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勝手にふるえてろ
勝手にふるえてろ
綿矢りさ/文藝春秋
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総合評価

500件)
3.5
57
149
181
45
6
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「かわいそうだね?」の時も思ったんですが、題名を付けるその感性が、好きですね。「勝手にふるえてろ」って。どーゆーこっちゃ?しかも写真はウサギ。抜群にふざけてるやんか。でも、おもしろいやんか。いやあ、お見事だなあ。 めっちゃ大好きな片思い相手に「イチ」と名付け、相手から告白してくれたから嬉しいけど全然好きじゃない相手に「ニ」とあだ名を付ける感覚とか、すげえ好きです。で、実際「イチ」の名字は「一宮(いちみや?いちのみや?)」で、中学校時代の、クラスメイトからの呼び名も「イチ」とまんま。一番好きな相手、の「イチ」であり、ホンマのニックネームでもある「イチ」でもあり。うーん。ここらへん、上手いなあ、って思いましたね。 で、「ニ」なんですが、彼の名字は、最後の最後で明かされる?のですが。他の場面では、彼の名字、出てこなかったよねえ?「霧島」君でした。普通やんか!「ニ」に関連した、それこそ「二宮」とか「ニ神(ふたがみ)」とか、そんな名字ちゃうんかい!とか思ったのですが、まあ「ニ」の彼まで、名字や名前と「ニ」をひっかけてたら、やりすぎ?かもしれませんね。でもなんで「霧島」だったんだろう、、、 まあ、愛の形は色々だな、って言う感じでしょうか。でも、ええですねえ。恋愛って。キュンキュンするよね。という気持ちは、抜群に感じます。主人公の「江藤良香(よしか)」の妄想っぷりと暴走っぷりも、好きですねえ。「ニ」との最初の二人だけのデートの時でも、「ニ」の言う事に、内心で悉く悪態つくところとかも、好っきやなあ~って思いましたね。 自分が一方的にめちゃくちゃ好きな人と恋愛するのが幸せなのか?それとも、自分はそんな(或いは残酷な事に全然)好きじゃなくても、自分の事を好きでいてくれる人と恋愛するのが幸せなのか?うーん。どっちなんやろ。謎です。まあ、謎ならば、いっぺん恋愛しとけ、ってことですよねえ。動かなきゃ、なんも始まらんぜ、って。そーゆーことですよねえ。エエ話や。 二編目の 仲良くしようか は、これはもう、全然わからん。白昼夢?みたいな、音楽で言うならば即興演奏の小説版?みたいな、なんだかエラくぶっとんだ短編。全然わからん。なんだこれ?結構、狂ってて、怖いですね。 面白いか?と言われると、ゴメン無理だった、という事になってしまう作品なのですが、いやあ、なんか、インパクトのある短編である、という気はします。ある意味、作者自身の日々のエッセイ、日記を、なんだかぶっ飛んだ感じで小説化してみましたガハハ、という感じでもある気がする。表現とは、面白いものだなあ。

    0
    投稿日: 2020.04.30
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    どうにもならないことへの怒り、口だけ達者で自分は悪くない全部周りのせいだというわがままな言い訳の数々、、、 幼い頃にこんな気持ち抱えてたときもあったなという感覚は抱いたものの、大人になってこれってやばい... ストーリー以前に、社会に出ると一定出会うヤバめな人の心の中をタラタラと書き連ねたような文章に、途中から嫌気がさしてしまいました。

    0
    投稿日: 2020.04.03
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    映画が面白くて原作を読みたくなって読みました。 先に原作を読んだらもっと入り込めたかな? 映画がとてもよかったので。 少し映画とは世界観が違う?ような気もしたけどこれが綿矢りさワールドなんだと思う。

    0
    投稿日: 2020.03.01
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    映画を見てしまってからの、原作は、原作の良さがわかんなくなってしまって、 あの映画やっぱ面白かったなってことになってしまった。 綿矢りささん、不思議な文書書く人だな。 俺との子供作ろうぜー! 映画ではあんな魅力的だったのに、小説だと唐突すぎて見える

    0
    投稿日: 2020.02.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    綿谷りささんの小説は読んでいて気恥ずかしくなる。 でもいつも一気に読んでしまうので結局は好きなのかもしれない。 蹴りたい背中を思い出した。 蹴りたい背中の主人公がにな川を見る目も、異常だった。この小説の主人公がイチに執着したように、蹴りたい背中の主人公もにな川をかなり好きだったんだろう、と随分前に読んだ作品なのに今さら考えたりして面白かった。 最後のページ、今まで二と呼んでいた男性を初めて名前で呼ぶ演出は、ありきたりでださかった。

    0
    投稿日: 2020.02.14
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    決して憧れはしない恋だと思う。全然きらきらしてないけど、これはこれでちょっと幸せになれるような気もする??っていう主人公の恋愛模様がみれた。

    4
    投稿日: 2019.12.25
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    著者の本を初めて読んだのだけれど、おそろしく人を見ている。けしてこの目で見られたいとは思わない。そんな目が主人公の周囲を映し出す。よく見ているからといって平等ということはまったくなくて、彼女の状態機嫌好みに合わせて醜悪な臭いがクローズアップされたり、彼女だけに見えるであろう美点が称揚されたりする。そういうギャップに笑いが散りばめてあって面白い。 私としては、表題作の『勝手にふるえてろ』より『仲良くしようか』の方が面白かった。面白いと思える瞬間だけが集まってコラージュされているような小説。おばあさんのマナーについての比喩などは美しい。 「まだコースがすべて運ばれていないのに席を立ってトイレへ行ってしまう、そのおばあさんの後ろ姿に、私は崩れかけた神殿の跡を見たんです。」

    2
    投稿日: 2019.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を先に観て小説。 今朝映画を観て、なんていい話なんだと思い小説購入→読了。 原作を読むと映画は結構カットされているなあとも思うけど大筋は同じ。 追う恋か追われる恋か。 ヨシコの気持ちはまだ彼氏できたこと無かった時を思い出すし、ニのまっすぐなところはこういう人に愛されれば幸せになれるんだろうなあ、と。 解説の方が最後におっしゃっていた「脳内にイチを置いといた方が肉食のニに飽きられずに済むのでは…?」というのは大いに同意した。

    1
    投稿日: 2019.11.22
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    ストーリーの設定や主人公にはあまり共感できなかったが、綿矢りさ作品はこれが初めてで、ああそういう感覚あるある、というのをスカッと表現できる作家さんなんだと知れて楽しかった。 別の作品も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2019.11.16
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    映画を見た後に読むことになった。 映画が面白かったのでかえって原作はどうなんだって思って読んだ。 世界観が同じ。 こっちが原作なんだけどって思いつつ、安心して読めた。

    0
    投稿日: 2019.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本を読むのは恐らく2,3回目、映画も1回。小説と映画では少し表現方法が異なるも、痛い女子を描くのがうますぎて私的共感の嵐を呼びまくりです。 やはり小説で光るのが、イチへの圧倒的信仰よりも、二へのリアリティのある少しの侮蔑を含んだ視線。あぁ、それそれ、それ気持ち悪い、わかるわかる、って、共感の嵐です。それを小気味良いリズム、辛辣な表現で。ニヤニヤしてしまいます。しかし、上から目線で二に脳内ダメ出しオンパレードでも、そんな二にだってきちんと主人公は見えてるのです。見下していた二は意外にも芯のある人格を持ち合わせた的確な評価者であったのです。コンソメだし、キモいけど。それが分かった時の焦燥と羞恥心たるや。最後は、そんな二もきちんと名前を持った霧島くんへと昇格し、晴れてお付き合いが始まるのです。ヨシカにとっての"新しい愛の形"を受け入れて。 そして、『仲良くしようか』。 これは、衝撃。パッと読み、話の筋や脈絡の見えない言葉の羅列のようにも思えます。しかし、読み進めていくうちに、繰り返し出てくるキーワードやイメージ、作家綿谷りさを彷彿とさせる表現が現れ、綿谷りさがスランプの中で悶え苦しみ、そしてある種の解(諦念?)を見つけるまでの私小説の様相を呈しているようにも思えます。そのあられもない心中の暴露(と私は捉えた)に動揺しつつも、その暴露の表現の感度の高さに驚きます。例えば、才能についての部分とか。なんとなく、ひらいてを想起してしまうような鋭利さがありました。

    0
    投稿日: 2019.10.25
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    1話目は、イチとニとの妄想劇場。 振り向いてくれないけどどタイプのイチと、タイプじゃないけど自分大好きなニ。それに痛い女。自分と重なる部分もあってますますイタい。わたしなら絶対ハッピーエンドにならないな。 2話目はよくわからなかったな〜、登場人物の背景がわからなくて全然入って来なかったな残念

    1
    投稿日: 2019.07.27
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    2019/5/2 賞を受賞した綿矢りささんの他の作品が読んでみたいなと思って買ったものの、他の本に読む時間を取られてなかなか読めずにいたので一気に読んでみました。 蹴りたい背中の時とはまた少し違うような、似たようなところもあり…よく覚えてるわけじゃ無いけど、とりあえず主人公の女の人は性格ひねくれ気味?みたいな印象。 理想のイチ彼で脳内妄想しながら現実で寄ってくるニ彼と彼氏彼女っぽいことまでしておきながら現実と理想の間で自分で勝手に何かがんじがらめになってるなーっていう印象でした。社会人として働く女性の恋心というのは複雑なのでしょうか。 心情の描写が結構リアルに描かれているように思えます。主人公の女の人は今で言うところのどっちかっていうと陰キャみたいな感じなので、その立場から色々な人や周りの様子を観察した感覚で話が進み、描写が書かれています。 スラスラ読めて面白かったと思います。

    2
    投稿日: 2019.05.02
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    ずっと主人公の内部だけで話が進行していくので、何が書いているかは分かるが、あまり入り込めなかった。一対一の関係性を描く、恋愛の話だったからかな。

    0
    投稿日: 2019.05.01
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    映画版が凄く面白かったと友人に聞いて、気になっていた作品。 たまたまこちらの原作を書店で見かけ、購入して読みました。 まあまあ痛い性格で、めんどくさい主人公に魅力があり、全体的にコメディタッチで楽しく一気読みできました。 一緒に収録されている「仲良くしようか」も、オムニバス形式で登場人物の視点が切り替わっていき、パルプフィクションみたいで面白かったです。

    0
    投稿日: 2019.04.02
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    中学時代からずっと思い続けているイチ。 初めて自分に好意を持ってくれたニ。 元オタク26歳こじらせ女子の二股恋愛事情。 女の子のわがままな感情がよく表されているけど、ちょっとわがまま過ぎるかも。 共感できる部分は少しというか、引いてしまったりもして。 愛するのと愛されるのと、どっちが幸せか。 よく聞く質問の究極例。

    0
    投稿日: 2019.03.10
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    んー、個人的にはあまり話の波とか急展開とかなくて結局何を言いたいかあまり理解できなかった。登場人物も好きになれない感じ、、、 でもやっぱり綿矢りささんの表現の仕方とか、たとえの仕方とか好きだなぁと思った。 この作品は何となく湊かなえさんの作品に似てるなと思った。書き方とか主人公の感じとか。

    0
    投稿日: 2019.02.17
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    映画は正直そこまで刺さらなかったけれど、小説は刺さった。多分 視点が俯瞰の映像よりも、文字情報として入ってくる分、より感情移入したし、この時系列の方が自分はしっくりきた。 ヨシカの気持ちがよく分かったのもあるけど、比喩表現が秀逸で、体験したことないのにあるあるだよねそれって みたいな感覚に陥った。 オタクだからというか、中二病でいつまでも青臭いでも このままでいてほしい

    1
    投稿日: 2019.01.08
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    勝手にふるえてろと、仲良くしようかの二本作。 勝手には、とても面白かった。笑いが止まらなかった。星四つ。映画も是非みたい。 仲良くしようかは意味不明。読者に読ませる気がない。星一つ。勝手にがよかっただけに、残念だし、読めない本は紙の無駄。一本作で安くしてほしい。

    0
    投稿日: 2018.12.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

     映画を先に見ていたけど、原作もやっぱり素晴らしかった。映画がミュージカル要素を加えたりゴージャスな雰囲気があったのだが、原作はとてもしょぼい話だった。しょぼい世界で深くえぐりこむのが著者の素晴らしいところで、映画で感じた一人っ子の自分本位で卑しい感じが、原作でも容赦無く表現されていて、さらに処女の面倒な感じが映画以上であった。主人公の気持ちがあっちに行ったりこっちに来たりと激しく揺れ動いているのがとても面白かった。

    0
    投稿日: 2018.11.19
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    自分の黒い思い出が蘇り、暴れたくなった。 よしかの気持ちがわかりすぎる。 最初は絶対ないわと思っていた二がだんだんかっこよく思えてくるから不思議だ。

    0
    投稿日: 2018.11.11
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    序盤ニにめちゃくちゃ苛ついたけどおもしろかった。せんぱいと出会わなかったら同じような道を辿ってたんじゃないかなと思って結構怖くなった。好きじゃないと付き合いたくないとか、わかるな、それが青いということが…

    1
    投稿日: 2018.10.28
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    よしかがイタ可愛い。 自分自身に重なる部分が多いからか共感しがらも恥ずかしくて身悶えするようなシーンも満載。 読後は脇腹を執拗にくすぐられた後の疲労感に似ている。

    0
    投稿日: 2018.09.06
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    映画化する時に「え?これを?」って思った。 最初読んだ時、凄くリアルに想像を繰り広げてしまったため、映画化されるときは驚いた。 実際、映画化されてみると「あぁー、こういうかんじだったかぁーー」とショックを受けた。 映画のようなテイストで読んでいればもっと楽しめたなぁと思った作品。

    0
    投稿日: 2018.09.03
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    読書会の課題で読んだ。主人公に対して、「かわいい」「わかる」という派と、「気持ち悪い」「やだ」という派にはっきり分かれたのが面白かった。僕は前者。いじらしくてかわいいやん、と思った。

    0
    投稿日: 2018.08.31
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    2018/08/12読了 オタク女子とあるけれど、ひねくれこじらせ+初恋を引きずっている女性の記録とすれば、自分に合わせてしまうところも多少なりともあり 読んでいて(自分的に)かなり引っかかるところのある小説でした。 自分の中で輝かせ続けてしまう幻想の初恋イチ 初恋を持っているので、どうも真剣になれないけど 現実に即してちゃんと存在する恋のニ 最初はニをメタクソに言うわ評価するわだし、ヨシカの目線で物語を読み進んでいるからろくでもない男だと思うけど イチへの幻想と現実がはっきりしてからニにすがったり 妊娠偽装をするヨシカのヤバさが明るみになれば 全てが疑わしく見えてくる といっても、わかってしまう 初恋を放棄できないこと、ろくでもない自分をまともだと思い込んでしまうこと 小説ならではの視点のフェイクで「本当にろくでもないのは誰か」を直視せざるを得なくなってしまう。 ラブコメだと、映画では言っているけど、そんな。 コメディなもんか。 必死な女の悲劇でしかない。 と、こじらせた自分だからこの小説のやばさが痛いほどにわかってしまう。 面白くも切ないお話でした。

    0
    投稿日: 2018.08.17
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    年始に映画みてから読みたいな〜と思ってた作品 終始ワタヤリサ ここからあの映画になったの、すごいなと思った

    0
    投稿日: 2018.08.12
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    男性から見た「何を考えているかわからない女性」の頭の中ではこういうことが起こっているのかなと思う。決して悪気があるわけでないが、無垢ゆえの振舞いというわけでもない。 で、あとニがかなりムカつく感じで描かれているので、どうかニとはくっつかないでくれと最初思ったが、多分、女性から見た男性って大体こんなもの。 ちなみに、いまどき26歳で処女なんて現実味がないという声もあるようだが、今の時代だからこそ、特にこれと言った理由、原因のない高齢処女は意外に多かったりする。

    3
    投稿日: 2018.08.05
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    こんな思考回路があるのかと新鮮な気分で読むことができた。また、最近考えていた悩みにも少しリンクするところがあって、大変楽しむことができた。独特な比喩も面白い。

    0
    投稿日: 2018.06.24
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    妄想恋愛体質のヨシカがコミカルであり、かつ真剣に生きている姿が魅力的だった。 相手の気持ちや状況を考える事なく、生活する事はこの社会では疎まれるけれど、真っ直ぐに自分の気持ちと向き合いながら、傷付き、傷つけて生きていくこともまた人生なのかなと感じた。

    0
    投稿日: 2018.06.20
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    ヨシカの妄想が切なくいじらしく愛おしい。現実と妄想の葛藤と折り合い、それは妥協ではなく自戒と共に明日へと闊歩する勇姿に喝采。

    2
    投稿日: 2018.05.21
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    ラストの怒涛の展開(?)についていけなくてダメでした。映画になったらしいけど、この内容で二時間持ったのだろうか。

    0
    投稿日: 2018.05.07
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    「自分の純情だけ大切にして、他人の純情には無関心だなんて。ただ勝手なだけだ。付き合ってみて、それでも好きになれないならしょうがない、でも相手の純情に応えて試してみても、いいじゃないか。自分の直感だけを信じず、相手の直感を信じるのも大切かもしれない。」 「いまだに同棲せずに一人暮らしだとか、週末遊ぶ人がいないだとかに耐えられたのは、頭の中では一人ではなかったせいだ。」 「まだヨシカのことをぜんぶ知っているわけじゃないのに、愛してるなんて逆にうそくさい。付き合って仲良くなって、ヨシカについてもっと知りたいと思って告白したんだ。」 「妥協とか同情とか、そんなあきらめの漂う感情とは違う。ふりむくのは、挑戦だ。自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは、自分への裏切りではなく、挑戦だ。」 隅から隅まで、自分のことが書いてあるみたいでドキッとした。 自閉的な主人公が、他者を受け入れ、一歩外の世界へ出るお話。 私もオタクだし自分のことしか見えないことが多々あるから、もっと他人を受け入れないとと思った次第です。。

    0
    投稿日: 2018.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学からずっと見つめて思い続けてたイチ。逆に熱烈にアタックしてくれるけどタイプじゃない二。完全に抉られOLのヨシカはどちらを選ぶのか。 ずっと見つめ続けて理想の姿に高めあげ驚異の行動力で友達の名前を借りて同窓会開催をこじつけて運命の再会を果たしたヨシカ、宅飲みの時の気の使い方とかこじらせた感じとても共感出来るけど、いきなりイラスト描きはじめたりこうコミュ障感が強い。そして話も絶滅危惧種の話で会うのに名前を覚えててもらえなかったショックで我に帰る。二は完全にタイプじゃない自慢話ばっかり、むしろイチに対するヨシカ自分自身みたいで逆に無下にできない。 仲がいいと思ってた同期の子は、まさか二にヨシカが付き合った事ない処女だと意図的にバラしヨシカ切れる。 そのキレた勢いで会社に嘘の妊娠報告して会社休む。 二にもキレて見放され一人で冷静に思い直し、自分がイチに向かっていたのを愛だと思っていたけど、二の感情は愛じゃないのか、振り返ってそこにある愛情に向き合う=挑戦する覚悟を決める イタタイタタの主人公だけど、こういう事みんな一回は思ったことあると思う。追うのと追われるのどっちが幸せかって話。だいたい追うのに疲れちゃって追ってくれるひとに妥協しちゃいがち。今の自分にめちゃめちゃブーメラン

    0
    投稿日: 2018.04.28
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    映画版が死ぬほど好きだったので、原作も読んでみた。基本的なストーリーは映画と全く同じだが、親しげに見えた周りの人々が実は…という仕掛けや、お隣さんの片桐はいり、アンモナイトの化石などは全て映画独自の脚色だと分かり、納得。そして心理描写込みで読むと、原作は非常に真っ当な「恋愛心理小説」になっている。それはそれで良いのだが、こじんまりまとまってしまった感も。「妄想の暴走」をより過激に描き、恋愛という枠を超えて、自分と世界の間にある違和感を深く描き切ったのが映画版。やはり私は映画の方が素晴らしいと思う。

    1
    投稿日: 2018.04.28
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    完全にジャケ買い。うさぎかわいい。 女子の痛くて必死なところがリアル。 若い人が書く小説ってかんじでヒリヒリしてた。 的を得てる、そんな文章を書かれる方 という印象でした。 表題作はなかなかおもしろかったけど、 後半に収録されてる短編はすごく読みにくくて苦痛だった、、

    2
    投稿日: 2018.04.25
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    映画も「勝手にふるえてろ」では正直主人公の思考回路・行動が理解出来ず鑑賞後タイトルを叫びたい衝動に駆られたが、綿矢りさ先生の原作を読むとかなり印象が変わった...。文章と映像の情報量を痛感。

    0
    投稿日: 2018.04.21
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    物凄い勢いで疾走する妄想。女子っぽさ満載の頭の中の展開の速さが、楽しくもあり、ドキッとさせられる。 好きな一よりも、好きでもない二を表現時の方が断然面白くて笑った! 最後の選択が、なんとなく間違った方に向かってるのに、かき消す様に自分を肯定してない? 自分のことの様に、心の中で訴えてみる。

    0
    投稿日: 2018.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「私には彼氏が二人いて」でなんて女だと思ったが、結局一人は妄想(?)に過ぎなかった。 貞操をあまりにも守りすぎると人間、やっぱりどこかこじらせてしまうようになるのかなぁ……。 でもヨシカの妄想力は正直他人事のようには思えない(笑) 辛酸なめ子さんの解説では度々思わずフフッとなった。

    0
    投稿日: 2018.03.29
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    若いって恥ずかしくてむず痒いけど、これを通らないとこじらせ中年が誕生しちゃうから、経験しとくものなのだ。

    0
    投稿日: 2018.03.26
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    綿谷りささんは間違いなくわたしの中で、一番共感できる作家ナンバーワン! 初恋のイチを忘れられないからニのガサツさが目についてしまう 最後ニがすごくカッコよく書かれてて、なんだよ恋しちゃったらそういうフィルターで見えちゃうんだよ結局と思った 恋は盲目だ~ 冒頭の表現からわかる、わかるよと頷きながら読んだ 綿谷りさの表現って、本当に素敵だ 2018.03.21

    0
    投稿日: 2018.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が想う相手からは思われず、自分を想ってくれる相手の好意が素直に受け止められない……。似たような経験があります。(笑) 最初は主人公ヨシカに感情移入してイチが物凄くいい男に、ニは自信過剰でイヤミっぽい男に映りましたが、物語の展開と共にそれぞれの人物像が変化しました。 イチは初恋の思い出として美化されているだけで、ニは不器用だけど実直で案外いい奴なんだなと。 同級生の名を騙って同窓会を開いてしまったり、色々吹っ切れた(ブチ切れた?)後の「ずる妊娠」による産休を取ろうとしたり、ヨシカの凄まじい行動力が気持ち良かったです。良いか悪いかは別として。

    0
    投稿日: 2018.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    店頭で可愛い色と兎の表紙に似合わないタイトルに惹かれ購入。 個人的に読みやすくて一気に惹き込まれたけど、例えば花男で道明寺派か花沢類派かなら後者な自分としては「結局そっちかー…」と感じてしまった。

    0
    投稿日: 2018.03.10
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    2018.3/5 まあまあ感がすごい さいごのほうのニの真っ当な感じが◎だった、最後に名前を呼ぶのがいいよね 挑戦っていうのがいいよね さいごのほうのすき=究極に愛されてるっていう勘違いとか被害妄想とか、とにかく自意識で生きてるうちは人の愛に気付けないんだなと思った、自分の気持ちでいっぱいだからね

    0
    投稿日: 2018.03.07
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    映画が面白そうだったので、観る前に読んでみようかと購入。表題作ともう一編収録。 「勝手にふるえてろ」 うわー、これは痛い…そしてウザい…最悪最低でめんどくさいオンナだなぁ…と思って読んでいたら、あらま、なんて素敵な終わり方。読み終わってみるとほんわか幸せな読了感が心地よかった。 「仲良くしようか」 これはよくわからなかった…私小説?なのかな? しかし綿矢りささんの文章のダラダラ感がとても好き。

    0
    投稿日: 2018.03.06
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    あまりにも不器用で独特すぎる主人公に、あまり共感はできなかったけど… 最終的にはハッピーエンドで良かった! 中二病の主人公の周りには、自分では気づいてないけどあたたかい愛が溢れていて、十分に幸せなんだということに、早く気づいて欲しいなぁ。 それはこの本を読んでいる人にもしかり、 自分の周りにあるものは色あせて見えがちだけど 他の人から見たらうらやましいものかもしれない、 自分の人生は自分で思うほど捨てたもんじゃないよーってことを 伝えてくれているのかもしれない。

    0
    投稿日: 2018.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画で鑑賞。 きっかけは松岡茉優です笑 主人公は恋愛経験がなく、 中学(高校?)の頃に恋心を抱いていたイチを 大人になっても一番好きで、 かといって、学生の頃から仲が良く話していたわけでもないので、 脳内でただただ愛している、というような 拗れた女子のお話です。 主人公は学生の頃は暗かったけど、 大人になって社会に出たらそれなりに順応して、 元気にやっているような女の子だと思っていましたが、 まさかの絶賛コミュ障継続中ということが 途中でわかり、ちょっとびっくりしました。 テンポも良く、また「音」の表現をうまく使っていたように感じました。 小ネタも結構あり、思わず笑ってしまいました。 そんなこんなでみやすい映画でした。 内容は、そんな主人公を好きになった男子が現れるも、 やはりイチのことが忘れられず、 イチとの恋の進展を図りますが、なかなかうまくいかず、 現実彼氏と妄想彼氏との間で右往左往するような話でした。 まぁなんというか、世の中ってあまりうまくいかないですよね。 好きな人がいてもその恋が成就するかわからない。 というか成就する方が一般的には少ないというか。 まぁ恋愛のスタートって得てして見た目から入るパターンが多いからっていうのもあるんでしょうけど。 恋の補正力って半端ないから、 脳内でモリモリに盛っちゃいますよね。 だから現実のその人とはどんどん乖離していく。 だから傷つくときって半端ない時もあったり。 あー恋愛ってやっぱつらいなぁと改めて思ったし、 そんな辛いことがあっても、意外と素敵な人が 近場にいたりなんてことがあったりなかったりするんだよなー。 逆に好きで来られちゃうとなんかこっちもちょっと違うかなーと思ったり。 自分は自分の好きな人に振り向いて欲しいってめちゃくちゃ思うのにね。 なんだか自分勝手だよね。 愛されるよりも愛したい、 いや、愛されるってすごいことですよね。

    0
    投稿日: 2018.02.18
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    2018年2月11日読了。中学時代の初恋の人・イチを思い続けるヨシカは、同僚の二から告白を受け、妄想の果てに出た行動の結果は…。図書館にあったリサイクル本を読了。とても面白かった、芥川賞受賞は話題性だけでなく実力だったのだなと改めて納得。妄想を激しくほとばしらせ、挙動不審な行動にエスカレートするヨシカはコミカルに描かれてはいるが、純粋でもあり「ああ、自分もこうだったな」という思いもありその行動力にうらやましくなる瞬間もあり、単純に苦笑いで終わらずほろりとさせられつつ最後ほっとするような、不思議な読後感を得ることができた。タイトルの切り方もセンスある。松岡茉優主演で現在公開中の映画も面白いようなので、俄然観たくなってきた。

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    投稿日: 2018.02.11
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    独特の表現が結構ツボをついてきて面白かった。 妄想の描写が細かいので、頭の中で結構映像として思い浮かべることができて楽しい。 「自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは、自分への裏切りではなく、挑戦だ。」

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    投稿日: 2018.01.25
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    普段あまり読むことのない恋愛もの。でも、女心あるある満載で共感できる。女同士って、足の引っ張りあいとか結構えげつないもんなぁ。

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    投稿日: 2018.01.21
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    色鮮やかな描写、独特の世界観にぐっと引き込まれる。良香の拗らせぶりはなかなかのものだけど、共感できる部分も多々あり。

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    投稿日: 2018.01.18
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    独特の文体とトンデモ展開で、こじらせ綿矢炸裂。 主人公・ヨシカが痛々しすぎて見ていられないけれど、誰しも心の中にヨシカみたいた部分は持っている気がしました。 自分を棚に上げた妄想、自意識過剰、生きづらさ…全てがグサグサ来ます。 突拍子もない行動も可愛く見えてきてしまう不思議。やっぱり私の中にもヨシカがいるんだろうな。 二彼への辛辣な評価は、男性も必読です。容赦ないぶった切り具合にスッキリしました笑

    1
    投稿日: 2018.01.09
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    『蹴りたい背中』以来の綿矢りささん。 タイトルのキャッチーさとウサギちゃんの表紙のガーリーさに惹かれ読んでみました。 冒頭の「とどきますか、とどきません。光かがやく手に入らないものばかり見つめているせいで、すでに手に入れたものたちは足元に転がるたくさんの屍になってライトさえ当たらず、私に踏まれてかかとのかたちにへこんでいるのです。」 からもう夢中。夢見てるような達観しているような文章で気持ちよくさせて、さらにまた鋭すぎて痛気持ちいいツッコミをかまされて思わず、綿矢さま!と言いたくなる。冗談ですが。 主人公は26歳の経理課のOLヨシカ。 彼女には彼氏が2人いる。 中学の頃からの思い人、イチ。 数回しか話したことないが、中学の間ずっと観察していて、彼の事は完璧にわかっている。彼女の「天然王子」 もうひとりは、ニ。 最近彼女に告白してきて「スープの臭いのような」体臭をもっていて、自分のことばかり話している。 この「脳内二股」に揺れる主人公に痛い辛い恥ずかしいと思いながらもほぼ一気読みでした。タイトルの意味が分かったときちょっと可笑しくなった。逆ギレじゃん。でも切実だね。 解説の辛酸なめこさんが面白く、的をついているのですが、ネタバレなので本文読んでから読んだ方がいいです。

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    投稿日: 2018.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    26歳経理課で働く未だ男性の経験がない女子社員の一人称。中学時代から大好きな片思いのイチと、告られた同じ会社の二で揺れ動く乙女心。 オタク女子の本領発揮して、妄想が止まらないし、二が主人公を好きになった理由を誤解したり、会社でつるんでいる同じ課の女子社員に対する怒りだったり、こういう事あるあると、私は世代は違いますが、共感しました。 それから、「女子の地位の決め手はどれだけワルか」というくだりも、確かにそういう事もあると思った。いつもではないけど。 この言葉を受けて、後半の主人公のあの突飛な行動かなと。 前半はどうかな?どうかな?と面白いのかどうか分からず読んでいくと、どんどん面白くなっていきます。

    0
    投稿日: 2017.12.21
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    試写会で映画版鑑賞後、芥川賞受賞作家って凡人の私にはついていきづらいのよと思いつつ読む。 片想いの相手が「イチ」だから、コクってきた相手を「ニ」と名付けたり、駄目出し&アドバイスされたときのことを「頼んでもいないのに目の前で鳩を出された気分」で、「この鳩は私が育てなあかんのか」と思ってみたり、前世がおでんの具だったのかもしれないと想像したり、この感性は大好き。 それにしてもこの映画版はエライ。先に観ていなかったら、私は原作にここまで入り込めなかったかも。松岡茉優の素晴らしき脳内変換。イタくて、切なくて、カワイイ。 映画の感想はこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/92899e78e22e8bfb20d97b2cae226865

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    投稿日: 2017.12.17
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    松岡茉優ちゃん主演で映画化されるということで 読んでみました。 映画を見に行くかはわからないけど。 ヨシカの二人の彼、というのが最初、え?二股?ってなるけど ただの妄想…(笑) 好きな人と好いてくれる人、二人の狭間で揺れ動く恋心、って感じでしょうか。 恋心ってほど可愛いげはないかもしれませんが。 26歳まで誰とも付き合ったことがなければ 付き合うことなどに過剰になっても 仕方ないかな、とも思います。 好きな人にはアピールできず、 好いてくれる人には気持ちがわかるからと邪険にすることも出来ず…な姿勢は イライラとさせるものでもありました。 けど最後にヨシカがどちらを選ぶのか、どうするのかに目を話せず、 あっという間に読めました。 挑戦、いい言葉です。 同時収録の「仲良くしようか」は ちょっとよくわからなかったです。

    0
    投稿日: 2017.12.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きな作品で、この冬映像化されるに至って再読することに。 何度読んでも主人公のヨシカを他人事とは思えず、涙が出るほど共感してしまいます。特に学生時代の回想で、ヨシカがイチのことを「視野見」するシーン。わかりすぎる。笑 にしてもヨシカの行動力はすごいと思います。留学中の元同級生の名前を騙って同窓会を開くなんて。自分の行動で運命は開かれる、という言葉に説得力があります。 色々と衝撃的なシーンはあったのですが、一番衝撃的だったのはイチがヨシカの名前を忘れていたという場面。自分をヨシカ、イチを昔片想いしていた相手に重ねて読んでいた分、心臓に杭を打ち付けられたような気持ちになりました。 最終的にニとの鞘に収まるヨシカですが、最後に「霧島くん」とニのことを名前で呼ぶシーンはうるっときました。このまま愛すべきこじらせ主人公が幸せな日々を送ってくれることを祈るばかりです。

    0
    投稿日: 2017.12.09
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    こじらせ女子の内面描写が面白い。 痛々しさの極致に到達することで、ヨシカは幸せの欠片を手に入れるきっかけを掴むのであった。 ヨシカを取り巻く人達が皆いずれも癖があり、まともな人間関係に恵まれてないなあ、と思った。

    0
    投稿日: 2017.12.03
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    ●以前飛行機タイムで読むか迷って映画化と聞いて。背表紙のストーリーから手軽に読めそうなのと薄さもあって期間をあけて購入。26歳だからねー心に刺さるというより共感どころもあるけど少し薄っぺらい(内容でなくて主人公が、ね) でもイチとかニとかとどーなるの?ってスピード感もあったね。

    0
    投稿日: 2017.11.18
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    彼氏が二人いる主人公は、一体どちらを選べばいいのか。 名前がイチとニなのは仮名? と思ったら、あだ名。 初恋の彼と、社内の彼。 愛するか、愛されるか、という話かと思ったら 途中から雲行きが怪しい状態に。 もしや思い込み? に。 友人だから、と言って喋ってしまうと痛い目を見る、と 学習できたかもしれません。 とはいえ、嘘をつくのはあれですが。 読める文章でしたが、面白いかと言われると 分かりません。 よくある日常生活、ではない事は確かですが。

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    投稿日: 2017.11.07
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    わかるわーと共感すること多々。なんで男性って自分から自慢話したのに称賛すると謙遜ではなく否定してくるんだろう。称賛した方の立場なくなるー…はさておき、イチの男性とニの男性どちらとの恋も良し悪しでなく、その時の彼女の頭の中の描写(?)が絶妙。20代前半にこの本読みたかった…。後の短編の方は、濃厚過ぎる綿矢ワールド。彼女の表現は頭の中をのぞいているような独白スタイルだが、濃すぎると流石に気が狂いそうになる。

    0
    投稿日: 2017.11.02
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    初めての綿矢りさ。好きな系統ではないと思っていたけど、結構はまった。 本の世界を色に例えるなら、パステルピンクに霞かかったような色。 主人公と生活も性格も共通している点があるとは思えないんだけれど、彼女の思想回路とか、周りの人に心のなかで突っ込む様はなんか似ているな、と思って楽しみながら読めた。

    0
    投稿日: 2017.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分のことをずっとお姫様だと思って、綺麗な記憶にずっと恋するお話。女の子なら実はみんな経験あることじゃないかな。ずっと夢見るお姫様じゃいられないから、本当に守るべきものはプライドでも妄想の王子様でもなく、近くで自分を大切にしてくれている人達と言うことに気づけたヨシカ。すごく現実味があり、現実が幸せなことに気付かせてくれる小説。

    0
    投稿日: 2017.09.28
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    「勝手にふるえてろ」はA面、「仲良くしようか」はB面 少女マンガの主人公はいつもイチ彼を選ぶ。二彼ルートをよくぞ描いてくれた、、拍手!って感じ

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    投稿日: 2017.09.22
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    自分の想像の中でああでもないこうでもないと2人の男性を前に苦悩する主人公。理想や想像には遠い現実を受け入れることと、他人の愛を受け止めること。それが彼女が自分の世界から一歩踏み出すことにつながっていた。ラストシーンでの呼び名の変化が印象的。共感できることが多々あり、私もなんだか反省。笑 辛酸なめ子さんの後書きにも、確かに…と思わされる。

    0
    投稿日: 2017.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    理想の彼に憧れて、現実の彼には興味なし。 あるある!と思ってしまった。イチに惹かれるのは分かるけど、こういうフワフワした人を追いかけても絶対報われないのに。だからと言ってタイプでもないし欠点ばかり自動的に探してしまうニのことを好きになれるかと言うと・・・。 そこまではなんか分かるんだけど、ヨシカの大胆な行動には驚く。平気で人の名を騙って同窓会を開いてイチに近付いたり、平気で妊娠したとウソをつく。ヨシカの虚言癖が怖かった。 でも結局、自分の名前さえも覚えていなかったイチへの熱が冷めて、それでタイトルが「勝手にふるえてろ」なんだと分かった。 絶滅動物の話はロマンを感じて興味深かった。調べたら面白そう。人間(ホモサピエンス)は運良く絶滅しなかったからここまで進化してきたのだろうけど、絶滅するしないって紙一重。人間のせいで絶滅した動物の事を思うと、人間って弱いくせに罪深い生き物だなと思う。 イチへの想いがなくなって、ニにも愛想を尽かされてからヨシカは自分を見つめ直した。 心を開いて本心をぶつけて、自分の思いを伝えることって大事なんだ。素直ってこういうことなのかも。 その後の短編「仲良くしようか」は、よくわからなかったけど川上未映子のエッセーを色々くっつけたみたいな、見た夢をそのまま記録したような、混沌とした印象。こちらの解説もほしい。 3.5点ぐらい。 20170604

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    投稿日: 2017.06.04
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    ようはオブラートに包むか包まないかの問題で、このくらい率直で自分勝手に考えている女はけっこういるのじゃないだろうか。世の中のすべてのカップルが初めから相思相愛なわけはなく、ひとりでいたくない人はみんな打算とか妥協とかで折りあいをつけてなんとなくパートナーを選ぶのである。その点反芻できるほど好きな人がいた主人公も、行動力のあるニも幸せものだ。

    0
    投稿日: 2017.03.20
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    2017/2/7 ほとんど関わりのない中学の同級生「イチ」を10年以上も想ってるなんて、純情、悪く言えば子供だなと思う。 そういう人ってオタクの場合が多くて、主人公も見事にアニメイトに通うオタクだった笑 中学時代の記憶がどんどん美しいものに書き換えられてそれが記憶か事実か分からなくなるんだろうな。 主人公の事を想ってる、同僚「二」の自分の話しかしない感じもリアルで笑える。 妄想から現実世界の恋愛をはじめようとする姿に応援したくなった。

    0
    投稿日: 2017.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    可愛い。 文体の軽さも、主人公のヨシカも、可愛い。 というか、いじらしい。 なぜなら、彼女の空回りする妄想全開の痛々しい様や、恋愛以前の恋愛に思い当たる節が数多あるから。 かつて想いを寄せていた、ほとんど接触のない男の子。 思い出の中でどんどん理想的な姿になって、私のことを好きかもしれない、くらいまで膨らんでしまって、彼のことを記憶の中から引っぱり出しては甘い気持ちになっている様は、経験がある。 コミュニケーション能力が低いからこそ、自分の頭の中で完結してしまう恋愛。 そんなアメ玉を舐めているだけの恋愛が、現実の男性によって現実に連れてこられるという流れ。 それは大人になっていく過程でもあるけれど、これまで経験したことのないつらいこともたくさんあるのが現実の恋愛。 ただ、いじらしいヨシカちゃんが、幸せになってね、って心から思った。

    2
    投稿日: 2017.01.03
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    書き出しが好きだ。 テンポよくおかしい。ひとり脳内で暴走する→脳内ではおさまらぬ!他人振り回し系小説。

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    投稿日: 2016.12.24
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    話題性を求めたタイトルと、それに見合わないボリューム 良くも悪くも妄想小説で、リアリティのあるなしのちょうど境目にいるような作品だった。勝手に好きになって勝手に思い続けて勝手に見放して勝手に震えてろとはいかがなものか。読了した読者側の感想としては「勝手に妄想してろ」てな感じですね

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    投稿日: 2016.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あーめっちゃわかる!!妄想が大暴走して女って心底自己中ですね。でも楽しい!やめらんない!ヨシカがニ彼の名前を呼ぶところがついに彼と向き合うことができたって感じて、あぁ〜!ってなりました。

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    投稿日: 2016.12.10
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    大好きなイチ(99%妄想の同級生)と、大嫌いなニ(リアル同僚)と、全く応援したくならない不思議な主人公。笑 女の子が複数の人に言い寄られてる時にAくん、Bくん、Cくんと呼んで話を整理するのよくある。主人公がずっとニくんと呼んでたのも分かる気がする。 なのに、最後の最後にニくんのことを本名で呼びかけるところが良かった。名前が出てきたことでニくんがリアルで、かつヨシカが「選んだ」感じがすごくした。 そう、女子の恋話で最終的に名前がつくというのは、その人に決めたってことだから。

    0
    投稿日: 2016.11.27
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    挑戦、わたしもしようかな 2016.11.4読了 映画も見た、とても良かったし、なんだかあのドタバタなでも繊細な雰囲気が好きだったー。そのあともう一回読んだけど、そのままなところがたくさんあって、やっぱり好きだなと 2018.5月

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    投稿日: 2016.11.04
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    好きでない相手に対する描写がすばらしい。好きな人に対する想いを美しく表現する作家さんは数多あれども、好きでない相手に対する迷惑な気持ちに着眼し的確に表したその観察眼に脱帽。しかも主人公の選んだ結果がこれまた現実的。ただ一点違和感があったのは一カレに会いたいがために他人の名を使ってまで同窓会を企画し、なおかつ上京組だけで会うよう漕ぎ着けたところ。それだけの行動力がある人はこういう性格、状況にはならないと思う。昔の友達をたきつけてセッティングしてもらう、が主人公らしいのでは?

    0
    投稿日: 2016.10.19
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    『初めて付き合うのは好きな人って決めていた。自分に嘘をつきたくないし、逆に好きじゃなきゃ付き合えないし。いつか来留美が言ったみたいに私もまた自分自身を、いまどきめずらしいくらい純情で、純愛を貫いていると思っていた。初恋の人をいまだに想っている自分が好きだった。でもいまニを目の前にして、その考えが純情どころかうす汚い気さえする。どうして好きになった人としか付き合わない。どうして好きになってくれた人には目もくれない。自分の純情だけ大切にして、他人の純情には無関心だなんて。ただ勝手なだけだ。付き合ってみて、それでも好きになれないならしょうがない、でま相手の純情に応えて試してみても、いいじゃないか。自分の直感だけを信じず、相手の直感を信じるのも大切かもしれない。ニは私とうまくいくと確信しているのだから。』 『妥協とか同情とか、そんなあきらめの漂う感情とは違う。ふりむくのは、挑戦だ。自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは、自分へのうらぎりではなく、挑戦だ。』

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    投稿日: 2016.10.04
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    初めて読む綿矢りさの作品。 前から興味はあったのだが、ゴロウデラックスに出ていたのを見て、気持ちが再燃し購入。 軽快な文章、独特な言い回しで、他の作家さんとは雰囲気の違う良い小説に仕上がっていると思う。 ただし、個人的にはストーリーが女性+恋愛主体だったので、イマイチ入っていけなかった。 もう一冊、別の作品も読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2016.08.24
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    装丁がかわいい。 そして綿矢りさが描く暴走女子、最高です。 中学からの初恋を募らせる相手イチ彼と、自分のことを好きだと言ってくれるニ彼。 オンナは愛して結ばれるのが幸せなのか、愛されて結ばれるのが幸せなのかってところですね。 私もわりとヨシカと同じ自己陶酔がひどく、いつまでもしょうもない幻影をもとめさまよってるタイプで。 愛されるだけなんて退屈だ。常に追いかけていたい。ストーカー一歩手前。 それでも、そんな絶滅危惧種にちかいヨシカがようやくしっかり目を開いて歩き出そうとする姿は、純粋に応援したくなりました。 ニ彼なら大丈夫だ!すごくほっこりと幸福なラスト。これからも私を愛して、と言うその傲慢さが愛おしい。

    0
    投稿日: 2016.08.24
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    ジャケ買い。主人公におたくという設定をつける必要性がわからなかった。「おたくのくせにテクノが好き」っていうのも、なんかな〜〜と思った。テクノが好きなおたく、何人もいると思う。「仲良くしようか」の「神さまの名前は変わる、たぶんもう五人めくらい。」は赤線をひっぱっておきたいくらい好きな一文だった。人間には、その時その時1番大切な存在があって、それは宗教の教祖と同じくらいの存在になり得る。教祖は神。恋人なり、親なり、アーティストなり、人間以外の存在だったり。主人公は何度も崇める神をかえて生きていく。

    1
    投稿日: 2016.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公には2人の恋人(候補)がいる。中学時代からの片想いの相手”イチ”と主人公に猛烈なアピールをしてくる会社の同僚”ニ”だ。自分が愛する相手を取るか、愛される相手を取るか…これって女性の永遠の課題では?(笑) 私だったら、いつまでもウジウジして決められないかも…(;'∀') 主人公は最後にある大胆な行動を起こします。とても笑えるのですが、 勇気を出して行動した主人公に拍手を送りたいと思いました。

    0
    投稿日: 2016.06.26
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    切磋琢磨 本能 野蛮 ライフワーク化 賞味期限 群生している 暴露 可憐で憂鬱そうな溜息 一話完結型のストーリーマンガ天然王子 酷薄そうな薄い唇 シンプソンズのバート 経理 営業課 常に主語は自分 おたくのくせにテクノが好きな私 相槌 江藤ヨシカ26歳B型 疥はたけ ドードー鳥 不思議の国のアリス ステラーカイギュウ 壊血病 潮時 合掌 ストーカー一歩手前の自己陶酔が激しいタイプ パンプス 万国旗 ハロゲンヒーター 初台 福耳で目の細い菩薩顏 睫毛 遺伝子レベルの相性の問題 ナイス責任転嫁な言葉だ 愛情深い人というより、ただの欲深い人に見える。 恋心の火は火力を調整できないからこそ尊いんだぞ 乙女ロード 自分の興味のあるものに興味を持って貰ったら嬉しい人心というものを、全く理解しない。 その狭間で身動き出来なくて苦しんでいるのだ 貞操 不忍池 フレンチネイル どうも私はおたく期間が長かったせいで現実世界で自分がどんな行動を起こせばどんな反応が返ってくるのかが想像がつかない。仕事中はオフィシャルな場所だから気を引き締めていれば浮かないけれど、オフの場面になったら途端にどういうのが普通か分からなくなる。 ペースト状になった生温かいディップ オリキャラ 深層心理に訴える 乱獲で絶滅 距離の近い平行線 ウィキペディア 急須 高齢処女 お祓い もういい、想っている私に美がある。イチは所詮、ヒトだもの。所詮、哺乳類だもの。私の中で十二年間育ち続けた愛こそが美しい。イチなんか勝手に震えてろ。 異性獲得の為の進化に特化 生殖促進効果の筈の恋が、逆に子孫繁栄を阻害している。 保護観察員 懐妊 野生の勘 ワルい方が強い 上手く行けば百年は保つかもしれない命をお腹の中で育ててんだから 外聞が悪い 頭の中に召喚 嗚咽を飲み込んで 生存競争 義憤 被害者の立場で私を責めないニに、ちょっと男らしさを感じた。ニはきっと、自分は誰かに傷つけられるほどやわであってはならないという気概があるのだ。 宣言だから 霧島くん 清楚 水嵩 繻子 侏儒=小人 皮膚が粟立つ 金の釦ぼたん 雑技団めいた衣装 アバター 車椅子の兵士 限界の先のスローモーションに永遠が横たわっている 痙攣的な指の動き ラジウム温泉 微笑み返し 罵倒して捩伏せる 獣の放つ生々しい退廃 綻び 飛沫 擬態 残骸 会話がお互いの情報披露合戦 中二病の気があるので 辛酸なめ子

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    投稿日: 2016.04.02
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    すごくいい題名。突き放されてるのに、文庫本のつぶらな瞳のうさぎとのギャップが愛おしく読みたくなった。内容もとてもいい。主人公と年が近いこともあり、思い入れる部分も多々あった。現実の自分が生きねばいけない世界で愛しい人を見つけることはわたしたちが思うよりも難しくはないのかもしれない。

    0
    投稿日: 2016.03.11
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    好きになった人への気持ちを暖めすぎて、引きずってしまう主人公のもがく姿に考えさせられ、時につっこみ、何か切ないものを感じました。色んな感情が動く感じ。

    0
    投稿日: 2016.03.10
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    26歳の江藤良香(えとう・よしか)は、中学2年生のときに恋に落ちた「イチ」こと一宮くんへの片思いを断ち切れず、現在にまで至っています。そんな彼女が、「ニ」こと霧島くんから、とつぜんの告白を受けることになります。脳内彼氏のイチと現実にデートを重ねているニとの間で良香の心は揺れ動き、さらに同僚の来留美(くるみ)への不信も加わり、ますます彼女の心はかき乱されることになります。 綿矢りさと言えば『インストール』や『蹴りたい背中』のような、とびきりクールな青春小説の書き手という印象が強かったせいか、本作を読み始めたときには少し違和感のようなものを感じてしまいました。例の青春小説ふうのぐさぐさな自意識を吐露していく独特の文体で、26歳の高齢処女が心のうちを語っていくというスタイルになじめなかったせいなのですが、読み進めていくうちに、「女・太宰治」とでも呼べそうな、良香の自意識のひねこび具合に、どことなく引き込まれてしまいます。 「仲良くしようか」も、同じような文体で、もう少し実験的な性格の強い心境描写をおこなった作品と言えるのではないかと思います。

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    投稿日: 2016.03.09
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    「女子はこんな事を考えてるのか?!」と男子が思うなことが詰まってます。ヨシカのような事ばかりを考えてる人はいないかもしれませんが、一般女性の本音が隠れてる気がします。 文章がとにかく面白いです。短いのが残念なくらい。 もっと他の作品も読んでみたいです。 短編の「仲良くしようか」は意味不明…

    2
    投稿日: 2016.03.06
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    16/03/01 まず表紙のうさちゃん可愛い。読んだあとにもう一度見るとうさちゃんはイチだと思い込んでくる。 ヨシカはイチとの会話はどこからどこまでが妄想なんだろうと思ったけど、いちおう現実なのかな。 さいごに二が、二ではなく霧島くん、とちゃんと名前で呼ばれるとこがすごくいい。イチはイチのまま。 もうひとつの収録作『仲良くしようか』はぜんぜんはまらなかった。解らなかった。

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    投稿日: 2016.03.01
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    想い続ける、喜びか。 想われ慕われる、幸せか。 溜め息つきそうな選択だけれど。 主人公のヨシカが、26才にして、 自己中な純情に囚われた オタク系妄想女子なだけに。 その葛藤する姿が、イタく喜劇的で。 だけど、オクテな割に、 突拍子もない行動力でを度肝を抜く‼️ 真似できますか。できません。笑

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    投稿日: 2016.02.15
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    綿矢りささんの書く登場人物のクズっぷりが大好きです。あー、いたなこんな人、クラスに一人くらいはって感しがたまらない。 妙な言い回しも好きです。「できたての弁当の底みたいなほかほかしたあつくるしいオーラの男性」ふふふっ。なんとなくできたての弁当の底のような男が頭に浮かびました。

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    投稿日: 2016.01.18
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    ちょっと衝撃だった。こういうこと言いたくないけど共感してしまった…… 自分のイタさを反省。文章はちょっと鼻につくけど大森靖子を聞いているときと同じ感覚! 意外と好みでした、初綿矢りさ。 仲良くしようか……ちょっとこれは苦手。

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    投稿日: 2016.01.18
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     綿矢作品を読むと、物語の中に自分がいると感じる。もちろん完全一致ではないけど、根底にあるものが似ていて読んでいて辛くなる。  表題作の主人公ヨシカはまさに自分のようで、共感できるけど胸が痛い…。ろくに話をしたことのない片思いの相手に執着して拗らせていく救いようのない気持ちと、だからこそ他人の愛を信じるのは"挑戦"であるということ、すごくよく分かる。思い込みからの暴走、そのパワフルさたるや自分でも驚くのだけど、気付いたら突っ走っているのだから止めようもなく。純情で幼くてどうしようもなく生きにくい女。ただ私もラストのヨシカちゃんみたいに一歩踏み出さなくては、と思わされた。

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    投稿日: 2015.11.29
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    綿矢りささんの文章はホント面白い。こんな恋愛小説は読んだことがない。他にはない恋愛小説だけれでも、実際にありそうな話。女性の視点も男性の視点も良く描けていると思う。綿矢りささんって、やっぱり天才なんだなぁ。

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    投稿日: 2015.11.22
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    文学、というよりは、非常に完成度の高く洗練された文章を書くサブカル女子ブロガーって感じ。要するに、目線が近くて、非常に良い素朴さがある。観察力、ツッコミ力もいい。

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    投稿日: 2015.11.06
  • どうなんだろう

    あまり話自体にも興味がもてなかった。 この作家さんだったら他の作品の方がすきだな。

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    投稿日: 2015.10.18
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    初読みの作家さんで、独特な言い回しに戸惑うところがありました。 感性が新鮮で、新しい発見ができたような気になりましたが、どうしてもヒロインの拗れ方が好きになれなかった。 特に、最後の大嘘は社会人としてあり得ない、子供すぎる。 私には合わなかったけど、好きな人には堪らなく嵌るんだろうなあと思いつつ読破しました。

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    投稿日: 2015.10.08
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    みんなが好きになるようなタイプを好きになると、競争が激しくて自分も注目されます。 そうじゃない人を好きになると、誰にも気づかれず、本人にも気づかれないことがあります。 その人を好き、と言う話題も、好かれる話題にもあがらないので、内にこもっていくものかもしれません。 好きでいてくれる人か、好きになった人どっちがいいか、中学生のころの「鉄板」だった話題を思い出します。

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    投稿日: 2015.10.06
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    中学時代の片想いの相手を胸に秘めつつ、いまだ恋愛経験ナシの26歳OL、ヨシカ。 現実と理想に振り回されて、妄想炸裂。 綿矢さんの書きっぷりが気持ちいいです。 何だかんだでとりあえずハッピーエンド。 やはり男の人の方が、受け皿が広い。 今いっしょにいる人に感謝しようと思う。

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    投稿日: 2015.09.14
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    主人公のキャラクターと綿矢さん本人の歪んだ精神性(失礼)から敢えてしつこいくらいの比喩表現や描写が並び立てらているのが印象的だった。そしてそれでいて読みやすいというのは素晴らしい作家だなと再認識するばかりである。 ただ内容に関しては、オチをはじめ全体的に本当に納得がいかない。百歩譲って人を愛することを試みたその精神性は理解納得共感出来るところではあるが、そんな覚悟を決められるほどのものなのだろうか。その覚悟を決める描写も個人的にそこまでだったと感じたし。このあと不幸な未来が待ってそう。 繰り返すけど特にオチだけは納得いかなくて思わずエーッと声を出してしまった。 まぁそれは僕が不幸な感じに安息を求めるタイプの人間だからかもしれないし、闇が深そうな人は好きなので綿矢作品をまた読んでみようかなとは思っている。

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    投稿日: 2015.09.09
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    今まで読んだ綿谷りさ作品の中で一番好きだった。主人公の中で揺れ動く心情、主人公の突拍子もない行動にハラハラさせられるような描き方なども、非常に巧みで引き込まれた。独特の着眼点と切り口で、少し世界から距離を置くような感覚で鮮やかに世界の様相、世界との付き合い方を描き出して見せる彼女のスタイルが非常に好きだ。

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    投稿日: 2015.08.22
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    ああ、なんかすきだ。絶滅危惧種の話とか。イチの閉会式でのわがままとか。イチになれなかった霧島くんの最後のさぶいけどあたたかい言動とか。ヨシカの痛い女ぶりとか。 綿矢りさは二冊目。普通っぽさの中に隠れた狂気を描くのがうまい。なんとなくどきりとするような心地悪さがあって、そこに惹かれるのだろうな。

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    投稿日: 2015.08.11
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    可愛らしい女性の話。 好きで忘れれないイチと好きになってくれた二。 イチが名前を覚えてくれてなかったことと、二の名前を最後に出したところが印象的だった。

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    投稿日: 2015.07.23