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シャーロック・ホームズの帰還(新潮文庫)
シャーロック・ホームズの帰還(新潮文庫)
コナン・ドイル、延原謙/新潮社
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総合評価

90件)
4.1
29
37
18
1
0
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     「シャーロック・ホームズの冒険」に次いで読みました。十三の短編からなり、どれも初めて読む話でとても楽しめました。  ここまで短編集を2冊読み、個人的に思ったのは、各話の書き出しがいつも面白いということ。シャーロック・ホームズの探偵譚が、ストランド誌掲載当時にどんな風に執筆されていたかを踏まえると、ワトソン博士の語りの背後に作者の悩みが垣間見える気がします。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    宿敵モリアーティとライヘンバッハの滝に落ちたはずが、読者の熱意により”奇跡の復活”を遂げたホームズ。 この経緯からして面白く、またホームズものをやめたがっていたドイルには申し訳ないですが、またこうして二人の活躍が読めて嬉しいですね。 ホームズものの短編集は冒険、思い出と読んできましたが、すっかり二人のスタイルも固まり、本作が読んでいて一番安心感を覚えました。 楽しい図形が描かれた「踊る人形」(ストーリーは胸が痛い……)、「美しき自転車乗り」「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」などが洗練されていて面白かった! 「犯人は二人」では、ドラマでポワロさんも泥棒していたなぁとニヤニヤ。優れた探偵にはやはり優れた犯罪者の素質があるのでしょうか? ある程度この時代の知識を抑えておけば、こちらはかなり読みやすい部類の一冊かと思われます。 そして延原訳では訳者あとがきまで欠かせません! 毎度こちらで明かされるドイルの”勘違い”や行き過ぎたシャーロキアン達の行動は、感服するやら呆れるやら……。しかし、そこまで熱狂する読者がいるということで、ホームズものが『ストランド』誌読者にどれだけもてはやされていたかがわかりますよね。 短編集の利点は、どんなスキマ時間でもささっとその世界に没入できること。 江戸川乱歩選の短編集も手に入れたので、おいおい読んでいきたいと思います(^^)/

    18
    投稿日: 2025.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「空家の冒険」「踊る人形」「美しき自転車乗り」 「プライオリテ学校」「黒ピーター」「犯人は二人」 「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」「アベ農園」 「第二の汚点」

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    みどころは死んだはずのホームズが突然現れて意識を失ったり、彼が本当に実在しているのかを疑い、思わず触って確認するワトソン君です。とても可愛らしい。 一方のホームズは相変わらず変人で、自分の推理のネタばらしをしてワトソン君から「なあんだ、そんなことか」と言われて不機嫌になったり、動いている汽車からワトソン君の手を引いて飛び降りたり、大きな銛を持って馬車に乗ったりとやりたい放題。100年以上前に描かれた彼らが今日も元気そうでなにより。 ところで私はホームズ→ワトソンは「ワトソン君」でワトソン→ホームズは「ホームズ」だと勝手に思ってたんですが、この本の中に「ホームズ君」という呼称が出てきてひっくり返った。「ワトソン君」という呼称には「君はいつも分かってないな」感が含まれると思ってたので。総じて君付け可愛い。好き。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    今回はホームズの裁量で裁かれたり、ちょっとブラックなホームズを感じるお話が多かったです。 『青いガーネット』がクリスマスの出来事で特別許されたのかと思っていたのがそうではなかったんだなというのと、140年近く前の話でシリーズを読む前の神格化されたホームズ像がだんだん崩れた今回だから法に背いたり、ブラックなのも受け入れやすかったかなと思いました。 『踊る人形』『犯人は二人』『六つのナポレオン』『金縁の鼻眼鏡』『第二の汚点』と気に入った作品も多く、垣間見えるホームズとワトスンの信頼関係や日常も良かったです。

    1
    投稿日: 2025.07.26
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    ホームズ終わったはずだけど、読者から要望されて再登場。 よくマンガで見るパターンで復活してました。 敵も結構悪知恵働いててシリアスでした(空家の冒険) 「踊る人形」と「犯人は二人」が好きでした。

    3
    投稿日: 2025.03.15
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    シリーズで言えば6作目。 今回の短編は殺人が多い。 監視カメラや科学捜査がなく物的証拠と人の証言、現行犯などでしか犯人逮捕の手段がない時代。裁判も陪審員の心情に訴えたもん勝ち感すらある。そりゃ犯罪は多かっただろうし、人の都合によって迷宮入りや誤認逮捕なども多発していたんでしょうね。 やっぱりホームズの正義のためなら殺人OKみたいなスタンスは肌に合わない。 そんな人間を警察は頼りにしてはいけないよ。と思ってしまう。 まぁ、その他の部分はホームズ大好きです。

    16
    投稿日: 2025.02.12
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    ホームズシリーズも折り返しまでやってきた 名前は聞いたことのある有名なエピソードもあり、序盤の作品よりも面白くなってきたなぁと感じる。 本人は渋々書いている?という話もまた面白いのだが、考察深まるような表現がシャーロキアンを魅了するのもまた納得。 ホームズはやはりミステリートリックを楽しむというよりはヒーロー物に近いのだなぁという感覚を改めて再認識

    2
    投稿日: 2025.01.13
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    犯人を的中させることは容易ではないが、一つの証拠から一つの結論を出していく一瞬の解決が、そして当時のイギリスの描写がおもしろい。 再読だが、ゴールをイメージできたのは6つのナポレオンだけ。あとは新鮮な気づきで読めた。何が違うんだろうか

    0
    投稿日: 2024.11.24
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    相変わらず面白い。 発刊順にここまで読み進めた読者の多くがそうなのであろうが、すっかりホームズの虜になってしまった。個人的には謎を解いていく痛快さだけでなく、ホームズとワトソンの何気ない会話や立ち振る舞いも面白い。またホームズ・ワトソンが出かけて行った場所のいわゆる「聖地巡り」もするようになった(先日は『冒険』の橅屋敷に出てくるウィンチェスターに)。

    2
    投稿日: 2024.09.15
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    ライヘンバッハの滝へ落ちたはずのホームズが復活を遂げる今作。 今作は有名な踊る人形事件が含まれているが、コナン好きな私にとっては、これこそが!みたいな気持ちにさせられた。 毎回のことだが、ホームズシリーズの短編集は登場人物を記憶する前に話が終わってしまうので物足りなく感じてしまう。

    1
    投稿日: 2024.08.15
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    『アベ農園』が1番よかった 『第二の汚点』にもあるように、法的正義と道徳的正義の天秤にかけるホームズの考えが良かった

    1
    投稿日: 2024.05.08
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     劇的に再登場するかと思いきや、意外とあっさり帰って来る『空家の冒険』はもちろん、暗号にわくわくさせられる『踊る人形』、ホームズとワトスンが犯罪に手を染める『犯人は二人』、『六つのナポレオン』など秀逸な短編がてんこ盛り。個人的には『美しき自転車乗り』が好き。いくら心配だったとはいえ単なるストーカー行為で不気味極まりない。愛情が高じてというケースが多い気がする。『第二の汚点』のスッとぼけ振りも大いに笑える。『シャーロック・ホームズの冒険』も面白かったが、バランスが良いのは本書かな。

    3
    投稿日: 2023.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    相変わらず面白い。 作者がホームズを殺して終わらせようとしたのに、読者から批判が殺到したとかで今回ついに復活! いかにしてシャーロック・ホームズが生きていたか詳細に語られるものの、少々苦しいなとも思った。笑 ホームズを目の当たりにして、ワトスンが気を失ってしまうシーンが好き。

    0
    投稿日: 2023.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホームズの鮮やかすぎる帰還のシーンは、ドキドキとワクワクが止まらなかった…これでこそホームズ!という感じでたまらない!! あと、ホームズが生き残った理由に日本の柔術を心得てたから、というのがあって少し嬉しかった。 だいぶホームズシリーズも読み慣れてきたのもあると思うけど、とても読みやすい文章でテンポよく展開していくから飽きないな…

    0
    投稿日: 2023.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    空家の冒険 ホームズ復活、ライヘンバッハ、モリアーティ配下モーラン大佐、狙撃手 踊る人形 3つの弾丸、夫死亡、妻重体 美しき自転車乗り ストーカー、求婚、結婚強制 プライオリ学校 息子行方不明、懸賞金、自転車の跡、牛の足跡(偽装)、もう一人の息子 黒ピーター 犯人は二人 六つのナポレオン 金縁の鼻眼鏡 アベ農園 第二の汚点

    0
    投稿日: 2022.10.15
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    「最期の事件」以後、同時世間を賑わせた展開が現代でも己一人で感じることができる。 ワトスン博士とホームズの活躍は無論面白い。 それに加えて趣を感じるのは訳者、延原さんのあとがきである。 シャーロックホームズシリーズの裏話のようなものがひどくおもしろい。 新潮文庫のホームズシリーズを読む方にはぜひ後書きにも目を通してもらいたい。 どっぷりとコナンドイルが描くシャーロックホームズの世界へ浸ることができる

    0
    投稿日: 2022.04.06
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    「コナン・ドイル」の『シャーロック・ホームズの帰還』を読みました。 『最後の事件』でライヘンバッハの滝壺に落ちて転落死したと思われていた「ホームズ」ですが、、、 本作の最初の短編『空家の冒険』で、作者の巧妙なトリックにより死の淵から生還しました。 まっ、読者からの強い要望で復活したというのが真実のようですが、何はともあれ、お陰で「ホームズ」シリーズが少しでもたくさん読めるのは嬉しいことですね。 読んでる間は、現実から離れて19世紀のロンドンに赴いた気分に浸りながら作品を読みましたよ。 (実際は、ほとんど満員電車の中なんですけどね・・・ ) 今回読んだ、新潮社の文庫本に収録されているのは以下の10編なのですが、、、 ■空家の冒険 ■躍る人形 ■美しき自転車乗り ■プライオリ学校 ■黒ピータ ■犯人は二人 ■六つのナポレオン ■金縁の鼻眼鏡 ■アベ農園 ■第二の汚点 原作には13篇の作品が収録されているのに、ページ数の関係とかで省かれているらしいです。 創元社の『シャーロック・ホームズの帰還』には13篇すべてが収録されているらしいので、ちょっと残念でしたね。 でも、10編をとてもワクワクしながら読むことができたので、まぁ、ヨシとしましょう。 全て楽しく読めたのですが、特に印象に残ったのは、 謎解きが遅れ依頼主を守れなかった『躍る人形』、 謎の自転車に追跡される『美しき自転車乗り』、 「ホームズ」と「ワトスン」が依頼主を守るため、危険を覚悟で、なんと泥棒に入ってしまう『犯人は二人』ですかね。 でも、ホント、全編楽しく読めましたよ。 「ホームズ」と「ワトスン」が共同生活を送っていた、100年前の"ベイカー街221B"に行ってみたくなりましたね。 (当時、ベイカー街に221Bという番地は存在しなかったらしいですけど… )

    0
    投稿日: 2022.03.21
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    巻を追うごとに読みやすく、さらにおもしろくなっているように思う。ホームズとワトスンそれぞれのキャラクターがより出てきているし、事件自体もより作り上げられた感じがする。ホームズが暗闇でも目が見えるように訓練をしていたというのは、初めて知った情報だった笑

    1
    投稿日: 2021.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やはりどうしても「そんなこと書いてあったか?」とかフェアじゃないだろ、とか思ってしまうのだが、本書が書かれた時代にフェアだアンフェアだなんていう概念が存在しないのは言うまでもない。 それでも、やはりこのホームズシリーズが近代探偵小説や、探偵像の基礎を作り上げたのは間違いないだろう。 〈収録作〉 空家の冒険 踊る人形 美しき自転車乗り プライオリ学校 黒ピーター 犯人は二人 六つのナポレオン 金縁の鼻眼鏡 アベ農園 第二の汚点 特に良かったのは、『金縁の鼻眼鏡』 ただの鼻眼鏡からそれの持ち主の人物像を暴きあげるのも見事だし、「近眼で視力が極めて悪い人物が、鼻眼鏡なしに草の上だけを上手く歩いていくことはできない」という推理も納得。

    3
    投稿日: 2021.09.01
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    お気に入りは「空家の冒険」「踊る人形」「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」 やっぱりホームズは短編が面白い。

    0
    投稿日: 2021.03.31
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    『帰還』とある通り、ホームズが帰ってきます!そうわかっていても、実際に帰ってくるシーンを読んだ時は本当に驚きました。 上記は「空き家の冒険」のことですが、他の短編では、主にワトソンがホームズの述べる事実に驚くシーンが度々あります。「犯人は背が高くて男で…」というように、ホームズには最初から事件の全容がありありと見えているようです。それを、ワトソンと一緒になって「どうしてわかるんだ!?」と驚くのが楽しかったです。

    0
    投稿日: 2021.02.22
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    この本の中に納められている『黒ピーター』で、シャーロック・ホームズが言った言葉が刺さった。『…。人は常に起こり得べき変化に対する心構えを持って、対策を抱いていなければならない。これは犯罪捜査学の第一原則だ』犯罪捜査学でなくても、日頃の仕事にも当てはまる。 ところで、子どもの頃親しんでいたシャーロック・ホームズシリーズを何十年の年月を経て今ごろ読んでいるのは、『憂国のモリアーティ』がきっかけだ。 このマンガには正典に対するオマージュが込められており、いたるところに正典を彷彿とさせる題材が散りばめられている。 『第二の汚点』は、マンガでの『大英帝国の醜聞』の原案になっているはずだし(題名は『ボヘミアの醜聞』を仄めかしてる)、登場人物であるトリローニ・ホープ伯爵のファミリーネームは、『シャーロック・ホームズの研究』に出てくるジェファーソン・ホープ(伯爵殺しの犯人)に使用されている。 今後このシリーズを読み進めていく上で、どんな気づきがあるのか楽しみだ。

    0
    投稿日: 2021.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

     ホームズを完全に終わらせるつもりでいたドイルがどうやってホームズを復活させるのか、後付け要素満載で強引に復活させてしまうのではないかと心配だったが、大した違和感もなく、見事に華麗にホームズを復帰させていた。空家の冒険は推理・ミステリーというカテゴリーに入るかどうかは怪しいが、ひとつの物語として素晴らしい出来栄えだった。何より僕たちのホームズを再び甦らせたことをドイルに感謝したい。  名作として名高い踊る人形はやはり面白かった。多様されるアルファベットのeと登場頻度の多い人形をeと結びつけるところからはじまり、次々にホームズが人形の謎を推理し、解読していく様は推理小説の真骨頂だと感じた。「なぜ人形の謎を知らないはずのお前に人形の秘密が分かったのか?」と犯人に問われ「人間が発明したものなら人間に解けないはずがありません」と言い返したホームズという男のかっこよさは痛快!!  プライオリ学校は伸び代があり、それなりの冒険をした点や登場人物の多さからももう少し練れば良い長編になったのでは?と感じた。ただ、プライオリ学校・金縁の鼻眼鏡・第二の汚点などのように、依頼人(あるいは依頼人の側近)が既に犯人が誰だか分かっているというパターンが少し多く感じた。これだけ多くの作品を出せばマンネル化というものは避けられない故にしょうがないことだが。 魅力的な悪役としてミルヴァートンの登場が印象深い。とにかく抜け目のない男。相当頭の切れる人物でありながらも、あっさり短編一話で死去してしまうのが少々残念なところ。ミルヴァートンとホームズの対決を再び見てみたいところだった。

    1
    投稿日: 2020.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2020.11.25 図書館 最高。 ホームズシリーズドはまり。 シリーズもの小説でこんなに止まらないのは初めて。 古風でありながら文章が読みやすいうえに海外文学特有のおしゃれな言い回し! ホームズの理屈っぽい話方も筋が通っているから楽しいし、 ワトスン君がホームズ溺愛があふれていて安心する。 ホームズシリーズがこんなに現代にも通ずる本だったなんて… もっと難しくて読みづらいと思ってた。 この巻当たりではもう思わないけど、 最初の数冊は、警官がホームズに依頼している側なのに偉そうで 隙あらばホームズを見下していて胸糞だった。 今ではストレード君もホプキンス君もかわいい。 みんなかわいい。 そして本作。最大の謎。 訳者解説の追記で「踊る人形」にでてくる暗号に誤りがあったとあるが、 何度見ても該当箇所に違いが見つけられない。 解説には、「「~ページ・・行でRの人型が提示されているが、~ページ・・行と~ページ・・行と~ページ・・行の人型がこれとあわない」」 のように細かく指定された箇所があったが、全て全く同じ! 何度見比べても提示されたRが正しい場所に書かれているんだけどどういうこと・・・。 ネットで調べたけど同じ疑問を持ってる人はいなかった。 新装版に代わるときに本文修正されたの? でも解説追記してまで書かれてるからそんな紛らわしいことしないよなあ。 分かるひと教えてください。

    0
    投稿日: 2020.11.26
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    ホームズとワトスンの再会のシーンはもう少し劇的な表現でも決して大袈裟ではなかったと思うので、少し消化不良。

    0
    投稿日: 2020.04.29
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    本書はモリアーティ教授との闘いでライヘンバッハの滝から落ちたホームズがかの有名なエピソードを基に復活する短編集で少年の頃にワクワクして読んだ「踊る人形」も含まれている。 しかし「踊る人形」は今読んでみるとポーの「黄金虫」の亜流だとしか読めなかった。 ここまでくるとホームズ物も当初の斬新さが薄れ、凡百のミステリと変わらなくなってきているように感じた。 「犯人は二人」のように義侠心からホームズとワトスンが窃盗を働くユニークな一編があるものの、やはり全体としては小粒。ネタも途中で解る物も多かった。こんな冷めた感慨しか持たない自らを鑑み、大人になるというのはいかに残酷かを痛感した。

    4
    投稿日: 2020.03.17
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    ホームズをちゃんと読み返してみようと網羅的に読んでいっていますが、本作の中では、「六つのナポレオン」が一番ホームズらしくて素敵です。

    1
    投稿日: 2020.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「最後の事件」で死んだはずのホームズが、無理矢理帰還させられてしまった。「実は死んでなかった」という方向に持って行くのに、作者コナンドイルはさぞ苦心したことだろう。 個人的にはホームズが帰還したことよりもワトスンがいつの間にか独り身になっていたことにびっくりした。しかも(少なくともこの新潮訳では)「私の孤独の悲哀」「悲しみには仕事が最良の解毒剤だ」という言葉でさらっと言及されているだけなので、ワトスンが妻と死別? 離婚? していることになかなか確信を抱けなかった。 何事もなかったかのようにホームズと再び同居生活をし始めたので、まあ独り身になっているのは確実なのだろうと思って読んでいたが……。(読了後調べたところによると、原文ではbereavement、死別という語が使われているらしいのでどうやら死別で合っているらしいが) ドイル先生ワトスンへの扱いが酷すぎませんか? ワトスンの妻は「四つの署名」における重要地人物なのだし、もう少し詳しく描写されてもいいと思うのだが。 まあ、ホームズ物語はワトスンの著作という設定なので、彼が妻との死別を事細かに書くことによりかさぶたを剥がすような真似をしたくなかった、と解釈することにしたが。 ……巻を増すごとにワトスンのファンになっていく。 勿論時に芝居がかったやり方で事件をおさめるホームズはやっぱりかっこいいけれど。

    1
    投稿日: 2018.03.22
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    もしかしたら滝に落ちたまま作者の創造に委ねるのも ありだったかもしれませんね でも、やっぱり面白いですね(笑

    1
    投稿日: 2018.01.27
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    ホームズシリーズ短編集第三弾。『最後の事件』をもってホームズの物語を終了したドイルだが、読者の強い要望に応え、滝つぼに転落したはずのホームズを機関させた。

    0
    投稿日: 2018.01.06
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    ファンに乞われてシャーロックを復活させた著者は、作者冥利に尽きただろうか? 犯人は分からずともトリックは何となく想像できる作品が多く、著者が楽しんで書いたというよりも、読者を楽しませる方向にシフトしたような印象を受ける。解説にもあるとおり、発行順に読み進めている。次は『恐怖の谷』を読もう。

    1
    投稿日: 2017.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった。 表題のとおり、帰ってきたホームズ! 滝つぼに落ちたのはモリアーティ教授のみで、 ホームズは自分が死んだことにして、 もろもろの悪意から身を隠していたのだった!という あまりのホームズ人気に仕方なくコナン・ドイルが おそらく無理やり考え出した設定の下再び始まる探偵譚。 死んだと思っていた親友がいきなり現れて驚きはするものの喜ぶワトソン。 現代ドラマのワトソンの方は確かメッチャ怒ってたような気もするけど、原作ワトソンは怒りのいの字もない感じ。 この人は、結構バカにされたような言い方をされてちょっとムッとしたりもするんだけど、最終的にはホームズのすること全部を肯定するんだよなあ。 ホームズの才能(?)に心底心酔している感じ。 んでもってホームズはそれを素直に喜んでる感じもあり。 ちょい前に読もうとしたホームズものはそのワトソンの態度が結構ホームズに否定的なとこが多かったのが違和感ありで 最後まで読めなった。 結局のところ事件のおもしろさもあるんだけど、 ホームズものってこのふたりの関係性が一番の魅力なのではないかと・・・・。 踊る人形、暗号ものっては覚えていたんだが、 そーゆー話だったかあーっと。 犯人は二人は結構衝撃的。 現代ドラマホームズのあの人はこの人がモデルかあっと納得。あっちではホームズがホンとに殺しちゃったけど・・・。 6つのナポレオンは なるほど~感が強くてすき

    1
    投稿日: 2017.10.22
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    1893年のストランド・マガジン12月号『最後の事件』で読者の前から姿を消したホームズが、10年後のコリアーズ・ウィークリー9月号とストランド・マガジン10月号に戻ってきた。死んだ筈だよお富さん、生きていたとは…。話の中では3年間ロンドンを離れていただけらしい。シドニー・パジェットの挿絵がカラーになっていて年月を感じる。また『ノーウッドの建築業者』では親指の指紋が登場していた。ついに科学捜査が始まったか!と思いきや、まだウサギの炭化した遺骸と人間の遺骸の区別がつかない。

    1
    投稿日: 2017.10.08
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    シャーロック・ホームズが帰ってきた! 「空屋の冒険」:モリアーティ教授の死後、ホームズに復讐しようと"ロンドンで2番目に危険な男”が迫る 「踊る人形」:家中に子供の落書きのような踊る人形の絵。そこに隠された真相をホームズがあばく。 「犯人は二人」:恐喝王とよばれるミルヴァートンから手紙を取り返す依頼された ホームズ。しかし驚くべき結末が・・・。 「六つのナポレオン」:次々とナポレオンの石像が壊される事件がロンドンで続発。次第に殺人事件とも絡みあう。犯人の目的とは・・・。 「アベ農園」:強盗が押し入り、妻の目の前で夫が殺されたという一見単純な強盗殺人。現場にも証言にも不審点は見当たらず。しかしホームズの精妙な観察と推理で真実を読み解く。 他全10編。

    2
    投稿日: 2016.07.21
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    10の短編集。覚えているのはなく新鮮だった。読むのは、日本の小説が殆どなので、訳文に日本語として違和感を感じるのがあったが、軽く読めたのが良かった。2016.5.25

    1
    投稿日: 2016.05.25
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    モリアーティとの対峙、ライヘンバッハの滝よりロンドンに戻ったホームズ。 ワトスンとの絆も一段と強く感じられる。特にお気に入りなのは、アベ農園。ホームズの拘り、性格がよく描写されていると感じる。

    1
    投稿日: 2016.04.09
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    初期と比べてホームズが… 丸くなったというか。 ぬるくなったというか。 円熟した、というのかもしれない。

    1
    投稿日: 2015.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホームズの帰ってくる話である空き家の冒険をはじめ、犯人は二人、六つのナポレオン、アベ農園、第二の汚点などどれも読みごたえのある話だった。

    1
    投稿日: 2015.10.24
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    初読。自分はここまで読んだシリーズの中で一番すきな一冊かもしれない。どれも面白い。『踊る人形』『美しき自転車乗り』『六つのナポレオン』が特にすき。『犯人は二人』というタイトルが秀逸。『プライオリ学校』の最後のホームズの一言がまた良い。

    1
    投稿日: 2015.09.10
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    タイトル通り、ホームズが帰還してからの物語。 空き家の冒険はもちろん、犯人は二人などは探偵としてだけではなく人間らしいホームズに出会える。 推理小説としてももちろん楽しめるが、ホームズという人物の魅力に触れられる短編集の第三弾。

    1
    投稿日: 2014.11.08
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    ホームズ戻って来たぁぁぁぁぁぁ!ということで、いきなりみなぎる出だし<空家の冒険>から始まる短編集。これもおもしろかった!<踊る人形>と<犯人は二人>、<金縁の鼻眼鏡>、<第二の汚点>が特に好きかなぁ。

    1
    投稿日: 2014.10.01
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    はああおかえりホームズ!犯人は二人、その邦題がたまらなく素敵です・・・(直訳だと恐喝王ミルヴァートン)ワトスンくんが肘掛け椅子に掛けていないのだけが物足りなかったっていう台詞、しみじみ好き

    1
    投稿日: 2014.09.09
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    読了したのははるか昔。小学生ぐらいかな。19世紀末のロンドンを舞台に、奇怪な事件を追う名探偵シャーロック・ホームズの活躍を描く第3短編集。「最後の事件」でホームズは宿敵モリアーティ教授とともにライヘンバッハの滝に落ちて死亡し、ホームズ物語を終わらせようとしていたドイル。しかし読者からの強い要望に抗しきれず本書収録の短編「空家の冒険」で復活させた、というのは有名な話。終わらなくて本当に良かったww 他にも「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」など有名な作品のオンパレードです。巻末には、本書での作品中の矛盾について言及している解説もあるので、読み返しながら何度も楽しめますん(^^)

    1
    投稿日: 2014.08.14
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    テレビドラマのシャーロックホームズを見ていて、無性に読みたくなった。たぶん、昔読んだと思うのだけれど、久々に手にすると、心が躍る。 そして、読んでいても露口茂の口調が頭の中で響き渡る。

    1
    投稿日: 2014.08.04
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    シリーズ6巻、短編集としては3冊目であります。なんといってもホームズの復活がメインテーマでしょうか。短編集としても良作の多い巻のようにも思います。 個人的には「アベ農園」のエンディングの雰囲気にグッと来ました。芝居じみた演出は他にも数多く見られますが、快活な寸劇調の台詞まわしは読んでいるこちらもテンションが上がり、上がりきった所での暗転のような〆はやはり上手いなぁと。

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    投稿日: 2014.06.28
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    前作最後、ホームズがあっけなく死んだと思ったら、 冒頭数ページで、ひょっこり復活しました・・・。 以前に高田さんの「QED」を読んだからでしょうか。 復活ホームズは若干、性格が変わったような気がします。 少し人が悪くなったような気がします・・・。 ですが、翻訳本が苦手な私でも、楽しく読めるので、 次巻も手にしたいと思います。

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    投稿日: 2014.03.01
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    話は変わりますが、「帰還」というタイトルは完全に前作を読んでいない方へのネタバレではないでしょうか(わら あのシャーロック・ホームズが帰ってきた。 彼は自分の命を狙った強敵を捕えるために一計を講じるのだが…「空屋の冒険」 人間が踊っているような絵が、家のあちこちに書かれるという相談が持ちかけられた。 この踊る人形に秘められた恐るべき真相にホームズが迫る。…「踊る人形」 手紙をネタに人を恐喝することを生業としている男に弱みを握られた相談者。 意を決したホームズとワトソンは、二人で男の家に忍び込み、そこで信じられない光景を目の当たりにする。…「犯人は二人」 他全10編。 お気に入りは「美しき自転車乗り」「犯人は二人」「六つのナポレオン」です。 特に「六つのナポレオン」は物語の行きつく先が分かってもなお、読んでいてわくわくします。 紹介文に『いよいよ円熟した…』と書いてありますが、そのとおりだと思いますね。 脂がのって読みごたえのある話が揃った一冊です。

    1
    投稿日: 2013.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    滝壺からの奪還を果たしたホームズのその後。 空家の冒険で復活を果たしたホームズ。コナン・ドイル氏も大変だと思います。 個人的に気に行ったものは「踊る人形」・「六つのナポレオン」・「アベ農園」 。 どうにも他の探偵小説のパイオニアであっただけあって、トリックもよく知られているものが多く、その分犯人は多分こうだろうなぁという予測がたってしまいます。 でも、探偵小説のプロタイプがこれなのかと思って読むと面白いです。 今回の短編ではホームズが犯人を許す機会が多かったように思います。 人殺しということはどんな理由があっても許されるものではないと思うですが……奪ってよい命など無い…… まぁ、でもその罪によって犯人の命すら奪われてしまうのならば、それはそれでいかがなものかとは思うけれど。 犯人に絶対的に制裁を加える東野さんとの違いが興味深いです。

    1
    投稿日: 2013.10.23
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    忙しくなりペース失速しつつも読了。死んだと思っていた親友が突然現れたからといって気絶までするか? とつっこみたくなる「空き家の冒険」と「犯人は二人」「金縁の鼻眼鏡」がお気に入り。「第二の汚点」のスマートで誰にも非が無いように解決したホームズは正に紳士。

    1
    投稿日: 2013.09.16
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    ホームズで一番好きかもしれない。やっぱり短編かな、という印象。現代のミステリに慣れてるから、長編は物足りなさを感じてしまった…

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    投稿日: 2013.04.07
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    2013年3月2日 再読  NHKホームズ見すぎで(笑  読んでると映像が浮かんでくる。 忘れてたのや思い違いをしていたのとかがあり 読んでて楽しかった。

    1
    投稿日: 2013.03.03
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    この本の最後の最後の場面でホームズが言った一言がクールでした。 一つ一つの物語が、スリリングでわくわくさせられるのですが、全編読み終えるのには時間がかかりました。 それでもこのシリーズは引き続き読んでいくことになると思います。 まさに、娯楽という作品です。

    1
    投稿日: 2012.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Sherlock Holmesの醍醐味は事件の複雑さや犯人の意外性ではなく、ホームズの奇想天外な事件の解決の仕方である。本作"Return of SherlockHolmes"でもホームズの推理過程の奇抜さは健在で、他の短編シリーズ同様に楽しめる。しかし、せっかくのホームズの推理過程が書かれない作品が本書にはあり、その点だけが本書を手放しで満点評価できない理由である。(※ホームズの唯一無二の親友、ワトソン風に書評を述べてみた次第である。)

    1
    投稿日: 2012.10.16
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    小学生の頃、なにこれ!こんな面白い本が世の中にはあるのか!!とカルチャーショックを受けて分厚い本を3巻ずつ借りて帰っては一周したらまた1巻からって読み続けてた。 その中でも帰還が一番好き。 おかえり!ホームズ!待ってた!! そのトルソー欲しい! ・・・あの頃読んでたのは新潮文庫じゃなかったな・・・

    1
    投稿日: 2012.10.12
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    青空文庫にて、暗号舞踏人の謎のみ読了。 三上於莵吉の訳は読み易かった。 サクサク進むミステリだ。 皆ホームズを信頼してくれて捜査の邪魔もしない。 読み易く起承転結も明解で、何だかO・ヘンリを思いだした。 青空文庫には挿絵がない。 従って暗号の姿がわからないのが不便だった。 また、英語を理解していないと解ける暗号ではないので、 共に推理していく系の楽しみ方は出来なかった。 これはドイルがわるいのではない。

    1
    投稿日: 2012.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学校の時に読んだ児童図書に乗っていたのが、6つのナポレオン。 訳のわからない事件が、重要な事件につながっていく。 ドキドキして読んだ記憶がよみがえってきます。

    1
    投稿日: 2012.09.01
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    私は当然シャーロック・ホームズが発表されていた時代の人間ではないけれど、「空家の冒険」でホームズが"帰還"した場面を読むたびに「やった、またホームズに会えるんだ!」という気持ちになります。ホームズのいたずらがなんともにくい! 「踊る人形」もわくわくしてすき。

    3
    投稿日: 2012.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書店で目立つ所に置いてあったので何となく手に取り購入。 映画があるから並んでたのですね。。 いつ読んでも、ホームズはホームズだから安心できる。 がっかりさせられない。凄い。

    1
    投稿日: 2012.08.27
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    「君だからいうけど、僕はこれまで我ながらきわめて有力な犯罪者にもなれると思っていた」と、アベ農園のラスト「彼女とあなたの将来で、今晩私たちの下した判決の正しかったことが立証されますように」がいい。

    1
    投稿日: 2012.08.15
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    さぁこれはぼくらのマレンゴの戦いだ。 敗北に始まるが、勝利に終わる。 人間が考案したものなら、必ず人間が解けるものだ。 (空き家の冒険/ノーウッドの建築業者/踊る人形/美しき自転車乗り/プライアリ・スクール/ブラック・ピーター/恐喝王ミルヴァートン/六つのナポレオン像/三人の学生/金縁の鼻眼鏡/スリー・クウォーターの失踪/アビィ屋敷/第二のしみ)

    0
    投稿日: 2012.07.20
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    ★再読。ホームズ第三短編集。 やはりホームズ復活の『空家の冒険』 あの暗号『踊る人形』 女性は大変だね『美しき自転車乗り』 また自転車か『プライオリ学校』 あんまり覚えてなかった『黒ピーター』 タイトルが秀逸『犯人は二人』 有名だよね『六つのナポレオン』 また隠れてた『金縁の鼻眼鏡』 昔はタイトルの意味がわからなかった『アベ農園』 また手紙か『第二の汚点』 ほんと、『犯人は二人』は名タイトルだと思います。これで新潮社版を選びます。

    1
    投稿日: 2012.06.08
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    “私はそういわれたので、うしろのたなを振りかえったが、顔をもとへもどしてみると、そこにシャーロック・ホームズが、テーブルをへだてて、微笑をふくんで立っているのである。思わず腰を浮かして、数秒間は呆然とその顔を見つめていたまでは覚えているが、そのまま気絶してしまったものらしい。臍の緒きって初めてでもあり、おそらく二度とこんなことはやるまい。眼のまえがぼうっとしたと思ったらそれきりで、気がついた時はカラーの前がひらいており、唇にはブランディの刺すような後味が残っていた。ホームズがフラスコを片手に、いすのうえから私をのぞきこんでいる。 「ワトスン君、気がついたね。いや、まったくすまなかったよ。こうまで感動するとは思わないもんだから……」聞きなれたホームズの声である。 私は思わず彼の腕をしっかりつかんだ。 「ホームズ君!ほんとにホームズ君かい?まさか、君が生きていようとは!いったいどうしたら、あの恐ろしい深淵からはいあがれたんだい?」 「待ちたまえ。いま話をして、大丈夫かい?劇的に姿を現わすなんて、僕が余計なことをしたもんだから、すっかり驚かしちまった」 「もう大丈夫だ。それよりも僕は、自分の目を疑いたくなるよ。人もあろうに、君がこの書斎に現われるなんて!」 私はもう一度彼の腕にさわってみた。細いが筋ばった彼の腕が服の下に感じられた。 「やっぱり幽霊じゃないんだね。君が帰ってきたなんて、僕は狂喜するばかりうれしいよ。まア掛けないか。そしてあんな恐ろしい断崖から落ちて、どうやって生きかえれたのか、そいつを聞かせてくれたまえ」”[P.15] 「空家の冒険」 「踊る人形」 「美しき自転車乗り」 「プライオリ学校」 「黒ピーター」 「犯人は二人」 「六つのナポレオン」 「金縁の鼻眼鏡」 「アベ農園」 「第二の汚点」 “「わかったよ。じゃそういうことにしよう。何年も一つ部屋で暮らしてきたんだから、同じ監房ではてるのも一興だろう。君だからいうけれど、僕はこれまでわれながらきわめて有力な犯罪者にもなれると思っていた。こんどは生まれて初めてそいつを実践する機会にめぐまれたわけだ。これを見たまえ」と彼は引出しから小さくきちんとした皮のケースをとりだし、二つにひらいて、ぴかぴか光る道具をたくさんひろげてみせた。「こいつは最上等で最新のどろぼう用具だよ。ニッケル・メッキの金梃、さきにダイヤをつけたガラス切り、万能合いかぎ、そのほか文化の進展に歩調をあわせた近代的道具類がそろっている。こっちに角灯もある。あらゆるものが整備されているんだ。君はゴム底の靴をもってるかい?」 「テニスぐつがゴム底になっている」 「それでいい。覆面はどうだい?」 「黒絹でわけなく君のもこしらえられるよ」 「生まれつきそういう方面には才能があるようだね、君は。ちょうどいいから、じゃマスクをこしらえてくれたまえ。出かけるまえに何か冷たいものでも食べることにしよう。いま九時半だが、十一時になったらチャーチ街まで馬車でゆくことにする。そこからアプルドア・タワーズまで歩いて十五分くらいだ。十二時まえには仕事にかかれる。ミルヴァートンはぐっすり眠る男で、毎晩きまって十時半には床につく。うまくいったら二時には、エヴァ嬢の手紙をポケットにして、ここへ帰ってこられるだろう」”[P.254]

    0
    投稿日: 2012.05.18
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    ホームズの第三短編集。 滝壷に転落したはずのホームズが帰ってくる「空家の冒険」、 暗号モノの傑作「踊る人形」など収録。 この他にも、「プライオリ学校」、「金縁の鼻眼鏡」、 「アベ農園」、「第二の汚点」などなど、 非常に魅力的なプロットを持った傑作がずらり。 「帰還」以前に発表された作品群よりも、 小説としての面白さが格段にアップしている印象。 まさに、これぞ珠玉の短編集。

    1
    投稿日: 2012.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「空家の冒険」 ホームズが復活する回。モリアーティ教授の腹心の部下であるセバスチァン・モラン大佐が逮捕される回。モラン大佐が逮捕されるのは意外だった。また、ホームズが「最後の事件」において執拗までに周りを警戒していたのが今回の複線であることに感心した。 「踊る人形」 踊る人形が暗号になっているのは知っていたが、全部の文字がないのが残念すぎる。ネットなどで埋まっていない文字を自身で創作しているのは面白かった。 「黒ピーター」 ホームズが、後輩(?)に事件を通して教えを説く回。後輩に教えを説くようすが格好良かった。 「犯人は二人」 ホームズが、犯人を検挙するために犯罪行為をしようと決意する回。自身でも言っていたが、優秀な探偵であるほど、優秀な犯罪者になれる素質があるのであろう。 「六つのナポレオン」 一見、心神喪失の精神病を患っている人が犯人と見せかけての、窃盗犯罪。 「美しき自転車乗り」・「プライオリ学校」・「金縁の鼻眼鏡」・「アベ農園」

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    投稿日: 2012.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ワトソン博士という常識人から見た、ホームズという超人の活躍を紹介した作品。なお、ホームズはホント推理が好きでしょうがない、ということもよく分かって、それも面白い。 個々の作品がそれぞれ独立していて、どれから読んでも楽しめることも魅力だけど、ワトソン博士だからこそ語ることの出来る、ホームズが時折見せる人間味あふれる部分が、また素晴らしい。特に『六つのナポレオン』の最後のシーンは、「ああ、ホームズも一人の人間なんだなあ」と思わされる。 他にも、問題解決を力任せにしようとする場面や、加害者側の事情をくんだ判断など、ワトソン博士のおかげで、単なる推理小説を超えた楽しみ方が出来た。 ホームズのかっこよさと人間味、それと、事件を楽しみすぎじゃね?といういろいろな感情を楽しめてお勧め!

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    投稿日: 2011.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シャーロックホームズは、1冊づつ、別の本として読んでいる。 そのため、どの話と、この話が矛盾しているという議論には興味がない。 1作づつ、単独で楽しめればよい。 ホームズが復活したのは、話がたくさん読めるので嬉しい。 今のように、コンピュータでデータ管理をしているわけではないし、 データ管理して物語を作ってもらっても嬉しくないかもしれない。 その時々の、ホームズとワトソンの振舞いが面白い。 1作づつ、別々に読む、読み方をお勧めしたい。

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    投稿日: 2011.10.12
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    名探偵復活を祝う三番目の短編集  「シャーロック・ホームズの思い出」に続く三番目の短編集。  次は初期三部作の最後であり、ホームズ最初の短編集「シャーロック・ホームズ冒険」を読みたいな。  なんか順序が逆なんだが、懐かしさという意味で実は最初の短編集に一番期待しているんだよね。  そして今回の作品は以下の通り。 そして今回の作品は以下の通り。 空家の冒険  ホームズ復活の巻。蝋人形で影絵を作り犯人を捕まえるってのが記憶に残っているなぁ。 躍る人形  暗号ものだが、インパクトは少ないなぁ。 美しき自転車乗り  酔っぱらった電車の中で読んだからか記憶が薄い。 プライオリ学校  酔っぱらった電車の中で読んだからか記憶が薄い(その2)。 黒ピータ  ホームズものでよく出てくる船乗り関連の話。これって船乗りのイメージがつかめていないとさっぱり理解できないよね。 犯人は二人  これは非常におもしろかった。こんな結末のホームズものを読んだ覚えがなかったので、いい意味

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    投稿日: 2011.09.15
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    死んだと思われていたホームズが戻ってくる「空家の冒険」をはじめ、「美しき自転車乗り」や「六つのナポレオン」、「金縁の鼻眼鏡」など、鋭利な推理はもちろんのこと、人情味溢れる解決にも注目だね。

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    投稿日: 2011.03.24
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     初期の作品と比べて幾分ミステリ色の強いものになっている感じがする。中でも、個人的には「六つのナポレオン」が印象深かった。  また、「アベ農園」「第二の汚点」のような、ホームズのたまにみせる人間味溢れる一面も、単なる仕事人にとどまらない彼の正義感が伝わり、物語に花を添えている。

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    投稿日: 2011.01.10
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    ずいぶん犯人に同情したりして見逃したりするシーンが多くて、単なる推理小説と違ったハッピーエンドが目につきました。

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    投稿日: 2010.06.22
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    ちょうど映画の公開と同時期に読了。 原作は小学校の時にシリーズを夢中で読んだこともあり、 懐かしくて一気に読めました! 一切欲がなくてひょうひょうとしているホームズと、 医者っぽくかたい発想しかできないワトソンの二人のコンビが好きですw 余談ですが原作ではホームズが好きだけど 映画ではワトソン(ジュード・ロウ)がカッコよすぎなのでどちらもごらんくださいw

    1
    投稿日: 2010.03.22
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    『空家の冒険』 『踊る人形』 『美しき自転車乗り』 『プライオリ学校』 『黒ピーター』 『犯人は二人』 『六つのナポレオン』 『金縁の鼻眼鏡』 『アベ農園』 『第二の汚点』

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    投稿日: 2009.11.02
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     ホームズがその宿敵モリアーティ教授と滝壷に落ちたあと、作者コナン・ドイルがファンの熱烈な要望から約10年の沈黙を経てホームズを復活させた後期短編集。  円熟した筆で送られるホームズ集。物語としてさらに上手い、秀逸な出来の作品が多くなっている。「美しき自転車乗り」「六つのナポレオン」「第二の汚点」は特に傑作。また訳もすばらしい。訳者もシャーロッキアンのようなので翻訳が良いのには納得。シャーロック・ホームズシリーズは少年文庫などに何篇か入っているためどうも子供向けのようなイメージが先走りするが、なかなかどうして。十分すぎるほど読むに値する推理小説である。

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    投稿日: 2009.10.27
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     相変わらずのシャーロック・ホームズ。なんでこんなに読みふけってしまうのか?それはやはり、短時間で非常に綿密な論理を組める点であろう。ただただ感嘆し感動し感服する。

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    投稿日: 2009.08.16
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    この一冊は、シャーロック・ホームズ復活のあいさつが主題です。シャーロック・ホームズシリーズの『シャーロック・ホームズの思い出』に収録されている最後の事件の結末にファンが猛抗議をしたため、作者のコナン・ドイルはこの『シャーロック・ホームズの帰還』を書いたそうです。モリアーティー教授の残党であるモラン大佐に命を狙われ、仕掛けをしておびき出して捕まえるという話です。このモラン大佐がたいしたことなくて少し残念でした。みなさんも読んでみては?

    1
    投稿日: 2009.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    The Return of Sherlock Holmes(1905年、英) ホームズ・シリーズ、短編集。シリーズ復活の第1作「空き家の冒険」、ポーの「黄金虫」の流れをくむ暗号解読もの「踊る人形」、傑作と名高い「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」など。

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    投稿日: 2009.02.22
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    ホームズが帰ってキタヨ━━(*´▽`*)━━━!!!! 発行順で行けば「犬」が先か。 しかしホームズが帰ってきた時のワトスンの驚きっぷりといったら気絶してしまうほどで、腕を掴んで大興奮! 2年間、死んだと思って元気なかったものね。連絡しないホームズも事情があり止むを得なかったとはいえちょっと酷い。ドイルの後付なので仕方がないですが(笑) 老人に変装し真後ろに立っていたホームズですが、普段から別人になってワトスンの様子を観察していたのかも。萌え。 「アベ農園」でも警察とは違って立場が探偵だからできることでしょうが、正当な理由さえあれば犯人を見過ごしてやるホームズが好きです。「第二の汚点」も国家間の戦争がかかっている状況が相手とは、さすがはホームズ、壮大でした。彼が実在すると思ってイギリスの家を訪ねる人が続出したと言うのは、それだけリアリティがあるということですよね。

    1
    投稿日: 2008.12.28
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    祝!ホームズ帰還!!なので星5つ。『最後の事件』から8年後に書かれたホームズ短編集第3弾。内容的には(多くの方がおっしゃるように)全体的に小粒気味。『空家の冒険』よぼよぼの老人が不作法を詫びにきた、と思ったら早変わりで変装を解いてホームズが顔を現しビックリ!!そりゃワトソンも気絶するよね(まったくひどい友達だ!)。新たな冒険に際しワトソンの感慨にふける心模様「私は昔と全く同じに、ポケットに拳銃、胸には高鳴る期待を抱いて、ホームズと並んで…」ってところがいいねぇ。ホームズも相変わらず「彼の無愛想さ…3年たっても少しも緩和されてなかった」。このほかにも面白迷言満載。「このちょこざいな悪魔めがッ!」「Mの部は秀逸ぞろいだな」。『ノーウッドの建築士』ホームズ帰還数か月後の話。医院を引き払ったワトソン同居…って奥さんはどうしたっ?!隠退建築士殺害の容疑者と目される若手弁護士が潔白を主張。不利な証拠ばかりでレストレード警部に嘲笑われ、警察相手に初の黒星か?と思わせて…。建築家ならでは犯行。ダメ押しの指紋がアダに。犯人の執念深さに呆れた。『踊る人形』ワトソン評「立派な男だ。これこそ生粋のイギリス男児」というキュビット氏の相談は人形の悪戯書きに妻が怯えていること。ホームズの暗号解読も間に合わず。妻を想う夫、過去を打ち明けられない妻、女を忘れられない訪問者、三者三様の事情が招いた悲劇。『美しき自転車乗り』遺産狙いと女狙い、しょうもない男たちが活発な女性を追いまわす。自転車で追われていたスミス嬢が、不意にくるりと180度向きをかえ、追ってきた男に向かって一気に突進する場面が目にまざまざと浮かんで面白い。『プライオリ学校』しょっぱな、ホームズの部屋に入った途端にバッタリ倒れるという喜劇的な登場をした学校長(笑)。でも事件は陰湿。寄宿舎から出た生徒を連れ戻しに行った教師の末路が憐れ。なのでホームズの「人が一つの犯罪に関係した以上は、それによって派生する他のあらゆる犯罪にも徳義上責任がある」とのことばに納得。『黒ピーター』肉屋で吊るした豚(肉)に向かって夢中で銛を突き刺すホームズ…おつかれさん〜。『犯人は二人』恐喝常習犯とホームズの対決か、と思わせて意外な展開。「我ながら有力な犯罪者になれると思ってた」というホームズは最上最新の泥棒道具を揃えてやる気満々!着いて行ったものの、予想通り足手まといになるワトソン。危なかったね〜。『六つのナポレオン』ホームズお得意の真相披露シーン。今回は最後の胸像をテーブルに置き、愛用の鞭で英雄ナポレオンの頭上にガンッと一撃。『三人の学生』大学町に住んでた時の話。奨学金試験前に問題用紙を何者かに見られたという教師からの相談。ホームズにとっては文字通り朝飯前の事件解決。後味のいい結末。『金縁の鼻眼鏡』有名な一編。教授の秘書殺害に関し、メイドとやすやすと打ち解けるホームズ。イギリス人ってホント賭けが好きなんだなぁ。事件は悲しい結末に。『スリー・クォーターの失踪』ケンブリッジ・トリニティカレッジのラグビーチーム選手が試合前に失踪したと相談。蒸発か誘拐か事件に巻き込まれたのか、見当がつかないまま捜査を進める二人。発信機代わりに馬車にアニシード(アニスシード?)をつけ犬とともに唯一の手掛かりを持つ医者の後を追う。ラストの痛々しさ、悲しさが印象的。『アベ農場』冬の朝(お約束の)ホームズに無理やり起こされ外出(毎度のことながらひどい同居人です)。今回特にホームズは警察側と被害者側に細かな気遣いを見せるところがポイント。警察にヒントは出しつつも、真相は自分だけで解明。結果、ホームズの部屋内で犯人(被告)とワトソン(陪審員)、ホームズ(判事)の仮想裁判にて「無罪放免」。『第二の汚点』しぶしぶ書いた割には面白かった。初めて題名を見たときは「第二の汚点」ってホームズの失敗談だと思ってたので。最後、どうやって機密文書を取り戻したかの首相の質問に「私たちにも外交上の秘密がありましてね」というセリフが利いている。何度も読んだから新鮮な驚きはないけど、お馴染み・お約束の場面はやっぱり嬉しい。枕もとにホームズが立っていて無理やり起こしたり、ワトソンの事件記録を痛烈に批判したり(選択眼があるだけまし、だなんて酷い)。いろいろ穴が見えて、もはや推理小説としての評価はできなくなっているから、こんな楽しみ方もいいかな。※2,9,11話は叡智から貼り付け(2009年1月ホームズ再読月間)

    1
    投稿日: 2008.11.06
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    なんといっても、「空き家の冒険」!ライヘンバッハの滝で宿敵モリアティ教授とともに命を絶ったはずのホームズが、鮮やかにワトソンのもとに現れ、これまた見事な手法で残党を捕まえる物語。それから、小学校の図書館で読んだことを思い出させる「踊る人形」。強敵ミルヴァートンとの対決「犯人は二人」など。

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    投稿日: 2008.10.15
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    ホームズストーリー第3短編集。「空き家の冒険」では柔術でモリアーティ教授から逃れたと苦しい言い訳があるが、それぞれの短編はなかなか面白い。ミルヴァートン事件では、ホームズたちは女性の依頼人のために家宅侵入を犯しているし、プライオリスクールでは金にがめつい所もかいまみえる。もっとも、この場合は高貴な身分の人が犯人の一人なのだから、もらえるものはもらっておこうという心理かもしれない。「第二の汚点」でも国家の重要機密を操作するが、イリーガルな方法で手紙を取り返している。概して、この短編集においては、ホームズの人格が面白く描かれているように思う。

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    投稿日: 2008.07.14
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    『空き家の冒険』は今も昔も一番好きな話です。好きな方は誰もが試していらっしゃるかもしれませんが…『踊る人形』の解読表、作ってみたりしてました。

    1
    投稿日: 2008.03.03
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    ホームズ!!! 小学校の卒業文集に結婚したい人みたいな欄に「ホームズ」とか書いた思い出 イギリス土産のベーカー街とキャラの住所録みたいなのを持っている…

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    投稿日: 2008.01.21
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    延原氏の訳されているホームズはすべてにおいてすばらしいです。 彼の訳以外では読みたくないほど、情景が伝わってくるすばらしいものだと思っています。

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    投稿日: 2007.09.16
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    空家の冒険・踊る人形・美しき自転車乗り・プライオリ学校・黒ピーター・犯人は二人・六つのナポレオン・金縁の鼻眼鏡・アベ農園・第二の汚点

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    投稿日: 2007.09.11
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    好きだなあ〜ホームズ!一言では言い表せない人物的な魅力がありますよね。飄々としてるし、クレバーでスマートで・・・。勿論紳士的なワトソン博士も大好きですが。内容のおもしろさは言うまでもなく、このシリーズは装丁も良いです。新潮社文庫の装丁はいつも素敵ですね。

    1
    投稿日: 2006.05.07
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    ”ライヘンバッハの滝”以降の中期の作品群が収められています。そして極私的なことを言うと、ホームズ短編集の最高傑作です。劇場芝居のような演出がやたらいえーな名品揃い。「して犯人は?」「あなたを指名します」の鮮烈さときたら!

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    投稿日: 2006.03.04
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    TVで見たのか1回読んだのか何だか何となく知ってる話ばっかりだった。ホームズのシリーズって実は案外少ないんだね。コナン・ドイルほどの人でも単なる思い違いを小説の中で堂々と言い切ってしまうこともあるんだ。へー。短編っていうのは読みやすいけどトリックを見破る楽しさってないよね。'93

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    投稿日: 2005.07.26
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    記念すべき私のファースト・ミステリィです。 母親にシャーロック・ホームズシリーズを与えられたのは、確か小学3年生くらいの時。それ以来、ひたすらホームズものを読みあさりました。 内容については、もう何も言わなくても良いでしょう。 最後に一言。古典だからといって、毛嫌いしていたら、きっと後悔しますよ。

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    投稿日: 2005.05.22
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    死んだはずのホームズは実は生きていた、っちゅうことで再び始めさせられたホームズ物の短編集。実は生きていた、ということを説明する短編はいかにも調子が良すぎるがそれ以外の質はそれ以前のものに劣っていないと思いますよ。気になったこと二つ。 1,婚約が決まった淑女が、かつて若気の至りで婚約相手とは別の男性に書き送った手紙がゆすり屋の手に渡るという話がホームズものには結構あるが、若気の至りで書きつづった手紙の内容とはいかなる物か、ちょっと気になる。 2,「プライオリ学校」という短編の中で、大物政治家は誘拐された子息を見つけ出し、犯人逮捕の場合六千ポンドを支払う、と公言していた。ホームズはこれをやってのけるが、この政治家一万二千ポンドを用意している。何故倍なのか。ワトソンの分まで出ているのだ。ホームズはちゃっかりこの大金の小切手を懐に収めているが、ワトソンはちゃんと半分受け取っているのだろうか。

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    投稿日: 2004.10.05