
総合評価
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powered by ブクログ表題作の『蒼龍』含む5つの短編が収録。いずれも江戸時代を生きる市井の職人、商人、武士たちが主人公。 読者に想像させる大胆な終わり方が印象的。 『のぼりうなぎ』・・・職人が大店の手代に転職して四苦八苦する話。現代でもありそうな話である。 『筋わかれ』・・・現代のビジネスでも通じそうな、商人の話。 『菜の花のかんざし』・・・個人的に一番好きかも。憎いところで話は終わる。人によっては消化不良かもしれないが。 『長い串』・・・ラストのタイトル回収はお見事。 『蒼龍』・・・落語の人情噺にありそうな物語。作者の遍歴も知って読むと、なお感慨深い。
1投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログ4.0 山本一力の小説を初めて読んだけれど、なんとなく先が読めながらも感動できるので、好みなのかもしれない。次はあかね空を読む。
0投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ良いですね。山本一力。 上記のように最後の「蒼竜」を除いては2001年に発表された作品です。山本さんが「あかね雲」で直木賞を受賞したのが2001年ですので、ちょうどその頃の作品になります。 一方「蒼竜」はデビュー作です。本人があとがきに書いているように、荒っぽさもありますが、新鮮な力も感じます。膨大な借金を背に新天地での活躍を狙う、自らの体験を時代小説に映した作品です。 どの作品も時代小説らしいしっとりした情緒の中で、物語が悲惨にならずポジティブです。そして爽やかな読後感が得られます。そこが山本一力さんの魅力ですね。 お勧めです。
1投稿日: 2017.10.30
powered by ブクログ作家初期の作品で短編5編集でしたが、どの話も良かったですね!江戸時代の清々しい人間模様を描いた作品ばかりで、まさに下町の人情にふれた作品ばかりでした。「菜の花かんざし」だけは時代の悲しい宿命を描いた作品でしたが。 貧乏でもしっかりと生きていく主人公の姿や家族を含む、まわりの絆(支え)を描くのが作者の真骨頂ですね! すっかり山本一力ワールドに、はまった私は、これから作品を読み進めていきたいと思う今日この頃です!
1投稿日: 2017.07.04
powered by ブクログ時代物短編。 5つの短編のうち、最初の『のぼりうなぎ』と 『菜の花かんざし』は最後どうなったのか。 妙な所でくぎられ、後は想像にお任せします状態? どう転んだのかが気になります。 主人公も様々で、職人だったり店の若君だったり 武家だったり大工だったり。 おかげで色々な生活やら考え方やらが分かります。
0投稿日: 2016.08.04
powered by ブクログ短編5編。オール讀物新人賞受賞作でもある表題作『蒼龍』は作品単体で魅力的であるが、著者の投影(解説によれば)である事を知れば、その凄味はいや増す。選者をして『このひとが新人賞に応募し、私が原稿料をもらう違いは何か』といわしめたエピソードは惹きつけられた。
0投稿日: 2013.12.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「あかね空」を読み終えたあとだと、どこか物足りない感はあった。 それでも「あかね空」の下地としてしっかり読み応えはあったし、なにより自らの境遇と重ねたと勘ぐってしまうような「蒼龍」の展開。終わり方はぼかしてあるが、筆者の境遇を考えればきっと誉なのだと確信できる。
0投稿日: 2013.05.17
powered by ブクログ山本一力さんの短編集。 ストーリーは長編と同じくワクワクしたりしみじみしたり出来るんだけど、 短編なので、わくわくドキドキのピークで終わっちゃうのが寂しい。 まぁこの方の作品って、いつも最後が尻切れトンボな感じなので一緒と言えば一緒なのかもしれないけれど、 やっぱりそこまでの話が面白いだけに、分かっていても、その後の続きも読みたい!と思ってしまうんですよねぇ~。
0投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログこの人の時代物って巧いんだなあああやっぱり! 派手な物語ではないけどね、心に響く人情や粋な姿が本当にイイ! これはデビュー作を含む本だから、作者のキャリアが浅いうちに書いたものだと思うのだけど、とてもそうとは思えない落ち着いた雰囲気がいい。 特にお気に入りなのが以下の3話。 「のぼりうなぎ」:両方の立場が解るのよ。ただ、もうつらい。これはつらい。でも変わるんだな、という希望が覗く最後はね温かい。 「節わかれ」:粋な話! 単純に面白いし気持ちがいい! 「菜の花のかんざし」:切ない…! 武士としての己と父親としての自分の間で揺れ動くのが、切ない。 面白かった。
0投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログ初期の短編集。 指物職人か日本橋呉服大店の手代な抜擢される「のぼりうなぎ」、寛政の改革を前に、取引先との義理だてと周辺からの反発に配慮しつつ、高価な灘の酒を安価で安く振る舞う商いに切り替えたことで、不況の時代に立ち向かう酒問屋稲取屋を描いた「節分かれ」。この二編は以前にも読んだことがある作品だった。 タイトルの「蒼龍」は、借金まみれの大工が、一攫千金を夢見て、陶磁器の絵柄の公募に挑む。3年目は藍色の龍の図柄を選び、選考結果にイライラ、ヤキモキするが、ふと結果が出なくても幸せな自分の境遇に気付き、気持ちが楽になるという話で、作者の作家としての境遇を重ね描いている。 まだ、町民の暮らしぶりや江戸の食文化の描写力が充分に発揮されていない。
0投稿日: 2011.10.23
powered by ブクログなにか、つまらない いつものお仕事に携わる男たちの潔さや、爽快さが感じられませんでした 途中で放棄します 短編
0投稿日: 2010.10.09
powered by ブクログ「牡丹酒―深川黄表紙掛取り帖」のあとがきに紹介されてて,手に取ったもの. 今まで読んだ山本一力氏の本は長編だったため,短編集を求めていなかったので,いまいち感があるけど,良かった. 山本一力氏の本はどれもそうだけど,また読みたいと思える一冊.
0投稿日: 2009.11.30
powered by ブクログうーん。やっぱり短編はしっくりこない。 のめりこんできたと思った頃に終わってしまう寂しさ。 山本作品も長編がいい。
0投稿日: 2009.11.11
powered by ブクログ読もうかなぁ・・・やめようかなぁ・・・と迷いに迷った末に読んだ一冊。 純粋に、感動した。 特に「菜の花のかんざし」と「蒼龍」は普通に泣いた。 「菜の花のかんざし」とか飛行機の中で泣いた(笑) それで分かったことは、私は夫婦ものに弱い。 っていうか家族ものに弱い。 「菜の花のかんざし」は、絶対にハッピーエンドだって信じてる。 何故なら、私はハッピーエンドが好きだし、この本の中に悲しい結末のものは一つだってないから。
0投稿日: 2009.10.06
powered by ブクログこの人の作品は初めて読みました。 たくさんいただいた本の中に入っていた1冊 時代ものって普段自分ではあまり好んで読まないんだけど この人のは面白いね すごく魅力的でわかりやすい。 今回のこれは商人もの、武士もの、とりどりだけど どれも人間臭くていいよ。 しばらくいろいろ読んでみよーーっと
0投稿日: 2009.07.02
powered by ブクログのぼりうなぎ、節分かれ、菜の花かんざし、長い串、蒼龍の5つの短編集。最高のハッピーエンドではないけど、じんわりと心が温かくなるような話ばかり。江戸の情緒に触れる一冊。
0投稿日: 2008.01.06
powered by ブクログ表題作は著者がオール読物新人賞を受賞した作品。その他に4編の短編が含まれている。市井物だけでなく、武士物も2編入っている。「蒼龍」は大工が話し言葉で物語っている様子がよくある時代物とは一線を画しているように思える。この話は、作者が借金を背負って作家になるために新人賞に応募していた様子を時代物に反映して書いたと言われている。そのような解説を読んで、作者の自伝的作品も読んでみたくなった。【2007年4月1日読了】
0投稿日: 2007.06.25
powered by ブクログ時代ものと言うと、剣客、市井、人物ものになると思うのだけど、本作は市井作品集。 鬼平にも言えるのだけど、丁寧に作ってある市井ものは本当に面白い。
0投稿日: 2007.05.11
powered by ブクログ山本一力は経済小説なのだと思った。時代が違うから通貨単位こそ違うが、細かい計算がたくさん出てくる。仕事で上手くいかないことがあっても、辛抱強く続けたり思い切った変化に取り組むことで、少しは、または大いに報われることもある。でもそれはゴールではなく、また先へ続く出発点でもある。 これが現代小説ならこんなにすんなり心に入ってこないだろうと思うのは、義理人情がすがすがしく感じられるからか。
0投稿日: 2006.02.21
