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人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)
人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)
トーマス・トウェイツ、村井理子/新潮社
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総合評価

60件)
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19
12
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    面白かった笑、普通にくすくす笑いながら読むような本でした。 著者が真面目に徹頭徹尾「どうしてそうなった!?」「わけわからんすぎるw w」という発想・実行まで行おうとするので、むしろ読んでるこっちが心配になる笑。 それでも彼が真面目に向き合った「人間特有の悩み」から逃れられる術はないのだろうか?というのは誰しもが持つ悩みだろうし、その根本が共通していることに、救われながら、読むことができた。また悩んだら、読んでみようと思う。今読みたかった一冊でした。

    5
    投稿日: 2025.09.08
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    最初は象から始まったときはどうなるかと思ったが、スピリチュアルなところから哲学、そしてヤギの体の構造など、人とヤギのそれぞれの進化から多数の方面からアプローチしていくその過程が面白い。ヤギの解剖シーンなどはちょっと苦手な人にはキツいところかもしれない。最終的にヤギの生活に入り込むところはむしろアルプスの景色がとても壮大でその中の写真一つ一つがとても素晴らしい。 イグノーベル賞を受賞していた https://ddnavi.com/article/d526829/a/

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    タイトル的にはだいぶ ふざけてる感じなんですけど、 最終的に目標は ふざけてる感じ もするんですけど、一つ一つのプロセス、ヤギに に対する 掘り下げとかは意外に 科学的アプローチをたくさん使ってるので とっても興味深いんです。 そこがイグノーベル賞を取ったこの作家の力量というか 才能と言うか、、、人間て何だろうなと思います。この人、こういう感じで生活していけてるのか? 冒頭はかなり、あやしげな話ですが、普通に面白いです。 もやっとした時に読むと脳がほぐれていいと思います。 彼に出会って協力した人も、なんかわけわかんないと思ってたんだろうけど、そのちょっと引き気味の感覚っていうのも シュールでいいんだろうなと思います。 前に読んで興味深かったので、思い出しの感想。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    ゼロからトースターを作ってた著者。 トースターの時は、真面目にふざける感じを楽しみながら読めたけど 今回のヤギはずっと「なにやってんの」と真顔でツッコみながら読みました。 トースターの時はまだ楽しかったけど、ヤギの方は その真面目さがちょっと怖くなっちゃった。 でも、ヤギになりたいというひたむきさは伝わってきます。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    人間でいるのが嫌になって、ヤギになろうと思った。 もっとバカバカしい内容かと思いきや、「魂」「思考」「体」「内臓」「暮らし」といったテーマごとに、“どうすればヤギになれるか?”を真剣に探求していく。 別の視点や価値観から世界を見ようとする、ある意味で究極の試みだと思った。 「思考」について著者が強調するのは、人間だけが心の中でシナリオを作り、時間旅行をする生き物だということ。 「あのときこうしていれば」「明日はもっとこうすれば」‥無限の可能性と後悔に悩まされるその想像力が、人間の苦しみの元となる。 悩みの元ではあるけれど、その想像力でヤギ生活を本気で作り上げたのもまた人間らしさだと思う。 客観的に読み終えてみると、ヤギになろうとするこの奇妙な挑戦の難しさが、かえって「人間として進化してきた自分」を理解していく体験になっていた。 当たり前すぎて意識しないが、結局は“人間として生を全うする”のがいちばん自然なのだと、しみじみ感じた。 スイスのヤギ農家にて、はじめはクレイジーな都会の人間だと白い目でみられていた著者。旅立つ時に、ヤギ農家のおじさんが首にヤギのベルをつけてくれる場面が、ヤギとしてアルプス越えが成功したかどうかよりもなぜかとても心に残った。

    35
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者の前作、「ゼロからトースターを作ってみた結果」を読んで面白かったためこちらも読んでみた。 はじめの第一章は難しい!デカルトやハイデッガーや古代文明などの話が出てくる。 文体が語り口調なのでぎりぎり読めるが、ちゃんと読まないと目が滑る感じ。 第二章のヤギそのものの話はとても面白かった。ヤギにも感情があるし、知性がある。そしてヤギを研究しているボブは人間の知性と比較されることをひどく嫌がる。その感情に非常に共感した(この動物は◯歳児同等の知性を持つというやつ)。動物のことを分かりきっていないのに、人間と比較することはひどくナンセンスだ。ほかにもさらっと触れられたサウジアラビアの美ヤギコンテストが興味を引いた。 面白いだけではなく、シリアスな話しもある。解剖の章ではヤギの(亡くなった)ヴィーナスの解剖の話が出てくる。でもヤギになるためには必要な過程なのだ。 ヤギになれた?のかはさておき、作者のとことん行動するリサーチ力は凄まじい。 好きなところは「ちなみに僕の夢はギャロップすることなんでーす」だ。その後医者から大批判をくらうことも含めて。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    翻訳がかなり砕けた話し口調。 ヤギの身体だけでなく、思考や食事方法まで真似ようとする試みは面白かった。が、完全に野山で生活した訳ではなく、夜には人間の食事をして人間の寝床で寝ていたようなのでそこは肩透かしだった。 義肢やヘルメットがカッコいいデザインだった。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間でいることに疲れた著者が、ヤギになるべく研究に奮闘する。 最初はちょっとした思いつきに過ぎなかったのに、突飛で奇抜な想像がどんどん暴走し、研究も本格化していく。 ヤギの解剖(写真が少しグロい)、 脳の刺激実験…止まらない奇行に著者の変人っぷりをたんと味わえる。 あまりに奇想天外で笑ってしまうけれど、本人は至って真面目。 最終的にアルプスまで超えてしまう。 生きがいを見つけ、どんどんのめり込み、偉業を成し遂げた著者に感動すら覚えた。 挫折を恐れず、ひたむきに努力する姿勢、見習いたい。

    15
    投稿日: 2024.11.14
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    おもしろかったし、勉強になった。 家畜化のこと、ヤギの時間感覚のこと。 次に発生した台風の名前が“ヤギ”でご縁を感じる。 動物についての本はもう少し読みたいところ。 興味のあることに一直線で、ちょっとぶっ飛んじゃってる人大好き。そういうものに、私もなりたい。

    7
    投稿日: 2024.09.02
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    タイトルの通り「ヤギになってみた」という本。 人間的な悩みから解放されるためというスタートだったが、哲学的な示唆があるわけでもなく、何かの隠喩というわけでもなく、ただただ物理的にヤギを目指す。しかし、その凝りようや行動力は素晴らしく、ヤギの骨格を調べてそれにあった手足を製作したり、ヤギの解剖の場に立ち会ったり、草食を試みたり。脳の刺激により、言語を一時的に忘却しようと自ら実験したり。また、各専門家が彼の荒唐無稽な発想に付き合っているというのも凄い。馬鹿馬鹿しくて笑えるが、しかし、勢いのある本だ。 結果的に何が得られたのかも分からず、本の最後では、ひたすら四足歩行の辛さが写真と共に披露されるという不思議な世界観がシュールな笑いを誘う。一体この本はどのようなジャンルとして扱われ、整理されるべき本だろうか。しようもない事に無茶苦茶本気で取り組む事で見えてくる訳のわからぬ専門分野。識別不能な迫力がある。 「人間をお休みする」というコンセプトを笑いながら読むことができる一冊。悩んだり、考えすぎて日常がつらい人は、こんなバカな事に一生懸命になっているこの本を読んでスカッと忘れてしまうのも良いのかもしれない。ただ、残念ながら、ヤギになったところで何一つ答えを得られない事は事前に覚悟の上で。というか、答えなんか要らないのかもしれない。ヤギなのだから。

    57
    投稿日: 2024.06.24
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    今の関心事のためなら、永遠に人間でなくなるかもしれないリスクを平気で取りにかかろうとする、そのクレイジーさがたまらない。天性の行き当たりばったりさに感心し、なぜかそこに降る幸運で、不思議と願いがかなっていく。そんなのアリ? 一番しんどかったであろう、アルプス越えはしごくあっさりのページ配分で、彼の興味と情熱の偏り具合にしびれます。ヤギがどんくさい仲間として認めてくれたのもむべなるかな。次は何をやってくれるのだろう? 翻訳臭さが気になって星4。

    1
    投稿日: 2024.04.17
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    就職活動に乗り遅れた33歳の著者。現実逃避のためにヤギになる。「ゼロからトースタを作ってみた」の時もそうだったが、彼の大胆でめちゃめちゃな発想、そして本気で馬鹿げた(ように見える)夢に対して取り組む姿は笑なしでは読めない。 彼の最も尊敬する所は自分が必要な知識や技術を得るために、めちゃめちゃ適材な研究者や学者を見つけてくること。 憎めない人間性にあっぱれ!

    0
    投稿日: 2024.03.24
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    「ゼロからトースターを作ってみた結果」を読んだのが、ブクログによるとどうやら2015年の10月だったらしい。 あれは面白かったなー。 ちゃんとは覚えてないけど、インパクトが凄かったなー。 と、いうことで去年の11月に公開されたゆる言語学ラジオのラザロ回で、その著者であったトーマス・トウェイツのドキュメンタリープロジェクトの2作目である本書の復刊企画にのってみた。 今回は、現状無職の宙ぶらりん状態に嫌気がさした著者トーマスが、まともに就職して根本の悩みに向き合う…、 のではなく、人間だから悩むんだ! 象になっちゃえばこんな悩みなんてなくなるはず! とのトンデモ思考でプロジェクトをはじめて、紆余曲折を経て人間を休んでなろうとする動物を象からヤギにチェンジ。ヤギの魂、思考、体、内臓の違いを乗り越えてはアルプスでヤギの群れとひとときをともにし、アルプスを越える…、 というドキュメンタリー。 荒唐無稽ながら、動物愛護問題やら地球環境問題やらがふんわりと意識される部分もあり、クスッとさせるところもあるけど、なかなか考えさせられる内容でもある。 ただトースターの時もちょっと思ったの思い出したんだけど、 わたしはこのトーマスが近くにいたらたぶん仲良くはなれないなぁ…。 全然部外者として文章で読んでいる分には面白いけど。 だけど実際にはこういう異次元の考えで、たとえまわりに理解されなくても、やろうと決めたプロジェクトをゴリゴリ進める行動力があるホモサピエンスは強いんだろうな、と思った。 これ読んで、ちょっと眉を顰めちゃう自分の小ささにも気づきました。 いずれにせよこちらも前作同様、着地点はわりとグダグダだったものの、 過程やその背景にいろんな思考を促されたし、全体的にみてもかなりインパクトのある内容でした。 あ、相変わらず訳のクセも強かった。 

    2
    投稿日: 2024.02.23
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    終始ふざけたトーン(実際ふざけてるか)だけど、 きちんと専門家に話を聞きに行っているし、 意外とためになるのかもしれない でもやっぱり読み終えて思い出すのは、ふざけてる場面

    0
    投稿日: 2024.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イグノーベル賞受賞とのことで、くだらなくても何か研究をしたのかと思って読んだんだけど、そういう内容じゃなかった。くだらないことをやってみようという姿勢はすごい好きなんだけど、ちょっとした事柄について色々調べて膨らませてあーだこーだいう能力(こういうの一言でなんていうんでしたっけ?)に長けた人なんだと思う。という感想になったのは訳のせいもあると思う…

    0
    投稿日: 2023.09.21
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    トーマス・トウェイツは、ロンドン出身、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン及びロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒のグラフィック・アーティスト。 トーマスが大学院の卒業制作として行った「Toaster Project」は、トースターをゼロから自作することを目標に掲げ、鉱山で手に入れた鉄鉱石と銅から鉄と銅線を作り、ジャガイモのでんぷんからプラスチックを作るなどして完成させたもので、世界中の様々なメディアで取り上げられ、その記録(日本語訳)は『ゼロからトースターを作ってみた』として2012年に出版(2015年文庫化)されている。また、完成したトースターはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館のコレクションとなっている。 本書は、トーマスが第二弾として挑戦した「GoatMan Project」、即ち、ヤギのように四足歩行できる人工装具を使ってヤギになり、アルプス山脈を越えるプロジェクトを描いたノンフィクションである。尚、このプロジェクトは、イグノーベル賞(人々を笑わせ、かつ考えさせた研究に与えられる賞で、1991年に創設された)の生物学賞(2016年)を受賞した。 最初に、コンセプトを聞き、更に、(冒頭に書かれているように)そのきっかけの一つが、人間特有の悩みから逃れるために「人間をお休みする」ことと知ると、「何とバカげたことを」と思ってしまうのであるが、実際のプロジェクトの中で行っていくことは、ヤギの魂を知るためにアニミズムを研究し、ヤギの思考に近づくために脳の刺激実験を受け、ヤギの四足歩行を真似るためにヤギを解剖して補助器具を作り、ヤギと同じ食事をするために草から栄養を取る装置を開発するという、徹底したものである。 これらの実験や研究が何かの役に立つのか否かはわからないのだが、「役に立つこと=価値」という行動原理が限界に達し、社会に歪みすら与えつつある現代においては、役には立たないけれど面白いことをとことんやってみることに、また、その記録を笑いながら読んでいることに意味があるのかも知れない。 因みに、イグノーベル賞を継続的に受賞している常連国は日本と英国で、創始者のエイブラハムズ氏は「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、日本と英国は誇りにする風潮がある」と語っているそうなのだが、それは、日本人的な発想・アプローチが、現代世界の問題を乗り越えていくためのヒントになることを示唆しているのかも知れない。(少々飛躍し過ぎだろうか。。。) 読者としても、「人間をお休みして」笑いながら読めばいい一冊なのだろう。 (2023年2月了)

    1
    投稿日: 2023.02.10
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    とても面白かった。読む前は人間社会の中で生きるのを中断してヤギのような生活をした記録を書いただけの本かと思っていた。読む前の自分のヤギに対する解像度は4足歩行をしている反芻動物くらいだったけれど、ヤギの外部骨格を作る過程をたどることで、たとえば背骨は真っ直ぐだということや鎖骨がないことを知った。ヤギの解剖した骨をヒトのように組み立てているところは、発想が面白いし、ヒトの骨格と非常に比べやすくなった。ヒトもヤギも他の動物もやはり自分の生活に特化した形質を持っているから、能力を比較して優劣をつけるものではないなと改めて思った。筆者がヤギになるまでさまざまな困難があったけれど、ヤギになりたいという熱意でやり遂げていて本当にすごいなと思った。研究も面白いし、ところどころ筆者のコメントが入っていて気軽に読めて楽しかった。 「深い知性を離れ、泳ぎ出す僕についてきてくれ。一人だと溺れてしまうかもしれないからね」という言葉が素敵だなと思った。

    0
    投稿日: 2023.02.01
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    引き続き、村井理子さんの手がけた本を読んでみた。 私の場合、前段「ゼロからトースターを作ってみた結果」の存在を知らないまま、この本だけを読んだが、おそらく前段から続けて読むとさらに面白かったとおもわれる。 さて、トースターで注目されたデザイナーというかアーティスト、兼、研究者のトーマスが、今回はヤギになるプロジェクト。 何を言ってるんだと思うが、それを本当に真摯にやってるのだから、なぜかこちらもそれについての疑問は無くなる。 各分野の専門家に丁寧に話を聞きに行き、クレイジーさに呆れられつつも、丹念にプロジェクトを練り直していく様子は尊敬に値する。 第1章の魂の話がけっこう長くて、離脱しそうになったが、2章の思考、3章の体、4章の内臓、と来て、どんどん話は短くなり、具体的になっていくので、後半は読みやすさが加速する。 そして5章で、トーマスはついにヤギと共に時間を過ごし、ヤギスタイルでアルプス超えを実行する。すごい。 というか、やっぱり足腰腕首がすごく痛そうだ。 バッタ?を食べるシーンは写真だけなのか、これは涙目にもなるでしょ。 2章の後半で登場した、人間もだんだん家畜化され、おとなしい個体が多く生き残ってきた、というエピソードが面白い。 若い、攻撃的な雄が、反社会的、反体制的みたいな理由で、死刑になることでその遺伝子が淘汰されてきた、とのこと。 そして動物にもいくつか存在が認められている、その種族で通じる、主に音声による複雑なコミュニケーション=言語についての一節が面白かった。 いわく、言語には過去を表すシステムがある。自己に起こった出来事を物語として、アイテムのようにいつも出し入れできることが言葉の強みであるというような話で、ふむふむと楽しく読むことができた。 カラーの写真が後半に多いのも注目。 グロいかもしれないがリアルさが伝わる解剖シーン、そして美しいアルプスとヤギとトーマス。 わざわざこの両者をカラーにしてある親切?設計にいろいろと恐れ入った。

    2
    投稿日: 2023.01.12
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    プレイリードッグって、もっとも言葉巧みな動物なんですね。知らなかった 「あの大きくて、青い三角がまた出たぞ」って意味の声をだせるんだって。まじでスゴイ ……ヤギ全然かんけいないけど

    0
    投稿日: 2022.12.27
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    ゼロからトースターを作ってみた結果の続編?関連図書?を図書館から借りてみた。 ヤギの解剖の部分の写真がちょっとな~ 最後は怒涛の終わり方?アルプス越えを省略しすぎ?

    0
    投稿日: 2022.10.15
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    ヤギになろうとして、精神面と身体面の両方から攻めるのが素晴らしい。 トースターをゼロからつくる!のスタート地点を「郊外の湖に自転車で行って、全裸になって自転車と服を全部捨ててから」に定めた人だけのことはある。 象になるプロジェクトにお金だしてくれる機関に、象じゃなくてヤギになるプロジェクトに変更したことを伝えなかったくだりまじヤギ(褒めてる)。 そもそも、まだ起こってもいない未来に怯えたり、やらかした過去を後悔したりしないようにヤギになろうとしてきてたはずなのに。 「許可もらうより謝った方が早いから」報告しないとか…それできる時点でもうかなりヤギなのよ(褒めてる)。 実はこの時点から思考もヤギ化しつつあったのではという疑問を持ち始めるとちょっとホラー。

    1
    投稿日: 2022.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    周りの人間は就職して頑張っているのに不甲斐ない日々を送っていた僕は閃いた。 「そうだ、象になろう」 人間の「悩み」から解放されるためにヤギ(象から変更)になる道を模索する僕。内臓を含めて身も心もヤギになるために四苦八苦。ヤギになるのは意外と難しい。多方面のエキスパートの手を借りて僕はヤギになれるのか。 著者の『ゼロからトースターを作ってみた結果』も面白かったですが、こちらも著者ならではのアクティブさでガンガン推し進めてしまうところにある意味感動しました。 一番驚いたのは「そうだ、象になろう」プロジェクトにお金を出してくれる企業があるということかな( *´艸`)2016年イグノーベル賞受賞。 ※解剖など一部グロいシーンもあります

    3
    投稿日: 2022.06.02
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    もし、小さい時に読んでいたらもっと科学に興味を持っていたかもしれない。 大真面目に、ちょっとふざけた科学の使い方として最高だった。

    1
    投稿日: 2022.01.06
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    優れた知性と才能を、ある意味有効活用している。 好奇心をくすぐられる人だ。 そういえば、トースタープロジェクトも気になってたけど実際に本は読んでなかった。

    0
    投稿日: 2021.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者のノリがよくて楽しかったけど、ヤギになるのは最後の少しで、ヤギになるまでこんなに大変なんだよという過程が大半。4足歩行も草を食べるのも難しい。ヤギになってから、ヤギシチューを喜んで食べたのには笑った。やはり草だけではキツイよね。

    0
    投稿日: 2021.02.22
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    ヤギと心が通じた(みたいな)写真は感動した。語り口も面白いし、実行するまでの行動力にも驚いた。友達になりたい。

    0
    投稿日: 2021.02.16
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    タイトル通り、ヤギになってアルプスの山を超えるノンフィクション 2016年イグノーベル賞受賞の研究 トースターをゼロから作って早6年 同級生や彼女達はちゃんとした職に付いて将来ある生活をしている中、自分の仕事といえば姪の飼っている犬の散歩だけ 親と同居しているのである程度の生活はできているが、自分の将来については悩ましい そこで思いついたのが「あ、動物は悩みなんかないんじゃないか?」 そして「象になってアルプスを超える」研究で助成金の申請をしたのだった 象になるには大型すぎ、鼻の再現には高度なテクノロジーが必要 なので対象はさっそくヤギに変わる 動物になりきる儀式を行うシャーマンの話を聞きに行ったり ヤギは言葉を解さない、思考中枢が人間とは異なるので、その部位を電気的に遮断しようとしたり ヤギになりきるために義肢を作ったり 草を食べるために消化のシステムを研究し、セルロースを消化分解するために反芻をしようとしたり そして実際にヤギの群れと共に行動したり 控えめに言って「頭おかしい」(笑) 一番ウケたのは、ヤギの胃液を使おうと思ったけど病原菌の可能性から断念し、分解酵素を使おうと思って入手したものの、使用用途がバレていかなる状況においても許可できないと止められるところかな 十分な水で薄めるかトイレに流して廃棄しろというアドバイスいいよねー(笑) まぁ、やってる事は頭おかしい人のそれではあるんだけど 全部読むと流石イグノーベル賞を受賞するくらいに何かと考えさせられる ヒトと他の動物の違いは何か? 個人的には複雑な社会性を持っているかどうかだと思うけど、何をもって複雑とするかだよね 社会的な行動をする動物はいっぱいいるけど、人間との区別の基準の定義は難しいと思う

    1
    投稿日: 2020.12.01
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    やらなければいけないことに押し潰されそうだったとき、本屋で見つけて購入しました。 「ヤギになりたい」というバカらしくも思えるような目標に対して、真剣に悩み、実現してしまうのを見て、自分の視野が広がるような感覚がありました。ついでに、ヤギの身体構造や生き方のすごさも学べます。

    0
    投稿日: 2020.09.24
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    「大きくなったらクラゲになりたい。だってフワフワしてて、きもちよさそうなんだもん」 そう夢を語る当時5才の我が娘の姿を見て、微笑ましく思ったことを今でも覚えている。 「束縛だらけの人間でいることが嫌になったから、自由なヤギになってみようと思うんだ」 もし僕に息子がいたとして、その息子が33才無職だとして、彼がそんなふうに夢を語り出したら、はたして僕ならどんなリアクションをするのだろう。 たぶん、身体的特性のデメリットと疾病の恐ろしさを事細かに説明し、全力でその夢を打ち砕きにかかるはずだ。 本作の著者は真剣にヤギになることを目指した男、トーマス・トウェイツ(33才・無職)。 ヤギになるといっても、ヤギの仮装をしてヤギと一緒にしばらくぼんやりと暮らす、などといった甘っちょろいものではない。 彼は、ヤギ的心理思考に近づくために自身の脳の言語中枢を切り、ヤギと同様の四足歩行をするために人工外骨格を作成し装着、さらには草から栄養を摂取するためにヤギの消化機能の獲得を目論む。 そして完全なヤギとなって、ヤギとともにアルプス山脈を越えることを最終目標として掲げているのだ。 人工外骨格の作成を相談した医師からは「君の体にかかる圧力が、君の体をぶっ壊す」と忠告されても、彼はめげない。 消化機能獲得の相談をした専門家からは「私は、強く、反対します」と同意が得られなくとも、彼はあきらめない。 「無理なら、別の方法を考えるまでさ~」といった思考で、彼は前に進んでいく。 著者の徹底的に『本物のヤギなること』に拘る姿は、読んでいて馬鹿らしくて笑えもするが、「がんばれ!」と心から応援したくもなる。 彼の安全性という言葉とは程遠い構造の人工外骨格プロトタイプを装着する姿や、特殊な方法で加工した草を涙目になりながら食む姿には、笑いなのか感動なのか判別できない涙が出てしまった僕。 この本を読んで、どんなに馬鹿げていると思われることでも、誰かが真剣に取り組む姿には心の底からワクワクを引き出す魅力があると、僕は感じた。 意味不明だけど、意義があることを応援したいひとにオススメの一冊。

    0
    投稿日: 2020.06.06
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    トーマス・トウェイツ「人間をお休みしてヤギになってみた結果」読了。面白い!こんな窮屈な人間社会から解放されたい、そんなトーマスが様々な人の援助を受け身も心もヤギになっていく。四足歩行のヤギ装備で自分も一度ヤギの気持ちを味わってみたいと思った。ただ草をあの仕組みで食べるのは嫌だけど。

    0
    投稿日: 2020.05.25
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    ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2477678X

    1
    投稿日: 2019.12.26
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    ただ単にヤギコスして一緒に群れてみるだけかなーとか軽く構えて手にしたら、とんでもない一冊でした。まずヤギの魂から思考へ、その身体構造へ、解剖までしてできる限りヤギそのものへと近づこうとするプロジェクト。人間の「悩む」ことからの解放から始まった、サイエンス・ドキュメント。何度も一線を越えかける姿にも、たっぷり笑わせていただきました。次は何のプロジェクトかしら。

    0
    投稿日: 2019.08.05
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    図書館で。 人間である事やめたい、(悩みが無さそうな)ヤギになりたいって発想はちょっとわかるけど(猫になりたいと思った事はある)実際行動に起こすところがスゴイ。すごいけど…今回のプロジェクトはちょっと片手落ちじゃないかなぁ? と、思ったのも。 ヤギになるのがゴールなのか、人としての悩みを忘れるのが目的なのかがよくわからないのが一つ。ヤギの格好をして、ヤギのように歩き、ヤギと同じものを食べる事でヤギになれるのか?ヤギと呼べるのか?という疑問が二つ目。(じゃあヒトと同じような服を着せられて、ヒトと似たような食事をし、2足歩行する犬やネコや猿はヒトなのか?) そしてヤギの格好をして4足歩行をしてヤギの群れと同行したことで人としての悩みを忘れられたのか?という結論が語られてなかったのが3つ目。他にもあるけどまぁ大きな疑問点はこんな感じ。ヤギの格好で4足歩行してアルプスを越えるのが目的じゃ無かったんじゃない?と読み終えて思いました。(ある意味、最初の章のシャーマンは正しい。ヤギのコスプレするのが目的なわけ?というね) そして動物には過去という概念が無いというのも疑問。人にも過去なんて無いのかもしれないし。あるのは現在だけで、過去の記憶を思い返している現在の自分が居るだけだと言われればそれまでだし。来たるべき冬に備え、食料を備蓄するリスには未来という観念は無いのか?非常に難しい問題。そもそも、ヒトと同じ考え方をするのがインテリジェンスって訳でもないし…とか言う議論をしている本ではないのですが象が難しそうだからヤギでってのも…ねぇ?(笑) トースタープロジェクトの方が面白かったな。着眼点が面白かったし、昔の技術が廃れていく事の恐怖と、自分が作りだせないものに囲まれて生きている現代人の矛盾が面白かった。けどヤギはねぇ… なんかけっこうヤギに失礼な本だなぁと思ったり。

    2
    投稿日: 2019.05.29
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    (未来・過去について思いを馳せて、心配・不安を覚えずにはいられない)人間をお休みして、ヤギになろうとした男の物語。象になる研究プロジェクトを提出したのにシャーマンに象よりヤギになった方がいいとアドバイスをもらえばヤギを目指し、ヤギと同様一時的に言葉を話せない状態になることを試み(現代の技術では安全性の面で無理だった)、四足歩行するためにヤギの解剖を手伝い四足歩行するための器具をつくってもらい、草を噛み潰したものを圧力鍋で糖とすることで草を食事できるようにして、本当にスイスでヤギの群れと生活をともにしている。行動力がどうかしてる(褒め言葉)。 表紙をはじめとした写真・挿絵は単体で見てるだけでも面白い。 2016イグノーベル賞受賞

    0
    投稿日: 2019.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時間の流れのなかでシナリオをことばで記憶想像できるのが人間であって、それをオフにするのが人間をお休みするということに繋がるかも、という思考的ヤギ路線で進んだ結果どうなるかは興味ある。50年後に期待!その頃には人間をお休みというか終えてるかもしれないけどw

    0
    投稿日: 2019.03.09
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    こんなにも突拍子も無い実験を至極不真面目な動機で、至極真面目に取り組んだ筆者と関係者には多大な敬意を評します、そのニュアンスをうまく訳してる訳者にも。でも僕はヤギにはなりたくないねw

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    投稿日: 2019.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

     馬鹿と天才は紙一重ってほんとなんやなぁ。  いや、なんかね、もう、うん、すごい。すごいアホに見えるようなことをすごい真剣にやってる、すごい天才的な馬鹿っぽい天才。こうなんだろう、タイトルが面白そうだから買ってみたんだけど、ほんと、ガチで、肉体、精神両方の面からヤギ(当初の計画では象)になろうとしてて、すごいなって。すごいアホやなって。どういう文面でこの計画を研究として認めてもらったんだろう。最終的なレポートを出さなきゃいけないんじゃないのかな、そういうのって。それがこの本ってわけじゃないよね? どんな論文にまとまったのか気になるな。  シャーマン的ななにかと、内臓的な何かが苦手なひとにはお勧めしませんが、そうじゃなければ一読の価値はある。世の中すごいこと考えて実行するひとがいるもんだなぁ。訳文も軽くて読みやすかったです。専門的な部分はちょっと読み飛ばしたけど。ただ個人的には太字は要らないなって。原文が斜体になってたのか太字になってたのかは分からんけど、その手の装飾は要らないなって。  面白い部分がいっぱいありすぎて、付箋があちこちから飛び出てる。ひさしぶりにこういう本に出会えました。  抜粋。 最高にヤギの気分さ(※1)。 (中略) ※1 メエェェェ  注釈の使い方が天才的すぎる。

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    投稿日: 2019.01.28
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    『危険な読書』よりチョイス。 突飛な発想といい砕けた口調といいYouTuberみたい…と思いながら読んでた笑 こういうぶっ飛んでて、しかも実現できる行動力と信念を持った人にはどんどんやっていただいて拡散して頂きたい! 馬鹿らしいことに全力で取り組むことってスゴイよね。 いや…違うな、素晴らしいとか馬鹿らしいとかじゃないんだわ。 妥協なく諦めることなく全力で取り組むなんて普通はできないよ。 どこかで自分で勝手に線引きをしてやめちゃう。 でもそんなのもったいないぜ!って大声で呼びかけてくれる、そんな作品。 なんのこっちゃ…

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    投稿日: 2019.01.26
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    ●人間(著者)がヤギになるにはどうすればいいのかを真面目に考えて行動に移すというふざけ倒した本。読み物として、ユーモラスで面白かった。

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    投稿日: 2018.11.01
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    イグノーベル賞を受賞したトーマスの本 トースターをゼロから、は読んでおらずこちらから。 (その後に読んだ) とにかく楽しめたし、訳がよい感じだったと思う。 これくらいなら大袈裟感も直訳感もなく、日本語本として読める。 ヤギに混ざったトーマスに「トーマス、うしろ!」のキャプチャーも好き。 ヤギになった感覚とか、人間を休憩している感は全くないし、ほぼそこへの感想はなかったし、ヤギになってみた結果、の結果というよりはなるまでが主。 成し遂げるためにどんどん色々な人、権威に会いに行き、知識協力アイディアを得ていくあたりが爽快 トースターも読んでみよう。

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    投稿日: 2018.10.29
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    人間の生活に嫌気が差した筆者が完全にヤギになるにはどうしたらよいかを研究し、実践するという突拍子もない内容の本です。計画当初は象だったのですが、象は大きさ的に難しいとなり、ヤギになることにしたそうです。動物解剖学者やシャーマン、医者、義肢装具士など様々なひとの協力を得てヤギのように四脚歩行できる器具を開発。七転八倒しながらどうにかスイス・アルプスの山の斜面をヤギの群れと一緒に歩くことに成功しました。筆者のこのバイタリティはどこから来るのかと思いつつ終始ニヤニヤしながら読みました。面白かったです。

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    投稿日: 2018.10.10
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    就職出来ないという悩みを、ヤギになることで忘れよう。 といわれてどうお感じになるだろうか。 十中八九、「何を言っているんだこいつは」と感じるだろう。 しかし著者はこれを思いついてしまったので、実行に移してしまうのだ。著者は最初から最後まで、勢いで生きている。本人も自分の顔写真に「Mr.無計画」とキャプションをつける程である。 はじめは私もはははと笑いながら読んだ。だが読み終わって、ふと考える。我々は、私は、頭でっかちになっていないか?慎重は行動に起こさないことの言い訳ではないのか?著者は、思いつきを行動に移し、周りを巻き込み、計画は変更になりまくっても最後までやり通す。そんな著者を、周りの人も呆れながらも手助けしてしまうのだ。 考えすぎて、足がすくんだ時に読み返したい。飛び込め!

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    投稿日: 2018.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「動物になると悩まずに済むのではないか?」と誰でも一度は思うけれども誰も実際にしようとはしなかったことを真面目に実現させようとする筆者。 笑えましたが勉強にもなりました。 人と他の動物の違いは心の中で時間旅行ができる力があるかどうか、というのが納得させられました。

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    投稿日: 2018.07.21
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    人間世界の悩みから解放されて、少しの間本能だけで自由に生きる動物になるという試み。現実逃避の思いつきで始めたような軽さですが、ヤギに近づくために脳、骨格、内臓を突き詰める姿勢にあっぱれです。アホなことしてるなぁとも思いながらも最後ヤギの群れに受け入れられてる姿はなんだか微笑ましい。

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    投稿日: 2018.06.17
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    トースターほどの面白さはなかったけど、このトウェイツ氏、いい意味でアホです(笑)探究心のあるアホというかなんというか。もともと人の祖先は四足歩行ではあったけど、骨格も進化し、現代の人間が二足歩行をやめて四足歩行となると、腰に負担がかかるじゃないかー!(笑)ヤギになる装置を見てると腕や肩が使い物にならなくなるのではと心配になるレベル。早目に出発してもヤギに追い抜かれるのもわかるわ(笑)あと、カラーでヤギの解剖写真が掲載されてるので苦手な方は気をつけて〜

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    投稿日: 2018.05.29
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    大真面目に爆笑しながら〜やっぱり人って世間とは切っても切れないのよね…と諦念に達してしまう。 ヤギだって必死に生きてるし、像だってそう。みんなみんな生きているんだ友達なんだよね〜と歌いたくなる。 トーマス(著者)のがんばりには呆れながらも敬服するしかない。

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    投稿日: 2018.05.26
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    人間お休みしたいと思っても全力投球でヤギになろうとはなかなか思わないだろう。それをやってのける作者の謎のエネルギーは尊敬。やる気がないのかあるのか。 精神的面(?)スピリチュアルから入ってヤギの生態社会性、肉体的特徴はてはエネルギーの補給方法までヤギになるぞ。が溢れてて笑えます。助言を求めたシャーマンや学者達からは異常者とみられながらも最終的には熱意が伝わって協力してもらえるし。そして実際にスイスに行ってヤギと戯れる写真の数々。学問とはこういうことか。

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    投稿日: 2018.05.11
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    ヤギになってみた結果が詳しく書かれていないのが残念だが、これは邦題の訳し方のせいなのか。ヤギ男実験のその後が知りたくて読んでいたので期待とは違ったが、第5章が面白すぎたので許す。

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    投稿日: 2018.03.28
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    単におちゃらけた本かと思ったら、結構マジメで興味深い本だった。人間めんどくせえ!とか、人間にはうんざりだ!という著者の気持ちはわかる。そこを出発点にして人間をやめてヤギになることを目指すんだけど、単に体の構造を真似るのではないところがおもしろい。心や記憶や考えといったところまでヤギになれるのか?ということを考え、その過程で人間とは何か?ということが浮き彫りになっている。 まずおもしろかったのはシャーマンの動物観。人間が狩猟生活をしていた頃は、食うだけでなく食われる立場でもあった訳で、人間と動物の境目が今よりずっとあいまいだったのは、そうかもしれない。動物を殺して食べるということが仲間を食べることと同義だったとすると、その罪悪感は今よりずっと大きかったのではなかろうか。そう考えると、シャーマンが動物の魂に祈りを捧げ、人間と動物の融合を図ろうとしたのもわかる気がする。今の殆どの人間は動物を自分で捕まえて屠る必要はないし、他の動物に襲われる心配もないから、自分が動物の仲間だとは意識しにくい。人間と動物の線引きがしやすくなっている。 次に興味深かったのは、動物だけでなく人間も家畜化していった点について書いた箇所。家畜化の過程で凶暴な個体は排除(死刑に)された結果、人間も動物も性格がおだやかになり脳が委縮したという。やっぱり狡猾で性格悪いほうが頭いいのだろうか。だとしたら残念な話。そして、この家畜化の過程について考えてしまうのだけど、病気や障害を持つ個体の排除はどうだったのだろう。やっぱりそういう個体も排除してきたんじゃないだろうか。南米の近代化されていないヤノマミ族には障害者がいないという話を思い出した。現代になって凶暴個体の排除(死刑)の廃止や障害者権利が叫ばれるようになった、つまり脱家畜化しているのは、社会に余裕ができたからなんだろうか。生物としての弱体化とか優生学とかモヤモヤ考えてしまう。ホントかどうか知らないが、現代人の精子はどんどん劣化しているとかいう記事を思い出した。 人間が体構造や食事の点でどうやったらヤギになれるか、というあたりの記述は、まあそうだろうなという感じ。とにかく思考(試行)錯誤がおもしろい一冊だった。あと訳がフランクな感じで良かった。

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    投稿日: 2018.03.12
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    おお!あのトースターの彼が帰って来た! しかもかなり馬鹿馬鹿しい内容で!! と思い、本書のトーマス・トウェイツ並みのハイテンションで手にして一気に読んでしまいました。 …うーん…他の方も書かれていらっしゃいますが、ヤギになる過程をリポートしていて、本来の目的である「人間をお休みして」現実逃避してみた結果について書かれては居ないですね…。まあ、結果こういうリポート書いてますって事なのかな?無職からの現実逃避を全力でした結果イグノーベル賞までたどり着いたよ、という事?(笑) 脳神経を刺激して言語機能を遮断してしまう発想とかもうSFだと思うのですが、スレスレな機能を肉体に施してヤギ化に邁進していくアッパー系行動力は脱帽ものです。

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    投稿日: 2018.02.15
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    さいこうの自由研究。 無茶な目的に、全力でアプローチし、ユーモアと批判精神を共通言語に、専門家を巻き込んでいく。 壁にぶつかりながらも解決策を次々とひねり出していくクリエイティビティ。 お金や自意識といった「人間的な」(あるいは「非ヤギ的な」)悩みを軽々とギャロップするかのように飛び越えていく姿に胸がすく思い。 必ず2、3段落に一度オチをつけてくるサービス精神あふれる文体、真顔で冗談をかましてくるのでとても楽しく読める。

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    投稿日: 2018.02.12
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    人間的な悩みから解放されるために、現実的かつ科学的にヤギとしての生活を追求する著者。 研究や実験と言える活動ですが、もはや僅かな思考と強い意志という印象で、彼だからこそできる(彼以外は絶対にしようと思わない)偉業です。 多くの挫折に見舞われますが、出来得る限り最大限の努力をしてヤギを目指します。 意見を求めたシャーマンや学者などの専門家からは完全に異常者扱いを受けますが、その真剣さから援助をも受けることに成功。 最終的にその専門家や資金提供スポンサーからも「死なないこと」を条件に、スイスへ送り出されます。 読了後に「よかったな、トーマス」と、謎の感慨深さを覚える一冊。

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    投稿日: 2018.01.22
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    イギリスのグラフィック・アーティストである著者が、「悩む」という人の逃れられない宿命から逃れるため、身も心もヤギになることを目指す。タイトルが示す「ヤギになった結果」ではなくて、「ヤギになるための過程」が描かれています、これはちょっと注意。 「魂」「思考」といった内面から、「体」「内臓」といった具体的身体的構造を、それぞれのプロフェッショナル(シャーマンから行動学や身体構造・運動学の大学教授、義肢装具士などなど)にものおじすることなく接触し、ヤギになるために奮闘を重ねていく。 バカらしい、でも思わず読んじゃうんですよ。というかこのバカらしさがいいんでしょうね。無計画ながら一生懸命に物事に取り組む、何となく前向きになれるし、最後のヤギとともに過ごすくだりは、大きな感動とまではいかない、でも「ああ、良かったねぇ、ホント」というような、不思議な感慨が味わえますよ。

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    投稿日: 2018.01.07
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    ニートのようなヒモのような,そんな生活をしている著者が,動物になりきることで人間特有の悩みから解放されるのでは,と思い立ち,実際に動物になろうと奔走する内容.一見ばかげたプロジェクトであるにも関わらず,大学教授や義足製作の技術者といったその道のプロたちが,動物になるとはどういうことか,動物はどのように形作られているかといった問いに真摯に答えているのがすごいと同時に面白かった.脳の特定の部位に磁場をかけて活動を阻害し,擬似的にその部位がない状態を作るという研究があることには驚いた.

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    投稿日: 2018.01.05
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    トースターの時みたいに、いきなり鉱山に行って鉄鉱石を取ってきたりはしないので、そういう行動に期待して読むと、はじめの2章は行動より思考が多く、なかなか始まらない感じがするかもしれないが、そういうのは3章以降にあり、充分笑えるので、安心して初めの2章をじっくり読んで欲しい。 人間と動物の違いはどこにあるのかということを脳や骨格といった生物学的なアプローチにとどまらず、精神、心理まで分析し、人と動物の歴史もあわせて紐解く、初めの2章もかなりおもしろいから。 もちろん、実際にアルプスに行ってヤギの群れに入り、ヤギと同化しょうと四苦八苦する5章は笑いが止まらない。いや、本人は本当に大変だっただろうとわかるだけに。 人間の悩みから解放されたいとヤギになる努力をしてきたが、そんな大変なことしなくても「ヤギ農家になればいい」と気づくところが最高に脱力できる。そうよね、別に無理しておいしくない草を食べてヤギにならなくても、俗世間から遠ざかって生きればいいんだものね。でも、トーマス君は俗世間にいながらにしてヤギのように悩まずにいたいのだろうね。そしてそれは、無理だ。 結論は分かっていても、ここまでできる人がそもそもいるということ、彼の発想を実現するために付き合ってくれる仲間がいることは、人間の素晴らしいところじゃないかなと、ポジティブな気持ちになれる本だった。人間もなかなかいいものだな、と。

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    投稿日: 2018.01.03
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    トースターを鉄鉱石から自作するという、無茶苦茶な実験で鮮烈な世界デビューを果たしたトーマス・トウェイツ氏の第2弾、今回は「ヤギ男になる」がテーマらしい。表紙から想像するに、自作の着ぐるみを身に付けてヤギと寝食を共にする、そんな内容だと思っていた。 トウェイツ氏はある公益団体から、このプロジェクトの資金援助を受ける事になるのだが、その申請の際の記載内容が、人口の胃を開発して草を消化するとか、外骨格を装着してのアルプス越えなど、既に若干うさんくさいのである。しかも申請の時点ではゾウだったのだが、あとから無断でヤギに変えてしまったのだ。 しかしながら、人間とヤギの違いについて哲学的な考察から始まり、脳に磁気刺激を与えるTMSという装置を使用した実験を行い、また実際にヤギを解剖して骨格や筋肉そして消化器官を調べるなど、テーマはクレイジーだがアプローチの方法は意外なほど論理的であった。 様々な人々や団体を巻き込んだ、壮大な実験の結末はどうだったのでしょうか?ネタバレになるので結果は書かないが、今度はどんなくだらない事に挑戦するのか、少し気は早いが次回作も楽しみである。

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    投稿日: 2017.12.02
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    悩み事を抱えたとき、多くの人はそれを解決するために、考えたり、行動したり、誰かに相談したり、する。近所の犬や猫を見て、いいなこいつら悩みなんてないだろうなとか、誰もが思ったことがあると思う。この作者のすごいところは、では動物になってしまおうと考え、行動したこと。そして選択したヤギになるために徹底的にヤギを分析。ヤギの時間のとらえ方なんか考えたことなかった。過去と未来が無いない=悩まない。胃袋まで作り上げて、スイスまで行き、アルプスのヤギの群れに入っていく作者の写真を見ると、この人のこと本当に好きだなという感情が湧いてくる。くだらない事に真剣な人は大好きだ。

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    投稿日: 2017.11.30
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    <目次> はじめに 第1章   魂 第2章   思考 第3章   体 第4章   内臓 第5章   ヤギの暮らし <内容> 『ゼロからトースターを作ってみた結果』のトーマスが帰ってきました。この人の発想力、行動力、気にしない力に驚きます。特に、象になりたい→ヤギに変更はまだいいとして、四足歩行のために、義足のプロに頼むあたりや、ヤギになる以上、セルロースを消化しようとしたり、そのためにヤギの解剖をしたり…。そのためにどんどんプロの所に聞きに行く…。素晴らしい。イグ・ノーベル賞受賞おめでとう!

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    投稿日: 2017.11.29
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    くくくくだらないことを永遠に考え過ぎてて、お腹痛い。悩みがあるだれか!あなたはまだまとも過ぎるのだ。

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    投稿日: 2017.11.13
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    自宅の裏庭で鉄鉱石から鉄を抽出し、ジャガイモの澱粉からプラス チックが作れると知ればチャレンジし、某国の硬貨からニッケルを 入手する。考えられるあらゆる手段を駆使して原材料を揃えて、 自作のトースターを作り上げたイギリス人のトーマス。 大学院の卒業制作だったこのトースター・プロジェクトをまとめた 『ゼロからトースターを作ってみた結果』(新潮文庫)は世界中で 反響を呼び、作品はトーマスが暮らすイギリス以外の国の博物館で も展示された。 無謀とも思えるチャレンジを繰り返すトーマスの姿に笑えた一方、 大量生産・大量消費を考えるきっかけも与えてくれた。そんな トーマスが、またやってくれた。今度は自分が作品になってし まっているのだ。それも、ヤギ。 めでたく大学院を卒業してフリーランスのデザイナーになったもの の、暇である。仰せつかったのは姪っ子の愛犬の散歩。既に33歳に なったトーマスは、将来に対するぼんやりとした不安を抱えていた。 その解決方法は…そうだ!しばらく動物になって人間としての悩みを 忘れちゃえばいいじゃんっ! ど、どうしてそうなる?トーマス。フリーランスを辞めて就職する とかって選択肢はないの?それか積極的にデザイナーとしての自分を 売り込むとかさ。 私の思考の斜め上を行っているのであろうトーマスには現実逃避が 一番の選択だったようで、思い立ったら行動は早い。早速、医学研究 などの支援をしている団体に「象になりたいプロジェクト」の申請 を出す。 そう、そもそもの始まりは象になることだった。でも、実際に象を 見る機会があってその大きさにあっさり断念。象になりたくなくなっ ちゃった。さて、どうしたものか。 そこで相談したのがシャーマン。えっと…動物学者とかじゃなくて、 何故にシャーマン?ねぇ、トーマス。どうしてそうなっちゃうの。 そしてシャーマンの助言は「ヤギなんてどう?」だった。それ、 いただきっ!ヤギになって草原をギャロップしたいっ! 見事な方向転換だよ、トーマス。 イギリス国内のヤギの権威に「ヤギって悩むんですか?」などと話を 聞きに行き、言語神経の研究者に電気ショックで人間の言葉を失わせ て下さいとお願いし、病気で死んだヤギの解剖に立ち会って体の構造 を調べ、義肢技術者に頼んで本来の仕事の合間にヤギのように動ける 補助具を作ってもらう。 完璧だよ、トーマス。ママに作ってもらったヤギ用防水スーツもある し、これで一通りヤギになりきるツールは揃った。さぁ、ヤギの群れ に同化する為、アルプスへ出発だ! なんでわざわざアルプスなのか分からん。ヤギについてレクチャーして もらった保護施設でもいいんじゃないか?でも、きっと雄大な自然の なかで草をモグモグするヤギがトーマスの目標だったのだろうな。 アルプスでのトーマスはしっかりヤギになっていた。しかも、ヤギたち から「仲間」と認められちゃってた。 こうと決めたら走り出す方向が人とは少々違っているけれど、トース ターの時といい、今回のヤギになりきるプロジェクトといい、「やり遂 げる力」の発揮度合いは超人的だ。 トーマスがアルプスに行ってヤギになりるまでには哲学的考察があり、 人間と動物の進化についての言及があり、人間の言語を理解すると 言われる動物に対しての検証もありで、人間とその他の動物との 違いを考える上で非常に参考になる。 やっていることは破天荒かもしれないが、トーマスって実はとても 教養豊かで感受性の鋭い人なのではないかしら。 嫌な出来事が重なったりすると「あ~、鳥になって好きなところへ 飛んで行きたい」とか、「猫になって1日中ゴロゴロしていたい」と 思うことがある。だからって、トーマスのように本当に人間をお休み してしまうことはないんだけどね。 だって、本書を読むと人間と動物の体の構造の違いが分かってしまう から、人間は人間以外のものにはなれないんだと思っちゃう。 さて、念願の(?)にヤギになってアルプスを歩き回ったトーマス。 次は何をしてくれるのだろうか。期待しちゃうよ。 尚、ヤギになれたトーマスだがギャロップは人間の体の構造上無理 だった模様。ヤギのように前脚(人間なら両腕)から着地したら、 鎖骨が折れてしまうのだそうだ。 各章、カラーでの写真が豊富でヤギ・プロジェクトの様子がよく理解 出来る。だが、解剖時の写真もあるので苦手な人は要注意だ。

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    投稿日: 2017.10.31