
総合評価
(1034件)| 372 | ||
| 366 | ||
| 198 | ||
| 25 | ||
| 7 |
powered by ブクログ家族を守るために行った殺人のはずなのに、そのためにどんどんおかしくなっていく、主人公の葛藤や苦悩が切ない。 最後の方は涙が止まらなかった。
0投稿日: 2010.08.22
powered by ブクログ最後まで飽きずに読めた。人を殺す残酷な気持ちがありながら、家族を思いやる気持ちも人一倍強い主人公。誰しもがこのような二面性は持ち合わせているのだろう。
0投稿日: 2010.08.19
powered by ブクログ2010.08.03 映画を観てから、原作を読んだんだけど、私的には正解だったかも。 ただ両方ともで??と感じたのが、山本警部補に対して秀一は約束を破った事になるけどそれは信じてくれた山本警部補に対して悪いんじゃないかなと思ったんだけど、もしかして山本警部補の優しさ?? あとがきで作者の貴志氏が『作中における殺人方法は、あえて詳述しなかった理由により、ほぼ確実に失敗します。間違っても模倣などされませんよう、お願いいたします。』とあります。イイですね。 一気に読めました。
0投稿日: 2010.08.17
powered by ブクログ賢い高校生が母と妹を守るため完全犯罪(母の元旦那の殺害)を計画して実行する。そしてバレそうになるという話。 読後感はもの凄い切なさで一杯。 そして主人公の友達はみんな優しいっつーか、優し過ぎて余計切なくなる。 途中、殺された元旦那が実は末期ガンで、ほっといても余命いくばくもなかったことが発覚する箇所がエグい! サクサク読めて面白かった。
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログ高校生のもつエネルギー、情熱を感じさせてくれる。 若者は1人1人、方向性は違えど、 これだけのことをする力をもっている。 (方法論や考え方については、賢い奴でなければ難しいが、賢い学校の半数くらいの奴にはできる。) 情熱の炎の色は、青い。 未熟な青春という意味ではなく、赤い炎に対しての青さ。 青くなくても良いが、 高校生には持て余した情熱を何らかの手法で 表現してほしいと思っている。
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログとっかかりに多少もたつきましたが、中盤からは一気に読みました。読み終わってみて「ああ、凄いの読んじゃったな」というのが一番の感想。 主人公の心情に共鳴し、一緒に計画を企て、逡巡しながら読み進めました。父親の酷い有様をみてはやはりやるしかないんだろうと決意し、それでも本当に俺はやってしまうんだろうかという葛藤が、まるで自分の感情のように感じました。 頭が良すぎる故にそれに過信している様も、滑稽で哀しかったです。 ラストに向けて、加速するように追い詰められていく秀一。所々に示唆されているラストを想像しながら、読んでいくのがつらかったです。これでハッピーエンドだったら、別の意味での後味の悪さを味わったのでしょうが、それでもそうならないで欲しいと願いました。クラスメート達の善意の行為に涙してしまい、また、彼の行動が、実は意味のなかったことなのだと知らされたとき時には、本当にそれを知っていればこんなことにはならなかったのにと、唇をかむ思いでした。 「こんなにも切ない殺人者がいただろうか」 本当にそう思える物語でした。
2投稿日: 2010.08.07
powered by ブクログ自分の気持ちが主人公と重なるときがあって自分が怖くなる。 誰かを守りたいって気持ちが心いっぱいになったら、なんでもだできるのかなって思った。
0投稿日: 2010.08.06
powered by ブクログ高校時代読んだもの。主人公と同年代とあり非常に共感できるものであった。これとツールドの影響で、小遣いをコツコツと貯めて、通学用にロードを買ってみたり…。
0投稿日: 2010.08.03
powered by ブクログあまりの切なさに途中から読むのが苦しくなってくる。 最高の青春ミステリー。 ただ最近になって思うのは秀一は本当に純粋に家族を守りたかったのだろうか、ということ。 もしかしたら…という想像が拭えない。 あー、天の邪鬼だな自分(笑)
0投稿日: 2010.07.30
powered by ブクログ読んでて涙がでてきた。二宮さんの映画みて読んでみた。犯罪するって誰もが傷つくね。そんなふうにさせた状況が悪い。
0投稿日: 2010.07.27
powered by ブクログ序盤で犯人が事件を起こし、後半で警察や探偵がその謎解きをしていく倒叙推理小説というジャンル。まあ刑事コロンボや古畑任三郎などが代表格か。 しかし、この小説を抜群に面白くしているのは、常に犯人の秀一の視点で物語が進行している点だろう。 家族を守るために、やむなく殺人に手を染めてしまった秀一。完全犯罪と思われたその事件も、後半 警察の手によって少しずつ暴かれていく。 なんとか逃げ切ってほしい。そんな気持ちで読み進める。そして切ないラスト。傑作だと思う。
0投稿日: 2010.07.15
powered by ブクログ家族が傷つけられる危機におちいったら???自分はどうする?少年の選択は?これを排除すること。 結構前に一度読んだことをわすれてて、また借りてしまったが、、またしても全編読んでしまった。少し現実味が薄いなと思いながらも、少年の葛藤は共感もできる。子供の頃、こいつ死ねばいいのにと、思うやつが何人かいた事を思い出す。家族が傷つけられるというわけではなかったが、、、 そういう思いとバランスをとってみんな成長するのだろう、そして、バランスがとれないやつが犯罪者になるのか?だとすればバランスがとれない要因とは?環境か、教育か、、、いずれにしても少年犯罪はことのほか悲しい。
0投稿日: 2010.07.11
powered by ブクログふとしたときに読み返してしまう一冊。櫛森の、冷静さと危なっかしさがリアルで怖い。毎回彼とともに葛藤しながら読んでしまいます。完全犯罪ってなんだろう、と。結末の切なさ、やりきれなさ、それでも、またいつか読むときがくるのだろうな。
0投稿日: 2010.07.04
powered by ブクログ当時の私にはショックな作品でした。全然関係ありませんが、”からすみ”を見るとこの作品を思い出してしまいます。
0投稿日: 2010.07.03
powered by ブクログありきたりの展開はないであろと、思わせていおて、見事にありきたりの展開になり二進も三進もいかなくなる主人公「秀一」 残念。
0投稿日: 2010.06.14
powered by ブクログ犯罪者目線の小説は面白い。 小説の中に「人間らしさ」を感じるからだ。 犯人を追う側の視点で描かれる小説の「犯人像」は、どこか人間離れしている感がある。 だけど犯人側の視点で描かれる「犯人」は、人間離れしている所業をしているにも関わらず、誰よりも「人間らしさ」を持っている気がしてならない。 特に「青の炎」は、高校生の揺れる感情描写(愛情や悔恨、恐怖など)がリアルで切ない。 彼が犯罪の手を進めるたびに、この切ない感情が増してくる。 僕は「彼の所業を止めさせたい」のか「応援したくなっている」のかわからなくなってくる。 間違いなく人間の倫理観を外れる行為は、彼の周りにも、そして彼自身も傷つけることになるだろう。 しかし彼の純粋すぎる感情を、真っ向から否定できないのも事実。 そんな感情が読み手に湧き上がってくるからこそ、切なくてたまらないのかもしれない。 しかし、「人間らしい」と書いたが、 多くの人間は、自分と社会を一歩外から眺め、傍観者でいることが多い気がする。 「人間らしさ」を感じない人間こそが、最も人間らしいというのも、なかなか皮肉な気がする。
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログ“一つのアイデアが、頭の中で形を取りつつあった。うまくいったとしても、対症療法でしかないが、場合によっては、かなり効果的かもしれない。 そのためには、まず、ネットを通じて、情報収集を行わなくてはならない。再び、検索エンジンのページに戻り、思いつくキーワードを手始めに、情報を渉猟し始めた。 夢中になり始めたとき、秀一は、はっとして顔を上げた。玄関で物音がしたのだ。 曾根だ。 今ごろ帰還ということは、曾根にとって、今日はラッキー・デイだったに違いない。負ければ、帰りの電車賃しか残らないだろうから、こんな時間にはならない。あぶく銭を得て、どこかの場末の飲み屋で、薄汚い祝杯を挙げていたのだろう。 秀一は、曾根が、勝手に作った合い鍵でドアを開け、家に入っていく気配をうかがった。 しばらく待ってから、ガレージの電気を消して、ドアをあけた。 家の中は、真っ暗だった。二階の廊下で、曾根の傍若無人な足音がする。頑丈なはずの床板の軋みが、スーパー・ヘビー級の体重を暗示していた。 母親も、遥香も、ベッドの中であの音を聞いているはずだ。二人が怯えている様を想像すると、たまらない気持ちになった。 曾根は、突き当たりの部屋のドアを開け、中に入った。 秀一はしばらく待っていたが、それっきり、動きはなかった。やがて、激しい鼾が聞こえてきた。 秀一は、突き当たりの部屋の前に行くと、静かにドアを閉めた。足音を忍ばせて階段を下り、ガレージに戻る。 沸々と、怒りが煮えたぎってくる。 あんな屑のために、どうして、毎日、こんなに不愉快な思いをしなくてはならないのだろう。 死んだ方がいい人間は、確実に、この世に存在する。そんな人間を抹殺したとしても、非難されるいわれはない。むしろ、世間の人にとって有害なごみを一掃したということで、賞賛されてしかるべきではないか。” 17歳の高校生、櫛森秀一は自らの手で家に居座る曾根という母の元再婚相手を殺害すること決意する。 現実的に建設的に敷き詰めて計画されていく殺害方法。 実際に人を殺害した後の焦りと憂鬱な気持ち。 秀一、つまりは犯人視点から描かれ展開していくため、彼の心情をより深く理解できるような。 結構読み応えのある良い作品。 んんー……やっぱり完全犯罪は無理なんだなぁとかなんとか思ってみたり。 Thanks to H.R. “今朝見たばかりの夢を、思い出す。 事件は、血に飢えたマスメディアの好餌となり、センセーショナルに報道されるに違いない。 何しろ、現役の高校生が周到に計画し、実行した、連続殺人なのだ。過去に例を見ない出来事だろうし、周辺のあらゆることがニュース種となるだろう。学校の成績はどうだったのか。交友関係はどうか。近所の評判は。 そして、家族は……。 曾根と結婚していた母は、すべてのプライバシーを暴かれ、世間の下劣な好奇の目に曝されることになる。そして、曾根の実の娘である遥香も……。 そんなことだけは、絶対に、許すわけにはいかなかった。 自分が、逮捕、起訴される前に、事件に幕を引くためには、被疑者志望というシナリオしか残されていない。 今の段階では、警察、検察も、まだ、確実な証拠を得ていないはずだ。だとすれば、かんじんの被疑者が死んでしまえば、自白を得ることもできなくなるため、書類送検ぐらいで一件落着となる可能性が、きわめて高い。 その場合、遺族への影響を考慮して、おそらくメディアに対する発表も、行われないだろう。 もう、これしか、方法はないのだ。”
0投稿日: 2010.06.01
powered by ブクログ特に最後がとても切ないお話です・・・ 映画ではやっていない場面などもあるので是非読んでみてください!!
0投稿日: 2010.05.27
powered by ブクログ高校の文化祭で隣のクラスが演劇でやっていたけど、観れなかったので購入した想い出。 切なくて、悲しい犯罪者。愛する人を守るってなんでしょうか。 あまり読み返す話ではないけれど、ずっと手元に残してきた本。 また読もう。
0投稿日: 2010.05.27
powered by ブクログ感情、描写、リアルに感じられる作品。ロードレーサーで海岸沿いを走りたくなったりもする。映画で描かれなかった部分多々あり。
0投稿日: 2010.05.06
powered by ブクログISOLAや黒い家と作風がかなり違ったのでびびった。描写細かいです。一気読み。おもしろ。あ、映画化もされているのですね。
0投稿日: 2010.05.06
powered by ブクログ読みなおし完了。 結構小難しい文章が出てて、昔よく読めたなぁと感心。 やっぱりすごく専門的に書かれてて読みごたえはばっちり。 殺人者側からの切ない気持ちの描写がいい。 ヒロインは、とってもイタタな女の子だと気づいた。 恋に恋するっていうか、「ちょっと男子!」とか怒りながら本当は好き・・・みたいな典型的なイタタ。 そんなとこが可愛いんだろうけど、読んでて痛かった(笑) 後半はやっぱぐっときますね。 映画のラストはオリジナルだったみたいだけど、あれはあれでいいし、 原作は原作でいいね。
0投稿日: 2010.04.21
powered by ブクログ本当は読んだ直後に感想を書けば良かったんだけど…… 読み終わったのは昨日なので温度差ができちゃうかも; とにかく、読み始めたら止まらなくなっちゃって、ゆっくり読むつもりだったのに、早々に読破してしまった; リズムって言うか、いいタイミングで話が流れていくからすごい読み進めやすかった。 完全犯罪を試みる犯人の視点から……っていう小説は、あんまり読まないからすごく新鮮でした。 完全犯罪をして、捕まらないのが一番怖い。
0投稿日: 2010.04.20
powered by ブクログ面白い…けど、読み進めるのが辛いところが。。。 色々と考えるところがあるけど。 とりあえず、こんな高校生いたら色んな意味で、嫌だ← 解説までいいし、表紙がいいと思う。そうだ鎌倉へ行こう。なんて。
0投稿日: 2010.04.15
powered by ブクログ粗筋(アマゾンから引用) 櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。
0投稿日: 2010.04.13
powered by ブクログ映画の原作だったから・・・・という理由でこの本を手にとりました。と言いつつも映画も見てない状態だったんですが。 見てみて凄く面白かったです。主人公の罪を犯したことに苦悩する気持ちとそれでも家族を守りたいと思う気持ちの葛藤が上手に書かれていると思います。
0投稿日: 2010.04.05
powered by ブクログ表紙すげえ← 一応描写は三人称なんですが、最初から最後まで犯人である秀一の目線で書かれてたので、ふと被害妄想では、と考えたりしました。結局、どうだったんだろう……。 先述のとおり、犯人の目線で書かれたものなので、どのように殺害するかっていう試行錯誤が濃い。わたしは結構好きだけど。 にしても、同い年かー……ぎりぎり。 最後が悲しかったです。多分、すべて間違ってたんだと、わたしは思う。
0投稿日: 2010.03.24
powered by ブクログごちゃごちゃと犯罪計画を練っていく様子はなかなかリアルで面白かった。理系爽やか青年っぽいイメージのミステリー。 終始どん詰まりな状況で悩み試行錯誤して、それでも状況がどんどん悪くなっていくので辛い… 終わりは切ないし…あまり深い感想が生まれる作品では無かったけど、読み終わった後は良い余韻に浸れた。 また読み直したい。
0投稿日: 2010.03.19
powered by ブクログ今までいろいろ読んできたが、この本を超える本はいまだにない。 高校生が家族を守るために完全犯罪を目指すが、ある目撃者がいて・・・。 ミステリー要素のほかには、自転車を気持ち良さそうにこいでいるのが浮かぶ。
0投稿日: 2010.03.18
powered by ブクログ貴志さんの持ち味といえば圧倒的な知識に裏打ちされた緻密な伏線と、読み出したら止まらない文章力。もちろんこの作品でも健在です。 主人公の少年が、犯罪を計画し、実行し、それがガタガタに破綻していくまでの一本道な話。そういえば視点移動がないな。 貴志さんの作品は大好きなのですが「天使の囀り」や「クリムゾンの迷宮」に比べると「うーん」と思うことが多かったので以下ちょっと羅列。 ・櫛森少年はちょっとデスノートの月を思い浮かべた。地頭の良さはもちろん、応用力と発想力に長けている。理詰めで考えて行動するから、そこでは感情は排除される。殺人への嫌悪すら理屈でねじ伏せる強靭な意志。 彼はかっこいい。ある意味で憧れるし、身近にいたらきっと好きになる。そしてあまりにも完璧すぎて近寄りがたくなると思う。 ・動機について。 あれ、曾根は遥香に手を出そうとしてたっけ? 自分の命が長くないことを知って昔の嫁と娘に会いにきただけでは。確かに振る舞いは最低のろくでなしだけど、じゃあ殺そうって発想が子供っぽいというか。主人公なら、死なない程度に苦しめる方法なんていくらでも思いつくだろうに。 ・第二の殺人 家族のため、という大義名分から保身へ。罪は暴かれるというのがこのジャンルの鉄則だそうですが、主人公を応援していてあわよくばつかまらないでほしかったのに、この転落ぶりは読んでいて辛かった。 ・ヒロインは。 紀子がちょっと……実際いたらうざい子すぎやしないだろうか。ちょっと主人公に対して、あざと過ぎて苦手。感情移入できなかった。遥香の方がヒロインっぽくないかな。 あと、貴志さんは「一作品一濡れ場」という信念でもあるのかしら。 結局、読者の視点から見れば主人公の一人踊りに見えなくもないんだけど、そんなの関係ねえとばかりに最後まで主人公の脳内筋書きを追っていくからすごく切ない。 ラストの是非は置いといて、物語として綺麗にまとまってるから何も言えない。 そして物語にぐいぐい引き込んでおいて、あとがきの冒頭でさらに驚愕のネタばらし。 やっぱり貴志さんすごいや。
0投稿日: 2010.03.16
powered by ブクログすごく考えてから実行しているのに、それがバレていく速さに、これが現実なんだろうなぁと思いました。 完全に思えても、今の捜査技術等にかかったら、あっという間に解かれてしまうんでしょうね。 最後の少し前が泣けました。 この終わりは、家族とかが可哀想すぎる。
0投稿日: 2010.03.08
powered by ブクログ切なくも激しい心の葛藤。解るような解らないような・・・自分ならどうするだろう・・・惨忍だが全ては優しさが根本にあるストーリー。凄く良い小説です。
0投稿日: 2010.02.22
powered by ブクログこれほどまでに切ない殺人鬼が居ただろうか――――。 付け加えてしまいましょう。絶っっ対居ません。 哀しくて切なくて、涙がぽろぽろ止まらなくなります。
0投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログ最後の最後の なにもなくなる感じが好き。 細かい描写とかなしに想像させるのが本当にすごい。 普通だったら、何も書かなくてもやもやするんだけでど これはなんか、何も残らないところがいい。 主人公みたいに。
0投稿日: 2010.02.07
powered by ブクログ映画に心打たれ、読んだ作品。 推理は難しくいっぱい考えれるし、秀一と紀子との恋のゆくえにも目がはなせません。 最後は映画同様、涙が勝手に出てしまいました。
0投稿日: 2010.02.05
powered by ブクログ相変わらずの生真面目な小説。 ストーリーではなく細部がである。 とにかく仕掛けを明快にさせる。 フィクションの中でのノンフィクションを目指しているとでも言おうか。 過去に読んだ『硝子のハンマー』もそうであったが、物事を簡単には処理しない。 例えば義父を殺害する方法。 準備の段階から、仕掛け作り、練習、本番ととにかく事細かに説明されている。 もちろんそこも魅せ場である物語なのであるが、とにかくあっぱれ。 しかもラストの作者注に「この方法では100%失敗します」と言い切ってしまっているところもスゴイ(ある意味当たり前だが)。 また、主人公に閃きを与えた『Q=IVT』という方程式が、ラストに今度は主人公に引導をたたき付けることになるという因果関係。それぞれの殺人では、まるでそこだけが切り取られた短編であるかのような効果をもたらすシャープな作戦名。とシンプルではあるがこれまた真面目に組まれた構成である。 そんな良い意味で、真面目+真面目な小説のこのラストはどう評価されるべきだろうか。 大きく分けてエンディングを『ハッピーエンディング』と『アンハッピーエンディング』に分類した場合、どちらを支持する人が多いのだろうか。 「何かを失い悲しいけども、その先にある明るい未来を目指そう」 的なエンディングはこの際『アンハッピー』に入れるとして、個人的には『ハッピーエンディング』支持者である。 稀に『いま会いにいきます』のような希少価値の高いエンディングもあるにはあるが、やはりフィクションを読む限りにおいては『ハッピー』を期待したい。 確かに今回、ラストで主人公は 「家族や友人のためでなく自分が楽になるため」 と言っているがそれでもあんまりではないだろうか? 全体的には☆☆☆だが、ちょっと安易とも思われるラストのため減点といったところか。 KEY WORD>>青い炎(著:貴志祐介) 17歳の主人公は母と妹と3人、幸せな生活をしていた。 そこにある日、突然入り込んできた異物。それは母が10年前に再婚し、別れた夫であった。我が物顔で家に住み着いた義父。警察や弁護士が当てにならず、元の幸せな生活を取り戻すためにはすべてを捨て、この義父を排除するしか手がないことを悟った主人公。ただし、やるからには『完全犯罪』を。自分を賭けた主人公の緻密な計画が幕を開けた。
0投稿日: 2010.02.03
powered by ブクログとても切ない物語でした。 家族を守らなきゃいけないっていう心境に立ったことはないけど、とても考えさせられました。 映画も見てみたいなあ。
0投稿日: 2010.02.02
powered by ブクログ家族を守るために、家族の平和を乱す父親を殺す完全犯罪をやってのけようとする高校2年生の主人公、秀一。手に汗握りながら一気に読みましたが、本当に殺人以外の方法は無かったのかな・・・と思いました。切なかったですけど、終わり方など切ないだけじゃない何かが自分の中にはありました。
0投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログ17歳の高校生・櫛森秀一は、母と妹の3人暮らし。しかし、家庭内暴力を理由に母と離婚したはずの義父・曾根隆司が突然現れたことで、平和な生活が乱されてしまう。秀一は、家族を守るため、自らの手で曾根を殺害する「完全犯罪」を計画する話。
0投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログ二宮君が出てるって理由で買った本。 当時読書感想文にしようと思ったのですが、とてもじゃないけれど書けませんでした。
0投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログこれを読んでから、二宮くんのを観ました。ぴったりの配役でしたね。でも最後に母親や妹を守るためにトラックに飛び込んでいくという(死によって警察から逃れる)ことでは、「被疑者死亡」なだけで、今の時代では家族を守りきれないような気がしてしまい、納得ができませんでした。それとも他に意味があったのでしょうか。
0投稿日: 2010.01.30
powered by ブクログやはりそういう終わりになるよね・・・。 思春期の考え方、行動、荒々しさ、が見えました。うぅ切ない。
0投稿日: 2010.01.30
powered by ブクログとても切ないないようでした。 途中で医学用語など、わかりづらい点があったので少し苦労しましたが、最後にはとても驚くような内容に仕上がっていました。
0投稿日: 2010.01.28
powered by ブクログこの本は映画化されているので知っている方もいると思います。 本の内容は主人公が高校生で、高校生の割にかなりの知的で豊富な 知識や判断力で綿密な計画を立てていく、というお話です。 嵐の二宮君が演じる主人公がやっていることは犯罪ですが どうしてもかわいそうと思ってしまうような、とても切ないお話でした。
0投稿日: 2010.01.24
powered by ブクログとても読みやすかったです。読み終わったあと、少し切なくなりました。家族を助けようとする優しい面と殺人の計画を立て、実行をする冷徹な面を持った主人公。一見相反する2つの面に見えるけど、色々複雑に絡み合って繋がっているんだなと思いました。でも、これだけ頭がいいなら、他にも解決策があった気がしました。
0投稿日: 2010.01.24
powered by ブクログ凄く切なかったです。家族を思い殺すことを決意し少しずつ少しずつ計画を練っていく少年。殺意をいだくほどの辛さをかかえて生活していたことを思うとどんな真っ暗な生活を送っていたのんかなと思いました。大切なひとのためを思い殺してしまうのはすごく悲しいことです。人の気持ちは思い知れないなと思いました。
0投稿日: 2010.01.23
powered by ブクログ家族のために人を殺してしまうというストーリー。母の再婚相手で今は赤の他人となっている男が急にあらわれ家に居座ることに。母に乱暴をし、妹にまで手を出そうとしている。みかねた少年がその男を殺そうと計画を企てて計画を実行に移す。人間の心理、何とも言えない奥深さがあるヒューマンミステリーだと思う。
0投稿日: 2010.01.23
powered by ブクログこの本は、母と妹と3人で幸せな生活を送るも、 母が以前結婚していた曽根という男が突然現れ、 家に居座り我が物顔で傍若無人な態度をとることで、警察も法律も助けてはくれない状況で、いつ終わるとも分からないこの悪夢のような現状に絶望した櫛森少年は、完全犯罪を決行することで家族を助けようと思い立つという話で、なんでもこなせる優等生な主人公、高校生らしい日常の場面とその裏で着々と殺人計画を練っていくその正反対な感じや孤独でやり切れない主人公の姿との落差を上手く描かれていたと思います。最初から最後まで息を抜けない展開で終盤などの警察とのやり取りはかなり緊張しました。
0投稿日: 2010.01.22
powered by ブクログ家族を守るために完全犯罪を計画する少年。やってはいけないことだけど大切な人のためにそこまでできることはすごいな。
0投稿日: 2010.01.21
powered by ブクログこの本読んで一週間くらい引きずりました。 ひたすら沈んでました 笑 秀一くんはほんとに普通の高校生で・・・。 映画も本も大好きです。
0投稿日: 2010.01.20
powered by ブクログすごく切ない話でした。家族のために決意をしたときはグッときました。映画化されているのでとても見たいなと思いました。
0投稿日: 2010.01.20
powered by ブクログこの本は高校生が完全犯罪をするお話なのですが、とても切なく悲しくなりました。 しかし最後の終わり方など腑に落ちない点が多々ありました。
0投稿日: 2010.01.17
powered by ブクログこの本を読んだ感想は、秀一は本当に家族のことを大切に思っていて普通に生活していきたいだけなのにそれを乱す昔の母の再婚相手が憎くて許せなくて殺そうとまで思ったんだと思います。完全犯罪にしようとおもったのは秀一が殺してしまった後母と妹に迷惑がかからないようにするための秀一の思いやりだったのかなと思いました。心に残る本でした。
0投稿日: 2010.01.11
powered by ブクログ出版社/著者からの内容紹介 映画化決定!こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。 秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹の三人暮らし。その平和な生活を乱す闖入者がいた。警察も法律も及ばず話し合いも成立しない相手に秀一は自らの手で殺害することを決意する。
0投稿日: 2010.01.09
powered by ブクログ許されることではないけど、大切な人たちのためにここまで行動できるのはすごいです。 ラストが悲しい。
0投稿日: 2009.12.28
powered by ブクログ少年が殺人に至る状況 殺さなければならない人間はいる!! などの表現・情景などが詳細に書き込まれ 人間の負にいたる状況説明などが上手く さすが貴志さん 人間心理の書き込みが上手すぎる(*ノωノ)
0投稿日: 2009.12.26
powered by ブクログ映画化もされました。 内容は、17歳の少年が主人公で家族を守るために完全犯罪を計画します。その犯行を決意する場面は読んでいて自分も辛くなりました。結末は切ない終わり方ですが一気に読めると思うのでぜひ読んでみてください。
0投稿日: 2009.12.20
powered by ブクログ櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。 女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。 その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。 母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。 曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、 母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。 警察も法律も家族を守ってくれないと知った秀一は決意する。 自らの手で曾根を葬り去ることを…。 完全犯罪に挑む少年の孤独な戦いを、見事に描いた作品。 その犯行は、巧妙かつ冷静で冷徹…それも家族を守る為だ。 曾根という男が、家族に与える苦痛を表現するのも うまくて、彼の心に青い炎が灯る情景が読んでいて よくわかった。 同級生の紀子は、非常に魅力的に感じたし、2人のやり取りも とても好感が持てた。 犯行後の秀一が徐々に追い詰められていく姿が…読む側の 心まで痛い。 ラストの終わり方は、今までにない悲しみで満ち溢れていた。
0投稿日: 2009.12.18
powered by ブクログ胸が痛い~これは。 目を覆いたくなります。 ちょっと話ずれるんだけど 貴志さんの話って無駄に濡れ場を挟んでくるイメージがあって… 好きじゃないんだけど…。 「青の炎」は相手の女の子に対する、洋梨のような乳房みたいな描写が 何故かとても印象的です。 え、あったよね?!違う話だったらごめんなさい。笑
0投稿日: 2009.12.17
powered by ブクログまさに青い春の、青い炎。 「殺さなければならない人間がいる」と言う、主人公の行動や思考に共感するか、短絡的ととるかによって、読みごたえや感想が違ってくる話だと思います。 貴志さんの、読み始めたら最後まで一気読みさせるパワーは、ものすごい。
0投稿日: 2009.12.14
powered by ブクログ平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。
0投稿日: 2009.12.14
powered by ブクログ大切な人のために、完全犯罪に挑んだ17歳の高校生。 全体的にリアリティが足りない部分が多い ともいわれているようですが、 犯行を決意する場面などでの主人公の気持ちには、 読んでいて胸が締め付けられそうになりました。 かなしいけど、 終わり方は、個人的にはすごく好きです。
0投稿日: 2009.12.11
powered by ブクログ最初から最後までどきどきしながら読めた。500ページ弱あるけれど、中だるみしない。個人的に、遥香や紀子みたいな女の子が出てくる作品に弱いかもしれない。しかし切ない・・・。
0投稿日: 2009.12.08
powered by ブクログゎ~>< 切ないっ! 家族を愛する中年の親父が主人公なら、こうもならないだろう。 さわやかでユーモアもあり、なんだか とっても素敵な青年が 愛する母と妹の為にやることだからなんだろうな。 青春だなー なんて感じたりもして。 その状況は考えてみれば、ドロドロしたものなのに どうも爽やか感がある。 胸キュンな感じもある。 でもなー この家のお母さん、母親として情けないっ!!! ホント、情けないよ。 この展開は全て、母親のせいだね。 あの終り方はとっても完成された終り方だけど でも切な過ぎる><
0投稿日: 2009.12.08
powered by ブクログ映画化されてますが、映画も結構良かったと思います。 先に本を読んだけど、イメージどおりだったなと。 最期はせつなすぎて泣けました。
0投稿日: 2009.12.06
powered by ブクログ角川ナツ100読破計画で1冊目に読んだ記念すべき本。 ミステリー小説というジャンルはほとんど読んだことがなかったけど、 主人公の心情を追いかけていく形式なので、素直に感情移入できた。 読みどころは、やむにやまれず殺人を犯すに至る人間の淡々とした感情と、 徐々に犯行が発覚していくプレッシャーの描写だろうか。 大きなリスクを負ってやりとげたと思ったら、 その後に幸せなんかちっとも訪れず、全部あんたのひとりよがりでした、 で終わりだったら寂しすぎる話だけど、 じゃあ、「自分ならどうしたのか」を 多少なりとも考えさせられる点で、物語の余韻に浸れる1冊だった。
0投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログ確かに切ない。 大事な人を守るための殺人。 でも、やっぱり完全犯罪なんてムリなんだな。 どっかでやっぱりボロが出るし、どっかで誰かが必ず見てる。 ちょっと文章が堅かったので、読みづらい部分もあったけど、なんかいろいろ勉強になった。
0投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログずっと読みたかった本。あまりの人生の転落ぶりに読んでて辛くなる。家族を守ろうとして罪を犯し、家族を守る為に自分の人生に終止符を打つ。全てはみんなの為の人生。
0投稿日: 2009.11.27
powered by ブクログ中学生のときに読んだ小説でした。 この主人公に感情移入できるのは10代までかな、と思うので、 今読むとまた違った印象になるかもしれませんが、 当時は彼の考え方に共感でき、かなり影響を受けました。 作者は本当に人の心の動きの描写が上手い。
0投稿日: 2009.11.17
powered by ブクログ家族の平穏を守りたい。 高校生の主人公が、完全犯罪を計画し、ある男を殺害する。 計画は完璧なはずだったが・・・ 主人公を取り巻く登場人物の心情描写がリアルで、そこも魅力的。 個人的には主人公がロードレーサーに乗って湘南の町を飛ばすシーンの情景描写が好きです。 結末が悲しすぎて、本で初めて泣きました。。
0投稿日: 2009.11.02
powered by ブクログ高三大学受験中、前期が終わって後期試験に備えて学校の図書室で勉強…していると見せかけて読んでた本。最後にあぁーっ…ってなる。
0投稿日: 2009.10.31
powered by ブクログ「17歳の完全犯罪」 こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか 自分の正義を貫くために 少年は「罪」を犯す 完全犯罪を達成するために… 少年が抱く葛藤がせつないです 本当にこれしか方法がなかったんだろうか…
0投稿日: 2009.10.26
powered by ブクログ2. 起承転結、場面、サイドストーリーに無駄がない。 頭が良い主人公が計画的に物事に対処していくように見せかけて、結局、初めから最後まで追い詰められている主人公の挙動が物悲しい。 1(09 8/31) 昔映画を見てなぜか妙に感心した覚えがある。主人公の行動に対する世界の動きのベクトルの悪さが。
0投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログどうやって完全犯罪をやってみせるのかってのも見所ではあるんだろうけど、それよりも主人公の心情描写の方が読み終わったあと心に残った。完全犯罪を目指すその過程にしても、そしてその結末にしても、とてもせつない本。
0投稿日: 2009.10.21
powered by ブクログ※ このレビューはネタばれを含みます 切ない。とにかく切ない。 嵐の二宮和也が主演と聞き、偶然図書館で見つけたので一気読みしてしまいました…。 切ないなー、いっぱいいっぱい頑張ったんだけど…駄目だったんだね。秀一。 主人公は本当に頭の良い子だと思います。そんで家族思い。でもその二つがあって、最悪な状況に陥ってしまったが故の行動なんだと。 基本的に私は本を読むと頭の中で映像がドラマとかアニメとかみたいに出てくるんですが、青の炎は最初から最後まで秀一が二宮和也さんでした。いやそれで正しいんだけどさ。 貴志さんは理系ですね。読んでるとそう思います。理路整然とした感じが好きなんでしょう。 で、その理路整然とした文章で語られる心情描写が切なくて仕方がない。 例えば主人公がもっと意志が弱かったら、計画する能力がなければ、もっと早くあの事実を知っていれば、もしくは元凶が家に来なければ、彼はきっと幸せな道を歩めたと思いますね。それだけの能力があった。 登場人物皆切ない。 皆が悪くないとは言わないけど、皆に同情してしまう。そんな小説です。 ちなみに私は龍恋の鐘が鳴るシーンが大好きです。ちょっとあそこは凄いと思う。 映画はまだ見れてないんですが、いつか見たいなあー。
0投稿日: 2009.09.25
powered by ブクログ優しさ故の過ち。 偽善や正義ではなく、素直さによる犯罪。 大切な者を守る為の殺人。 過ちを正す為に犯す過ち。 ロードレーサーで駆け抜ける先に何が待っているのか。
0投稿日: 2009.09.15
powered by ブクログ櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。 自分がもし、この主人公だったら・・・・ そう考えたり、行動をするかもしれない。。。。 と思ってしまいます。 皆さんはどうでしょう???
0投稿日: 2009.09.02
powered by ブクログ主人公の少年は優しい気持ちがあって お母さんと妹のために義理のお父さんを殺してしまった。 完璧なトリックで殺した少年は病死で片付くと考えていたが、 最後には気づかれてしっまた。 優しい少年だからこそ起きてしまった事件だと思う。
0投稿日: 2009.07.31
powered by ブクログ愛する家族を守るため、完全犯罪を画策する兄の話。 とにかく切ない。ひとつ歯車が狂っただけで幸せな生活がはかなく崩れ去っていく。 さわやかな文体が逆にその切なさを増長している。 読んだ後、胸が締め付けられる思いがした。
0投稿日: 2009.07.27
powered by ブクログ櫛森秀一は17歳の高校生。 ある日、すでに離婚したはずの母親の再婚相手である曾根隆司が、突然家に居ついてしまった。 母親や妹に暴力や恐怖感を植え付ける曾根に次第に秀一は憤りを感じるようになっていく。 そして秀一は家族を救うために曾根を殺害するためのある完全犯罪を思いつく。 秀一の頭の良さに驚き。 とても優しい人なのにこんな人生なんてと、悲しくなった。 すごく満足な作品だが、結末がもっと苦しければ思った。
0投稿日: 2009.07.20
powered by ブクログ母、妹との幸せな生活をぶっ壊した義父を殺す計画を実行に移した高校生の少年。 完全犯罪達成と思いきや思わぬ所で綻びが見つかり、そこから少年の計画は狂っていく。 少年を完全犯罪の計画へ駆り立てた動機、何ともやり切れない気持ちにさせられたラスト。 小説の世界とは分かっているが、現実の世界で考えた場合、他にも解決策はいくらでもあったろうに と真剣に思った。それにしても読後にこれ程やるせない気持ちにさせられた小説は初めてだった。
0投稿日: 2009.07.18
powered by ブクログ高校に通う17歳の秀一は、母と妹との3人暮らし。しかし、別れたはずだった母の再婚相手・曽根が居座るようになり、幸せな家庭を壊していく。そんな曽根を許せず殺意を抱き、秀一は家族を救うために完全犯罪を実行する…。 秀一が、殺人を決意するまでの心理描写が丁寧に描かれている。彼が犯行に至らざるを得なかった悲壮な決意は、胸を打つものがあった。結末は衝撃的で、それまでの描写の後味や余韻が大きく残り、とてもやるせない気持ちになった。
0投稿日: 2009.07.10
powered by ブクログどうしてひとりで背負い込んでしまったんだろう。切々とそう思った。頭が良いということは、必ずしも良いことじゃないみたい。
0投稿日: 2009.07.09
powered by ブクログ最初から犯人が分かっていて犯行を犯したあと、警察が出てきてそれを暴く(倒叙推理小説というらしい) こういうタイプの小説は、たしか松本清張に多かった気がしますが、私は結構好きです。 主人公は高校2年生のさわやか青年。やむにやまれぬ事情で犯してしまった殺人。 それは自分の欲望ではなく、家族を守るためのものだったはずなのに。。。。 子供らしい真っすぐさ、潔癖さが十分に表現されて、思わず自分の高校時代を思い出させます。 いい友達に恵まれ、優しい家族に囲まれているだけに、自分が犯してしまったことへの後悔や苦しみにさいなまれる 心の中の変化を余すところなく表現されていて、どんどん引き込まれます。 犯行時の様子など、自分までドキドキしてしまうほどでした。 しかし、貴志祐介はいままで読んだ2冊が全く違うタイプで、 奇抜な内容でないにも関わらずどれも期待を上回る読み応えで、かなりファンになりました〜
0投稿日: 2009.07.08
powered by ブクログ映画にもなったが、母、秀一、妹で暮らしていたが、母と再婚しすぐに分かれた男が家に住みつき、母、妹に手を出そうとしていた。秀一はそんな家族を救いたくて、警察など頼りにならないと自らの手で殺すことを決意。孤独に完全犯罪をしようとする。殺したことを知られた同級生も殺してしまうなど、最後まで警察と戦う。最後は自殺という悲しい結末が待っている。家族のためにやったこと、話にのめり込めるようなストーリーなので、先が気になる本だ。
0投稿日: 2009.07.06
powered by ブクログさて、この作品、『ISOLA』、『黒い家』、『クリムゾンの迷宮』、『天使の囀り』なんかの背表紙真っ黒・角川ホラー文庫でお馴染みだった貴志祐介による中篇ですね。彼の著作は全部読みましたが、この作品だけ毛色が違ってて、宮部みゆきチックなさわやかな青春クライムものに仕上がっています。分量は短めなので、2時間弱の映画の原作にはなかなかピッタリなんじゃないでしょうか。無理に縮めても『黒い家』みたいなクソ映画になるだけですし。 <以下:内容に関してネタバレあり!> ストーリーは、幸せな家庭に突如現れその平和を奪った母親の元・夫の殺害を、妹と母親を守るために企てる高校生・櫛森秀一の視点で語られます。松浦が演じるのはそのクラスメートである福原紀子。紀子は本来秀一が享受できたではずの幸せな学園生活の象徴として描かれます。 >…きょとんとした顔をしていた。もともと、目が大きくて >顔立ちは整っているし、そういう表情になると、 >あどけなさも加わるためクラスには隠れファンも何人も存在していた。 紀子の外見に関する最初の描写です。私はこの描写から 紀子と松浦を極めてスムーズににダブらせることができました。 この役に松浦をキャスティングしたのはこの時点で成功だったと言えるのではないでしょうか。 >それにしても、こいつは、何を考えているんだろうか。 >上から下まで白一色で決めているところは、ほとんどアイドル・タレントのノリだった。 >いくらなんでも、白のベレー帽のような変な帽子は、やりすぎだと思うが。 秀一との初デーとの出で立ちです。 ぐぐっ、それがいかに破壊力を持ったビジュアルであるか 容易に想像できますなぁ。制服姿も良さげですが、このシーンも映像化が楽しみです。 >「うぐぅ、最悪よう」 >紀子が、最期の試験の答えを教科書でチェックしながら、しきりに泣き真似をしている。 「うぐぅ」ですよ。「うぐぅ」! どうなんですか! いいんですか!? 松浦が「うぐぅ」ですよ? 全国の「うぐぅ」党員たちの アプローゼが今から聞こえてきそうです。 物語的には重要なシーンではないんで、カットされる可能性がないわけではないんですが、もしここをカットしたら私は声を大にして言いたい!「わかってない」と! >「何考えてたわけ?」 >「主として猥褻なことだな。聞きたいか、微に入り細をうがって?」 >「嘘だね」 >「何で、そう思う」 >「超恐い顔してたからだよ。櫛森くんのあんな顔、できれば、見たくなかったな」 その青春の特権から手を離して、自らに殺人者の烙印を押す決意をする秀一。この両者の対比があるからこそ、つまり彼女が可愛く描写されればされるほど、そして彼女と過ごす時間が楽しく描写されればされるほど、彼女(日常)の側の人間であることを捨てて、殺人者にならざる得ない秀一の決意の悲壮さが際立つと言う作劇的仕掛けになっているのです。ですから映画でもかなり気合を入れて松浦のかわいさを描写してくれるのではないでしょうか。 (オマケ : さらにディープにネタバレ) まぁ、実はこの『青の炎』ヒーローものだと思います。結局ね、主人公・秀一は勉強・異性・そして犯罪に対して、常に自律的に振る舞ってるわけです。それは思春期まっさかりでは無理なことで、その時期を越えて後から振り返って見るからこそわかる「ああすればよかった」みたいなものを実現してくれるキャラクターなわけなんですよ。あらゆることを自分の意志の下コントロールして、殺人という行為を成功させることで社会に対抗し、自己実現をしてゆく主人公に憧れを抱きつつ読むという面もあるのです。で、物語中盤で些細なミスからその自立性が失われ、警察の捜査にも追い詰められてゆく主人公。その過程で彼はヒーローから読者と同じただの人間に落ちるわけです。その状態の彼を支えるのがヒロイン・紀子。そして大切なものたちを守るために、秀一は最期の最期で自律性と取り戻す、つまりヒーローに戻るのです。それが幸せなことだったのかは誰にもわからない。正しいことだったのかも誰にも裁けないけど、秀一が彼らしさを取り戻すラストシーンには、ある種の爽やかさが残ると思うのです。
0投稿日: 2009.06.22
powered by ブクログ映画化された作品なので知っている人も多いでしょうが これは本で読んで下さい こんなに切ない殺人者、櫛森がいた事は きっと世の中が間違っていたのだと思う 犯罪はいけないことだけど 周りが助けてくれなかった 「大事な人を守る為にどうしてもやらざるをえなかった」 印象的な「君は悪くないよ」という 箇所は 主人公に共感さえしてしまいます この著書に続きはないけれど 書類送検になって欲しい 貴志さんの中にある続きに願いたい
0投稿日: 2009.06.21
powered by ブクログ完全犯罪を題材とした、日常が次々と非日常と移り変わっていく物語。 最後振り返ると、何故こんなに歯車が狂ってしまったのかと本当に切なくなります。 櫛森君は、最後まで自分を犠牲にして、そして死んでいってしまって 最後のページは涙が止まりません。 そして、自分を犠牲にしてまで守るべきものを守り切った彼をすごく尊敬します。
0投稿日: 2009.06.20
powered by ブクログ家族を守るために殺人を犯そうとする主人公の物語です。映画化されているだけあって面白い作品だと思いました。誰にも気付かれないように殺人をおかす少年。だが、古い友人に、たまたま気付かれてしまいます。最初は、大義名分があった少年だが次第に保身だけに頭が奪われていく。そんな少年が痛々しくもあり、とても悲しい気分にさせられます。映画よりも内容が濃く描かれていると思うので、映画を見た人も読んでみるといいと思います。
0投稿日: 2009.06.10
powered by ブクログ櫛森秀一は、湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との3人暮らし。その平和な家庭を踏みにじる乱入者が現れた。母が10年前、再婚しすぐに別れた曽根だった。曽根は秀一の家に居座り、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曽根を葬り去ることを……。日本ミステリー史に残る感動の名作。 解説・佐野 洋
0投稿日: 2009.05.22
powered by ブクログラストに胸がつまる。 悲しいとか、可哀想とか、そんな思いとはちょっと違うのだけど。 いろんな面で、もっと考えればたくさんの選択肢があるんだけど 秀一はいつも一番辛く悲しい選択をしてる気がするな。 映画を観てから、この原作を読んだけど どっちも好きやなって思った。 どんな理由があるにせよ、私は殺人ってものは許されないと思うの。 でも、それでも、 映画のキャッチコピーにあったように この殺人者は切ないんだよね。 許されることではないのに、正しくはないことなのに ただ切ない。
0投稿日: 2009.05.14
powered by ブクログ著者は、貴志祐介氏である。なんか、どちらも名みたいで珍しいなと思う。 まぁ、有名な人で実は本書、2003年に映画化されていたらしい。 そして、友達にお勧めされたので読んでみた。 総評としては、森氏の作品には及ばないものの、まぁまぁおもしろかったと言える。 なんか、純粋なミステリーというよりもどちらかというと普通の小説っぽい。 なぜなら、ミステリーの醍醐味である推理を読者に強要しないからである。 まっ、そこが独特な所である。けど、ミステリーじゃないよな。 また、そうであるがゆえに、主人公の心境がかなり強く表現されている。 だが、その理由はありきたりである。ここらへんはどーでもよい(笑) そして、青春の一ページもありーの、家族問題もありーのって感じ。 まぁ、暇つぶしにはいいと思うが、その裏の哲学は見えてこないので、 個人的には、同じ著者の次の作品は買わないなって思う。 以上
0投稿日: 2009.05.09
powered by ブクログ17歳の高校生・櫛森秀一は、母と妹の3人暮らし。しかし、家庭内暴力を理由に母と離婚したはずの義父・曾根隆司が突然現れたことで、平和な生活が乱されてしまう。家族に暴力をふるい、傍若無人に振る舞う曾根。警察や法律でも解決できないと知った秀一は、家族を守るため、自らの手で曾根を殺害する「完全犯罪」を計画するが… ・・・ 高校の頃に初めて読んでから、かれこれ4回は再読している小説。作中では、国語の授業で馴染みの深い「山月記」、「こころ」などを通して主人公の心中を描くなど、とにかく心理描写にぐいぐいと引き込まれます。利己的な動機ではなく「家族を守るため」という理由の殺人計画だからこそ、切なさを増していく物語。読後感はハンパなかったです。 映画版も見たんですが、やっぱり心理描写が詳しい分小説の方が良かった。あと、個人的な趣味嗜好で恐縮なんですが、紀子がなんで松浦亜弥なんだよ…
0投稿日: 2009.05.06
powered by ブクログはじめは、あぁ、理屈っぽい男の子だなぁと思ってましたが、読みすすめるうちにその思いが、…切なかった〜。
0投稿日: 2009.05.02
powered by ブクログ福原のりこさんのキャラがすごく良い。 かわいい。 最後の方のモノローグがすごく悲しいけど清清しい。
0投稿日: 2009.04.25
powered by ブクログ後半から真実が明かされるにつれ見事に主人公が費やしてきた時間と行為が水の泡になっていく様がすごく…。 妹思いのお兄ちゃんで、主観的に読んでたのでつらい。 あとがきはなんかおもしろかった。笑。
0投稿日: 2009.04.21
powered by ブクログ■内容(「BOOK」データベースより) 櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。 ■感想 貴志さんには普通のミステリより、サイコ・ホラー・SF…とにかくそっち方面に期待してしまうけれど、この本は面白かったなぁ。 少なくとも硝子のハンマーや狐火の家のようながっかり感はなかった。 たぶん櫛森秀一が追い詰められる様がいいんだろう。 ラストというか途中からの展開は、だいたいどころか想像どんぴしゃ。 他のミステリだったらがっかりだろうけど、なぜかそんなことがなかったです。 心理描写が秀逸。
0投稿日: 2009.04.21
powered by ブクログ「愛する人を守るための、少年の孤独な戦い」 映画のときも思ったけど、これって罪なのかな?って。 ただ家族が守りたいっていう秀一は普通の少年より、むしろ偉い子のようにも思えて 家族を守りたいがために、自分を犠牲にして。 印象的だったのは 完全犯罪が成功して、誰にもばれずにいて裁きを受けなくても 人を殺したっていう事実は変わることなく、一生この手にその感触が残り続け苦しみ続けるんだろうっていう趣旨の一文。 その覚悟をもって、その逃れられない罪を自分に負わせ家族を守るために踏み出した一歩だったのに。 哀しい殺人犯の孤独な戦い。 ほんとにこんな哀しい犯罪の話ってないと思う。
0投稿日: 2009.04.12
powered by ブクログいいんじゃないでしょうか!! 所々理系な話が出てきて「ん?分かんない。。。」と閊える処もしばしばありましたが面白いです、しかもラストもいい!! 映画化されてますのでこれからDVD観ます、楽しみだ♪
0投稿日: 2009.04.07
powered by ブクログ大切な母と妹を守るための殺人。 それも綿密に計画を練った完全犯罪(になるはずだった)。 しかし、それを友人に知られるところとなり、 第二の殺人に手を染める高校生の主人公。 読み進めているときは、 きっと罪が暴かれるのだろうという予感はあるものの、 その高校生らしからぬ巧みなトリックにドキドキした。 「君は、悪くないよ。」 別れの場面のガールフレンドの言葉が心に沁みる。 大きなテーマは殺人事件なのに、 切なくて涙がこぼれた。
0投稿日: 2009.04.06
