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「子」のつく名前の誕生
「子」のつく名前の誕生
板倉聖宣、橋本淳治、井藤伸比古/仮説社
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総合評価

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    女性の名前のうち、「○○子」という「子」が付く名前がいつごろからメジャーになったのか?という研究。 論文というよりも、論文としてまとめる前段階、「どういう過程を辿って謎を解いていったか」ということを書いてある。 「『子』のつく名前の歴史」というテーマ自体もおもしろいが、「どういう方法で資料を探すのか」「どんな資料にあたり、どう裏付けをとっていくのか」といったような、「研究のやり方」を学ぶのに良い1冊。

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    投稿日: 2015.10.07
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    構成に難があり、学生の論文のようだが、明治期以降の女性名に子が付く経緯が記され、その苦労や調べるかていで判明した文献主義の愚かさも興味深い。 また巻末年表には子の変遷があり面白い。(老子/孔子/卑弥呼/小野妹子から始まっている) 薄いので、図書館で読むのがいいかな。

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    投稿日: 2013.06.17
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    自分の名前に「子」がついていること、同級生の名簿を見た母から「いまどきの子は名前に『子』がつかないのね」と言われたことが頭にあって、図書館で手に取ってみた。 いつ頃から増えてきたのか、元々はどういう意味合いがあったのかなど、へえ~と思うこともありましたが、説明としての部分が少なすぎ。誰も筆者の経験談なんて知りたいとも思ってません。寄り道的な文章が多くてイライラしました。大した中身がないなら余計に簡潔にすべき。

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    投稿日: 2012.03.25
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    素人研究家が四苦八苦して調べ物をする様子が正直に描かれていて、楽しかった。自信満々で発表した内容を「先生」に全否定されたりして、悪いけれど笑ってしまった。女性の「子」のつく名前の増減に関しては私も身近に感じていたけれど、改めて正確な数や理由を知ろうとすると、おそろしいほどの根気が必要なのだ、ということがわかった。研究書としてはまだまだ不十分だし続編を期待したいところだけど、この本を読んだ人の「子」のつく名前への関心度は、必ず上がるだろう。

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    投稿日: 2012.02.14
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     教師をしていると,たくさんの「名前」に出会います。それで,確かに「名前の流行」のあることに気付きます。最近の子どもの名前は一度で正確に読めないことも多いです。まるで当て字の雰囲気です。  さて,女の子の名前によく「子」のついている時期がありました。それはいつ頃から始まったのでしょうか? それはなぜでしょう。そんなことを研究的に調べていったのが本書です。  本書は結論をすぐに書いてあるわけではありません。まるで一緒に研究しているような気分になるほど,その研究の追体験ができるように書いてあります。そこが本書の魅力と言えるでしょう。  中心的に研究したのは井藤さんですが,その研究の様子を横で見ていて本書にまとめたのが橋本さんなんです。

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    投稿日: 2011.08.10