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Self-Reference ENGINE
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円城塔/早川書房
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総合評価

171件)
3.7
31
50
47
13
2
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    「んー、なんだか面倒くさい人が書いた面倒くさそうなお話だなあ。 こういう男子いたよなー」 と面倒くさい気分で読み始めましたら いつのまにやら萌えキャラやら かわいこちゃんやら おじいちゃんやおばあちゃん 論理的すぎて、突き抜けちゃったアレとかコレとかいっぱい。 解釈の仕方は読者それぞれで千差万別だろう、それを伺ってみたい気もする。 とりあえず、読み終えての感想を一言であらわせば it's CUTE! かわいらしい小品がいっぱいつまったらカワイイになった。 いや、感想として自分でもどうかと思うよ。 でもカワイイなあと思っちゃったんだからしようがない。 この作品、結構好きだなぁ。

    2
    投稿日: 2012.07.05
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    難解で、しかも理解することに意味があるのかも分からない。 小説は一種の言葉遊びだけど、この不可解さは川上未映子を もっと理系にした感じかなぁ。 桜庭一樹とかが好きなら、この世界観も愛せるのかも。 「未来は決定している?~運命さえも物理学で考えられるのか~」って いうNewton最新号(2011・4)の見出しを思い出した。 それをストーリーとして膨らませた感じ。 一読しただけではなんとも言い難い。

    0
    投稿日: 2012.06.21
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    ひととり円城さんの作品読んでからデビュー作品を読み返すと、非常に分かりやすく?感じました。しゃべる靴下ほしいー。

    0
    投稿日: 2012.06.07
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     床から大量のフロイト、彼女のこめかみには弾丸が埋まっている、家に伝わる箱は一年に一度どこかの方向に倒される。  これらの粗筋を読んで、訳わかんないこと言っておけばいいと思ってる類いの本かなと思いながら開いた。正直最初のおはなしでやめるだろうと思っていた。  でもこれが存外、嵌まってしまって読むのをとめられない。くどい説明でページを割かず、それでいて複雑な設定であるところに惹かれる。いつの間にか内容を理解してしまっている自分への困惑すらあった。  「こんなことは有り得ない」という気が起きなかった。  ただ、読むのに時間がかかるし疲れてしまうので、キャラクターに焦点を当てて読んだ。靴下のボビーが心底可愛かった!!!電気を消してほしいだなんて、靴下に、それもあんなに可愛い成りをしているくせに中身は男前なボビーに言われた日には靴下同人が売れる売れる。

    1
    投稿日: 2012.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    装丁のデザインがいいし、よく平積みになっているので気になっていたのだがやっと買ってみた。SFというジャンルはそれほど読んでいない僕にとっては、空想科学のその独自の世界をどれだけ納得させてくれるか、がその小説に入り込めるかどうかのポイントになる。「ああ、この世界はこういう原理で動いているんだね」ということがはっきりしてはじめてストーリーが成り立つと思う。だからその世界の構築が曖昧な話は苦手。ファンタジーなんかはそうとう難しい。「えっ、そうやったら生きかえっちゃうの?そんなの作者のさじ加減ひとつじゃないか」とか。 円城塔という作家の本作は短編集ということもあって、その世界を貫くルールが今ひとつはっきりしないままだった。僕には合わなかったようだ。

    0
    投稿日: 2012.06.01
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    全くもって意味がわからない、 だがそこがいい!! 円城塔の作品についていつもこう言ってる気がするけど、実際そうなのだから仕方ないw 頭の体操だと思って読むといいと思いますw 円城塔は天才ですね!

    0
    投稿日: 2012.05.26
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    芥川賞とったころに借りて読んだ。 SF読むの大変…おもしろいのに全然読み進められない。読み終わるまでに時間かかった。 InfinityとJapaneseがおもしろかった。

    0
    投稿日: 2012.05.24
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    連作短編集であり「ラプラスの悪魔」を小説にしたらこうなるのかというような長編叙事詩。分かる所も今ひとつ分からない所も全部ひっくるめて、広がるひとつの壮大な宇宙に驚いた。

    0
    投稿日: 2012.05.23
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    有限に広がる無限の!!!と???。 超満員電車に1時間揺られ続けた後のような徒労感。 巨大知性体の不毛な演算はかなりツボ。何でもありもいい。 読んでも読まなくてもどっちでもいいような、でもやっぱり読んでしまう稀有な作品。

    0
    投稿日: 2012.05.11
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    2012年の芥川賞受賞作家の一人、円城塔さんのデビュー作。 好みのSF与太話で、楽しく読んでましたが、 中盤から情景描写が少なくなり、 論理の階層を上ったり降りたりし始めたあたりで若干置いてかれました。 くそう。 言葉遊びとしては面白いんだけど、深く考えるとつっかえる。 なかなか挑戦的な論理の冒険譚。 読者の視点や筆者自身ですらも 超越可能なひとつの次元ととらえるような試みが興味深いです。

    0
    投稿日: 2012.04.26
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    面白いか面白くないかで言えば割と面白かったのだが、そんなには好きじゃない、みたいな読了感。 個人的には Radiohead の Kid-A を聞いた時の感じとかに似ている、といっても内容がじゃなくて、全く個人的な感覚なんだけど。 なんか、自分がかなり好きなタイプの音楽というかコンテンツのかなり近傍にあって、そういうのが好きで高く評価される感じも良く分かるんだけど、自分が好きかと言われるとなあ、みたいな感じであった。 それなりに夢中になって読みました。電車2.5通勤ぐらい。

    0
    投稿日: 2012.04.04
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    たとえばシェイクスピアの戯曲の中の単語を出現回数を数値化し、数の少ないものから順に並べると、どうも傾き一定の直線を描くらしい。それが予測可能と不可能の心地よいバランスで、だからこそシェイクスピアは名文である。そんなことを教わった。 この小説はその「1/fのゆらぎ」から逸脱している。予測不可能な言語センスに不快感を覚えるかも知れない。 でもだからこそ生まれる心地よさもある。多くの娯楽はむしろ予測可能の方向に振れている。その意味での新鮮さと挑戦がこの本にはある。 新しい読書体験だった。

    0
    投稿日: 2012.04.01
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    何でもありになってしまった世界の短編集。理解しきれない部分が結構あった。数学と哲学を勉強して出直します。

    0
    投稿日: 2012.03.05
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    初円城塔だったこともあり、読みはじめはどう解釈して入っていけばいいのか分からなかったが、別に理解しなくてもいい絶妙な難解さに気付いてからはすんなり入って楽しく読めた。面白い。 A to Z定理、床下から大量のフロイト、日本文字、この一作品にそんなに詰め込んでいいのってくらいの秀逸な濃い世界ばかりで贅沢。

    0
    投稿日: 2012.03.04
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    最近徐々にSFものを読む機会が増えてるな。 と言いつつSFの定義がよく分ってないけど…。 立体的な構造 本書を読み終えて思ったことはこれかな。 もちろん物語として綴られているけど、描いたイメージはねじれているベクトルの集合みたいな、正直なところ読みづらかったのは否めない。 いわゆる理系(そもそも文理という区別自体がおかしいけど)の要素が詰まっているので、この手の話に明るい人にはこの面白さが理解できるのかな。 あと、著者が伊藤計劃の遺稿を引き継ぐのは期待大だね。

    0
    投稿日: 2012.03.04
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    読み進めば進むだけ『??』が増加。解説読んでやっと、そういうことか、と。 他の本も読んでみたい気持ちになった。

    0
    投稿日: 2012.03.01
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    いつもよりも少し丁寧に読み進めていった。 …が、まぁ、SFを読みなれていないせいもあってか、特殊な固有名詞の連発で何が何だか、といった感じだった。 在りたい体に言ってしまえば、なんでもありの世界が展開されている。 前提すら、僕らの常識を置くことを許されない。 SF以外の作品も書いていらっしゃるみたいなので、今度はそっちに挑戦してみようか。

    0
    投稿日: 2012.02.27
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    芥川賞作家になられた円城塔氏のデビュー作。 いくつものSF短編を、一つの壮大な物語にまとめてた連作集といった話でした。 えー危惧していた通り、全編読んで解説も読んだけれども、全容が理解出来ませんでした(笑) いや各々の短編は良い話も多く凝っていて面白かった(アルファケンタウリ星人が出てくる所とか)でも全編通じたストーリーのが一読して分からず、自分の読解力に無さに悲しくなりました。

    0
    投稿日: 2012.02.18
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    時空が崩壊したという世界、多世界のお話になっています... メインは巨大知性体。 20編の短編が重なりあって長編作品になっています。 時空が崩壊したいくつかの世界が描かれているので短編集のようにも感じる作品。 それぞれの章に繋がりが見えたりもするのですが、もしかしたらそうでないのかもと思えたり... 単独では解らない事も全部を読む事で話が解ってくる感じになっています。 難解なだけに解説も約25ペーシ位に渡って書いてあります。 解説で、「物理学や数学、或いは論理学などの知識が乏しいと、その面白さを真の意味では理解できない、(中略)それはまったくもって浅薄な誤解である。(中略)それらについて一切知らない/分からないままでも、本書を読むことは十分に可能だ」と書いてあります... その通りで内容を追って読むだけならスムーズに読む事ができます。 でも純文学として読むと私には難しく感じました... 読後、安部公房さんに似ている部分があるのかもなぁ~とふと感じました。

    0
    投稿日: 2012.02.17
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    理解しきれた自信はない、ないことに自信がある。でも誰かに説明してもらいたくなくて、自力で理解できるまで読み潰したい。久しぶりにそんな本に出会えました。 全編通して読むのに体力を使ったけれど、後半に入ってからはカタルシスの連続でした。読み続けていてよかったし、また間をおいて読み返したいです。 文庫化にあたって新しく書き足されたという二編もドラマティック(笑)で、個人的にすっかりボビーの虜になってしまいました。 好き嫌いが別れる作品かもしれませんが、根気強さに自信がある方にはおすすめしたいです。

    0
    投稿日: 2012.02.06
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    「全ての可能な文字列。全ての本はその中に含まれている。しかしとても残念なことながら、あなたの望む本がその中に見つかるという保証は全くのところ存在しない。これがあなたの望んだ本です、という活字の並びは存在しうる。今こうして存在しているように。」……「さようなら。もうあなたに会うことがないことを私は知っている。それでもまた、どこかがどうにかしてしまったやり方で、どこかの宇宙でまたあなたに会えることを、存在しない心の底から祈っている。そこから続いていくお話がまた、ただのどたばたの無限の連鎖にすぎなくとも。私は何度でもそれを乗り越えてみせる。」円城塔という作家が滲み出ている(と私が勝手に思っている)作品だと思います。SFに馴染みがなくとも楽しめたし、楽しみ方がここまで読者に委ねられた作品はないのではないか。

    0
    投稿日: 2012.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2012 1/24読了。ACADEMIAで購入。 単行本版は4年半前に既に読んでいたのだけれど、芥川賞受賞に際して過去の作品とかを色々ネットで見ているうちに、文庫版には単行本版にはない話が収録されていると知り、じゃあついでだし買って全部読み返すか、と思って購入。 通しで読むのは実に4年半ぶり。 ときどきの一文の破壊力はやはりとんでもないものがあるなあ、と、くつくつ笑いながら読みつつ思った。 文庫版で新規に収録された"Bobby-Socks"は、割りと全編の中でも上位に入るくらい好きな話しだった。笑えるネタから始まったときはなんらかのシリアス風味につながっていく展開が多い中では珍しく、最後まで最初のノリのまま。 もうね。馬鹿かと。「電気を消してくれないか」って。なに言っちゃってるのボビー。もう本当にね。 あとは、何度読んでも"Yedo"の冒頭と、"Freud"全編がとても好き。 "A to Z Theory"、"Tome"、"Japanese"あたりの何やら研究っぽいテイストが、あるんだかないんだかの話も。 「査読」とか当たり前のように使っているけどいいんかこれとか。

    0
    投稿日: 2012.01.25
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    芥川賞受賞という事で、改めて登録します。円城塔作品の中ではリーダビリティの高い部類に入るのではないか? 1編くらい意味の判らない話があっても、頑張って読み通すのがポイント。最後まで読むと結構満足感は高いと思う。基本的には、構造体との戦いの話(だと思う)。

    0
    投稿日: 2012.01.19
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    時間の流れが狂って、超越知性体が出てくる、難解ながらも何となくSFっぽい本です。 円城塔さんの本の中では一番面白いと思って読んだ本。でも意味はわからない(苦笑) ただ、この人の文章の上手さ・洒脱なセンスの良さはよく分かります。 自分的にはもうそれだけでも十分。

    0
    投稿日: 2012.01.18
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    読みたいと思ったのは、彼が芥川賞を獲ったからではなく、伊藤計劃の未完の遺作「屍者の帝国」の続きをかって出たからだ。彼が伊藤計劃の遺作を完成させるに足るのか。それが非常に気になったからである。

    0
    投稿日: 2012.01.18
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    「時間はある日、反乱を起こしました」 巨大知性体と自然環境が結び付き、未来方向から過去方向へと未来改変が日常茶飯事に行われる世界。複数の巨大知性体はそれぞれの空間を保有し、自身の領域を拡張すべく人間とともに演算戦を繰り返していた。そこへ新たに超越知性体が現れて、物語はさらなる展開を見せる。 逆流するリボルバー、床下のフロイト、ボビーソックス、鬱化する空間...それぞれが短編の随所に顔を覗かしては物語を紡いで行く。 ブックカバーの楕円形の曲線が示すとおり、20の短編が総体としての物語を組み立てる。 不思議な読書体験必至の異色作。

    0
    投稿日: 2012.01.05
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    単行本には収録されていない、書き下ろし2篇と解説が読みたくて購入。流れの中で読むのと、2篇だけ後から読むのでは入れ込み度が違う。これから読む人は、単行本ではなく文庫本を読んだ方がいい。解説はちょっぴり分かったような気がするが、やっぱり分からない。解説だけで25ページあるところが、この本の特徴を示していると思う。

    0
    投稿日: 2011.12.24
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    自分参照機関 bullet=弾丸 BOX=箱 クラック【crack】壁や岩壁などの、裂け目や狭い割れ目。マリアナ海溝 鰻 靴下界 鯰の孫ではありません アイデンティティ 床下からフロイト 無意識 見当違いの方向へ球を投げる 八丁堀 巨大知性体 北海道生 東北大学 後藤さんのこと

    0
    投稿日: 2011.11.28
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    11月8日読了。円城塔のデビュー作、「イベント」発生前後の人間と巨大知性体たちの右往左往、ボーイミーツガールを描く短い物語たちの集り。ディックやアシモフのSFを好んで読んできた私には「SFは遠いところへ来てしまった」感があるが・・・。どの立場から何を語ってもあらゆるツッコミを受けうる「小説家」という立場と、自分が何であるか・そもそも「ある」とはどういう状態なのか悩んでも答えも出ない生を生きつづけなくてはならない「巨大知性体」(あるいは人間?)は似たようなものなのかもなーとも思う。小説の前半は「お前、自分の持っている知識をただ並べてるだけだろ」という印象ももつが、後半になって徐々に物語の向かうところ・作者の意思が自分に浸透し始める感覚がなかなか快感。

    0
    投稿日: 2011.11.08
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    訳が分からないけど、訳の分からない方面に、まだ使ったことのない自分の思考領域を切り開いてくれる、そんな本。面白かった。

    0
    投稿日: 2011.11.03
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    とにかく理解できない箇所が多すぎて、雰囲気を楽しめた話もあったけれど、 読み終わってもあまり手応えがない。途中からは佐々木敦氏の解説と交互に 読んで、分かったような気になって済ませることに。 こういう理解を超えた突飛な作品は初めてといってもいいくらいで、読みやすく 分かりやすいものばかり読まないで、たまにはこういうものを読むのもいい かもしれない。このまま投げ出すのも癪なので、これからいろんな本を読んだ後、 またいつかチャレンジしたい。

    0
    投稿日: 2011.10.26
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    読むのに時間がかかったー!文章が理解できず、進まない進まない。結局半分以上理解できなかったんだけど、「イベント」があった世界はおもしろいなあ、と思えたので読んで良かった。

    0
    投稿日: 2011.09.29
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    理不尽・支離滅裂、のうように見せかけて、どの話も薄く緩くつながっていく。粉々になった時、というコンセプトを、素晴らしくおいしく料理している。 単なるタイムパラドックス話に出さず、色々な分野からネタをかき集めた素晴らしいSF。1つ1つのエピソードが小説になってもおかしくない。

    0
    投稿日: 2011.09.28
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    円城塔『Self-Reference ENGINE』読了。 何書いてるか全く分からん。 ボーイミーツガールの側面と宇宙を巡る軋轢の解決が平行しているというのは分かる。 逆に言えばこれしか分からない。 どんな話?と言われれば答えられるが、どこが魅力?となると皆目見当がつかない。 キャラクターや世界観に感情移入して物語を理解する読書スタイルの人には多分合わない。 自己啓発や参考書が好きという人には好まれそう。 感情を全く軸にせず、何かすごいこと起きててこんな感じですよ世界ってすごいねみたいな話なので、人間おいてけぼりが好きな人には嵌まると思う。 話の繋がりを理解しても「だからどうした」にしかならない。 ここを理解したからといって物語が大きく動く訳でも謎が解決することもない。 一つ一つの短編としてみれば確かに面白いが、長編として読む場合体力必須になる。 起承転結というよりはきーーーーーーと間延びして最後までーで終わる感じ。 合う人・合わない人が真っ向から割れる小説だと思う。

    1
    投稿日: 2011.09.22
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    SFはメタフィクション。 フロイト先生が地下からわいてくる。 それは無意識。 人間に無意識と科学というものはない。 SFと文脈はメタフィクション。 無意識のフロイト先生はSF作家か?

    1
    投稿日: 2011.09.15
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     結局何なのかなーと思ったんだけど、つまり、時間というものがある時を境にとち狂ってしまって、世界の因果関係がとち狂っているから、こういうある種のおとぎ話が書けるのだろうかと、思う。これについては例えば最初の話がとにかく解りやすくて、ちょうど僕の手許にある都筑卓司先生の「タイムマシンの話」にも、ピストルを撃ったから死ぬのか、死んだ後に引き金が引かれるのかという喩え話が載っているが、ちょうど本作の01 Bulletとネタが被っていて、結局は因果の逆転と寓話なんだろう。ただ読んでる途中の感覚としてはSFというより、というよりという表現が適切かどうかは置いといて、たくさんの破天荒な短編が並んでいるといった風情である意味では、ボルヘスに近いなーと思った。より自然科学の理論的なボルヘス。

    0
    投稿日: 2011.09.14
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    最初は、文体と文章の並べ方が面白いだけという印象で、ちょっと退屈だなと思いながら、半信半疑で読みはじめた。つながりがあるような、ないような、短いエピソードが連続するのだけど、3つほど読んでそのルールが少しつかめてから、面白さが跳ね上がった。 たった1つの出来事を99通りの物語に書きかえた、『文体練習』(レーモン・クノー)をSF的に広げてみた、という説明が妥当かどうか分からないが、そんなふうにも感じた。この無責任なほどに自由な世界は、ときどき彗星のように現れる斬新な快作ゲームのようでもある。 通勤電車でダラダラと期間をあけて読んでしまったので、次は一気に再読したい。

    1
    投稿日: 2011.08.02
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    すごくずるい。けむにまくような人を喰ったような文章で霧の中を進むよう。 序盤は全く入り込めず苦痛を感じながら読み進めていたが、慣れてきたせいか徐々に面白く感じてきた。 これほど風景を想像しながら読み進めることが困難な作品もあまりないと思うが、そこに固執せずに読み進めるのが正解のような気がする。短編で全体を組み立てる手法もユニークで面白い。 TomeとかJapaneseとか笑ってしまった。想像力をフル回転させて巨大知性体の姿を思い浮かべよう。

    2
    投稿日: 2011.07.22
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    申し訳ないのですが☆2つ。 表紙と目次のイメージと、中身が全然違った・・・ 難しそうな言葉を使っても中身はあまり無機質じゃなかったです。 SFにしてはリアリティがないしあまり科学の話じゃないし。 もはや短編集なのか連作なのかもよく分かりませんでした。 星新一だと思って読めばよかったのかも。

    0
    投稿日: 2011.07.19
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    ぷひゃー!やっと読み終わった!!たぶん、買ってから一年は経ってる。笑 訳わからずに読み進めていった。ほんとに全然わかんないの。でも途中ぐらいからあれ?って気付くの。 そう、ここには全てがなくて、全てがある。あるのにない。ないのにある。 大丈夫、繋がっていくから。 これは再読してこそ面白い小説なんだろーなと思う。

    0
    投稿日: 2011.07.11
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    不思議な文書だった。 自己再帰、参照の輪。 作品やアートであるとおもうが、物語と言っていいのか不明、その意味で、私が読みたいものではなかった。

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    投稿日: 2011.04.20
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    とにかく物語の核自体があいまいで繋がっているようにもみえるんですがグッチャグチャ。もうなにがなんだか分かりません。でも一つ一つの物語は面白いんです。特にGround 256、Daemon、Bomb、Echoが好みです。頭が痛くならないように深く考えずに読むのがベストだと思います。

    0
    投稿日: 2011.03.20
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    第七回小松左京賞の落選作で、この回は伊藤計劃「虐殺器官」も落選していたらしい。 最初のうちは一篇一篇つながりがない物語のように思えるが、読み進めるうちにゆるやかなつながりを持ち始め、本自体が脈動をはじめるような感覚。解説ではSFの知識がなくても読めるというようなことが書いているけれど、多世界解釈などの免疫がなければしんどいかも。時系列的にはじまりから終わりに向かって、あれがこうしてこうしたからこうなったというような話ではないから。 収録の「Yedo」とかすごくふざけてて好き。

    0
    投稿日: 2011.03.19
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    プロローグとエピローグを含めて22の短編から成り立っている小説。全ての短編が組み合わさって一つの形を成す(らしい)が、僕は佐々木敦の解説を読むまでこの小説の全容(らしきもの)は分からなかった。 解説を読みながら、この短編で出てきたこのパーツは全体をあの短編とあの短編に繋がって、こういった意味を成す(のかもしれない)ことが分かったけど、それを自分で理解するには現代文の入試問題を解くように、下線を引いて文構造をメモしながらではないと、僕だけでは自分の解釈を導き出せない。 知人に「円城塔の『Self-Reference ENGINE』ってどんな話なの?」と聞かれても、「複雑で僕には理解できなくて、内容も掴みどころがないんだ」としか僕には答えるしかないと思う。

    0
    投稿日: 2011.02.24
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    22篇の短編から成っており、それぞれが独立した形をとっているが全体を通すと繋がっている。 故意にか自分の理解力が乏しいのか定かではないがレトリックが難解で完全に理解することが難しかった。というか理解できていない部分が大半である。しかし文章を読み進めることが苦ではなくむしろ言葉の組み合わせに美しさ?というか心地の良い奇妙さを感じ感動を覚えた。 人類の技術が人類の手を離れ知能が発達していった社会(シンギュラリティー)での巨大知性体、超越知性体、アルファケンタウリ星人の話や畳一面に敷かれたフロイト、脳の増幅化に成功し自らを箱の中に閉じ込めたエコー、未来側の狙撃手に向かって発砲し続ける頭に銃弾の埋まった女の子など何がなんだがわからない。 正直この本を説明するのは無理だと思う。読まないとこの雰囲気は伝えられない。面白いので読んで見てください。個人的にはComing soonが好き。あとユグドラシルが可愛い。おわり

    2
    投稿日: 2011.02.18
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    一言でいうなら「…ヘンな本」。 読んでいる途中でも、読み終わった後でも、この感想は変わらなかった。 理解できそうで理解できない。途中で「わかんなーい」と私の頭が音をあげそうになるけど、不思議と読める。 でもやっぱり理解は出来てない。 絡み合う話と話、時間と時間がぐるぐる巡って、最後までわかったようでわからなかったような。 なのに、突然収束するようにピントがあってくる瞬間があったりして。 それでいいんじゃないかと思う。 時間を置いて読み返せば、また違った世界が見えてくるかも知れない。 …床下から大量のフロイトが出てきたら、嫌だなぁ(笑)

    0
    投稿日: 2011.02.11
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    100ページくらいまで頑張ったけど、ギブアップ…。 私には難解すぎて楽しさを感じとれませんでした。 いつかレベルアップした時にもう一度表紙を捲りたいと思います。

    0
    投稿日: 2011.02.06
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    これは現代の神のない時代に神話たろうとした不器用な物語だ。 神話の欲望とは、エアマスターの言葉を借りれば 「私はこの世界においてどの位置にいる?」というものだ。 単なるアイデンティティよりも この問いは「この世界において」という注釈の分だけ 私を取り囲むものへの配慮と倫理がにじむ。 巨大知性体の階梯構造とやらは 神話における神々の系譜学に相当する。 ただし、これは時間において積み重なるのでなく、 常にすでに実現された積層として表現されている。 これはアーカイブに包囲された現在、 すべてが終わり、忘却とともに始まる現在の戯画でもあろう。 そしてこの構造は神話の存在を許さない。 つまり、時間によって安泰とされたものが、 バックアップによって保護されようとした途端、どうしようもなく、 確信のおけないシステムへ移行している。 そのうえで、人間の不確定な直感といい加減さと笑いとに 希望の種をまいておくのならば、 この物語はほとんど前置きに尽くされてしまったとも言えなくもない。 力作に違いないが、以上の理由で星はそれほどあげられない。 ただ、多数のSFのパロディであるような側面も持っているようで ユグドラシルと超超超超越知性体との対決シーンは きっと伊藤君のハーモニーのラストシーンからだと思う。 こういう加筆動機は嫌いじゃないよ。R.I.P.

    0
    投稿日: 2011.01.24
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    この本はまさにここにあってここにないのだ。 時間が整然とするのをやめた後の御話 困ったことに僕は感想を何も書けない 自分で言葉を紡ごうとしてもでてこないのだ 喉の奥にひっかかって出てこないどころではなく、全く出てこようとしないのだ 機会があればもう一度読み返して書きなおそうと思います

    0
    投稿日: 2011.01.21
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    ちょっとくどい文章が病みつきになる。 単行本版とちょっと違うらしいので(フロイトの数とか)、単行本の方も欲しくなる。 ちょうすんごい巨大知性体たちとの暮らしは、すごすぎてすごさがよくわからない。 つまりは特に何も変わらない。

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    投稿日: 2011.01.06
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    とりあえず巨大知性体萌え!(「自然」萌えか?) メタとメタとメタの隙間にナンセンスをゴリ押しで突っ込んだような文体は筒井康隆の偏執的な長編を思い出させるけど、あそこまで読んでて虚しくはならないw 全く関係無いように見えて、すこしだけ関係のある短編集にワクワクしてしまう人におすすめ。メタな話にあんまり慣れてないと読むのは辛いのかもしれないけど、正直理解できなくても(僕のように)十分楽しめると思う。解説が丁寧なのも良!

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    投稿日: 2010.12.17
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    ゼロ年代ベストSFの第4位の作品。自分としては、ちっと理解できずに撃沈ですね。解説に「ごく平均的な思考能力と感受性を備えて、ちゃんと読めば、何が物語られているかは誰でも分かるように書かれていると思うと」とありましたが。 時間の流れの中を過去に行ったり未来に行ったり、過去の改編で未来が変わったり、ちっと理解しずらいプロットでした。

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    投稿日: 2010.11.14
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    パラレルだと思っていた直線同士がつとした一文で繋がる一瞬の美しさだとか、一々キザったらしい言い回しだとかオチだとか、あくまで真顔のままに吐き出される冗句だとか、婉曲な下ネタだとか。今すぐ他人に勧めたくなる魅力はたくさんあるんだけど、一方で至極真っ当な常識を持った人に「破綻してんだろ」って突っ返されたら頷くしかないとも思う。 でもこれまでのもの(というかこれより先の?)に比べたら随分と分かりやすい話。SFとして読んでもコメディとして読んでも問題はないような気がする。特に「Yedo」とか、そんな超越知性体も巨大知性体もあってたまるか。笑ったわ。

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    投稿日: 2010.11.06
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    全体的にちんぷんかんぷんでござった。 全力で読者を煙に巻こうとしてる時の森博嗣や筒井康隆的なフレーバーを感じました。皆頭いいな。 所々に腹が捩れるすっとぼけたエピソード挟んでくれてるのが心憎い。ニヤニヤする。 ラストはディファレンス・エンジンを思い出した。オマージュなのかな?

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    投稿日: 2010.10.14
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    久しぶりに、なんだこれ、どうなってるんだ、という小説を読めたけれども、全然知識のない分野なので理解できているかは怪しい。でも満足。文体が好みであちこちにぐっとくる場面がある。 全然ドライではない話。 なんとなく敬遠していたのがもったいなかった。ほかの小説も読みたい。 ややこしいこと事態になっているのに登場人物が気楽だったりしぶとかったりとにかく個人的なところを何とかしようとする話は好きだ。 Bullet、A to Z Theory、Ground256、Deamon、Contct、Bomb、Sacra、Disapear が特に楽しかった。 巨大知性体群にだんだん愛着というか可愛げが出てくる不思議。 ともかくも立ち続けるのだ。 ユグドラシルの華奢な体を支える脚は震えてはいないのだろうか。 水をくみ出すか、穴を塞ぐか、手を止めて溺れるかだ。しのぐのだ、一瞬一瞬を。港が見えるまで。大洪水が起こって地表が沈んでしまった無数の球体の上で。 だからこれからもよろしくと、巨大知性体たちは主張している。

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    投稿日: 2010.09.29
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    一個一個の短編がつまらないわけではないんだけど、全体像がぼんやりし過ぎていて、連作としてはちょっと。 気楽に読むにはちょっと重たいかなぁ…。

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    投稿日: 2010.09.12
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    これはまじでやばい。本好きを自称するなら読むべし。 この作品が提供するのは読書のための読書で、それ以上でもそれ以下でもない。恐らく読む人に依っては憤ることもあるのではないか、とすら感じる。 でも僕はこのお話しに出会えて良かったと思う。読み終えた今、何故かとても幸せな気分だ。 また好きな作家が増えてしまった。

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    投稿日: 2010.08.16
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    『ハーモニー』の後に読んで良かった! SFというか幻想小説というか…ふわふわしつつ尖ってる。 読了後の感覚としては森愽嗣に近いかも。 続き、読みたいけど…ない方が綺麗かな。

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    投稿日: 2010.08.10
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    理解が出来たような、出来ていないような。 意味があったような、なかったような。 読み終わったような、読み始めていないような。 きっと、もう一度この本を読むことになると思います。

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    投稿日: 2010.08.10
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    因果律の崩れた世界での断片化した物語たち。床下から出てきたフロイトとか、喋る靴下とか、百二十億字を越える日本文字とか一つ一つの物語は魅力的で面白んだけど、読み終えてみても結局良く分からない。いつか再読せねば

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    投稿日: 2010.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     新しいかたちのSFの登場です。しかも面白い。  物理を基本にしたハードSFに対し、数理を基本にしたこのSFはなんと呼べばよいでしょうか。論理SF?それとも純文学SF?  全てがありになる世界は、全てが無しになる世界も含む、従って全てはありであり、かつなしである。この無限円環のなかで繰り広げられる巨大知性体の戦いと人間の可能性の物語。22話の短編小説から構成されているが、1話ごとに趣が異なるため飽きることなく、同時に全てが絡まっている。一度読み通したあとに、解説を参考にもう一度目を通すと、登場人物と世界の相関がクリアになり、2度楽しめます。  個人的に好きな話はいくつもあるが、文庫化される際に追加された2話、「Bobby-Socks」「Coming Soon」の連携がうまいと思う。どうでもいいような靴下型存在Bobbyとの問答だけで終わる前者と、後者で超越知性体との対決で再び現れるBobby。この追加された2話が2周目の円環であることから、さすがの物語内・超越知性体も油断を見せたという展開で、かつ著者はこれが続編の予告ですと匂わせる。こういった技巧のうまさは、従来の物語の伏線とは一線を画しているかと。続編を期待しています。

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    投稿日: 2010.07.19
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    時間をめぐって綴られるいくつかの物語が、どこかで混じり合ったり合わなかったり。ひとつの大きな世界観の中で、多層的に短編が絡まり合って紡がれた長編時空SF。 時間が一方向に進むことをやめてしまった複雑な多次元宇宙と巨大知性体(ちょー高性能なコンピュータ)の演算で回っていく、理解するにはかなり難しい世界。でもその語り口はどこか少し切ない。それが過ぎてしまったものへの想いなのか、これから至るものへの想いなのか、それとも今あるものへの。 線分ではなく、点で描かれた時間の物語。自分の立っている時間とやらを、ふと見つめ返してみたくなった。

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    投稿日: 2010.06.18
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    何か意味があるようで何の意味も無い本だった。言葉遊びというか、理論遊びというか。科学的にあり得ない事「もしも」が実現したらというのを真面目に、同時に不真面目に語っていて、ヒマなときにちょっと頭の体操がてらかるーく読むのに適した本だと思う。

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    投稿日: 2010.06.08
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    世界の自動生成アルゴリズムを小説家にたとえてしまう円城塔。 私は氏のそういう感覚がだいすきだ。 この文庫版の装丁も、すき。

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    投稿日: 2010.05.26
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    SFというか、Math-Fiction ? 時間軸が暴走して、因果律もハチャメチャになった多重時空間宇宙。 ドタバタも、グタグタも、シュールな展開も、ちょっと熱い展開もありぃな、22のショートショート。 (文庫版は2パート追加されているそうな) 懇切丁寧な解説付き。

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    投稿日: 2010.05.10
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    私には、正直難しかったです。とはいえ、01:Bulletは、好きです。2人の少年と1人の少女、そこに片思いが絡んでさらに時間SFでまとめてみましたというお話です。 このあたりまでは、単純に時間ものかなと思って読んでいたのでさほど苦もなく入っていきました。全体を長編として読み通すには、記憶力と理解力と想像力を結構必要とするのではないでしょうか。 カート・ヴォネカットの作品にも宇宙はそこで終わっているってあったなぁ。次元が増えるというのはそういうことなのかな。

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    投稿日: 2010.05.06
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    ね、眠い…眠くなる。 何せ書いてあることが難しい。そこはかとなく。 しかし本には「読むべきペース」というのがそれぞれあると思い、この本は「ゆっくりそのページを理解しながら読む」のが適切かと。 『虐殺器官』に続き俄かSFファンにとっては衝撃的な出会いでした。 目次の並びも秀逸。 しかし10ページ以上にわたる解説を読まなきゃ半分くらいしか理解できんかった…

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    投稿日: 2010.04.12
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    電車の中で読んでると眠ってしまうことが多かった。多分椅子があったかかったせいなのだけど、この本の雰囲気もあったかかったせいかもしれないな、と思う。 好きな話は「Box」と「Yedo」と「Freud」と「Sacra」と「Japanese」 「Infinity」でちょっと泣きそうになった。 八丁堀のその後がきになります。

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    投稿日: 2010.04.06
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    4/5 物語を語る物語を語る物語を…… という自己言及器官の円環性を描く。 対称性も勿論キーになりうる。 それ以上ではない。

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    投稿日: 2010.04.05
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    SFには「SFを語るなら1000冊読んでみよ」という言葉がある。 だが残念ながら私はSFはその100分の1がせいぜいの量しか読んでいない。 だから余り多くは語れないけれど 「SFを語るための1000冊の中に本書も入れてほしい」 そう思っている次第でございます。

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    投稿日: 2010.03.10
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    ふだんSFを読まないので、この作品がその中でどのような位置づけをされるのかはよく分からない。 でも、この作品は純文学以上に冒険的なことをやっているのは確かだ。 そういったジャンルを度外視したまさに文学。

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    投稿日: 2010.03.06