
総合評価
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powered by ブクログ江藤良香、26歳。中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ。おたく期が長かったせいで現実世界にうまく順応できないヨシカだったが、熱烈に愛してくる彼が出現!理想と現実のはざまで揺れ動くヨシカは時に悩み、時に暴走しながら現実の扉を開けてゆく。妄想力爆発のキュートな恋愛小説が待望の文庫化。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログ忘れられない人と現実の男で揺れ動く。 まぁ、頭では決まっていたとは思う。 しかし、それが正しいのかが分からない。 考えていることが、自分の本心とは気づけない。 そんな人間の曖昧さを感じた。 いろんな人間関係にもあてはまる人間模様が面白かった
0投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログ妄想上の彼である元クラスメートの"イチ"、そして現実の彼氏(候補?)であり同僚の"二"。その間で揺れ動く不器用極まりないオタク女子、ヨシカ。理想と現実との間で揺れ動く不器用なヨシカの行動に、所々ぶっとんではいるものの何故か共感を覚えてしまう。 綿矢りさの作品にはなんとなく生きづらそうな、社会にうまく溶け込めてないような、そんな不器用な(オタク系の?)主人公が描かれることが多いような気がする(少なくとも4冊読んだ限りでは)。この本に出てくるヨシカだって、妊娠もしてない、というか処女なのに(!)妊娠したと会社に嘘をつくあたり、なかなかのもの。 別に社会に無理やり合わせようとするわけではないんだけど、最終的に自分なりの折り合いの付け方をする主人公たちが、なんか好き。
0投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ脳内二股のヨシカの痛々しい恋愛模様。 ものすごく共感できる部分があるので、目を背けることができない。痛い。暗黒歴史。 意外とやらかしちゃうヨシカは可愛くて、ああ馬鹿だなぁと思いつつ、わたしは彼女を抱きしめてあげたくなる。 それはきっと痛い自分を同時に慰める。 大丈夫、大丈夫。 「いいよ!みんながあなたに合わせるから!いいよね木村くん、ちゃんと掃除しとくよね。平田さんは無理なら来なくてもいいよ。」 これ、声に出すことはないけど盛大な本音。 炸裂。
0投稿日: 2013.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
脳内彼氏というから、もっと激しい妄想が繰り広げられるのかと思ったら、過去の初恋をいつまでも引きずっているだけで、普通の人が普通の体験をする普通の話だった。 自分は、物語には非日常を求めているんだな、と改めて痛感した。 作品が良い悪いではなく、自分が求めているものはここにはなかった。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログさすが綿矢作品の醍醐味と言うべき、秀逸な言い回しと絶妙な比喩表現が最高の美味。ちょっとした譬えを恐れずに長い文章で比喩するが、キチンのもとの文章に着陸し、違和感なく滑走するところのが、さすが綿矢りさ。相変わらず根暗な女の子がウジウジしている話だが、それへの侮蔑感と親近感が織り交ざった絶妙な距離感が、妙なリアル感と相俟って、話を盛り上げてる。(と思う。)アツすぎずサムすぎず、さっぱり味の読後感が癖になる。おすすめ。
0投稿日: 2012.12.27
powered by ブクログタイトル、表紙、帯のコピー、すべてにびびっときて購入。 いい感じ。 絶妙に救われない恋愛。 こういうの好きだなあ。
0投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログ気になるテーマだったので読んでみたが、 結構鋭い部分と、女性作家が女性を書いてるらしい痛さが あったなぁ。(自嘲的なというか) プチオタの自分としては、「オタク=中二病=こう」みたいに 図式化されてるような展開&解説が非常に気に食わない。 確かに、オタには理想を客観的に抱きやすい部分はあるかもしれないけど(^_^;) どっちにに対しても抱いてたのは、妄想ってよりは理想じゃないかな。 なので理想と違うニにはフィルターがかかり「好まない目」で 見ようとして、 理想をぶつけてたイチはそれが理想から現実になると冷めるというか。 「イチ」と「ニ」がその「枠」から外れた時から名前表記になるのが 面白い。 とりあえず、湿っぽすぎる「仲良くしようか」と 蛇足すぎる解説は物凄く受け付けなかったです。
0投稿日: 2012.12.16
powered by ブクログ主人公のヨシカは心のなかで周りを攻撃することで自分を守ろうとするタイプの女子。随分生きづらそうだと思いきや、当人がとる行動はまったくもって支離滅裂で抑えがきいてないから、いらっとするけど憎めない。 こういう子がいるから私は小さくまとまった優等生として振る舞ってしまうんだろう、と思う一方で彼女の執念深い人間臭さにちょっと憧れる。 ちなみに彼女の攻撃のほとんどは私にとって斬新な脅威だったけれど、音姫に対する見解は唯一共感できた。
0投稿日: 2012.12.06
powered by ブクログ細かい主人公の心内描写というか、人や世界の見方、つっこみが超すき。 音姫のくだりや二への反応等わらってしまった。 テーマとしては追う恋か、追われる恋かみたいな点があると思うのだけれど、現代の人があるあるって思いそうな要素を孕んでいて、うーんと考えさせられた。 相手の愛を信じたいって思えるほどの相手に会いたいものです。 ちまたで受け身女子70%、受け身男子60%なーんていう恋愛が成立しにくいデータを目にしたばかりですが。笑
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログ表現がツボ。 「綿矢りさ」の本を進められたので試しに読んでみたが、文の節々に散りばめられている表現が好きだった。 解説も面白かった。 前世がおでんとは思われたくないものだ。
0投稿日: 2012.11.24
powered by ブクログ表題作のみ読了。 芥川賞受賞の時に、蛇にピアスが好きすぎて綿矢りさは敬遠していたのだが、これはとても面白かった。
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログ「とどきますか、とどきません。」 って始まる冒頭の文章からその文章の美しさと内容の共感で、私の心はきゅーっとしました。 主人公が抱えてる思いって結構今の私に近いものがあって。 一番好きな人と結婚したいのに、そう思い詰めると生殖の機会を逃してしまう…。 だから、大人になればなるほど頭で恋しようとしちゃうんですよね。 彼氏いない歴とか処女であることを気にして好きでもない誰かと付き合おうとしたり、結婚が視野に入れば相手の収入とか気にし出して。 私にも主人公にとっての「イチ」のような人がいて、 小さな仕草とか、わずかに交わした会話とかはっきり覚えてるし、一つ一つが好きだったなーって。言葉では説明できないような、一つ一つ。 でも現実はうまくいかないわけです。私にとってイチ彼が輝いていても、イチ彼にとっての私はそうではないのだから。 結局、人生に妥協は必要なのでしょうか。 読み終わったあとそんなことをぼんやり考えてしまう。
0投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログツンデレで残酷で瑞々しいドロドロっぷり。26歳OLが2人の男の間で揺れる。といっても熱いロマンスではなく、妄想全開、むしろ痛いロマンス。 この作家の観察眼は感嘆に値する。ごく当たり前の日常を、さも自然にイチから10まで詳述できる人は極めて少ない。こと心の動きについては、なお。感情の描写の量が多いなかで、誰にでも共感できて、それでいて陳腐では駄目という難しいハードルを見事にクリアしている。それが簡単そうに見えるところが、この作家の非凡を示している。
1投稿日: 2012.11.15
powered by ブクログ脳内二股をしてる元オタクの女の子の話。 2人の脳内彼氏は見た目もタイプも主人公との向き合い方も全く逆。 綿矢さん作品の、一見厭世的だけど実はものすごい執着を持って生きている主人公たちが好き。 でも文章の読みづらさは嫌い、相性が悪いようです。
0投稿日: 2012.11.13
powered by ブクログ一言も話せないほど好きな片想いの彼と、 好きとは言ってくれるのに好きになれない彼。 人間をカテゴリー化して、典型というなら、登場人物の言葉や行動は、まさに典型といえる。性格や言葉の使い方が十分に理解できるから。 相手に対して感じる過不足。 無い物ねだりして、でもいつか心地の良い鞘に収まる。例え裏切りがあっても、鞘からでなければ、見ないふりができる。 幸せ、はどこにあるのだろう。
0投稿日: 2012.11.12
powered by ブクログ以前から気になっていた本。 文庫化にあたって表紙がピンクとウサギに。 タイトルとのギャップが えげつないほど露骨だなぁと思いつつ 可愛さ余って即買いした。 最初ちょっと読みにくい感じがしたけれど 終わってみると安定したおもしろさ。 絶滅危惧種などのキーワード、 話の組み立て方が実に手慣れていて、 人間関係の甘ったるさ、残酷さを 彼女らしい文体で巧妙に表現していると思った。 ただ、行動に現実味を帯びないのがいかにも苦しい。 彼女らしさを維持しつつ、より高みに上るためへの 綿矢女史の作家としての悩み、壁を勝手ながら想像してしまう。 若くして注目され、成功した彼女のプレッシャーは幾ばくか。 同時収録されている『仲良くしようか』は まったくもって意味不明。 巻末についた短編なのでオマケだと思えば 例え実験的な内容が書かれていても それはそれでいいか。
2投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ気が合えば合うほど、二人の間の永遠に縮まらない距離が浮き彫りになる。気が合う、だからなに?ふつうよりもちょっとだけ距離の近い平行線、なんの火花も散らなければ、なんの化学変化も起こらない。 妥協とか同情とか、そんなあきらめの漂う感情とは違う。ふりむくのは、挑戦だ。自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは、自分への裏切りではなく、挑戦だ。
0投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログ綿矢氏の作品は初めて。 現代の物語だけど、やはり昔ながらの文学的匂いがした。 ストーリーは恋愛の苦悩葛藤を描いているのかな。 現在の恋(?)と昔の恋。 こう書くとただのラブストーリーに聴こえるかもしれないけど、 そういう感じでもない。 そこが文学的匂いだったのかも。 他の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログすごえねぇ。 ジェットコースターみたいだねぇ。ミステリーでもないのにぐいぐい引き込まれちゃったよ。 疲れ目の私ですがスピード感にやられてサクッと読んでしまいました。 巧いんだねぇ。綿谷りささん。 出だしからしてイヤなオンナの話しかと思った。 読み進めていくと「…ん?」 ヨシカ…読み終えると笑える。くくく。と思い出し笑いみたいな。 読んでる最中はヨシカの脳内妄想に(あー。いるいる。いるよね、そういう人!わかるわぁ嫌だよねぇ)なんて共感したりして。 でも、読み終わったあとほんわか笑えるというか。ヨシカが可愛く思えてくる。 引用したい箇所はたくさんある。 娘に響く一文。ハットする一文。 付箋を用意してもう一回読もう。 ストーリーの濃さというよりスピード感ある文章の巧さ。☆3か4か迷ったけれど、そこに☆4つ! しかし!まずページをめくって閉じたくなったの。 字が大きいよ!行間広い!読みにくいよ! なんでこんなことになってんの?
1投稿日: 2012.11.05
powered by ブクログあいかわらず巧いなぁと思う。 言葉のチョイスが独特で面白いし、文章もリズム感があって心地よい。 内容は、妄想癖のある風変わりな女の子の、恋愛モノ。 ストーリーは迷いがあるというか、書きたいものが定まっていないのかなと思う。 個人的には、ポスト田辺聖子は綿矢りさしかいないと思っているので、今後に期待!
0投稿日: 2012.10.26
powered by ブクログ高校時代に「夢を与える」ぶり綿矢りささんの作品を読んだ。 サクッと読める短編という感じ。綿矢さん自信が成熟したというか文章からふわってくる雰囲気がだいぶ変わったと感じた。もっと長いのも読まないとどんな風に変わったか分からない。 ちょっと投げやりな文章と妄想から入って現実に向かっていくのが良かった。綿矢さんの書かれたもっと長い小説も読みたい。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ表紙のかわいさにつられて購入。妄想の世界で「イチ彼」への愛を一方的に温め続けていたヨシカ。ふられてしまうが、最後は彼女に思いを寄せていた会社の同僚の「ニ彼」と結ばれることになって良かった!愛について彼女なりの美意識があっただろうけど、それはそれとして、現実世界できちんと今まとは異なる愛を見つけたヨシカの今後が気になる!
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ望みどおりの相槌を返してあげたのに即座に打ち消してくる人、自分の自慢をして謙遜するひと、私も大嫌い。でもいるよねーー。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
独特な文章が面白かった! 結末は、納得できるようなできないような。 というか、全体的にそんな印象。 主人公の気持ちがわかるようなわからないような。 でも主人公の大胆な行動はおもしろい。 好きでもない相手を選ぶのも、不毛な片想いを続けているよりは前向きなのかもしれないと思う。 そして「人からの愛を信じてみよう」という言葉はぐっときた。 個人的には『蹴りたい背中』よりは共感できるポイントが多かったし楽しめたので良かった! 作中ずーっと「ニ」と表記されていたニ彼の名前が、最後の最後、主人公がニ彼を選んだあとにやっと出てきたのが上手いなあと思った。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ根暗で、オタクで、妄想で突っ走ってしまうタイプのもてない女。いわゆる喪女の話。生々しい感情描写がびっくりするほどうまい。
0投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログ妄想恋愛の中でも片想いの二股が最もスリリングで面白いが、本作の主人公・ヨシカの妄想世界にも共感できる。 生きていくなかで、恋愛至上主義はどうかと思うが、同級生たちが第一次結婚時期にあたる20代中頃というのは、女子にとって相当な思いがあるのだろう。 ビジュアルに優れている綿谷さんが書くと、よりリアルに感じる。
0投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高圧的なタイトルといきなりの二股宣言で始まる書き出しがとても印象的で、どんなビッチ女が主人公なんだろうとおもいきや、読んでいくと実は、付き合ってもいなくて長年片思いしていた”イチ”と、最近人生で初めて告白されて返事を保留している”ニ”の間で揺れ動く、想像力豊かな元オタクで内向的な主人公の26歳処女の話だった。 女流作家の主人公は「性に奔放なビッチ」か「モテない女子(いわゆる喪女。最近で言えば『君に届け』みたいな)」か「長い間片思いを続けているピュア系な子」のどれかにだいたい当てはまると思ってるんだけど、本作は全部当てはまってるなぁと思った。 しかし、”イチ”に片思いする主人公の言動はオタク気質というか内向的な若い女の子によくあるメンタリティだと思う。例えば「性欲の薄い人がいい」だとか「加瀬亮みたいな感じがいい」だとかいうソレ。恋愛にある程度の理想があるんだけど、現実も薄々見え始めてきて、同年代の若い男の性欲には自らの経験の浅さもあって抵抗感がある、そんな時期。 ”イチ”はいわゆるクラスのいじられキャラなんだけれど、陽気なキャラというわけではなく、どちらかというと影の薄そうな儚げな王子様のような人(このあたりの描写の大半が主人公の主観で語られているあたりが、とても恋愛への”幻想”としての”イチ”を表していて面白い)。そんな彼を遠巻きに見つめるばかりで、ついには彼をモチーフに王子様として描いた漫画まで描くほどに妄想を募らせていく。 一方で”ニ”は割りと現実に近い存在である。押しの強い若い営業マンのテンプレートのような、人の話を聞くより自分の話をするのが好きで、ある程度仕事への向上心もある、体育会系。勢いに任せて突っ走ってしまうところも多くて失敗も多いけれどすぐ反省して素直に謝る素直さはあって、多少気がまわらないところに目をつむれば悪いやつじゃない。二人のタイプは全くの真逆なのだ。 そんな”ニ”に言い寄られるも、”イチ”への思いを諦めきれない主人公は同窓会を企画して”イチ”と良い感じになったと思いきや、”イチ”のとある一言で、今までの思いは主人公の一方的な妄想の押し付けに過ぎなかったんだなと悟るわけですね。 綿矢りさの本は久しぶりに読んだけど、自分の周囲にいる女の子たちに当てはまることが結構多くて、文字が大きめなこともあって2時間もかからずにすらすら読めたし、なかなか面白かったです。
2投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログ面白かった!前から読みたいと思っていたが、本屋で1ページ立ち読みして即買い。一日で読み切ってしまった。一人称の長い長い文体と、主人公の思考がそのまんま描かれてる感じ面白く、何度も吹いてしまった笑。恋愛なんて自分でハードルを上げてるだけで、きっともっとなんとなく日常にあるものなのだと感じさせてくれた本。
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログ主人公の薄暗い快楽にどこか共感してしまって イチへの思いをどこまでも貫いて そのまま破滅していくところを見たかったなあ なんて思っている自分に嫌悪したり 文庫に入ってる「仲良くしようか」がなんとなく好きです なんだろう、意味はあんまりわからないけど でもわかっちゃったり そんな自分が心配になったり 綿矢りさの本は、いろんな角度から、脳みそを揺さぶってくる
0投稿日: 2012.10.06
powered by ブクログうさぎ欲しさに買った本。すらすらと読めてよかったと思う。イチとニにそれぞれ自分の中で当てはまる人物がいて、共感出来た。妄想だけの恋とさよならして、現実に向きあおうとする主人公に好感が持てた。けど、最後ちょっと弱いかなとも思った。主人公は妄想好きなオタク女子なのに、意外と積極性があって、こんな女子いるかな、とちょっと疑問にも思ったけど、好きなキャラです。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログなんてぜいたくな悩みだ!と何度も心の中で叫んだけれど、みんなが楽しく話している間に空気読まずに食器洗っちゃうとことか、ワルい方が強いという人生の結論出しちゃうとことか、身悶えしてゴロンゴロン転がりたいほど自分と似ててびっくり仰天とはこのことさ。
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログ綿矢りさって、こういう作品を書くんだ。お顔の印象で勝手に判断していた綿矢りさ。柔らかい作品を書く人ではないらしい。共感できる部分かなりあり。男性には理解しにくい世界かもしれない。
0投稿日: 2012.09.20
powered by ブクログ2時間もかからずさっくり読めた。 共感できるところと出来ないところがまっぷたつに多々あった。 なんか読んで良かったーという気にはあまりならなかった。 けど、一気に読めるくらいには読みやすくて引き込まれる感じでした。
0投稿日: 2012.09.19
powered by ブクログこの子の暴走はすごいなと思いながらも、良香は憎めないやつだった。「勝手にふるえてろ」は君が言う台詞かい!?とビックリ。おまえこそふるえてろ!!と言いたくなってしまう。 「でも多分、好きになってしまった時点で、口ではどんな風に言っても、もう99パーセントくらいは受け入れてしまってるんだろうな、多分」が温かくて気に入ってしまった。いい人じゃないか。 そして、『仲良くしようか』は何だったんだろう?全く世界が見えなかった…。
0投稿日: 2012.09.18
powered by ブクログ最初2ページはとにかく辛抱。 二次創作でwwwこういうモノローグあるwwwwwうっはwwwwww 投げ出さないように努力した。 それからの文章もあまりに等身大すぎるというか、桐島部活やめる系の文体なのが、ちょいちょい私の気に障った。 ただ、私の恋愛観と、主人公の恋愛に対する姿勢が非常に似ていたので最後まで読んでみた。 まさか、文体も共感を呼ぶためという…計算づくしだったの……? とりあえず、インストールよりは確実な成長を感じたけど、雰囲気はたいして変わってなかった! 展開の落としどころが、陳腐にならない程度に無難なのは○。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ普通の女の子の恋愛模様がしっかり書かれていると思った。 やっぱり、才能があると感心してしまう。 ユーモアのセンスもある。 男の子が読んだら、勉強になるかも。
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初恋の人を想い続けることははたして純情か あきらめきれない濃いがあるのに 好きでもない異性と恋人関係になることは不順か 巷であふれるド反吐のでる恋愛小説は主に 幼少期の幼馴染に遭遇、二人のなかは急接近 メイクラブメイクラブメイクラブが主ですが 『勝手にふるえてろ』は憧れの初恋の異性と再開を果たすため 同窓会まで開いて、絶滅動物の話で盛り上がったのに 月間マーガレットの糞漫画のようにはいかず 名前さえ覚えられていないしまつなのに まわりのド反吐fuck同僚たちは まさに純愛だね、なんてヘドロ級のコメント残すしまつ 所詮初恋なんて自分に陶酔状態で自己満足のEGO丸出し状態であり 昔から想い続ける人がいるのに好きでもない異性と恋人関係になること といえば聞こえは悪いが、要は気持ちのいい夢観て 他人の真剣な気持ちに答えることができなくなって 初恋から抜け出せなくなったアホ女ってことでしょ という感じの小説
0投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログ自分自身もオタク気質で妄想癖があり、ヨシカと重なるところがあって、目を反らしたくなった。行動が痛々しいけれど、私もこういうことをするんだろうな……。 終わり方が投げやりな感じになってしまったのではないかと思った。なんというか、結末が想像できるというか。途中までは面白かったけれど、最後のあたりでありきたりになってしまった。 仲良くしようかは同じ人物が書いたとは思えなくて、色々な表情を持っているのだな、と思った。
0投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログ面白かったし、読みやすかった。 おたくをこじらせたヨシカの心理描写は読んでいて愉しかった。でも、棘とか毒みたいなものが足りないなあという印象は残る。 あの嘘妊娠をあっさり捨てちゃうのはもったいなかった。そこを貫いたら、もっと面白かったんじゃないかなあと思いました。
0投稿日: 2012.09.13
powered by ブクログ中学の同級生 イチ。 会社が同じで違う部署の二。 主人公の江藤良香の奇抜さ というか やることが大胆で 子どもらしいのには 飽きれた。 それでも、 受け止めてくれる二は、 すごいわ。 わたしだったら、こんな女嫌だね!
0投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログ勝手にふるえてろって、ここで使われるのかーって妙に感心してしまった。やさぐれた文章がいい。二作目はよくわからない。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログインストールや蹴りたい背中の作者の最新文庫です。 確か作者はかわいらしい女性だったような記憶があります。 受賞時のインタビューで金原ひとみと好対照でした。 本作は恋愛的にはひきこもりなオタク系女子の26歳OLが主人公です。 これまでまともに付き合った経験がないまま、 恋愛以外は普通に生きてきた江藤良香2が、 中学校の頃から憧れてた1番好きなイチ彼と、 最近アタックしてくる同期の二彼の間で 揺れ動くというストーリーです。 イチ彼といっても、妄想上の彼であって、 付き合ったどころかまともに話したこともほとんどない、 というようなあたりオタク妄想全開な設定でした。 なんというか、恋愛ってのは残酷だなぁとも思わされました。 好きといってくれる二彼の匂いがおでんみたいだ、とか。 迫ってくる唇が吸盤みたいで気持ち悪い、とか。 まぁ好きでもない人に対しては そういう風に思ってしまうんですかねぇ、女性って生き物は・・・。 などと思いつつ読み進めたので、ちょっと疲れました。 解説の辛酸なめ子さんによれば、 オタク系女子のリアルな生態を表現しているらしいので、 そういう系の女子にやられてる男子諸氏は必読かもしれません。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログタイトルにひかれて文庫化前から読みたかった作品。 主人公のヨシカの中二病っぷりが痛々しくて読んでいて面白い。 そして同時に自分にも当てはまる部分もあったりして自分も痛い。 綿矢さんの作品は随分昔にデビュー作を読んで以来だったけれど、今回のような主人公のひねた性格を表した書き方はすきだなと思います。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログいまいち入り込めなかった。 妄想のイチと現実の二を比べちゃうのは可哀想。 現実の方が悪く見えるのは当然だし。 恋愛が現実になってなくてちょっぴり痛々しい。 そこがこの本の良さなのかな?
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログ鬱々とした展開になるのかと思えばそんなことはなく、衝撃も抵抗もなしに自然に入り込んでいける作品。 綿矢さんが好きならサラッと読めそう。 重い恋愛小説を求める方には合わないと思います。 妄想女子の妄想力に完敗。
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログ綿矢さんの初期の作品が結構好きだったので、この作品が新たに文庫化されたので読んでみました。 作品を通して綿矢さんらしい繊細で、また洗練された言葉や表現がふんだんに使われていておもしろく感じた。 ただ、題材の面白みもなければ、初期の作品にあったようなフレッシュ感もなくなってしまい綿矢さんが普通の恋愛小説家のようになってしまったことが少し寂しく思う。 また、「仲良くしようか」は頭の中のメモを適当に書きだしてつなぎ合わせたような意味不明すぎる作品。 これを入れるぐらいだったら無いほうがマシなくらいだった。
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログなんとも言えないかな。綿矢さんらしい文体。あんまり好きじゃなかった。それでも「勝手にふるえてろ」は面白いと思った。「仲良くしようか」が謎すぎて無理。なんだかまどろっこしい表現が多いように感じた。★2寄りの3。
0投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログ足らざるを知れ。 他人にも自分にも求めすぎないこと。 自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは妥協じゃなくて自分への挑戦だ。 今の自分にがっちりはまるお話でした。
1投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログ久々の綿矢りさ。 主人公がイタかった。でもたぶんこれは狙ってる。 相変わらず綿矢りささんの文章すき。
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログ『勝手にふるえてろ』 書店でこのタイトルを見た時、自分に言ってるのかと思った。 いや、ちょっと違うかな・・・ 『勝手にふるえてろ、カス!!』 と、空目したかも。 とにかく。 久しぶりに綿矢りさを読んだ。 主人公のヨシカは、自分を見ているようで痛々しかった。 妄想してることを文章に表すと、こんなにもイタいのか・・・ 読み終えた後、なんか、レビューを書きたくなったから、ブクログ見つけて書いてみた。 勝手にふるえてろ、カス!!! 私もwikiろうかな、マニアックなやつを。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ「勝手にふるえてろ」ってそういう意味だったんだ~!と面白かった。26歳OLの彼女の性格がなんとなく分かる気がして、同世代には共感しやすいんじゃないかな。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ主人公が一人で突っ走ってて良かった。思わずГあ~あるある」と。もう少し展開すると思ったらそうでもないとこうで終わった。
0投稿日: 2012.09.02
powered by ブクログ綿矢りささんの小説は蹴りたい背中以来。 学生の時は、学生について。 現在は、OLさんや自分自身について。 自分と同年代の女性を題材にする作家さんなのかな。 (違ったらごめんなさい) 『勝手にふるえてろ』は、好きな作品。 本当に好きな人と付き合いたいと思うけど、 うまくはいかない。 だから、自分を好きになってくれた人を好きになる努力ないし妥協をする。
0投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログ夢の中に、中学の頃に好きだった女の子がとても可愛い格好で、突然出てきた。まあ頭の中で思いを育てるだっただけで、もはや忘却の彼方だったのだけど、なんで今頃…、この本、読んだからかしらん? さてこの本、オタク系26歳OLよしかの、積年の脳内片思いと突然訪れたリアル恋愛との狭間で揺れ動く様が、これまた独特の文体で綴られる。 男の言動ひとつひとつに一人で過剰に盛り上がったり落ち込んでいるような主人公だけど、愛するのと愛されるのとどっちが幸せといった命題があるとすれば、よしかなんかは愛するほうが幸せなんだよねぇ。26歳にもなってこの子供っぽさ感にはちょっと引くけれど、脳内恋愛が沸騰するとリアルな恋愛がなかなかリアルにならない感じは分らないでもないかな。 イチとの顛末を読みながら、同じ高校に進んで3年生で同じクラスになった彼女が、近くで見るとまあ見事に女っ気のないパサパサな感じの女子になっていたお陰で、私の脳内恋愛はすっかりと盛り下がって終わったことを思い出した。 変なところでスイッチ入った割に落ち着くところに落ち着いたエンディングでキレイに畳まれちゃったけど、もっとドロドロのお話にしても良かったかも。
1投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この著者の作品を読むのはインストール以来。 読み始めは独特の文のリズムについていけるか不安だったけど、気がついたらのめり込んでいて、一気読みしてた。 元オタク女子の私としては、ヨシカのひねくれた思考回路がわかりすぎて辛いような恥ずかしいような気持ちになった。
2投稿日: 2012.08.30
powered by ブクログわかりたくないけど~~~~ちょっとわかってしまう~~~~! みたいな 題名がいつもいいなと思うけどこれはちょっぴり出落ち感・・・ 解説が辛酸なめこ先生でワーイ
0投稿日: 2012.08.30
powered by ブクログ可も無く不可も無く。「蹴りたい背中」以来久々に綿矢りさの作品読んだけど…嫌いじゃないが、好きにもなれない作風。すぐに読めちゃったので読後感もあまりなし。
0投稿日: 2012.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほんとは★2.5ぐらい。 表題作のことですが、結論として下手じゃないかな? 純文学の比喩でエンターテイメントを書こうとしたのか、やはり純文学なのかというか純文学って何というか。。 最初なんだかなーという感じで、中盤ちょっともりあがってでも「勝手にふるえてろ」っていうタイトルともなる言葉が文の中でとってつけたように浮いていたし、 なにより、ラストで「ニカレ」と主人公の脳内で呼ばれていた二股の片方の彼が主人公に承認されることによって呼称が本名に変わる。って雑すぎやしませんか。わかりやす過ぎはしませんか。と思ってしまいました。 自意識過剰女子の脳内妄想的なとこはそれなりにさすがおもしろかったんだけどなあ。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログ恋愛感情というものは厄介なもので。 自分を見失わせることもよくある話。 主人公は気が狂いそうなほど好きな片思い相手(イチ)と。 好きじゃないけど、何か安心する彼氏(ニ)の間で悩む。 二人が登場した瞬間に結論は分かっていたような気はしますが。 そこの結論まで持っていくまでの主人公の奮闘ぶりがすごい。 コメディとまでは言いませんが、結構笑えるけど、刺さる。 人の恥ずかしい部分や見られたくない部分にスポットが当たります。 恋人を選ぶのか、パートナーを選ぶのか。 人の価値観はそれぞれですが、いろいろ考えさせられました。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログ"足るを知れ、って言いたいのかって?ちょっと違う、足らざるを知れって言いたいの。足りますか、足りません。でもいいんじゃないですか、とりあえず足元を見てください、あなたは満足しないかもしれないけれど、けっこう良いものが転がっていますよ。色あせてなんかいません、まだ十分使えます。ほかの誰かにとっては十分うらやましいんじゃないですか、そのふちが欠けたマグカップ。水玉模様がかわいい。求めすぎるな、他人にも自分にも。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログわかるようで、わからなかったり。 でもすごくわかるような。 思い出に執着してるのは大体片方だけだ。 あたしのつい心の中で名前を呼んでしまうくせも、生霊になって現れちゃいそうで怖い。 誰にも話さない心の支えと、現実の支えは両方あるからバランスがとれたりする。 案外みんな秘密の支えがあったりする。 でもやっぱり必要なのはきちんと抱きしめてくれる人。 あったかくしてくれる人。 相手の直感、信じてみてもいいのかも。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログ最後の最後に二彼の名前が出てきたのが印象的。 そこが妄想から現実に、一歩踏み出せたというところなんだろう。 ともはれ、頭の中で自分の都合のいいように妄想彼氏を1人くらい作っておいてもいいかも。 結局は妄想。誰にも迷惑かけないし。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
絶対に振り向いてもらえないイチと私をすきになってくれた二。 いやあヨシカさんのちょっと毒のあるところとか妄想力がたくましいところとかオタクなとことか共感出来ました すらすらと読め、かつ感情移入できて、面白かった 最後のヨシカが二の名前を呼ぶ所が良かった! このまま2人は幸せになれるのでしょうか! ヨシカは二に心の中で毒づきながらもなんとなく続いてなんとなく結婚しそうな気も、しなくもない 文章の言い回しとかすごくツボです
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログ正確には★は3つ半 妄想がどこまでいくのかと思ったけど、割合普通のことのような気がする。 どこまでも美化してしまったりとかは当たり前なこと。
0投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログ最初は読みながら正直微妙だと思いました。 妄想オタク女子の主人公、めちゃめちゃに男を振り回すこの感じ。 でも気づいてしまった、綿矢さんは女の子をリアルに再現しすぎてるんだ。 普段目を逸らしてる自分に似てる部分をたくさん見せられて 自分の性格とか恋愛とかいろんなことを重ね合わせて色々感じせられました。
0投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログ最初は「え?」って思いながら読み始めたけど、途中から引き込まれて主人公を応援し始めた。 最後は、私の中では、ああここで少女漫画的になるのね………な終わり方だった。この2人幸せになれるのかな、果たして(笑)
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ欲しがることは、 そのものを進化させる。 進化がすすみすぎちゃうと 狂うみたいだけども。 そもそも、それが本能。 だから、どーしよーもなく、 野蛮に今に満足しないまま次を欲しがる。 「求めすぎるな、他人にも自分にも。」 賞味期限切れの片思い「イチ」と、 好きでもない現実の彼氏「二」。 別に、私と似てない。感情移入もしない。 でも、同じ26歳が考えることって 意外に単純で、気持ちがよくわかる。 まぁ、単純とはいうけど、 別に取り扱いやすいわけじゃない、 だからめんどくさい。わかる。 もうちょっと、相手の直感を信じようか。 自分の愛じゃなくて、他人の愛。 それは、挑戦、だそうです。 すこしエネルギーが必要そうだけど、 そう思わせてくれたよ。 これは、進化じゃなくて、成長だね。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ勝手にふるえてろの方は最初は入り込めなかったけれど、途中から 少しおもしろくなってきた。 でもせっかくおもしろくなってきたのに最後の最後が安易な気がした。 2つ目は何を書いているのかよくわからなかった。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ綿谷作品の中では断然読みやすかった。 主人公が妄想オタク処女でいろいろとおもしろいし、イチと二という男について悶々とする女心も共感できる。 でもなんかラノベ風。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ著者の若さを感じる。リアルな感情表現に共感。 勢いはあるけど、まだ洗練されていない感じなのが残念。 2作目は読解不能で挫折。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログolの彼氏イチとニ。 とにかく片想いつっぱしってます! 想いがおかしくってかわいくって矢継ぎ早。 いっきに変化した、 本谷みたいにたのしいです。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストーリー云々より、とにかく綿矢りささんの使う 比喩や、独特の言い回しが面白いです。絶妙。 主人公のヨシカがひっそり毒を吐きながら書いている 日記を盗み見てるような感覚でした。 所々に散りばめられたヨシカのオタク臭さが妙にリアルです。 ラストのニを名前で呼ぶところ、よかったです。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログヨシカの「地味な」女の子としての、人生に対する考え方はすごく共感できて辛くなってしまうほどだった。 でも恋愛のお話としては、あまり感情移入できなかった。
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ力作だし、よく書けてると思う。会社休みたいから妊娠したことにするっていう発想が天才だと思った。「仲良くしようか」の方はよく分からない。若くしてあれだったし、色々あるんだな〜と。人生のうわ言のような。
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ綿矢りささんの作品は、かなりぶっとんでるのが多いねんけど、なんか引き込まれる。好きやなあ。 「勝手にふるえてろ」はおもしろい。文庫版オリジナルの「仲良くしようか」はよくわからんまま終わった。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ綿谷りさは好きな作家の一人です。 彼女はとてもきれいな日本語と小気味良いリズム感を表出します。 ひたすら清涼感漂い続ける感じ。 今回は痛い女子の話ですが、これに圧倒的に共感できる!っていう女性に対して僕はどんな顔をして良いのか分かりません。
2投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ「西野カナの『会いたくて』に対して…」と話題になったときに ちょっと気になったけど、「単行本で読むほどではない」と読まずにいたら 先日文庫で見つけたので読んでみた一冊。 中学時代から想いを寄せていたイチ。 可もなく不可もなく、一般的に言えば“可”で自分を好きと言ってくれるニ。 頭で選ぶのと心で選ぶ相手が合致するほど幸せなことはない。 そんなことを思わせた一冊でした。 綿矢りさの作品は「「蹴りたい背中」以来だったけど、 やはり言葉選び、表現、人物像、なんとなく私にはしっくりきませんでした。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ『とどきますか、とどきません。』 『両脇の個室からユニゾンで鳴り響く乙姫の流水音が、私の泣き声をかき消す。』 『服を買うときは自分に似合うか、買える値段か、着ていく場所があるかなどを考えなくてはいけないけれど、だれを好きになるかは自由、お金も試着もお取り寄せもいらない。ただし見返りを求めないかぎり。』 『自分で自慢をふったくせに謙遜されると、頼んでもいないのにあざやかな手つきで手品を披露された気分になる。で、隠された私のコインはどこへいったの?』 『だめ出しされたうえかつアドバイスをされると、頼んでもいないのに目の前でシルクハットから鳩を出された気分になる。で、この鳩は私が育てなきゃならないの?』 『彼氏なし、貯金なし、一ヶ月の家賃は七万五千円。嫌いなのはひま人で好きなのはシチュー、最近はまってるのはインターネットのウィキペディアで絶滅した動物について調べることです』 『彼はまた自分について話し始めたけれど、私は昨日ウィキペディアで調べたばかりの絶滅した動物について語りたかった。いっぱい話したいから自己紹介の最後に持ってきたのにぜんぜん食いついてこないなんてさびしい。』 『やりたいことは生きてるうちに、早めにやっておいた方がいい。』 『恋心の火は火力を調節できないからこそ尊いんだぞ。』 『この年までいやいや守ってきたものがある。貞操だ。同い年の女の人がもう赤ちゃんを産んで自分以外のやわらかい生き物を守っているときに、こんなくだらないものを守らなければならない自分が嫌にはなるが、かといって、いまさらどうでもいい相手と済ませたくない。』 『食事の支度ぐらい私だってできる、いましてないだけ、だからしゃもじをぬらすこともせずご飯粒をべたべたにつけて茶碗によそってる平田を好きにならないで、おねがいだから。』 『おしゃれなインテリアは皆無で、では無機質な部屋かといえばそうでもなくて、たとえるなら妻に先立たれて一人でなんでもできるようになったおじいちゃんの部屋、もしくは入所十年目の模範囚の部屋といった感じだ。』 『どうして自分を好きになってくれた人には目もくれない。自分の純情だけ大切にして、他人の純情には無関心だなんて。ただ勝手なだけだ。ー 自分の直感だけを信じず、相手の直感を信じるのも大切かもしれない。』 『混乱しすぎてたりない頭がパンクしそうだ。つらい。ほんと、痛くなかったら手首切ってる。』 『好きになった人と結婚したいと思いつめるあまり、どんどん年を取って生殖の機会を逃そうとしている。生殖促進効果のはずの恋が、逆に子孫繁栄を阻害している。私もドードーと同じく、滅びゆく種なのだろうか。』 『どうして私は、失わなければそのものの大切さが分からないんだろう。』 『でもお母さんはなんとなく結婚しよう、なんとなくずっといっしょにいようと思える相手を見つけられて幸せだけどねえ』 『愛だけで子どもが生まれないのはなぜだろう、愛がないセックスだけでも子どもは生まれるのに、どれだけ愛していてもセックスしないと子どもは生まれない。やっぱりこんなことを考えてしまう時点で私は生存競争で子孫を残せない種なのかもしれない。でも身体の奥でなにかが叫んでいた、愛はここにあるよと、いろんな形の愛があるんだよと。』 『自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは、自分への裏切りではなく、挑戦だ。さあ私は、愛してもいない人を愛することができるのか? ううん違う、私はいままでとは違う愛のかたちを受けとめることはできるのか?』
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ前々から読みたかった本。自分が持っている定義や周囲の外聞とか捨てて恋愛に正面から向き合う過程。同世代なんだなぁと思った。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ妄想がすごい。ので共感できる。笑 今までこういう妄想するのって男だけなんかなと至極勝手に考えてたけど(まわりに酷い妄想をする人がいたから)、そりゃ女の子もしますよね。 最後の方のどんでん返しの連続みたいなのがおもしろかったです。 そしてみなさんもいってるとおり、それ以上に解説が面白かったです。 結論的によくある話を最後とてもほっこりさせる一文で終わらせてるのが秀逸。 2つ目の話は難解で読み解けなかった。。
0投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログ文章面白くて一気に読んでしまった。 しかし最後は、うーん、少女漫画的。そんな終わりかよっ!てかんじでした。 あれは妄想の世界から現実世界へようこそってことなのか? ニ彼はいい人だと思うよ。 辛酸なめ子の解説がまた、声だして笑ってしまった。
0投稿日: 2012.08.17
powered by ブクログテンポの良い文章が 読んでいて小気味良い。 主人公が自分の思うオタク・妄想キャラより、ずっとずっと自分を持っていて行動力があった。 途中までぐぐっと高まっていたんだけれど、 最後の展開がどうも気にくわない。少女漫画的なラスト。 でも勝手にふるえてろのフレーズあたりまではすごい好き。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ綿矢りささん、初めて読みました。もうなによりタイトルに惹かれて。そしてあらすじに書いてあった、26歳/中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ/おたく期が長かったせいで現実世界にうまく順応できない…ってキーワード。なにこれわたしか?って思うほど(笑)綿矢さんの文章は面白いなあ。いつもわたしが読む作家さんたちとは違って、新鮮で、新しくて、嫌いじゃない、と思った。たまに読むのがいいかも、綿矢さん。所々、ぐさっとくる…というか、ヨシカに共感できる部分もあって。勝手にふるえてろ…良いタイトル。なんとも秀逸。
0投稿日: 2012.08.15
powered by ブクログ「蹴りたい背中」がとても好きでした。 その後の一時期、模倣みたいなラノベ紛いが多く発表され、文芸誌にすらちょくちょく掲載されていたことを見るに、客観的に見てもやはりあの作品の衝撃度合いはすさまじいものがあったのだと思います。 今回の作品のつまらなさはどこから来るのだろう。 文章はきれいだし、たまに目を閉じても尾を引き続ける流星みたいな煌めきもある。 ストーリーは普通。終わったら特に何も残らない。イチとかニとか。枕草子がめちゃくちゃに好きな人がいるならば共振するのかもしれない。 いちばん納得がいかないのは絶滅動物のくだり。 あそこで出すべきはプールプラ貝ではないのか? ステラーカイギュウもベクトルの方向としては正しいのかもしれないけど、明らかに主人公の自我とは逆向きの例になってしまっている。ほかの例はよくわからない。 そんなふうに、ストーリーに有機性が見られず、ただその場限りのうだうだぐだぐだの積み重ねになってしまっているのが良くない。 多分、この作品は純文学として読んではいけないのだと思う。 この作品を読んだ感想を、あの時の芥川賞の選者のおじいちゃんおばあちゃんらに聞いてみたい。彼らはこれを読んでどう思うのだろう。 綿矢りさも大変だなと思う。 芥川賞作家という看板はともかくとして、綿矢りさという看板は絶対にはずすことができない。 早熟な、というよりもあの瞬間だからこその感性もしくは才能と、どのように折り合いをつけていくのか。 先に進むもそこに留まるも、どちらにしても簡単にはいかない。
0投稿日: 2012.08.15
powered by ブクログこの人の作品読むの、「蹴りたい背中」以来です。妹に借りた。 比喩とか心情の表現が個性的で、ところどころ面白い文がある。最後まで一気に読ませる力量もある。 しかし、「言いたいことは分からんでもないが、そうは問屋がおろさんよ」と言いたくなるのは自分の年齢のせいだけではないと思いたい。むしろ、これに「すっごく共感した!」って言う人が結構たくさんいるという現実が無性に怖い。あ、だめだ、私こんな乾いた世界では生きられない(笑)。心の中ではどう思っていようとも、客観的に見てNGだと思ったら、取り繕ったり隠したりくらいはする人が大半なのではないかと思っているのだけど、主人公ちゃんはけっこう隠さないでしょ?思ったとおり動いちゃうでしょ?これに対して同世代の読者達が、「小説だから誇張してんだよ」って思って共感してんのか、「あたしも同じ様にやっちゃうかも~」って思って共感してんのか、非常に気になる。主人公の現実認識や想像の世界が狭すぎるのでね。 著者がどこまで意識的にやってるのかがキーポイントな気がしますね、いろいろと。それによって器の大きさが…。 私、最後のアレがほんとに起こったことなのか、主人公の妄想なのか、あえて分からなく書いているのが眼目かと思ったのですが、深読みしすぎですか。 オタクってもっとロマンティストな気がしますよ。自分でオタクって言わないと思いますよ。だって三次元のひとに片思いしてる時点で…ごにょごにょ。 「ニ」の良さはねえ、いっぺん他の誰かと付き合ったらわかる、たぶん。
0投稿日: 2012.08.12
powered by ブクログ綿矢りさの文章が好きです。 ぎこちなさがまるでなく、流れるように頭の中に入ってくる。 割と小説の内容はどうでもよかったりします。それは私が男性だからかもしれませんが、どうでもよい内容でも読んでて楽しいんだから仕方がありません。 ただしばらくぶりに読んだ今作は文章よりも内容が気になりました。読んでいる内に「綿矢さん大丈夫?」って心配になる絶望感。主人公の年齢が26歳と、リアルに希望が薄れていく世代だったのが原因でしょう。なんだか辛い。 それだけに、魔女の魔法が解けるようなラストシーンは、すごくホッとしました。 またしばらく読まないんだろうけど、またふと綿矢りさの奇麗な文章を読みたくなると思います。それまでさようなら。
0投稿日: 2012.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イチ彼、ニ彼というのでどちらも順番のことかと思ったら、妄想で好きなだけの人のことがイチだから、今自分にアプローチかけている彼がニなんだ。彼からの告白を保留にしつづけることとかいろいろ若い子の感覚はわかんないなぁと思う。会社休みたいなぁとか出産する人だけずるいなぁとかそういう気持ちはわからないではないけど、実際に行動にはしないでしょう(苦笑)
0投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログ中学の初恋をこじらせまくって彼氏いない歴=年齢な26歳が、突然求愛されたり初恋の彼と再会したりで脳内大爆走!な恋愛小説? 己の醜態を思い出させる主人公のイタさに悶絶しながら読んでたら、最後急展開過ぎてなんだか消化不良… 一番秀逸だったのは辛酸なめ子の解説でした。「EXILEに例えるとTAKAHIROのことが大好きだけれどなかなか振り向いてくれないから、優しくしてくれるUSAに会って癒されるみたいに、両立できたらりそうかもしれません。」に大爆笑。
0投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログこれは面白かった。綿矢りさ、天才、って思った。「勝手にふるえてろ」文章中にこのフレーズが出てきたときのすっとした感じ。たまらない。 もうひとつ収録されてる「仲良くしようか」では、「愛する男の重荷になりたい」にとてつもなく、きゅんとした。 わしづかみ。
0投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログ著者が好きだったので読んでみた。 やっぱり綿矢さんの文章は読んでてどうしようもなく痛い。主人公が不器用で、だからこそ共感してしまう。
0投稿日: 2012.08.10
powered by ブクログ職場の店頭で見かけ、8年前、芥川賞をとって話題になった時、同い年だということもあって、何故か夢中になったのを思い出して購入。 恋愛小説はめったに読まないけど、ちょっと挑戦。 う~ん・・・。 正直に書きますがよくわからないです。 やっぱ、女の子じゃないからか? でも、仲のいい女の子から聞いたような台詞がチラホラと散見されて、「あぁ、やっぱ女の子ってこんなこと考えてるのか」ってことは思った。 それと、喪男として共感できる点も。 時にはこういうほのぼの恋愛小説も悪くないかなぁ、という感じ。 あと、文庫用書き下ろし作品、意味不明すぎ。 だけど、こういう病んだ感じの文章は嫌いじゃないね。 もう少し、意図が分かり易かったら多分、すごい気に入ってたな。
0投稿日: 2012.08.10
powered by ブクログ文庫版から収録の短編だけ読みたくて、読んだ。 おもしろかったー。だらだら喋ってる部分が、良い。時々すごくドキっとする一文が出てきて、うわああああいいなああああああってなる。
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログ傷の残らないナイフでぐさぐさ刺されるみたいな感じ。 あとにはあまり残らないけど、通過するときには、ずん、と来る何かがあるというか。 主人公は好きになれないけど、イチに対する気持ちとか、ひどく共感してしまう部分もあるし、嫌いな部分には、そこに自分に似た何かを感じてしまう。 そう言えば、インストールの時もそうだったなー、とちょっと思いだしました。
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログやっぱり近年の綿矢りさいい。 でも、なんとなく相容れなかったインストールの文章が想起されちゃったりして、作品同士の距離感に驚いた。
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ爆発する妄想力。妙な場面で発揮される抜群の行動力。自分で自分の首を締めているとしか思えない思い込みの激しさ。 なんて不器用な主人公なんだろう。 でも、女性なら誰でもところどころで痛いところを突かれたように共感してしまう部分があるはず。 余談ですが、辛酸なめ子さんの解説もおもしろかったです。
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログあらすじから、主人公に共感できそうだなと思い、読みました。 ちょっと主人公の思考が突飛な部分が多く、あまり共感はできませんでした。
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ池袋のクラブでのヨシカと二の会話は、サリンジャーの『フラニーとゾーイー』の冒頭でフラニーとレーンが食事してる時の会話によく似ている。 作中での一番の被害者はイチでもニでもヨシカでもなくて、勝手に自分の名前でmixiに登録された上に同窓会の主催者にされた海外留学中のあの子。
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ綿矢りささんの作品を読んだのは何年ぶりだろう。作風が変わった気がする。私は結構好きだった。勝手にふるえてろ以降の作品タイトルが結構興味をひく面白いタイトルなので、他のも読んでみようかな。
2投稿日: 2012.08.04
powered by ブクログうーん とにかく軽かったなー 綿矢さんってこんな人だったっけ? 今の私には合わない感じでした。 ところどころはっとさせられるけど心にこない感じ。 残酷なこと言うな、恋心の火は火力を調節できないからこそ尊いんだぞ。
0投稿日: 2012.08.04
