
総合評価
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powered by ブクログそもそもiPS細胞について理解出来ていなかったので 概要を理解出来ただけでも満足だった iPS細胞は万能細胞とも言われており、名前の通りざっくり言うと何にでもなれる細胞ということだ。 この万能細胞自体は人間が生み出せるものではなく、受精卵の時にのみ万能細胞としての機能があるために、分化した細胞を初期化して未分化の状態(受精卵の状態)に戻す仕組みであると理解した。 バイオ3Dプリンターなる存在も初めて知るものだったが、今でもサイフューズという会社がバイオ3Dプリンタを用いた開発を行っており未来の創出の可能性を感じた。 この本自体はもう7年ほど前のものではあるがまだまだ今に通ずる話が書いてあり楽しく読めた。
0投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ2人の天才の対談の中に生きる上で必要な大きなヒントがたくさんあったように感じた。 基本を忠実に学ぶ事も大切だが、既存の概念に囚われない姿勢も同じくらい大事であるということをとても感じた。
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ羽生さんと山中さんがそれぞれの分野の進化について話す本 ファンブックとしては面白いけどまあそんなもん
0投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ(失礼ながら)期待度がすごく高かったわけではなく図書館でたまたま手に取って借りたところ、スマッシュヒットでした。それぞれの専門分野の話を織り交ぜながらのお二人の対談は刺激的で面白い。山中さんの、研究の分野で常識を疑うみたいなことは、見習うべきことのように思う。
1投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
棋士羽生善治と山中伸弥教授の対談本。表紙とタイトルが読者煽りすぎててあまり好きではないけど、第5賞「人間にできるけどAIにできないことは何ですか?」の選択肢を絞る大局観、経験を基にした直感力で勝つ確率を上げるの凄いわかる気がする…。経験に支配されず固定概念を作らないようにするのが大事!山中教授も元々整形外科医で、研究に没頭し始めたりと、無知だからこそ怖いもの知らずで飛び込めるのは成功者あるあるだなあ。慣れ親しんだ行動様式を変えると全身から不快感を感じるけど、飛び込んで概念壊してく教授好きー(しんいち)。ウルドさんの本でもあったけど、ポスドクの研究テーマ見つけるの大変だなあ。無意味に意味がある、は勇気づけられる。
0投稿日: 2022.04.09
powered by ブクログお2人とも大変な叡智。 山中教授はノーベル賞受賞者だし、ある程度その知見は想像できたけれど、羽生善治氏の将棋以外の領域における知見の幅広さ、奥深さに脱帽し、一気に読み進めてしまった。続編に期待したい。 将棋のことに詳しくない人でも楽しく読めると思います。
0投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログとても読みやすい。わかりやすい。異職業であるがゆえにわかりやすく言い合っているから。対談の良さが出てる本。2人の頭の良さを感じる。自分も会話に入ったような気分になれます。 人間は変化を恐れ、安定を求める傾向があるけれど、変化を恐れないで新しい知識を得、行動していくことが大事。そんなメッセージを感じました。
0投稿日: 2021.12.24
powered by ブクログ山中伸弥先生の名前につられて購入しましたが、予想外にも羽生さんの知識の深さに驚きました。 特にAIについてのお話は面白かったです。 確かに対人のみの練習よりも、自分の都合に合わせてくれるAIの方が数をこなすには適しています。 私は将棋は打てませんが、AIの棋譜には流動的な思考というものを感じにくいというのも、棋士ならではのご意見だと思いました。 人材育成についての考え方も、確かに日本の美意識のようなものが足を引っ張りがちなのかも知れないと、考えさせてもらいました。 非常に読みやすく勉強になりました。
2投稿日: 2021.11.25
powered by ブクログ山中教授と羽生さんが、IPS細胞や人工知能や、人類の今後について対談してる。 その2人である必要性はあまり感じなかったけど(特に羽生さん)、2人とも安易な言葉で説明していて、読みやすく面白かった。 人間の寿命は、心臓や関節などは代替できるようになるだろうから、結局は脳の寿命に帰着するだろうって話はなるほどなって思った。 こういう凄い方の話を読むと、自堕落な自分がホント嫌になる、、
1投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログ尊敬する二人の対談本を見つけ、拝読。二人の変わらぬ真摯さ・地に足のついた議論に納得。次の二つの点で、世の中で流布しているイメージとの違いを確認して納得した。一つは、AIはすごいが、やれることは数学に置き換えられるもののみで、大局観など、人間の脳の仕組みが不明なので、まだAIにも届かないこと。もう一つは、生命科学においてゲノム編集など、ほとんど生命を操れるようになったかと思いきや、まだまだ不明なことが山ほどあること。単に悲観的にならず、落ち着いた前向きな積み重ねの大事さを再認識し読了。
0投稿日: 2021.03.08
powered by ブクログトップランナー二人の対談、示唆に富むトピックばかり。印象に残ったのは、「人間にできてAIにできないこと」で、AIは数学的処理で言語を扱うためショートショートくらいの文章は書けても春樹の小説は書けないというところ。また、日本の教育は教科書に書いてあること、先生のいうことは正しくて、その通りに答えればマルをもらえる、ある意味子どもにとって「居心地のいい」環境で、それが危ない、といった山中氏の指摘。日本は直線型思考が主流で回旋型思考をしない、つまり回り道を恐れるし、失敗を貴重な経験と捉えない。たしかに。 おふたりとも「ナイストライ」をし続けていこうと。気持ちの若いふたりに勇気づけられた。
4投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山中教授はもとより、羽生さんの見識の広さがよく分かる対談だった。 以下、心に留まったポイント。 ・創造的な出来事の99.9%は過去にあった出来事の組合せ ⇒イノベーションとは「既存事項の新結合」である(by シュンペーター)に通じる ・人間は継続性や一貫性を好み、そこには安心や安定がある。それが人間の美意識の基になっている。 逆に言えば、人間は未知のものや未経験のことには不安や危機感を覚える。それは人間が生き延びるために必要な感覚やセンスだったはず。 ⇒AIには元々恐怖心がないから、継続性や一貫性に基づいた美意識から解放され、ただただ過去のデータに基づいて最適解を計算してくる。 だから人間だと絶対に選択しないような「危険」な手を指してくる。 ・AIはデータに基づいて人間が好むもの、選ぶものを予測するのは得意だが、時としてとんでもないものを好きになる、意外性を愛する人間の可能性は予測できないはず。それこそが人間にしかできない創造的行為だ。 ・実験をしてみて、予想していなかったことが起こった時に、それに食らいつき、原因を探究していけるかどうか。それが人間として他人と違うことをやるチャンスだ。 ・この情報氾濫社会においては、膨大な情報の「量」をただ丸暗記するのではなく、自分なりに栄養素として吸収し、未知の局面に遭遇した時に自然に対応できるような「質」に転換できるかどうかが鍵となる。
0投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログ「プレイヤーは楽。努力すれば他の人に頼らなくても成績は上がる。監督やコーチは他の人に動いてもらう必要がある」
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長と、羽生善治棋士の対談形式になっています。 科学と将棋の世界でのAIの位置づけや今後どのようになっていくのだろうかというお話が、それぞれの専門の立場で語られて非常に興味深かったです。 帯に書いてあるような「10年後、100年後の世界の予言」は出てこないのですが・・・。 本書の中で、「将棋で言えば、現状、AIは過去のデータを基にその場その場で一番いい手を指してくるのに対し、今日は攻めて行こうとか、持久戦でいこうといった「対局の流れ」から次の手を指すことはできない」というのが印象的でした。(もちろん今は流れを読むような研究も進められているようですが。) そして、人間と機械(AI)の大きな違いの一つに、人間が必ずしも「最適解」を選んでいるわけではないという事も、言われてみればそうだなと思います。 「成功する確率は1%ですよ」と言われたからといって、チャレンジするのを諦めるのか?というと、そうではない場合も多いですからね。むしろ失敗から得られるものも数多くある。人間の可能性は「わざわざ最適解を求めない事」に残されているのかもしれませんね。 気軽に読める内容なので、頭を休めるのにもいい本だと思います。
0投稿日: 2020.05.06
powered by ブクログ2018年2月発売とそんなに古い本ではないけど、マーカーの書き込みがあるからかブックオフで安くなっていたので買って読んでみた(ただし、藤井聡太四段と書いてあって、逆にそんな前かとも思った)。 主に、iPS細胞等の最近の生命科学と将棋を含めたAIについての話だけれども、iPS細胞についてはちゃんと勉強したことがないので知らないことも多かった。 ミニ肝臓ってなんだそれという感じ。iPS細胞から作った肝臓の原基と呼ばれるものだそうだけど、それを患者に移植して体内で臓器を育てることを目指しているらしい。それって、患者に肝臓があるの?無いの? あるとすればどこにそのミニ肝臓をいれてるのと、逆に無いすれば無くて大丈夫なもんなのかと。生命科学に関することはまるっきり分かってないので、そこからよく分からなかった。 後、昔の生物は再生能力が強かったようで、原始的なプラナリアという生物は二等分すると二匹になって再生するらしい。なぜ人間にはそんな能力はないのかというと、がんが発生するリスクがあるからだとか。まあ、人間でも皮膚にケガをしてもいつのまにか再生していることはあるし、全くその能力が無くなったわけではないような気もする。 ちなみに、iPS細胞を初めて発見したとき、何かの間違いじゃないかと思ったらしい。そんな簡単に見つかるはずもないし、どこかでES細胞が混じった可能性が高いと思ったのだとか。そういや、STAP細胞も実は、ES細胞が混じっていたとかなんとか言われてたっけ。そういうこともやっぱりあるということなんだろうか。 それと、将棋のAIソフトはGitHubでソースが公開されているということを初めて知った。オープンソースになることでいろんな人がどんどん改良して強くなっているらしい。知らなかった。 逆に、生命科学分野は論文を発表するまでは誰にも知られずに隠すようにして、学会発表しても本当に大事なところは分からないようにするとかで、かなりクローズドな世界だそう。例えば、ゲノム解析である配列がある病気と関係があると分かって発表したとしても、それまでにどういう試行錯誤をしたかはいわないので、他の研究者がもっといい方法があるんじゃないかと同じ試行錯誤をしてしまうこともあるらしい。この本を読んで、生命科学も思ったより進んでるんだなと思ったけど、この問題をうまく解決できるともっと進歩が速くなるのかもしれない。 なお、山中先生によると、研究というのは今ある教科書を否定することだそう。確かに、教科書の内容って変わるそうだしね。数学はそうそう変わらないだろうけど、意外と歴史の内容が変わったりするそうだし。そういう意味では、今ある教科書は自分が習ってた時と違ったりするのだろうなと思う。 それと、オレキシンという覚醒作用をもつ物質を抑制する睡眠薬の副作用に「悪夢」とあるという話はちょっと面白かった。しかも、ホラー映画のような夢じゃなくて、身近な人に怒られたり遅刻したりという現実的な夢らしい。睡眠薬は使ったことがないけど、ちょっとだけ試してみたいと思った。
2投稿日: 2020.03.22
powered by ブクログ山中先生は当然として、羽生さんの知識というのか教養の深さに驚きました。AIについて、かくも深く知っているとは。 シンギュラリティは、私は来ないと思っているのですが、そういうことよりも、大切なのは、人間を特徴付ける一つである「知能」とは何なのかを考えてみること、そしてまた、人間とは何なのかを考えてみることだと、この本を通して思いました。 本書の最後の方で、山中先生の「生物って本当にすごいです、人間にしてもよくこんな精妙なものができたなと思います。例えば進化論が説明するような偶然の産物だけで本当に僕たちはできているのかなと感じる時もあります。」との言葉が一番心に響きました。
0投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログあ互いの世界での尊敬の念が伝わる内容。 将棋もサイエンスの世界も進化し続けるが、その中で人間の立ち位置を考える 対談として興味深いほんです
0投稿日: 2019.06.12
powered by ブクログ羽生善治さんと山中伸弥さんの対談です。「AI」がテーマのようでもありますが、私には「AI」を材料にしたお二人の自由な思索の交歓のように感じました。ものすごく勉強になりますし、それでいて頭の中がスカッと爽やかにイニシャライズされたような心持ちになれます。読後の清涼感は、お二人の“人柄”の賜物ですね。
0投稿日: 2019.05.18
powered by ブクログ山中先生の話はこれまで色々な場面で拝聴しているので、特に目新しいものはなかったが、羽生さんが科学面で非常に詳しい知識と見識をお持ちなのが分かって、一芸に秀でた方は目のつけ方も素晴らしいのだと感心した.
1投稿日: 2019.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2人とも非常に難しいトピックを一つ一つ噛み砕いて、自分の言葉で語っているのが非常に印象的。 AIのトピックをお互いの専門分野である将棋やiPS細胞研究の話をアナロジーに自分の中に腹落ちさせた上で会話をしているためだと思われる。 AIに関して何か目新しい示唆があるかというとあまりないが、2人の賢さと知に対する誠実さが分かり読んでいて楽しい。 以下印象的だった箇所(抜粋) [羽生さん] ・直感、読み、大局観 直感で2.3手に絞り込み、読みでそこから2,3手先をシミュレーションする、3番目に大局観で全体の流れを俯瞰し先の戦略に基づいて打ち手を切る。 そして上記は年齢により利用割合が変わってくる。頭の能力が高い若い内は読み中心、年齢を積むと経験に基づく直感、大局観を利用する。 要はそれぞれの年齢に応じた強みを伸ばす事が重要 [山中さん] ・新しい発見をする際のパターン 1.天才型。アインシュタインのような天才が着想する。 2.他の人も考えているアイデアを仮説検証の結果、予想外の結果が出てそこに食らいつく。 3.みんなこれが出来たら素晴らしいと思っているけど諦めていることに挑戦する。 私は2.3を追求する。
0投稿日: 2019.02.23
powered by ブクログ2019.2.5 8 ai、科学技術、将棋、未来の世界、判断、人材についてなど、興味があることを、好きな2人の対談で体験することができて有意義だった。 機械でなく、人間だからいいこと、人間らしさ、親しみ。結論でなく過程、説明を求める気持ち。美学。美しさ。 逆に機械だからできること。機械だったら気を使わずお願いできる。機械を使うのは人間。人間の決定。新しいもの好きになる。 論理力、記憶力、直感力、大局観。年齢とともにバランスが変わる。 やったことがない、経験がない、羅針盤のない状況に身を置く。勘の大切さ。 直線型思考と回旋型思考。普通でなくす。 阿倍野区の犬。
0投稿日: 2019.02.05
powered by ブクログさくっと読めて、面白い。 山中さん、羽生さんの仕事の取り組み方、世の中の捉え方の温度感が心地よかった。 この10年後くらいにまた対談してほしい。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログお二人の対談を通して、iPS細胞・将棋・AIに関する最新の知見がわかりやすくスーッと入ってくる。読みやすくて知的好奇心を喚起される、とてもコストパフォーマンスのいい本。 羽生さんは、将棋以外の分野に関しても非常に博識であることに驚く。もともと、常日頃から勉強を怠らない方なのか、この対談のために相当準備されたのか。棋士としてだけではなく、人間としても高まろうという意識が垣間見えて感嘆。 AIに関しては、「人類はどうやって共存するか」ということが今後のテーマなんだろうが、羽生さんの話から、「暗黙知」とか「意外性」とか、その辺りにヒントがありそうだと思った。 藤井聡太さんは羽生さんから見ても驚異的な人である、ということも知った。棋士の世界はとても奥深くて大いに興味をそそられる。 iPS細胞は、治験も始まっているそうなので、とにかく早く実用化してほしい、ということに尽きる。救われる人がたくさんいる。 「情報は収集するだけではダメで、それを自分のなかでどう吸収して役立てるかが重要である」というのは、色んなデジタルデトックスの本に散々書いてあったことだが、羽生さんも全く同じことを言っていた。
1投稿日: 2019.01.19
powered by ブクログノーベル医学・生理学賞を受賞された山中先生と、将棋の永世七冠の羽生善治さんによる対談。 AIが将棋や研究に与える影響から始まり、未来社会の絵姿まで、話題は多方面に及びます。 羽生さんが、藤井聡太七段のことをどう捉えているのかも披露されて、興味深くよみました。 ▼羽生さんのAI観。 人間は、連続性・一貫性に美しさを感じるけれど、AIはその場の最適解を求めることしかしない。それが違和感につながっているが、AIの指した手が将棋の戦法を変えた例もある。人間の美意識が将棋の可能性を狭めているのかもしれない。一方で、AIを絶対視するのは危険。AIは人間に比べて間違える可能性が少ないというだけ。ディープラーニングで何層にもわたって検討する結果、思考プロセスがブラックボックス化している。プロセスを説明できるようにならないと、人間社会に完全に受け入れられる可能性は低いのではないか。 ▼山中先生の独創を生み出す3つの方法 いいアイデアだと思っても大概は他の人がすでに考えていることが多い。人と違うことをやろうと思ったら、3つの方法しかない。 一つ目はアインシュタインのようにすごい天才。二つ目は、人がそう考えるだろうことを自分も思いついたとき、まず実験してみる。予想通りの結果がでればそれはうれしいけれど、結果が予想と違うときが問題。自然は考えているよりはるかに複雑で、実験という形で問いかけると、思いもよらない答えを返してくれる。この時がチャンス。三つ目は、他人も自分も、あったらいいけど無理だろうと考えていることに挑戦する。私は天才じゃないので、二つ目と三つ目にしぼってやってきた。特に二つ目を重視してきた。 ▼羽生さんの将棋に臨む姿勢 将棋も何度かイノベーションを経てきた。棋譜のデータベース化、将棋ソフト、今回のAI。技術の流れに取り残されないためには、これまで得た知識を捨てる勇気がいる。ベテランになるとなかなか捨てられないが、若手は先入観なしに新手を考案できる。これまでの知識が思考の邪魔になりうるということを肝に銘じないといけない。 比類ない実績をあげながら、今なお最前線で走り続けるお二人のお話には説得力がありました。 羽生さんには、棋士どうしが局面検討をしているとき、たちどころに過去の同一局面の実戦例をいくつも指摘したという伝説があります。それほどの勉強量、記憶量があってなお、「捨てる」ことを強調される。学び続けること、謙虚であることの大切さを教えていただきました。
1投稿日: 2018.12.19
powered by ブクログ2018.12.19読了 AIと人間を話題とした、山中教授と将棋の羽生さんの対談。 どちらの本も読んだことがあるが、本書はそのよいところが両方表れていて参考になる。 羽生さんは「大局観」の話が特に参考になった。対局で最初に使うのは「直感」。 それに基づいて「読み」つまり未来をシミュレーションする。さらに「大局観」を用いて、最初から最後までの流れを読む。 将棋の世界もネットで様々な定石が見られ、「情報」が重要になってくるが、情報が多すぎるために「いかに捨てるか」が重要であることは同じであるようだ。インプットばかりでなく、それを整理する作業等が将棋では「ひらめき」につながる側面もあるようだ。 そうして得られた情報の「量」がたまってくると「質」に転化する。自分なりに取捨選択して、情報を栄養素のように吸収するということだ。 一方、山中教授はiPS細胞の説明がとても分かりやすいが、他に印象に残ったのは「教育」「研究」に関する意見。日本の教育はいわば「大学入試」が目標に置かれていて、そこからどうはみ出さないようにするか(はみ出さず高得点が出せる子がいい子、と評価されがち)という点に重点が置かれている。そのため、日本の研究者は「教科書を理解しなさい」という道を通ってきて、突然研究の世界で「教科書に書いていないことをやりなさい」と方向転換を強いられる。 アメリカは高校生まではスポーツなど様々な経験を積んで、大学で一生懸命勉強をする。なので、アメリカでは創造的な意見が生まれやすい素地があるという。 この違いあってか、「阿倍野の犬実験」すなわち、アメリカで行われた研究が日本でも通用するか、また日本の中の阿倍野でも通用するかといった、「アメリカ人のマネ」の研究が多くなってしまう(短期間で成果を上げないといけないシステムがこれに拍車をかける)。 なるほど。自分は科学分野ではないが、そういう研究が日本では多いように思える。 他にも、話はAI管理社会、永遠の生命やゲノム編集、AIによって死んだ人と話ができる「バーチャルおじいちゃんに相談」など、様々な話題に広がる。 読んでいても面白いし、お二人の本を一括で読んだように、沢山の教訓が得られる良書である。
1投稿日: 2018.12.19
powered by ブクログ面白い対談であった。大きな仕事をし、大きな成果を上げている二人には、似たところがある。突出した偉人は、他人とは違うことをやってきている。社会の多様性の重要性を改めて認識した。 「(ゲノム編集技術)「クリスパー・キャスナイン(CRISPR/Cas9)」という新しい技術が開発されて、その精度の高さと簡易さから一気に汎用性のある技術となりました。根底にあるクリスパーと呼ばれる遺伝子配列を発見したのは、九州大学の石野良純先生です」p109 「十代のころはみんな、粗削りなところがあるんですよ。でも藤井さんにはそういったところがまったく見当たりません。すごく完成されています。連勝中、対局の中ではっきり不利になって危なかったと見えた局面は数えるほどで、ほとんどは圧勝です。これはものすごいことです(羽生)」p122 「四段になろうと思ったら、最低限の定跡やセオリーを身に着ける必要があり、それを習得するにはけっこう時間がかかるんです。すべて押さえるまでに二十歳くらいになっておかしくありません。ところが藤井さんは十四歳でほとんどすべてに対応しています。これは驚くべきことで、もうセンスが抜群にいいとしか言いようがありません」p123 「先端技術の開発で、基礎研究の成果から実用化・製品化するまでに「死の谷」と呼ばれる資金的なボトルネックがあります。日本では今まで大学発の優れた研究が多かったのですが、その「死の谷」を乗り越えられず、実用化段階でアメリカに先を越されてしまったケースが少なくありません。ゲノム情報を読み取るシーケンスの技術も、もともとは日本の会社が先陣を切っていたんです」p190 「脳以外は、超大金持ちがお金にモノを言わせて臓器や細胞などの移植を続ければ、理論的には更新できます」p204
0投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログ二人の会話を読んでいると、今のところはまだ人間はAIを制御できており、AIが人間を超えてくるのはまだ先のように感じた。しかし話していたように、近年AIの進歩は目覚ましく、数年後も想像できないようなスピードで進化しているためいずれ人間の役割が問われる時代が来ることも確かである。現段階ではAIは「優秀な部下の一人」であり、それを利用するか否かは人間が決めるところと言っていた。AIは確率論的には正しいデータを持ってくるかもしれないが、人間は必ずしも確率に縛られた決断をするというわけでもない。AIから見れば無謀とも思えることに挑んでいき、時にはデータ通り失敗することもある。しかし時にはAIにも予想できなかった結果が起きることもあるだろう。そこに夢やロマンをかけて挑戦していくという点が感情を持った人間と持っていないAIとの違いかもしれない。
0投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログ山中さんも羽生さんも圧倒的な業績を残しているすごい人なのにユーモア茶目っ気たっぷりでいい人そう。そういう点に本物の知性を感じるが故に皆が尊敬の念を持つのだろうと思う。そこはAIには当分超えられない壁なのかもしれない。直感・ひらめき・勘は言葉では説明できないモヤモヤした感覚という点で共感しているのも興味深かった。
0投稿日: 2018.10.14
powered by ブクログジャンルは異なりますが、それぞれのジャンルで超一流のお二人がAIをテーマに語りつくした一冊。 一般論として、一流の専門家の方は、専門の領域での知識は当然のことながら専門外の領域でも実にいろいろなことをご存知であるというようなことをどこかで聞いたことがあるのですが、今回のお二人はまさにそのケースが該当していると感じました。 そんなお二人がAIを切り口にして語りつくす様子は、上質なジャズのセッションを聞いているような印象でした。 付箋は20枚付きました。
0投稿日: 2018.09.26
powered by ブクログ羽生先生は将棋とAIの専門家として、山中教授はiPS細胞の専門家としての対談。 どちらもそうなんだけど、相手が語っているの時にする質問が鋭く、例えがとてもわかりやすい。 「失敗を怖れずに」「なんでも挑戦を」とはよく言われ、実際間違いを恐れず新しいことに挑戦してきたから羽生さんは48歳でもトップ棋士なんだけど、本当に実践してきたことはすごく困難が伴うことだったと思います。 将棋の棋戦はほとんどトーナメントで、一回負ければもうタイトルには届かない中で、うまくいくかわからないけど試してみようと決断し続けるのは並大抵ではできないのではないでしょうか。
2投稿日: 2018.08.20
powered by ブクログ人間の未来 AIの未来 羽生善治 山中伸弥 2018年2月13日第1刷発行 2018年7月10日読了。 将棋界のスーパースターであり最強棋士である羽生善治とiPS細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授による対談本。 世界を代表する二大知性による今後の世の中について語った本。 対談本なので読みやすい。 ・ヒトゲノム・プロジェクト 月に人類を送り込む「アポロ計画」に成功したアメリカが次に挑んだ一大プロジェクトが1990年初頭から始まった「ヒトゲノム・プロジェクト」 1人の人間に30億塩基対あるゲノムを完全解読しようとした計画。 ちなみに、世界各国で研究して2003年に計画は完了。生命科学の分野で起きた「ブレイクスルー」。この解読により全く違う生命科学の研究段階に入ったとのこと。 今ではコンピュータの進化もあって、ゲノム計画で10年かかったことが今では1日で出来てしまう。 ただ、30億の塩基対の情報は手に入ったけども、問題はその意味が分からないこと。 「今まで知らなかった言語の百科事典が手に入ったけども、何が書いてあるか分からない」というのが現状らしい。 ・直感、読み、大局観 羽生さんの将棋に対する有名な考え方。 一手3通りのパターンを読んでも、それを10手先まで進めると3の10乗=6万通り近くになりすぐに数の爆発にぶち当たる。 実戦ではそんなことは出来ないので、経験から手を絞り、ある程度読んで、最後にそれまでの試合の流れを見て次の戦略を考えるというもの。 この辺は羽生さんの「決断力」「大局観」「直感力」に詳しい。 ・教科書を否定する 日本は正解を求められ、鍛える教育にある。だから、正しい情報が先にあってそれに回答できるか出来ないか。 対談では「もっと、自分がやったことがないとか、経験したことがないとか、そういう羅針盤が利かない状況に身を置くことが大事」とその状況下で対応するのが新しいアイデアや発想を広げるのではないか。 変に知識が入っていると、先入観が先立ってしまう。無知ゆえに挑戦できるという強みもある。 「知らない」というのも見方を変えれば1つの武器なのかも知れないとおもった。 なお、羽生さんが「だからと言っていきなりシリアに行きますとか、向こう見ずはダメと」短絡的に捉えないで欲しいし、伝えるのが難しい。 ちなみに、山中伸弥教授は学生時代サボってたため、ゲノムの基本が抜けた状態で教壇に立たなくてはいけなくて苦労したとの話も。 ・「阿倍野の犬実験」 研究分野における、落とし穴的思考。 アメリカで世界初の実験論文を見て、それを日本でも試したら同じ結果が得られた。それをまた、ちょっとだけ条件を変えてやってみたらやっぱり同じ結果が得られたという、実は模倣の模倣をしてしまっていることを指す言葉。 中々、面白い事例だった。 ・アメリカ政権における生命科学研究姿勢の違い 共和党:キリスト教原理主義を背景に、進化論をまともに信じない党員や支持者も少なくない。どちらかと言うと、科学をあまり重視しない。 欧米では科学の背景に宗教がある模様。 対談本でサクッと読みやすい本でした。
0投稿日: 2018.07.10
powered by ブクログhttps://bnl.media/2018/05/BNLBooks-VOL8.html ■生命科学の世界には研究成果をリアルタイムに共有する仕組みがない。それがいま問題視されている。 →オープンイノベーションの世の中だと、そうした保護に走っている領域は発展がとても遅くなってしまうのではないだろうか? ■AI導入を推進する際に重要な観点となるのが、AIの答えに人間が納得できるかどうかだ。なぜならAIが答えを導き出すプロセスはブラックボックスであるうえ、判断ミスを犯す可能性もあるからである。 →裁判での導入にも同様の事例があった。なぜそうなったのかが分からないと、納得度や再現性が保てない。 ■重要なのは情報の「量」を増やすことではなく、それらを「質」に転換し、遭遇したことのない新たな局面でもうまく対応することである。 →とはいえ、質に転換する量がなければだめで、それは結局、自分の好きなことを突き詰めていくことになるんだと思う。
0投稿日: 2018.06.22
powered by ブクログクリスパーと呼ばれる遺伝子配列を発見したのは、九州大学の石野良純先生 スーパードナーのiPS細胞をつくってストック AIが基本的にやっているのは結局、確率的に精度をあげていっているだけです どこかで実際に自分で手を動かさないといけません。でないと、一流の批評家にはなれるかもしれないけれど、一流の研究者にはなれません。
0投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログAI色は強くなく、どちらかと言えば二人の生き様や人生哲学をお互いに語っている感じ。 AIを通して未来を見ることはすなわち、人間とは何かを問うことに他ならない。
0投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本は、このお二方の対談というだけでも非常に興味がそそられましたが、読んでみて、期待以上に面白い内容だったと思います。 片やノーベル生理学・医学賞の受賞者、片や将棋界で永世七冠獲得の国民栄誉賞受賞者ということで、日本人の誇り代表のようなお二方の未来対談。内容もさることながら、お二方の人格も素晴らしく、読んでいて本当に楽しいひと時を過ごせました。 羽生さんは本書以外にも将棋とAIに関する本を出されていますし、NTTの研究所でAIについての対談をされていたり、AIに対しての見識は高く、非常に詳しいと感じます。 職業がら「AIに取って代わられるのではないか」というようなことも考えられるからでしょうか、非常に専門的な内容まで研究されているように思います。 山中教授の研究などに関する裏話もとても興味深かったです。生理学や医学の分野は、非常に官僚的というか古風というか、新しい研究成果が受け入れられにくい土壌であったり、研究そのものが秘密主義の傾向があったりと、本来の期待とは逆の世界があることに驚きました。 また、金儲け主義の企業による医療関係の特許申請が、医療の民間への浸透に悪影響を及ぼすので、そのために学術機関で特許申請に力を入れているなどの話も、予想外のいろいろな課題があるのだと知りました。 最先端を走る者の苦労をされつつも、そのような課題を課題ととらえ、まずは実用化を第一優先に取り組まれている山中教授は、研究者の鏡のように感じますね。 生理学・医学の分野が秘密主義な一方、将棋ソフトの開発はオープンに進められているという。この対比も面白かったです。どんどん勝手に強くなる将棋ソフトに関するFloodgateのことは、初めて知ってビックリです。 その他、お二方のそれぞれの分野での「直感」に関するお話も興味深かったです。 羽生さんが最後のほうで紹介されていたオックスフォードの人類未来研究所等のレポート「文明を脅かす12のリスク」の中に、気候変動や核戦争などとともに、AIがリスクとして挙げられている話をされていましたが、「AIが人間に取って代われるか」という誰もが思うこの疑問について、本書の中では少なくともお二方の考えは一致していると感じました。 そもそも、この対談そのものがその答えであるようにも感じます。もし、山中教授のデータがインプットされた山中AIロボットと、羽生棋士のデータがインプットされた羽生AIロボットが対談したとしても、ある程度は面白いかもしれませんが、本書のようにほのぼのとした雰囲気の中で、互いに尊敬しあいながら、絶妙のタイミングで笑いがあったりと、こういう対談は人間山中・人間羽生でないと実現しないんだろうなと強く感じました。
11投稿日: 2018.05.12
powered by ブクログ50代半ばは、ひらめきとかクリエイティビテイは確実に下がっている。カーブを描いてどんどん下がっている。
0投稿日: 2018.05.08
powered by ブクログ羽生さんの博識ぶりに舌を巻いてしまった。けっこうコンピュータの歴史から最新の情報までご存知なのね。 印象に残ったのは山中さんが、AIは優秀な部下だ、とおっしゃってたところかな。あくまで最後は人間(上司)が決断するので、AI(部下)は判断材料を集めてきてちょうだいと。 そうだね。
0投稿日: 2018.05.05
powered by ブクログ羽生善治さんのAIの見識の深さに驚いた。山中教授の方が詳しいのかと思えば羽生さんが山中教授に教えている場面も。いつ勉強する時間があるのかと思う、すごい。こういう日本の宝のような方々が思う存分力を発揮出来るまたは邪魔されない国やシステムになるようにお願いしたい。その為には自分たちなりに少しでも力を付ける事が肝要。微力ながらでも応援出来るよう。
0投稿日: 2018.04.25
powered by ブクログ永世七冠の羽生さんとIPSの山中さんによるAIを軸とする未来像についての対談。勝負師としての思考方法から最新生命科学の知見まで幅広くカバーしており、面白くて一気読みしてしまった。おすすめ! 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/04/ai.html
0投稿日: 2018.04.21
powered by ブクログ本著は偉業を成し遂げた、将棋の羽生善治氏とips細胞の山中伸弥氏が、斬新な発想やアイデアといった独創性を生み出す「『無知』の強み」と「直感力」について説く。 山中氏は独創性を生み出す3つのパターンについて次のように述べている。1つ目はアインシュタインのようにもともと天才というパターン。2つ目は他の人も考えているようなことだが、一応自分で思いつく。実験等をしてみて予想していなかったことが起ったときに、それに食らいついていけるかどうか。3つ目は自分も他人も「これができたら素晴らしい」と考えているが、普通は「無理だろう」と諦めるところを誰もやっていないから敢えてチャレンジするというパターン。 重要なのは2つ目のパターンだが、iPS細胞を発見したのは、3つ目のパターンだそうだ。もしAIにips細胞が成功する確率は99.9%難しいと言われていたら、挑戦しなかっただろうと言っている。見えないからこそ人間は挑戦できるもののようだ。iPS細胞の研究に踏み込んだのも、整形外科医から研究に入ったため「無知さ」によって、ある意味怖いもの知らずでやっていたと振り返っている。 そして、3万ほどある遺伝子から24個の遺伝子に絞る過程で重要だったのが、勘だったと言っている。それは、くじ引きのような勘ではなく、過去の経験に基づく何らかの判断がモヤーッとしたものであったという。それに対して羽生氏は人工知能専門の松尾豊氏に「生物は目を進化させるために、他の器官を敢えて鈍くしている。だから勘というのは、その進化の過程で鈍らせてきた機能をもう一度、活性化するようなものではないか。」と聞いたことがあると言っている。そうならば、アイデアや発想、ひらめきを得るとはものすごく考えて考えてそこから生み出されるものもあれば、あるいは熟考から離れてぼんやりとしているとしているときにパッと思いつくこともあり、それは鈍らせていた機能が活性化された瞬間かもしれないと分析している。だから、ひらめきを得るためには、インプットばかりではなく、それを整理したり無駄なものをそぎ落としたりする時間が必要なのだろうとまとめている。 両氏の言っていることが凡人である私には本当かどうか分からない。しかし、そう考えて取り組めば斬新な発想やアイデアが必要なときに諦めず前向きに取り組めると思う。
8投稿日: 2018.04.20
powered by ブクログ★4.0(4.18)ノーベル生理学・医学賞受賞の山中先生と将棋棋士で国民栄誉賞を受賞した羽生棋士の対談本。内容はIPS細胞やAIにより人類の未来はどうなるかを中心に今後の世の中について。羽生棋士は将棋だけがすごいのかと思ってましたが、今の世の中の動きもかなり解っているというか、山中先生と対等に対談する所は、流石一流の棋士は違うなぁという感じですね。対談本だけあって、難しいIPS細胞の話も、AIの話もかなり分かり易く話しを進めて頂いてますね。今後も二人の対談本を読んでみたいです。
0投稿日: 2018.04.08
powered by ブクログAIを通して人間というものがより分かってくるなぁと感じる対談でした。こういう形の方が、入門編と呼ばれる書籍よりもむしろ取っつきやすいですね。
0投稿日: 2018.04.03
powered by ブクログ全くジャンルの違う2人でも、ここまで興味深い話ができるのだと感心した。特に相手の専門領域について質問する視点と予備知識のレベルが高い。テーマ自体も興味深いが2人の掛け合いだけで十分楽しめる。
2投稿日: 2018.03.28
powered by ブクログ羽生さんは人工知能の専門家としての立場。 これまで、人工知能などの分野の専門家の研究素材としても対応されて、取材する側でも名だたる型と接点があり知識も豊富。
1投稿日: 2018.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ES細胞をips細胞も2つのことをしなければ役に立ちません。増やすことと分化させることです 再生のために細胞が急速に増殖するので、一歩間違えると大きなリスクを伴う。増えなくてもいいところが増えてしまえばがんになってしまうんですね 完全な正解ではなく、試行錯誤によって正解に近いレベルの答えを導き出す。人間で言えば直感障害、将棋でいえば大局観と呼ばれるようなアプローチです 以前、MicrosoftはどんどんOSを公開して、アップルは閉鎖的でしたね 人間には、わからないから踏み出せる、見えないからこそ挑戦できる、と言う面は間違いなくありますからね
1投稿日: 2018.03.20
