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powered by ブクログメモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1949633258834309136?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ最近本の行き場が無くなり始めたので不安を紛らわすために購入した。 蔵書が増え本で床が抜けないか不安に駆られた著者が古今東西の蔵書フリークを取材してまとめている。 蔵書が増え続ける問題を直接解決してくれるわけではないが、上には上がいるなあと安心できた。何より著者含め蔵書家の本への向き合い方が十人十色で面白い。電子との向き合い方も様々あり、参考にはなるが問題解決は難しい…(積電子は一生読まない問題を個人的には解決したい…) 結局色々なやり方を試して自分に合う蔵書の仕方を探っていくしかないなあ… 著者の蔵書に振り回される人生も隠すことなく書かれていて自戒しなければと思った。
0投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ結論から言うと、床は抜ける。 ただし、これはかなり特殊な例で、私のような蔵書が4桁もないような者は気にする必要もなさそうだ。 タイトルに忠実に生活の中での蔵書に関する悩みについて展開されていくが、如何せん事実ベースの堅実なノンフィクションであるため、数千冊数万冊という蔵書を抱えている人でもなければ共感もしにくく読み物として触れると期待外れの感が否めない。
0投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログ以前から積読いてあった本。子ども部屋のこともあり、本棚を新調しようかとか考えていた矢先、はたと突き当たった疑問に答えてもらくべく、このタイミングで読んだもの。本書でも言及されている、スケールの違う蔵書数を誇る歴々には及びもつかないけど、自分の部屋も、気付けば一面に本が敷き詰められている状態に近くなっているし、果たしてこれ、書棚とかまで新調して良いものなのか、と。序盤で、建築士から提言されている耐荷重は、さすがに安全マージンを見積もり過ぎとは思うけど、にしても、調子に乗ってホイホイ棚や本を増やすのは、どうもマズいのかも…という結論に至る。入手した本は一切手放さない!といったポリシーは無く、それなりに処分しているつもりなんだけど、そのペースを上げるしかないのかな…。本書を読んだ結果、解決は遠のき、悩みが増えることに…。やれやれ。
0投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ壁一面の本棚を作るのが夢で、作った場合床が抜けることになりかねないのか?という興味から手に取った本書。 本が増殖しすぎて書庫や図書館を作った例や、自炊(電子化)した例など、蔵書をめぐる様々な事例が紹介されているが、私の蔵書数なんてここに登場する方々の足元にも及ばなかった。 つまり今のところ、床抜けの心配には及ばない! 本が増えるペースもゆっくりだし、本棚のスペースが少なくなってきたら思い入れの薄い本から手放しているし、この先も何とかなりそう。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ◆本で本当に床が抜けたのは、井上ひさしくらい? 多くの本好きの最大の悩みは、増え続ける蔵書。 著者もライターとして、資料となる本が増え続け、床抜けの危機に。 そんな自分の体験から、蔵書を、みんなはどうしているのか、実際に床が抜けた人はいたのか?徹底して調べ上げたノンフィクション。 本好きには「あるある」と共感するとともに、どうすれば増える蔵書と「正しく?」付き合えるのかのヒントも見えてくる(かも)。 ちなみに、文庫版あとがきには、1000冊以上の本を外注して『自炊』=電子化した著者の後日談も。
0投稿日: 2024.05.09
powered by ブクログ本好きにとっては切実で恐ろしい話。 本の置き場をどうするか。分散する、書庫を建てる、電子化する、処分する、寄贈する。 様々な事例を挙げて、当事者に話を聞き、蔵書と生活の快適な両立を探る。本に埋もれて生きていくのか。 まさかの怖いオチに戦慄する。
0投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ大量の本で床が抜けてしまうのではとの不安から始まり、大量の蔵書を抱えた先人はどう保管してきたのか、持ち主亡き後の蔵書たちの行方は…などなど蔵書問題の取材記。 結論があるようなまとまった話ではないけれど、事例が色々紹介されて、紙の本派としては興味引かれる内容でした。 タイトルからたまたま手に取り、ルポ?作品は初めてでしたがなかなか面白かった。 蔵書だけの問題じゃない気もする著者の大変エピソードも。 とりあえず我が家レベルでは床抜けの心配はなさそうです。
0投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログここまで来ると本棚に全然収まっていないことも多く、本が溢れた家屋の話がたくさん載っている。ただそれだけではなく、著者の本に執着するゆえの話がとても辛いなと感じたり。 本好きには耳が痛い話でもあるし、本過ぎでない人もこんな人たちがいるんだと思ってもらえるのではないかなと。
0投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログ床、抜けた❗️ だから本当に手放せない物以外は、リサイクルに出す。 本に挟まった状態では死にたくない。
1投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログ幼少期から本が好きで高校時代には古本屋さんに寄って帰るのが日課だった。当然、蔵書は増え本棚に入りきらずどうしょうと思った読書家は多いと思う。 本書は2011年くらいからの状況が下書かれており、実際に床は抜けるのかとか、抜けた人の取材などから始まり、当時過渡期であった 自炊、自炊業者、KindleやiPadの使い心地などについて、省スペースの今みたいな話題になっていく。 作者のプライベートな理由から引っ越しを余儀なくされていく中で必要にかられて電子化を取り込んでいく。 本書の中でも本好きは、紙の本を好みやむを得ず電子書籍にするという傾向にあるが、本棚をカバンに入れて持ち歩けるというメリットは、多くの本を持つ読書家にこそ感じられるものだ。 2023年現在、私は9:1でKindleで読んでいる。 大事な本だけ書籍で持っていこうと思っている。
6投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ子供の頃からの本好きでいつも身近に本を並べていたが、そんな私の小さな夢は部屋4面のかべ上まで作り付けの本棚が好きな本で埋まっている風景だった。 それがいまは2本の本棚以上に本棚の増架を許してもらえず、それ以上に増えた本は引っ越し用段ボールに10個に詰めてしまい中身を忘れてしまって、それを確認するために重いダンボールを積み替えながら入れ替えをすることの繰り返し。それでも本は増えていくため、むりやり処分する本を選んでBOOKOFFに持ち込んでいる。 そこで得たお金でまた新古本を購入しているのだから仕方ない。 広い家を持てない自分と本を読む喜びを理解できない妻を選んだ自分をあわれみながら夢を実現しているひとの書物を読むとジェラシーと何とも言えない悲哀も感じる。 家族をも巻き込む「蔵書問題」という恐ろしい世界を知った。
0投稿日: 2022.12.31
powered by ブクログ実際に大量の本で床が抜けるかどうかという疑問からの蔵書問題に迫ったルポで面白かった。 書庫を作ったり図書館にしたり自炊したりと蔵書にもいろいろあるが、家族を巻き込んだ問題に発展したりもする。 まだまだこんなレベルには至らないので個人的に床が抜ける心配はまだないが、身近な問題として地震が起きたときや自分を含め身内が亡くなったときにどうするのかを考えるきっかけにはなった。
1投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログ文庫本の解説は角幡唯介さん。 「予期せぬ重たいノンフィクション」との評。 人生の底が抜けてしまった、本読みの業がここにある。
3投稿日: 2022.09.28
powered by ブクログ床が本で埋まる、という著者の実体験を入り口に、大量の本とのお付き合いを様々な角度から考えている。 読んでいて、大学時代に押入れが本で抜けそうになり、慌てて引っ越しをしたという話をしていた先生がいたなあと思い出した。(押入れを書棚として使っていたらしい) 第4章で東日本大震災など地震が起こった時の図書館についても記されており、色々考えさせられた。
18投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ本の重みで木造アパートの床が抜けないか不安になった事をきっかけに、床抜け問題の各要素に言及するノンフィクション 目次から、ある程度は内容が推測できる 1.本で床が埋まる 2.床が抜けてしまった人たちを探しにいく 3.本で埋め尽くされた書斎をどうするか 4.地震が起こると本は凶器になってしまうのか 5.持ち主を亡くした本はどこへ行くのか 6.自炊をめぐる逡巡 7.マンガの「館」を訪ねる[前編] 8.マンガの「館」を訪ねる[後編] 9.本を書くたびに増殖する資料の本をどうするか 10.電子化された本棚を訪ねて 11.なぜ人は書庫を作ってまで本を持ちたがるのか 12.床が抜けそうにない「自分だけの部屋」 おわりに 実際に床が抜けた人、蔵書が山のようにある人、大量の本を残して亡くなった人、またそれらの家族などへの取材 草森紳一、立花隆、井上ひさし、内澤旬子、田中真知、大野更紗、内記稔夫、松原隆一郎、等々 結局、床が抜けるかどうかは、建物の構造による 木造よりは鉄筋コンクリートの方が頑丈だし、柱・梁・根太・床の状況によって変わる また、鉄筋コンクリートだとしても内装の強度は別なので、そっちが壊れる可能性もあるようだ 大体、万単位の本を変な置き方をするか、建物の構造や柱や床に問題があれば抜ける、といったところでしょうか 増える本をどうするか?という問題の選択肢は 電子化(自炊)、手放す、置き場を増やす(建てる)、最初から電子書籍を買うというくらいしかない 自炊代行は単行本発売時には法的にグレーだったけど、文庫の発売時には黒とも言えるグレーとも言える判決が出てる お金がある人なら書庫を建てるという選択肢が現実的 だけど、自分の死後の事も考えた方がよい 私自身の状況としては、一部屋を書庫として丸々使っているけれども 高々5000冊くらいだし、全てちゃんと本棚に収まっているくらいなので床抜けの問題はないと思う ただ、書庫の環境を整えたときには、余白の状況から「あと10年は戦える」と思っていたけど 3年目にして既にマンガは買い控えていて、本棚に自分の購買欲が制限されるという本末転倒な状況になっている やはり、本棚と冷蔵庫は大きさに合わせてどこまでも増えるものなのですねぇ…… タイトルこそ、床が抜け問題を取り扱っているようで、実態は増え続ける蔵書をどうするか問題がメインのように思える 私は主に文庫とマンガなので、そんなに稀少な本はない なので、手放したとしてもまた買い直せるものがほとんど それでも、読んだ本が手元にあるというのは重要に思えるんですよね 私が死んだ後は、ちょっとしたレア物は定価より高値で売れるのでそこら辺は適正価格で売って、他は新古書店で二束三文で引き取ってもらうのがよいのではなかろうか 今のところ、電子書籍の購入は考えてない でも、マンガに関してはそっちの方も検討した方が良いのかもしれないですねぇ…… そんな、自分も身につまされるようなテーマにもかかわらず、読後感はあまりよくない 著者の思考というか、自分本位なところが気になってしまった 他の人の物が自分のスペースに侵食してくるのに不快感を感じたエピソードが入っているにもかかわらず 自分の事となると他人の迷惑顧みずに本の処理先として考えている所が「そういうところだぞ」と言いたくなった 大した稼ぎもないのに自分の勝手な基準で家計を制限した挙げ句 忠告を受けていながらちゃんと話し合いをするでもなく、自分本位の態度で示したつもりになっている姿は滑稽でしかない 最後の状況に関しては、「そりゃそうなるわな」と自業自得に思ってしまった あと、重箱の隅をつつくようだけど、少女漫画の例とか、他にも「その基準って合ってる?」「ちゃんと調べて書いた?」「もっと突っ込んだ調査が必要なのでは?」と疑問に思うところが多数 エッセイならその辺は大目に見るけど、ルポルタージュとしては拙い作だと感じた
0投稿日: 2022.07.13
powered by ブクログ本で床は抜けるのかということから始まる本の収集保管にまつわるエッセイ、取材記。 直接的な原因ではないかもしれないが、最後は著者は離婚してしまう始末。
1投稿日: 2022.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
答えは、抜ける、でいいんだろうな。そのリスクは高く、運よく無事なだけという蔵書家が多い印象。なんだか切ないオチがついて終わった。実情に基づいて冷静に判断すれば、本への執着心は病的にさえ感じるが、紙書籍派からすると笑いごとではない。死後、残された蔵書がどのような扱いを受けるかで、持ち主の性格も透けて見える。その意味で、草森紳一は、家族や友人たちに愛される変人であったことがよく伝わってきた。
0投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログ本で床が抜けないか? それは、過去に我が家でも勃発した問題。 タイトルが興味深くて、読んでみたが、結論。 我が家クラスの所蔵では抜けないな。ということだろう。 (問題が勃発した時に住んでいた家からは引っ越しをして、その引越しの時に結構な本を売却したので、今はそんな問題は起きないが。ちなみに、自分の所蔵冊数が問題だったのではない。自分は、置き場所がないからと購入を辞めていた。) 本をあまりに積み上げると、その下にあるものはほぼ読まなくなる(読めなくなる)。 それって、保管をしておく必要があるのかな?と思うけど、やはり捨てようとすると躊躇するんだよな。。 本は貯まるものだから、気をつけねば。。
3投稿日: 2021.10.22
powered by ブクログ取材内容が淡々とかかれていた。 解説での、本というのは読むペースより買うペースの方がはやい、に関しては妙に納得。 さて、今月も新しい本を手に取ろう
1投稿日: 2021.09.01
powered by ブクログ流し読み。 各所の取材はあるが全体が時系列の体験記と会話。タイトルそのものの内容は最初くらいで終わり、本と生きる人々を追う。記事自体は面白いが。 日記にせず、整理してまとまってから書いて欲しい。
3投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログごく普通のアパートの二階で、大きめの本棚から本が溢れだした時にふとよぎった「床抜けたらどうしよう」。そこから色々調べているうちにこの本に出会った。 読み始めた瞬間、私の不安はほぼ杞憂となった。あまりにも登場する人々のレベルが違う。蔵書の桁が違うのだ。 増え続ける本と戦う人々の苦悩と解説でも言われていた"業"。最終的に著者が一番本に人生狂わされてるようでちょっと泣きそうになってしまった。引越し準備の中で絵本レスキューするところなんて正に本読みとしての"業"なのでは。 この本を読んで自分の床抜けの心配は無くなったが、本との付き合い方に関してはかなり考えさせられた。完全に思わぬ着地点であったが読んで良かったと思う。
0投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログ増えすぎた蔵書をどのように扱うかを考察したノンフィクション。 蔵書の管理は多くの読書家が悩む問題のようで、著者も数千冊の蔵書を抱えて様々な方法を検討する。著者の状況は、他人事とは思えず考えさせられる事が多かった。 本の中身だけ判れば良いというのであれば、データ化して保管するのがベストだと思うけれど、モノとしての本、手触り、紙質、装丁に拘る人には、著者と同じ悩みを抱えることになる。理想は書庫を持つこと。これがベスト。あとは身の丈(部屋)に合うように削減するしかない。 因みに、自分は図書館併用。高価な本、嵩張る本は図書館を利用し、それ以外は価格と大きさ厚さの限度を設けて購入している。2つの本棚に入らない分は、取捨選択して古本屋へ。古本屋(読めない、読まない本)は、ある意味もう一つの収納場所だ。 本好きにはとても面白く読めると思う。
0投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログ田舎の一軒家なので、切実な問題にはなってないですが、家族で一人だけ本を読まない母には良く邪魔にされてました。 都会のアパートとかだと、許容してもらえませんよね…
0投稿日: 2020.07.23
powered by ブクログ本との付き合い方を考えさせられた。 紙の本を読むのか、電子書籍で読むのかどうか。紙媒体で読む場合は、それらの本をどう管理していくのか。
0投稿日: 2020.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.5 大量の蔵書をもつ人の解決法や行く末を書いたノンフィクション。著者の経験や人生なども入り中々面白い。解決策としては、処分・寄贈・施設図書館(作家ならでは?)・書庫建設・電子化など。一般には、処分or電子化と思われる。地震などをきっかけに床が抜ける例はある。恐らく視界に入るところにある程度置きあとは処分または電子化・自炊がよいのだろう。蔵書のせいだけではないだろうが、娘のじゃあじゃあびりびりを捨てるとこなど離婚の話は悲しくなる、結局著者も電子化+今必要なものを選んでいる。 一級建築士の2人の見解では、一般住宅の積載荷重は180kg/m2、本棚80*30で0.24m2なので43kg置ける。1冊250gとして1段40冊=10kgなので、4段まで。真ん中だとたわみが発生して危険。窓際ならましだろう。180kgは普通の木造住宅はクリアできるが、柱が腐ったりシロアリがあったりすると大幅に下がる。店舗や一般RC住宅は300kg、図書館は400kgらしい。コンパネや簀子を敷くと面で支えられてマシらしい。立花隆も賃貸の床を抜いているらしい(ぼくはこんな本を読んできた)。 寄贈に関しても、整理の手間、予算、書庫スペースの問題から難しいことも多い。自炊業者の法令・著作権問題の議論についても詳細あり。現在もあるが、グレイ。紙を裁断し電子データに変換後原本廃棄が多い。昔多くあった貸本屋を遺した現代マンガ図書館の話も相続や経緯など面白く一度行ってみたいところ。東京国際漫画図書館もあるが現状未開設。 書庫を作った作家などもいるが、結局維持管理が難しく、死んだ後も含めるとかなりいまいち。 紙:読みやすい。手触り含め記憶に残りやすい。場所とか何ページ目とか。書き込み・ドッグイヤー。いつでも目に入る。 電子:省スペース。タブレットで何冊も運べる。検索できる。書き込みできるものもある。空間的心理的プレッシャーがない。
2投稿日: 2020.02.16
powered by ブクログ寝ても覚めても「本」から離れられない好事家向きのノンフィクション。本の重量で床が抜けるかも知れない恐怖、地震による圧死の危険性、近親者の思い(寄贈か売却かゴミ処理か)など、尽きせぬ「本」への愛情とは裏腹に筆者の家族との葛藤がある。本棚を眺めているだけで「本」からエネルギーがもらえるというのは、確かな感触として伝わってくる。
0投稿日: 2019.09.18
powered by ブクログ最近爆発的に本が増えてるので気になるテーマ。 意外と床は抜けないんだなって思ったけど、抜けなきゃいいってもんじゃないよね。 私のは読みさえすれば捨てられるのも多いので、ちゃんとしようって気になれた。
1投稿日: 2019.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を持つ身としては、気になる内容なので読んでみた。 著者が借りていた木造アパートが、本の重みで床が抜けるのでは....という不安な状態に陥ったのをきっかけに、本で床が抜けた人はいるのか、どんな状態で抜けたのか、どうすれば床を抜くことなく本を貯蔵できるのか、いろんな人に会い、いろんな可能性を検証し、最適な方法を探す為に書かれたのだろう。 だが残念なことに、この本では明確な答えは導き出されていないような気がする。 貯蔵本を自炊で電子化し鉄筋・鉄骨物件に越したという著者。 それが答えだとしたら、なんとも残念な内容である。
0投稿日: 2019.04.01
powered by ブクログ蔵書家たちが大量の蔵書にどのように対処しているか、を主に扱ったルポ。 登場人物それぞれの本に対するスタンスの違いを知れて面白い。 もっとも、著者自身の独白・経験談が多分に含まれているが、その箇所はどうも自分の肌に合わなかった。
0投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ引っ越しの度に蔵書を処分しながら生きている為、タイトルに惹かれて手にした一冊。 本で床が抜けるのか…抜けるような…抜けないような。抜ける事を恐れたら何をすべきか、体験談からドキュメンタリーまで、多彩な内容でした。あちこち話題が飛び回る構成は読み難いなとも思いましたが、連載作品の為致し方無いかなとも。 自分の脳内の縮図と考えて部屋を作れ、という事を何かで読んだのですが、知の巨人と呼ばれるような巨匠クラスの文筆家であれば、広い自宅なり書庫なり作って大量の本を所有していても、その人の脳内であるなら流石ですとしか言いようが無いのですが、タダの愛書家である一般市民の雑多なコレクションなどタカが知れている、と思い切って毎度処分しています。その為、体験談として(著者の最後の悲しい顛末まで含め)読むなら面白い読み物でした。足で稼ぐと仰る通り、著者のフットワークの軽さは脱帽です。床抜けの不安を払拭できる要素はあまり書かれていないので注意です。 正直、もう少し図書館の可能性も探って欲しかったなとも。
0投稿日: 2018.06.21
powered by ブクログノンフィクション・ライターである著者が、際限なく増えていく本の重みで床が抜けるのではないかという危機感をいだき、大量の蔵書を抱え込んだ人びとのもとを訪ねて取材をおこなった本です。 作家の井上ひさしや評論家の草森紳一、経済学者の松原隆一郎といったケースについて取材を進めていくのですが、その過程でも著者の本はいよいよ増えていったであろうことがうかがわれます。また、本を減らそうと業者に依頼して電子データ化を試してみた経緯やその結果わかったことなどが語られるとともに、出版業界の問題を垣間見たりと、さまざまな方向へ話がつながっていきます。さらに本書の執筆中に、大量の本が原因の一つになって、妻子と別れて暮らすことになるという思いもかけない出来事に見舞われることになり、その経緯についても綴られています。 みずからさまざまな苦悩を抱え込みつつ、増えつづける本への愛憎をバネに本書の執筆という仕事をつづけていく著者に共感をおぼえながら読みました。
0投稿日: 2018.06.05
powered by ブクログ「本で床が抜ける」不安に襲われた著者は、解決策を求めて取材を開始。「蔵書と生活」の両立は可能か。愛書家必読のノンフィクション。〈解説〉角幡唯介
0投稿日: 2018.05.30
powered by ブクログ同年の著者による、本まみれになった人や、蔵書管理、書庫建設に関する取材記。専用書庫を持つのは夢なので、参考になるかと読む。 著者の視点は面白いのだが、なんでそんな疑問を持つのか?またその程度の掘り下げか?と思う点が結構あった。中途半端感が結構あった。それでも最後まで読んだのは、本、というねたの良さ。 そして自分の蔵書管理や小さいながらもある書斎に関しての考察、設計指針も実に中途半端であることを認識させられた。
0投稿日: 2018.05.17
powered by ブクログ本をため込む習性のある人は必読のエッセイ。いやー、このタイトルだけでめちゃ怖いんですが(笑)。床抜けの実話にびくびくさせられたものの、でもそれ以上に本が好きな人の話にはわくわくしちゃうんだよなあ。とはいえ、この本に登場する人たちとはレベルが違うと思います。なのでまあそうそう抜けることはないのかな……と安心してしまったので、あまり教訓にはならないのかもしれません。 床抜け問題だけではなく、電子化についても言及されていて。一概にどちらがいいとも言えないのだけれど、個人的には断然紙派です。やっぱり質感的には紙の本がいいですよ……困るのははい、置き場所だけですよね。そしてそれが最大の問題だということは、充分理解していますとも。 しかしそれにしても。読み終えるととても切ない気持ちになってしまうのですよねえ……。本を持つってそれだけのことなのに。大変なんだなあ。
0投稿日: 2018.04.30
powered by ブクログ単純に面白かった。どれくらいの本だと床が抜けるのかを検証する過程はちょっと文章だとわかりにくい。試みは面白かった。ただ、家族が崩壊してしまったのは、残念な限りだ。
0投稿日: 2018.04.20
powered by ブクログちょうどいま新居に書庫を作ろうとしているところ。 他人事ではない。(2階に3畳ぶん床から天井まで前後段違いの作りつけ。……これが正しいのかどうか、もはやわからない) 消費者としていずれ読みたい文芸書人文書芸術書漫画だけで、一室で足りず実家もいっぱいなのだから、生産者として資料本を資料収集し利用ことが仕事のノンフィクション作家・ルポライターは桁違いなのだろう。 桁違いの人が、自分とさして変わりない賃貸のマンションに住むとなれば……。推して知るべし。 一軒家にしても、薄給の人間が作れる家の広さから考えると、一階は生活スペース、二階が子供部屋や趣味の部屋となり、二階に書庫や本棚という間取りは「仕方ない」。 (井上やすし、立花隆、本書で言及はされないが荒俣宏やウンベルト・エーコといった、さらに桁違いの金持ちたちはちょっと別世界。) kindleや電子本は数冊ぶん購入して、慣れないなーと面喰ってからは棚上げしている。 自炊はまだ踏み出せずにいる対策だ。 本来ならすべて自炊しOCRにかけ検索できる状態にして、書庫の本もそのまんまにしておくというのが理想的。が、無理。 またすべて捨てることを前提にして自炊することはできない。 本は思い出でもあるから。 その行き着くところが、著者の別れる妻が捨てたゴミ袋から透けて見えた「じゃあじゃあびりびり」。 愛想付かされて離婚、愛娘とも別れたのだ。(もちろん蔵書だけが原因ではないだろうけれど。) いま我が家で、背表紙がなくもはや厚紙でしかないにもかかわらずフルに働いてくれているあの本が、ゴミ袋に入ることを想像するだけで、もう胸だか腹だかが落ち着かない。 わが妻にこの本は紹介できない。 蔵書とは甘苦しい罪悪感そのものでもあるのだ。 漫画を押し付けられた実家の母が、押し入れの板が歪んでいることやいつか床が抜けるのではと、愛息たる私に訴えるのを聞きつつ、自分とは異なる見方やリアリティを感じている、とは感じていた。 妻もそうなるやもしれぬ。子もまた。 他者と暮らすとはこういうことだ。 自分の趣味や仕事が家族という他者の場所を侵害すると……。互いに侵害し合うこと……。 また書痴の先輩たちの生き死にの事例を見ると、本を溜めること……読むこと……読んだ記憶……災害……そもそも人生は期間限定だった……死後の蔵書の行方……困難な遺品整理……作家や研究者でなければ散逸は不可避……本を読んでは置いておくという行為自体、いずれ読むために置いておくという行為自体……などなど考えてしまう。 こうした「考えてしまう」の「考え」は、「思いに耽る」「遠い目をする」といったグラデーションを経て、いずれ「死んでしまえばそれまでよ」となるのが、書痴の理想形なのだろう。 「宵越しの金は持たない」は死生観の極北なのだ。 連想……澁澤龍彦や三島由紀夫。中島らもの自宅庭プレハブ。中井英夫とかどうなんだろうか。 中原中也が2歳の息子を思いながら日記に 「文也も詩が好きになればいいが。二代がゝりなら可なりなことが出来よう。俺の蔵書は、売らぬこと。それには、色々書込みがあるし、何かと便利だ。今から五十年あとだつて、俺の蔵書だけを十分読めば詩道修行には十分間に合ふ。迷はぬこと。仏国十九世紀をよく読むこと。迷ひは俺がさんざんやったんだ」 と書いている。 これなどは未だ思うように評価されずにいる中也の自意識が子に投影されているのであって、ナマグサイことこの上ない。 この数か月後に愛息は突然死し、中也自身も「生前は実質ワナビー止まり」のまま30歳にして脳膜炎で死んだ。 吉村萬壱さんは田舎の平屋に越した。 すべて背表紙が見える状態の書庫兼家に住んでいるとか。 1 本で床が埋まる 2 床が抜けてしまった人たちを探しにいく 3 本で埋め尽くされた書斎をどうするか 4 地震が起こると本は凶器になってしまうのか 5 持ち主を亡くした本はどこへ行くのか 6 自炊をめぐる逡巡 7 マンガの「館」を訪ねる[前編] 8 マンガの「館」で尋ねる[後編] 9 本を書くたびに増殖する資料の本をどうするか 10 電子化された本棚を訪ねて 11 なぜ人は書庫を作ってまで本を持ちたがるのか 12 床が抜けそうにない「自分だけの部屋」
7投稿日: 2018.04.09
powered by ブクログ著作です。新しい情報を加えたり、「文庫版に寄せて」を加えたり。また角幡唯介さんによる解説も加えました。
3投稿日: 2018.03.23
