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化石少女
化石少女
麻耶雄嵩/徳間書店
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総合評価

27件)
3.3
2
4
15
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編ミステリ。 第一章 古生物部、推理する 神舞まりあ。私立ペルム学園の2年。化石少女。 彰。古生物部に入部。 荒子武暢。生徒会長。 シーラカンスの被り物をした人。 シーラカンス男に殺されたのは新聞部の福井京介。 シーラカンス。昔、古生物部が作った被り物。 まりあ推理。 逆だった。犯人は警官の服装で新聞部に入ったあと、福井さんを殺害し、シーラカンス男に変装してクラブ棟に逃げた。 誰も最初に通った警官が偽物だと思わないから、警官が来るまで誰も通らなかったと証言。 だから、演劇ぶの衣装ではなく、古生物部と応援団の衣装を盗んだ。演劇部に注意を向けさせないために。 演劇部には警察の制服がある。 通報したときには福井さんは生きていた。殺してから電話だと偽警官とのタイムラグができてしまうから。 犯人は書紀?ほかの人だと顔バレしている。 第二章 真実の壁 10年前、クラブ棟の隣に体育館が建つことになった。結果、廊下の西側の部室の窓の外には白い壁かまそびえることになる。真実の壁。 証明の位置関係から、部室の2階の影が一階に見える。 古生物部の部室、2階。 神舞まりあ、部長。 生徒会、書記、中島智和。 まりあ、自分が創ったカルニオデギスクスのジオラマに足をひっかけ倒してしまう。そして、停電。 停電明ける。 真実の壁。 男が女を襲う影?首絞め? 真上の3階? 中島がライトを持って戻ってくる。 死体。絞殺。芝生の上。弥生信子。 容疑者、当時三階の部屋にいた常盤真人。 あの人影見た時、生徒会で中島だけいなかった。 まりあ推理。中島犯人? 天井の蛍光灯ではなく別の光源を使って真実の壁に偽の映像を投影し、常盤に濡れ衣。 彰「停電は近隣一帯だったので、無理では?」 女の影と男の影、一つの映像だと思ってたけの、別々ノ場所からの影がたまたま混じり合った。 男は常磐。女は被害者。犯人は被害者をカーテンに吊るしておいた。 それができたのは、小本君? 第三章 移行殺人 八瀬。叡山電鉄ファンクラブ。 八瀬。後頭部から血を流して倒れていた。 生徒会長の風紀担当の笹島生人。 八瀬。叡山電鉄の白手袋。病院に運ばれる途中で死亡。鉄道のレールが凶器。 犯人の目撃証言。白手袋、帽子を目深、マスク。 まりあ推理。 屋上の鍵は職員室と生徒会長。ここ半月は職員室の鍵は借りられていない。 屋上で犯罪が行われていたならば、生徒会の誰かが犯人。 頭を突きだした八瀬に、屋上からレールを投げ落とした。鎖骨の骨折は、その時の衝撃で胸を窓のレールにぶつけた。 目撃された嵐電男は、八瀬。 八瀬は模型作りの終盤でミスに気づく。嵐電に負けるので、嵐電部の仕業に見せかけて模型を、壊してしまおうおと。 八瀬は、生徒会に協力者を雇う。屋上から籠を垂らしてもらい、そこに変装道具を入れて持ち上げてもらう。 八瀬が制服やらを、詰め終えた際に、犯人はレールを落とした。 パワスポ部が見た嵐電男とエアホッケー部が見た嵐電男は時系列が、逆。  笹島が犯人? 体格的に嵐電男にはなり得ないから。 第4章 自動車墓場 宿泊合宿。 殺人。 京都の逃亡犯。 バンパーが凹んだ車。 稲永渚。生徒会。小柄な女性。演劇部。 まりあ推理。稲永が犯人。助手席のシート、前にずらされていた。小さい。  アリバイあった。 まりあ推理。車、サイドブレーキをかけてなかったから勝手に動いた。 車2台あった。行きがけに見た白い車は別の車で、斜面を滑り落ちてきた被害者の車と衝突。ぶつけられたほうは崖下に。 毎回、彰が生徒会に謝り、まりあ推理なかったことになって、終わる。 ⑤幽霊クラブ 幽霊クラブ。本来存在しないはずなのに、隠れて活動しているクラブの総称。 旧校舎を部室に勝手に利用している幽霊クラブ。 生徒会は、閉鎖された旧校舎を使うのは反対。幽霊クラブを摘発する。 浦田信彦は反対。前生徒会長の下で風紀担当をしていた。 生徒会、幽霊クラブの探索。 去年、飛び降り自殺。栄さん。 悲鳴。 浦田が屋上から転落。 大局将棋部。 廊下に棋譜の入ったダンボール出されていた。 浦田さんが落ちたのは大局将棋部の真下。 まりあ推理。 犯人は、副会長の野跡さん。 彰「野跡さんは先頭を歩いていたんですよ」 浦田さんは階段でいきなり駆け出した。そして、屋上から落ちた。野跡さんは、その際に突き飛ばされた。すぐに稲永さんたちがやってきた。 まりあ「それが間違い。稲永さんの前で駆け出したのは浦田さんではなく、野跡さんだった」 野跡さんは長い髪を襟首で束ねていたから、その上からブレザーを羽織ることで後ろ姿は誤魔化せた。稲永は小さいから、階段の上は、前の人の背中てま、先頭にいるはずの野跡さんが見えなくても不思議に思わない。 一行はずっと同じ順番で一列縦隊を組んで各部屋を回っていたかま、一度だけ、それが逆になった。ダンボールが廊下に出ていたことで、廊下が狭かった。 そこを引き返す最中、野跡は浦田さんの背後にいたので、後から麻酔薬で眠らせた。 大局将棋部に放り込んだ。 突き落としたのは、みんなが一階まで降りていったとき。野跡は、突き倒されて9足を痛めたために遅れて一階にいった。 屋上からみんなが見たのは、人影っぽく湿らせた水。 またもや、彰に丸め込まれ、推理はなかったことに。 第六章 赤と黒 二年の馬場広道君、古生物部に入った。 コンクリートの壁に化石?馬場曰く。 馬場、死体で発見される。体育用具室。体育座り。凶器は鉄アレイ。 密室殺人。 まりあ推理。犯人は生徒会長。 どうしてあのときマットがなかったか。マットごと天井に吊り下げられていた。マットの四隅には引っ張っれるよつに布製の輪っかがついている。あそこに細いロープを通して天井近くの鉄筋を通して吊り上げた。馬場釜体育座りをさせられたいたのもハンモックの要領てまマットをつつみやすくするためにマットが触れる面積を減らそうとしたため。 →マットの四隅の輪っかは、たしかにある!となったが、体育座りの理由がいまいちピンとこなかった。。 マットを吊るしたロープは鉄筋から桁を通して換気孔から外に出した。体育館の外で引っ張っていた。会長は細マッチョ。 彰、否定。動機ない。 エピローグ マットは吊るされたのではなかった。マットの上に死体を置き、跳び箱を上に被せた。だから、体育座り。 →これなら、体育座りは納得。 マットと跳び箱はロープをかけられる、換気孔から外に出ていた。跳び箱を外から吊り上げ、マットを中央に引き出せば、密室完成。これならば、体重制限から解放され彰にも可能。 馬場はこの方法でまりあを殺そうとしていた。それの用意をしているところを彰はみつけた。 彰、これからもまりあの推理は否定し続けなければならない。 →他の殺人も彰だったということ??ここ、よくわからなかった。彰の否定がいつも弱いなとか、まりあはすぐに否定され飽きらめるの早いなとは思っていたが。。 もうちょっと彰の否定論理を強くするなどできなかったものか、そこが惜しい。 キャラは、涼宮ハルヒの憂鬱かな。まりあと彰は。 もやるところはあるが、面白いトリックもあったのと(無理やりなトリックも多いが、それは真実ではないかもしれないということでいいのか??)、麻耶雄嵩らしくはあったので満足ではあったかな。

    0
    投稿日: 2026.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり評価が難しい‥。 結論として、それぞれの事件の犯人がはっきりとわからない(多分、まりあの推理があっている?)こと、結末がバッドエンドっぽいこと、まりあの推理が合っていてもトリックが中々突拍子がないこと(これはわざとだろうけど)。 ちょっと結末ありきに感じました。キャラクターは魅力的だし、彼が今後どうなるのか気になるので、続きは読むと思います。

    24
    投稿日: 2026.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんか最後まで真相は藪の中な感じが気持ち悪い感じがあるなぁ。 最後の事件以外は本当の所はどうなんやろう。 そういう事なのか知らん。

    17
    投稿日: 2026.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    麻耶雄嵩の短編集なので最後にきっとどんでん返しがあるんだろうなあ、と彰を怪しんで読んでいた。最後の事件だけが彰の仕業ということで、想像したほどの衝撃は無かった。

    1
    投稿日: 2025.12.07
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    連作短編ミステリー 麻耶作品、学園物と来たら当然普通の作品でないだろうと思って読み始める 古生物部の部長、猪突猛進なまりあ(ほぼ涼宮ハルヒ)の推理は全て犯人の決めつけから始まり、そこから「その犯人になるトリック」を披露する 頭の良い主人公はそれを理論で否定する そしてきちんと犯人が提示されないまま次の短編へと進む この流れは同じく著者の「神様ゲーム」の逆張りをわざとやっているのだろう 事件の真相を明かされないまま 残り30ページの地点で更に殺人事件が発生 残り20ページの地点で今まで通りまりあの真剣に考えた「間違った推理」が披露される 最後には… 初めての麻耶作品にいい気がします

    19
    投稿日: 2025.10.02
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    ミステリーしすぎているミステリー。 麻耶さんの作品なので一筋縄でいかないことは覚悟はしていた。 謎解きがされてもなかなか真相が明らかにならず どんどん話がすすんでいく展開は 作者としてもわかっていてやっていることだろうから 特に意見はない。 学園モノでありながら事件がどれも殺人で、 身近なコミュニティで大事件が連発する展開が 普通に精神を削られた。 ミステリーの事件部分をどこまでエンタメと捉えられるかで楽しみの度合いが変わりそうな作品だった。

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    kindle unlimited 化石を愛する女子高生が探偵役の短編ミステリー。 探偵役にありがちな一風変わった奇人設定に、良識的なワトスン役。 構図は一般的だけど、良家の子女ばかりが集まるという学園で殺人事件起こりすぎ。 さらに、女子高生探偵は全てを敵対する生徒会が犯人と推理するが、そうではないとワトスンが説得し話は進んでいく。 最後は結局、女子高生の推理は当たってたんだってなって終わるんだろうと思っていたら、もう一捻りありました。 とはいえ、まぁ、衝撃のドンデン返しがあるわけでもなく、普通でしたね。

    1
    投稿日: 2025.05.05
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    化石少女 最新作の『化石少女と七つの冒険』を読了後、気になっていた今作を手に入れて読み始める。 残念ながら大枠、結末の部分は把握しており、帯に記載されているラスト11ページの激震は理解した上での読書になったが、全体を通して楽しめる事ができた。 麻耶雄嵩の真骨頂である、読んだ後の嫌な後味、癖になる作風は今シリーズでも見事に作用しており、短編的に発生する事件の殆どについて薄暗さが付き纏っており、嫌な気分にさせてくれる。 作中できちんと事件が解決したものは無いのではないだろうか。余りにも理不尽ではあるが、当然この様な事件の結末を迎える事も実際にはあり得るわけで正しい犯人が正しく捕まる普通の推理小説ではあり得ない解決である。 今作では化石少女である神舞まりあが探偵役をつとめ、彼女の幼馴染みで召使い(本人は否定するが)の桑島彰がワトソン役兼語り手として物語は進行していく。まりあの突飛押しもない推理の数々を彰がフォローして、修正してまりあの信頼を守るコメディチックな様相と反し、実はまりあの推理は正しく推理力もあるが、それを本人に理解させない為に彼女の推理に難癖をつけてもみ消す彰のスタイルが今まで読んだミステリーと圧倒的に違いを生んでいる。 高校生探偵がすいりして、全てが正しく警察も受け入れるミステリー界へのアンチテーゼに思えるし、実際に自分の推理を皆んなの前にしゃしゃり出て披露する探偵が多い中で今作の様なやり方はとても面白い。ミステリーに探偵がいない世界線があればこの様な解決のない世界になるのだろう。 彰のキャラクター像が難しく、まりあに従属するナイトの様なイメージなのだが、彼の強さや人間味がぼやけて見え難く、最終章の様な結末になる要素が読み取りにくかった。実は優秀な人物で、突出したものがないにしろ、彼の行動や葛藤がまりあよりも感情移入できてしまう。 筆者の作品ふ後味が悪いが、今作も次回作も読み終えた後心が重い。ただ、何でもハッピーエンドになってしまう作者がいる中で、筆者の様に嫌な気分のミステリーを読ませてくれる事がありがたい。

    2
    投稿日: 2025.04.13
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    2025年2月読了。  古生物好きの変人女子高生まりあと彼女に振り回されっぱなしの後輩の彰をコンビとした学園ミステリー。癖の強いキャラクターが魅力的で青春コメディーとしても楽しめる作品だ。  廃部寸前の古生物部を存続させるために生徒会と小競り合いを繰り広げるのだが、このやりとりがまた面白い。文化祭でエディアカラ生物群の模型を作って部員を集めようとするくだりは、まりあ先輩の感覚が常人と大きくズレていて笑える。また、台詞回しに古生物を喩えとして出してくるのがユニークだ。「イクチオステガみたいなイケメン」とはどんなものかと思って検索したら、想像した動物と違って混乱したものだ。  ミステリーの謎解きに関してはどれも捻りがあって面白いが、全体に小粒な印象だった。続編の『化石少女と七つの冒険』も楽しみである。

    0
    投稿日: 2025.02.06
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    本格ミステリの極北を進む麻耶さんの青春?ミステリ。この作品のミソは犯人が予め用意されている状況下における推理の見せ方と解決方法によるのではないだろうか。著者の作品には似た内容の「神様シリーズ」があるがライトな雰囲気と、それとは逆に有り得ない高校生活の二律背反が読む者の心を揺さぶる。この人のやり口が分かっているのならば読んでいてなるほどね、と腑に落ちることが多いのでラストのやり口もいつも通り。続編があるのでどうなっているのか期待したいが。

    4
    投稿日: 2024.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都の名門高校で続発する怪事件の数々。 事件に挑むのは、廃部寸前の古生物部に所属する化石オタクにして、劣等生の神舞まりあ。お供にされた1年生男子と繰り広げる事件の結末は、いったいどうなるのか? 某ミステリ漫画主人公が通う高校並みに殺人事件が続発する名門高校を舞台にした、学園ミステリ小説です。 古生物部という過疎部に所属するまりあは生徒会と折り合いが悪く、事件が起こると犯人は生徒会の人間であるという結末ありきで推理を進めるので、後輩男子君はいつも角が立たないよう、「その推理は間違っている」「そんなわけはない」と否定し続けます。 作中でもまりあが指摘した犯人が捕まったり自白したりするわけでもないので、真実は一体なんなのかと興味を惹かれるとともに、いまいちすっきりしなさもある。 自由でワガママな先輩女子と、従僕ポジションでそれを宥める後輩男子、というキャラ造形だけ見ると、ちょっとラノベっぽくもあります。軽く読めるけど、でもそれだけではない、麻耶さんぽさもある一歩外した感じのミステリ。こういうのをいわゆるアンチ・ミステリ小説というのでしょうか?? ミステリではあるのに、真相に拘っていない感じというか。

    18
    投稿日: 2024.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    春に出た続編を読みたくてまずは前作から読んでみた。いつものごとく癖が強い本格ミステリだった。化石少女のキャラクターの好き嫌いはわかれそうだが、最後の展開もふくめて著者らしい独特の味にあふれていてとてもよかった。続編を読むのが楽しみだ。

    2
    投稿日: 2023.07.17
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    名探偵とは、凡人にできない観察や思考ができる人。赤点多めだってかまわないでしょう。まりあが探偵なのかどうか、私には何とも言えないけれど。彰との掛け合いは楽しい! 弱小クラブと生徒会って、昔読んだ「パズルゲーム☆はいすくーる」を思い出して笑えましたが、この生徒会、なんか闇が深いですね。続編でその内幕が見えたりするのでしょうか?

    1
    投稿日: 2023.04.03
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    名門お坊ちゃまお嬢様学園なのに殺人事件起こり過ぎでしょってなりました。 まりあと従僕の彰の関係は好きです。 残りページ数が少なくなってから、あれ?なんかおかしいぞってなりましたwラストの展開はおもしろかったです(ㆁᴗㆁ✿) たまたま見つけて読んだ本だったので、まさか続編が出るなんて知らなかったです(・д・。) !!

    2
    投稿日: 2023.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリのもしもシリーズだと理解している麻耶さん作品、今回は「もしも探偵役が赤点常習者だったら」ってところかな。 良家の子女が通うペルム学園の、美少女という事実を忘れさせるほどの変人化石オタク神舞まりあは、過疎化した部活を廃部にしようとする生徒会と衝突している。まりあのお守役にして幼馴染の後輩桑島彰は、ムリヤリまりあの所属する古生物部に入っているものの、化石には興味ない。 そんな学園生活で起こる殺人事件。突如冴えた推理を披露するまりあは生徒会役員が犯人だと主張するが、とんでも推理で生徒会との関係が険悪にならないよう彰がなんとかまりあを押さえる。 そんな構図の物語。 読んで感じたことは、解説で千街さんが言い尽くしてくれていて、付け足すことはないんだけど。 もともと赤点頭なので推理を強く否定されると自信をなくすまりあだが、読者目線ではまりあの推理には整合性があり、充分な説得力がある。これを否定するからには凌駕する新説があるのかと期待するが、彰に代替説は無く、事件そのものも解決しないまま時は過ぎ、次の事件が起こるのだ。 大変モヤモヤするのだ。 ひょっとしたら最後まで真相が明らかにされないまま終わるのか(麻耶さんならやりかねない)と思ってしまうくらい、真相は引っ張られる。 んで結局、まりあの推理力はホンモノだ、という想定内の結論なので、物足りなさが残る。 事件起こり過ぎな学園にもモヤるし、解決できない警察にもモヤる。 そんな、スッキリしない作品だったので、☆3つです。 あと、どれも殺害方法については説得力あるんだけど、犯人の動機がすごく弱いので、ホントに犯人合ってる?そんな理由で人殺す?みたいな気分になる。特に生徒会の面々。 最後には彰も殺人を犯してしまう…。なんというか、ひとりで乗り込む以外の消極的方法はいくらでも取れたじゃん…。 生徒会長荒子がだんだんイケメンに思えてくるのがせめてもの救いだった。 以下、未来の自分のためにあらすじを。 どちらかというと旧生徒会派閥のまりあのもとに、やはり旧派の新聞部福井がやってきて、現生徒会の弱みを握ったと豪語する。その翌日に福井は殺される。通報で駆けつけた交番のお巡りさんと入れ替わりで、犯人は古生物部から盗まれたシーラカンスのハリボテを被って現場から逃走。 変装したいなら演劇部の備品が最適なのに何故他の部のものなのか、という疑問から、警官も犯人の変装だったことを導いた推理には唸らされた。 この最初の推理がかなり上質だったので、それを否定されて読者(私)は混乱を始めることになる。 文化祭の準備の始まったある日、生徒会が古生物部の様子を見に来たところで雷雨で停電になる。電気が復旧したとたん、部室棟に面した体育館の壁(通称「真実の壁」)に、殺人現場のようは影が映る。真上の部室で殺人事件? このエピソードは、上下の部屋の影がキレイに重なるという偶然をどれだけ信じられるかが(読んでる方の)鍵。痴話事で学校でヒトを殺しちゃあいけないよね。 クラスメイトの八瀬に叡電部に勧誘される彰。その八瀬が、文化祭のための叡電模型を製作中に殺害される。凶器の鉄道レール(短く切られたもの)は部室窓の外に落ちていた。目撃されたライバルの嵐電部員らしき人物が犯人だと思われたが、まりあは八瀬本人の変装だと暴く。模型の修正困難な致命的欠陥に気づき、嵐電部が破壊したと見せかけるため嵐電部の制服を着てわざと目撃させ、破壊後に制服を屋上の協力者に吊し上げてもらう際に、屋上の人物が八瀬の頭にレールを落とした、との推理は辻褄も合うし合理的だ。ただ、ここからがちょっと飛躍気味なんだけど、きっと福井殺害の真相に気づいた八瀬が生徒会メンバーに協力を要請した(脅した?)、ってのが根拠に欠ける。 (編集中)

    0
    投稿日: 2022.02.06
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    再読。連作短編集。化石大好き少女神舞まりあが探偵役として、幼馴染みで後輩でお守り役の桑島彰を助手にして華麗に事件を解決!と思いきや、あれれー?まりあの推理は毎回頓珍漢の的外れなものとして彰にこき下ろされてしまう。なら犯人はいったい誰なんだー!?しかしそこは麻耶先生の小説である。勿論そう簡単に話は終わらない。最後の最後に明かされる驚愕の真相。彼女は名探偵なのか?それともただの狂人か?真相を知るのはワトスンのみ。

    2
    投稿日: 2021.12.05
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    別の本を読んでいる途中に気分転換で手を出しちゃった本。そのくらいの気軽さで大丈夫な本。麻耶さんだからなぁと身構えてると麻耶さんらしくハズしてくる本。

    1
    投稿日: 2021.06.04
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    主人公にイライラし、事件が解決しないことにスッキリしませんが、最後にそんな気持ちも少しだけ解消されました。でも、なんかモヤモヤします。

    1
    投稿日: 2021.01.22
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    この作者にしては普通のラノベみたいな語り口で、ワガママ系女の先輩と面倒見が良く口うるさい男の後輩というどちらにも苛立を覚える造形。 事件もハッキリとした解決を示さないのでもやもや。 赤点ばかり取るので信用ならない推理をする探偵とそれを理詰めで嗜める助手という新しいパターンの模索は感じられるが、もっとスッキリしたものが読みたいのが正直なところである。

    1
    投稿日: 2020.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    またしても新しいホームズとワトソン。 推理を披露すればするほど、疲弊していく助手があわれと思いつつ読んでいたら、そんな結末?? 本当にこの作者の本は、いつも私の予想の斜め上を行くので好きです。

    1
    投稿日: 2019.01.06
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    『さよなら神様』に続き、麻耶作品七作目。途中まで青崎作品の「裏染天馬」シリーズに似ている印象を受けた。学園ミステリィだと多少、仕方ないのかなぁ…。オチはとても麻耶さんらしいとは思いました^^ まあまあ楽しめましたので、星三つ半。

    1
    投稿日: 2019.01.03
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    変わらずミステリィに通底する決まり事(今回はホームズ-ワトソン関係)へのアンチテーゼという試行の書.ミステリィの持つ各種方法論を楽しむ方には合致するだろうが,物語・小説としてのミステリィを楽しむ方には,やはり相変わらず合致しない.

    1
    投稿日: 2018.04.21
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    連作短編。麻耶雄嵩作品なので毎度解決篇の部分で漂う不穏な気配にワクワクしながら(麻耶作品に慣れた読者ならばこういう展開が来なきゃ落ち着かない、という気分にさせるアレ……)、最後の展開まで含めて期待通りでした。 最終章のタイトルが「赤と黒」なの、スタンダールの作品からですかね。なるほど。

    1
    投稿日: 2018.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学園探偵ラノベ系ミステリかな~。一言でサクッと言うなら。 お嬢様と幼なじみの一般人男子。 よくあるパターンかと思いきや、下僕扱いに意外とちゃんと悩んでるところが他に無さそう(笑。 読んでる最中あっさり人死にが出て、もやもや・そわそわする感じがしてならないのだけど、最後収束するところがすごい。 赤と黒のタイトルに、ふふっとする。

    0
    投稿日: 2018.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    化石マニアの女子高生・神舞まりあ(探偵)、幼馴染で1つ年下の桑島彰(ワトソン)の物語。 連作短編集。 <あらすじ> マリアは赤点ばかり取ってるバカで、化石好きで、古生物部の部長。 桑島はマリアの下僕というかツッコミ担当で、いやいや古生物部に入部させられてる。 古生物部の部員はその2人のみ。 そこで生徒会は、部室の不足を理由に古生物部の廃部を迫ってくる。 それに反抗するマリア。 そんな中、周囲で殺人事件が次々と発生。 (全6章で各章に1事件) マリアは事件の度に推理。 その推理で導き出す犯人は必ず生徒会の人間。 何故ならマリアは生徒会の面々がキライだから。 そんな推理に桑島はツッコミまくりのダメ出し。そもそも探偵は頭が良い人がやるもんだ、とけなし、マリアは渋々引き下がる。。。 どの事件も警察が介入するが結局犯人はわからず。 そんなやりとりを6回繰り返した後、真実が明かされる。 <オチ> 最後は古生物部に新入部員として入ってきた生徒が殺害される事件だった。 マリアは相変わらず生徒会の人間を犯人とした推理を桑島に披露したが、桑島はその推理がほぼ正解だったことに驚いた。 何故推理がオシイことがわかったのか。 それはその事件の犯人は桑島だから。 新入部員がマリア殺害を計画してて、桑島はそれを止めようとして殺害してしまったのだ。 これまでのマリアの推理はズサンだったからツッコミを入れて推理を否定していたが、その推理が実はすべて当っていたのでは?と思う桑島。 そして桑島はマリアのワトソン役として、マリアの推理は今後も否定し続けようと心に決めた。 そうしないといずれマリアが真相にたどり着き、桑島が犯人だと推理してしまうから。。。

    0
    投稿日: 2017.12.26
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    京都を舞台に名門学園内で次々発生する殺人事件。 変人化石少女の神舞まりあが私怨と偏見と愛してやまない古生物に関する知識を糸口に突如閃く眉唾な推理の数々。 それは明察か妄言か。 探偵を信用しない助手役が奇妙にもやもやとした後味を生み出していた。青春とは迷い悩むものだ!

    0
    投稿日: 2017.12.22
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    序盤は面白いけどこの作家さんにしたらちょっと弱いなぁと。でもやっぱり最後でなんかこう、すっきり。 トリックや仕掛けに、というよりも、今回はこのふたりの関係の落とし所がとても好きだなぁーと思った。

    0
    投稿日: 2017.11.14