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元構造解析研究者の異世界冒険譚1
元構造解析研究者の異世界冒険譚1
桐沢十三、犬社護/アルファポリス
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総合評価

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  • 惜しい作品

    物語の進行速度やテンポが悪い意味で早く、はしょり気味・勇み足のような印象を受ける。物語の進行も地味というか淡白というか、かなり淡々と進んでいくため、緩急が少なくどうしても地味に感じられてしまう。 キャラクター同士の会話も簡潔でザックリしすぎているため、全体的に粗削りな感じが否めない。例えるなら「二人のキャラクターで会話をしている」のではなく、「二人のキャラクターがそれぞれを独り言を言って、それを会話扱いしている」みたいな。これらの点がきっちり描かれていないのがかなり残念な点。 一方で全体のストーリーラインは決して悪いものではない…むしろ良いとすら言える。 この手の作品ではありがちな「死んで転生」物ではあるが、転生前の描写がしっかり描かれていたり、生前の記憶が主人公の心の傷になっていると同時に原動力にもなっていたりと、ここらへんは良く考えているかと。危機的状況に陥り、神から「世界最強の能力を(やむを得ず)与える」と言われた際に拒否した事も、チートでイキる他作品の主人公とは違ってて好感が持てた。 悪役である少女も、悪役としてしっかりと申し分のない描写がされている一方で、外道になりきれない人間味もあったりと、個性的かつ魅力的に描かれている。 人を救う等の優しい平和的な展開が大半を占め、登場人物にもそういったキャラクターが多いのも個人的にはだけど結構好き。平和的展開だけのダラダラした内容ではなく、緩急や起伏があり先が気になる物語にもされてある。 何かと毛嫌いされがちなステータス・レベル・スキル等があるが、そこまでくどくはないのでまぁ許容範囲かと。作画も水準以上で悪いものではない。 総括すれば、悪い点もあるが評価点もしっかりある一長一短な作品。多少気になる点もあるが読んでいて楽しい作品なので、もしよかったら是非。

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    投稿日: 2020.11.13