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怪盗アルセーヌ・ルパン あらわれた名探偵
怪盗アルセーヌ・ルパン あらわれた名探偵
モーリス・ルブラン、二階堂黎人、清瀬のどか/学研
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総合評価

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    【古づくえの宝くじ】 『ルパン対ホームズ』の前半「金髪の美女」の翻案。  ルパンが貧乏学者に意地悪をする話。  ルパンが狙うのは悪どい金持ちだけということなのに、なぜかこの作品では貧乏学者に嫌がらせをしています。  しかし子ども向けの本書では、うまいこと改変していてジェルボワ先生もシュザンヌも納得のハッピーエンドのええ話になっています。そんなええ話なのだから当然ルパン対ホームズの殺伐とした対決はお呼びではないので、本作品ではホームズは登場せずいつものようにガニマール警部がやられ役となっています。  一時、海外の名作の子ども向けの本の翻訳で原作の改変が問題視され、完訳至上主義が広まったことがありました。そのため、南洋一郎のルパン物や山中峯太郎のホームズ物がやり玉に上がったことがありました。  しかし本作品は原作とは別にして、別の作品として素晴らしい完成度だと思います。  原作を既読の大人の人でも読む価値あると思います。 【あらわれた名探偵】  ルパンものの第一作『怪盗紳士ルパン』に収録された「遅かりしシャーロック・ホームズ」のダイジェスト。  ホームズは「ハーロック・ショームズという名で訳されています。  ショームズもルパンに引けをとらない好敵手として描かれています。  ルブランは偉大なる先輩であるドイルやホームズに敬意を払って描いているように思います。  ドイル側からルブラン側にクレームが来たのかどうか、ウィキペディアの記述によると想像するしかないようです。  しかしドイルが挑戦に応じて「ホームズ対ルパン」のシリーズを描いていたら面白かったのにと思います。モリアーティ亡き後のホームズの敵手としてルパンは適任だったと思うのですが。  私は『ルパン対ホームズ』は中学生の頃に完訳で読んだことあります。  その時は読むことに精一杯で、ストーリーの面白さを味わうゆとりはありませんでした。  私はなぜかルブランの文体と相性が悪かったようで、完訳版でルパン作品の面白さを理解する能力がありませんでした。下手すると子ども用翻訳版でも意味が分かりませんでした。  一方、ドイルの文体は合っていたようで、ドイル作品なら完訳版を読んでも面白さが分かりました。  よってルパン作品はまず子ども向け翻訳やマンガ版で楽しもうと思っています。 OLDIES 三丁目のブログ  ルパンVSショームズ 原作既読の大人も読む価値あり   https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/10/11/202327    ↑TB代わりのコメントです。

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    投稿日: 2024.10.17
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    息子8歳8ヶ月 息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。 〈親〉 絵が好き ◯ 内容が好き ◯ 〈子〉 読んだ◯ 何度も読む(お気に入り)◯ その他

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    投稿日: 2023.05.09