Reader Store
キッドナップ・ツアー
キッドナップ・ツアー
角田光代/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

236件)
3.5
33
75
88
24
4
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハルの心情がとても繊細に描かれていて、小学生ならではの気持ちを、やさしい言葉で、それでいて的確に紡ぎ出す。 なんだか掴めないお父さんと、不思議な旅に付き合わされるわけだけど、 そんな中で、素直になれないながらも心を通わせて行くところが、もどかしく微笑ましい。 かわいい家族でした。 終盤で登場する佐々木夫妻がなんとなくお気に入り。 コマツバラナツコ。

    1
    投稿日: 2012.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひとつひとつのエピソードは好ましい、けれども非日常な空気のなかのなまなましさ、それがウリなのかもしれないけれどやや閉口。 うーん…。

    0
    投稿日: 2012.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誘拐犯は二ヶ月ぶりに会ったお父さん。かっこ悪くて貧乏で情けないお父さんに振り回されながらも、ハルの心境には変化が…。 実際口に出した言葉と、思っていたのに、伝えたいのに言えない言葉の描写がうまい。お母さんとの取り引きの内容がなかなか分からないけど、終わり方はなんだか切なくて、ちょっとツンときた。

    1
    投稿日: 2012.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ≪ストーリー≫ ハルは夏休みの最初の日、ユウカイされた。 ユウカイ犯は、いつのまにか家からいなくなった父・タカシだった―― 2人は、ぎこちないながらも、一緒に旅を続ける。 お金がないらしいタカシとハルは、今までにしたことのないような旅に、 最初は戸惑い、徐々にお互い打ち解けていく。 海水浴、夜の海、花火、肝試し、自転車泥棒・・・ 2人でする冒険は、どれも楽しくて素敵だった。 なのに、急に父はハルに帰れと言う。どうやら、母との交渉が上手くいったらしい。 ハルはお願いする。「私の貯金で、一緒に逃げよう!」 でもタカシは言う。「それはできない」 そしてハルは母が待つ家に歩き始める。大好きになった、父と別れて。

    1
    投稿日: 2012.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これもお気に入りの1冊。角田光代さんが好きになったきっかけの1冊です。主人公ハルと父のかみ合っていないようで、かみ合っているようなやり取り、弱弱しい父と、何とも言えない空気を出しているが、何とも言えず好きです。さらっと読める、元気の出る一冊です!

    2
    投稿日: 2012.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    * 話題の一作 主人公のハルにすごく同感できる部分がたくさんある ささいな日常の中での出来事が「ユウカイ」を通して特別に見える気がする 最後までユウカイの理由が何だったかは明かされないけれど お父さんと娘って距離感がとても大切で 近いような遠いようなそんな距離をこの小説からも感じた ユウカイを通してハルとお父さんがちょうどよい距離に納まった感じ なんだかほんわかとしていて 読んだ後ぽかぽかするような話です

    1
    投稿日: 2012.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    サラっと読み終わった。 え?交渉内容はなんだったの? という感想で終わった。 女の子の一夏の成長物語、、なのかな。 あんまり女の子に共感できなかったなあ。 でも、文章は素敵でした。 初めて角田光代 さんを読んだけど、別の本も読んでみようと思いました。

    1
    投稿日: 2012.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    好き、とかきらい、というのは、毎日会ってる人だから言えることなんだと気づいた。おとうさんのことが好きなのかきらいなのか、私は自分でわからなくなっていた。 12 私は自分が、おかあさんともおとうさんとも、だれともつながっていない子供のように思えた。 おとうさんとかおかあさんとか呼べる人がまわりにいたことなんてただの一度もないような、そんな、気持ちになった。そう思うことは、決してさびしいことではなく悲しいことでもなく、うっとりするほど気持ちのよいことに思えた。 95 こんなに腹ペコでくたくたで、それでも何かをやったって思ったら、自分がものすごく立派な人のように思えるもんなんだ。 108 心の底からうれしいって思うなんて、何かやったって思うなんて、簡単なんだよ、わざわざ腹減らしてふらふらになってこんなけもの道歩かなくったっていいんだよ。 飢え死にしてみろって言いたいんじゃない、私は、たとえば、あんたと花火をすることだけで心の底からうれしいって思うんだって、そういうことを言いたかった。 たとえあんたの知ってる百人の子供が心の底からうれしいって思ったことがなかったとしても、私の前で、百人とは違う私の前でそんなことを言うべきじゃない。 110 ずっといっしょにいる、すごく大事なものなのに、それだけは、絶対に、選べないんだよ。友達は選べる。服だって、食べ物だって、学校だって、なんだってその気になれば自分で選べるのに、家族だけは選べない。176 ほかのすごく大事なことを選べるようになると、選べなかったことなんかどうでもよくなっちゃうの。きらいなら忘れちゃってもいいんだし、好きなら一緒にいてもいいんだし。それくらいどうでもよくなって考えてみると、それほどきらいでもないってことがわかった。177

    1
    投稿日: 2012.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中学受験のころに読んだ話。 ちょっとませてる女の子と、ちょっと変わったお父さんの、ひと夏の思い出。 一緒に過ごすなかで、関係も変わる、考え方も変わる、そして、もっと一緒にいたいと思う。 大人になった私には、お父さんの気持ちや立場が理解できるようになって、また違った気持ちを味わえました。

    1
    投稿日: 2012.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ロードムービーみたいな話っておもしろい。 行った先々での出来事や、旅をしていく中で成長して行く感じとか… ハルちゃんの気持ちわかるなーと子供の頃を思いだしたり。 面白かった。

    1
    投稿日: 2012.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「私」が別居中の父親にユウカイされた一夏の思い出。 ユウカイする父親はとにかくダメな人間で、小学5年生の「私」から見ても本当に無計画。 最初でこそファミレスに入ったり、旅館に泊まったりするものの、 最期はキャンプ場で壊れたテントを探し、電車賃がなくなり壊れた自転車のパーツを持ち寄り、 直して移動手段にしたり、全くもって頼れない大人。 ただ、「私」はどうしても父親を見捨てられない。 「私」にとっては、やっぱり唯一人の父親であり、小うるさい母親とは違う雰囲気。 最期、父親が母親とユウカイについて妥結(?)し、「私」を母親に返しに行く中で、 「私」はお父さんともっと一緒にいたいと言う。 確かにダメな父親だが、「私」と一緒にいることに喜びを感じてくれる父親は、 「私」にとってかけがえのない存在なのか。 「私」を中心に据え、大人の事情(ユウカイ)は最期まで何だったのかは明らかにならず、 肝心の母親の存在は非常に希薄。 ただ、小学5年生という、子供というには世間を知りつつある「私」が、 突然のハプニングに戸惑いつつも、その中で自分、そして家族を見つめ直す過程、 姿はとても清清しい。大人になった自分から失われた、何というか「純粋性」を感じる。 回収されない伏線があるなど、やや消化不良な感はなくもないが、 確かに独自の魅力を持った作品ではあると思う。

    0
    投稿日: 2012.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『Papa told me』ってマンガを思い出したよ。 娘と父親の関係って不思議で面白くって、近くて遠い。 小さい時こそ、この関係って大事だと思う。 これ、映画になってるのかな? なってたら見たいな。夏休みの一ページ。

    1
    投稿日: 2012.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    詠んでいると子供のころを思い出す。 ちゃんと自己があるのに大人の事情で左右される子供の日々。 誰もが持っていながら忘れてしまう子供時代をリアルに描く筆力に感動しました。

    1
    投稿日: 2011.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    父親が娘をユウカイし、旅をする話。父親は母親と取引をしようとするがその内容は最後まで語られなかった。 確かにキッドナップだけど、感じられるのは父娘の心の絆だった。旅をしているうちに、父のことが好きになっていく。 謎な部分も多いけど、これもひとつのテクニックなのだと感じる。父と会いたくなる話だった。

    1
    投稿日: 2011.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    展開で読ませる小説ではなくて、父子の微妙な関係を繊細に表現した作品。主人公の女の子が自分の娘にそっくり。

    1
    投稿日: 2011.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    夏の始まりの日、父親に誘拐される。破天荒な父親に振り回されながら、でもこの誘拐劇がだんだん好きになっていく。ひと夏の思い出。 めちゃくちゃな父親だけど、どこか心があったかくなる作品。宿坊の場面が好き。 ラストはなんかすっきりしなくて残念。

    1
    投稿日: 2011.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    離婚した父親と出かける夏の逃避行? どんな理由があれ、どんなにださくても、やっぱり血の繋がっている父親は1人しかいないんだ。 自分の境遇とも似ているところありまして、ひきこまれて2日で読了!

    1
    投稿日: 2011.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さらっと読めた作品。角田さんの作品ははじめてだったけど、普通のことを的確に書く作者さんだなと思った。約半月、ユウカイ犯とすごす主人公。あの年代の頃の私はどんなだったっけ?と思いながら読んでいた。最後は、おそらく、私がその年代には気づけなかった「一人一人が個個の人間」という ことに気づいているハルがすごいと思う。ユウカイ犯にとっても、ハルにとってもなんだか切ない最後ではあったけど。ところで、結局、「ユウカイの取引」って、何だったんだろう?

    0
    投稿日: 2011.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ただのひと夏の冒険で終わらない切なさを読み終わったあとに感じた。最後のシーンから二人のその後が憶測できる。それからもう一度最初から読みたくなる本。

    1
    投稿日: 2011.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【私を見下ろすお父さんの背後には、車輪のぴかぴか光るいろんなタイプの自転車があった。きっとこの人は、私がいなかったら、なんの罪悪感もなく鍵のかかっていない自転車を拝借しちゃうんだろうな、と私は思った。本当のことを言うと、私はそう思うことがうれしかった。甲斐性ない。だらしない。お金ない。3N(ナイ)父親と、ハルとの、ひと夏のユウカイ旅行。新進文芸作家の描く、あたらしい児童文学。 】

    1
    投稿日: 2011.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    五年生の夏休みの第一日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。犯人は二ヶ月前から家にいなくなっていたおとうさん。だらしなくて、情けなくて、お金もない。そんなおとうさんに連れ出されて、私の夏休みは一体どうなっちゃうの? 海水浴に肝試し、キャンプに自転車泥棒。 ちょっとクールな女の子ハルと、ろくでもない父親の、ひと夏のユウカイ旅行。私たちのための夏休み小説。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 面白かった! 結局おとうさんとお母さんの取引内容わからんのかい!っていうもやもやは残ったけど… ハルが、助けてーって叫んで警察に連れてかれるとこで、おとうさんが焦ってDNAって叫び回ってるとこで、電車なのに吹き出してしまった…… あとハルがわりとクールで、たまにおとうさんに強く文句言うとことか、なんか色々面白かったよ!

    1
    投稿日: 2011.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    突然のユウカイ、段取りの悪いツアーに、正直呆れながら読んでいたのですが、実の親子にしかわからない絆、みたいなものが光って見えるような気がして、最後は安心しました。

    7
    投稿日: 2011.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    それなりに角田さんだし、おもしろいし、いいのだけど、でもって、最後で結局要求を明かさないのも、おそらくかえって物語に味わいを与えたり、単純じゃない魅力的なものにしているような気がするが、いろいろつっこみたくなるんだ、一体なんのために父はお金をそんなに使ったのか、とかさ。

    0
    投稿日: 2011.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく感動したけど、うまく言い表わせない、と思っていたら、重松清さんが私の気持ちを解説で代弁(それ以上に饒舌だけど)していた。 子供も大人も感動できる話。

    1
    投稿日: 2011.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    娘をユウカイという名のもとに、夏休みを一緒に過ごす父と小5の娘の物語。 危うい関係のように見えて、実はどこにでもある親子の感情のすれ違いやら、共感を呼ぶもどかしさ、言葉にできない気持ち・・・その一瞬、一瞬がリアリティをもつ。 ある種のさわやかさで、締めくくられる。最後も素敵。 どうってことない終わり方だが、なにも解決されず、なにもわからなくても、時間を共有できた満足感がある。

    1
    投稿日: 2011.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    お父さんに誘拐された女の子、ハル。あんまりかっこよくないお父さんが、誘拐で連れ回されるうちに嫌いじゃなくなっていく。海に行ったかと思えば寺に泊まったり、穴あきのテントに寝たり、2週間近くをおとうさんといっしょにすごした。昔のアパートのことを思い出したり、お母さんの妹との秘密の話しを思い出したりした。お父さんとお母さんの若い頃を想い描こうとするが上手く描けない。それでもお父さんとお母さんが出会わなければ自分がイマココにいることがないという事実がハルの胸につきささる。口に出せた言葉と出せなかった言葉。もっとお父さんと一緒にいたいという気持ちに気付いたハルはもっと誘拐ごっこを続けたいといいだす。しかしお父さんとお母さんの取引きは成立し、家に帰ることになってしまう。 取引の内容はわからないまま。 普通の夏休みがハルにはかけがえのないものとなった。 ハルは家に帰る。お父さんは何処かに行く。そんな夏休み。

    1
    投稿日: 2011.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「対岸の彼女」を激しく勧められて、「女たちのジハード」もなかなか良かったから結構買い集めてる角田さん。 しかも自分の好きな、主人公=ちっちゃい子供!! これはどんぴしゃストライクぅーー!!と、思いきや、そんなこと無かったりして。 何がダメだったんだろうね。 文章もちゃんと小学生が書くような、簡単な言葉だけだったし、 一応“本音”と“建前”を使い分けてるけど、心の中は文句タラタラな思春期真っ只中ちゃんと出てたし・・・ おとうさんがショボすぎるからかな? おとうさん、もう少しガツンと親の愛っての見せてよ! それからこれは自分の希望だけど、ハルがね・・・なんと言うかね・・・ちょっと希望とね・・・ませすぎじゃない? 小5って、父親とギクシャクする時期か?する時期だったかなー?もうちょっと遅くね? と、言う、自分の“理想の娘像”、“理想の父親像”、及び、“理想の家族像”からずれていたが故にウーンだった一冊。 娘を作って小5まで育てて読ませて感想を聞くしかないのか!? 年取るって嫌だーーーーーー!!!!

    1
    投稿日: 2011.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    お父さんと娘。最初はコントのように演じた「誘拐」が結構ホンキで。娘も当初はいつものお父さんに付き合っているが、しだいに自分のおかれた状況に戸惑い、疲れ、開放され、幸福を感じる。夏休みのわずかの時間であっても大きく成長する娘の若さや力強さにしっとり感動する一冊。

    1
    投稿日: 2011.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学生にとって夏は特別。田舎の匂いや縁側で食べたスイカ、花火、暗がりで見たホタル。そんな懐かしさを思い出させてくれる一冊でした。

    1
    投稿日: 2011.04.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ■感想 子供の頃、冒険物語を夢中で読んだ時の様な気持ちで、読み進めました。 読んでいるのが楽しかった。 ハルとおとうさんの会話のキャッチボールが最高でした。 相手の突拍子もない変化球を見事に受け取り、負けずに変化球で返す・・・みたいな言葉のキャッチボール。 そして、実はその言葉通りではない、いろいろな気持ちや思いが、不思議と相手に届いている・・というのが、ジーンときた。 時にハルは、無視という手段で、わざとボールを返さない時もあったけど、おとうさんからのボールは必ず受け取っていたもの。 飽くまで、ハルという少女の目線で描かれた、おとうさんと過ごした、ある夏休みのできごと。 おとうさんとおかあさんの大人の事情は、最後まで描かれていなかったのだけれど、どこか醒めていたハルが、おとうさんや他の人を愛おしいと自覚するようになったハルの成長が、この物語のキモ・・かなと思う。 ドラマ(映像)にたら面白そうだなー。 お父さん役は、さんまちゃんかなぁ・・・^^; 角田光代さんの小説は、心地よい残像感が後を引き、丁寧に読みたい、もう一度読みたい・・・と思うことが多く、好きだなー・・と改めて思います。

    1
    投稿日: 2011.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お父さんに誘拐されて…。 2人で過ごした数週間。頼りないお父さんだけど、なんだか楽しそうだったな。 所々に入る挿絵が和む。

    2
    投稿日: 2011.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物たちの気持ちが大切に描かれていて、切なくなったりホッとしたり…。 角田さんのこまっしゃくれた(たぶん)子供時代が目に浮かびます。

    1
    投稿日: 2011.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    角田光代さんらしい、読みやすく難しくない言葉で綴られた、口に出せないやさしい、そして良く分かる思いの物語。最後まで明かされない秘密も、だからこそ含みがあって、膨らんで、素敵。

    1
    投稿日: 2011.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    父親として、子どもとの関わり方を考えた作品でした。角田光代さんの作品は、家族を扱ったものの中では秀逸だと思います。

    1
    投稿日: 2011.02.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりに読めた本は角田光代でした。 角田さんらしいっちゃらしい。この雰囲気。けど、もう少し期待していた私にとっては少し物足りない。 読んだ後に久しぶりに達成感というか、ここいい!みたいのがなくて解説を読んだけどいまいち納得できず。 けど、小学5年生のとき、自分のことを自分で決められない感じとか あのころは自分にとっては全てで必死になっていたものを、大人は惜しげもなく捨てたりすることに対する怒りとか、は、すごく懐かしかった。

    1
    投稿日: 2011.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    五年生の夏休みの第一日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。犯人は二か月前から家にいなくなっていたおとうさん。だらしなくて、情けなくて、お金もない。そんなおとうさんに連れ出されて、私の夏休みは一体どうなっちゃうの? 海水浴に肝試し、キャンプに自転車泥棒。ちょっとクールな女の子ハルと、ろくでもない父親の、ひと夏のユウカイ旅行。私たちのための夏休み小説。 読みやすかった! 最初はどうなっちゃうのかなーと思ったけど、最終的にはよい終わりかただと思いました。 夜の海で浮かぶシーンがよかったなぁ(*^_^*)

    1
    投稿日: 2011.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結局お父さんとお母さんの交渉の内容は明らかにされないし謎なままでなんとなくもやもや(自分で想像は出来るけれど)。 子どもの成長物語なのかな、これは。 嫌いじゃないけど、特別面白いわけではなかった。 謎なままおわる話は得意じゃない。

    0
    投稿日: 2011.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    普段なら絶対に読まないタイプのジュブナイルなんだけど、何となく読んでみたらなんだかほっこりあったかい気分になってしまって、あれ、俺、なんか弱ってる?ってちょっと思った。思春期直前の小5の女の子をお父さんがユウカイする話。ちょうど同い年の娘がいるんでヤツに読ませたらもう少し俺のことをソンケーするんじゃねえかと画策してみたりして。ああ、弱ってんな、俺。

    1
    投稿日: 2010.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誘拐と称した父子旅行を通して心が少しずつ通じていく様が描かれている。ぎこちない親子の会話がと少女の心の変化が綴られている。 普通の人なら、 『こんなことあった!』 『分かるなぁ』 っていう気持ちになるのかもしれない... 私は子供時代、いつも近くに父がいて、一緒に過ごしてきたから、この作品の良さがわからなかったです

    0
    投稿日: 2010.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    児童文学にしておくのはもったいないと思った。大人になりきれてはいないし、こどもと呼べる年でもないからかお父さんとハルの気持がどっちも分かる!ような気がした。 ひとりっこの私は、大人に囲まれて育ってきたし、口は割と達者な方だったから、大人が勝手に作ったタブーのせいで話に混ぜてもらえないことがものすごく嫌だったことを思い出した。 私だって知りたい!一緒に悩みたい!相談に乗りたいのに!って本気で仲間はずれにされたような気持ちになる。 犬とか猫が自分を人間だと思ってしまうような感じ? かといって、大人には大人の事情があるし、大人にもどうしようもできないことや、責任を全て負うことから逃げ出したいという思いだってある。 解説の重松さんが言っているように、この物語のミソは、言葉になっていない部分なんだろうな。 言葉にしなくても知らないうちに少しずつ理解しあっていく、歩み寄っていく感じ。それでも全てを許し合って予定調和的に仲良し親子になるわけじゃないのがよかった。 蛍のシーンでパッと何かが変わった気がする。 心地良い確執とでもいうべきだろうか。 自分と親は別の生き物なんだ。でもそれでいいんだ。となんとなく肩の荷が下りるようなストーリーでした。 ゆうこちゃんの言ったことがある意味真理なのかな。

    1
    投稿日: 2010.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    5年ぶりぐらいかな~ 前は受験の時に読んだんだけど 久しぶりだったから新鮮! なぜかずっと中村明日美子さんの絵ででてきてうふふ! だらしのないお父さんがすてき~

    1
    投稿日: 2010.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学5年生のハルは、夏休みに、別々に暮らしているお父さんに誘拐されます。お父さんはお母さんに取引を持ちかけているのです。 子どもの頃にこんな夏休みを体験できたら楽しかっただろうな。といっても、実際に夜通し自転車の荷台に乗り続けるとか、山の上のお寺(宿坊)を目指して延々と登っていたりとかはきつそうでしたが。 そんなサバイバルな日々を過ごしていると、ぎこちなかった二人の関係がだんだん、しっくりくるようになってきてほほえましかったです。 解説の中で重松清さんが、「人と人との関係」について描いた物語だと言ってました。 確かにうまく言葉にならない感情や、気持ちを隠すような言葉にもやもやすることはよくあります。気持ちを伝えるって難しいですよね。 それをどうにか伝えようとするところに共感できました。 お父さんがどんな取引をお母さんに持ちかけていたのか、これからハルの家族はどうなるのか、いろいろと気になるところです。

    0
    投稿日: 2010.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    浦野所有。 新潮文庫の100冊に選ばれていたので手にしたのですが、まずまずの作品でしたね。児童文学なので、可もなく不可もなく、無難な展開といったところでしょうか。

    0
    投稿日: 2010.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    (ネタバレ注意) おとうさんにふりまわされて、全然思い通りにならない逃避行。角田光代さんは何か、思い通りにならないことを抱えてたのかな? でもお父さんは、「そういうのをいちいち、人のせいにしてちゃいけないんだ」って言ってる。そこへ結びつくための約200ページ。

    1
    投稿日: 2010.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「児童文学」という範疇から(良い意味で)逸脱した1冊だと思った。 角田光代の小説には「家族」を題材としてものが多く、大抵は何かしらの闇を抱えている。けれど、闇があるのに、なぜか読んでいてその闇を許してしまうような、そんなテンポで話が進む。それが心地よい。

    1
    投稿日: 2010.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国語力をつけよう!という講習会に親子で参加したときにすすめられた。父娘の距離感の変化の過程を丁寧に描いていて共感できる。

    1
    投稿日: 2010.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    (2005.02.13読了)(2005.01.15購入) 主人公は、小学5年生の女の子、ハル。夏休みに父親に誘拐されて、海へ行ったり、レストランで食事をしたり、キャンプ場で、キャンプしたり、お寺に泊めてもらったり、壊れた自転車で、移動したり、・・・。父親と娘の関係が面白い。 もともと「お父さんは家にいるんだかいないんだか、いるとしても帰ってくるのは私が眠りに落ちる頃だし、朝目が覚めてもお父さんはとうに出かけているかまだ寝ているかしていた。」「二ヶ月くらい前から、本格的にお父さんは帰ってこなくなった。」 お父さんとお母さんの間に何があったのかは書かれていない。娘を誘拐して、お父さんは時々お母さんに電話で、要求を突きつけているらしいのだけれど、何を要求しているのかかかれていない。 最初結構お金があったみたいで、娘に幾つか洋服を買ってあげたり、レストランで食事をしたり、割といいホテルや旅館に泊まっていたのが、お寺や、キャンプ場へと、お金がなくなってゆくさまがよくわかる。 旅の途中で、大声で、叫んで、お父さんを知らないおじさんだといって、警察に行ったこともある。お父さんは、「カツ丼食べさせてもらえなかった」と残念がっていた。 子供でも読めるように漢字があまり使ってない。割と面白く読めた。 著者 角田 光代 1967年 神奈川県生まれ 早稲田大学第一文学部卒業 1990年 「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞受賞 1996年 「まどろむ夜のUFO」で野間文芸新人賞受賞 1998年 「ぼくはきみのおにいさん」で坪田譲治文学賞受賞 1999年 「キッドナップ・ツアー」で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞 2000年 路傍の石文学賞受賞 2003年 「空中庭園」で婦人公論文芸賞受賞 2005年 「対岸の彼女」で直木賞受賞 (「BOOK」データベースより)amazon 私を見下ろすお父さんの背後には、車輪のぴかぴか光るいろんなタイプの自転車があった。きっとこの人は、私がいなかったら、なんの罪悪感もなく鍵のかかっていない自転車を拝借しちゃうんだろうな、と私は思った。本当のことを言うと、私はそう思うことがうれしかった。甲斐性ない。だらしない。お金ない。3N(ナイ)父親と、ハルとの、ひと夏のユウカイ旅行。新進文芸作家の描く、あたらしい児童文学。

    1
    投稿日: 2010.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私はおとうさんにユウカイ(キッドナップ)された! 私の夏休みはどうなっちゃうの!? 五年生の夏休みの第一日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。犯人は二か月前から家にいなくなっていたおとうさん。だらしなくて、情けなくて、お金もない。そんなおとうさんに連れ出されて、私の夏休みは一体どうなっちゃうの? 海水浴に肝試し、キャンプに自転車泥棒。ちょっとクールな女の子ハルと、ろくでもない父親の、ひと夏のユウカイ旅行。私たちのための夏休み小説。 何も考えずに読むと面白い。

    1
    投稿日: 2010.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これも思い入れアリなので★4つ! お父さんにたまにイラっとするけど、まぁそれもよし(笑) なにげにハルのお母さんのお姉さん?が好きだったなー ざっくばらんな女性に憧れる(・o・) ラストはなんか切ないと言うか寂しいというか… お父さんっ(泣)

    1
    投稿日: 2010.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    父娘の心の交流の話。 ドジで間抜けな父親と勝ち気な娘が、一夏の誘拐ツアーを繰り広げる。 最初から最後まで二人の心はすれ違い続ける。でも、なぜか切なさと優しさがにじみ出てくる。 父娘ということで、映画の「アイ・アム・サム」を思い出しながら読んだ。 後から気づいた。夏が舞台の小説……、真冬に読んでしまったのだと。

    1
    投稿日: 2010.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    離婚して二週間前から家にいなくなったお父さんに誘拐された主人公ハルの不思議な夏休みは、とても言葉ではいいつくせないような切なさでした。 お父さんのヘタレっぷりときたら・・・ダメ人間、ダメオヤジ、そういう言葉がベストフィットする人です。お母さんと何の取引をしているのか結局わからずじまいでしたが、わからないといえばなにからなにまでよくわからない。お父さんの現在の住所も職業も。でもそのわからなさも全部ふくめて、読み終わって、いいお話だったなあ~と思いました。わからない分、いろいろ考えていいのかも。 二人が改札でわかれた後、お父さんはどこに帰っていくんでしょう。お金もないのに。しかもこれきり二度とあえなかったりして・・とか、ホント想像はつきない。わし個人としては、このお父さんは不幸な人生を生きていくんだと思う・・・。ていうか不幸希望。どこまでも軽い。存在までも軽い人ですから。まあそういう人生もアリですか。

    1
    投稿日: 2009.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    父娘の旅行が、父の「キッドナップ(=ユウカイ)」をきっかけに始まります。 子供っぽい父とクールな娘の掛け合いが素敵。 楽しいんだけれど、どこか切ないストーリーが心に染みます。

    1
    投稿日: 2009.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ●2009年10月上旬頃読了 主人公の女の子、ハルが二ヶ月前から見かけなくなっていた父親に誘拐され、連れまわされるお話。 これだけ書くと暗い話のようですが、全くそんなことはなく、父親に付き合ってあげているというカンジ。父親もだらしがないというか考えなしというか楽観的な印象で、二人で誘拐の旅を楽しんでいるというカンジでした。 父親は妻に向かって何かハルを誘拐するかわりに何か要求を呑んでもらおうとしているようでしたが、最後までその要求が明かされることはありません。 どこか児童文学のような、どの年代の人でも楽しめる物語だと思います。

    1
    投稿日: 2009.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    別居中の子供のようなお父さんがある日主人公の女の子を誘拐する話。お母さんとなにやらもめているらしいが内容は最後まで明かされない。誘拐されている最中にいろんなところに連れて行ってもらい、お金はないながらもお父さんとこのまま逃げ続けてもいいかな、と思ってしまう女の子。駄目でいい加減なお父さんと思いつつもやっぱり好きなんだなという気持ちが感じられてキュンとなった。

    1
    投稿日: 2009.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私にとって、角田光代はほんとに痛いところばっかついてくる名手なわけだけど。 この小説にいたってはすんなり読めた。 出てくるのがきっと、小学5年生と、そのダメ親父だからだろう。 でも、最後にそのダメ親父が、娘に向かって言うセリフが、誰のせいにもしちゃいけないというそのセリフが、やっぱり痛かった。

    1
    投稿日: 2009.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく読みやすい! 最後の最後まで分からないことだらけ 取引条件が気になって、一気に読んだのに・・・ ハルのひねくれ具合が自分に似てる

    1
    投稿日: 2009.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学5年生の女の子が実の父親に誘拐される。 一見犯罪モノ?!かと思うが、スリリングな話ではなく、むしろ真逆な感じ。 この世に完璧な人なんていない。 でも欠点もひっくるめて好きという人が誰にでもいるはず。 共感できるとこ多々。 家族って何だろうって改めて考えたくなる。 人間っていいなぁって思える。

    1
    投稿日: 2009.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    5年生の夏休みの第1日目、主人公のはるが誘拐された。犯人は、2か月前からいなくなった。お父さん。そのあとは、お父さんと二人で、ひと夏の誘拐旅行。とても心あったまる作品です。とても面白いので皆さんもぜひ読んでみてください。

    2
    投稿日: 2009.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学五年生のハルは、夏休みの初日にユウカイされた。犯人は、二ヶ月前からいなくなっていたお父さん。 貧乏なのに調子ばっかりよくて、行き当たりばったりでめちゃくちゃなお父さんとの逃亡生活。 ハルのシュールなつっこみが面白かった。 口から出るのはどうでもいいことばかりで、肝心なことは心の中。 そうかもなと思った。

    1
    投稿日: 2009.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    きました! たまーにくる、このググっとした感じ! やっぱりあたしは夏の話が好きなんだなああははは! お父さんとハル。 お金なくて、誘拐犯と間違われて(いや、実は彼自身は誘拐犯だと思ってるんだけど)「でぃいえぬええっ」って叫ぶ姿。 ああ、恥ずかしい、みっともない、かっこわるい! でも、なーんか、あたたかくていとおしい。 こんな風に、あたしにもお父さんがぴかぴかとして見えるときがある。 そうなったのはホントつい最近で、高校生中学生の時はお父さんが大嫌いだと思っていた。 のに、大きくなるにつれて、好きになった。(ああ、はずかしい!) だから、この年でお父さんを、こういうお父さんだ、素敵なのかもしれない、って思ったハルは大人だなあ、と思う。 ただただ思う。

    1
    投稿日: 2009.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    五年生の夏休みの第一日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。 犯人は二か月前から家にいなくなっていたおとうさん。 だらしなくて、情けなくて、お金もない。 そんなおとうさんに連れ出されて、私の夏休みは一体どうなっちゃうの?  海水浴に肝試し、キャンプに自転車泥棒。 ちょっとクールな女の子ハルと、ろくでもない父親の、ひと夏のユウカイ旅行。 (アマゾンレビューより引用) この文章に引かれて読み始めたのですが、話の内容と共にハルのキャラが気に入りました。 冷めた視点でお父さんや周りの大人達を観察している様子が面白い。 お父さんの思いもよらない行動に最初は「付き合ってやってる」という感じだったのが、 だんだんハル自身もそれを楽しむようになっていく心の移り変わりが伝わってきました。 子供の視点で語られているので、大人達側の事情が謎に包まれているのですが、それはそれでいいのかもしれません。 こういう自動文学(というのかな?)はあまり読まないジャンルなのでなかなか新鮮でしたね。 これ、福田麻由子ちゃん主演でドラマ化したら面白いやろうなぁ。 お父さん役は、ぎばちゃんかさんまさん辺りでいかがですか、フジテレビさん。 こうやってキャラをイメージしながら軽く読めた作品でした。

    2
    投稿日: 2009.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者が児童書としてかきあげた作品。 少女の挙動や感情に、 この本の受賞暦もうなずける。 よくまとまったわかりやすい、文学作品だと私は思う。

    1
    投稿日: 2009.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    角田さんの小説にはまって初期の頃に読んだ。 お父さんと娘のおはなし。なんだか手つなぎ遠足って感じだ。 懐かしい夏の匂いを感じさせる。 そういえば、読んだのは中学生のときだったかな。

    0
    投稿日: 2009.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    情報科教員MTのBlog (『キッドナップ・ツアー』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51213463.html

    0
    投稿日: 2009.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どうして母親とかきょうだいとか、自分で選べないんだろうって、何度も考えた。 だってずっといっしょにいる、すごく大事なものなのに、それだけは、絶対に選べないんだよ。 友達は選べる。服だって、食べ物だって、学校だって、 なんだってその気になれば自分で選べるのに、家族だけは選べない。 それってちょっと、まちがってるんじゃないのって、私はずっと考えてる子供だったの。 お父さんが娘をユウカイして連れまわすっていう話なんですが、 父のことを何にも知らなかった私が夏休みの間父に連れまわされることによって父と言う人間を知ってそして、どうなることも無く分かれていくって言う話。 ちょっと読み込みが足りない気もしつつ 多分まだこの本を理解するまでに至ってないからか、あんまり楽しいとは感じませんでした。 でも、終盤にかけて出てくる言葉、今回引用させてもらったところもそうだけど、こういう言葉遣いが角田さんの好きなところです。

    0
    投稿日: 2008.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よかった! こんなオッサンになりたい わかるわーってかんじ 親父って別に毎日家にいなくてもいいと思う 将来子どもに衝撃を与えてやりたい

    0
    投稿日: 2008.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本もまた二年前くらいに読んだ本。 唐突に始まった二人の旅(?)。 軽い気持ちで読んでみるのがいいかもしれません。

    0
    投稿日: 2008.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    角田作品の中では異色じゃない?と思って読んだ一冊。 面白くないわけでないんだけど、心に残らなかったなぁ。

    0
    投稿日: 2008.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日常にあるもどかしいことが、 とんでもない設定の中でうまく描き出されていておもしろいです。 ただ、正直あの挿し絵はちょっと蛇足かなあ。

    0
    投稿日: 2008.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おとなと子どもの微妙な事情を、娘と父親の視点から描いた作品。 文体も優しくて、読みやすい。チャリ乗ってこうとするくだりのシーンがすごく好き。 お母さんを想像するのも楽しす。

    0
    投稿日: 2008.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-143.html

    0
    投稿日: 2008.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数年前に購入し、そのまま何故か放置していたのだが、 読む本がなくなり、発掘された1冊。 感想は… …。 そんな感じの本です。

    0
    投稿日: 2008.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おとうさんにユウカイされます。私。 夏休み、もう終わっちゃうね。 そんな季節にぴったりです。 あー、角田光代の想像力がほしい。 小学生とか中学生にも入りやすい作品だと思う。

    0
    投稿日: 2008.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    気になる作家角田光代さんの有名な作品を読んでみた。キッドナップなんてたいそうな事件性を含んだ難しい小説かと思いきや、父と娘の面白おかしい一夏の出来事を描いた小説であった。

    0
    投稿日: 2008.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    児童書らしいけど、中学生くらいに私が読んでいてもよさは分からなかったと思う。大人のための児童書。お父さんと娘の誘拐小説。

    0
    投稿日: 2008.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を読むの、恐ろしく久しぶり… 夏休み、はりきってたくさん借りたけれど、読み切れる気がしねぇ! そんな夏の始まりにふさわしい、しっかりと繊細な話でありました。

    0
    投稿日: 2008.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あんまりかわいくて、どうしようかと思った。 小学校五年生の夏休み、ハルはおとうさんにユウカイされた。 この物語は語らない。なぜ父と母がいまや一緒に暮らしていないのか、父が母に何を要求したのか、父の年齢・職業さえも。 それなのにわたしたちはなんとなく、なぜキョウコさんとおとうさんがうまくいかなかったのかをうすうす感じ取ることができるし、それでもおとうさんはとても魅力的な人だと感じることができる。 実際、ハルとおとうさんのやりとりはめちゃくちゃかわいい。後盤になるにつれハルはこの奇妙な二人旅に慣れはじめ、おとうさんをきらいだと思わなくなる。 一番好きなシーンは、バーベキューのシーン。火がうまくつけられなかったり段取りが悪くて、しょげてしまったおとうさんをハルがなぐさめるシーン。だめな大人と気を使う子供、って大好きな組み合わせです。 あ、次点はスーパーのシーンね。調味料大臣ってなんだ。かわいすぎないかおとうさん。 離れて暮らしていた親と子が二人で旅に出る物語、ときけば大体筋も展開も予想できるものだが、この本にはそういうわざとらしさがなかった。劇的な心境の変化とか、もっともらしい台詞とか、そういうものなんてなくて、むしろ二人ともじれったくなるほど不器用で、愛しかった。

    0
    投稿日: 2008.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どうして母親とかきょうだいとか、 自分で選べないんだろうって、 何度も考えた。 だってずっと一緒にいる、 すごく大事なものなのに、 それだけは、 絶対に選べないんだよ。 友達は選べる。 服だって、食べ物だって、学校だって、 なんだってその気になれば自分で選べるのに、 家族だけは選べない。 それってちょっと、 まちがってるんじゃないのって、 私はずっと考えてる子供だったの。 でも ほかのすごく大事なことを選べるようになると、 選べなかったことなんかどうでもよくなっちゃうの。

    0
    投稿日: 2008.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しばらく姿を見なかったおとうさんに誘拐されたハル。一体どこに行くんだろう。まあしかたない、つきあってやるか。父と子の関係。母と父は別れたかもしれないけど、それを「離婚」と二文字では決して表さないところがいいなぁ。ほんとうは物事ってそんなにスパスパ割り切れないものだもの。

    0
    投稿日: 2008.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ストーリーは面白そうなんだけどね。 途中からつまんな〜い。 後半はグダグダな感じ。面白そうと期待して読んだからがっかりかな

    0
    投稿日: 2008.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私は、たとえば、あんたと花火をすることだけで心の底からうれしいって思うんだって、そういうことを言いたかった。たとえあんたの知ってる百人の子供が心の底からうれしいって思ったことがなかったとしても、私の前で、百人とはちがう私の前でそんなことを言うべきじゃない。

    0
    投稿日: 2008.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    児童文学的に、というよりもあまりにも児童文学然としすぎていて、それは悪いことではないのかもしれないけれど、ちょっと物足りなくもあって。

    0
    投稿日: 2008.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    紹介文を読んでからずっと気になっていた本。 まあまあ読みやすかったかなあ。 でもあたし的にはメッセージが見えてこなかった。

    0
    投稿日: 2008.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み始めからワクワクした!子供の視点からの描写が上手くて、このくらいの歳にどんなふうに物事を考えてたかを思い出した。

    0
    投稿日: 2008.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    父娘物はストライクゾーンど真ん中のはずなんですが、あまりにも浮世離れした父親のキャラクタ設定と、絵に描いたように「最初は拒絶するも最後は心が通じ合ったと勘違いする」娘の心の描き方がどうにも腑に落ちず、最後まで違和感が残りました。解説の重松清はちょっと褒めすぎじゃないですか?

    0
    投稿日: 2008.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    角田光代のキッドナップ・ツアーを読みました。家族と暮らせなくなってしまった(らしい)父親が小学5年生の娘を連れ出して、いろいろな街を旅してまわります。父親はお金が無いので、汚い旅館、寺の宿坊、に泊まり、そして最後は野宿まですることになってしまうのでした。父親は冗談めかしてユウカイ旅行だ、と言っています。なぜ、この父親が母親と子供と暮らせなくなったのか、父親は母親と交渉しているようだが、何を交渉しているのか、そのようなことは全く物語られていません。このためか、娘の立場から不甲斐ない父親を見て感じていることがストレートに表現されています。言いたかったけど言えなかったこと、言わなければいいのに言ってしまったこと、女の子の想いが物語られていきます。生身の小学生の女の子がお父さんにぶつける気持ちが等身大で表現されていて、物語を楽しむことができました。

    0
    投稿日: 2008.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学生女子の、お父さんとの距離感とか、 イライラが爆発してしまう瞬間とか、 そういう部分の描き方が分かりやすかった。 そうそう、自分も×年前、こんな感じでキレたりしたよね、みたいな。

    0
    投稿日: 2008.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    父親と娘のひと夏の物語……だけど、お仕着せがましい感動モノじゃなく、淡々と、細部を描くことで伝わってくる2人の微妙な距離なんかがイイ感じ。好感度大。

    0
    投稿日: 2007.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分自身が娘を持つ父親として、とてもほのぼのとさせられる作品だった。 口が悪い生意気な5年生の女の子「ハル」 肝試しのシーンとか、かわいい。 娘が大きくなったら、一緒に旅をしたいなぁと思った。 でも、この父さんのように、家に帰らないようにはならんがね…。 なんでこの父さん、家に帰らなくなったのだろう。

    0
    投稿日: 2007.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏休みの第1日目、ハルはユウカイされる。しかし、ユウカイ犯はしばらく会っていなかった実の父親なのだ。物語はハルの視点で展開されていくが、クラスでいちばん背が低い小学5年生という設定に忠実な語り口であり、語彙も平易なものばかりだ。そのためか児童文学とされることが多いようだが、そこに描かれているのは、父と娘の絆の再認識というような単純な解釈では片付けられない深みがある。大人こそ楽しめる物語かもしれない。

    0
    投稿日: 2007.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雰囲気よい。あと、最後の解説?にある一節が素晴らしい。 角田さんが、電車でぺらっぺらの会話をいつまでもいつまでも交わし続ける男女を見て、「おまえら、互いを離すなよ」と呟いたというその…

    0
    投稿日: 2007.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    以外にも角田光代作品はこれがお初でした。これは児童文学なのですね。児童文学だからってことではないけれど、なんとなく物足りない感じ。他の作品も読んでみないとあかんなぁ。

    0
    投稿日: 2007.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    がよく表れている。 自分が小学5年生のときにどんなことを考えて、どんな口調で話していたのが気になってきた。 すっきりはしないつくりになっています。

    0
    投稿日: 2007.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    父と娘のひと夏の物語。思春期の娘と父。この微妙な関係だからこそわかりあえること、わかりあえないこと、言葉にできること、できないことってあると思う。角田光代の文は深い。

    0
    投稿日: 2007.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文庫の挿絵がテキトウだと思った本。 中身は面白く、父の「おれはろくでもない大人だよ」という言葉はちょっとだけ涙腺にキた。

    0
    投稿日: 2007.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2007.08.29 子供向けの小説みたいだけど、充分面白かった。夏休みと父と子。それだけでなんだかジーンとします。

    0
    投稿日: 2007.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルを見たときから気になっていた一冊。 お父さんに誘拐されるハル。すごい反抗的だけれども、お父さんとの誘拐の旅でかわっていくハル。 でもなんか好きになれないというか、よくわからない感じがした。 お母さんとの交渉が結局なんだったのか気になったし、お父さんが誘拐しようと思った理由もわからないから、ちょっと納得いかない部分がある。

    0
    投稿日: 2007.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学生の女の子が夏休み初日に突然父親に「誘拐」され、あちこちを旅行するお話です。 自分の気持ちを素直に表現できないほど人見知りだった主人公が成長していく様子が細やかに描かれている作品です。 (うりかもめさん)

    0
    投稿日: 2007.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙買い本です。 誘拐犯は実の父!という切なくもおかしな話です。 全体的にはほのぼの感あふれる雰囲気で話は進みますが、主人公が妙に大人びてたり、いかにも子どもっぽかったりが、面白く読めました。切なかった。

    0
    投稿日: 2007.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏休みに私が父親に誘拐される話。 おとなびた風(あくまで風)の娘と、子供っぽい父親の交流なんですが、時々、娘の喋り方や言葉遣いが嫌いで、時々、父親の言葉遣いも嫌いで、イマイチ応援できない誘拐旅行でした。 せめて、母親との交渉が素敵な内容だったと思いたい。

    0
    投稿日: 2007.08.13