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反悲劇
反悲劇
倉橋由美子/講談社
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総合評価

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    「あとがき」で筆者はこの一連の小説が、「悲劇と小説とに関する一種の批評である」と述べている。そして、いずれの5つの物語も、ギリシャ悲劇を多かれ少なかれ背負ってはいる。しかし、それらは小説の着想のもとにあるに過ぎず、本質は別のところにあるように思われる。すなわち、ここで語られるのは、本来の古典的な意味での「モノガタリ」―すなわち、眼に見えないモノ、人知を超えてしかし厳然としてそこにあるモノを「カタッタ」のだという意味において。それゆえにこそ、「白い髪の童女」のように能の世界とも違和感なく共存し得るのである。

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    投稿日: 2013.09.26
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    生まれる前に書かれた本なのに、全然古臭くない。倉橋由美子ワールドを堪能。「白い髪の童女」がよかった。

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    投稿日: 2006.03.25