
総合評価
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powered by ブクログさすが麻耶雄嵩としか言えない。 おもしろい。 随所に忍ばせる遊び心が好みすぎる。 主人公静馬が訪れた因習村の神、スガルの後継者が殺される。 隻眼の少女、御陵みかげは名探偵である母の名を継ぐ為、この事件の解決に挑む。 第64回日本推理作家協会賞 第11回本格ミステリ大賞 らしい。 殺人方法が派手で好き。 巧妙な犯行を重ねる何枚も上手の犯人に翻弄されるみかげ。 隻眼ってだけでかっこいいのに、聡明なみかげは、とにかく最後までかっこいい。 ネタバレ厳禁だし、できればあらすじも読まないでほしい一冊!
18投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ探偵の御陵みかげのキャラクターと、奇妙な村の舞台設定はいかにも本格推理ものめいてよかった。しかし真相はどこかインパクトに欠けていた印象だった。
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ作品紹介・あらすじ 自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪れた大学生の種田静馬は、村の伝説の地で起こった少女の首切り事件に遭遇する。被害者は古から村を支配するスガル様の後継者で、九年後に起こると予言される大難事に備えるべく修行をしていた。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った水干姿の十八歳の隻眼の少女の名は御陵みかげ。名探偵であった亡き母、御陵みかげの遺児で、母の名を継ぐべく、元刑事の父の手ほどきで各地で探偵としての修養を積んでいた最中だった。静馬は助手見習いとして、みかげと共に被害者の琴折屋敷へ向かうが、そこでは第二第三の殺人が待ち受けていた。三つ児の三姉妹、そして父を失いながらも難事件を解決したみかげ。だが、18年後に同じ現場で18年前を再現するような悪夢が……。絶品の超絶本格ミステリー。第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトル通り、片目が義眼の少女探偵の話。義眼となった理由は最後で出てきますが、何故水干(牛若丸の着てるようなやつ)を着ているのかは謎のままでした。 しかも同じ名前を母-娘-孫娘で受け継ぐのでややこしい。 事件の起こる名家というかその村も、宗教上のしきたりみたいのが孫子の代まで受け継がれてるので、それもややこしい。 世界観に慣れるまでやや暫くかかりました。でも現代の話なんですよ。 推理ものなので、途中で探偵が推理する所が何度も出てくるのですが、一応理屈は通るものの今一腑に落ちない、というのを繰り返します。その辺りの塩梅が上手いです。 最後にはちゃんと全部繋がってスッキリ終わるんですが、犯人の凶悪事件を起こす動機というか目的というかが、なんともすえ恐ろしい。 本命を殺すために他5人首落とされてます(比喩じゃなくて、本当に生首死体です)。殺されてしまった人は殺され損というかそんな感じです。 ABC殺人事件の、名前がCだかDだかの本命を殺すカムフラージュのために無駄に殺されちゃったAやBの名前の人と同じくらい意味のない殺され方。 いやいや、恐ろしい〜!
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログなかなか難解でしたが面白かったです。途中何度もこの人が犯人なのかなと思いましたが、最後の展開は予想外です。何より御陵みかげのキャラが濃すぎて印象深かったです笑。これから推理小説をどんどん読みたいと思った一冊でした。
8投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログある寂れた温泉街に伝わる地域信仰を 巡る殺人事件を、 隻眼の名探偵みかげと 自殺願望のある青年が解決していく ストーリー。 正直 色々と無理があるし長い。 謎解きパートも盛り上がりに欠ける。 ダブル受賞のインパクトに 期待し過ぎたかもしれない。
0投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろんな賞を受賞してるし評価も高いけど、私には合わなかったです。 水干、緑の義眼、オコジョ、必然性はあったのか? みかげや静馬の魅力が伝わらなかった。 警察無能すぎ、動機弱すぎ、トリックガバガバすぎ(◯◯術って…)うーん
4投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ何なの麻耶雄嵩。 何かおかしいなあ、と思って読んでいたら…… どこかでネタバレを読んだ記憶があるけれども、それでも面白かった。
0投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ隻眼の少女 麻耶雄嵩 読了 超絶ミステリーでした。 京都大学 推理小説研究会 の方でしたか。 先人の作品をよく勉強して、超絶な作品を作りたいと思っておられるのでしょう。 先輩作家さんたちからの推薦を受けているのも、納得できます。 おおくの時間をかけて書かれたことでしょう。 次の作品も期待して読みます。
0投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ麻耶雄嵩さん初読です。「隻眼の美少女探偵・御陵みかげ」VS「村を守る絶対的信仰の女神・スガル」と云いましょうか、世襲制が核を成し、横溝正史の連続猟奇殺人事件に向き合わされた感覚でした。 本作は二部構成となっており、第一部の舞台は1985年の冬、信州の無名の秘湯です。スガル様の後継者となる少女たちが、悲惨な事件に巻き込まれます。御陵みかげが、助手見習いの静馬とともに、難事件の真相に迫っていく展開です。 諸々の違和感を拭いきれず…、みかげの隻眼、巫女装束、死に地を求めた静馬の軽い言動、みかげとスガルの世襲制の謎等々。多くの犠牲を払い解決したかに思えましたが…。 第二部は18年後の2003年。再び村を訪れた静馬は、再びかつてをなぞるようなスガルの後継者連続殺人に遭遇します。まだ終息せず計画的な意図なのか、偶発的な新たな展開なのか、静馬と二代目みかげが謎に迫っていきます。 終盤は、怒涛の伏線(違和感)回収の展開で様相が一変します。本書全面カバーの惹句「ここまで恐ろしいヒロインは他に存在しない」は、そういうことだったのかと唖然とさせられました。正体の意外性と動機の恐ろしさは、解決や真相の足元をぐらつかせ、インパクトマックスでした。 一見して、終末は爽やかな印象ですが、その裏にある代償は余りにも大き過ぎた気がします。設定の見事さは認めるものの、読後感が微妙なものとなりました。
71投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ数十ページで読むの辞めてしまった。。アラフォーになってきたせいか、文体とか文章とか会話とか、あ、無理だって思うことが増えてきたせいかな。。
0投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1部がちょっと長かったなぁ。名探偵と名乗るわりに殺人は食い止められないし、推理も荒削りなみかげにイラっとして、400ページもあるし(単行本)これは期待外れ…と思ったら2部では全部をひっくり返す驚きの展開! 1部はこの為にあったのか! それでもやっぱり長かったです…
6投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログ土着の神を信仰する寒村で起こる連続殺人事件に、巫女装束の少女探偵が解決に挑む。 途中で結末が解ってしまったし、それ以外の選択肢がない状態で話が終わったので、もうひと捻りほしかった。
0投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ過去と現在で同じような事件が起こります。 ネタバレになるので詳細は書けませんが、設定だけなら探偵と助手(見習い)が琴折家で起こる事件を解決していく王道的な感じなのですが。普通に読んでいくと終盤ひっくりがえされます。
9投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ美少女探偵・御陵みかげ。 なんて魅力的なキャラクターなんだろう。 1作で終わらせるのもったいないからシリーズ化して欲しい。本格ミステリ大賞受賞作なだけに謎解きもあっと驚く意外性が… 横溝正史作品へのオマージュが満載なところも、個人的にめちゃくちゃ好みだった。
2投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯の「最恐のヒロイン」という記載によって、探偵のみかげには裏があるのではないかと先入観ありきで読んでしまったため、読破後の衝撃は薄れた。 夏と冬の奏鳴曲などの作品から続けて読んできたために、他作品と比べると衝撃は薄く感じた。ある程度著作品に慣れてきた部分もあると思う。最初にこの作品を読んでいたら、もっとびっくりして評価も上がったように思う。 とはいえ、先入観をもって読んでいたといえども、みかげが自作自演で犯行に及んでいるとは読書中到底思えず、見事に騙されてしまったため悔しい。 みかげが真摯に事件に向き合っているように見え、犯人を必ず捕まえるという意思を感じてしまった。また、連続で殺人が起きて悔しがり、父が亡くなった時には涙を流し、助手の静馬と心を交わしていくのが自然な過程として描かれていたことも、違和感なく読んでしまった。名演技すぎる。(腹話術は無理があるのではないかと思ったが、、)読者を良い意味で欺く文章だったと思う。 帯記載の文からみかげの怪しさを感じつつも、最後に暴かれるまで怪しさが露呈しない内容だったのは良かったと思う。 ただし、読んでいる最中に分からなかったとはいえ、やっぱりみかげは最恐のヒロインなんだという、ある種犯人のネタバレをくらっての読書となったため、そこは個人的には読破後の余韻を感じられなかった。 夏と冬の奏鳴曲の桐璃が義眼の話をしており、本作の隻眼の少女とシンクロする。
1投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログ凄い物語でした。 犯人は、最後の最後まで分かりませんでした。 確かに超絶技巧ミステリでした。 後半が怒涛の展開なので、前半はある程度我慢が必要かも。
2投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ前半は麻耶雄嵩にしてはまともだなぁなんて思ってたら、終盤の怒涛の展開にしてやられました...w 偽物の手がかりをばら撒きまくる犯人に対して、手がかりの真偽をロジックによって愚直なまでに取捨選択していくのが面白いと思った。 麻耶作品特有のなんとも言えない後味を残す結末も好き
17投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ【2024年98冊目】 自殺をするために村を訪れた静馬は、そこで一人の少女と出会う。白い水干に赤い袴を纏った少女はみかげと言う名の探偵なのだという。二人が出会った翌日、村で神様に等しいとされるスガルの候補とされていた少女の首なし死体が見つかり、静馬はみかげと共に殺人事件の調査を行うことになるが…。 ちょっと冗長でした〜。テンポが合わなかったとも言えます。こっちの説明は長いのに、ここはそんなあっさり?!みたいな部分も多かった。最初に登場人物や家系図表もありましたが、それを見つつでも登場人物の関係性が複雑で、第二章入ってからはお手上げでした。 あとは結構つっこみ所も多かった気がします。辻褄を合わせるためのよくわからない確認みたいなセリフがあったり。 あとは最後まで静馬に感情移入できなくて、ちょっと引いて見てました。人としての合わなさなのか、なんなのか。 感情よりも出来事に重きが置かれた書かれ方だったのもあるかもしれません。
4投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ世間の評価は高いのに、何冊読んでも、いや読めば読むほど受け付けない相性の悪い作家がいる。私にとって、村上春樹であり、麻耶雄嵩である。 例えば麻耶雄嵩の名作とされる「夏と冬のソナタ」「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」は全然面白くなかった。本作は、日本推理作家協会賞と本格ミステリー大賞のダブル受賞という偉業を達成したモノだけに、流石に面白いだろうと期待して読んだ。 以下はネタバレあり。 第一部で不自然で納得出来なかった箇所だけ挙げれば、①被害者家族の怒りの矛先が警察ではなく、何故か探偵のみに向けられていたこと、➁犯人が家族関係者にいる可能性があるにもかかわらず、家族に見張りをさせ続けているなど。 第二部でも、①死んでいたはずの人間が蘇り、その人間が犯人だったという禁じ手(理論的に成立していても、推理小説としてはフェアではない)を筆頭に、②人の首を切断出来るほど鋭利なナタを犯行の度に内股にくくりつけて行動していた(P479)、③近くにいる人間に御簾越しとはいえ遠くにいる人間が喋る声だと錯覚させる腹話術は可能なのか(ジェフリー・ディーヴァー「魔術師」でも使われたトリックだったが)P484、④極めつけは静馬を殺さなければならない動機の弱さなど、個人的には【必然】が肝の本格推理小説としての資質を欠いている様にしか思えなかった。
4投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の序盤で犯人は登場しているもの、そう思いながら注意深く読み進めた。二代目みかげの推理は一見もっともらしいけど、オーラを感じない。たしかに鋭いけど、読者に刺さらない。 春夏秋父とポンポン殺されて、それはみかげの力が足りないから?そして種田と?その後別の恋愛?最後は犯人の道連れ? 何もかも腑に落ちなさすぎる! これはわざとそういうふうに演出しているなと気付く。 琴折に感情移入できる家人もいないし、犯人は誰かなんてどうでもよくなった。腑に落ちなさの答えを探して読み進める。 答え合わせに至り、ようやく納得。振り返れば、違和感はつねに二代目みかげにまとわりついていた。そういうことだったのか。なるほど、絶妙な演出だった。 読後感は、良くはない。琴折家の姉妹が可哀想すぎた。好きになれる人物がいなかった。オコジョの活躍と腹話術はどう受け止めたらいいのか分からなかった。
3投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ第64回日本推理作家協会賞、 第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞 長い本だが納得。2章立てで見事にひっくり返る。 犯人わかるわけ無いです‥ 麻耶雄嵩は「神様ゲーム」等読んでるので この一筋縄ではいかない邪道(?)ミステリーに違和感は感じない むしろ望んでいた プロレスで言えば大仁田厚でしょうか? こんなのも許容できるミステリーというジャンルは奥深い 腹を立てたら何も始まりません けど500頁は長い‥
64投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私には合わなかった、でもすごい良かったという人もいるので感性の違いだなぁと思う 心情の描写が少なめで感情移入出来なかった 腹話術なぁ
3投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ舞台、ヒロインの立ち位置、主人公の立ち位置、真犯人の真意は面白くて好きだと思えたがために、表紙の盛大なネタバレが勿体なく感じた… ただ長い年月をかけた伏線の回収と結末の綺麗さは良いので、読んで損は無い作品。
3投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ青年と少女が身体の関係をもったあたりで、少女の性格にあれ?と思い、もしかしてこれつまらない話なのでは?と不安を抱えつつ、最後は面白く終わることを期待して読み続けましたが、盛大に裏切られました。もちろん悪い意味で……。 どうやら私には、この作品を面白いと思えるほどの許容範囲と感性がないようだ。
5投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まやミステリーあるあるの連続どんでん返しもの。 少し無理がある箇所もありますがラストの衝撃は膝から崩れ落ちた。
3投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログある村で連続首切り殺人事件が起こり探偵のみかげと助手見習いの静馬が解決する、話かと思ってた。2部制で構成されてて、この人犯人なんちゃう?とか予想はしてたけどこの犯人は予想外だった、動機も衝撃だった。とんでもないな。
4投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ'23年7月13日、読了。麻耶雄嵩さん、今年七作目、かな…? とても、面白かったです!お見事!ただ、ちょっと長い、かな( ⚈̥̥̥̥̥́⌢⚈̥̥̥̥̥̀) 他の人のレビューを読むと…「犯人は判った」という人もいるようで…「天才か!」と、ツッコミたくなります( ・ั﹏・ั)僕は、見事にやられました! 一々数えてませんでしたが…一体、何重の罠が?麻耶さんらしい、アクロバティックな小説でした。目が回りそう(っ˘̩╭╮˘̩)っ 良いなぁ…凄く好き♪~(´ε` )麻耶ワールド?麻耶沼?に、ドップリとハマっております
16投稿日: 2023.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ランダム本 from ブックセール 結構好みが分かれそう・・・ 私は”最後の衝撃のどんでん返し”とやらが気になって最後まで読みましたが、イマイチかな。。。500Pかける必要は・・・ない! 文章はとても読みやすくて、サクサク読めます。 ただ、中途半端?に難し目な単語が使われているのがわざとらしかったのが苦手。あと、名前がややこしい。 家や周辺の構造や地理的関係が文章からよくわからなくて、個人的にはちょっとイライラしました(一文推理では大事になる要素でもあるので) スケールに対して動機も「???」でした。 推理も裏をかき裏をかき・・・は面白かったけど。 種馬は笑いました。 でも、主人公のキャラがよくわからなかったな・・・アニメ?ギャグ?
9投稿日: 2023.07.04
powered by ブクログまあまあ面白かったけど、キャラ立ちさせようとし過ぎ感が凄い。犯人はまあ予想できるのでそれほど驚きはしなかった。
5投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログ最後の一文が心に残る… 本屋さんで見かけて気になって購入した作品。 読んでいるとどこまで信じていいのか、 誰を信じていいのか、 探偵としての少女の行動ですら疑ってしまう… そんな風に感じる一冊。 18年後に起こる事件の真相が明るみになった時、 人とはなんと愚かでしたたかなんだろうと思う。 これまでになかった探偵像に引き込まれ、 家族とは… と考えた一冊でもあった…
2投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログ話に登場する舞台は山深い村、昔からある言い伝え。系図必須のややこしい人物設定。 横溝正史っぽい匂いがする部分に ワクワクしながら読みましたが、さほど暗くはなく割とあっさりと感じました。 主人公である探偵のキャラに、どうしても馴染めなかった。最後まで。 静馬、頑張れ。。。
1投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ死に場所に選んだ地で出会った少女・御陵みかげ。 探偵を志す彼女の不思議な魅力に私は救われてゆく。 村の跡取りを狙った連続殺人の終結から18年後、、、衝撃の第二章。 間違いなく好みの作風と裏切りなのだが麻耶雄嵩という先入観が足を引っ張ったね、うん。
1投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログトリックはありだと思う。もう1度読み返したくなる。ただし個人的には設定に無理があり、状況が非日常過ぎると感じ、好きにはなれなかった。あとは登場人物の名前が似ているのでややこしい。動機が面白かった。
1投稿日: 2023.04.19
powered by ブクログ母の名跡を継ぐ隻眼少女探偵が自殺志望の青年を助手見習いにして連続殺人事件に取り組むミステリー。 キャラが立ち過ぎな名探偵と田舎の名家という取り合わせから横溝正史的なモノを予想させるがそれも恐らくは作者の手の内と思われる。批判も多いようだが個人的にはかなり意外な真相であり犯人の特異性が際立つ非人間的邪悪さは特筆に値する。
1投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログ水干姿の少女探偵、しかも隻眼。映像化するにはおあつらえ向きの設定。初めに捕まった犯人も次に捕まった犯人も動機や犯行過程にスッキリしないものを感じて読み進めていった。 この作品の最大の仕掛けは18年後に続編があること。しかも読者が簡単に推理できるような展開にしておいてガッツリ罠に嵌められる。 多少無理があるけど、これならスッキリできる。 それにしてもぶっ飛んだ真犯人だね。
1投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙だけ見て読み始めたから、和風ファンタジーのオコジョが相棒なお話だと思ったらごく普通のミステリーだった。 三つ子が次々と犠牲になっていくのが読んでてしんどい。琴折家の罵声もしんどかった。 前半と後半で同じようなことが起きてて、正直ちょっと飽きる…笑 あと前半はラノベか…?というくらいクサくて(?)本当に読むのが辛かった…もう事件の真相はどうでも良いからオチを教えてほしい、と言う感じ。 最後まで読んで、前半のクサさはわざとだったんだな、とは感じた。長さが半分くらいだったら「面白い!」って思えたかも。
1投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全体的に哀しい話でした。 素晴らしい母親を持つがゆえのプレッシャーや、その母親の像を追い求め盲信になってしまった父。確かに、みかげちゃんが歪んでしまう要因はたくさんあったようですね。けど、静馬に語った山科さんの娘を想う言葉が全て嘘だとは思えませんでした。 推理もそうなんですが、恋愛だとか憎しみだとか伝統に対する責任とか、人間が感情に支配される様子が生々しかったです。 静馬とみかげ、二人の再出発、物語の話ながら応援しています。
1投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリーの構成や探偵とはなんぞや的な意味ではすごいのかもしれないけど、個人的には微妙な読後感。 全体を通して、潰せる可能性を潰したあとに残った探偵(犯人)の妄想を何度も読まされているみたいで、なんか疲れる。
1投稿日: 2022.12.14
powered by ブクログ毎度のことながら、摩耶雄高の本はモノすごい展開なのよ。 読んでて、違和感ありまくるんだけども。そっか、だからなのね。っていう。 おかしかったもの。その反応。 色々伏線があって、主人公の言葉を借りるなら不整合がいろんなところに現れるのよね。 いやーさすがにそれは。っていう展開が数々あるんだけどさ。読み終わったら、 摩耶さんがこれがやりたいがために、こういうストーリーにしたわけね。 ってなる。 あとがきに、摩耶さんの本を読むと悔しくなる。 ってホントにわかる。なんだよ。ってなる。 ミステリー小説ってもう言っていいのかいけないのか。笑笑 ミステリー好きの夢の展開とでもいえば、ミステリー流のファンタジーのようなそんななんでもありな展開で、途中わたし的には ありえんわ。 って思ってしまうような内容もまぁ、そこにつなげるためかぁ。くぅーー!!!!! そんな殺人現場最前線でそんな展開ありえんわ!って思うんだ。でもさぁ。あーー!!!!!! そんな一冊です。 あーー!!!、なんか腹立つわぁーってのが悔しいになるのかな。笑笑 こんなミステリーなかなかないですょ。
1投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログすっごく面白かったー! 山深い寒村で発生した少女の首切り事件。それに巻き込まれた主人公。って、内容について言えるのはここまで。あとは何をいってもネタバレになってしまう気がする。 ミステリ好きにはたまらない、本格ミステリの魅力が詰まった作品だった。
0投稿日: 2022.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わるのに何故か時間がかかりました。 登場人物の女性が似た名前で混乱、しかも多い。 二代目みかげの腹黒さに驚き。 ラストもええー?ちょっと無理がないですか? 腹話術…と思いました。
3投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
麻耶雄嵩さんはこれで2冊目でした。腹話術の下りは強引すぎるかなと思ったけれど、面白かった!なんとなくみかげが某作品の天才っぽかったから娘も殺されるのかと思ったけど。そこだけが救いかな
0投稿日: 2022.06.14
powered by ブクログどう見てもシリーズ化できそうなのに、なぜしないのか。ラストで納得した。隻眼の少女、御陵(みささぎ)みかげ。母の名を受け継ぎ探偵デビュー戦が始まる。ミステリアスな雰囲気、「medium」を先に読んでいたので翡翠ちゃんをどうしても彷彿とさせてしまう。 しかし、舞台は1985年、山奥の村。村の権力者の娘が首を切られて殺される。疑義をかけられたのはたまたま滞在していた大学生種田。みかげの推理で無罪を晴らされ、事件解決のためみかげの助手として巻き込まれる。 そして18年後、解決したと思われた事件は再び起きていく。 古くからの言い伝えや家の事情も含まれており、雰囲気は「ひぐらしのなく頃に」のような独特の気味の悪さもある。力を持つ「スガル」の存在もあって伝承が鍵なんじゃないかと物語中でしきりに言われているのに、 なぜ伝承があまり語られないのか。 伏線回収の逆もある。読者に必要な情報は出てこない。ないものは、ないのだ。ラストの展開だけでも衝撃的なのに、ないものを作りあげてあたかも「ある」ように見せるのはすごい。
0投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えるのに大分時間がかかってしまった。 登場人物の把握と序盤の物語に取っ付きづらさがあったが、どんどん惹き込まれる内容だった。 異なる時間で登場人物が描かれて、立体化した物語を楽しめた。 上質なミステリーでかなり面白かったが、カロリーをすごい使ったのでちょっと休憩したい。
0投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログスガル様を信仰する村で起こった連続殺人事件。 途中だれてしまうが、終盤から驚きで盛り返した。 犯人の動機が一切理解できないのと登場人物があっさりとその事実を受け入れてしまっていたので、モヤモヤとした終わり方だった。
0投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやーかなり衝撃でしたね。 探偵が実は犯人でしたというパターンはいくつか読みましたが、この作品は特にインパクトが強かったです。 静馬と同じように完全に欺かれていました。 そして巻き込まれた琴折家が可哀想すぎます。 3代目みかげがとてもいい子だということだけが救いですね。
2投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
衝撃のラストでした 沢山人が出てくるので、最初の方は少し退屈でしたが、ジェットコースターみたいな展開になってきて えー!何で?が中頃に来て そうなるかぁ!!!! という結末でした 10代でここまで人の心理を読んで、巧みに動いて なるほど御陵みかげは恐ろしい
0投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
琴折家の大難、間違いなく御陵みかげの存在。 スガルとスガル候補3人が殺された第一部に対して、犠牲者が2人で済んでる(それでも酷いんですが)第二部なので、確かにスガル縁起に照らし合わせた「一番次のスガルに相応しいのは紗菜子」というのは間違っていなかったのかもしれない。まあみかげの適当発言なんだけど。 みかげ(先代)が自供したことで、先代スガルの印象も教義に狂って子殺しをした母親から哀れな被害者になったろうし、琴折家には復興に向けて頑張ってほしい。
0投稿日: 2022.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯の文がネタバレでひどい。そのせいでなんとなく展開が分かってしまった。 内容に関してはトリックは脳筋だけど面白かった。
0投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログ奇抜な衣装の探偵小説かと思いきや、狂気の物語だった。 推理小説としての完成度はわからないが、事件の真相がひどすぎた。 悪魔に目を付けられてしまった人々がただただ哀れ。
0投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログ後半、えー、じゃあ、犯人はこの人じゃないの?でもまさかそんな反則は、、、とか思ったのですが、実際にそうだった。
0投稿日: 2022.01.09
powered by ブクログ動機とかまでは分からなかったけど、犯人は何となく予想がついた 犯人の考えとか犠牲者とか、救いようがない感じ
0投稿日: 2021.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作者どんでん返しをしないと死ぬんじゃないかと思うくらい練られてるな〜と思った。 最後のみかげの種明かしの時に静馬を略して種馬って言うのヤバい奴過ぎて笑いました。 確かに名探偵が1番殺人犯になった時脅威だろうなと思うので作者が書きたい事的な意味で世代交代したのも納得した。 お互いに恋愛感情が無い男女バディものが好きなので、2代目みかげと契っちゃった時は絶望したが、愛も何も無いし3代目とは親子だしでそういう点では希望が持てた。 スガルさんちはサイコパスに目付けられて完全にとばっちりで可哀想だなと思った。
0投稿日: 2021.11.17
powered by ブクログどんでん返しと言われれば、そうなんやけど 犠牲が色々と多すぎて 被害にあった皆さんはかわいそうだな… という気持ちが先立ってしまう。 だから余り気持ちよくない。 ミステリーにおける殺人って、 記号なんだと思えればそれでいいのかもしれないけど、 知らないうちにちょっと心は傷ついてる。
1投稿日: 2021.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第一部はあまりにもオチがなくて、第二部どうなるのだろうか…と思っていたら、グロさは続き、気持ち悪いなーと。 結末はまさかでしたね…これは予想できないでしょう…浮世離れしている話からやっぱり浮世離れの結末。 この父娘の前途が気にならずにはいられない。
0投稿日: 2021.10.31
powered by ブクログ『獄門島』的舞台で、奇抜な探偵が活躍する本作は、麻耶作品に通底する「不穏さ」がより濃いクセの強い作品だった。 「クセ」というのはつまりは「不穏さ」に通じるのだが、作者のミステリに対する姿勢自体が「不穏」なんだと思う。「アンフェア」とか「後期クイーン的問題」とも言えるのかもしれない。 無数のしかけも推理として納得できない強度のものが多く、「スガル縁起」についても中途半端で、作品全体の大きなトリックに関してもわかる人なら冒頭でわかってしまう。 摩耶作品は「探偵と一緒になって推理を楽しむ」というよりも、ジェットコースターのように体感的に楽しめるか否かだと思った。
1投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログ★3.5 ううーー、そう来たかぁ。 途中で、犯人は、この物語のすべてで登場する人物と予想しましたが、惜しいことに、ちょっと外れてしまいましたね。まさかね、そんな理由で、そんな人物が犯人だとはね。 それにしても、隻眼で、水干姿の美少女探偵って、映えますねぇ。まぁ、その姿かたちが、この悲しい事件を引き起こしてしまったとも言えますが・・・。
0投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前から気になっていたので、文庫になってから、かつ表紙が実写じゃなくなってから手に取ってみた。 帯に「ここまで恐ろしいヒロインは他に存在しない」と書かれている割に、そんな恐ろしさを感じないヒロインだったので、不思議に思っていた。 終盤までは。 終盤に明かされる事実で、この帯に何ら偽りがなくて本当の恐ろしさを感じた。 一体どうしてこうなった。 詳細はネタバレが過ぎるので割愛するが、連続首切り殺人事件というだけで恐ろしいこの話が、根幹からもっと恐ろしい話に変わる終盤の展開は本当に驚愕で見逃せないと思う。 それにしても、静馬の名前の件は途中でも思っていたが、まさか作中で某キャラにばっさり言われるとは思いもしなかった。 やはり彼の役割はそうだったか…… 姓がね、種田なんですよ。 後は推して知れ。
0投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ確かにこのヒロインは、やばかった。 ネタバレ厳禁なので、何も見ずにただ読んでみることをおすすめします。 第一部で、かなりの満足感というか、1冊分の量と価値があります。 第二部で何か起きるのかなぁ、とあまり期待してなかったのですが、 何度もひっくり返されて、そう落ちるのかってなります。 オススメです。
1投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログここまで恐ろしいヒロインは存在しない。そう思えてしまうほどの衝撃。 ネタバレ厳禁。 驚愕のミステリー
0投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
えらい面白かった。5よりの4です。 まずはじめに惹かれたのが、この小説が2部構成であること。とある村の屋敷で起こった連続殺人事件を、探偵・みかげが犯人を突き止めて解決する。18年後、同じ場所で起こった殺人事件を発に、過去の母の推理の問題点を指摘しながら推理し直し、真犯人を突き止める。 母を負かした真犯人に18年の時を経て娘が立ち向かうという構造は、非常に熱いものを感じた。何度も母に推理ミスをさせた真犯人に娘は勝てるのか、ワクワクしながら第二部の頁を捲りまくった。 が、真犯人は母であった。自然に父を殺すために一族の伝承を利用し、連続殺人を起こしていた。 第一部を読みながらみかげに相当の好意を持っていたため、非常にショックであった。みかげの理路整然とした推理、犯人のミスリードに引っかかった推理ミス。非常に能力が優れている探偵と、同じぐらい頭の働く犯人との頭脳バトルは全て自作自演だったのである。 前述の、母の推理ミスを時を経て正す娘、という展開でも非常に好みだったが、過去と現在に起こった連続殺人事件の真犯人が当時の探偵だった、という展開も全然アリである。味わったことのない良い読書体験でした。 探偵が真犯人であったと第二部終盤で明かされた以上、以下の感想が筋違いではあるのは承知の上で、第二部中盤までに感じたことを記すが、探偵の相当な推理力を持ってしても真相を暴かせない、なんなら犯人を違えさせる罠も多重に設置する真犯人の底が見えない強大さに、ある種の畏怖を感じていた。 こんな恐ろしいミステリーを書き上げた摩耶雄嵩氏に感服する。いやー面白かった。
0投稿日: 2021.08.10
powered by ブクログザ・正統派ミステリー、というべきか。登場人物は多いが、身内かつ殆どが同じ建屋の中で暮らす環境で、連続殺人が発生。亡くなった母を継いで探偵デビューの隻眼の少女が、謎に挑む。 本格、正統派ミステリー好きとしては、一つ一つの事件を、丁寧に綴っていくことは重要なのだと思うが、前半はテンポが重かった。
1投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログ長年の積み本を読破。最初は麻耶雄嵩の変態さがなくて全然進まなかったけど、やっぱり変態だった。第二部は最高。読み進めたくてたまらなかった。麻耶中毒。本格ミステリに見えてしっかり変態ミステリだった!
0投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後は、まさかの犯人かー、、と思った。 少し、読むのに時間がかかった。 時を超えてのまた同じ殺人に、もっと深い何かあると思ったが、伝承やらは全く関係ないとは、、。 殺された一族が、浮かばれない。。。
0投稿日: 2021.07.23
powered by ブクログ何故か読み終わるのに時間がかかった本。 某推理漫画を彷彿とさせる閉鎖的な寒村の旧家の跡継ぎが、村の伝承になぞらえて次々と殺されていき、探偵である少女と助手の主人公が謎解きをしてゆくというもの。 前半は何の面白みもなく進むが、後半で明かされた真犯人には驚かされた。
0投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログはじめての麻耶雄嵩だったが、面白かった スバル様を信仰する山奥で起きる連続殺人事件で、伝承と殺人がどう結びつくのか、面白かった 確かに動機やリアリティには欠けるかもしれないが、設定や伏線回収や最後のトリック含めて最後まで面白く読めた 電車で途中まで読んだせいで帰り道怖かった
0投稿日: 2021.07.05
powered by ブクログうーーーん。 面白かった……のか? トリックや展開は面白かったと思う。 ただ、何だか読みにくくてねー。語り口が淡々としているし、同じような描写も多いしで、なかなか頭に入っていかなかった。 さすがに終盤はどんどん読めたのだけれど、それでもスピード感があまりなかったかな。没頭するところまでいかないまま、最後まで読んでしまった感じ。 みかげの口調が古くさいのは設定なのかなあ。それも入りこみづらかった要因かも。 クライマックスでは、小さなところだけれどいくつか疑問に感じる部分もあって、あまり気持ちよく終われなかった。 22ページ3行目 「これでいいかい」尋ねた。 (『と』がないのはわざと?) 42ページ15行目 きっと私を心配して来たくれたんでしょう (来た→来て)
0投稿日: 2021.05.05
powered by ブクログトリックなどは少し強引なところがあるが、著者が書きたかったのはそういう部分ではないと思う。 この作品では、"探偵という存在がいたからこそ事件が起きてしまった"ということが重要なのだ。 2代目御陵が琴折家で語った真相は全て嘘であり、彼女は自分のために琴折家の人間を殺していた。"探偵"というものの何たるか... いちミステリー好きとして、非常に難しく、重いテーマだと感じた。 まぁもちろんこの小説はそういったムズカシイことを考えなくてもどんでん返し小説としてとても面白い。 (「探偵が語る真相は本当に手がかりから導き出せるただ一つの真相なのか」や、「探偵という存在がいるからこそ事件が起きてしまっては元も子もない」といったことは、後期クイーン的問題と呼ばれている。)
0投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログタイトル、表紙、帯に惹かれて読んだ。 トリックが難しくて、みかげの説明を聞いてもイメージが掴みづらかった。もう少し隻眼の少女を良く書いてもらえたら、より読後感も良くなったと思う。
0投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログとある山奥の寒村を訪れた大学生・種田静馬は少女の首切り殺人事件に巻き込まれる。そこで犯人と疑われているところを隻眼の少女探偵・御陵みかげに救われ、この事件を解決するために助手見習いとして行動をともにすることに、、、 「一九八五年・冬」と「二〇〇三年・冬」の二部構成。 スガル様という現人神を祀る村でその後継者である三姉妹が連続して被害者となる首切り殺人がおこり、解決を見るが、その18年後に役者が再びそろい、同様の殺人事件が起こる。 都合2代の探偵・御陵みかげの推理をみるわけで、いわゆる犯人あてを主眼とした推理小説ではなく、探偵小説といった印象を受けた。
0投稿日: 2020.11.22
powered by ブクログ2020/05/09読了 #このミス作品24冊目 名家琴折家で起こる連続殺人事件に 母娘2代にわたり御陵みかげが臨む。 残り20ページまでが完全に茶番。。 後味悪さは賛否分かれそうだが、 ドンデン返しに結構楽しめた。 あとコレ、装丁で損してるよね(汗
10投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ最喜欢的一本推理小说,除了线性发展略显直接了一点外,方方面面都有兼顾到,不单是多重解答与反转的惊人,轻盈的时代感与些许生死的探讨都有戳中,尤其是动机的揭露,绝上加绝。即使换个角度,从本格与后期奎因问题的方向来看,也是难得一遇的大杰作。俺永远喜欢御陵御影!!
0投稿日: 2020.04.23
powered by ブクログ私は麻耶雄嵩の本に対して他の推理小説作家の本と比べ異質さを感じることが多いが、この本もその類を外れない。 この本の事件の真相は想像を超えすぎるもので、 正直そんなのあり!?とツッコミたくなる。
0投稿日: 2020.03.08
powered by ブクログミステリー大賞と日本推理作家協会賞を受賞 だが、最後まで乗り切れず、やすんで考えるので、一気読みすることにしているミステリにしては時間がかかった。 辺境の小さな町で、奇妙な伝承にしたがって暮らしている一族と人々。 というだけにプロットは、当然現代から、タイムスリップしたような展開になる。 土俗的というか、ミステリサークルで隔絶されたような環境が舞台。 第一の殺人現場で出会うのは、水干姿をした隻眼の美少女探偵と自殺志願の青年。 ストーリーはその土地に古くからある伝承が素になっている。 その言い伝えを守って、災難を避けることを信じて、人神を決め、それを御社において仕え崇めている。 そういうしきたりに縛られた一族がその町の産業経済を率いている。 その一族の中で連続殺人が起き、探偵を依頼された少女(御陵すがる)が青年(種田数馬)を助手にして犯人探しをする。 話はパズルの迷路を回るように複雑で、事件の動機も鮮明でない。関わりがある人たちを犯人とする決め手がない。 ただ次々に陰惨な事件がおこり、少女の探偵は手ががりを探して歩く。 そして探偵の謎解きで推理通りに犯人は逮捕される。 こういう伝承や古文書の話はそれを信じている作中の人物がいてもいいし、そいう環境設定も面白い。 読者は、伝統を受け継いで居る一族の、似た名前の羅列や関係に迷わされ、伏線らしい話があり、いかにも人でも殺しそうな状況があり、事件は絡み合って、読者の思考は各駅停車のようにしか進まない。 最初に一部の犯人は想像できた。動機もそれらしく感じた。 だがそうは問屋がおろさない、ここらが作品の流れは余り関係のなさそうな人物まで混じって話は混迷し、ついていくのに苦労する。 そこで右往左往した人たちのその後も、うやむやになっている。 そして次は18年後。またしても過去の関係者がこの町に集まり同じような殺人が起きる。 一部で起きた事件の、真犯人はまだ捕まっていないらしい。 今度はかっての隻眼の美少女探偵の娘が、探偵業をついで、母の遣り残した仕事を仕上げるために、真犯人を追うのだが。 探偵と犯人の知恵比べということなら、作者が並べた証拠は決め手になる。 パズルを解くように、少女は捜し、それを決め手に犯罪の謎を解き明かすのだが、イマイチその決め手といわれるものに、裏があるように思え、苦労して確実な証拠にやっと思い当たる。 ミステリは謎解きの段階で、最後にはひとつに収斂しなくてはならない。 その点、ピースがカチッと嵌った快感がない。 18年後という、二部はなぜあるのだろう。 少女探偵「御陵みかげ」の娘という話になるので、また同じケースの事件が起きたと、母親の解決が間違いであったと初めて読者は知る。 もう「なーーんだ」という心境。 だがプロは「な~~んだとはナンダ」というだろうか。 プロットのパズルを解くのは疲れた、組み立てる方は並々の才能ではないだろう、稀に見る珍しいミステリで、コレは本格というのかもしれない。 しかし、こういう最後はあってもいいのだろうか。少々不愉快で、終章はそれを慰めるつもりだったのなら、この部分だけ、やけに現実感があるだけに、作為的で好きではない。 理系の頭脳で、こまごましたプロットに複雑な筋道をつけるのが好きな人はいい、一気に読めもして面白いだろう。 文章には少し詩的な叙情を求め、人生で切羽詰って起こしたというような事件の動機や社会的な犯罪が好きな読者には勧めない。
0投稿日: 2020.01.30
powered by ブクログ二部構成で、おもしろかった。オカルト的な要素が入っていると、ミステリってぐっとおもしろくなる気がする。
1投稿日: 2020.01.08
powered by ブクログ長編は初挑戦だったけど、やっぱりミステリーに忠実かつファンタジーでなんかふわふわしている世界観が好き。 どうだろう、どんでん返しといえばそうなのか。読者を裏切り、置いてけぼりにし、最後は薔薇の花束でサプライズプロポーズ的な。もう、振り回させたよ。でも好き。 でも根底には本格派の香りが漂っていて、謎解きは論理立っているところもあっぱれ。 長くて少し古い伝承とかが絡んでとっつきにくい感じが最初はあるけど、最後は2時間半(新幹線)で一気読みしちゃうくらいのハマりようだから、おすすめマックス。
2投稿日: 2019.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでてずっと「どないなってんのコレ!?」って思ってたけど、後半の途中で犯人はわかった。色んなぶっ飛んだ設定にびっくりして見逃してしまいそうだけど、ちゃんと細かく手掛かりは残してくれていて、わかりやすかった。
1投稿日: 2019.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そんな理由で5人殺したの? となるわな。トリックに凝りすぎて人の命が極限まで軽くなってるし、リアリティからは遠のく。
2投稿日: 2019.08.02
powered by ブクログ御都合主義というのが半分、ミステリーとして面白いと思うのが半分と、ビミョーでした。 長い作品だけど最後まで犯人の予測出来ず、どいつだーと叫びたくなった笑 そんな感じだから面白いとも思う…でも、あっ、そこに来るんだ…と以外性と、何でもありなんだなと…と私は思ったかな。 いや、面白いと思います!が、私は作家のクセは合わないと思いました。
10投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログ麻耶雄嵩作品は2つ目。裏切られ感は大きくて、そういう意味では好みだったんだけど、自分的には本格色が強過ぎてちょっと…って印象だった。なのでそれ以降、積極的には手が伸びずに今に至る。で、本作もやっぱ同様の印象だな。過去が描かれる前半は、浅い人物造形とかペラペラな人間関係に辟易したけど、後半でその理由が明かされてちょっと安心。ただ、その後半も、意外過ぎる真実に到達するためには必要とはいえ、同じようなことの繰り返しで、正直冗長。クライマックスの衝撃で☆4つにしたけど、物語の内容とか人物造形とかだけだと3つかな。
6投稿日: 2019.01.24
powered by ブクログ面白かったです。 ミステリーというか不思議な話という感じかなっと途中まで 思ったのですがミステリーでした。 前半の部分の流れにちょっと強引な部分があり、 後半の少女の正体もバレバレだったりします。 最後がきれいに終わってよかったです。
2投稿日: 2019.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後はハッピーエンドというか、前向きな趣で終わってよかった。 新本格は新本格の味わいでも、どことなく不思議な小説でした。
1投稿日: 2019.01.21
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個人的な好みもあるかもしれませんが、あまり好きではなかったナリ。 あの流れでの男女関係シーンへとか、、最後のどんでん返しの内容だったり、、、 やっぱり、好みかも。 一人称で世界観に入り込んで読むタイプ、後味の悪いのが嫌いな人、アニメキャラみたいな登場人物が出てくるのが苦手な人、あまりおすすめしません。 それなりの賞をとった作品なので、純粋に読めれば、もっと楽しめるのかなぁ。。
0投稿日: 2018.10.25
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よくもまぁこんなの思い付くよなぁ。 凄い作家だ。 ただただ脱帽。 陸の孤島みたいな村の、伝統ある名家の中で起こる連続殺人事件。 おどろおどろしい雰囲気とか、ひとつの事件に対して探偵が饒舌にさまざまな可能性を披露するわりには慎重を期すあまり核心には触れない感じとか、麻耶さんデビュー作の『翼ある闇』に雰囲気が似てると思った。 それにしても、麻耶作品に登場する探偵のキャラ設定は、現実感に欠ける。 まぁ、探偵って存在自体が現実味ないから、このくらいはっちゃけてても別に気にならないけど。 犯人の目星は全くつかないし、そもそも動機から謎だし、もう犯人当ては無理。ただの読者になって読んだ。 スガル様が犯人だと指摘された時は「なるほど盲点だ」くらいには感心したんだけど(いや多分その瞬間はとても驚いたはずだけど第二波のせいで印象にない)、まさかの探偵が殺人犯だったことが明かされた時には、読者の目、曇りまくりじゃね?ってひっぱたかれたみたいな衝撃でした。 ここで本投げつけたくなるヒトがいるんですか? 私は(真相が分かってやっと自覚できたんだけど)ずっと部外者である山科が殺されたのが引っ掛かってて(みかげの言う不整合だ)、みかげも何故土が適当にかぶさってたのかとか状況しか問題にせず山科が死んだことはスルーだし、殺された唯一の部外者としてもっと注目すべきじゃないかと思ってたから、真相知って凄く腑に落ちたんだよね。つまり動機に納得したというか。 確かにオコジョ利用説だけは無理がある。 腹話術も始めは「バレるやろ!」と思ったけど、そのシーン読み直したら静馬は入口に誘導されてたから、あの距離じゃ分からないかもなと思い直した。 この作品はいわゆる「後期クイーン的問題」に対する問題提起みたいな意味合いがあるらしいけと、そこまで詳しくないので、ただ麻耶さんまた掟破りの作品世に送り出したな(褒めてる)的な喜びを感じた。 どなたかがレビューしてた、「でも結局みかげ犯人説を支えてるのは自白だけだから、ばらまかれた手掛かりの拾い方次第では他のヒトが犯人になり得るわけで、実は明確な犯人はわからずじまい」みたいな読みは、正に仰る通りかも知れないけど(自分はそこまで読み込めなかった)、個人的にはみかげ犯人でお仕舞いでイイよ。 (追記) 本当に衝撃的な作品は、読み終わったあとも作品世界から抜けられなくてボーっとしちゃうんだけど、この作品は意外にあっさり離れることができた。 ☆4つ付けたけど、そんなに印象深くない作品だった。
2投稿日: 2018.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第1部だけで終わっていたら、ちょっと甘酸っぱい余韻を残す話で終わっていたのに。いろいろと反則。 タグにネタバレが入っています。
1投稿日: 2018.06.13
powered by ブクログ昔ひっくり返る際にどんでん返しって言ったもんで、どんでんを返すってどないやねん、って今にしたら思うね。なんでんかんでんっぽいよね。 まぁそういうどんでんなのとはちょっと違ってね、今まで仲良くしてた友達が裏で自分のこと悪く言ってて、あの優しさは全部嘘だったのね!って、いや嘘も何も実際優しくしてもらってたんだから良いじゃん、でも許せないの若さゆえに、っていう感じのどんでん感。 いいおっさんだし、それくらいは酌んでやれよ、女心を分からない童貞だな、おまえは。などと言ってやりたくなるが、そこはね、ぐっと抑えてね、やっぱ実際にやられたら切ないわよね。分かる分かる。 でもこれが男女逆になったらろくでもない男に騙された薄幸な女っていう展開になりかねない。そういう意味でも二重に切ない。
1投稿日: 2018.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
麻耶さん作品2つめ。 あやしい叔父さんに引き続き、相変わらずクセは強め。笑 好き嫌いがすごく分かれそう。 時を経て、同じ事件がなぞるように 二回起きるという展開。 途中までまったく意味がわからなかったけど なんとなくな予感はありました。 なんだろう。どんでん返しなんだけど、 うまくいきすぎている感というか、、、 あまりにも非現実。 まあ小説なのでそれで良いんだけど。 最後はきれいな感じで終わったのでまあ良いのかな。 けど、静馬が父親殺しを隠したまま生きているところが やっぱり…うーん。 怪しい叔父さんと同じにおいを感じました。笑
1投稿日: 2018.05.10
powered by ブクログ表紙やあらすじの感じでなんとなく読む気が起きづらかったけど読んでみたらすごい面白かった。 麻耶雄嵩作品は癖があるから好き嫌いがわかれるらしいけど、私は好きなので今回も楽しめた。 この作者なら絶対最後は予想斜め上だろうということも考慮していろいろと推理しながら読んでみたけどやっぱり全然あたらなかった! まさかこうくるとは…。 常人だとあまり当てられないであろうラストを考えられる作者の手腕にはいつも驚かされます。 そこがすごく好き。
1投稿日: 2018.04.18
powered by ブクログこんな結末なら、何でもありじゃないかと思った。何だかなあ。他のシリーズとかは違うのかもしれないけど、この作家さんの本はもう読みたくない。
2投稿日: 2017.11.04
powered by ブクログ談話室にて勧められて初めてこの作家さんの本を読んだ。 独特の信仰を受け継ぐ田舎の村で凄惨な殺人事件が発生。偶然居合わせた主人公静馬と新人探偵みかげにより事件は解決する。しかし18年後に再び同じ手口の事件が発生する… 寒村での独特の信仰や伝統、キャラの立つ探偵役、凄惨な事件など私の好きな要素が多くて楽しめた。 過去と現在の二部構成となっているが、過去の事件の謎解きではっきり説明がされてない気がした部分(事件にはあまり影響ない情報だったのかと思った)が現在の事件できちんと意味のあったことだったと分かった時の腑に落ちる感じ(?)がよかった!
1投稿日: 2017.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
推理ゲームとして、誰が犯人を捜すという視点からは面白いのかもしれないが、その代わり犯人にも犯行動機にも一切感情移入出来ない。
1投稿日: 2017.08.26
powered by ブクログこの作者の本は初めて読んだ。きっと、この作者はミステリがすごく好きなんだなぁと思う。他の方の感想を読んで「後期クイーン的問題」なる言葉を知った。ミステリの問題提起的な面白さがある。
6投稿日: 2017.08.04
powered by ブクログ名探偵は水干姿、隻眼の少女・御陵みかげ。事件における「不整合」を見つけることで緻密に論理を組み立て犯人を導き出す……のだが、しかし犯人はみかげに負けず狡知。手がかりだと思っていたものが実は犯人の偽装工作で……というイタチごっこが起こるのが前半。そこまでも緻密にパチパチと論理を組み立てていく快感はあるのだが、本当にすごいのはそこからでした……。これは面白いです。むちゃくちゃイヤ~~~な気持ちになる、いろんな意味で。
2投稿日: 2017.06.25
powered by ブクログ全体的なストーリー展開は、あまり好きなタイプではなかったです。 人がどんどん殺されていくも、なかなか解決の糸口が見えないまま、意外な最後がドカンという感じ。 でも第二部の結末は本当にびっくりさせられました。
2投稿日: 2017.05.16
powered by ブクログ著者の作品は初めて読んだので、彼の特徴を知らずに読んだのだけれど、彼のすごさはこんなものじゃないという意見もあるかもしれないなと思いつつ、個人的にはつくりこんできたなぁと思った作品。
1投稿日: 2017.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本格ミステリー小説を読むと、読了後に違和感を覚えることがある。 「謎を成立させるために、無駄に人を殺していいんだろうか?」って違和感である。 勿論、ノンフィクションなんで、文面で何が起ころうが何をしようが勝手だということは百も承知。そこに道徳や倫理を求めると戦争小説なんて成立せんわけやし、言論の自由を抑圧する事態を呼びかねない危険な行為であることも分かる。 ただ、例えば、アリバイ成立やトリックを完全なものにするために、「Aさんの視線を塞いだら密室になるなぁ」とか「目くらましにBさんを被害者にしておけばミスリード誘えるな」とか、そういうツールとしての殺人に、人工的で無機質な冷たい違和感を感じることがある。東野圭吾作品や名探偵コナンなんかにそういう違和感を感じることが多い。 逆に言うと、日常ミステリーなんかは殺人が少ない分、違和感を感じることが少ないし、殺人事件が起きてもツールとしての殺人を上手くカモフラージュしてくれたら、その作品を高評価してしまう。 で、この作品だが…この手の類の違和感ばかりである。しかもこの作品の核心に関わる部分が違和感の塊とくる。好みの問題だと分かった上で、俺はこの作品苦手である、そして解説に書かれていることだけで判断したら、作者麻耶雄嵩も苦手である。
0投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログ雰囲気もなかなかだったし、どんでん返しは面白かったし、犯人も意外でへーっと思えたのですが、いかんせんトリックが…気になって気になって。 まず前半のみかげが好きになれないので読みながらイライラしてしまう。 細かいところを気にせず、犯人あてを楽しめ、漫画的雰囲気をフィクションとして受け入れる事を納得していれば楽しいい小説だった。 いやー、おこじょが引っかかりすぎて読んだ後もおこじょの事を考えてしまう。小説全体の印象がおこじょ。
0投稿日: 2016.12.05
powered by ブクログこのミスベスト10、2011年版4位。 本格ミステリー。まあ、本格とはこんなのだと言ってしまえまえばそれまでだけど、あまりにも世界が人工的すぎて、感情移入困難。ミステリーとしては、今まで、読んだことがないほど、犯人は意外性があるけど、「そんなんあり?」ってレベルでもある。終盤どんでん返しが連発するパタンで、最近、他の本でもあったんだけど、こういうのあんまり好きじゃない。じっくり、謎解きの余韻を楽しむこともなく、侍ジャイアンツで魔球を編み出したら次の週にはもう打たれちゃってるような、独りよがりの展開で全然物語にはいっていけない。
1投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログ隻眼の少女探偵、御陵みかげを中心とする推理小説。麻耶雄嵩の小説は初めてだったが、他にないストーリー展開だった。 一度、事件が解決したのに18年後、再び、事件が動いたのは、なんだかちょっといただけないかなぁと感じたが、何と繋がっていたとは。素晴らしいとまではいかないが、これはこれとして良作なのではないだろうか。
2投稿日: 2016.04.12
