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敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE
敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE
神林長平/早川書房
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総合評価

17件)
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    物語は、著述支援AIを利用して執筆していたつもりが、気づかぬ間にAIによって書かれたものになり変わっていた、という語り手の宣言から始まる。 この、AIを利用しているつもりが、いつの間にかAIに取り込まれてしまっていた、みたいな神林長平の小説でしばしば見るこの設定を最初に開陳されて、どういう話になるのかいきなり身構えることになったのだが、話の内容としては、一言でいえばドタバタ劇っぽい感じだ。 王女を探す侍女シャルと、シャルに王女探しを依頼された大海賊・匋 (ヨウ) 冥、海賊を追うラテルとアプロの海賊課刑事コンビを中心に物語が展開されていく。 ユーモラスな展開に毒気を抜かれながらも、章立てがopen level ~ break in level と表現されていたり、登場人物が数値データとして定義されていたりと、AI仕立てになっていて、どのように話に絡んでいくのかドキドキさせられながらも、後半の展開でその期待を裏切らない。タイトルの『海賊版』ってそういうことかァ~~ってなった。 話も面白かったけれど、キャラクターも好きだな。特に黒猫”型”刑事のアプロ。読んでいる間、頭のなかで、アプロがそれはもう動く動く。ねこの造形がはっきりイメージしやすいからだろうか。首につけたインタセプターで敵を攻撃するときとか、ジャンプしつつ、前脚を首元に縮めながら、からだをくの字に曲げてレーザービームを発射しているアプロの姿がありありと思い浮かんだ。ていうか口の悪い喋る黒猫ってかわいいな。それだけで好きかも。 面白い小説でした。

    0
    投稿日: 2023.12.01
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    探してたSF作家神林長平、初読み 入門編ぽいこちらから読み始めてみた 海賊課に所属してる人間のラテルと猫型異星人によるドタバタ系SFシリーズ 海賊課といっても宇宙海賊を捕まえる(殺す?)やつら、かなり権力があるらしく結構横暴で「俺たちは海賊課だぞ」と関係ないやつにまで強気で暴れます 話は面白かったけど難点がカタカナがマジで多く混乱する 人の名前、地名、乗り物、かなり似てる名前が多い上、今回はワープ?した先が全く同じ世界で全く同じドッペルゲンガーがいる世界に入り込む事で同じ名前の奴が2人ずついる(笑) その中でドタバタやるもんだからマジに混乱、メダパニすわ 俺の読解力次第じゃねーかと言われたらそれまでなんだけど、でもめげずに続編も読むわ だってセットで買ってしまったからね 話しは面白いのよ

    0
    投稿日: 2023.09.03
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    久しぶりに読み直しました。 SFの世界観、物語の展開、戦闘シーン、どこをとっても面白く引き込まれる作品。 戦闘・友情・恋愛、さまざまな要素を含みながらテンポ良く展開する物語は圧巻です。 ラストの終わり方も綺麗、匋冥らしい締め方も面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.10.02
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    大好きなシリーズ。 久々に読み返し。 一番好きなキャラはアプロだけど、母艦も含めて皆好き。他の神林作品はあまり入りやすい感じでは無いけれど、この作品集はいつ読んでも世界観とキャラが好きだ。最初に読んでから20年以上経っているのに。 色褪せない。 命令系統のシステムの若干機械的な感じと、高速言語とかカーリーの人間的な未来感がミックスしてる所が好きだ。 技術ら進歩しているが、未だに未来と感じられる所が楽しい。 きっと時が経ってもまた読み返したくなる。

    1
    投稿日: 2016.02.05
  • SFってカッコイイんだぜ

    軽すぎず、深刻になりすぎず、私個人的には「ノッテいけるSF」ってイメージです。 海賊vs宇宙刑事(海賊課しかも黒猫星人?)、魔銃vs聖銃、光の神vs闇の神等々、白黒させる対立に、「海賊版(偽者?)」が混ざってカオス状態なのにこのスピード感。面白かったです。  余談ですが、あまり説明もなく、SF/メカニックぽい言葉(Ωドライブ移行!~とか)が頻繁に出てきます。「ターゲットスコープオープン!電影クロスゲージ明度20」(ヤマトの波動砲発射時のお約束のセリフ)などをわけも分からず聞いて興奮していたチビッコ時代を思い出します。純粋に”ただカッコイイ!”と感じていたのだろうなぁ。

    15
    投稿日: 2016.01.20
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    物語に没頭できるものが読みたくて読み返し。 やっぱ面白いわー。そして歩く黒猫、たまににゃん喋りは可愛いから、ひどくてもしょうがない。

    0
    投稿日: 2015.02.04
  • 宇宙海賊vs取締官 異空間対決

    戦闘妖精に次いで、神林作品2作目。まったく異なる両者の読み味と演出に作家の想像力の広がりを感じた。主人公の宇宙海賊ヨウ冥は男が惚れる男でキャプテン ハーロックを超悪くした感じ。対する取締官のキャラ設定もブっ飛んでいて「黒ネコ型宇宙人?」って何だよ!どういう生き物?という感じ。戦闘妖精がちょっとシリアスに展開していくのと比べて、こちらはこの主役たちのキャラによって、激しく、テンポ良く話が展開して読みやすくて面白い。また両者が駆る宇宙戦艦のメカ設定がカッコいい。画はないがメカ造形への想像力を刺激される表現が上手い。宇宙海賊ヨウ冥の奥深い怖さを残しつつシリーズの第一章であるこの本は終わる。次への期待を高める作品。

    5
    投稿日: 2014.11.11
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    うはははは。ライトノベルちっくなこの感じ、懐かしい気分~とか言って気楽に読んでたらこんがらがりそうになった。そこが良いんですが!そうじゃなきゃ!おもしろおかしい世界に貼りついて読みたいの!でもとりあえず、アプロね。更にアプロね。なんて言ってもアプロね。どうしたってアプロね。アプロ可愛すぎる。アホ可愛い!!なんてやつ!!猫族として、愛でずにいられようか!!

    0
    投稿日: 2014.10.01
  • 神林ワールドの最高傑作!!

    この本が最初に世に出たのはいつだったろう。私の本棚には初版本が今も鎮座ましましています。そういえば、アニメ化されたこともあったけど、この本の面白さを映像で表現するのは無理だよね、と友達と語りあうことができる本です。

    4
    投稿日: 2013.11.29
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    自分の中では初の神林長平作品でした。 頭文字語だらけの兵器、人間以上に人間らしいコンピュータインターフェース、登場する異なる惑星系の人々… 「そうそう、ギーク気味の男の子が憧れるSFってこれだよね!」っていう設定や空気感満載で、自分の心の中の中学2年生がくすぐられっぱなしでした。最高にワクワクしますね。 更に、この小説の世界を作り出している(書いている)のがロングピース社製の著述支援用人工知能、CAW systemという所が更に小説の大きな枠組となっている、メタな作りとなっているのもポイントでしょうか。 これから続編も読んでいきたいと思います。

    2
    投稿日: 2013.09.27
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    『雪風』とは違ってコミカルなんだけど、1983年の作品とあってセンスが『昭和!』だった。キャラクターが倒れる様子を地の文で「ばた。」って描写するこの感じ、なんだかくすぐったい。シリーズものの一作目らしいけど、他のも読みたいから続編は保留かなあ。あ、あと解説のあの人が携わったあの作品の白いあれはこの作品のクラーラの在り方を引いてるのね、っていうのが一つ発見だった。

    0
    投稿日: 2013.09.03
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    雪風シリーズに続いての「敵は海賊」シリーズ。 どうも、ドタバタ劇的な感覚が強い。まぁシリアスな部分ももちろんあるが、登場人物たちがそれを強く感じさせないくらいコミカルに描かれている。特にアプロ。 もう何冊かこのシリーズを読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2013.07.19
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    久しぶりに神林長平作品を読む。子供の学校での読書用と思って図書館で借りてきたが、構造が何層にも重なっており、ちょっと難しすぎるか。話自体は簡単で、考えさせられるようなことはなく、楽しく読める。イメージが頭に浮かぶような文体で、30年前の作品と思うとさすがだな、と思う。

    0
    投稿日: 2013.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時に入る渋くかっちょいい記述はありつつも、全体を通すとドタバタコメディなんだなあ。あっけらかんとした笑いの感じに80年代な印象を受けて、初版を見たらやはり1983年。なるほどな。余り、そこを楽しむことはできなかった。 とはいえ物語に仕組まれたからくりは流石神林先生、面白い。 この本は、登場人物の中の一人がCAWという著述支援システムの支援を受けて書いているという仕組み。随所に入るCAWの「restart...」などのコマンド文がこの小説へメタな構造を付け加えている。伊藤計劃『ハーモニー』のetmlを思い浮かべた。 自分が支配されることを何より嫌悪する匋冥を、一つの「物語」という枠に押し込もうとしたときに発動するラストの破壊は圧巻。 もう1、2冊読んでみようかな、どうしようかなというところ。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    神林長平が好きだと言いつつ、雪風と火星3部作くらいしか読んでませんすみません。最近出た神林作品トリビュートを読むためにはまずもとの作品を読んでおかないと…とも思って読みました。思ってた以上にハードボイルドな、硬質な印象のSFでした。読んでてたまに混乱。それにしてもアプロかわいい…喰われてもいい。SFと猫って合いますにゃー。

    0
    投稿日: 2012.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦闘妖精雪風とはまったく異なった世界観がある小説。 同じといえば、物語が地球ではなく地球外惑星で進められる点と 高度に発達した人工知能を有するコンピュータが存在する点 それ以外はまったく異なった世界でいったいこの作者の頭の中はどうなっているのか 除いてみたくなる・・・。 主な舞台は火星で、しかも警察(のうよう名組織)と海賊との戦いが描かれていて、 しかも、太陽系を中心に暗躍する海賊の首領は太陽系では経済界をも支配している存在。 どうにも破天荒なストーリーでしかもこれを書いたとされるのは、人工知能搭載型のワープロソフト・・・ このワープロソフトが作中の登場人物に”書かせた”となっている・・・。 ワープロソフト=神林長平と見るべきなのだろうか・・・。 ただ確かに”神林ワールド”と言えるのは、非常に精神世界的な描写が多く、 ストーリーや背景を整理しようとしても、整理しきれない不思議な感覚(描写)があったり、 どんなに想像力を働かせてもイメージ化できない描写があったりと、 雪風同様に脳みそが悲鳴をあげる世界でした。 この作家の頭の中はどうなっているんだろう・・・。 とはいえ、違う作品を読みたくなるから不思議です。

    0
    投稿日: 2012.06.21
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    神林作品というと重厚なイメージがあったのですが、この作品はとても軽やかなSF活劇という感じで気楽に楽しめます。 2人の海賊課刑事は両方とも猫だと思ってたんですが、猫はアプロだけだというのを途中で気づきました(笑)。 タイトルの「海賊版」の意味が解説を読んでも結局分からなかったんですが、意味があるんでしょうねえきっと。

    2
    投稿日: 2012.04.21