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総合評価

1034件)
4.1
372
366
198
25
7
  • タイミング

    幸せな家庭に突然降りかかってきた不幸。母親と妹を守るため立ち上がる少年。 久しぶりに再開した女友達。もう少し早く出会っていれば、もう少し早く事情がわかっていればという。。。 タイミングのせいにしてはいけないですが、こんな悲しい事件は起きなかったのではないでしょうか。

    6
    投稿日: 2013.10.19
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    自分にとって許し難い存在を強制終了させる高校生が、その実行結果を守るために次の作戦も実行するとは。湘南の道をロードレーサーで突っ走る櫛森秀一の姿が哀しいエンディングまで一気に読み通した。

    0
    投稿日: 2013.09.29
  • 感動のサスペンス,青春小説

    読んでいる最中は,主人公の秀一にすっかり感情移入してしまって彼の「犯行」が露見しないかとドキドキし, 読み終えた後は胸がきゅんとして,その後数日はふとした時に本の内容を思い出しては切ない気持ちになっていました. 私のつたない文章力ではとても表現できませんが,こういうのを「感動した」と言うのだと思います. こんな本に出会ったのは久しぶりです. 試験の前とか,たくさん仕事がある日の前には読まない方が身のためです. そうでないと,勉強や仕事に集中できないかもしれません.

    18
    投稿日: 2013.09.28
  • 家族愛と、完全犯罪の代償

    母と妹を想う17歳の高校生、秀一が抱える孤独と言葉にならない切なさが痛烈に伝わる感動のミステリー作品。三人での平和な暮らしを乱す、恐ろしい闖入者。ただただ家族を愛しただけの、人間としては未熟な青年が背負わなくてはならなかった現実の重さに、涙が溢れてきます。本作の著者は、巧みな密室トリックで日本推理作家協会賞を受賞した『硝子のハンマー』や、圧倒的な殺人サイコパスを描き山田風太郎賞を受賞した『悪の教典』など、推理小説、SF、ホラーのジャンルで衝撃の作品を生みだし続ける貴志祐介。決して不幸な人間ではなかった秀一の人生は、こんな結果にしかならなかったのか。ただのミステリーでは済まない、憤りと熱い思いがこみ上げてきます。(スタッフO)

    5
    投稿日: 2013.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やー、巧い!引き込まれた。 読了後は夜中だったこともあって、せつなさ倍増。 切羽詰まったカンジもとてもよく解る。 そして殺人の動機、完全犯罪を狙った理由、最後の決断、 その全てが家族のためというのが悲しい。

    1
    投稿日: 2013.09.16
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    高校時代に読んだ本。 恐らく人生で初めて夜通し読みふけった本。 サスペンスものとして実に面白かった。 親父を殺すための計画。 事件発覚後の証拠隠滅のゴタゴタ。 妹、母親、彼女(?)とのやりとり。 結末はあれだけど、オチとしては仕方ないのかな。 映画版も見たが、ヒロインが松浦亜弥という点に 絶望した記憶がいまでも鮮明に残っている。

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    主人公・秀一の独白で物語が展開していく倒叙もの。17歳の高校生が計画した完全犯罪ということもあり犯行が簡単に暴かれてしまうので、犯人対探偵役とのスリリングな駆け引きは期待出来ません。 しかし、本書の魅力は秀一の色んな感情が細密に描かれているところで、読者は無意識のうちに秀一とシンクロしてしまいます。加えてラストシーンも印象的なので深い余韻に浸れる作品だと思います。

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    ずっと読みたかった貴志祐介、初挑戦。うーん、もう切ないわ。切なすぎる。秀一がもっと早く事実を知っていればこうなることは避けられたのに。自分の為じゃなくて家族の幸せを守る為、殺人に手を染めた秀一。殺人犯なのに何でこんな感情移入してしまうのだ!私!これを読んだ後は何故か海に行きたくなった。訳もなく海の近くをロードレーサーでぶっ飛ばしたいんだよ!!って気持ちになる。余談:映画は当時劇場に見に行ったけど読了後もう1回見た。秀一は二宮くん以外有り得ない!それくらいはまってた。2010/005

    1
    投稿日: 2013.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族も守るため完全犯罪計画を展開させる高校生。あまりにも切なすぎる結末。倒叙形式(というらしい)のミステリー。赤裸々な感情描写に思わず移入し、「青の炎」が灯る瞬間は鳥肌。2人目は殺さなくても、押収された証拠品を取り戻せば済んだのでは。。。?紀子のやせ我慢に涙。

    0
    投稿日: 2013.09.01
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    高校生の頃に読んだのを、もう一度。 珍しく、なんとなく内容を記憶している本だった。 ミステリーというよりサスペンスに近いので、うーん、嫌いじゃないけど…といった感じ。 新世界よりを読んでしまっているから、こういうサスペンス系は、なんだか普通過ぎるように感じてしまう。 もう一回読み返す必要は無いかな…というのが正直な感想。

    0
    投稿日: 2013.09.01
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    一気読みをするだけの引力がありました。キャッチの切なすぎる殺人犯には同意しかねますが、ひとつのエンターテイメントとして非常に楽しめました。デスノートの月君を思い出しました(笑)こっちのほうが先みたいですけどね。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    こんなに可愛そうな殺人者もいない。殺人を肯定してはいけないが、あまりに殺人動機が悲しすぎる。もし殺人に許せるものと許せないものの二つがあるとすれば、完全に許せる殺人。内容とはかけ離れるが、作者は相当のマスコミ嫌いだな。正義の御旗を振りかざすマスコミって、見ていてほんとに腹立つけどね。女性レポーターが殺されて良かった。溜飲を下げたって思ったのは私だけではないだろう。ネタバレになるのでほんとに殺されたかは言えないが・・・。

    1
    投稿日: 2013.08.05
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    全体的に重い気持ちになる小説でした。 殺人は、もちろんいけないことだと思うし、してはいけないことだと思う。 けれど、主人公と同じ立場になったとき、それでも、いけないと思い続けることができるのだろうか、 自分にとって、大切な人達を守ろうとした彼を、真実を知っても、非難することができるのだろうかと考えさせられました。 主人公は、自分を汚してでも、家族を守ろうとした・・・。 それほどまでに、誰かのことを案じ、想い、愛せる人は少ないと思う。 彼は、犯罪を犯したけど、最後まで、家族を思い続ける、ある意味では尊い人だったと思いました。 彼と、彼の家族と、紀子達との絆は、いつまでもつながっている・・・。そう信じたくなりました。

    0
    投稿日: 2013.07.11
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    これは良かった 高校生が人を殺すのはちょっとなぁとは思ったけど 映画も観たけどニノはピッタリ!! バッチグゥ!(__,_)b 相手役はう〜んって感じ!だったな

    0
    投稿日: 2013.07.05
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    いわゆる倒叙推理小説というらしい。海岸沿いをロードレーサーで疾走するという爽やかな日常が失われた瞬間が読んでてとても物悲しかった。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切ない。やるせない。 映画を公開当時に観覧して、 内容を忘れたころに 本を購入して、放置していた。 あまり映画の内容を覚えていなかったが 凄く好きだった。 というか、主人公が大好きだ。 優しすぎるし、真面目すぎる人なんだなと。 ラストも悲しすぎるけど、 こう書いてくれてすごく良かった。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    前半はダラダラ長いという感じでしたが、後半は張り詰めた感が出て一気に読めました。 もう一捻りがあれば…という感じです。

    0
    投稿日: 2013.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    完全犯罪を目指して殺人を行った主人公の秀一だったが… なかなか緊張感もありおもしろかったが、罪の意識の重さや苦悩を感じたのは以前読んだ同じく倒叙形式の『罪と罰』の方が感じました。 ただ、あちらと違って秀一は家族のために殺人を犯したので、動機の点ではこちらの方がより身近に感じやすかったです。 だんだんと引き返せないほど闇に沈んでいく様は切なかった。 最後は賛否両論ありそうだけど、私はあの終わり方は好きです。 それでもやっぱ悲しすぎるのだけど…

    1
    投稿日: 2013.06.24
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    櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。 母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。 完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。 倒叙形式になっており、犯行に至るまでの主人公の苦悩や葛藤がよく描かれていて、小説として少年犯罪を扱うにはすごく適した書き方だと思いました。 けれど、不必要な細部にやたらとにこだわりすぎていて、なんだか置いてけぼりにされた気が……。何度も流し読みしてしまいました。 登場人物たちは若干ライトノベル風。そもそも主人公が中二病気味。まあだからこそこんな犯罪をしてしまった、という部分なのでしょうか。 煽るほどの感動作ではありませんが物語としては面白かったです。 この作者を読んだのは初めてだったのですが、他にも多数代表作があるようなので読んでみたいと思います。 (ただ読点がやたらと多くて読むペースが掴み辛いのが若干敬遠。)

    0
    投稿日: 2013.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごくオススメされて読んでみた。 映画化された当時は、話題のアイドル主演とかで逆に懸念して流していたけれど、悔しいことに面白かった。 完璧に思える主人公の秀才っぷりも、やはり大人ではないんだなぁという部分が見えて絶妙な人物描写だったと思う。 有名な文学作品の一節を引っ張り出してきて、主人公なりの解釈を書いているけど、高校生の時こんなに深く考えたことないよ・・・とちょっと欝に(笑) 話の筋を要約すると、家族を守るために人を考えうる完全な方法で殺したが、結局空回り。行き詰まって自殺。 こんな話だけど、高校生という大人でも子供とも言えない微妙な年齢の子を主人公に持ってきたのが何より秀逸だと思う。 始め、大人の世界で唯一合法で戦える弁護士に依頼するも、一切解決せず。ならばこの手で排除するまで。と、殺すも、実は病気で先が長くなく、待っていれば死んだかもしれず・・・。 母親何やってんだよ。と言いたいけれど、私も大人になってしまって、この母親の苦慮や葛藤もとても良く分かるので、切ない。 最初の伏線から2回目の殺人を犯した辺りで、なんとなくラストは予想していたけど、やっぱり切なかった。 賛否両論あるだろうけど、家族を守るためにはそうするしかなかったんだと思う。胸にしこりを残す、相応しいラストだった。

    0
    投稿日: 2013.06.10
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    最後がどうも…。それしか路が無かったのか。ならば、ふたつ目の犯行は無くて良かったのに。急に彼の幼い心が現れて、それまでの完全犯罪を目論んだ大人びた精神が消えてたね。あぁ…それは犯罪に手を染めたが故の結果なのか…。

    0
    投稿日: 2013.06.09
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    秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹の三人暮らし。その平和な生活を乱す闖入者がいた。警察も法律も及ばず話し合いも成立しない相手に秀一は自らの手で殺害することを決意する。 * 切ない話・・

    0
    投稿日: 2013.06.01
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    こんな事書きたくないけど、読後感は最悪。 一体作者は何のためにこの物語を書きたかったのか、さっぱり分からない。ここまで誰も救われない物語、しかもその救われない大半が子供たちというストーリーはくどいけど目的不明。 もう二度と読みたくない。

    0
    投稿日: 2013.05.05
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    終始重い話だった。主人公はサイコパスでもなければパラノイアでもない普通の17歳の少年。 大切な家族の平穏な日常を取り戻す為に、完全犯罪を執行する。 入念に叩いた石橋は少年の思った以上にもろく 未成年故の詰めの甘さに(手馴れてたらそれはそれで問題だけど)読者は焦燥感に駆られること必至。 ラストはもぅ息苦しくて、会話の応酬を追ってくのが辛かった。 映像より活字の方が切迫感が半端ない。ハッピーエンドなんて最もかけ離れた話だけど、私はこういう作品が好きだったりする。 “男性作家さんならでは”なディテールですが毎回一気に読ませる文章力は流石です。お陰で今日は食欲が…無い。

    3
    投稿日: 2013.04.23
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    家族を壊す義理の父親の殺害。その証拠を握った友人の殺害。 決して肯定されることのない殺人を、主人公の心理描写を行いながらストーリーを追う事が出来るので、共感を得ることが出来ます。 被害者ならば何をしてもいいのか。少年犯罪に対する社会の対応はこれでいいのか。 深く考えさせられる作品です。

    0
    投稿日: 2013.04.13
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    17歳の高校生が自分の家族を守るために犯罪に手を染める話。 主人公の苦悩や葛藤が非常にうまく書かれており、 物語は切ないラストで締めくくられました。 この作品を面白いと思えるかは、 主人公の未熟な年齢だからこその感情に 共感できるかに左右されてしまうと思いますし、 幸せな気持ちになれる話ではないので、 読む人を選ぶと思いますが、 個人的には秀逸でした。

    0
    投稿日: 2013.03.29
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    倒叙形式の青春ミステリー。余りに切ないラスト。どんな動機であれ、計画的殺人という行為が救われる訳がない。

    0
    投稿日: 2013.03.24
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    自分勝手ではあるけれど、切ない・・・。 やってしまって平気、というタイプなら、多分、家族を守るためにこんなことしない。 高校生らしい一途さと、思い込みと、日常。 そして、日常を壊してしまう、行動。 犯罪を犯すまでの逡巡や、いつもの生活、紀子との関係が描写されているから、犯行後の後悔や、隠すためのさらなる行動を際立たせている。 うまくいかないことを、すぐ解決したい、すぐ結果を出したい、っていうのは、若者の常かもしれない。 時代のせいか、その感じが加速している気がする。

    1
    投稿日: 2013.03.20
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    17歳の少年が、愛する人たちのために犯罪に手を染める物語。 青い炎、それは静かに、しかし彼の強い思いを抱いて煌く。 心理描写が丁寧に描かれており、読者を引き込んでいく。 最後まで少年は愛する人たちを思い、アクションを起こす。 青い炎が消える、その瞬間まで。 すばらしい作品でした。 ぜひ読んで頂きたいです。

    1
    投稿日: 2013.03.16
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    彼はただ家族を守りたかっただけ。少年の純粋な思いは純粋ゆえに暴走してしまう。映画は映像も音楽も美しい。

    0
    投稿日: 2013.03.12
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    若いハスミンのようだ 『悪の教典』の主人公、蓮実聖司を感じる主人公でした 彼は彼の正義を貫き罪を犯したのだけど 結局一番の被害者だったような気がします 瞋らない生活をおくらなきゃね

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    よい少年が、助けたい人を命がけで助けようとするが やってはいけないことをやってしまい 最終的に、行き場がなくなり... 可哀想で可哀想で なにもかもなんとかなりそうな気がして 読み終わっていい感じがしない!

    0
    投稿日: 2013.02.25
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    17歳の高校生が綿密に計画を立てて完全犯罪の殺人を行う話です。普通の推理小説は探偵視点で物語は進みますが、この本では犯人視点で描かれているのでまた違った楽しみがあります。 なぜ完全犯罪をするのか?主人公は家族思いで優しい人間であるために家族を守るために絶対にバレない方法で母の元夫を葬り去ろうと思うのです。離婚したにも関わらず家に居座り、働かずに食べ物と酒を飲み放題、暴力暴言、外出はギャンブル・・・この男から家族を守るために決意をするのです。 学校に通い友達もいるし、好意を寄せている女の子とデートのシーンもあり青春もありますが、裏では完全犯罪の計画をたった一人で少しずつ進めているのでギャップが切なくなります。あの男さえいなかったら主人公は悩みなく楽しい高校生活を送っていたはずなのに。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで一気によんだ。息継ぎする間もないくらい引き込まれた。 鎌倉から江ノ電に乗って、藤沢まで行きたくなった。 紀子がいい子過ぎてせつない。 あと、妹も、母も。大門も、ゲイツも。 でもできる事なら母にはもっとしっかりしてほしかった。 きちんと曾根を追い出せていれば、秀一があんな結末を迎えることはなかった。 秀一の最期まで読んで、悔しさと切なさに茫然とした。

    0
    投稿日: 2013.02.21
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    こんなに哀しい殺人があるだろうか。 こんなに哀しい殺人犯がいるだろうか。 二宮和也、松浦亜弥主演で映画化もされた本作。確か俺が大学三年生くらいのときのことで、当時の自分の家庭環境と照らし合わせて、映画館で涙したのを覚えている。 原作の小説は、とても胸が苦しくなる作品だった。殺人犯に同調してしまう小説なんてあまりない。 切なくて哀しい。 これは間違いない名作だ。

    0
    投稿日: 2013.02.19
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    家族を守るため、完全殺人を計画する男子高校生の話。 貴志さんの他の作品(『悪の教典』や『黒い家』など)と比べて 根本的に違うのは、主人公が、 殺人に対して怖れや罪の意識を強く持っている点。 出来れば罪を犯したくない、けれども 家族を守るためには、もう殺すしかない・・ 主人公の焦燥感が強く伝わってきて、胸を打ちます。 途中、冗長な描写が続いたり、 主人公があまりに幼くて違和感があったりしますが、 面白く読めました。 途中出てくる『山月記』も、 高校の国語の授業を思い出して懐かしくなりました。

    1
    投稿日: 2013.02.19
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    倒叙推理小説。予想以上に面白かった。倒叙モノを意識して読んだことはなかったけれど、犯人の思考、心の機微を読むのは確かに興味深いし、面白い。「悪の教典」の原点を見た気がした。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    だいぶ昔に映画にもなった作品 17歳の高校生が人を殺すということに 胸が痛くなりましたが、 その理由などを知ると 更に心が苦しくなります けれども、17歳の完全犯罪は やっぱり17歳だからこその不完全な所もあって… 主人公の気持ちを考えると 涙が出そうになるほど切なくなります けれども学生のみなさんなどに 大人になる前に読んでもらいたい と思うような作品です

    1
    投稿日: 2013.02.12
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    ■一度読めば十分な作品 ・文体は読みやすく、またいろいろと専門的なことを  きちんと調べて書かれた作品で、読み物として文章を  読むことを楽しみたい人にはいい作品かもしれません。 ・ただ読後感が良くないですし、読んでいる途中でも  その殺人の手法の説明がそんなに必要かと、だれてくる  ところが多々あります。 ・また名作は二度読んでみたくなるような、なにかが  含まれていると思いますが

    0
    投稿日: 2013.02.11
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    高校生が主人公の一人称で描かれるサスペンス。 映画にもなった作品(映画は見ていません)。 予告を見たところ、切なさが強調されているようだが、こちらは貴志祐介さんの作品らしく精神的に追い詰められる(たとえば主人公が友達に対してマインドコントロールするなど)。 ただ、どうしても「クリムゾンの迷宮」(貴志祐介)と比べてしまう。クリムゾンに比べると怖さも緊張感もないのが残念。 また、「金閣寺」(三島由紀夫)のように主人公に同情することもできない。どうしてもそこまで追い詰められている感じがでていない。 これでは頭の良い主人公が早とちりをして人生に失敗しているとしか考えられない。少年法やマスコミへの批判も描かれているが、中途半端感がある。 だが、しかし!少年が起こす犯罪とはこのようなものかと考えれば納得!

    0
    投稿日: 2013.02.04
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    昔友人に勧められて先に映画を観ていたけど、焦燥感はやはり小説の方が伝わってくる。主人公と同じ気持ちになって一緒に計画から実行まで共にしているような気になり一気に読めた。もう一度映画も観ようと思う。

    0
    投稿日: 2013.02.03
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    主人公と同い年。 最後の方であと少しだ、と思い高校生活を楽しもうとする主人公の気持ちが何故か心に響いた。 そこが主体ではないのだが、名残惜しい気持ちに共感を抱く。 自分にも年の近い妹がいるので、入りやすかった作品。 家族のありがたみ、幸せとは何か、いろいろ考えさせられる作品だった。

    0
    投稿日: 2013.02.01
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    再読。 計画の準備段階が詳しく描かれているので、どんどん感情移入していく。 秀一と紀子の会話が好き。 切ないけれど、また読むと思う。

    0
    投稿日: 2013.01.28
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    とても切なくて、読み終わった後にも温かくて哀しい余韻が残る作品だった。 主人公の頭の良さ、冷静さ、論理的で年齢よりもかなり大人びたものの見方。それとは対照的に、感情的で、説明のつかないような鋭いカンを働かせる女性達。この二つが交わる時に、とても魅力的な化学反応が起こり、主人公のかわいらしさや哀しさを感じて、心地よく胸が苦しくなる。

    0
    投稿日: 2013.01.28
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    男子高校生が、突然転がりこんできたダメダメな元継父から母と妹を守るために完全犯罪を企てるお話。 高校生にしては相当頭が良いな、行動力があるなと思う一方で、抜けてるなぁと思える部分もあって人間らしくてよいかも。 この犯罪、どうしたら起こらなかったんだろう、とか考えてしまうと、やっぱりお母さんが中途半端だから?などと、違うところが気になったり。 とにかく切なくてやりきれない物語ですが、読み始めたら止まらないところがすごいですね。

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    高校生が家族を守る為に完全犯罪を決意する。 ミステリーに分類されると思うが、犯人目線で描かれている為、その動機や心境、葛藤が物凄くリアルに描写されている。 主人公のタイプは違えど、「悪の教典」に通ずる作品。おもしろすぎ

    1
    投稿日: 2013.01.25
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    ちらちらと、燃え続ける青い炎を追って、読んでいる間ずっと苦しかった。そしてその「お終い」も…。もうちょっと救いがあればよかったのにと思う反面、あったらあったで、全然違う話になっていただろうし、自分の中では「こういう話もあるのね」で片付けることにする。

    1
    投稿日: 2013.01.21
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    映画→小説の順番だったからイメージ付きやすくておもしろかった♪ 言葉とか専門的なものがちょっとあって大変だけど同じ高校生目線っていうのもあってすぐ読み終わった(ノ∀`*) 何度でも読みたくなるなーって感じかなっ♪

    0
    投稿日: 2013.01.20
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    主人公=犯人 このような小説を「倒叙推理(探偵)小説」というらしい。 主人公の高校生が完全犯罪を目指して、 策略を練るのだが、そんなに上手くいくかな? と首をかしげたくなる展開がいまひとつ。

    0
    投稿日: 2013.01.20
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    夢の記述が多い。それが、妙に自分の経験とマッチして、共感する。 倒叙型と呼ばれるそうな。心理描写がおもしろい。 悪の教典とかを読んだ身としては、より、主人公の心理面に肉薄している本作品は、そういう意味で読み応えがあると言える。

    0
    投稿日: 2013.01.19
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    切なすぎる作品。特に後半からラストまでは本当に切なく、涙が止まりません。紀子の一途な想いには胸が痛く、秀一の行動には胸が苦しくなります。曾根と拓也以外はみんないい人なのに…でも大好きな作品です。 この作品を読んで倒叙推理小説というジャンルに興味が湧きました。

    1
    投稿日: 2013.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    貴志作品を読んでいていつも思うのは、作者が男性だからか男性心理や描写にはリアリティがあるが、ヒロイン役の女性にあまりリアリティを感じないこと。 『黒い家」の恵しかり『悪の教典』の玲花しかり、なんとなくいけすかない女だと個人的には感じてしまう。 とはいえ、貴志作品はテーマの面白さやテンポの良さ、男性主人公描写のリアリティ等魅力的なものが多くちりばめられており、この作品においても同様である。 ヒロインの典子は相変わらずいけすかないものの、『家族を守る』という形で戸籍上の家族を殺める主人公の葛藤など、良くできていると感じる。

    1
    投稿日: 2013.01.15
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    すごい切ない話しだった。 人間にはいろいろな状況や立場、守るべきものがあるけど、本当にこの最後しかなかったのか、この最後だから深く胸に刻まれるのか。 感動しつつ、悲しい話しだった。

    1
    投稿日: 2013.01.14
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    とてもやるせなくなる作品。 何かひとつでも歯車がずれたら良かったのに。 貴志氏の作品にしては青春小説っぽい。

    1
    投稿日: 2013.01.13
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    あまり読後感はよくない小説。 たまたま、正月に実家に帰省した際、実家の本棚にあったので暇つぶしに読みました。 家族のために完全犯罪を決意する少年のお話ですが、『悪の教典』を読んだ後なので、「ハスミンだったらもっとうまくやるよ!」みたいなことを考えてしまいました。 読後感は、「おーぅ……」とアメリカ人のように額に手を置いて天を仰ぎたくなる感じでしたが、ストーリー展開の小気味よさは心地よかったです。 着々と準備されていく殺人計画にもちょっとどきどき。 少年ゆえの不完全さや危うさ、大人から見ると明確に経験が足りていない様子、その経験不足からくる思い込み等々が相まって、制止したい気持ちと励ましたくなる気持ちが交錯。 まぁでも、殺しちゃだめだよ。

    3
    投稿日: 2013.01.12
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    これが考えうる最善の(いや、「善」ではないのだが)ラストだ、ということは理屈では分かるのだけれど、 すっっごいモヤモヤ感のある読後感。 殺す前に、この結末を見据える前に、もっと他にいくらでもやり方があったはずだ、 と彼に説いてやりたくなるけれど、 あの時には「もうこの方法しかないんだ」としか思えなかった。 それが青春、若気の至りっていうものなんだろう。 でも少年よ、君はもっと、周りの誰かを信じてもよかったはずだ。 それから、自分自身の弱さ、無力さと、周りの皆の強さ、優しさについて、知るべきだったんだ。

    1
    投稿日: 2013.01.11
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    映画を見てから読みました。一言で言ってしまえば若気の至り。主人公は馬鹿野郎です。殺さずに何もかも捨てて逃げれば良かったのに。そう考えれば考えるほどとても悲しくなります。これを読んで貴志さんは凄く頭がいい方なんだと思いました。

    2
    投稿日: 2013.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話題の「悪の教典」に行く前に読んでしまおうと言うことで、積読していたのに手を出してみました。貴志さんが肌に合うのは榎本シリーズで分かっていたのですがやっぱりすいすいと一気に読めました!しかし切なくて切なくて読みながら心臓が痛かった…。倒叙小説にもハマりました。実は映画は観ていないのに主人公の秀一は頭の中でバッチリ嵐のニノ…恐るべし嵐…(^_^;

    0
    投稿日: 2013.01.07
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    少年による完全犯罪は可能なのか!?とハラハラしながら読み進めましたが、途中で一時期挫折しました。 購入して数年後にコミカライズ版を読んでから改めて読み直すと、家庭問題を大きく絡めながら少年らしく淡い恋のテイストも上手く入っていると思いました。 ラストは切ない余韻が残ります。

    0
    投稿日: 2013.01.05
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    なんだかさわやかながらも悲しい。家族を思うからこその犯罪。それは仕方のないようなことながら彼は途轍もない過ちを犯してしまった無念さ。

    0
    投稿日: 2013.01.05
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    ―――秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹の三人暮らし。 その平和な生活を乱す闖入者がいた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。 警察も法律も及ばず話し合いも成立しない相手に秀一は 自らの手で曾根を葬り去ることを決意する…。 少年が自らの愛する人たちのために、全身全霊をもって冷酷に障害を排除する 犯人の側から見た青春ミステリ 高校生のある種せっぱ詰まった思考を、外から理解できるぐらいには大人になったんやなぁと思った ホラーではない貴志祐介は初めて読んだけど、やっぱディテールが細かくていいな(・∀・)

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「悪の教典」に続き、貴志祐介2作目。 面白かった。秀一が今度何をするのか、どうなってしまうのか、気になって見離せなくて必死で読んだ。 緻密な計画殺人実行犯には違いないけど、なぜかずっと秀一が心配でたまらなかった。冷静でありながら家族への愛情にあふれていて、それが故の殺人。 死んでも誰からも悼まれず、当然の報いだと思える人の命を奪っても、やはり罪なってしまうのが切なかった。 家族のために最終的に秀一が選んだ道は。。。泣きそうになった。読後はしばし呆然とするだけだった。

    0
    投稿日: 2012.12.28
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    読みやすい文章で、ぐいぐい引き込まれる。 犯罪をおかす者の心理が丁寧に描かれていて、つい主人公に感情移入してしまう。同じ犯罪者と言えど悪の教典のはすみんとは違うな。笑 10年近く前に読んだはずなのに、切ないラストが今でも印象に残っている

    0
    投稿日: 2012.12.14
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    映画があまりに感情移入が出来なかったので、原作読んでみた。 もっと感情がなかった。 私が行間の感情を汲み取れなかったのだろうか。 エリートな感じがなんか醒める。 だけど、映画よりはラストにちょっとグッと来た。 (H24.12 図)

    0
    投稿日: 2012.12.10
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    ◆こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか◆ 蜷川幸雄監督・二宮和也主演で9年前に映画化された本作品。もちろん映画も素晴らしい。しかし、ぜひ原作を読むこともおススメしたい。17才の夏、青い炎を心に灯した少年は、家族を守るため完全犯罪を計画する。彼の心はあまりに脆く、儚く、とげとげしい。あの頃感じた葛藤、眩しい思い出、切ない恋心…。 読了後は、泣きたくなるくらいの切なさが胸を占めた。毎夏、17才当時に思いを馳せながら読み返したくなる作品。

    0
    投稿日: 2012.12.07
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    主人公が高校生なので、多少甘いというか、かるいタッチかなと思っていたが、しっかりしたミステリーに仕上がっていた。 ただ切なさもあり、読後感は・・・

    0
    投稿日: 2012.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    貴志祐介三作品目。 ISORAでちょっと離れて、悪の教典でおもしろいー!! ってなっての三作品目です。 悪の教典に続く感じがあって、すごく興味深く読んでました。 前半はものすごいハイスピードで、後半は少しゆっくりと。 ラストはかなり切なかった。 まぁ、そうするのが一番なのかもしれないけど……でも、それだと主人公が報われなさすぎる。 てか、お母さん、曾根がもうすぐ死ぬって秀一に教えてやってよーって思った。 そうすればこの事件は起こらなかったはずなんだし。 お互い相手を思いやるが故に隠した様々なことが、こんな悲しい結末を有無だなんて……なんかやりきれないなーって感じです。 てか、この作者さん、ほんとに頭いいよね。 難しい話をわかりやすい文章で書いてくれるので読んでいて心地いいです。 貴志さんは引き続き他も読んでみたいなー。

    1
    投稿日: 2012.11.22
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    貴志作品初読破。 映画『ISOLA』でなーんとなく名前は覚えていたけども、ちゃんと小説を読んだのは初めてです。 悲しいお話でした。 推理小説ってたいてい読後感すっきり!なんやけども・・・ これは決してそうではない。 倒叙推理小説、初めて読んだんちゃうかな・・・? なかなか面白かったけど、読むのに体力要りました。 青の炎がたまたま重量感あったからなのか。。。 ただ、解説にもあったけど、大人の利己的な動機でなく、他人を守るための未成年の殺人動機だったからこそ最後まで読めたのかも、とも思います。甘酸っぱい高校生の恋愛要素も少なからずあったし。 これが私利私欲にまみれた大人の殺人の倒叙推理小説だったら・・・ 心がクサクサして、ささくれだって、最後まで読める気がしない ・・・と言いつつ面白かったら読めちゃうんですが。 なんだかんだ、推理小説が好き。 ただ、読後感のすっきりしなさと、悲しいお話なので、★は4つ。

    0
    投稿日: 2012.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    相変わらず貴志祐介さんの書く話は読み終わった後落ち込んだり、どんよりしたり何とも言えない気分になる。主人公の秀一くんは家族を守るために殺人を犯し、完全犯罪を成し遂げたかと思ったら次は昔、親友だった拓也に殺人の罪がばれ脅されてしまう。そしてさらに殺人を犯し、その結果警察に疑われてしまう。第一の殺人の計画をたててる時の主人公の家族を守ろうとする気持ちが健気でこの子には幸せになって欲しいと願っていたのだが最終的には最悪の結末を迎えてしまい、心が痛んだ。曾根がいなければこの子は殺人を犯す事もなく幸せだったのにと考えると切ない。

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    あくまで犯人目線。読者は読めば読むほど主人公に共感していくけど、やっぱり最後はそうなってしまう。その瞬間が、今迄の犯人の事情を知ってる(読んでる)からたまらなく切ない。

    0
    投稿日: 2012.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に読みかえしました。 前に読んだのは、二宮くんが演じる少し前。 本を読んでせつなくて、二宮くんが演じた秀一を見てせつなさが増して・・・ そして今読み返してみると、以前とは違った刹那さを感じます。

    0
    投稿日: 2012.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    加害者が主人公。どんな理由でも人を殺めてはいけないけど、可哀想な境遇に同情して"どうかこのまま誰も気が付かないで"と主人公を庇う気持ちも。あの状況を打開する方法は他になかったのか…。考えさせられる、なんとも切ないストーリーです。

    0
    投稿日: 2012.10.28
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    重松清の疾走とカブる。先に読んだのはこっちで、あとから映像を観たんだけど、昔過ぎて嵐のニノでしか思い出せない…。 機能不全家庭なんてぬるい言葉じゃ表せない悲惨な環境。青い炎は赤い炎よりも熱いというけど、切ない気持ちになるよね、青い方が。 青い自身の身をも焼いてしまう主人公の生き方が辛い。

    0
    投稿日: 2012.10.21
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    内容…★★★★★ 人物…★★★★★ 文体…★★★★ 倒叙推理小説とも青春小説とも。 櫛森くんはとんでもなくファミリーコンプレックス。 お父さんがいないからなのか、母と妹を守ろうと必死に葛藤する。 曾根のことで、前半悶々と一人で悩み続け、その結果自分の世界に引きこもり。 この時点で彼の幸せは無くなったと思われる。 櫛森くんのことを、キレやすい若者像とか、身勝手な行動だとか言ってる人もいるけど、 私は、これだけ計画を練って、何度も自問自答して、周りとも適当に会話しながら実行にうつした殺人は理性に基づいたもので共感してもいいと思う。 二番目の殺人は確かに衝動的で身勝手なものだったけど。 でもそこで、あぁそういえば高校生だったんだなってハッとさせられた。 視点側が正義に見えてしまうのは仕方のないことだと思うけど、やっぱり貴志先生の警察は陰湿に見える。 とりあえず曾根嫌い。あいつはとんでも悪いやつ。

    0
    投稿日: 2012.10.19
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    倒叙推理小説である。犯罪を犯す側の心理がとても細かく描かれており、心理描写も感情移入してしまうくらい細かった。なんとも悲しい結末かもしれない。貴志さんの作品はどれも好きだが特に好きな作品かもしれない。この作品は映画化もされたみたいなのでこの小説を読むと映画も観たくなる。

    0
    投稿日: 2012.10.15
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    高校生の主人公が完全犯罪に挑む倒叙推理小説。読後のこの切なく胸が締め付けられる感じが最高 ハラハラするけど続きが気になってテスト期間なのに一気に読んでしまった… 映画も見ます

    0
    投稿日: 2012.10.13
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    映画を観てから読みました。 映画でも感じた、終わった後に胸に何か残る感覚。本だと更に重たく感じました。こういう感覚が好きな私には、本当にハマった作品でした。

    0
    投稿日: 2012.10.11
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    手放すことにしたんだけど、登録されていなかったので、読んだことあるぞ、の記録のために(2012/10/07)

    0
    投稿日: 2012.10.07
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    映画版視聴後の読破。 心情描写が非常に繊細で、主人公に感情移入せざるを得ない。 心情だけでなく情景や様々な事象への説明が懇切丁寧で、且つくどくない。一見小難しい話も、なんとなく読めてしまう。 どんなに聡く、頭の回転が早くとも、「こども」である以上人間としては未熟であり、その未熟さが、完璧を求めた殺人の中ではほころびを見せてしまう。そういった過程を淡々と、切々と描写している。 読後は、こんな結末にならない方法は無かったのか、と深い溜息をつきながら考えてしまう。ラスト数ページでの畳み掛けは凄まじい。切なくてやりきれなくて、涙が出てくる。 数あるミステリー小説の中でも胸を張って傑作と言える作品だと思う。文句なしの★5!

    0
    投稿日: 2012.10.03
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    初めて、作家さんを好きになった作品。 ちょうど作品中の秀一と同じ、17歳の時に読みました。 今でも影響を与えている、大きな大きな作品。 -大切な人を守るためなら殺人も許される- どうにかしたいのに法律ではどうにもできない。 自分が殺すしかない。 そんな悲壮な決意で殺人を犯してしまう。 そして、あまりに悲しすぎるラスト。 たった17歳がこんなに全てを背負わなければいけないのか…。 でもそれは17歳だったがゆえに犯してしまった過ち。 大人になるといっぱい見えてくるけど、まだ見えない部分なんだよね。 このラスト、好きです。 余談ですが、 作品の中に出てくる焼酎「百年の孤独」を初めて居酒屋さんで見つけた時は 本当に感動しました。 まさか、実在するお酒だとは思っていなくて…。 この経験をして以来、作中にリアルを求めてしまうようになりました(笑)

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    貴志さんの本は黒い家に続いての2冊目。本当は貴志さんの他の本を探しに行ったらなくて、これは裏表紙だけ読んでの衝動買いでした。 ごくごく普通の高校男子が、愛する家族を守るために完全殺人を計画します。誰に相談もせずにたった一人で。 本当に殺しちゃうの?実行しちゃうの?その計画で大丈夫??実際に犯行を犯すところの、失敗しちゃわない?大丈夫?見つからない??なんだか主人公をものすごい心配しつつ、読みたくないきもちと続きが知りたい気持ちで一気に読みました。 主人公の気持ちの動きが生々しくわかる描写が秀逸。犯行を犯すまでの前半。犯行後、少しずつ彼が壊れて行く様子の後半。そしてラスト。 殺人を犯してはいけないけれど、彼の殺してやりたいという気持ちは本当によくわかる。 完全に超個人的な感想ですが、もし、元夫がこんな風にやってきたら、私も殺害計画たてる。。。。。。そんなデジャヴもありつつ、苦い気持ちで読みました。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    本当に大切なものを守りたいとき。 そしてその手段が、一つしかないとしたら… 「至上もっとも切ない殺人者」 主人公は家族を守るため、 完全犯罪をもくろむ。 完璧かに見えた犯行の綻び、 友情、慕情、そして破滅… 読後感の悪さ最高。 切ない青春がここにもまた。

    0
    投稿日: 2012.09.22
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    少し主人公の行動、思想に矛盾があるけど好き!最後に作者が言ってる、実際には出来ない理由もついつい考えちゃった

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    投稿日: 2012.09.20
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    高校生のときに読んだ印象的な作品。 自分と同じ高校生がこれだけの悲しみと怒りを背負って、家族のために独り戦う…したことは到底許されないけれど。 切ない。

    0
    投稿日: 2012.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公である高校生の秀一は、母親と妹の3人家族。そこに母親の元再婚相手である曾根という男が転がり込んでくる。曾根は秀一の家に勝手に居座り、酒浸り、金を巻き上げ、幸せだった家庭を容赦なく破壊していく。そんな曾根に対して沸き上がる秀一の怒りと憎しみは、やがて青い炎となって彼の身を焼き尽くす。母と妹を守るために秀一が選んだのは「完全犯罪」による「強制終了」。一見完璧に見えた犯罪だったが、親友だった拓也に殺人の証拠を握られ、ゆすりを受けるようになる。そして、秀一はとうとう親友に対しても青の炎を突き付けることになる――。高校生の秀一には、あまりにも重すぎた現実。やりきれなさと絶望感に胸が締め付けられる圧巻の一冊。

    1
    投稿日: 2012.09.19
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    映画化が決定してから手にとった本。 読んだ当時、主人公と歳が近かったせいかすごく読みやすかった。 殺す方法が細かく記されていて、本当に殺せそうだと思った(実際、やってみると絶対失敗するらしい)。 結末がすごく印象的で、ものすごく泣いた記憶がある。

    0
    投稿日: 2012.09.17
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    家族を守るため完全犯罪の思考実験を繰り返す秀一。だがそれを実行したとき現実が凌駕し始め全てが崩れていく。完璧主義を好み自己陶酔した少年が選んだ結末は至極当然なものなのかもしれない。 トリックは精緻で巧妙、さらにそれを追い詰めるる警察組織の能力も面白い。・・・のだが俊一が厨二病過ぎるのと趣味がオッサン過ぎて「17歳。・・・?」と度々感情移入を阻害させられる。 トリックやストーリー展開、結末が傑作なだけに、俊一のキャラ設定が惜しい気がした。

    0
    投稿日: 2012.09.17
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    貴志裕介のホラー物かと思い読み始めたが、違った。 頭脳明晰な主人公が計画的に且つ完璧に殺人をする話。 主人公本質的な所がよくわからない。 ………読んだ私の技量の問題かもしれないが。 最後の展開はわかりきった物だったが、結局主人公は何も掴めなかった、という感じ。

    0
    投稿日: 2012.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    んー………… この終わり方には賛否両論分かれるだろうと凄い思った。 きっと終わり方どうこうより、犯人側からの視点で物語が進んで行く中、これは確かに完全犯罪かも…と思わせておいて、実はこういうとこからボロが出ていてばれてしまうのだよと言う過程を楽しむ話しだと思った。 ただやっぱり設定が高校生てのは無理があるし、高校生が人を殺してしまっているのだから根底が重かった。

    0
    投稿日: 2012.09.12
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    ラストの主人公が自転車のハンドルを右に切るシーンが印象的でした。 家族のことだけを思っての決断には胸が痛くなります。

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    投稿日: 2012.09.11
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    主人公の青臭さとひたむきさが自意識過剰なキャラでうまく表現できていると思う。 一度ハードル(殺人)を超えた人間は次のハードルはたすく超えてしまうという流れがとても秀逸。 一度目はあんなに悩んで、綿密に計画も立てるのに、 二度目の杜撰さは逆に少年の幼さを表しているかのよう。 物語としては切なくて、やりきれない。

    0
    投稿日: 2012.08.28
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    青年期の純粋さと残虐性、潔癖で妥協を許さない感情の行き場。 賢く、理性的な少年のフィルターを通し、若さの両極性が冷静、且つ鮮明に描かれる。 内容の割に爽やかな青春小説を読み終えたような不思議な読後感だ。

    0
    投稿日: 2012.08.26
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    なんとも切ない話でした。 「家族のため」という気持ちで動く主人公。 でも家族の気持ちはどうだったのでしょう・・・。 はっきりしないお母さんにイライラしてしまいます。 誰が悪いとも言い切れませんが。

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    投稿日: 2012.08.25
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    主人公がどんどん何かにはまっていって、抜け出せなくなっていくのが、なんだかかわいそうでした。 ちょっと違う目で見てみると、主人公の生き方が見えたんじゃないかな。 主人公の友達の台詞がテーマじゃないかなと思います。

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    投稿日: 2012.08.22
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    貫志さんの作品で一番好きなもの。 気がついたら犯人側の言い分に納得してしまう。 ラストがなんとも言えない切なさ 高校生ってそんなたくさんの量お酒飲むの!?

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    投稿日: 2012.08.21
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    本当はそんな事しなくても、何もなかったのでは?彼の思い込みだったのでは? 救いがなくやりきれない。

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    投稿日: 2012.08.14
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    世界は決して僕の味方ではないと知った時、きっと私もこうやって戦う。 完全犯罪を「犯す側」にたつミステリ。孤独な犯罪。世界をたった一人的に回してしまった少年の精神描写が素晴らしい。泣けます。

    0
    投稿日: 2012.08.11
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    感動したー!! 貴志ワールド炸裂ですね 殺人がいけないことだと、誰もがわかっているんだけど 守りたいもののため、自分が手を汚さなければならない状況、 もう読んでいて胸が締め付けられました。 そして最後の終わり方、切なかったです 原作読んでから映画観ると だいぶ違うと思いますがニノ主演の映画観てみたいです

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    投稿日: 2012.08.09
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    切ない!ただただ切ない! 犯罪は何のためか、誰のためか。その狭間で苦しむ一人の犯罪者の物語。最後は必ず泣いてしまいます。

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    投稿日: 2012.08.07
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    やっぱり、犯人目線のミステリーって好き。入り込みすぎて、冷や汗が出て、ちょっとした物音にびびる。読んでる最中におじさんにラストをばらされた。

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    投稿日: 2012.07.30
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