
書藪巡歴(新潮文庫)
林望/新潮社
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総合評価
(2件)3.5
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powered by ブクログ書誌学者。 古典、漢籍、その他諸々のジャンルに精通するだけでなく、同じタイトルの本であっても、その「違い」を詳細に見分けることのできる人間。 その本が何者かを見分けたうえで、その本の背景にある歴史、物語、遍歴を鑑み、「その本」が「その本」たる特性を記述する。 そうした「生きた書誌学」とは、人間業ではないことがばっちりわかる、良い本です。 『書誌学の回廊』と合わせて読むべきですが、どちらも読んだところで得るものは無いに等しいし、読んだ先から忘れていくことでしょう。 興味を惹かれない項は潔く読み飛ばし、大筋だけを追っても、ちゃんと面白い本です。
0投稿日: 2014.06.30
powered by ブクログ本にまつわる本、というものが好きだ。著者はエッセイで世に知られることとなったが、「本業」は日本文学及び書誌学の専門家である。彼がその学問を志すまでの途上や、書物にまつわるあれこれについて語る。文章に品があっていい。
0投稿日: 2005.02.22
