 泣かせよう 泣かせようとは してこないので 良かった
1投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
舞台はホスピス。 死に関する小説はあまり得意ではないが、あまり暗くならずに読めました。 前半は良かった。 出てくる人がいい人ばかりで綺麗過ぎる世界で現実には有り得なさそうだなと思ってしまったけど、 こんなホスピスがあれば良いだろうなと感じました。 何よりご飯が美味しそう。 雫さんと同年代なので、もし自分が末期癌だったら‥と想像しようとしたけど、それがなかなか出来ず難しかった。 自分の病気を家族に言わずに、友達との関係も全部清算して、1人で遠方のホスピスに入る強さは私には絶対にないな‥‥。ワガママかもしれないけど、最期まで好きな人の顔を見ていたい。 そして実の子供のように育ててくれた父と殆ど会わなくなり、死ぬ間際に会いに来て、自分には中学生の妹がいると言われて会っても私は喜べない気がしてしまった。身体がしんどくて、それどころじゃないような。 亡くなった人と次々と会話してるあたりもちょっと‥ 物語に入り込めなくなった。 父が会いに来たところ、妹(実際は従姉妹)がいると知ったところあたりから感動が薄れてしまって、雫さんの死後の世界はあまり描いて欲しくないなと思った。 妹が、亡くなった雫さんが見えてるとかの話ではなく、できれば死後に関しては読者が想像する様に持っていってほしかったなぁ。 小川糸さんの本初めて読んだけど、他の本も登場人物全員良い人なのかな。もう少し明るいテーマの本があれば読みたいな
10投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログこの本を読むと、大半の人がこう死ねたらいいなあと感じるのではと思う本。できれば綺麗に、充実した気持ちで死にたいのはみんな同じだと思う。 本文に、自分の孤独が妹の命を育むための養分とあったけれど、人はどうしても自分を何かにつなげていかないといけないのかなと少し寂しくもなった。
4投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログ父を亡くした年に読みました。 父が亡くなった場所がこのようなホスピスだったら良かったな 父は最後に何を食べたかったのかな 物語と自分の現実の物語が重なるような読み方をしていました。 死は間違いなく別れだけれど、辛くしんどいだけのものではない。暖かくその人らしい別れが用意されているのだとしたら、幸福なのかもしれない。 父を最後まで看取れて私は幸せでした。 そして父もそうであったと思っています。 それが再確認できた本です。 身近な人の死を経験した人におすすめします。
2投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログ暗くなりそうなテーマなのに、あたたかいほんわかした気持ちで読了。一日一日をちゃんと生き切ること。 時々読み返したい一冊。
1投稿日: 2022.05.13
powered by ブクログ数年前に読んだことがあるが再読。大好きな作品。33歳の雫が余命宣告を受け、瀬戸内海に面するホスピス、ライオンの家で過ごした約1ヵ月間の記録。 この作品は、命とどう向き合うのかを考えさせてくれる。また、癒される綺麗な言葉がたくさん散りばめられている。 ●雫がマドンナにセラピーを受けているシーンにて。「私、もっと生きて世界中の色んな風景を見たかったな」…自分が死を目前にしたとき、心残りとしてどんなことを思うのだろう。 ●ボランティアのイラストレーターさんが雫の似顔絵を描くシーン。「これまでの人生で一番楽しかったことを思い浮かべて下さい」… いろんな問があって、自分だったらどうかと振り返らせてくれる文章があるのもよかった。 ●生きるとは誰かの光になること。人の幸せはどれだけ周りの人を笑顔にできたか。自分の人生を最後まで諦めずに、変えようと努力することに大きな意味がある。 勇気づけてくれる文章がたくさんあった。
5投稿日: 2022.05.11
powered by ブクログあたたかくて優しい本。美味しそうな食べ物がたくさんでてきて、余命少ない主人公をいつかの自分と重ねて読んでいた。 死ぬことがわかった時、残された時間とどう向き合うのか、やはりそれは想像の域をでない。父はどうだったのかな、と感傷に浸りつつ、今を大切に生きたい。
2投稿日: 2022.05.10
powered by ブクログ両親を看取り、自身も癌闘病経験があるため、感慨深く読んだ。 亡くなる寸前、父と母はどんなことを思っていたのだろう。最後まで耳は聞こえてると言われていたので、一生懸命声がけはしていたつもりだけど。どんな光景が見えていたのかなあ。 看取る側と、看取られる側の、両方からの視点から優しく死を紡いだ作品。実際はもっと切なく目を背けたくなる死の苦しみや、みっともなく足掻いて往生際の悪さを露呈することもあると思う。でもこの作品においては、美しく温かく描かれていて良かった。 父はホスピスに入り亡くなったが、それは今でも良い決断だったと思う。私も本作のような場所があったら、ぜひそこで最期を迎えたい。
5投稿日: 2022.05.09
powered by ブクログ暖かい気持ちになるお話でした。 主人公の雫は若くして余命を告げられホスピスへとやって来る…。 作中でも語られていたけど、雫は本当に優しくて強い人だった。 私は仕事柄、終末期看護に携わったり、死と向き合ってきたけれど もし私が雫だったらと考えると、きっと「先生」の様に恐怖のあまり周囲に八つ当たりをして、泣きわめいて、自暴自棄になってしまうかもしれない。 マドンナの様な看護師になりたい。
3投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログひとつひとつの言葉がずーんと響いてきて大好きな一冊。 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう 私ならおやつの間に何持って行こうかなーとかしーちゃんにとっての父にしてもらう耳かきのように名残惜しくなることはなんだろうなーとか考えさせられる。
1投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログさらっと読めて、終わりの方は自然と泣けました。 泣かせにきているわけじゃなく、最後はこんな風なホスピスに入りたいな、今生きていることを大事にしたいと思いました。
1投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログ最後に食べたいおやつは?最後まで生きたい! 生口島のホスピスが舞台。 ☆こちら側からは出口でも、向こうから見れば入口になります。生も死も大きな意味では同じ。私たちはぐるぐる姿を変えて、ただ回っているだけですから。 ☆思いっきり不幸を吸い込んで吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。 ☆生きることは誰かの光になること。
2投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログここにきたら(ライオンの家)、何となく生き延びることができるのではないかと思ってしまったけど、そんなことはなくて、確実に死が近づいてきてる。 それを受け入れることができるようになるまで、いや、本当は最後の時まで受け入れることなんてできないのかもしれなけど、どれだけ藻掻き、苦しみ、泣いてきたことか。 その気持ちを考えただけで、ただただ泣いてしまったし、何ならこの本を読んでる間、ずっと泣いてた。 最後にライオンの家で過ごすことができたことが、雫にとっては、本当に救いだったと思う。
2投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ私の地元の近くがモデルになっていて、親近感が湧きました。 時が穏やかにゆっくり流れているような感覚で、読みやすかったです。 始めはつまらないかんじかなぁと思っていたけど、途中ぐらいから周りの人の話もちょこちょこ入ってきて、読みたい欲が出てきて最後は一気読みでした。 自分が最後に食べたいおやつってなんだろう? 今はパッと答えられるものがないけど、死ぬ前には何か思いつくのかなぁ?
1投稿日: 2022.05.02
powered by ブクログ周りの人の死、そして自分の死とどう向き合うべきなのか。それをどこか空々しい説明や評論ではなく、自分がそうなったこととして追体験できる。これもまた小説の醍醐味ですね。
1投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ余命いくばくかの人々が入るライオンの家。 そこに雫さんが入ることから物語は始まる。 途中色々な人の死や、雫さんの過去、弱っていく過程が描かれる。 地に足のついた、人への思いやり、優しさがなんと深い人だろう、と思う。 その優しさ、弱さ、強さ、色々なものが物語が進むにつれ心に刺さる。 後半は号泣。涙で逆に老眼のピントが合う。
5投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログずっと読みたかった本、やっと読めた! 徐々に死を受け入れていく姿に、何度も泣いた。 今を生きるということの大切さ、有り難みを改めて実感。死期が分かったうえで生きることがどういうことなのか、想像してはみるものの、現実的には難しい。でもやっぱり、後悔のないように、穏やかな気持ちで往生できるような今を毎日生きていきたい。
2投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログ電車の中で号泣 人生の最後にもう一度読みたいなと思える本当に素敵な本でした。 死生観は人それぞれ違うけど、やっぱり人は死んだ後も誰かを見守ってあげれるといいな。大切な人のことは死んでからも絶対気になるはず! 必ずいつか再読します
1投稿日: 2022.04.28
powered by ブクログ一度は読んでみたかった小川糸さん。なんとなく瀬尾まいこさん系統の、やさしい話を書くのだろうなと思っていた。ドラマになった本書と「ツバキ文具店」が面白かったので手にとってみた。ドラマと比べるとあっというまに体調が悪くなるので、人と絆を深めている場合ではない。人が死ぬ話ってちょっと観念的になる傾向がある。主人公は死んだら生き返れるし、死んだ人に会えると当然のように信じていて、逆に私はまったく信じていないんだな、という発見があった。自分が死ぬときにくつろげるホスピスが見つかったら嬉しい。
2投稿日: 2022.04.27
powered by ブクログ読み終わったので手放すけど、生き方が分からなくなったらまた読みたい本。 好きなフレーズ 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光輝くことでしょう
2投稿日: 2022.04.27
