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ライオンのおやつ
ライオンのおやつ
小川糸、くのまり/ポプラ社
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総合評価

1352件)
4.3
618
506
148
21
4
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    これまで最期をどう過ごすか考えたことなかったが、この本を読んで、理想の過ごし方を想像することができた。 心地よく読めていたが、中盤からファンタジーぽくなり、やや興味失せてしまった。 せっかく楽しく読めていたのに残念だった。

    1
    投稿日: 2021.01.18
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    何に感動したとかそんなモノは感じなかったけど、涙はただ流れた。どこの何が自分に触れたのか分からないんだが、ティッシュは必要だった。 これからそれが何だったのか考えてみるべきか、歳のせいだと受け流して「蘇」が何なのか調べて終えるか、ぼんやり思っているところ。

    1
    投稿日: 2021.01.16
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    生きる幸せを感じられるやさしい作品だった。人を信じて誰に対しても、やさしく接していけるような気がしてきた。素晴らしい作品をありがとう。

    3
    投稿日: 2021.01.16
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    ものすものすごく良かった。最後の時を過ごすお話。 雫の最後はとても素敵な時間だったと思う。私も最後の時はライオンの家で過ごしたい。 そして、ライオンの家のように最後の時を過ごせるような環境を私も提供できたら幸せだと感じた。 本当に素敵なお話たった。

    10
    投稿日: 2021.01.16
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    人生最後に食べたいおやつは何ですか?と尋ねられたら何と答えるだろう。その答えを探しながら生きていく人生もありかもしれない。

    8
    投稿日: 2021.01.14
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    瀬戸内のホスピスの話。 若くして、癌に侵されて... 両親がおらず、育ての父も新しい家族を持ち、30代前半で自分の最後を自分で決める。 それは幸運なことだろうか。少なくとも、主人公はその好機を活用した。 自分に合った終の棲家を見つけ、ずっと好きだったハイブランドで最後の服を買う。 自分だったら?大切な人がいるから、その人が一緒に死にかねないから言えない?と思ってしまった。ずっと迷惑をかけてきた両親にも言えない。 友達たちには最後の挨拶をしてもいい。 本当は誰かにそばにいてほしいけど、つらい現実しか待っていないのだから、そんなこと頼めない。 癌が発覚して、末期だとわかって、でもそれって、自分らしい最後を自分で選べるというのは最高では? 挨拶したい人にあいさつして、自分勝手だとはもちろん思うが、知っている人がいない場所でひっそりと死にたい...かな。

    3
    投稿日: 2021.01.13
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    本を読んで涙ぐむことはあっても、 涙がこぼれたのは久しぶり。 文章も綺麗で、舞台となる 瀬戸内の海や島々が目に浮かぶ。 柑橘の香りまでしてきそう。 人生の最後を過ごす場所で描かれる、 後悔、葛藤、想い、 願い、希望、そして、生と死。 この一冊はとても貴重な 疑似体験をさせてくれた。 生きていれば、 死はいつか必ず訪れる。 それまでは、星になった方々を 時折、思い出しながら いとおしい日々を味わいたい。

    6
    投稿日: 2021.01.13
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    連休最終日の夜、読んだことを後悔している。 明日、職場に腫れた目で行かなければならない…。 読み終わり、電気を消して布団に潜っても、嗚咽。 悲しいだけではない。 優しさ、いつか死ぬということ、今生きてること。 いろんな思いがわーーっと押し寄せてくる。 前半は、食べることは生きることだなぁ、きっと雫の選んだ死装束はミナペルホネンに違いない!なんてのんびり思いながら読んでいた。 後半、涙がだらだら出てくるから、眼鏡の下にティッシュをはさんで読んだ。 最後に本を読んで泣いたのはいつのことだろう。 こんな感情が自分にもあったんだとびっくりした。 「人の幸せっていうのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う」 「誰もが、自分のまいた種を育て、刈り取って、それを収穫します」 「人は生きている限り、変わるチャンスがある。」 「生きるとは、誰かの光になること。」 覚えておこう。 

    7
    投稿日: 2021.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容も易しく、けど考えさせられるテーマ。 瀬戸内出身なので、すごく親近感が湧きました。 人生はろうそくのようなもので、でも自分で火は付けられないし、消せもしない。 誰かを照らし助け、照らされ助けられている。 というのは、すごく共感。

    2
    投稿日: 2021.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容を知らずに読み進めました。タイトルが面白いので、楽しい話かと思いきや、、そんな意味が、、。でも「死」をテーマにしていながら、決して暗い話ではなかった。時には感情移入して号泣しながら読んだりもしましたが、それでも読後感は清々しいです。

    4
    投稿日: 2021.01.11
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    重くなるのではないか…と読む前少し危惧していたのですが、そんなことは全くなく、切なさはあるものの温かさに包まれ、読後も温かさがじわっと心に広がっていました。 一気読みしたのは久しぶり。 雫とは異なる病気ですが、病気を患ったことのある私には共感することがありました。 生きることを大切に、目の前のことを大切に、味わっていこうと改めて思わせてくれた本でした。読むことができてよかった。

    5
    投稿日: 2021.01.10
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    わたしも最期はライオンの家で死にたい。 30代で不治の病で闘病して終活してって、わりとよくある感じの話だけど、さほど命を燃やすほどの生き様でもなく涙が止まらない大往生でもなく、でもなんかこういう風に死を迎えられるならいいかもなって思えるような、そんな話。 おやつの時間、なにをリクエストしたいかなぁ。

    3
    投稿日: 2021.01.08
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    泣ける。 よく死ぬとは、よく生きること。 家から近いので、物語の舞台と思われる島に行ってみた。 若くして死期を迎えつつある女性が瀬戸内の島のホスピスで最後の日々を暮らす物語。よく生きるとは、よく死ぬこと。どうやって生まれてくるかは選べないけど、どう死ぬかは自分次第。そんなことを示唆してくれる物語です。後半ラストに向かうところは涙が止まりません。ホスピスという人生の終焉を題材にした物語なのに、清々しく、明るく、優しい本です。人生とは素晴らしい!誰もが、自分の蒔いた種を育てて、刈り取って、それを収穫する。自分は人生の最後にどんなものを収穫できるだろうか? 死期を迎えるのがなんだか楽しみになってきました。

    7
    投稿日: 2021.01.08
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    思い切り不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える。 ホスピスのお話。あったかくて、儚い。私もライオンの家に行ってみたい。死を意識すると生が輝くというか、より生きる意味を深く考えることになるんだと思う。

    3
    投稿日: 2021.01.06
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    本を読んで初めて泣いた、、 生きること、死ぬこと。 その意味を深く考えさせられた。 そして、とにかく 文章から流れる映像、香り、空気。全てが美しかった。 大切にしたい1冊

    3
    投稿日: 2021.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の本は初読みとなりますが、本屋大賞第2位受賞作、少しハードルを上げ過ぎた感がありますが、一気読みでした。 ☆4つは大賞作「流浪の月」との比較ですかね。 本作の主人公は雫。 残念ながら彼女は若くして癌に侵され、余命宣告を受ける。 そんな雫が人生最後の住処に選んだのは瀬戸内の島にある「ライオンの家」という名のホスピス。 残された人生を穏やかに過ごし、なくなっていくまでの物語。 私はまだ人の死に目に立ちあったことはありません。 だから、人がその人生の幕を閉じる時がどんなものなのか想像も出来ませんが、雫のような終幕が存在すればいいと思う。 きっと彼女は「ライオンの家」で過ごす中で、本当の生と死を理解したんだろうなぁ。 何も規制されない「ライオンの家」に住む住人達は毎週日曜日のおやつの時間を楽しみに過ごしていました。 ホスピスで雫を受け入れ、暖かく優しく見守ってくれたマドンナ、義父に従姉妹(義妹)の存在。 子供の頃からの夢だった犬との生活、自然、海、香り。 人々の温もり以外にも自然を感じることで雫は本当の意味で自らの死を受け入れ、穏やかに生きる。 そんな彼女の忘れられないおやつは、幼き日に義父の為に作った「ミルクレープ」。 説明 内容紹介 人生の最後に食べたいおやつは何ですか―― 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。 ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。 ――食べて、生きて、この世から旅立つ。 すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。 内容(「BOOK」データベースより) 余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに決めた。そこでは毎週日曜日、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があった―。毎日をもっと大切にしたくなる物語。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 小川/糸 1973年生まれ。2008年『食堂かたつむり』でデビュー。2010年に映画化され、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    29
    投稿日: 2021.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「最後に食べたいおやつは何だろう」と考えてみると意外とすんなり思いついた。私の「おやつの思い出」は、子供の頃の祖父と一緒に食べた...、といった感じだが、だいたいの人は子供の頃の思い出をあげるのではないだろうか。とことん美化された子供の頃の思い出に包まれながら、静かに眠りにつくことはとても幸せなことなんだろう。

    2
    投稿日: 2020.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若くして余命を宣告された主人公がホスピスに入り余生を過ごす話。 泣いた。 食事ひと口ひと口を大切に味わいたい。青空の下で深呼吸したい。思いっきり走り回りたい。 健康なことは当たり前じゃない。幸せなことなんだ。人生をもっと大切に生きよう。 そして、家族や友人大切な人たち、すべてのことに感謝しよう。って思える。 そんなお話でした。

    4
    投稿日: 2020.12.30
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    余命宣告をされた主人公が、瀬戸内のホスピスで残りの日々を過ごす物語。穏やかで優しい感動に包まれた。じんわり胸に染みる。忘れたくない、心が温かくなるような一文がたくさん出てくる素敵な小説だった。

    3
    投稿日: 2020.12.29
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    悲しく嬉しくもないのに、ただ涙が溢れてきた。 余命宣告を受けた女性が、瀬戸内海のホスピスで、生と死と向き合う話。 自分の人生、何なんだろうと考えている人にぜひ読んでもらいたい。

    2
    投稿日: 2020.12.28
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    泣けて、泣けて、泣ける本。 体が死んでも、魂だけはずっと残ってほしい。残る気がする。わたしの魂がりんごの種のように引き継がれていってほしいと思った。 もっと生きたいと思えるように、毎日雫さんのように素直に、感謝して生きていきたい。 とても暖かい本でした。死ぬことが少し怖くなくなり、また身近に感じました。

    3
    投稿日: 2020.12.28
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    生きることも死ぬことも、怖くなくなったかもしれない。  思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える 私もそんな生き方がしたい。

    2
    投稿日: 2020.12.26
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    出てくる食べ物がどれもこれも美味しそうで、食の大切さを改めて感じた。 無愛想なわたしにはとても難しいことだけど、できるだけ笑って生きていきたい。

    17
    投稿日: 2020.12.24
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    余命宣告された人たちが ライオンの家で安らかに旅立っていく話。 温かくて、涙ながらに読みました。 命がある限り丁寧に生きていこう、 たとえ尽きる時が来ても こんなふうに旅立ちたいなあと思いました。

    2
    投稿日: 2020.12.18
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    12月-14。4.0点。 瀬戸内海の島にある、「ライオンの家」というホスピスが舞台。30代女性が入所する。 一気読みし、案の定涙腺崩壊。 この作家さん、文章がきれい。言葉を大事にするんだなぁ。 主人公の優しさ、家族の優しさ、ホスピスの方々、島の方々。優しさに溢れる良い作品でした。

    3
    投稿日: 2020.12.15
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    自分に正直に生きよう ありのままの自分を丸ごと受け入れて、醜い部分も、未熟な部分も、全て認めて素直になろう。 相手のとっての「いい」「悪い」で判断しないで、自分を大事に。 海の水は、決して風に逆らわない。打ち寄せる波は、無抵抗な水の、あるがままの姿だった。 楽しいから笑うんやないんやて。笑うから楽しくなるねん。☺︎ 何が大事かって、今を生きている、ってことなの。自分の体で感じること。目でみて感動したり、触ったり、匂いを感じたり、したであじわったり。 誰もが自分の蒔いた種を育て、刈り取って収穫する

    1
    投稿日: 2020.12.15
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    自分がすぐ死ぬわけではないが漠然と今まで思っていた死の恐怖が少し和らいだ。自分がもし病気で死ぬ時はこんな形で死にたいとも思った。自分の食べたいおやつは何だろうと考えた。母が作ってくれた硬めのドーナツかな。昔は今みたいにお店もなく、買っておやつを食べる習慣がなかった。そんな中、母はドーナツとプリンをよく作ってくれた。素朴な味だった、懐かしい。また母に作ってもらって食べたい。そう思った。

    2
    投稿日: 2020.12.12
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    素敵なお話で、早く読みたいけれど、ページをめくるのがもったいない本でした。 小川糸さんの食事の描写がとても好きです。おいしいお粥をつくって大切なひとと食べたくなりました。

    2
    投稿日: 2020.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5感を優しく刺激し、生きていることを感じさせてくれる作品。 瀬戸内のレモン、風、お粥、おやつ、バッハ、あたたかい人たち云々。 雫がどんどん弱っていく描写はとても辛かったけれど、私ももしこういうことになったらライオンの家に行きたい。 普段なんとなく生きている毎日を、大切に悔いなく生きていかないととあらためて感じる1冊だった。 マドンナさんは、私の中でもたいまさこさんで映像化されていた…。

    2
    投稿日: 2020.12.11
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    死について考えさせられた本。 生かされている時間を全うしなければならない 死を意識することで世界の美しさや周りへの感謝、愛しい時間がよりいっそう鮮明に見えてくるのかもしれない こんな穏やか死を迎えられたら幸せだなと思った 私の最後に食べたいおやつはなんだろう。。 何度か読み返したい本となった

    3
    投稿日: 2020.12.10
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    物語は明るくないけれど、冬の瀬戸内の島にゆらゆらする陽光と香りが、全編感じられました。 感情と色彩が豊かに表現されてます。 感情移入と自身の想像は難しいけれど、しっかり考えさせられました。 後半はバッハの「無伴奏チェロ組曲」と坂本龍一の「星になった少年」をBGMにラストまで一気に読みです。 読み終えて、静かな気持ちになりました。

    2
    投稿日: 2020.12.08
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    生きることの意味。 死ぬことの意味。 人生において、本当に大切なものは、何なのか? そんな事を、しみじみと考えさせてくれる作品でした。 この作品の主人公のように、 自分自身は思い残す事なく、 周囲の人に時々思い出してもらう。 そんな人生の終わりを迎えたい。

    3
    投稿日: 2020.12.06
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    癌で余命宣告された主人公が、最期をライオンというホスピスで過ごす物語。 同じような境遇になったとき、私はどんな生き方を選択するだろう。 本当に大切なものは?したいことは?  現実はまだ捨てられないものばかりだけど、無理する事から少しずつ離れていこうと思う。

    2
    投稿日: 2020.12.06
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    SL 2020.12.1-2020.12.5 メルヘン?ファンタジー? 出来すぎの、夢物語のような。

    1
    投稿日: 2020.12.01
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    文句なしの☆5です。 小川糸さんらしい優しい一冊。 主人公の雫の感性が苦しく悲しい中でも、綺麗な言葉で表現されていて、それが余計に必ず訪れる人生の最期を切なくしました。 皆に愛されて、自分を愛して、歩んで来た人生を愛して どう生きて何を感じて、どう人生の最期の幕を閉じるか·····大変、私自身も考えさせられました。 優しい気持ちで沢山の愛を受けながら笑顔で消えて行くなんて、現実は出来ないかも知れないけど、こんな風に満たされて終わる事が出来たら、それこそ人より少し早いけど·····幸せな最期だったんだろうな。 そして、何よりも残された人達も決して悲しみだけではなく 雫の最期を語り受け止めて前を向いて行く姿が涙でした。 素晴らしい作品!!

    3
    投稿日: 2020.12.01
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    人が生きて、そして亡くなるって何なんだろう? と考えさせられる話だった。 子どもから成長して、その人なりの人生を生きて、でも誰にも必ず訪れる死。 不慮の事故で急に亡くなってしまう事も、 雫のように若くして病気で亡くなってしまう事も。 その必ず訪れる死をどう迎えるか。 自分なら、どんな場所で、どんな人達と、どんな風に迎えたいか‥と考えてしまった。 そして、人生最後に食べたいおやつも。 私にとってのライオンのおやつも、普段食べている大好きな市販のおやつではなく、やっぱり昔、祖母が作ってくれた手作りのおやつかもしれない。 おやつの味だけでなく、作ってくれた手間や愛情、一緒に食べた時間も全て込みで大切な想い出。 そんな大切な時を作ってくれた祖母へ改めて感謝。 私自身は、日々の忙しさにかまけて出来ていない子ども達への手作りおやつを、作ってあげた方がいいんだろうな‥と反省。 何を作ったら、将来子ども達のライオンのおやつになれるかな。少し考えて、実行したい。

    2
    投稿日: 2020.11.30
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    生きているものから命を譲ってもらう。譲ってもらった命を生きる力に変える。穏やかな思考を手にした先にある穏やかな死をいつか感じられるよう日々生きていこうと思わせてくれた。

    2
    投稿日: 2020.11.29
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    50歳になって最初にこの本を読んだのは、死が急激に怖くなって来たからかもしれない。「(50歳が)人生の折り返し、これからだね」と言うメッセージを複数の方からいただいたことでかえって死を意識するようになってしまった。 読む前から主人公が亡くなることをわかっている。そのうえで読み進めるせいか、読んでる途中で何度も涙で文字が歪む。主人公の気持ちに素直に共感してしまう。 読み終わってもやっぱり死は怖いまま。だけど日々をどう過ごしていったらいいか、自分にとって少しでも後悔の少ない選択は何か、考えるようになる気がする。 ライオンの家のようなホスピスが本当にあったらいいな…。

    3
    投稿日: 2020.11.28
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    好きに動ける体を持つことをありがたく思う。 主人公が亡くなるストーリーだけど、とても生命力に溢れたお話。

    2
    投稿日: 2020.11.28
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    2ヶ月前に友人が亡くなってから、終末期について考えることが多くなった。 この本を読んで、私も主人公のように幸せでお腹いっぱいになって旅立ちたいと思った。 涙が止まらなかった。 悲しいから泣くのではなく、きっと、心が震えたから涙が出たんだと思う。 そんな優しい本でした。

    3
    投稿日: 2020.11.27
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    主人公も含め、登場人物が皆優しい。 美しい自然や、思い出の「おやつ」の描写も読んでて情景がありありと浮かんできた。 最期まで幸せに生きよう、って、素敵だなー。

    2
    投稿日: 2020.11.27
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    こんなふうに穏やかに死んでいきたい。 でも、現実は難しい。 話は良かったが、実際にこんなふうに亡くなる事が出来るようになってほしい。

    6
    投稿日: 2020.11.25
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    余命を告げられた雫が瀬戸内海のレモン島のホスピスでセラピーをうけながら、自分の死と向き合う話。 我が身の健康に感謝し、生きている事は当たり前ではないんだなあと実感。 後半、育ての父親との再会では感動の涙。

    2
    投稿日: 2020.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若くして余命宣告を受けた主人公が、瀬戸内海の「レモン島」にあるホスピスで最後の日々を過ごすお話。 レモン畑を海を一望できる部屋で、ご飯は美味しくて、スタッフも島の人も穏やかで思いやりがあって、念願だった犬も飼えて、最初は「いいなあ。自分もこういうところで最期を迎えたいな」と羨ましく感じた。 けれど、読み進めていくうちに羨ましさよりも「今どう生きていくかをもっと大切にしたい。家族や周りの人を大事にしたり、朝日を気持ちよく浴びたりご飯を美味しく食べるたり、日々の幸せをもっと味わいたい」というような気持ちになれた。 死への不安や衝動を和らげて、生きたい気持ちをもらえるというか。うまく言えないけれど。 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える」 できないときも多そうだけど、覚えておきたい。

    10
    投稿日: 2020.11.21
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    こんなふうに死ねたら幸せだな。 ”死”って何なんだろう。 印象に残ったのは、 「死と生は背中合わせ。どちら側からドアを開けるかの違い。」 という内容のセリフ。なるほどな、と思った。 後半は主人公が意識が混濁したような描写があるのだけれど、主人公からの視点だから現実と夢とが区別がついていないような感じで描かれている。 実際、意識が混濁した時ってこんな感じなんだろうか。 映画化したら、かもめ食堂、めがね、プール、マザーウォーターのあの感じで制作して欲しいな。 ちなみに、私は途中うるっときた部分もあるけれど泣けませんでした。

    3
    投稿日: 2020.11.19
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    プロローグだけで、主人公の置かれている状況がわかってしまった。 死への恐怖が少しだけ薄れ、生を大切にする思いがとても強くなるお話。 後半は号泣。

    2
    投稿日: 2020.11.19
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    おやつ、というものが人にとってどんな影響を与えてくれるのか、じんわりと沁みるお話でした。 自分にとってのおやつはなんだろうか、人生のご褒美を楽しんで生きていきたいと思いました。

    2
    投稿日: 2020.11.18
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    主人公がホスピスで最期の時を過ごす話だけど暗い感じはなく、ふわふわと優しい気持ちにさせられる本でした。 舞台のレモン島の美しさやライオンの家でのお粥さんやおやつが持つパワーや、主人公の周りにいる人たちの優しさが主人公を癒したように、読んでいる私も癒されたような気がします。 本作でも食事が重要な役割を果たしていて、食堂かたつむりが好きな人にオススメです。 ネタバレも含みますが、後半亡くなった方と話をするシーンがあり、ストーリーにファンタジー感が出てきたのは個人的に残念でした。もちろん死期が近づくと起こりうることなのかもしれないのですが、ちょっと現実感がなくて。。あと、主人公以外の人の目線からの話もいらなかったなぁ。。読書の想像でカバーするように敢えて書かないでほしかった。 でも読んで良かったし、今ある日常の幸せを大切にしたいと思える本でした。

    3
    投稿日: 2020.11.15
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    「生きることは、誰かの光になること」という言葉があったが、雫は短い生涯であるが光っていたと思う。彼女は自分の内面を表現することが、苦手なため孤独を受け入れて生きてきた。この哲学は褒められたものではないが、似たものをカッコいいと感じた。彼女は死ぬ前から、持ち前の優しさで周りに光を与えていたが、死を受け入れることによって生きる人により希望を与える光になっていたと思う。"誰もが誰かの心の太陽だ" 生きることにおいて何より幸福なのは衣食住の環境であるとも思い知られる。優れた環境があるからこそ、人のあたたかさなどの五感のありがたみに気づける。ライオンの住人たちを見てる死は怖いものでない、人の摂理で受け入れば大丈夫。"たった一瞬の煌めき"を出せるように頑張っていく。

    1
    投稿日: 2020.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ステージ4まで進行した癌が見つかった海野雫。余命宣告され、ライオンの家というホスピスで最後を迎えることになった。瀬戸内のレモン島にあるライオンの家では、毎週日曜日はおやつの時間があり、ゲスト(そこで死を迎える人々)のリクエストを受付、抽選でひとつのおやつが出される。おやつに込められたエピソードが泣かせるポイントであるとともに、死を目の前にした人々の正直な気持ちが現れる。雫がリクエストしたのは父親との思い出が深いミルクレープ。癌患者がそれを食べられたかは重要ではない。ミルクレープの背後にある雫の生きざまが心を打つ。 ライオンの家にいる人々はそこで死ぬ。食べられなくなり、体が動かせなくなり、痩せ細り、言葉も発せず…。しかし、物語の全体は明るい。瀬戸内の光に包まれているようだ。雫の視点で紡がれる物語は、体が動かなくなっても思考は動くので、文字で表現している小説では普通の物語のように感じる。だけど、時おり挟まる病気の描写が泣かせるのだ。映像にしてしまうと、悲壮感だけ前に出てきそうだが、死に向かう途中の経験を楽しく感じられるのは、小説ならではの表現であり、見事だと思った。

    4
    投稿日: 2020.11.06
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    優しい優しい物語。 久しぶりに泣きながら読みました。逝く人と残された人の思いが丁寧に描かれていてとてもよかった。

    2
    投稿日: 2020.11.05
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    大切な大好きな本 私も雫さんのように 死を受け入れられるかな? もがいて 悩んで 力つきる気がする。 おやつに不思議な力があることに気がつく 疲れたとき 心に体に生きる息吹を与えてくれる。

    10
    投稿日: 2020.11.05
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    【所感】 ステージⅣの癌という確かな死が迫る中において、とても優しい物語。ライオンの家のようなホスピスがもっと増えて欲しい。心の痛みを和らげる医療と人への尊厳をもち続けるマドンナに敬意を感じました。 【あらすじ】 33歳の海野雫(女性)。ステージⅣで余命数ヶ月となり終末期医療を受けるため瀬戸内のレモン島にあるホスピスのライオンの家に向かう。ライオンの家では入居者が最後に食べたいおやつをリクエストすることができる。最後に食べたいおやつに込められた思いを通して、人生の醍醐味を味わう。 【心に残ったもの】 ・病気が進行する中、昨日できたことが今日は出来なくなる。その事に落ち込む事なく受け入れる。人は生きることも死ぬことも自分で選ぶことができない。今を受け入れるしかない。 ・最後に食べたいおやつは何か?という問いに対し、一人一人のおやつに関するエピソードを通して思いが駆け巡ってくる。もし私が同じ境遇に立った時、大切なひとと食べたおやつを選ぶ気がする。いつかまた作って食べてみたい。

    2
    投稿日: 2020.11.04
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    2020年本屋大賞ノミネート作は、これでようやく全ての本を読み終えた。 この本はもっと早くに読みたかったけど、図書館の予約がなかなか回って来なかった。 読み終わって、こんなに待たずに買っちゃえばよかったな、と思った。 手元に置いておいて何度も読み返したくなるような小説だ。 がんで余命少ない雫のホスピスでの日々を描いた小説。 百獣の王であるライオンは、敵に襲われる心配がない。ゲストには、そんなライオンのように安心して食べたり寝たりする生活を送ってほしい。ホスピスはそんな思いから「ライオンの家」と名付けられている。 ライオンの家は、瀬戸内の島の穏やかな気候の中、美味しいものを食べて、しっかり生きて旅立つ、そんなコンセプトのホスピスだ。 そして、ゲストは自分がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる。抽選されれば毎週日曜日の「おやつの時間」に振舞われる。 僕だったら、何をリクエストするだろう? 最後に食べたいおやつ… 考えてみて、真っ先に思い浮かんだのが「湖池屋ののり塩ポテトチップス」だったことには、我ながら苦笑い。 人生なるようにしかならない。 だからこそ、一日一日を大切に生きたい。 そして、生きることは、誰かの光になること。 生きていれば誰にでも訪れることだが、なかなか向き合うことのできない「自分の死」について、今までとは違うアプローチから考えさせられた。 この小説でQOD(クオリティ・オブ・デス=終末期のケアの質)なる言葉を初めて知ったけど、どう旅立ちたいか、は真剣に考えたいな、と思った。 それにしても、施設の代表マドンナの「死って、最大級のオーガズムみたいなもの」じゃないかという仮説、いいですね。

    84
    投稿日: 2020.11.03
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    昨年、師匠が癌で他界。 痛がる姿しか見ることが出来ず辛かった。 そんな本の世界と現実が重なり涙なしには読めませんでした。 何事も「感謝」にかえていく主人公。私もそんな最後をむかえたい。

    7
    投稿日: 2020.11.02
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    なんて優しくてあたたかくて 優しい物語なんだろう。。。 めちゃくちゃ泣いたけど めちゃくちゃやさしい気持ちになりました。 生きることは誰かの光になること 人は孤独だけれどひとりだけど、 自分が撒いた種が必ず人生の最期に収穫される。 死んでいくことは死を受け入れることだけど、 死ぬことは誰しも平等にやってくることだけど、 死にたくない思いや生きたい気持ちが 今日の自分と誰かをつくっていく。 それが今を、今日を、豊かに生きることに つながるのだと知りました。 医療者として死にゆく人に起こることは ある程度知ってはいたけど、 雫さんの体や心の変化がすごくリアルだった。 死の直前まで人は変われるもの。 紆余曲折あったとしても、命が旅立つ時に お疲れ様!よくがんばったな!! と自分に伝えられる私でありたいなー。 魂は次の旅に。 今ある命にも、 自分をつくってくれた色んな人の命にも、 たくさんの感謝が生まれる本当に素敵な本でした。 私の中で今年1位かもしれない、、、 もうすでに色んな人が読んでると思うけど もっともっと色んな人に読んで欲しい1冊!

    9
    投稿日: 2020.11.01
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    死をテーマにした話は苦手。くらーいきもちになってしまうことが多いから。でも、この本はあたたかかった。涙が溢れたけど、読んだあとなんだかあったかい気持ちになれた。

    5
    投稿日: 2020.10.30
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    余命のいくばくもない若い女性が、「ライオンの家」という死の近い人々が集まる場所で過ごす日々を描いた小説。 題材だけ見ると読むのが辛そうに感じます。 小川糸らしい残酷だけど優しいお話で、容赦なくやってくる死と向き合う雫の心の声に何度も涙しました。 ままならないことばかりだし、なにかを成し遂げるとか、大願を成就するとか、そんなこともない。 だけど、ままならない人生の素晴らしさに気づく過程に癒される。 いてくれた人、もう会えない人を近く感じて、その人たちに感謝をする気持ち。 いい知れない幸福感。 死に近くても新しい驚きや、相手に対して愛情を伝えたいというもどかしい思いを抱くこと。 死が間近にあってたくさんの贈り物をくれる「ライオンの家」の温かさにも涙が。 実際にこんな施設があったらかなり大変だと思うけれど。 切ないけれど幸せな気持ちになれる本です。

    10
    投稿日: 2020.10.25
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    末期癌の患者が最後の時を過ごす瀬戸内海のホスピスのお話 死期を迎える人々に寄り添うマダムやスタッフたち 美味しい食事とおやつ こんな所があるなら、もしもの時は過ごしたい 電車の中では読まない方がよいと思います 泣いてしまうから 泣かなくても引き込まれて降りそびれる,,, 沢山書きたいことがあったのに時間がたつと書けなくなっちゃうな

    5
    投稿日: 2020.10.23
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    大号泣するよと言われて、泣かないだろうと思いながら読んだが、ヤバかった。 娘と父の関係に照らし合わせてしまって、ぐっとくるものがあった。しかし、死への恐怖は無くなる暖かい物語だった。 人は必ず死ぬけど、最後どうなるのかとても大切だなと感じた

    3
    投稿日: 2020.10.22
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    若いガン患者の女性がホスピスで最後を過ごすストーリー。死について改めて考えさせられた。レモン島に行ってみたくなりました。

    4
    投稿日: 2020.10.19
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    遅ればせながら、気になっていたこの本を手に取った。「死」がテーマになっている小説は、ガンで主人を亡くしている私にとって少しでもファンタジー要素のようなものが匂えば「下らない絵空事」になってしまう。 しかし、これは痛かった。主人が無口な時、何を考えていたのか、もしかしたら少しだけ理解出来たかもしれないとも思えた。死ぬまで、しつこく傍にいた私を疎ましく思ったかもなんて要らぬ心配だったって思った。 私たちは、稀有な時代に生きている。健康に気をつけていれば必ず長生きするなんて言いきれない時代。 特に今は死が隣り合わせに感じる。 だけど、この本を読んでふと思った。 私たちは、生まれてからみんな「余命を生きている」ってこと。全部無駄なようでいて、全部が無駄なく尊い。 それは、自分事にならないとなかなか直視出来ないことだけれど、この本は、とても優しくそこに目を向けさせてくれた。 ああ、本当に、こんなに泣くとは思わなかった。燃え尽きる命がこんなにも綺麗に力強く書かれているなんて、、、。 命の輪はしっかりと続いていくこと、誰の心の中にも、誰かの介入が必ずあって成り立つ命。 絶望的なテーマの中に、しっかりとした希望が貰えたような読後だった。余韻からしばらく抜け出せそうにない。出会えて感謝の一冊だ。

    7
    投稿日: 2020.10.19
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    タイトルに惹かれて手に取った一冊でした。 レモン島の情景や主人公しーちゃんの心情が豊かに表現されていて優しい気持ちで読む、というよりはその状況に入り込んでおりました。 そしてなによりお粥さんをはじめとする食べ物さんたちの美味しそうな描写たるや。圧巻です。フルーツ粥、挑戦してみたいものですね。 登場人物ひとりひとりが特徴的で魅力的なのも読後に感じるところです。 死を間際にしたひとびとだから、死を意識したひとびとだからこんなに輝いているのでしょうか。 おやつを食べるときは子どもに戻る、純粋におやつの時間を楽しむ時間を思い出すことができたように思います。 そしてわたしも食べたくなるおやつが心に思い浮かんでくるのです。 そして大切なひとに会いたくなります。

    2
    投稿日: 2020.10.19
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    もうすぐ死んでしまうことが分かったなら、私もレモン島のライオンの家に入りたい。 心のこもったお食事、おやつ、温暖な気候、優しい景色、そのままを受け入れてくれる人達、こんな環境で生活できたら、体調も良くなってずっと生きていられそう。でも、そういうことじゃない。 こんな環境で生活していくことで、死にゆく自分をだんだん受け入れていけて、いい死を迎えることができるんだ。 死ぬことは、寂しくて怖いことに思うけど、この本を読んで、少し怖くなくなった。 いつ死ぬことになっても、最後に楽しかったなぁ、みんなありがとうって思えるように生きていこうと思えた。 そして、私は今のところ、人生の最後に食べたいおやつ…にピンとくるものがない。これだと思うものを、過去や今から探していきたいと思う。

    3
    投稿日: 2020.10.17
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    死を迎えるというと負のイメージがあるけれど、そんなイメージを持つことも忘れ、もしもこんな最期を迎えることが出来るなら…と少しワクワクさえしてしまいました。人それぞれの環境は違うけれど、最期に食べたいおやつを思い出だせれば素敵だなぁと。物語に惹きこまれサラサラり〜と完読した一冊でした。

    2
    投稿日: 2020.10.16
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    癌と生きている義妹の姿と重なる。余命宣告一年を過ぎても、ウィッグをかぶり宣告前からの会社へ勤める。休日は、米作りに精を出す。新米美味しく頂きました。素敵な笑顔を見せてくれる。生きる力を頂いている。

    7
    投稿日: 2020.10.14
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    この本に出会えて良かった 最初から最後まで泣きっぱなし 終盤は涙が止まらなかった 繭の中にいるようにずっとあったかい物語 瀬戸内海の空気感と美しい海がずっと浮かんでた 「常に、誰かの大きな微笑みに見守られているような気持ちになる」ってどんなところだろう こう思われるくらいあったかいホスピスみたいな存在になりたい 登場する人物ひとりひとりだいすき みんなが主人公だった 本の中のひとつひとつの言葉が美しくてどれも真似したくなった あんな綺麗な言葉を使って感謝を伝えていきたい 比喩がうますぎる!全部想像しやすかった こんな優しい表現どんな人生を歩んできたらできるようになるのだろう 思い出のおやつを食べるだけじゃなくて、食べる前にお手紙を読んでくれるところが好い 私の最期に食べたいおやつ、思い出が溢れるおやつはなんだろう 最期の迎え方、死についてすごく考えさせられた 死って未知の世界なはずなのにもしかしたらこうなんじゃないかって考えられたし、死って本当にあるものなのだなって実感できた マドンナみたいに誰かのために生きて、実際に行動できる人間になりたい こんな心を持てる看護師になりたい 最大級のオーガズム私もたのしみだ バナナに感謝を感じられる日は来るのだろうか 日替わりのお粥のたのしみ一緒に味わいたい 死が身近にないと感じられないような当たり前のことを気づかせて貰えたこの本に感謝 命が尽きるまで人生をもっともっと全うする 私もあんな風に死を迎えられたら幸せだな 「ごちそうさま」で締め括れる人生を歩もう

    8
    投稿日: 2020.10.13
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    瀬戸内のある島にあるホスピスでの物語。 主人公を始め皆末期症状の患者なので、決して明るい内容では無いのだけど、リクエストするおやつに対するホスピスの患者の想い、瀬戸内の景色、登場人物の優しさなどが相まって、読んだあとに穏やかな気持ちになってくる。 自分もこのような心持ちで、最期を迎えられたら幸せだろうなと思う。

    3
    投稿日: 2020.10.13
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    なんでだろうか。 とても悲しい題材なのに ふわふわした温かい話でした。 当たり前に今ある「生」に感謝したくなりました。出てくる食べ物も本当に美味しそうで、猛烈にお粥さんが食べたくなります。

    8
    投稿日: 2020.10.12
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    レモン島という、かわいらしい名前の瀬戸内にある島での出来事は、まるでおとぎ話のようです。読み進めるのが苦しくなりがちな重い内容でありながら、軽やかな島の風が緩和して、絶妙な均等で読者である私たちを共感させ、涙させます。小川糸さん独特のおいしい料理も登場して、それが物語のカギにもなっています。普通の生活がいかに尊いか、改めて日々の生活を大切に生きたいと思いました。

    3
    投稿日: 2020.10.08
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    生まれるのと死ぬのはドアを反対側から開けるだけの違い、って、なんだか泣きたくなる考える方だなあ。 タイトルや、おやつの時間というモチーフなど、 とても丁寧に紡がれた作品だと思う。

    2
    投稿日: 2020.10.08
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    余命宣告をうけた雫がたどり着いたホスピス、ライオンの家 そこで出会うこころあたたまるご飯とおやつのおはなし 辛い時こそ思いっきり空を見上げて笑う そうすると自分より辛い思いをしている人を助けられる

    3
    投稿日: 2020.10.07
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    おやつとか食べ物が美味しそうで、読んでいて食べたくなった。出てくる人たちが優しい人ばかりで、主人公もだんだん自分の気持ちに素直になってきて、読んでいて穏やかな気持ちになれるような話だった。

    2
    投稿日: 2020.10.06
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    数時間であっという間に読んでしまった。 読みながら、 読んだ後に、 涙が止まらなかった。 Quality of lifeとはなにか、 Quality of death とはなにか。 ひとそれぞれに異なるものではあろうが 羨ましいほどの QOLであり、QODである物語。 ライオンの家のような施設を つくりたい、 病院もホスピスも もっと豊かな空間であって良いのではないか と感じた。

    2
    投稿日: 2020.10.04
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    末期がんを患った主人公が離島のホスピスに入るところから物語は始まる。 毎日の些細な幸せを大切にしなきゃいけないと思える本。 性善説で満たされています。

    1
    投稿日: 2020.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の雫は33歳、今の自分とそう変わらない。 その若さで、余命宣告されたら、気持ちをどこに持っていけばいいのか分からない。雫のように、怒って、悔やんで、受け入れるまでに、どれほどの時間と辛さを重ねるだろう。 今、自分の愛する人、助けてくれる人に、その気持ちを伝えられることかどれだけ幸せなことか、振り返る。 最期に近づくとき、色んな人たちが枕元に立ち、現実と夢の境が曖昧になっていく描写は、本当にそうなのかもと思わせる真実のようなものがあった。 雫のように、穏やかに生を閉じられたら、幸せだなぁ。

    5
    投稿日: 2020.10.04
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    〉レモン畑の向こうに、どこまでも海が広がっている。ぷっくりと膨らんだたくさんのレモンが、青空の下でキャンドルの灯りみたいに光っていた。 「こんなにいい部屋を、私がひとりで使っていいんですか?」(P21) 瀬戸内の小さな島、そこにある「ライオンの家」という小さなホスピスにひとりの女性、雫が入居してくるところから始まる、人生の終わりの物語。 そこでは毎週日曜日、入居者の誰かがリクエストしたおやつが抽選で選ばれて供される。最期の日々に食べたいと思ったおやつが。 後半はもう夢と現の区別もなくまどろみのなかで進んでいく物語を、最期の時を予感しながら読み進めていく、しかし穏やかで静かで、気持ちのトゲを抜いてくれるような素敵なお話でした。 自分の死と向き合うこと、死を受け入れるということ、生を思うこと、「一日、一日を、ちゃんと生き切ること。人生を味わい尽くすこと(P159)」。 そういうことをゆっくりと考えながら読むことが出来ました。 ちょうど雫と同じ年頃で癌で亡くなった友人に、 >ところで、例のあれは、どんな感じでしたか? 答えを聞いてみたいものです。

    23
    投稿日: 2020.10.04
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    5)幸せというのは自分が幸せであると気づく事もなくちょっとした不平不満をもらしながらも平凡な毎日を送れる事なのかもしれない。 14)生まれる事と亡くなる事はある意味で背中合わせ。どっち側からドアを開けるかの違いだけ。私達はぐるぐると姿を変えてただ回っているだけ。そこには始まりも終わりも基本的にはない。 16)この若さでホスピスのお世話になる事に同情してくれたのだろうか。予想外に苦い物を口にしてしまったみたいなやりきれないという感情が浮かんでいる。真っ向から病気と闘っていた時はそういう反応に遭遇するたび幽霊や厄病神を見るような目で見ないでと内心泣き叫びそうになっていた。でももうそんな元気はない。感情を爆発させるたび私の命が削られていく。だから抵抗するのはやめて流れに身を任せる事にしたのだ。 24)病が見つかってから彼は半歩ずつ慎重に私との距離を遠ざけ気がつけば相手の姿が見えなくなるくらい疎遠になっていた。 116)牛より乳を出し乳より酪を出し酪より生蘇を出し生蘇より熟蘇を出し熟蘇より醍醐を出す。醍醐は最上なり。酪=ヨーグルト生蘇=バター醍醐=乳から得られる最上級のおいしいもの。仏教における最高真理の意味もあり醍醐味という言葉の語源。 162)昨日まで簡単にできた事が今日になると呆気ないほどにできなくなっている。そんな事の連続だけどその事をいちいち嘆いても始まらないのでもう自分はこういう生き物なのだと腹を括る事にした。 248)人生はつくづく1本のろうそくに似ている。ろうそくは自分で火をつけられないし自ら火を消す事もできない。1度火が灯ったら自然の流れに逆らわず燃え尽きて消えるのを待つしかない。時には大きな力が作用していきなり火が消されてしまう事もあるだろう。生きることは誰かの光になる事。自分自身の命をすり減らす事で誰かの光になる。そうやってお互いに照らし合っている。

    1
    投稿日: 2020.10.03
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    余命いくばくもない人たちが人生の最後の時間を穏やかに過ごすために訪れるホスピス「ライオンの家」は瀬戸内海のレモン島に所在する。三十三歳の海野雫がライオンの家を訪れるところから物語は始まる。雫は末期癌で余命宣告を受けている。心も身体も傷ついた彼女がこの家、この島で、人生を振り返り、心の整理をし、安らぎを得て旅立って行くまでの魂のストーリーでした。 奇しくも私自身、癌闘病中なので(幸いステージ4までは行ってないです)、とても身につまされました。この作品への評価が高いのはなるほど読んでみれば分かりますが、今の私にはちょっと読むべき時期が違ったかも。この本を読んだのも来るべき日へのための準備なのか?とか、つい思ってしまうからです。この本に感動できる人はそれだけまだ死から遠いから、なのかもしれません。健康な人がいつか訪れる人生の終焉がいかなるものか、想像して、こんな風に美しくありたいと、願いつつ、感動しつつ読む本なのではないでしょうか? 私はあまり、泣けるとか、そういうことはありませんでした。むしろちょっと、落ち込んでしまいました。健康な時に読む本ですね。

    1
    投稿日: 2020.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の食事…私なら何を食べたいか考えたことがない。 でも、いつかは来たときに、 好きな物を食べたい!ではなく、思い出の物を食べたい!と言える人でいたいなと思った。

    1
    投稿日: 2020.10.02
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    ホスピスで過ごす残された時間。死というものが宣告された時、自分はそれをちゃんと受け止めることができるのだろうか。温かくも心穏やかなときをすごすことが出来たら幸せなんだろうなぁと、物語をなぞりながらもどこかで自分にも置き換えてみたりして。 優しい文章の中に人生を全うすることの大切さが込められているように感じた。

    2
    投稿日: 2020.09.30
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    死んだことがないので、死に至るこの描写が正しいかどうかはわからないのだけれど、こんな感じなんだろうなと思わせる(期待させる、も一部入っているかもしれない)記述はすごいなと思う。もちろん、痛みの部分がさらっと描かれているので、そこは実際は苦しいのだろうけれども、こういう風に「生」と「死」の間を行ったり来たりしながら向こう側に入って行く感じ、すごくリアル。 そして、こういう穏やかな中にも生死や人生を感じさせる小説を読むと思うのは、食の大切さ。生き物は、生まれて死ぬまで食べることは必要なことなので、そこに生を感じるのは確かにそうかもしれない。たとえグルメでなくても、日々の食事やおやつを美味しいと思える、そんな人生を過ごしていきたいと思わせる。

    2
    投稿日: 2020.09.22
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    心が暖かくなった。 私もよく大好きなおじいちゃんの事を思い出す。 本当に近くにいるような感じがした。 これからの人生楽しく一生懸命生きようと、思います。後悔無い様に。

    1
    投稿日: 2020.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夢の描写がそうそう、あのころだったらこういう風に言えたろうなあ、というのが愛しかった。そう考えると、寂しくなった。

    2
    投稿日: 2020.09.20
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    温かい、素晴らしい本だった。 図書館で借りたけど、手元に置いておきたい。 誰かにプレゼントしたい本。 生きることは今の積み重ねで、毎日が感謝するべき愛しい1日であることを、改めて思わされる。

    1
    投稿日: 2020.09.19
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    涙なしには読めない、でも心から暖かな物語。 小川糸の世界に生きていたいです。 そして、食べ物の描写がいつもながらすごい大好き。

    2
    投稿日: 2020.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きなフレーズ 「かわいい、という言葉を、百個並べても、千個並べても、一万個並べても、私の中に湧き起こる「かわいい」の感情には追いつけない。まるで泉からこんこんと甘い水が湧き出るように、たえず、私の体の奥底から、ある感情が湧き上がってくる。そしてその感情は、私の爪先や髪の毛、奥歯の裏、内臓のすみずみにまで浸透する。  きっとこれを、人は母性と呼ぶのだろう。」 自分の子どもや大切な家族を思うときの愛おしい気持ちがこんな風に表現できるなんて。 優しくて、あったかくて、こういう胸がぎゅっとなる表現に溢れてたお話。 ホスピスを舞台にした、常に死がある状況でも、明日のお粥、次の日曜日のおやつ、そして死の先の楽しみを抱いて、前を向く姿が印象的だった。 雫の家族サイドの話やタヒチくんのあたりはなんとなく入れ込んだ感じがして、そこまで感情移入はしなかったけど、マドンナの立ち振る舞いがすごく印象的で、死の淵にいる人たちへの日常を支える強い心が素敵だった。 人生を一本のろうそくに見立てる最後の言葉もよかった。 「ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできない。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。」 消える瞬間が一番美しく感じる、なんてね。 明るいけど、切なくなっちゃうな。 あと、やっぱり小川糸の食べ物の描写はいいなあ、と感じさせてくれる。島の葡萄畑から作った涙の残るワインを飲んでみたい。最後の鶏鍋と献杯のビールなんて、切ない味がしそうな、でもとっても美味しそうなあたたかい表現だった。食べたいな、春菊を仕込んだ竹輪を入れて。

    1
    投稿日: 2020.09.17
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    こんな死なら、死ぬのも悪くない。 末期とかホスピスとか…言葉だけ聴くと漠然とした死の恐怖を感じるけど、この本を読んだ後なら、「ライオンの家」で死ねるなら、死ぬのも悪くないって思った…。 衝撃だったのは、マドンナの『死って最大級のオーガズムみたいなもんじゃないかと、期待してるんです。』って言葉。 この発想は無かった。でも、そうであって欲しい。この言葉に出会う前と後で死へのイメージが180度変わった。そのくらいの衝撃だった。

    4
    投稿日: 2020.09.17
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    舞台は瀬戸内のホスピス。 目に浮かぶ美しい情景。レモン島、実際に行ってみたいと思った。 ゆったりと流れる時間。 でも限りある残りわずかないのち。 「ライオンの家」で最期のときを迎えることを決意し、新たな地で素敵な人たちに出会い、充実した時間を過ごす。 読んでいてずっと穏やかで素敵な文章でした。 自分の余命があとわずかだと宣告されたら、私はどのように過ごすだろう?雫さんのように素敵な最期を迎えられるのだろうか?そして、どんなおやつを望むのだろう? 生きること、死ぬことを考えさせられました。

    1
    投稿日: 2020.09.16
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    「生まれることと亡くなることは、ある意味で背中合わせですからね。どっち側からドアを開けるかの違いだけです。」 瀬戸内のレモン島(実際には大三島という島らしい)の情景が素敵だったなぁ マスターの淹れたコーヒーを飲みたくなった

    1
    投稿日: 2020.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    偶然見た王様のブランチで紹介していた。やっと読めた!思っていたより良かった。誰しもに訪れる死。それを若くして受け入れることになってしまった主人公。健気に残された時間を過ごしつつ、受け入れていたと思っていた死を実はきちんと受け入れていなかった事実を突きつけられたりで。自分にもいつか訪れることだと思うとひと事ではないな。そんな死について暗くなりすぎず淡々どう描かれています。

    1
    投稿日: 2020.09.14
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    瀬戸内のキラキラ光る海に、私まで包まれたような気持ち。柔らかくて暖かいものに守られているような。。 コロナウイルスが流行し始めた時、私の中で「自分の死」が少し現実的なものになった。このまま生きていたら死ぬ時に絶対後悔するなと感じて、生き方を少し変えることに決めた。 良く生きることは良く死ぬこと。 途中は苦しいことがたくさんあるのかもしれないけど、そんな自分のことも、きっといつか愛しく思える日が来ると信じる。

    1
    投稿日: 2020.09.10
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    重いテーマだが、暖かな気持ちのまま、いっきに読めてしまう。自分の臨終を経験したことがないのに、きっとそうなんだろう、と思てしまうのは何でだろうか。

    1
    投稿日: 2020.09.09
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    ゆっくりと、けれど確実に近づいてくる死。 決して楽しく笑えるようなテーマではないのに、 不思議と湿っぽくならないのは、 誰もが大好きな"おやつ"という角度で、その人その人の人生に想いを馳せているから。 死ぬことは怖い。 そしてやはり悲しい。 でも、そこに至るまでの人生には、必ず温かいことがあるんだなと。優しい本でした。

    1
    投稿日: 2020.09.07
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    自分が死を迎える時、いい人生だったと思えるだろうか。周りの人は、マドンナのように大往生でしたと言ってくれるだろうか。 まだ死を身近に感じたことのない私は、死と隣り合わせの主人公の、素直で毒気ない純粋な感想や言動に少し恥ずかしさを感じた。まだまだ自分にはひねくれたところがあると思わされた。素直に思ったまま嬉しい、楽しい、悲しいを表現することが生きるを実感することだったのかも知れない。 人生が良いものだったかどうかは、死ぬまでの間に今までの自分を見つめ直し、思い返す豊かな時間を持てるかどうかじゃないかと思う。いろいろと反省してた「先生」も結局は今までの人生を思い返していたので、素晴らしい人生でした。

    1
    投稿日: 2020.09.06
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    はてさて、思い出を綴って「おやつ」をリクエストするならば何を選ぶんだろ?そもそも母に菓子作りなんて趣味はなかったし、子供時分には遠足でもなけりゃチョコだのキャラメルだのは買ってもらえなかった。買い置きがあるとすれば、煎餅とか饅頭とかの茶菓子くらいで、特別の思い出もない。しいて挙げれば、初めて自分で焼いた森永のホットケーキで、ずいぶん焦げちまったっけ。味なんて覚えてない。プリンも昔はハウスのプリンの素を牛乳で溶いて鍋で温め、金属の型に流し込んで冷蔵庫で冷やしたわ。こんなの舞さんに頼めんな。ドラマがない。と、書評になってないが、せつなくて雫のことなんて書いてらんないので誤魔化したのよ。

    6
    投稿日: 2020.09.04
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    今も柑橘系の余韻が尾を引いてる。不覚にも泣いてしまった…ほんとにじんわり温まる優しい作品。人生ままならないけど、何かに感動する心を抱きしめてあげて、誰かの光になりたいなあ。死ぬのは怖いし、大事な人が亡くなるのも怖い。でも、生まれることの対岸だと考えたら、体は失っても私の核は消えないのかも?と心が少し軽くなるし、ずっと見守られてると思うと寂しくなくなる。 食べ物って読むことで味わうものなのでは、と思うぐらいに美味しそうだった。

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    投稿日: 2020.09.02
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    アホみたいに読みながら何度も泣いてしまいました。自分にとっては初の作者です。 ドライな感想を言えば、主人公がいい人すぎだし、死が綺麗に描かれすぎじゃん。って思いますが、そんな作られた感も全部ひっくるめて、これはこれでいいんじゃ!と満足です。 「ごちそうさまでした」

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    投稿日: 2020.08.28
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    誰にでも訪れる死。 自分の死に向き合って生きるということ。 ライオンの家、レモン島、マドンナのような人達に出会い、最期を迎えられたらいいなと思った。 死に対する不安が少し、優しく解けていくような感じ。 最後に食べたいおやつは何かな…そのおやつには、生きてきた時の最高の時間が詰まっているのだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2020.08.27
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    前半はフワッとした感じで進んだけど読み進めるにつれて引き込まれた。なんと無く過ごしている毎日を誰かのためにもっとしっかり生きていこう、などと青臭いことまで考えてしまった。

    4
    投稿日: 2020.08.27