
総合評価
(1034件)| 372 | ||
| 366 | ||
| 198 | ||
| 25 | ||
| 7 |
powered by ブクログあなたには、心から憎んでいる人がいますか? いないことを祈ります・・・櫛森秀一は、進学校に通う高校2年生。 普通の高校生である彼が、他の高校生と一つだけ違うところ。 それは、心より憎い人がいたこと・・・。 彼は、義父を「強制終了」させるために、あることを思いつく。 怒りの青い炎を胸に抱いて・・・ とにかく、怖い。本当に怖いです。 足元から、何かがゾーっとあがってくる感じ。 最近多発している、少年凶悪犯罪。 「むしゃくしゃしたから、人を殺した。」 そんな理由で殺人を殺した人には、罪の意識があるのでしょうか。 秀一は、ちょっとひねくれているけれど、あくまで普通の高校生。 友達もいるし、恋愛もする。心より愛する家族もいます。 ただ、違ったのは、憎い人がいた。ただそれだけ。 そんな彼の向かえる最後とは・・・ 怖いけれど、悲しいミステリー小説です。
0投稿日: 2005.08.03
powered by ブクログ貴市祐介の最高傑作。 まさしく青の炎を持った主人公の 父親との戦いの物語。 悲しい悲しい物語でした。
0投稿日: 2005.07.31
powered by ブクログ読後時間が経てば経つほど評価ダウン^^; クライマックスの展開にいまいち納得がいきません。でも罪の業火に焼かれた人の悲劇、一度読んでみても損はないはずです。
0投稿日: 2005.07.26
powered by ブクログまず書いておかなくてはいけないが、僕自身推理小説というのをはじめて読んだ。その中でも本書は犯人側の視点でかかれた「倒叙推理小説」らしい。稚拙な感想になると思うので、その点は容認してください。 高校生である主人公の秀一は完全犯罪を試みようとするのだが、そのプロセスが細かすぎてちょっと読んでいる最中に困惑してしまった。薬品の名前とか、専門的な機材もでてくるので、正直どういう状況なのか想像しにくかった。また、物理的な思考を要するので高校時代、物理が大の苦手だった僕には厳しかった。 前半は犯行に及ばないので、少しだるさを感じだが、中盤から後半にかけてはいかにして完全犯罪を遂行するかに焦点が当てられるので、話を追うのが楽しくなってきた。また、17歳というまだ未成年の主人公の思考を巡らす様子であったり、どこかでミスをしていないかといった、心の中の焦燥や葛藤を読み取るのが面白かった。 たぶん、これは推測でしかないが、「倒叙推理小説」とは最後の解説にもあったが、「完全犯罪が崩れるのが前提」なので、その崩れる様を見届ける瞬間が一番の面白い所ではないのだろうか。刑事の迫るような追求にも、できるだけ自然に答えようとする主人公の心理描写が面白く、いつ暴かれるのか、どこにミスがあったかなど想像するのが楽しい。 また、犯罪とははずれるが、クラスメイトの紀子との色恋沙汰が面白かった。正直にいうと、完全犯罪を遂行しようとする場面よりもこちらの場面を熱心に読んでしまったほどだ。最後、紀子と別れる場面は泣きそうなくらいだった。すっかり感情移入してしまったようだ。「推理小説」ではなく「青春小説」と位置付ける人もいるようで、たしかにうんうんと頷きそうになる。
0投稿日: 2005.06.17
powered by ブクログ一度狂ってしまった歯車は二度ともとには戻らない。犯罪者の心理状態をリアルに書いた作品。そのリアルな感情が、ある種の恐怖を誘います。ミステリー小説はちょっと苦手なんだけど、そんな私もラストはとっても切なくなりました。愛する家族を守るために行った主人公の行動をあなたはどうとらえますか?
0投稿日: 2005.06.02
powered by ブクログこれの映画を観て二宮君に注目。DVDも買ってしまった。原作も読みましたが、彼の演技力に脱帽。で、嵐に向いてしまった、というわけです。悲しい17歳の少年がそこにいます。
0投稿日: 2005.05.30
powered by ブクログ思春期の心の動き、ドキドキして読みました。少年の躍動する心理が伝わってくるような作品でした。最後が衝撃的でしたね・・・
0投稿日: 2005.05.20
powered by ブクログ松浦亜弥となんとかってジャニタレで映画化されたけど、そっちは見てません。 絶対にこの世界観を表現できるとは思わないから。 この人の人間描写ってのは何気ないんだけど、深い。 感情を押しつけられるのではなく、登場人物と自然に共感してしまう。 読んだときに主人公と年齢が近かったこともあるんだろうけど。 ストーリーの方は、素に戻ってみるとつっこみどころはいろいろとあるんですが、読んでも損はないと思います。 ハッピーエンドが好きな人にはお勧めできませんが。
0投稿日: 2005.05.18
powered by ブクログ映画が公開される頃に読みました。殺人の動機、方法、そしてラスト、秀一の行動は全て家族を想ってのこと。せつなくて胸がしめつけられました。話の中に引き込まれて、どんどんと計画を進めていく秀一を引き止めたくてしょうがなかった。最後の方、きれいな状況描写と秀一の気持ちが悲しかった。
0投稿日: 2005.05.05
powered by ブクログ映画公開に先立って読んだ。描写が丁寧というか細かいというか。圧倒された。殺人のシーンなどはこちらもドキドキする。殺人という行為自体は自分にとってとても日現実的なことなのに、主人公・秀一に感情移入しすぎて最後は苦しくなった。
0投稿日: 2005.04.19
powered by ブクログ家族のために殺人を犯した高校生の主人公。かなり早い段階でその計画が実行されたので、これから先はどうなるのか、と(いい意味で)不安にさせる。後半からの展開に“切ない殺人者”の真骨頂。景色の描写から主人公の心理まで細かく書き込まれている。
0投稿日: 2005.04.17
powered by ブクログ途中の殺人計画の所はわくわくしながら読めた。怖かったけど、やっぱり主人公が同世代だけあって楽しめた。もうちょっとラストが盛り上がって欲しかったかな。
0投稿日: 2005.04.16
powered by ブクログ推理、はらはら、せつなさ、悔しさ…たくさんの感情を感じさせてくれる本です。すばらしいです!!読んでいくうちにどんどんせつない殺人犯の心理に引き込まれてしまいます。
0投稿日: 2005.03.01
powered by ブクログ言わずと知れた?青の炎! ニノ主演で映画化すると聞いて速攻かったこの作品。 面白いです。 そして切ない。 読みながら何度も泣きました。
0投稿日: 2005.02.11
powered by ブクログ嵐のニノとあややの主演で映画化された本。貴志作品ではあるがホラーにあらず。家族思いの高校生が殺人を犯す話。読み進むうちに頭が熱くなってラストで解放される。まさに解放。切なくて泣きながら頁を閉じた後、主人公に声をかけたくなった初めての作品。そこ、あぶないって言うな。
0投稿日: 2005.02.06
powered by ブクログこの作品、作者が貴志裕介なので分類はミステリとなってるよーだが、ミステリとは少し違う。 基本的にミステリって読者による謎解きってーのが定義じゃねーのかな? ミステリ=トリックの謎解き って構図。 だから、必然的に犯人がトリック仕組んだり、偶然が生んだ不可解な問題が作品のキー。 読者として一番自然なのは、警察や探偵の立場に感情移入してその謎に挑む。 コレが俺の考えるミステリ。 謎の解決や事件の解決は、そのまま犯罪(=悪)を正義が裁くってストーリー。 複雑な人間感情はあるにしろ、とりあえずハッピーエンドってスンポー。 しかし、この作品、それとは全くちゃう。 高校生の主人公が殺人者であり、読者はこの主人公の目線でストーリーを追う。 つまり、読者が犯罪者の気分を味わうことになる。 殺人のトリックも主人公と一緒に考え、殺人の後の不安感を共有する。 大きな声で言えないが、昔数え切れないほど悪いことをしてきたオレ。 殺人こそないが、その嫌な後味をまざまざと思い出して、手に汗を握った。 人間の複雑な感情を上手に書き上げた傑作だな。
0投稿日: 2005.02.02
powered by ブクログこれも映画になりましたよね。こういういい作品は映画にしてほしくないですw。主人公と同世代のtきによんだので、もどかしさ、つらさが痛いほどつたわってきて思わずいらいらしてきまいますw
0投稿日: 2005.01.11
powered by ブクログ俺がこの本に始めて触れたのは高校二年の秋だった。 奇しくも主人公”秀一”と同じ17歳の時に俺は彼と出会った。 そう。出会ったと言えるくらいに、俺は激しい衝撃を受けたのだ。 その当時は-今もそうだが-、子供による猟奇殺人が多発していた。 そんな時期に俺はこの本を読んだ。 彼ら猟奇殺人犯とは全く異なる動機、秀一は愛する者を、愛してくれる者を守るために、殺人を実行する自分と同い年の少年の姿は俺の心へと深く入り込んできた。 ”秀一”は一つ一つ、課題をこなすように完全犯罪へと到り、ついに家族の”敵(義父)”を殺める。 しかし殺人の証拠を幼馴染に掴まれ、脅迫された”秀一”は新たな完全犯罪へと突き進む。 ……、優しいのだ。こんなにも残酷で、恐ろしい行為をする秀一の地の文は、心の声は。 恋人、親友、家族。 彼が殺すごとに、計画を進めるごとに、騙さなければならない者は増えてゆく。守るためには何も知らせてはならない、彼だけが知っていなければならない真実。 その中で秀一は孤独に、まるで一人で世界中の全てと戦い続けているかのように、……そして結末へと悲しく進むのだ。 芯は優しくて、でもニヒルな。 そんなトモダチが周りに一人は居るものだろ。秀一はそんな男だ。 だから俺は仲の良いトモダチの計画がしくじらないように必死に願いながら続きを読んだ。 計画が成功に傾くとほっと息を吐いて、警察が近づくと不安に苦しくなって。 叶うのなら”秀一”を手伝いたいとさえ思うくらいになりながら。 だから、この結末は俺は嫌いだ。 自分好みに解釈できる。そんな結末じゃなく、幸せな”秀一”のその続きが読みたかったからだろう。 Happy End, この文字がこれほどまでに見たかった小説を、俺は他に知らない。
0投稿日: 2004.12.28
powered by ブクログ俳優云々関係なく話の流れとして個人的には映画版より小説版のが好き。映画は尺が決まってるからカットするのは仕方が無いこと。
0投稿日: 2004.12.11
powered by ブクログ義理の父親の殺害計画を立てる高校生の少年の話。けっこう面白かったです……と言ってしまうと表現のしかたが悪いかもしれないけど。「青い炎」と表現される静かな怒りのもとに冷静に周到に殺人計画を立てていく、しかしそれを実行したあとはやはり冷静でいられずに罪悪感や不安に徐々に飲み込まれていく――そんな主人公の少年の姿が痛々しかったです。 私が今まで読んだことのある少年少女の犯罪を描いた物語って(そんなにたくさん読んでるわけでもないのでこう言ってもいいのかわかりませんが)、周囲への反抗心とかから衝動的に罪を犯して、逃げ出して、最終的に破滅へと向かっていくってパターンが多かった気がするのです。でもこの小説の場合、彼が罪を犯した根底には、家族への強い思いがあっただけに悲しい。平穏な生活を取り戻したい、ただそれだけを願って彼は、殺人の決意を固めたんですよね。だからといって殺人を犯したこと自体は肯定されるべきことではないのだけども。 (読書日:2004/4/4)
0投稿日: 2004.12.03
powered by ブクログ倒叙推理小説の傑作ですね〜。一人の少年が完全犯罪を遂行する経過と心理描写が刻々と描かれています。なんだか切ないやら哀しいやらで、ウルウルもんですよ〜。貴志氏の今までの作品とはちょっと違った味わいがありました。薬品のことなど難しいことを易しく(ちょっと長いけれど・・・)説明している辺りは貴志氏らしいのですが。主人公の17歳の少年に感情移入しちゃいますよ。どうにかならんもんかい!と憤りを感じてしまいました。理由があっても殺人はやはり殺人。そこまで彼を追い詰めた全てに対して嫌悪を抱きます。だって、いい子なんですもん、この子がまた〜。
0投稿日: 2004.11.22
powered by ブクログ主人公は強靭な意志を持った孤独な殺人者。 このラストはやりきれないほどせつなくて好きなのですが、もう少しやさしい結末であったのなら・・・とも思います。
0投稿日: 2004.11.09
powered by ブクログ二宮さん主演で映画を撮るという話を聞いてから読みました。少年が殺人を犯す話なのにとても切なかった。殺人計画の部分が細かく書かれてて興味深かった。
0投稿日: 2004.11.09
powered by ブクログなんだか手が出なかったものだけれども、あえて手を出してみたですよ。 主人公の少年がけなげ。少年だからこそ、こういうことをしたのでしょうねぇ。 殺人が出てくるお話しですが、さわやかなのよねぇ。とつても。
0投稿日: 2004.11.02
powered by ブクログさすが、の一言o主人公が追い詰められていく様がリアルに伝わってくるoラストは、あっけないとゆうか、こーくるか...て感じだけれども、でもきちんとまとまってたo切ないなぁo映画は見てませんが、とりあえずぁゃゃはミスキャストな印象o
0投稿日: 2004.10.28
powered by ブクログ何で父を殺さなくてはいけなかったのかが疑問に残った。 追い詰められたときの、感覚の表現はすばらしい。
0投稿日: 2004.10.21
powered by ブクログこの手の小説は苦手なんですが、読んでみると凄く面白くて、さすがやなぁ〜といった感じで。 最後は凄く切ないです。
0投稿日: 2004.10.16
powered by ブクログ文庫本のクセに私の中では結構厚い方だと思っているのですが、さらっと読めました。終わるまでドキドキしっぱなしだった。
0投稿日: 2004.10.16
powered by ブクログストーリーを追っていくうちに、どんどん主人公の心情に引きずり込まれていってしまって、どうしようもなく胸をかきむしられてしまいました。 貴志作品では異質な輝きを放つこの作品、とても、好きです。
0投稿日: 2004.10.11
powered by ブクログ家族を守るために、殺人の計画 を立てる主人公。その結末は。 映画化されたこともある作品。 主人公の心の葛藤、怒り、想い 色々な心理が匠に表現されている。最後は、主人公にかなり 感情移入してしまって、泣きそうになった。
0投稿日: 2004.10.04
powered by ブクログアマゾンのレビューの数(賛否両論、傑作駄作)がものすごかったのでちょっと入れてみました。もちろんわたしも読んだし二宮君の映画も見ました。う〜〜ん、どうなんだろうか「少年犯罪」ではあるんだけどここまで追い込んだ大人の責任は?母親のこころが知りたい。
0投稿日: 2004.10.01
powered by ブクログラストで主人公が家族を守るために、ああいう方法を取るしかなかったのか??と思うとせつなくて涙がポロポロ溢れました。
0投稿日: 2004.09.28
powered by ブクログ「こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか」とかいうキャッチコピーがついていた気がします。 単行本が出た時に気になり、映画化でも文庫化でも気になり、友達のオススメにも入っていたので更に気になり・・・。 その割には、何だか読むのがもったいない気がして今まで未読だったのでした。 大事なものを守るため、完全犯罪を決行することにする「秀一」。 その一部始終が綴られていきます。 殺人をする側からの視点なので、緊迫感が漂っていて読んでいてもドキドキ。 上手くいくんだろうか、罪は暴かれないんだろうかと、結末が気になって気になって。 後半はページを繰る手がもどかしい!って感じでした。 読むまでは『殺人を決意する動機が切ないのかな』と想像していたんですが、それよりも、殺人をした後にわかる事実や展開が切なかった。 最後は何だか苦しいような気持ちになっちゃいました。 読み終わった後も、ラストの後はどうなったんだろうかなどと思いを馳せたりしてました。 紀子や家族、友人のことを考えるとまた切なくて。 貴志祐介の作品を読んだのはかなり久しぶりだったのだけど、期待に反せず面白かったです。 映画の方も観たくなったよ。 でも、「24時間テレビ」以来、二宮クンに好感持てなくなってるんだよなぁ。どうしよ。
0投稿日: 2004.09.28
powered by ブクログ原作を先に読みました。 ホントに所々泣ける部分があって…秀一の切ない想いが伝わってきました。原作は読んでみた方がいいかも。
1投稿日: 2004.09.24
