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さらば愛しき女よ
さらば愛しき女よ
レイモンド・チャンドラー、清水俊二/早川書房
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総合評価

50件)
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    本書はレイモンドチャンドラーによる長編小説の二作目である。『大いなる眠り』を書き上げ、一定の地位を築き上げた著者による次回作ということで、野心的であった処女作以上に気合が入っていたであろうチャンドラーは、敬愛するダシールハメットに再度頼りつつも、その影響下から脱却しようと試行錯誤していたであろう点が随所で伺える。 まずフィリップマーロウの性格だ。前作において皮肉を交えつつも一定の静けさを保っていた彼は今作では本当によく喋る。しかもその発言の隅々にまで皮肉を張り巡らせている。必要以上に相手を煽り小馬鹿にするような発言が目立ち、口を開けば捻くれた言葉を吐くような次第でその本意がいまいちつかめない。翻訳の問題もあるのであろうが、その国の事情に通じていなければ理解し得ないであろう言い回しを次から次へと並べ立て、明らかに場違いな状況で鼻につくような皮肉を吐き出し続けるので、彼を尊敬し同情したいと思う読者の神経を逆撫でし続ける。しかし彼はその分今回前作に増して大いに殴られ、その身をかき乱されるので少し胸がスカッとしたりもする。 また話の展開もより複雑になり、読み手のミスリードを誘うような叙述トリックや曖昧な描写が散見されるようになっている。かわるがわる登場する人物達の中に真実を言っている者達も多いが、多くを知らされていなかったり、そもそも事実を誤認していることも多く、真実に辿り着きそうになった瞬間更なる矛盾が浮上し読み手を困惑の渦の中にゆっくりと飲み込んでいくような構造になっている。発言の一つ一つを思い出して反芻していってもいまいち事件の全貌が掴めない。残り30ページほどになるまで読者は混乱と生殺しの二重苦に苛まれながらこの迷宮を探索し続けるのである。 この小説を楽しむのであれば一定の忍耐力が必要だ。しかし、サム・ペキンパーの『ガルシアの首』の前半1時間くらいの生ぬるいメロドラマに耐えられるほどの我慢強ささえ持ち合わせていれば問題ない。それだけで感情を揺さぶられる究極の読書体験をすることができる。これは賭けてもいい。 しかしチャンドラーという男の演出は見事なものだ。私は読み始めた時からしばらくの間、ずっとこの小説は推理小説だと思っていた。しかし大間違いだった。この小説は恋愛小説だったのである。 銀行強盗をやらかす男、人を素手で殺す男、大柄で、凶暴で、残忍で恐ろしく、繊細さとはかけ離れた所にある男、360ページのうち1割にも満たない程に作中に登場しない男、こんな同情の余地もない男に激しく胸を突き動かされ、涙を流すことになるとは思わなかった。うだつのあがらない雲のように曇り不透明な本書の筋の裏では、大鹿マロイという巨人の血が澱みなく流れ続けていたのである。 この作品も王道を行く推理小説ファンからは理解され得ないのかもしれない。しかし推理小説であるという先入観を捨てて本書に挑んでほしい。険しく高く先行きの見えないこの山を登り切った後の感動を、是非味わってほしいものだ。

    11
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

     なんか複雑というより、散漫なプロットだな。だから高校のときに読んだ印象が薄いのかもしれない。よくわからんまま話が進んで、マーロウが最後にいきなりすべてのプロットをまとめ上げ、強引に解決してしまうのは、それこそいかにも推理小説的だという気がするけど。チャンドラーが批判していたそれまでの推理小説とはどう違うんだろう。こういうのはご都合主義とは言わないのか?  でも逆に言うと、この煩雑さがリアルだということなのかな。チャンドラーに影響されたといいながら、この部分を勘違いしてやたらプロットの散漫な小説を書く奴がいそう。そういう作家の小説は読みたくないな。  マロイの探していたヴェルマが、実はグレイルと結婚するためにマロイを売ったというのは、よくある話だけど並の小説ならこれでラストにもなりえる。けど彼女が自殺した理由をマーロウが推測するくだりがさすがチャンドラー。感傷的すぎるという気はするにしても泣けた。やっぱりこれは傑作。いわれているだけのことはある。  黒人ボロクソ。

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    時代が違い過ぎて、ほぼ全ての頁で、反発を覚えながら読みすすめるのは辛かった。 アルコール中毒ではないかと思われる、場をわきまえない飲量。タバコも同じ。女性は向こうからやって来くるけれど、あくまでもマスコット的存在。主人公がどの様にして推理を組み立ていたかは全く分からずに、最後の最後での解き明かしで、実は全部分かってました!ってのも、なんだか… それが、ハードボイルドだ!と言われてしまえばしょうがないのだけれど、男性・白人至上主義的な香りもあって、私はこの手のジャンルは苦手だなと思いました。

    0
    投稿日: 2024.10.15
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    何十年ぶりの再読。 チャンドラーを読んだ人間と読んでない人間では、人生観が違うのではとまで思った少年時代。 今回あらためて読んでみて、筋を追うだけでは事件の全体像が最後の最後まで分からないので、終盤マーロウが何をしたいのかチンプンカンプンだし、読み通すのにめちゃくちゃ忍耐が要った。

    0
    投稿日: 2024.02.24
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    ハードボイルドの古典、私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第2作目。村上春樹の新訳もある。 独特の魅力を持つ私立探偵フィリップ・マーロウが偶然巻き込まれた二つの事件。背景が明らかになるにつれ、それぞれが次第に繋がり一つの真実に導かれていく。 アクションありロマンスあり、巧みに張り巡らされた伏線による驚きの結末あり。文体も読みやすくて面白い。何よりも、登場人物たちの魅力が大きい。ミステリーは門外漢な上にハードボイルドは未知の領域だったけれど。古本で110円だったから……という安易な購入理由で読んだ本作は、やはり名作の香りが高く読み応えがあった。マーロウがやたらモテる理由がわからないことが、自分がモテない理由なんだろうな(笑)。読了後に検索していて知ったが、DSでゲーム化されていたとは恐れ入った。

    10
    投稿日: 2023.08.21
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    「レイモンド・チャンドラー」の長篇ミステリー作品『さらば愛しき女よ(原題:Farewell, My Lovely)』を読みました。 『チャンドラー短編全集3 待っている』に続き「レイモンド・チャンドラー」作品です。 -----story------------- 前科者「大鹿マロイ」は、出所したその足で以前別れた女を捜し始めたが、またもや殺人を犯してしまった。 たまたま居合せた私立探偵「マーロウ」は、警察に調べられる。 その後、「マーロウ」は、高価な首飾りをギャングから買い戻すための護衛を依頼されるが、自らの不手際で依頼人を死なせてしまう。 苦境に立った彼を待っていたものは……。 全篇に流れるリリシズムとスリルと非情な眼は、既に探偵小説の域を超え独自の世界を創り上げている。 ----------------------- 「レイモンド・チャンドラー」の私立探偵「フィリップ・マーロウ」を主人公とする長編シリーズ全7作品のうちの第2作目(1940年発表)… 一般的にイメージしているミステリー作品とは違い、トリックや犯人捜しを愉しむというよりは、「マーロウ」の生き方、独特の世界観や美学を愉しむ作品という感じでした、、、 物語の根幹から外れた枝葉の部分や洒落た科白で、独特な愉しみがあるものの、「マーロウ」の価値観が理解できないと面白味が半減してしまう、そんな作品でしたね… 警察官が汚職に手を染めていたり、悪党の首領が紳士的だったりと、敵味方の区別がつきにくいのも本シリーズの特徴ですね。 刑務所から出てきたばかりの大男「大鹿マロイ」は、昔の恋人でナイト・クラブ「フロリアン」の歌手だった「ヴェルマ」を探しに酒場「フロリアン」を訪ねるが、酒場の主が何も答えようとしないのでカッとなり、再び殺人を犯し逃亡する… 偶然、仕事で現場に居合わせて「マロイ」と話しこんでいた私立探偵「フィリップ・マーロウ」は警察に尋問されるが、「マロイ」を捕まえたいならまず「ヴェルマ」を見つけることだという勧告を警察が受け入れないので、自ら「ヴェルマ」、「マロイ」探しを始める、、、 そんなとき「リンゼイ・マリオ」という男から、盗まれた翡翠のネックレスを買い戻すことに立ち会ってほしいという怪しげな用心棒的仕事の依頼が「マーロウ」の元に舞い込む… その取引の最中に「マリオ」は殺され、「マーロウ」もまたなぜか命を狙われる中、「ヴェルマ」がかつて雇われていたナイト・クラブ「フロリアン」の元女主人「ジェシー・フロリアン」も殺される。 麻薬漬けにされて「ソンダボーグ」の病院に監禁された「マーロウ」は、脱出する際に病院内に「マロイ」が匿われていることを突き止め、「ヴェルマ」に会わせると伝えて「マロイ」を自宅に呼びだす… 「マーロウ」の指示で別室に身を隠す「マロイ」のもとに現れたのは翡翠のネックレスの持ち主である「グレイル夫人」だった、、、 明らかになる真相、そして最後の悲劇が訪れる… 愛する女性、8年間も追い求めていた女性に、ようやく出会えたのに、女性は彼を待っておらず、女性は彼に銃を向ける。 うーん、哀しい結末でした… 「マーロウ」は、どんな結末を予想して二人を引き合わせたのかな、、、 「マーロウ」は捜査を手伝ってくれた「アン・リアードン」と良い雰囲気になって… というエンディングなので、ちょっとなぁ って感じはしましたね。 後味がスッキリしない感じがしましたが、、、 「マーロウ」を主人公としたハードボイルド作品として割り切れば、この結末もありなのかな… と思います。 先日読んだ、短篇集『チャンドラー短編全集3 待っている』に収録されていた『犬が好きだった男』が、この作品の骨子となっているらしく… 「マーロウ」が麻薬を注射されて病院に監禁されたり、賭博船に侵入するシーン等は、ほぼそのまま流用されていましたね、、、 デジャヴュを感じながら読み進めた感じでした。 以下、主な登場人物です。 「フィリップ・マーロウ」  私立探偵。 「大鹿マロイ」  身長2メートル近い大男で、腕っ節が強い。  銀行強盗で8年間オレゴン州立刑務所に服役する。  恋人のヴェルマ・ヴァレントを探してセントラル・アヴェニューの黒人専用のレストラン兼賭博場「フロリアン」に立ち寄り、殺人を犯す。 「ヴェルマ・ヴァレント」  元ナイト・クラブ「フロリアン」の歌手。マロイの昔の恋人だった。 「ジェシー・フロリアン」  ナイト・クラブ「フロリアン」の元経営者マイク・フロリアンの妻。  マーロウはヴェルマの情報を求めて彼女の元を訪れる。  不潔で自堕落な生活を送り、アルコール中毒でもある。 「リンゼイ・マリオ」  マーロウの依頼人。モンテマー・ヴィスタに住む。  盗まれた翡翠のネックレスを買い戻す一件で、マーロウに護衛を依頼する。 「アン・リアードン」  元ベイ・シティ警察署長の遺子(一人娘)。フリーライター。 「グレイル夫人」  病身の富豪を夫に持つ上流婦人 「ジェームズ・アムサー」  神経病医。 「セカンド・プランティング」  アムサーに使われている用心棒で体臭の強いインディアン。 「ソンダボーグ」  病院を経営している怪しい医師 「レアード・ブルーネット」  暗黒街のボス。賭博船を二隻持っている。 「ナルティー」  77丁目警察署の警部。 「ランドール」  ロスアンゼルス警察署殺人課の警部。

    0
    投稿日: 2022.10.10
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    後半、一気に加速。 正直、かなりご都合主義的なところもあるけど そこから注意がそれるほど、 ぐいぐいと気持ちを引っ張っていく。 たぶん、見落としているところも 多い気がするので 再読すると新たな発見がありそう。

    1
    投稿日: 2019.03.27
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    「さらば愛しき女よ」誰が訳したのか知らないが、心打つ名訳だ。1995年版ハヤカワ文庫 一度は読むべき本である。

    3
    投稿日: 2019.03.10
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    (108)比喩の訳わからなさにイヤにならなければ面白く読める。メガネさんに鍛えられていれば大丈夫。中国茶のように云々。

    0
    投稿日: 2018.10.27
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    文体がとてもクール。やはり一気に読まないと話のスジがわからなくなる。村上春樹が好きというのもわかる。 再読 19951003

    0
    投稿日: 2018.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハードボイルドものを初めて読んだ。 難しかった… 比喩が多いんだけど、意味がわからない。 会話も何のことを言ってるのかわからないことが多くて、わけがわからないままなんとなく話が進んで、いつのまにか話が繋がって、ミステリーの肝である「なるほど!そういうことか!」てのがないまま終わってしまった。

    0
    投稿日: 2018.06.19
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    翻訳がすばらしく、『さらば愛しき女よ』というタイトルだけでも飯が食える。チャンドラーはとにかく恰好よさと哀愁ただよう雰囲気を味わえればいいと思っているので、そういった点においては、やはり本書も傑作であった。

    1
    投稿日: 2018.02.07
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    チャンドラー長編2作目にして不朽の傑作。 私がこの作品と出逢ったことの最大の不幸は先に『長いお別れ』を読んでしまったことにある。もしあの頃の私がフィリップ・マーロウの人生の歩みに少しでも配慮しておけば、そんな愚行は起こさなかったに違いない。あれ以来、私は新しい作者の作品に着手する時は愚直なまでに原書刊行順に執着するようになった。 そんなわけでチャンドラー作品の中で「永遠の№2」が私の中で付せられるようになってしまったのだが、全編を覆うペシミズムはなんとも云いようがないほど胸に染みていく。上質のブランデーが1滴も無駄に出来ないように、本書もまた一言一句無駄に出来ない上質の文章だ。 マーロウが出逢ったのは身の丈6フィート5インチ(約195センチ)はあろうかという大男。大鹿マロイと名乗ったその男は8年前に殺人罪を犯して刑務所に入っていた。そして出所して早々かつて愛した女ヴェルマを捜していた。マロイはヴェルマを求め、黒人街の賭博場に入るがそこでまたも殺人を犯してしまう。マーロウは否応なくマロイの女ヴェルマを捜すことを手伝うことに。またマーロウは盗まれた翡翠の首飾りを買い戻すために護衛役として雇われる。しかし取引の場所でマーロウは頭を殴られ、気絶する。意識を取り戻すとそこには依頼人の死体が横たわっていた。 事件はいつもの如く、簡単と思われた事件で殺人に巻き込まれ、それがもう一方の事件と関係があることが解り、結末へという道筋を辿るのだが、この作品が他の作品と一線を画しているのはとにかく大鹿マロイの愚かなまでの純真に尽きる。昔の愛を信じ、かつての恋人を人を殺してまで探し求める彼は手負いの鹿ならぬ熊のようだ。そして往々にしてこういう物語は悲劇で閉じられるのがセオリーで、本書も例外ではない。 悪女に騙された馬鹿な大男の話と云えば、それまでだが、そんな単純に括れないと抗う気持ちが残る。 本書でもマーロウは損な役回りだ。特にヴェルマの捜索は無料で引き受けてしまう。だが彼は自分の信条のために生きているから仕方がない。自分に関わった人間に納得の行く折り合いをつけたい、それだけのために自ら危険を冒す。 本書の原形となった短編は「トライ・ザ・ガール(女を試せ)」だが、チャンドラーはそれ以後も大男をマーロウの道連れにした短編を書いているから、よっぽどこの設定が気に入ったのだろう。そしてそのどれもが面白く、そして哀しい。 そしてマーロウのトリビュートアンソロジーである『フィリップ・マーロウの事件』でも他の作家が大鹿マロイを思わせる大男とマーロウを組ませた作品を著している。つまり本書はアメリカの作家の間でもかなり評価が高く、また好まれている作品となっている。 あとなぜだか判らないが、忘れらないシーンとして警察署のビルを上っていくのをマーロウが気づくところがある。この虫はやがて18階の事件を担当する捜査官の机まで来ている事にマーロウは気づく。このシーンがやけに印象に残っている。その理由は未だに解らない。 本作の感想はいつになく饒舌になってしまった。そうさせる魅力が本書には確かに、ある。

    4
    投稿日: 2017.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     これぞハードボイルド!黒人街のバー、謎の依頼人に謎の女、富豪、宝石泥棒、賭博の停泊船…あんまりミステリーを読んでなかったわたしでも、「ミステリーっぽいーー!」ってなる要素がそこかしらに散っている。  マロイが切ない。なんとも言えぬ哀切な感情が胸に残る。

    1
    投稿日: 2017.01.14
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    私立探偵フィリップ・マーロウの二作目。 唐突な事件の始まり方、というか、巻き込まれ方が、 とてもハードボイルドっぽい。 というとハードボイルドに対する冒瀆だろうか、偏見だろうか。 富豪の枠美しい妻や謎の女、沖合に停泊すると賭博の船と、 まるで映画化してくれといわんばかりの設定のようの気がするのは、 後の世からの後付けだろうか。 今回も銀行強盗で服役していたと男や、元バーの経営者の妻といった 個性際立つ登場人物が良かった。

    1
    投稿日: 2016.05.14
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    時間がかかったけど何とか読めた。粗くざらついた文体にユーモアのある比喩がキラキラ散りばめられている。日本文学では得られない独特な雰囲気がありアメリカの風を感じたような読書体験だった。朴訥としていて哀れな大鹿マロイが気に入った。

    1
    投稿日: 2016.01.21
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    人物表現の多彩さにくらくらした。 正直、ミステリーはあまり好きではなく、今回も「どうなるのか?」てきな興味はなかったけれど、会話や比喩のお洒落さに惹かれてページをめくった。 村上春樹が影響を受けるのもよーくわかる。というか、ほぼ真似? と思われる箇所も。でも、いいのだろうけれど。 次は村上春樹が訳した、別の本を読んでみよう。

    1
    投稿日: 2015.04.05
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    作家の柳広司氏が「文体模写をして賞に応募した」というのを読んで。気になって本棚から発掘。 奥付を見ると1989年の刷りだから23歳の時以来の再読である。 全然内容を覚えてないのは、途中で飽きたのかもしれない。推理小説のつもりで読んだのかもしれないからだろうが(今回もその腹積もりで手に取った)、これは雰囲気小説なんだな。 著名な作家の割には長編が少ない、というところは気に入った。翻訳としては「頸飾り、ピストル、接吻、コッピー、三百代言、水ピストル、ハンケチ、郵便行嚢、パップコーン、スリッパー、スカッチウイスキー」など、いささか気になったものの、それらの語がかえって古さを醸し出していいのかもしれない。

    1
    投稿日: 2014.12.24
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    こんな有名な小説を、勘違いしていました。私。 ハードボイルドと言えばチャンドラー。 なのに。 フィリップ・マーロウ。 「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」という台詞で有名です。 確かにある意味タフですし、優しいとも言えますが、想像とは全然違うキャラクターでした。 一人称で書かれている地の文の人称名詞が「私」なんですよ。 ハードボイルドなのに! そして会話の中では自分のことを「ぼく」と言っています。 ハードボイルドなのに! 木枯らし紋次郎のようなクールガイだとばっかり思っていたハードボイルドな探偵は、至極真っ当な私立探偵。 目の前で起きた殺人事件。一応警察に協力はするけれど、自分の仕事が入れば当然そちらが優先。 しかし依頼人が自分の不手際から殺されて、自身も命が危険にさらされるけれど、あきらめずに真相を追い続ける姿はまさにハードボイルド。 見えない敵はどんどん巨大化していき、真相の片鱗が見えてくるのは本当に最後の最後。 死ぬかもしれない目に何度も遭いながら、止めてくれる人だっているのに、たった100ドルを払った依頼人のために行動する主人公がだんだん格好良く思えてくるから不思議。 「私」だろうと「ぼく」だろうと。 「探偵小説によく出ているような酔払いの探偵になるんじゃないでしょうね」 「なったっていいじゃないか。彼らはいつも、事件を解決しているぜ。」 くうう。 かっこいいじゃないか。 大鹿マロイもヴェルマも、自分の最期を覚悟して行動していたような気がするの。 気持ちの純粋さがせつない。

    1
    投稿日: 2014.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハードボイルドの古典であり永遠不滅の傑作である。レイモンド・チャンドラーが創造した探偵フィリップ・マーロウは、幾多の派生キャラの原型として、数多の作家達に大きな影響を与え続けている。「ロング・グッバイ」に続いてマーロウを読了した。 「リリシズム」なる言葉を使ってチャンドラーの作風が評されることが多い、ハヤカワ文庫の裏にもその言葉がある。直訳すれば「叙情的」となるそうだ。主人公フィリップ・マーロウの生き様、そして事件の幕切れに共通する、ある種のオーラ?色彩?総じてリリシズムという言葉で括っているように思う。なるほど常にやるせなく切ない空気に包まれている世界観が、そこにある。 ただし本当の意味でチャンドラーとマーロウのリリシズムを理解しようとするならば、原書で読まねばならないのではないか?海外作品を読む時に常によぎる感傷が、特に大きく感じられるのがマーロウものなのだ。 自分のように日本語しか理解し得ない人々のために、翻訳者なる人物が存在していて彼等の仕事ぶりは、時に作者以上の影響力を持ち、優れた作品が世に出て広く知らしめらるにあたり必然たるものがある。今作の翻訳者は清水俊二氏である。 清水氏は他のチャンドラー作品のほとんどを手がけており、元々は映画の字幕を翻訳されていた人物である。セリフにあわせて字幕を目で追う作業は、耳で聞く作業に比べ理解のスピードが劣る。これを観客に悟られることなく字幕を作る仕事において、それらセリフの一つ一つに翻訳者の意訳があり、時に原語を超えるセリフが生まれることさえある。 「旅情」(1955)において「ステーキが食べたくても、ペパロニを出されたらペパロニを食べなさい」というセリフを「スパゲティを出されたら、スパゲティを食べなさい」と変えたのが清水氏であるそうだ。彼と時を同じくして映画字幕で活躍した高瀬鎮夫氏は「カサブランカ」において“Here's looking at you, kid を「君の瞳に乾杯」とあてた。 そのような渦中にあった清水氏であるからこそ、チャンドラーの世界観を、言葉と気候自然を、つまり文化を超えて我々に提供してくれるにふさわしい人物であったようだ。 今作においてマーロウ以外の人物においても、大鹿マロイ、グレイル夫人、アン・リアードン、ランドール警部補、レッドなど、それぞれの人物がそれぞれの「リリシズム」に彩られている。愛しき女を追い求めた大鹿リロイが迎えた結末もやるせななく、追い求められた女もさらに切なかった。 作者チャンドラーの偉業は言うに及ぶまいが、日本人は、翻訳者清水氏に、作者の同等の賛辞と感謝を送るに疑いない傑作であった。 「ロング・グッバイ」は村上春樹氏訳を読んだ、やはり「長いお別れ」を読むべきだとあらためて思った。

    4
    投稿日: 2014.05.13
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    ハードボイルドてわかりにくい。心理描写は少ないけれど、すべての推理が終わったときの、マーロウの心中描写は見事だった。いわゆる「砂の器」系の小説だと、すべて読み終えてわかった。誰にも知られたくない過去がある、と書くのは日本の推理小説家。「私は空しい冒険から戻ってきたお人好しのばか者だった」とチャンドラーは何も語らないのに全てを語る。書き込めないのがおしいなー。名作。

    2
    投稿日: 2014.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フィリップ・マーロウとの付き合いは今後またまた深くなるに相違ない。 その実、「ロンググッドバイ」以前にも邂逅を果たしていた私であったがたぶんそれは渋柿信介という一少年にだいぶ昔出会ってしまっていたからだ。 私自身のこういったタイプの人間との出会いの原点がそこにはあった。 既存のという枠にはめられた人物像を推し量るには、やはりフィリップマーロウに立ち戻らねばなるまい。 そういった発見を再三もたらした今回の一冊であった。

    1
    投稿日: 2014.02.28
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    ハードボイルドはミステリーの一ジャンルであるわけだけど、この作品に謎解きもプロットも求めちゃいけないと思う。マーロウのかっこよさとセリフや喩えといった表現のすばらしさ、そして何より作品全体に貫かれているチャンドラーの美学を楽しむ作品。続きが気になると、次へ次へとページをめくるのてはなく、一字一句を味わってこその作品。

    1
    投稿日: 2013.12.20
  • 映画をみるような

    この作品はむかし映画化されたらしい。その映画は見たことがない。そもそもこの作品を翻訳している清水俊二氏という人は映画評論家だ。映画の脚本を見るように小気味よく簡潔に翻訳されている。もちろん原作がシンプルでとてもテンポがよい。ミステリー好きにはおすすめ。

    1
    投稿日: 2013.11.08
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    やっぱり・・・何度読んでも、この作品を越えるハードボイルド作品はないでしょう!あまりにもベタだけど・・・あはは ハードボイルド作品を読むと、どうしても探偵の原型はマーロウからきていわねーって思っちゃうんですよねぇ>< 他のチャンドラー作品も、「長いお別れ」は別として、霞んでしまいますもんね。 それだけ私には本書が鮮烈だったわけなんです。ハメットもいいけど・・やっぱりチャンドラーかなぁ~。 なんといっても、主人公の私立探偵マーロウの人物像が魅力的すぎる。 これこそ男の鏡!みたいな考え方。決して幸せでも大金持ちでもない。でも彼の中には静寂があり、少しシニカルな物言いもなんだか全てが私にはヤバイのである!。あはは 女心をくすぐるんですねぇ~(´゚艸゚)∴ブッ 事件自体はそう複雑ではなく至ってシンプルだけど、翻訳物はやっぱり翻訳者にかかってきくるなぁ~って本当にそう思います。 清水氏の翻訳は素晴らしいと思います。マーロウの人物像を壊すことなく翻訳されているし。 そういえば、村上春樹が翻訳した本が出版されているんですよねぇ・・・。今のところ、触手は動きませんけど。どうなんだろう?

    3
    投稿日: 2013.10.04
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    今度のマーロウは、咽喉を締め付けられても薬中にされても諦めない 皆があっと驚くやり方で事件を一気に解決へと向かわせる マーロウは分かっていたようだが、その推理は最後の最後になってようやく語られる 真犯人を警察に任せるのは、フィリップ・マーロウらしい ということで、畳み掛けるようなラストは見応えあった

    1
    投稿日: 2013.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    確かに初っ端で仕事を立て続けにミスするマーロウさん、カッコイイかといわれたら……?いや、後半はタフでイカス男ですよ。つまり、どんどんマーロウに惹きつけられていく感じだったんだな。

    1
    投稿日: 2013.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく分からなかったところもあったし、謎解きもきっと大したことないんだよな・・・。でも雰囲気に浸れた!これって個人的には本読んでて、一番重要かも!そんでフィリップ・マーロウも渋さのなかに軽さがあって好き!

    1
    投稿日: 2012.12.20
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    翻訳が読みにくいと思うこともあり、一気に読まないといろんな登場人物の相関性がわからなくなることも。。。でも、とてもきれいな文章だと思いました。大鹿マロイ、グレイル婦人、グレイル氏、それぞれ形の違う愛があり、客観的、冷静に物事を見極めつつも、情のあるマーロウは多くの人が言うように、やっぱりかっこいい。 さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2)) レイモンド・チャンドラー 本を登録ナイス! - コメント(0) - 18:06 コメントする

    1
    投稿日: 2012.11.27
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    男前すぎるセリフに、乾いた文書。これがハードボイルドなんだ、と納得。ちょっと臭すぎると笑いながらも憧れたりします。

    1
    投稿日: 2012.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    探偵フィリップマーロウが良い味を出していて、ウィットの効いたセリフが読み進めて飽きさせない。ストーリーや展開はテンポがあり読みやすい。ミステリーの中に人情や人間味が溢れる作品。

    1
    投稿日: 2011.07.30
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    80029.157 二度目の挑戦、見事に成功。マーロウの見方に共感できるところがあった。文章がスバラシイ。

    1
    投稿日: 2011.02.19
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    「そのとおりさ、ぼくがいえば、いっそう感情的に聞こえる。たぶん、ぼくの考えはまちがっているんだろう。――では、ぼくは帰るぜ。ぼくの桃色の虫はまだこの部屋まで上がって来ないかね?」 早速2冊目を読んでしまった!もったいないーー!! こういうのって早く読みたいような、大事にとっておきたいような。 あぁ、でも、再読すればいいじゃないの、と思う私。 今回もマーロウはとてもとてもかっこいい。 惚れてしまう。 そして、私は彼のようになりたい!なんて思ってしまったのでした。 ああやってタフな生き方をしてみたいなー 絶対無理だなーなんてね。 事件の方も、おぉ!こうなるのか!!という驚きがたくさん。 なるほど納得してました。 でも、今回は、トリックというよりも、出てくるキャラたちの個性がキラッキラと輝いてるー! こういうのって、とっても好き。 マーロウにすっかりはまった私なのでした。 【9/28読了・初読・個人蔵書】

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    投稿日: 2011.02.04
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    面白かった。 これも再読だけど、いいのか悪いのか結構筋を忘れていたのでドキドキしながら読めた。 前科者の大鹿マロイが昔の恋人を探すなかで殺人事件を起こしてしまう。それ追っていくマーロウだったが…みたいな感じ。 主人公のマーロウが逆境に立たされた時にでるセリフが面白かった。 大鹿のマロイと一緒にいる時とか、刑事といっしょにいる時とか、要するに自分より腕力とか権力とかが上の相手といる時ほどユーモアが輝いている気がする。感想を書こうと振り返ってみて、好きな場面が冒頭でのマロイの酒場襲撃に出くわす場面と、ランドールやヘミングウェイと話してる場面なことに気がついてそう思った。

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    投稿日: 2010.11.12
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    「Playback」より2.5倍くらい楽しめた気がする。 人をからかう皮肉屋でありながら人間臭さを失わない私立探偵フィリップ・マーロウ。彼はなんてマスキュリンな人なんだ…。 確かに、「あく」が強くて、すれっからしで少々グレた女性は小説の世界に 欠かせませんな。

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    投稿日: 2010.11.05
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    多分女の子は「長いお別れ」よりこっちが好きだと思う。 熱烈なキスのあとにハンカチで唇を拭うマーロウに痺れました。新聞記者さんとの関係にもすっごいときめく。 ハードボイルド小説なのに、どっちかっていうとよこしまな楽しみ方をしてしまいました。

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    投稿日: 2010.07.12
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    マーロウの気の利いたセリフがかっこいい。 まだまだ読んでいないものが多いので、時間かけても読みたいな

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    投稿日: 2010.05.31
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    愛の在り方を考えさせられる。切ない結末に涙を禁じ得ない。チャンドラーのマーロウ物では押さえておいて間違いない作品だと思います。

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    投稿日: 2010.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フィリップ・マーロウ・シリーズ 黒人酒場で出会ったマロイ。黒人酒場の店主を殺害したマロイの事件に巻き込まれたマーロウ。独自にマロイの探すヴェルマの行方を探す。 リンゼイ・マリオからの依頼。盗まれた宝石を取り戻す交渉への同行。取引現場で殺害されたマリオ。宝石の持ち主グレイル夫人の秘密。宝石動作中に監禁された病院で見つけたマロイ。マロイの第2の殺人。  2009年11月8日購入  2010年10月12日読了

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    投稿日: 2009.11.08
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    清水俊二訳をやっと読みました。やっぱり、村上春樹訳「さよなら愛しい人」よりも、クールで、タフで、ハードボイルドなフィリップ・マーロウがいます。素晴らしい。また、この大男で、無骨なマロイの純粋な愛情。なぜか、今回気になったのが、老富豪グレイル氏のやはり同じく純粋な愛。こんなにも愛される女の存在は驚異です。でもいいな。

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    投稿日: 2009.11.06
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    僕の理想。だったけど、今そう思うとすると途方もない目標になる 男、そしてその生き様。ゆで卵小説として最初に読んだこともあり、 思い出の一冊。

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    投稿日: 2009.08.22
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    マーロウのかっこよさは、完璧なかっこよさじゃなくて、なんというか捜査の途中でびびっちゃったり、女の人を口説いてみたり、そういう人間くささがありながら、ちゃんと謎を解決しちゃうという、そういうかっこよさだよね。 春樹訳バージョンも読んでみたい。ぜったい清水さん訳のマーロウより男臭いだろうな。

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    投稿日: 2009.06.29
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    刑務所から出てきたばかりの大男マロイは、別れた恋人ヴェルマを探しに、酒場を訪ねるが、そこで再び殺人を犯してしまう。現場に居合わせたフィリップ・マーロウは、姿を消したマロイと、ヴェルマを探し始める。 冷徹な描写、豊潤な詩情、含蓄に富む台詞、印象的な登場人物。 ハードボイルド派ミステリーの美学が詰まった、レイモンド・チャンドラーの傑作。 NINTENDO DSでゲーム化もされました。 「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」("プレイバック"より) by Steel

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    投稿日: 2009.06.26
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    あまりに有名なチャンドラーの作品。 今まで一度もフィリップ・マーロウを読んだことがなかったことに気づいて古本屋で購入してみました。 読んでいて物価の違いに驚きます。書かれた時代がしのばれるなあ… あまりに有名な作品なので気負って読んだ感があるのでそれでちょっと評価が低くなりました。 それにしてもアメリカもあの時代は飲酒運転が厳しくなかったんだなあ…

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    投稿日: 2009.05.26
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    2009/4/28ジュンク堂似て購入 2009/ 26夜 レイモンド・チャンドラー万歳!!

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    投稿日: 2009.05.01
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    080102 かっこいい。推理小説としてどうなのかは、わからない。チャンドラーの結婚歴は夢があっていい。

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    投稿日: 2008.01.04
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    「ほめているのか、からかっているのか?」 アン・リアードンはおちついた声で言った。 「わかんないの?あたし、接吻してもらいたいのよ」 しみじみ思うことは、 ここぞという時どうするか、っていうのは、 やっぱり女のほうが一枚上手って感じ。 そういうオンナになりたい。。

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    投稿日: 2007.05.17
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    チャンドラー作品に出てくる魅力的なキャラクターはマーロウ以外にも枚挙に暇がないけれど、この作品の大鹿マロイとアン・リアードンはその大きな存在感をブッちぎりで持ってると私は思う。 『わかんないの? あたし、接吻してもらいたいのよ』 そんなセリフ、死ぬまでに一度くらい言って貰いたいよな?

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    投稿日: 2007.03.19
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    処女作「大いなる眠り」に引き続き、フィリップ・マーロウを主人公に据えたチャンドラーの二作目長編。関連性がないように思われる複数の事件が、終盤に向かってゆくにつれて徐々に集約されていく構成の巧みさは前作と同様。洗練されすぎていて物足りなさを感じる部分もあるものの、無頼漢マロイにささげられた結末は、男女間にある埋めることのできない生き方の隔たりを真正面からとらえた素晴らしいもの。哀愁どっぷり。

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    投稿日: 2006.08.24
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    マーロウかっこいい。なんかとりあえずこれしか感想が…。プロットの練り具合というか最後に全ての事件が繋がりあう所なんかは絶妙なんだけど正直俺には原?のほうが錯綜するプロットが上手いと思った。ただ引き込まれるように読んじゃうのは確か。海外ものなのに。それが上手さなのかな。

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    投稿日: 2005.03.20