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総合評価

1034件)
4.1
372
366
198
25
7
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    主人公の設定に少々無理があるのでは...? と思う部分が多くて、やや、醒めながら読んでしまった。 彼の犯す様々なミスも、折角設定した人物像との バランスが悪くて読んでいてしっくりこない。 そして、ラストはあれじゃなきゃいけないの?? うーむ。 サクっと読む分には充分楽しめる ミステリーだとは思うのですが....。

    0
    投稿日: 2009.03.30
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    やるせなくて、せつなくて、悲しい。 主人公の男の子がとても魅力的なだけに結末がとても切ない作品です。 映画も良いと思います。

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    投稿日: 2009.03.05
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    少年が母親の愛人を殺害するまで、その後の顛末を克明に描いている。 青い炎は、赤い炎よりも温度が高く、静かに燃える。 タイトルどおり、静かな怒り、激しさを内包している感じ。 ヒロインとの唯一のラブシーンはなんか切ない。

    0
    投稿日: 2009.03.03
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    人は誰でも不安定な心を持っていて 状況に応じて必要に駆られたら 恐ろしいことも 出来る 紙一重で自分もこうなる可能性はあるという 共感をもって読んだ 母と妹を強く愛す傍ら綿密な殺害計画を練る 少年ならではのあやうさ、アンバランスさが書き込まれている DEATH NOTEの月を想像して読んでしまった 頭が良い高校生・・・

    0
    投稿日: 2009.02.25
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    なんだろう……この、グイグイ引き込まれる感覚は。。。 まるで、殺人を犯して逃げているのは、 読んでいる自分であるかのうような錯覚に陥ります。 また、貴志さんの小説に主人公や準主人公として 出てくる女性は、なんとも魅力的☆ ラストを支配する切なさ・悲愴美は、 この小説を読む者の頭から、一生離れないでしょう。

    0
    投稿日: 2009.02.19
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    母親と妹を守るための殺人。 完全犯罪を目論む少年の追い詰められていく様子が痛々しい。 そして待っていた結末は、切ないと同時にやはり割り切れないものも感じる。 小説として、これ以外の道はないのかもしれないとは思いつつ。

    0
    投稿日: 2009.02.17
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    可もなく不可も無くって感じ。派手さや、特に驚いたり衝撃を受けたりするような新しい展開もないけど、普通に良くできた作品だと思った。しかし、どこかしら例の神戸の事件の影響が見えた気がした。まぁ少年犯罪を題材にした時点で、影響を受けないようにするって言うのに、無理があるが。

    0
    投稿日: 2009.02.03
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    ファンタジーばかり読んだ中で数少ないファンタジーのない本です。 主人公の男の子が完全犯罪をもくろむという、犯人視点の話。 ほぼ被害者視点の話はテレビで見たり、読んだりしたのですがこういったタイプの本は読んだことがなかったので新鮮でした。 高校生の理科の実験や知識からトリックを編み出すという考えが面白かった。 あ、なるほどと思ってしまった。しかしページの最後に実際はこんな風に成功しません。やらないでくださいみたいなことを書いてあったのがまた、興味深かった。 地獄少女(テレビ)の3シリーズ目のとある回の作家の話を思い出す。

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    投稿日: 2009.01.29
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    完全犯罪を計画する高校生の視点から描いた小説 母親と妹を守るためには選択肢がない追い詰められた状況や家族を守るための殺人ということで 感情移入して読むことができた

    0
    投稿日: 2009.01.18
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    いままで読んだ小説の中で、一番「読み返した回数が多い」小説です。 舞台が鎌倉・藤沢と湘南地区となじみ深い場所なので入りやすく、そしてなによりストーリーがいい。主人公櫛森秀一の葛藤、そして「行動」に移し、破滅に向かうまで…。比類なき名作であると思います。 映画も蜷川幸雄の演出、二宮君の演技がとてもよかったです。

    0
    投稿日: 2009.01.08
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    殺人は必ず裁かれなければならないというモラリティと、他人のための殺人という大義とがせめぎあい絶妙な着地点を見出したという感じの作品でした。 主人公が気取りすぎているのは気になりますが。

    0
    投稿日: 2008.12.21
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    こういうの好きですー 少年が完全犯罪で殺人する話。 ちょっと合間に色恋沙汰も入るよ。 ここだけのはなし、 シチュエーションが自分と似てて少し怖かった。 自分にはできない。

    0
    投稿日: 2008.12.08
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    もし自分が主人公と同じ状況になったらどうすだろうかと、考えた。 ・・・そんなに度胸ある人間ではないからできないのかな。 この少年は罪にとわれるのだろうかと思う。 もし自分が陪審員であったなら、無罪にしてあげたいなんて考えてみる。 最後のシーンは本当に悲しくて考えさせられる。 この本は唯一何回も読んでいる本である。

    0
    投稿日: 2008.12.05
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    青の炎は貴志さんという結構好きな作家さんが 書いた高校生が殺人を計画し実行する話となっています。 貴志さんは「黒い家」など他にも角川ホラー文庫で 多くの本を書いているんですね。 角川ホラー文庫は一時我が家に沢山あったので 実は多くの本を読んだことがあります。 主人公は様々な事情から高校生としては 成熟しているものの、10代の青年の持つ 未熟さや勝手さというものが垣間見える作品でした。 どんな事情があっても殺人は良くないよなぁと 思いつつ、ページをめくり最後まで読みました。 んー、なんて評価したら良いのかわからない作品です。

    0
    投稿日: 2008.11.30
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    主人公の心理描写、殺人に至るまでの試行錯誤が緻密に書かれ、そこが生々しくて良かった。 結局最後まで主人公が救われないのが悲しい。(殺人者が救われる話ではまずいが・・・) 2008/11月

    0
    投稿日: 2008.11.22
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    高校生の櫛森秀一は、母と妹の3人暮らし。ある日、10年前に母が再婚しすぐに離婚した男、曾根が突然現れ、そのまま家に居ついてしまう。勝手に振る舞い、時には母や妹に暴力を振るう曾根を追い出すため、秀一は弁護士に相談するが、法律では解決できない。精神的に限界を感じていた秀一は、自らの手で曾根を殺害する「完全犯罪」を計画する。 面白かったです。(設定はちょっと無理がありますが・・) 殺人をおかさざるをえなかったのは母親が弱すぎるからとか、高校生がこんなに賢いのかとかつっこみ所が色々ありますが、純粋にミステリーとして楽しめました。 途中、主人公が「山月記」を読んでいたたまれなくなるところなどよく描けているなあと思いました。優れた倒叙型ミステリー。

    0
    投稿日: 2008.11.13
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    う〜重い。そして悲しい。 主人公であり殺人事件の犯人である男子高校生の立場から話が進められていく倒叙小説。 彼がなぜ人を殺そうと思ったのかの動機、そして殺人の下調べ、準備、そして実際に起こしてしまう殺人時の心情がこっちにも伝わってきて、どきどきしながら読んだ。 そして、第二の殺人からだんだんと追い詰められていく主人公の様子が、悲しくなってくる。 犯人が高校生ということで、ちょっとした青春チックなものもちりばめられてたりするんだけど、それを主人公は利用したりして、ああ、怖いなあと思ったり。 最後はその状況を選ぶを得ない彼の姿に涙が出そうになった。 ずっと心に残る、悲しい作品。

    0
    投稿日: 2008.11.13
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    人によって反応は違うと思いますが、他の作品が強烈すぎるだけに私にとってはいまいち物足りない作品となりました。

    0
    投稿日: 2008.11.11
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    映画化された作品。 映画は主人公が嵐の二宮で、ヒロインが松浦あやという自分的には作品がぶち壊されそうで怖いと思うような出演者なので映画は見てません。 これも貴志さんの作品だが、やっぱり情景描写と感情の動きの表現がすごくて、面白い。 大門の心優しさには惹かれた。 また、世の中は、殺人に対して「悪」であるという認識がされているが、自分はそうは思っていないので本当に秀一が妹ために殺人を犯したのであれば、秀一は本当に思いやりがある人間だと思った。 でも、細部で自分を犠牲にして妹を思いやる行動が多々出てきてはいるが、作品全体を通してみると、秀一自身が親父を嫌っているという感情が勝っているようにも感じられたのでそこは妹への思いやりの気持ちからなる殺人ではないようにも感じられた。 ラストはありきたりだが、途中のラストへの伏線があるからラストがありきたりでもラストはすごく感動したし、切なかった。 やっぱりこの人は自分の中ではトップです。

    0
    投稿日: 2008.11.04
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    この作品で初めて倒叙推理小説に触れましたが、とてもおもしろかったです。 主人公の緊張感などがひしひしと伝わってきました。

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    投稿日: 2008.10.29
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    映画がよかった。。。 なんか岩井監督の「リリィ」と共通するような。。 心の痛さが全面にあるんだけど、青春期の。。。敏感な年頃の繊細さや、危うい感じっていうのが。。ね。。 映画がよくて。。原作本をすぐよんだ。。

    1
    投稿日: 2008.10.20
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    少年犯罪。結局は完全犯罪などそう簡単にできるものではなく・・・ ラスト、東野圭吾氏の「手紙」を頭の中で思いながら、その後の母と妹の人生が主人公の願うようなものであってほしいと心から思わざるをえない作品でした。 それにしても、面白いなぁと思う作品ってほんっとことごとく映像化されてるのね。これもまた読後ネットで調べたら2003年に映画化されていた。 主人公は二宮くんでした。

    0
    投稿日: 2008.10.06
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    悲しい小説でした。 家族を守るため綿密な計画を立て実行 犯罪は犯してはならない だけど、重責を背負うしかなかった 主人公の心情 何て切ないのだろう・・・ 最終章思わず涙が溢れました。

    0
    投稿日: 2008.09.21
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    倒叙というジャンルらしい。 他のミステリーと比べると殺人をしなければならなかった理由がより理解できる。 計画の立て方、実行方法感心した。 犯人は悪人ではないと思う。

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    投稿日: 2008.09.08
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    久々に、こんな切ないミステリーを読みました。 殺人者である主人公にどっぷり感情移入して、ラストは思わず涙しちゃいましたよ。 すっごくよかったけど、切な過ぎて二度と読みたくないです(苦笑)

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    投稿日: 2008.09.04
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    一度目の事件あたりで主人公に感情移入しすぎて怖くて読み進められなくなった。 暫く休憩してから一気読み。

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    投稿日: 2008.08.26
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    櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。 女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。 その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。 母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い。 母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。 警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。 完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。 たまたま通院していた病院に置いてあった本です。 待ち時間に暇つぶしと思って読んでみたら、暇つぶしじゃなくなってしまった。 主人公の心情がひしひしと感じられ、切なく 精密に描かれた写実。 久々にわくわくすることができた作品です。 切なくて哀しくて、気がつけば涙が出てしまう。

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    投稿日: 2008.08.22
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    面白い。 犯人側の心理がよくわかる。 こいつらは最悪だし殺すしかないなーって感情移入したり、殺されたヒトも案外悪いヒトじゃなかったかも・・・って最後思ったりして、もう凄い色々感じた。

    0
    投稿日: 2008.08.18
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    なんとも切なく、心が痛くなる本。愛する人のためとは言え、人の命を奪うことの苦しさ、悲しさ、怯えなどが、主人公の心理描写を通じて伝わってくる。酒に頼るようになった段階で、一線を踏み越えてしまっていたのかな。

    0
    投稿日: 2008.08.10
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    作品自体のテーマとしては重いものであったが、良かった。解説にもあるように、この主人公が殺人を犯す理由が家族を守るためと、主人公の優しさの犯罪なのである。誰にも頼らずに完全犯罪に挑む主人公の姿の孤独さが精妙な筆致で描かれている。また殺人を犯す犯人の立場から描かれる倒叙法により、心理が理解できるためより一層楽しめた。クライマックスに向けて完全犯罪のほころびがとけていく。やはり最後はハッピーエンドにはならない。そして最後の最後までも、家族を気にかけた秀一の判断にも一種の哀愁を感じる。自分自身の犯罪による青い炎によって最後に自分自身をも焼きつくすラストが美しかった。

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    投稿日: 2008.08.04
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    高校生の櫛森秀一は母親と血の繋がらない妹との三人暮らし。穏やかに暮らしていたその家庭へある日妹の実父である男が訪れ、突然平穏な生活は崩される――。秀一は母と妹を守るため男を殺害する完全犯罪を企てた。そしてそれは一見成功したかのように見えたが、実は若さ故の未熟さからなる落とし穴が空いており、次第に引き返せない道へと足を進めるしかなくなって行く。 ただ家族を守りたいという信念の元に行動した高校生が、追い詰められ苦悩する姿は読んでいて辛い。殺人という行為について冷静に考えている時とロードレーサーを走らせたり同級生と談笑している時のギャップに何とも言えなくなる。若いが故に思い込んだら一本の道しか見えなくなるというのはあるかもしれない。が、もう少し、ほんの少しでも周りに目を向けたら、そして誰かが気づいてやれれば、きっともっと他の未来があった筈なのにと思わずにはいられない。少年犯罪について考え得るきっかけとなる作品。

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    投稿日: 2008.07.30
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    昔映画で見たことがあったんだけど、原作を読んだことがなくて最近読んでみました。 家族を守ろうとする必死な姿が切なくて仕方なかった。。 自分がもしあんな立場に置かれたら、どうするんだろう。 結局は自分を犠牲にしてまで家族を守る形になったけど、 彼にとって、家族がどれだけ大切な存在なのか。。 それを独りで守りきろうとする姿勢と、 罪を犯してしまったという罪悪感とが 切に伝わってきて、苦しかった。。。

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    投稿日: 2008.07.28
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    櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。

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    投稿日: 2008.07.25
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    終始犯罪者目線で、終始ドキドキでした。 手紙同様、自分を愛するもののためにどんどんと犯罪を犯していってしまぅ。 でもやっぱり殺人はどんな理由があろうと絶対にしてはいけないし、犯罪を犯すと言うことは自分だけでなく周りの人たちにまで影響が及んでしまう。しかも人生というレベルで。 日本人は「恥の文化」というけれど、人間として生得的に「罪の意識」は根付いていることはこの物語の結末が語っているはず。

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    投稿日: 2008.07.25
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    高二の主人公が母や妹を守るべく、殺人を犯す悲しい物語。殺された相手は本当に人間の屑!!しかし、どんどん悪い方に事態が変わってしまう主人公、読んでて虚しいです。 読了後は。私はこの終わり方好きじゃなかったなぁ…最後はなんともやるせない!!

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    投稿日: 2008.07.23
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    止まらなかった。どうなるのか不安で、櫛森秀一の気持ちに入り込みすぎて、ものすごい勢いで読めた。あとがきで佐野洋さんも書かれているけれど、ただのミステリーではない。青春小説って言うと言いすぎな気がわたしはするけれど、…それでも、十代の若者の感情の勢いと殺人を結びつけて、よくここまでリアルに書けるなあ、と思った。作中に出てくる「罪と罰」は、わたしは大好きな作品だけれど、そう考えるとラスコーリニコフはだんだん「若者」の域を超えていってしまうんだよね…そういう意味では、読みながら重松清の「疾走」を思い出した。この作品の遣る瀬無さは、あれに近いものがある気がする。 でも、映画は見たくないかな…なんかすごく気落ちしそう。苦笑

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    投稿日: 2008.07.20
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    中学生の次は、高校生。 これも痛いね。 生々しくてね。 でも高校生は、 実行に移せちゃう位 体だけは大人になっちゃってて。 秀一は、 こうするしかなかったんやろな。 優しさと思い込みって、 繋がるものなのかもなあ。 正義感による悪は、 正義じゃないのかなあ。 わからんなあ。 難しい。 切ない。 山月記とこころ、 高2ん時すんごーい印象的で やから余計入り込んでしまった。 最後、最後・・・ これしかなかったんかなあ・・・ そうなんかなあ・・・

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    投稿日: 2008.07.19
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    主人公があまりにも頭がきれるから読みながら挫折しそうになった笑 でも描写がリアルで読ながらどきどきした。

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    投稿日: 2008.07.12
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    最後の、刑事に追い詰められている秀一を、見ているあたしのほうがどきどきしてしまいました。 秀一の最後の締め方は、やっぱりそうなのか、と感じさせられます、。 秀一のしたことは良いことだとは決して言えないけれど、きっぱりと「悪い」とはいえないお話でした。 きれいに言い表すことはできないけれど、あたしはすごく好きでした、!映画のほうも見てみたい★ …でも紀子ってそんなに必要だったのかなあ?、よくわかんない…。

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    投稿日: 2008.07.01
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    いや、これは文句なしの5つ星! 私にとっては大切な小説。出会えて良かったと心から思える小説。 青春小説ともいえるくらい爽やかな高校生活。 こころを読んで考えるくだりとかとっても好き。

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    投稿日: 2008.06.27
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    映画の後友だちに借りてそのままもらった。映画のイメージがちょっと強すぎた。少年犯罪を題材にしたものは何時も切ない。多分彼らには未来があったはずだと思ってしまうから。

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    投稿日: 2008.06.17
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    聡明な17歳の少年が、完全犯罪を目論んだ。主人公・櫛森秀一は、最愛の母と妹を守る為殺人を犯す。 警察も法律も、家族の幸せを取り戻してはくれない。緻密に、そして完璧に立てた計画が崩れてゆく−。 殺人を犯し、その罪悪感から揺れてゆく心の様が、追い詰められてゆく精神状態が、丁寧且つ繊細に描写されている。 ラストは筋が通っていて納得出来たけど、それでも涙した。彼を救える方法はなかったのか… 17歳の少年が犯す哀しい犯罪。

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    投稿日: 2008.06.06
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    完全に二宮君をイメージして読んだ。 せつない・・・。 なんとも救いがたい気持ち。 家族を守ろうとする優しさから、罪悪感で心を蝕まれていく姿に胸が締め付けられた。 湘南エリアの細かい描写に親近感。 何度でも読みたいけれど、心が痛い。

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    投稿日: 2008.06.03
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    こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。愛する妹と母のために、氷のように冷たい殺意を抱いて…。 4年ほど前、現役高校生の時に読んで以来の再読。 今まで数百冊の小説を読んできたけど、その中でも五指に入るほど好きな作品。主人公・秀一の下した一つ一つの決断がもう、胸に突き刺さって突き刺さって。今回、4年ぶりに再読したことによっていくつかのアラも目に付いたけど、それすら全部ひっくるめてもう無条件に大好き。

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    投稿日: 2008.05.23
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    いや〜,僕が小説にはまるきっかけになった本. 主人公主体のサスペンスは, 読みやすいし, 感情移入しやすいです. きっと,はまっちゃいますよ.

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    投稿日: 2008.05.19
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    愛する人のための殺人は許されるか? 勧善懲悪がはっきりしない物語。 少年犯罪とかがとりあげられていて、 今の時勢ある意味旬な本。

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    投稿日: 2008.04.26
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    愛する母と妹を守るため、義父を殺すことを決意した少年。 完全犯罪に挑む孤独な戦い。 完璧に見えた犯行だが、徐々に浮かび上がる疑惑 そしてほころび始める完全犯罪という名の糸・・・ すごく面白く、ハラハラさせられる話でした。 そしてなにより、とにかく悲しい。 ラストはホント涙もの。 主人公の少年はどうしてそういうけじめのつけ方を選んだのだろう・・・ある意味救いのない物語でした。 家族愛、友情など愛にあふれる本格ミステリー。 ミステリーとしては少し(かなり?)異質な作品かもしれません。 犯罪、特に殺人は、決して許されるものではない。 でかどどうしてか、殺人を犯した主人公を応援し、擁護したくなってしまう。 行動の裏には理由や背景が必ず存在する。 そのことを深く、実感させられました。

    0
    投稿日: 2008.04.21
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    悲しい倒叙ミステリー。 相談できる仲間がいるのに殺人を犯した主人公は浅はかだと思うけど、 犯罪を犯したというのに、思わず捕まらないで!と応援したくなってしまった。 ラストは切なくて少し泣いた。

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    投稿日: 2008.04.10
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    家族を守ろうとする少年の悲しい決意。 犯罪はいけないことなのに、思わず主人公を応援してしまいたくなる。 切なくて、悲しくて、胸を締め付けられる作品。

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    投稿日: 2008.04.06
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    嵐の二宮くん主演で映画になった作品の原作です。 映画も悪くはなかったのですが、原作の方がやはり数段上です。 主人公の心の葛藤や、そうするに至った心理、家族への愛情、そして綿密な計画。 最後のシーンには本当にはっとさせられました。 犯罪ということは決して許されることではないですが、そうするに至った背景が少しでも取り除かれる糸口になるのであれば、こういう作品を若い方にもっと読んで欲しいなと思います。

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    投稿日: 2008.03.28
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    その優しさと大切な家族を守りたい、という想いから「殺人」を計画し、実行する一人の高校生の物語。 完全犯罪に挑むため、調べ、実験し、アリバイを作る。緻密な計画と、それが綻んだときの対処…。一高校生とは思えない実行力で主人公は成していく。 そんな中、もちろん高校生としての友情とか恋愛も絡んで、現実感もある。 とにかく最後はせつない…。

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    投稿日: 2008.03.22
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    優しい殺人者。矛盾してる言葉だけど、でもこの表現がぴったりくる。ミステリ小説って探偵(警察)側が犯人を追い詰めていくその推理描写が何よりの魅力なのだと思うけど、この物語ばかりは犯人側を応援してしまう。映画より、断然小説のほうが面白いです。

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    投稿日: 2008.03.20
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    これは止められない!!秀一に同調しながら一気読み!! 義父を殺してからの最後までの展開は、手に汗を握った!! 読み終わったあとの顔は、見事に涙でグチョグチョだった!! 最後はそうするしかないんだろうとわかっていたけれど、秀一の最後は悔しくて仕方がなく、すごい遣る瀬無い思いになった。 確かに秀一が取った選択は短絡的で、そんな殺害方法思いつくくらい頭がイイんならもっと他に方法があるんじゃなかろうかと思う。 でも中高生時に抱く自意識過剰的な万能感もよく描写されていて、秀一の取った行動も納得でき、違和感なく物語に入り込めた。

    0
    投稿日: 2008.03.18
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    私にもっとも多大な影響を及ぼしている(気がする)貴志氏。 その著作の中でもおそらく一番好きな本。 主人公は頭のいい男子高校生なんですが、この人の葛藤に共感できます(してはいけない気もするけど)。 家庭内暴力が原因で母と離婚した義父から母と妹を守るため、前半の主人公は奔走する。弁護士を依頼しに行ったり、義父に睡眠薬を飲ませたり。しかし母が弱みを握られていることも有り、この憎い相手を家から追い出せない。しかし義父の魔の手は母のみならず、妹にまで伸びようとしている。追い詰められた主人公は、その頭脳を駆使し、計画殺人を行うが・・・という話。 何が悪で、何が正義なのか。法では縛れないところで苦しむ人を救うため、犯罪に手を染めるしかなかった主人公。そこからの転落ぶりが切なすぎる。 また、クラスメート・妹の葛藤も胸を苦しくさせる。 最後まで家族の幸せを願った主人公が絶体絶命になったとき、取る行動に号泣しました。ワンシーンだけでなく、何度も通して読みたくなる本。 作中に出てくる「こころ」や「山月記」の主人公の解釈、成程と思った。

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    投稿日: 2008.03.16
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    切ない。 母親と妹を守るために自分を犠牲にする聡明な主人公。 恋愛面のやりとりとかも面白かった。 何回読んでも本当に感慨深くなる。 ただ映画の出来は本当に納得できなかった。

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    投稿日: 2008.03.13
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    本当に切ない。人をあやめる事が必ずしも悪なのか?と考えさせられた。(やっぱり悪です!) 貴志さんの傑作です。

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    投稿日: 2008.03.07
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    こんなにも切ない殺人鬼が、かつていただろうか― って宣伝文句が印象的だった。黒い家のすぐ後に読んで、テイストの違いにびっくりして、とにかく悲しくて、泣いた記憶がある。 炎は青ければ青いほど温度が高いのだね。

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    投稿日: 2008.02.24
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     母の別れた再婚相手によって、ささやかな幸せを奪われた主人公は完全犯罪に挑む、という倒叙推理小説。家族の幸せを取り戻すために殺人を計画するのですが、自分の犯行だとわかれば母も妹も悲しむ。決して犯行がばれてはいけない、と完全犯罪を成し遂げようとします。犯行のきっかけが主人公の優しさであり、本当に切ない。一貫して主人公の目線で物語が進むので、計画から犯行、そしてその「殺人を犯した事実」に苦しむ主人公の心象描写がとても胸に迫ります。ラスト、ちょっと読む進めるのが苦しいくらい。そして最後の一文を読み終えたとき、自然に涙が零れてしまいました。

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    投稿日: 2008.02.17
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    この話に登場する女の子たちは可愛いなーと思った 主人公かわいそうだなー 家族を守るために完全犯罪ねぇ。 なんでうまくいかないんだろーね 神様いじわるね お話としては、読みやすいし、面白かったです

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    投稿日: 2008.01.28
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    母と妹を守る為に、自分がなんとかしなければと決心した主人公の少年。 綿密な殺人計画だったはずなのに、やはり完全犯罪にはならないものなんだなぁー・・・ 殺人を犯す場面や、主人公が精神的に追い詰められていくくだりなど、先が気になって他のことが手につかなくなってしまい、まさに手に汗を握りながら一気に読んでしまいました。 大人ぶっているものの、でもまだ大人になりきれていない少年の心情がよく描かれていると思いました。

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    投稿日: 2008.01.27
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    わりと前に読んだけど、内容はっきりおぼえてる 犯人側の視点からってのを初めて読んだと思う 家族のためってゆうのがほんと・・・ 最近報道される少年犯罪は、殆どが自分本位な感じだから余計あれだよね でも報道されないだけでやっぱなんかこういう面もあったりするんだろーか・・・

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    投稿日: 2008.01.07
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    「正義感」のあり方について考えさせられる一冊。嵐の二宮と松浦亜弥主演で2003年に映画化。他に鈴木杏、秋吉久美子etc

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    投稿日: 2007.12.31
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    「一度火をつけてしまうと、いかりの炎は際限なく燃え広がり、やがては、自分自身をも焼き尽くすことになる」 重い。。。この言葉、私も忘れないようにしよう。

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    投稿日: 2007.12.28
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    櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い 【その他読んだ本】

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    投稿日: 2007.12.28
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    貴志氏は、探偵が謎に満ちた事件を手がかりひとつから鮮やかに紐解くミステリよりも、犯人側の視点に立って緻密に練られた犯行計画が小さな解れから崩壊していくタイプのミステリがお好きだということで、自身が手がけたミステリもそのスタイルで書かれています。これも映画になって、しかもフレッシュなキャスティングだったので見た人も読んだ人も多いのではないでしょうか。最も切ない殺人犯、とはこの作品につけられた販促用のキャッチフレーズですが、まさにその言葉につきます。読んでいくごとに、どうしてこんなことになってしまったのか、と思わずにはいられません。ミステリというよりは、青春小説として読んでいただきたい作品です。

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    投稿日: 2007.12.25
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    「硝子のハンマー」が気に入って読んでみました。未成年犯罪がテーマということで話題になった作品ですね。高校生が家族を脅かす男を殺害し、見抜いて脅迫してきた同級生も罠にかけて刺殺する。練りに練った完全犯罪の筈が、思わぬ細かい点から警察は追いつめてくる。事件小説のようでありながら、青春小説です。家族愛も感じられ、前半はむしろ主人公を応援してしまいます。しかし、人を殺した自覚が、彼の心理を歪めていく。彼女のひたむきな想い、母親と妹を守るための決着。それが間違っていることが読者には判るが、かたくなな主人公は戻れない。切なさが残ります。 「硝子のハンマー」の犯人と主人公は共通キャラです。出来たら、探偵か刑事役の彼と再会したいですね(~0~)

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    投稿日: 2007.12.23
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    高校生が完全犯罪を遂行…犯人側の視点で、計画の段階から主人公の感情が綿密に描かれている。気付けば主人公に引き込まれ、追い詰められていくところは辛くなってしまう。ただ、「“不幸”な少年が“仕方なく”殺人を犯しました、しょうがないね、可哀想だね…」では終わらない考えさせられる作品だった。

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    投稿日: 2007.12.12
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    家族を守ろうと完全犯罪をやり遂げようとする少年の殺人計画とその実行。 少年の激しい殺意と静かな暴走におののきました。 何年か前に読んだきりですが、悲しすぎるラストは忘れられません。

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    投稿日: 2007.11.24
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    これもまた、純ですね。 こういう男の子いいですね。 映画、みるの怖いなぁ・・ イメージ壊れてない?

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    投稿日: 2007.10.15
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    『こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか』  推理小説で犯人が逃げ切る小説なんて数えるほどしかない。例え逃げ切っても探偵役にトリックの披露はお約束だ。  でもここまで結末を読みたくないと思った推理小説は無い。  負けは分かっている。分っているけれど、も。  純粋さは狂気だ。その純度が増せば増すほど、透明度が上がっていく感情が吐き出される瞬間の増大さに息を飲む。  たった一人で彼は、戦いを挑む。誰にも頼らず誰も信じずに、自分だけの孤独な勝ち目のない戦に挑む。愛する者を護る為に。  キャッチコピーに騙されることは多いけれど、これには参った。

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    投稿日: 2007.10.13
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    ‘黒い家’ ‘クリムゾンの迷宮’ に続き‘青の炎’。 色が良く出てくるな。 内容も秀逸です。

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    投稿日: 2007.10.02
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    う〜ん、完全なる殺人…のはずが。善と悪の狭間の殺人劇。 「ガーバーのマーク?というのは、人を脅すのではなく、確実に刺し殺すためのナイフなんだよ」

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    投稿日: 2007.09.12
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    「死に値する人間」言い方をかえれば「生きるに値しない人間」というのは存在するのだろうか。 「命とは尊いものです」と訳知り顔で言う人たちの中に、主人公を救えた人は果たしているんだろうか。 そんな問いを投げかけられたような気がした。 青色の炎は、赤色の炎よりも静かで、そしてずっと熱い。 初めて「ジャケ買い」した本でしたが、初めて最後まで一気に読んで泣いてしまった本でした。 http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-415.html

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    投稿日: 2007.09.11
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     インターネットを駆使し様々なことを研究していく主人公は現代的。  家族を守る為に秀一は命をかけて居候の男に立ち向かう。  とっても切ない物語。

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    投稿日: 2007.08.29
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    綿密な計画。かなしいけど心理描写や、そこまでいきつくのは理解しやすかった。ただ2度目の殺人はちょっと違和感。最後もかなしいけど、ああ、そうだよな、みたいな。かなしくてすくいがないけど、すきです。

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    投稿日: 2007.08.29
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    来年3月の映画化がとても楽しみな作品です。 主演が嵐の二宮和也・競演が松浦亜弥というだけでも話題性十分ですが、監督が蜷川幸雄、音楽が東儀 秀樹と色々と映画化にかかっている力が感じられます。前評判倒れにならないといいのですが…。 さて、作品そのものは以前に読んだことがあるのですが、めちゃくちゃ好きで、ハードで買おうか文庫化を 待とうか悩んでたんです。一応、『少年犯罪』が勃発していた時機の発刊で、文庫化が見送られていたのかな、確か。 こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。 光と風を浴びて17歳の少年が海沿いの道を駆け抜ける。愛する妹と母のために。 氷のように冷たい殺意を抱いて―。 これがキャッチなんですけども、キャッチを見て読もう!と決めた人の期待を決して裏切らない、ミステリとしての面白さも(犯罪計画や動機)、心理描写の上手さも、どちらも兼ね備えていると思います。 不勉強なもので、私は知らなかったのですが、本作のような小説を「倒叙推理小説」と言うのだそうです。 簡単に説明(…というか解説から引用)すると、前半で犯人が完全犯罪を計画する形であらかじめ手の内を明らかにし、その後計画を実行し、それが成功したかに見えた時点で、逆に警察や探偵が推理を始める。=普通のミステリとは展開が逆、な小説を指します。 今までにもこの形の作品は読んだことがありますし、この展開も私は好きだなと思います。特に、シリーズものなどではなく、探偵や警察に思い入れが無い場合は犯人に感情移入(…はしたらまずいか)というか、 ただ凶悪なイメージだけではなく、その姿を追いやすいので面白いです。 主人公、櫛森秀一が犯罪に手を染めるまで、静かな戦いが彼のうちで続いていくのですが、ガレージにある自室で『計画』に思考を傾ける時間の、怖いくらいの計画性の高さと、逆に友人や家族と過ごす場面での、素の少年の素顔がとても対照的です。確かに、多少理詰めでものを考える、年に似合わず冷静な面は目立ちましたが。 階段を下りながら、秀一は、理不尽な苛立ちを感じていた。なぜだろう。すべては、計画通り運んでいる。 それなのに、どうして、こんなにも胸が締め付けられるのだろうか。 彼が、究極の選択をしていく決定的な理由に、警察と法律の存在があります。警察も法律も家族の幸せを 取り返してはくれない―それは大部分で事実のように思います。私は、確かに法を信じていません。厚い 辞書に書かれてあることは、抜け穴を見つけたものの勝ちでは無いかと。一つ躓くと、あとはもう従うしか道が 無いのではないかと。私自身の考えが殺人にまで発展する理不尽さを抱えては居ないものの、秀一を 駆り立てた『権力』の壁が重く圧し掛かりました。 (2002年10月30日)

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    投稿日: 2007.08.25
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    切ない物語に引き込まれた。読後はやるせない気持ちでいっぱいだった。 人を殺して幸福になどなれはしない。それでもなお臨界点を越えなければならないほど追い詰められていた秀一の不幸。あまりに切なすぎて…。

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    投稿日: 2007.08.24
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    貴志祐介の本が読みたくなり、本屋へ。 これしかないから購入。 話の流れが悲しい・・・ 段階を踏んでどんどん落ちて行く。 しかも自分で進んで落ちていっている。 小学生の頃道のウンコ踏んだだけで 世の中真っ暗になり落ち込んだ。 17歳の世界はとっても狭い。 大人になればもっと広い視野で判断できることなのに主人公が家族を守るためにこうするしかないと決めた選択が狭すぎる。 殺人者としてすべてが狂っていく中で 恋する気持ちはどんどん純粋で透明になって行く。すごく悲しい話。

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    投稿日: 2007.08.19
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    ニノの映画もの。 つかみにくようでつかみやすかった。 サスペンスものは初めて読んだけどさらっと読めた。 文体的には普通。特に惹かれる表現はなかった。 湘南をバックに自転車を走らすシーンが 映画をそのまま思い出させた。

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    投稿日: 2007.08.14
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    読み応えがあった。読み始めたら止まらず、最後まで一気に読んでしまった作品。 ただ2度目の殺人までの心理経過が少し安直に感じた。「一度でも殺人を犯した人間は、次からは、何のためらいもなく他人の命を奪うようになってしまうのだろうか」ということなのかもしれないけど、もう少しそこが深く描かれていたら、という感じ。 それにしてもずっと二宮くんのイメージで読み進めた。

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    投稿日: 2007.08.12
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    高校生の頃に映画のほうに松浦亜矢が出てて、気になって読んだ原作。※ちなみに松浦亜矢のファンではない。内容は、(当時は)怖くて怖くてたまらなかった。というのも、映画のとあるシーンが衝撃的過ぎてその印象が残っていたため。

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    投稿日: 2007.08.03
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    違う違う、主人公の最後の選択が、守りたい筈の家族を何よりも傷つけることになるのに。逆走して止まれない気持ちがもどかしかった。でもやっぱり頭のイメージは二ノ宮くん。笑

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    投稿日: 2007.07.18
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    主人公が母親と妹を守るため、完璧な殺人計画を実行する…とても切ないお話。ラストは最も哀しい形で終わってしまい、泣けました。

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    投稿日: 2007.07.17
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    何かラストやりきれなかった。 非道に思える近年の少年犯罪にも、裏では色んな事情があるのかな、なんて。 そんなきれいなもんばっかじゃないか。

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    投稿日: 2007.07.15
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    主人公の秀一は家族を守るために完全犯罪に挑戦する。 青春モノなのに切なくて悲しくなる話。 それでも何度も読み返しちゃう、そんな本。

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    投稿日: 2007.07.14
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    高校生が完全犯罪に挑むミステリー小説です。 これも読み出すと止まらない作品です! 映画は見た事なですが、文で読んだ方が楽しめそうな気がします(^ω^) ラストにびっくりしました!!

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    投稿日: 2007.07.07
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    映画化されてますね。 でも断然原作でしょう!!! ミステリーだけど青春。 切なくてとても悲しくなります。

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    投稿日: 2007.07.06
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    小説も映画も良かったです。とても悲しいお話です。 二宮君ってほんま演技上手いね。小説を映画化すると大体コケるんですが、期待を裏切らなかったです。

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    投稿日: 2007.07.04
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    友達に誕生日プレゼントとしてもらった記念すべき作品。 確か嵐の誰かが主演で映画化されたはず。巻末に「この方法では人は殺せません」って書いてあったのが面白かった。

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    投稿日: 2007.06.14
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    人を殺すことは悪いこと。当たり前のように刷り込まれているけど、ほんとにそうなん?でも、追い詰められて、これしか方法がないと思ってしまったら?いや、もちろんそれでも越えるべき一線ではないとは思うけど…。今作を読んでると、義理の父親を殺してしまう高校生の主人公の致し方なさに苦しくなった。とにかくラスト、主人公の落とし前のつけ方が、なんと青くて、潔癖なことか。この最後の数行は何度読んでもゾクゾクする。

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    投稿日: 2007.06.10
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    にのが出てるって知って読んでみた本。 ひとをころすってひとが生きるってどういうことなんだろうと考えさせられました。 もう1回読み返したいな-

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    投稿日: 2007.06.10
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    主人公の内面が事の経過とともに、よく描かれているミステリー。映画はまだ見ていませんが、秀一は二宮くんのイメージしかありません。江ノ電沿線の情景が目に浮かぶ。全体的に読みやすい作品。

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    投稿日: 2007.06.03
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     あの男さえいなければうちは幸せだったのに・・・。高校に通う櫛森秀一はそんな考えでいっぱいだった。あの男とは、すでに離婚したはずの母親の元旦那。なぜか櫛森家に居座り、酒のあおるように飲み、そして家族に暴力をふるい、そして金をまきあげていく。あろうことか、妹にも手を出そうと考えているらしい。母親と妹を守るためとはいえ、自分が捕まってしまっては2人の幸せは約束できない。そのため秀一は、ありとあらゆる方法を考え、そしてついに、病死に見せかけて殺す方法を考えついた。  主人公が殺人を犯してしまうパターンだが、理由が理由だけに主人公側になってストーリーを追ってしまう。しかしながら、一人目を殺した後の、夏目漱石の「こころ」の心情を理解できない様には、主人公に対して一番リアルな恐ろしさを感じた。哀しき殺人者・・・・・・ここまでの能力が違う方向に使われたなら、きっとこの秀一は素晴らしい技術者になっただろうと思うとやりきれなさが残るが、ストーリーとしてはものすごくひきこまれた。最初はこんな高校生おるか!?と思ったけど、今の世の中だと本当にいそうだし(^^;

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    投稿日: 2007.05.27
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    学校の課題図書で読んだ本。 母と妹を守るため、母の再婚相手を殺してしまった少年の悲痛な心の内を描いた作品。 普通の学生生活と、少年の心のギャップが作品のテーマを際立てている。

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    投稿日: 2007.05.19
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    犯罪を計画する心理,犯罪が露見しそうになるときの心の動きを追っていると,ハラハラした。ラストはあまりにも切なくて泣いてしまった。

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    投稿日: 2007.05.17
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    とてつもなく切ない殺人犯でした。 赤い炎より、青い炎の方が温度が高い。 それほどまでに家族を思う彼と、高校生であるがために助けてやれないという悔しさが、こういった形で実行されたことへのやりきれなさもありますが、 そいつを殺さなければならない という使命感を燃やさせた状況にも読み終わった後、やりきれなくさせられました。

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    投稿日: 2007.05.15
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    貴志さんの作品、好きです。 映画化もされましたが、やっぱり原作のほうが何倍も面白いです。 …ではなぜ☆四つなのか? 最初からクライマックスまでハラハラドキドキだったのに、結末があっさり終わってしまった気がするのです。 希望をいうと、そのあとのマスコミとか残された家族の描写がほしかったです。 決して楽しくもない話でしょうが、でも、主人公の独りよがりで終わってほしくなかったなあ、と。

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    投稿日: 2007.05.14
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    17歳の少年が家族を守るために平和な生活の侵入者を完全犯罪を計画し殺害するという話。終盤は切なく虚しかった。家族を守るためとはいえ人を殺してしまったという罪の意識に押しつぶされていく主人公が切なくて悲しかった。

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    投稿日: 2007.05.01
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    初めて読んだのは中学校の時。 こんなに悲しい殺人者が居るなんて、読み終わった後もずっと切なくなる。 文章も言葉の選び方も展開もうまい。 貴志さんのホラーも最高に面白い。

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    投稿日: 2007.04.30
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    愛する母と妹を守る為に、完全犯罪を計画する1人の少年の物語。 完全犯罪に綻びが生じたように、彼自身もまた、完璧ではなかった。 どこにも落ち度はなく、優秀で冷静沈着に見えた主人公も、周囲のクラスメイトや友人のように、未熟な「17歳」なのだ。 どんなにポーカーフェイスを装っても隠しきれない、嘘と感情。 主人公のそんな微妙な心の動きに興味をそそられ、惹かれた。 ぷっつりと切れてしまうようなラストにも衝撃を覚えながらも、この小説にふさわしい終わり方であったように思う。

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    投稿日: 2007.04.28