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ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
木澤佐登志/イースト・プレス
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総合評価

13件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025年3月19日、グラビティでグラ友の東大生が読書の星で「ネット怪談の民俗学」という本について感想、「『ネット怪談の民俗学』というタイトルの通り、インターネットのアンダーグラウンドなところに広がる都市伝説について民俗学の手法を使って記述している本。読みものとしてさらっと読める。インターネットにはこうした異世界への扉が広がっているのである。オカルトに興味のある人にとっては面白く読めると思う。インターネットはどういうスペースなのか、まだ私たちは理解していないかもしれない。 メディア論(例えばレフ・マノヴィッチのニューメディアの話)にも少し言及がある。インターネットについて考える人にとっては読んで良い本だと思う。インターネットとアンダーグラウンドについて考える人にも良い本だろう。あとはさらっと読み物を読みたい人向け、という感じ。」を投稿していて、それに対して男性がダークウェブに関する記述あるか?と質問し、そのレスでこの本を「ダークウェブについての記載は私の見る限りで発見できなかったですが、ホラーな内容は載ってます。あと『ダークウェブアンダーグラウンド』で知られる木澤さんの名前は参考文献欄には上がってます。」と、紹介してた。

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    投稿日: 2025.03.19
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    そのタイトルからしてダークウェブの実態やテクニカルな側面が詳しく解説されているのかと思い手に取りましたが、読後の印象はまったく異なるものでした。最初はダークウェブと聞いて悪の巣窟や無法地帯のイメージが強かったものの、本書を通じてそれだけではない、より複雑な背景や思想があることを知ることができました。 印象的であったのは表現の自由という理念がダークウェブの中核に存在しつつも、オルタナ右翼や新反動主義といった反動的な思想とも結びついていく過程が描かれていた点です。この自由の追求が単なる技術的な枠を超えて、インターネット史や社会思想の転換点として語られている部分には非常に考えさせられました。 一方で、私が本書を手に取った動機はサイバーセキュリティの勉強という実務的な目的だったため、その観点では少し方向性が違うと感じました。本書の技術的な記述はTorネットワークに関する部分程度にとどまり、むしろインターネットの思想史や文化的背景を掘り下げるノンフィクションとなっています。そのため、サイバーセキュリティやダークウェブの技術的知識を深めたい人というよりは、インターネットの進化や思想的背景を幅広く理解したい読者に適していると感じました。

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    投稿日: 2024.12.01
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    ダークウェブ上のこれまでの出来事(シルクロードの閉鎖など)についてのまとめと考察の本. 内容的に仕方がないことかもしれないが,固有名詞が多くて頭がこんがらがる.また,なんとなく「ボクこんなに調べました!」という学生レポートのような印象を受けた(結局何を伝えたいのかがわからない...ということだろうか?) これまでにダークウェブで起きたことの一端を知るには有用かもしれない.

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    投稿日: 2024.08.20
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    第3章までは楽しく読めたが、できれば知りたくないことを知ってしまったこわさも少しある。 でもダークウェブというものに対しただ「こわいもの」という感情は知識さえあれば消えることもわかった。 話がというよりは著者の人の言葉使いが難しすぎて、何回も読み方を検索したのだけれど私の国語能力の問題なのかな・・・

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    投稿日: 2021.05.17
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    2021-03-19 なかなかに刺激的な本だった。 タイトルにあるダークサイド紹介は実は導入で、もっと普遍的な現在の問題やこれからの世の中について論じた力作。 今いる世の中が理想社会だとか、まあまあマシな世界だと思っている人にこそ読んで欲しい。

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    投稿日: 2021.03.19
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    印象にのこるのは、アメリカの革命権に根ざしたフェアネスがダークウェブを動かしていたことに比べ、単なるトラッシュを放り込むアンダーグラウンドとして享受された国内の在り方という比較。 しかしながら大義名分は失われ、状況親和的に妄想が強度を増すところに合流する体たらくに、面白味はない。

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    投稿日: 2021.01.03
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    20200818読了 読みやすい文章で、主に米国のインターネットにまつろうアンダーグラウンドの事件について紹介されていて、普段触れることのない情報なので興味深く読むことができた。アメリカって、近くて遠いんだなーって感覚は、町山智弘の本を読んだのと同じような読後感。ただ、町山智弘の方がまとまりがあって面白いけど

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    投稿日: 2020.08.18
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    インターネットの世界には真偽が定かでなない 都市伝説に満ち溢れています。 グーグルで検索できるのは全体の4%程度であ り、残りの96%はいわゆる闇サイトであって そこに足を踏み込むと、あっと言うまに住所 などを特定されてしまうとか。 闇サイトを除いているとネットの向こう側から、 「ほう、君は日本の首都であるトーキョーの 世田谷〇〇という場所から訪問しているのだね」 なんて語りかけてくるというホラー映画のよう な話もあるほどです。 もはや宇宙空間にも匹敵するネット空間の内部 を掘り下げた一冊です。

    1
    投稿日: 2020.07.10
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    ダークウェブは、ただのアングラなネットワークではなく、ある通奏低音として響く思想のもとに構築された世界であることを知った。 日本では、その思想部分の抜け落ちが多く、方法のみの享受が多いもんだとも感じた。

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    投稿日: 2020.04.20
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    ダークウェブの技術的な内容に特化せず、ダークウェブを包括的に解説した本。サーフェスウェブ・ディープウェブと比較したダークウェブの特徴から、匿名性を可能とする技術の概論、そこで展開される違法ビジネスや住人・ダークウェブ発の哲学的思想まで幅広く解説されています。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2020/04/blog-post_5.html Amazon↓ https://amzn.to/2xRTs0U

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    投稿日: 2020.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分のダークェブについてのイメージが、まさにアクセスした途端に個人情報などを抜かれて云々だったので、作中でズバリと言い当てられたのには笑ってしまいました。 ダークウェブの本だから、ペドフィリアとか麻薬とか殺人請負とかそういうサイトの話も出てきてそれもとても興味深かったのですが、前半のダークウェブができた歴史とか背景の話が面白かったです。 匿名性というのは悪いことをする隠れ蓑ではなく、国や政府の監視からの自由、権利を守るための武器であるという考え方に目からウロコというか、あぁそういうことなのかと思いました。(そう思った自分も案外監視慣れしていたというか平和ボケしているというかw) 疚しいことがないのならそんなのいる?みたいな意見をたまに見かけるけどそういう問題じゃないんだ。自分は、どんな情報だろうと知る権利がある。発言する権利がある。そういう発想なんだ。ということを知ること、気づくことができたのがよかったです。 そして中盤の日本のインターネットには思想がないって話もなるほどなぁと思いました。海外のダークェブと日本のダークウェブの違いは何なのか。アングラだけが先行して思想が根付かない無法地帯の日本のインターネットには反体制的な部分がほぼない。だからこそ、私も上記のような自由のための匿名性なんて考えもしなかった。 そして、後半の新反動主義について。正直これ難しすぎる。なんかうまく飲み込めないというか2回ほど繰り返し読んだけど、うまく理解できなかったです。 昨今のトランプ支持者とダークウェブとその思想についての話なんだけど、新反動主義の説明がよくわからない。いやとても丁寧に解説してくれてるんだけど、新反動主義の考え方が理解できないんだと思う。 何となくですが、この本後半の方が言いたいことなのかなという気がするのですが、クトゥルフの狂信者みたいで。。 ただ、新反動主義やネット界のトランプ支持者たちの自由(またはユートピア?)が、私には良いものには思えなくて。前半の公開鍵の話で感じた自由と後半の新反動主義の話で感じた自由が同じものだとは思いたくない。 (あとウィキリークスとかについて少し懐疑的になった) ネット知識と哲学知識がないとなかなか難し本(文章もやや読みにくい)ですが(あと英語もわからんので私はそれもきつかった)、とても読み応えのある本でした。 (あと、インセルの話のときに出てくるアルファ男とベータ男っていうのはオメガバースのアファとかベータにも関係ありそう??とか思った)

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    投稿日: 2019.08.14
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    ダークウェブそのものというよりも、周辺の思想や論点などを幅広く書かれていた。 おそらく本当に関心がある人にとってはそういう周辺の部分は面白いのだろうが、興味本位でとった一般人の私にとっては関係性がわかりにくいものも多かったです。

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    投稿日: 2019.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    興味本位で読んだのですが…おそらくですが大多数の本読みには必要ない本なのかな、と感じました。 自分には意味の分からないことが多かった。というかおそらくあまりにも遠い世界の話だった、ということなんだと思います。たくさん脚注がついていて親切、とは思うのですがそもそもそこに書かれていることについての基礎知識がないものですから、せっかく解説していてくれてもよくわからん、というのが本音。 よくわからないなりに「そういう世界があるんだな」というのをチラ見した、という感じです。そしてよくわからないなりに文章的にちょっと背伸び感を感じる文体でした。(すごく知ってるわけではない部分については足早に通り過ぎている感があったので) そういう世界(アンダーグラウンド)に興味のある方にとっては大変興味深く、知的にも面白いと感じられるのではないかと思いますが、うん…読者を結構選ぶなと感じます。 私は選ばれた読者ではなかった。頑張って読了しましたが。

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    投稿日: 2019.05.11