ネットで有名になった「黒い清涼飲料水」をはじめ、どの話も一度は聞いたことのある都市伝説だが、呪みちるのエッセンスが加わった事で何倍にも斬新で魅力的な作品へと昇華されている。

現代怪奇漫画家の最高峰の一人，呪みちるの短編集。呪みちるの短編集は全部で４冊あって，これと，新刊の「ライオンの首」しか手に入らない・・・と書こうとしたら，実はこの本も既に絶版でプレミアがついていた。とにかく濃い絵と，奇想溢れる展開が魅力。この作品集に収録されている作品の中では，「おじさんコーラ」の話などがたまに２ｃｈに貼られている。もっと評価されるべき作家だと思う。

作者の名は前から、いろいろなホラー漫画特集記事等々で目にしていたが、 格別食指が動きはしなかった。 が、絶版本がプレミア価格って……！？ と、気になり出したら止まらず、 ベタなタイトルに嫌～な予感を覚えつつ――ぶんか社だし（笑）―― 遂に手を出してしまった。 1999～2007年にホラー系雑誌に掲載された短編を集めた一冊で、 都市伝説系ややグロ漫画集。 こう言っちゃなんだけど、この手の雑誌にありがちな、 ただグチャグチャなだけとかオチなし意味なし話とは一線を画す、 鋭い観察眼と洞察力によって 人間の醜さ・残酷さを鮮やかに切り取った佳品が揃っていて、 いい意味で予想を裏切られ、清々しい読後感を味わった。 とは言ってもグロテスクであることは間違いないので、 免疫のない方はご注意を（笑）

今も都市伝説シリーズ続いてると思うので続刊望みます。最初の「スケスケメガネ伝説」が軽いジョブできて読み進めていくうちにどんどんのめり込んで行きます。どの話をとっても秀逸！！