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リカーシブル(新潮文庫)
リカーシブル(新潮文庫)
米澤穂信/新潮社
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総合評価

129件)
3.7
15
54
39
5
2
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    地方都市、民話など、都会の住人には魅力にあふれているが、当事者として経験するには過酷な状況の少女ハルカの今後に幸あれ。

    0
    投稿日: 2015.08.13
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    何度でも転生するタマナヒメ。未来も過去も全てを知っている。この土地に伝わる伝承。 そして弟はまるで見てきたかのように未来を言い当て始める。 姉と弟との距離。 子どもと大人との距離。 埋まらないことを知っているその距離を 越野ハルカは不器用に歩いている。

    0
    投稿日: 2015.08.11
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    真相はなるほど、と思ったけど全体的に話が長く読んでいて飽きてしまう。 中学生と小学生の会話のやりとりも読んでいて全く楽しくなくイライラさせられてしまった。

    0
    投稿日: 2015.08.05
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    今回も大満足な米澤作品。 横溝チックな味付けがたまらなく惹付けられた。 じんわりくる苦さはやや薄め、主人公に切なさ爆発。 満足、満足!

    1
    投稿日: 2015.08.03
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    義母の故郷に引越した少女と義弟の話。 地方都市というよりもっと田舎な感じ。 排他的な村社会。 初めから終わりまで薄暗く すっきりせずに終わってしまった。

    0
    投稿日: 2015.08.02
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    中学生のハルカ目線で、読みやすいかな、と思ったけど、タマナヒメ、とか、なんというかミステリというよりカルト的な感じで、弟がもっと予言したり過去をいい当てるのかと思いきや、それほどでもなく、母親が意外と一番おかしいんじゃないの?という感じだし、リンカにしても、もう少しなにか、をやる場面とかあればよかったような、お父さんは出番ないし、とにかく私には面白くなかった、、はい。

    0
    投稿日: 2015.08.01
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    古典部シリーズ,小市民シリーズ他で有名な米澤穂信氏による作品. 主人公は中学生の少女,舞台は引っ越してきた地方の町. 裏表紙には青春ミステリと書かれていますが,ミステリーというよりもオカルト(?)的な要素が多分に含まれています. 形容しがたい雰囲気が文章のあちこちに散りばめられて,そういう意味では続きがどうなるのか,と非常にやきもきする読み感でした. 最終的には青春小説,になるかもしれませんが,どこがミステリ要素になるのか,を考えつつ読んでみるのも一興かと.

    0
    投稿日: 2015.07.29
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    地域のしきたりの中で どう生きるのか。 地域のしがらみの中で どう生きるのか。 地域の中で どう生きるのか。 地域とともに どう生きるのか。

    0
    投稿日: 2015.07.28
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    100ページ以降は、続きが気になって読むのをやめられなくなった。地方の廃れた町を舞台に、町全体が一つの意志のもとで蠢く様は異様だったけど、どこかリアリティがあり、仄かに恐怖心を煽ってくる… ハルカとサトルの今後が気になる。

    0
    投稿日: 2015.07.28
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    正直な感想を申しますと、私はタマナヒメがどうのということよりも、今後ハルカがどうなるのか、そっちの方が気になります。

    0
    投稿日: 2015.07.27
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    前半は擦れた女子中学生の視点で新しい町での生活が坦々と語られ、退屈で読むのがしんどかった 。しかし、話が進むにつれて町の怪しさに気付き、主人公の不遇とそれに負けない芯の強さに共感し、徐々にのめり込む。後半は一気に畳み込んでスッキリ終わる。こんな町怖すぎる。

    0
    投稿日: 2015.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに米澤穂信の本を読んだ。古典部シリーズは単行本を買っていたのだが、ノンシリーズは何となく読まなくなっちゃったんだよなぁ……(余談だがこういうのがやけに多いw)。 本作は中学生の女の子を主人公にした青春ミステリ。弟の言動や、ややもすれば地方都市を通り越して、横溝正史的な山村の気配がする舞台設定など、不気味さの演出が上手い。解決編は強引ではあるが、この力技も嫌いではないw

    0
    投稿日: 2015.07.26
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    終始漂う不気味さが、もう常にひしひしと恐怖を煽ってくる感じで、いっぺんに読んでしまいました。すっきりしないと夜眠れなくなりそうで……。民話を絡めた構成が面白かったけれど、ミステリというよりはホラー小説だと思いました。屍鬼を連想してしまったせいかもしれない。サトルくんがどう成長するのか楽しみですね!

    0
    投稿日: 2015.07.20
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    途中まで読みかけて放っておいたと思っていたから改めて読んだ。主人公の諦めのような感情がひしひしと伝わってきて、それに加えて民話、伝承の要素もあって面白い。 ブクログを見て初めて二回目だと気付いた。 190727 久しぶりの米澤穂信。期待を裏切らず面白かった。 最後の謎解き?の前まで続く、不安なような、仄暗いような感じが、いつも通りで、読んでいて楽しい。 楽しむことに夢中になり過ぎたからか、明らかになった結論は、想像出来ていなかった。 ミステリの読み方はいつもこうだけれど、少し変えてみるのもありなのかもしれない。 150719

    0
    投稿日: 2015.07.20
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    さすが米澤さんです。 骨太なミステリ。 背景としては諸星大二郎とか、宗像教授シリーズとか、あとはもちろん柳田の遠野物語とかがあるんだろうな。 でもやはりとても魅力的なシナリオに仕立てている。 宮部みゆきの火車とか、そのへんも思い出した。 米澤さんの書いた結末には落着と腹落ちがある。 自分はとても納得です。 自分のなかでのメインは中腹辺りだったけれども、満足感のあるミステリでした。

    0
    投稿日: 2015.07.19
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    ハルカちゃん、本当に中1??。弟君にちょっぴり冷たいのはまあ普通だと思うけど、情報を組み合わせて状況を組み立てる力があるのが凄い。一人で立つことを知っているんだね

    0
    投稿日: 2015.07.16
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    この町は何処かおかしい。村を救う神として崇められるタマナヒメ、未来を予知する弟、高速道路誘致を信じて止まない人々…閉塞感漂う町で少女が体験するミステリー。 ミステリー部分も感心させられたが、何よりも辛い状況でも前向きに立ち向かっていく主人公に惹かれた。今まで読んだ米澤作品の中では一番かっこいい。

    0
    投稿日: 2015.07.15
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    面白かった。閉塞的な地方都市と曰くありげな伝説、弟の怪しげな言動、どこか不自然な町の様子。そんなものに主人公と一緒に絡め取られていくような、そんな不思議な味わいの1冊でした。 山谷はそれほどないストーリーなんだけど、不思議に惹き込まれる。特に入院した先生との会話あたりからは、終盤に向けて一気に駆け上がって行く感じ。いいお話でした。

    2
    投稿日: 2015.07.13
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    両親の離婚により義母と義弟と3人で引っ越してきた中学1年ハルカ。見知らぬ廃れゆく小さな田舎町。仕事に忙しいママ。夢見がちで文句ばかりの弟サトル。中学で最初に出来た友達リンカ。見たことの無いものが見えるサトルが気になり調べ始めると土地に伝わる伝説が。少女の成長物語。でも色々と急ぎ過ぎな感も、

    0
    投稿日: 2015.07.12
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    越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。

    0
    投稿日: 2015.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    都市伝説と伝承が混じった感じですね。 日頃、古典部シリーズや小市民シリーズ等をと見慣れていると女の子が主人公なのに少し違和感……。 もし、二つのシリーズのような読後感を求めていると、辛いかもですね。 古い因習に縛られるしかない少女と現実にからめとられて身動きのできない少女。 どちらも不幸だけれど、どちらもまた勇敢にそれに向かい合うことができることがいいな。

    1
    投稿日: 2015.07.08
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    リカーシブ:再帰する、にableをつけた造語。 この意味するところは、読了後にじわじわと脳内を侵していく。考えれば考えるほどに、至る所に散りばめられた意図に気づき戦慄が走る。 一度読み終わったら、すこし時間を置いてもう一度読んで欲しい。 途中から得体の知れない違和感と恐怖感で泣き出したい気持ちになった。 恐怖の対象は信仰ではなく、信仰に託けて罪を犯す人であり、罪を罪で洗う人の心。 マルさんは、見逃し。 この言葉の意味は、短いけれど核心を衝いているな、と思うのはきっとわたしだけじゃないはず。

    0
    投稿日: 2015.07.08
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    米澤穂信の長編青春ミステリ。 父親の疾走で母親の地元に移り住んだ姉弟を軸に、不慣れな街での新生活と弟の既視感、不可解な民話伝承を絡めて、不思議な世界観を描きだしています。 米澤穂信待望の文庫化、とても楽しく読み進んだのですが・・・クライマックスの盛り上がりからの終章での肩透かし感?ちょっと・・・いや、消化不良な部分がありまして・・・それが残念でなりませんでした。

    0
    投稿日: 2015.07.07
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    田舎の因習に知らず巻き込まれる女子中学生の成長をひたひたと描く.ミステリィを描くための布石部分が長く,その布石を回収する部分が唐突に過ぎるが,精神的成長とはそういうものかも知れない.

    0
    投稿日: 2015.07.07
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    面白かったー 最後の百頁近くはもう、文字通りの 一気読み でした。 主人公のハルカちゃんも、弟(で、いいよね) サトルくんが、ハッピーに過ごせるといいな。

    0
    投稿日: 2015.07.07
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    米澤氏の長編。 青春ミステリをよく描くが、主人公が中学生なのは初めて読む。 青春や成長をテーマにしつつも、どこかダークでネガティブな雰囲気が一貫して付きまとい、それでも読後感は悪くないという、著者らしい作品。 ちょっと前半が間延びしたが、中盤~後半はテンポ良く進む。 少しご都合主義も感じるが、主人公の心情推移も丁寧なので、しっかり読める冒険譚。 短編より、長編の方がセンスがあると個人的には思う。 4-

    0
    投稿日: 2015.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学一年生にして、主人公ハルカが頭良すぎた…!(笑。 脳裏を『君のような勘のいいガキは嫌いだよ』って台詞が過ぎりましたよ(そっちの元ネタはあんまり詳しくないのに済みません! 対するリンカも一目置かざるを得ない存在感。 ホラー方面をほんのり期待したけど、やっぱりこれは青春ミステリ…かな? さほど明るく爽やかではないけれど。

    0
    投稿日: 2015.07.04
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    待ってましたリカーシブル文庫版。 んふふふふふ!! やっぱり、よねぽはすごいな!! 新作は毎度必ず期待以上なんだもんね! おもしろかったー!! 民間伝承がらみのミステリを軸に、地方の田舎の向上心のなさと不快感、そして神様どころか頼れる人間などいないと気付き始めた少女たちが、強くあらねばと人知れず歯を食いしばる青春期。 それですそれ!!って感触でぴたりと描いてくれる、やっぱり信頼のよねぽせんせい!!大好き!! ウフフ、大満足!!

    0
    投稿日: 2015.07.01
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    越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷に越してきた少女は、弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始める。だが、町では高速道路の誘致運動をめぐる暗闘と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出していた。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ…。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。

    0
    投稿日: 2015.06.27