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モノレールねこ
モノレールねこ
加納朋子/文藝春秋
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総合評価

175件)
3.8
40
61
51
6
2
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    短編小説集。まったく働かない叔父さんや、息子に冷たい父親の本当の気持ち。ザリガニを視点にした不器用な家族の日常。こころあたたまるやさしい話ばかりでした。ミステリー要素はあまりありません。

    1
    投稿日: 2011.06.13
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    短編集。 表題のモノレールねこも短編の1つで8つの短編が収録されている。 それぞれがほのぼのした心温まる物語でミステリー的な要素は 薄いがミステリー的手法で書かれているので、「この話の最後は どこに落ち着く?」と楽しめた^^ 最後のバルタン最後の日だけがSFとはいえないが バルタン(ザリガニ)の視線で物語を語っている♪

    1
    投稿日: 2011.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界で一番かっこいいザリガニの話。 モノレールねこも好き。 加納作品を読んでいると短編が苦手な事がホント嘘のよう。

    1
    投稿日: 2011.05.22
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    偶然のきっかけから猫の首輪を使って文通を始めた “タカキ”と僕。 でもその糸はある日ぷっつりと切れてしまう。そして月日は流れ…。 加納朋子さんらしいハートフルな短編集。 ラストの『バルタン最後の日』は涙涙の傑作です。 これを読んで涙しない人を私は好きになれないかもしれない。

    1
    投稿日: 2011.05.16
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    猫好きなので、題名に猫が付いてたらとりあえず購入♪ 読んでみたら…あっさりしてておもしろかった。短編だから軽く読めるし★ヤドカリの話は、ぐっときました。

    1
    投稿日: 2011.04.29
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    モノレールねこ→電車ねこ→でんしゃねこ→でんしょね…オッホン。気付いたとき笑いました。もちろん読んでる最中も楽しかったです。ゴーゴーレッツゴー!バルタン最期の日には読んでて泣かされました。

    1
    投稿日: 2011.04.19
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    ハートフルな短編集という言い方が一番しっくりくるんだと思う。 たしかにハートフルな物語が多くて、目頭がこう熱くなると言うか、通勤で読んでいるとちょっと恥ずかしい気がしないでもない。 バルタン最後の日とかいいね。

    1
    投稿日: 2011.03.21
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    飾りすぎない文章で中高生にも読みやすそう。 内容は大人までしっかり楽しめる。 子供だましな感動話ではない。 マイ・フーリッシュ・アンクル、シンデレラのお城、バルタン最期の日がよかった。

    1
    投稿日: 2011.02.08
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    「ガラでもないことしちまったなぁ」 ”ザリガニの話でなくとは…”のポップに惹かれて購入。 本当にザリガニの話でなくとは…!でした(笑) 短編8編で一部例外はありますが、基本はほのぼのほんわかなホットストーリーです。 ザリガニの話(「バルタン最期の日」)や表題作(「モノレールねこ」)も好きなのですが 一番のお気に入りは「ポトスの樹」)かな。 どうしようもない父親の父親なりのやさしさというか決意が好きです。

    1
    投稿日: 2011.02.06
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    「そんなものかしら?」 ――「そんなものでございます」 表題作「モノレールねこ」を始めとする8編を収録。 加納さんの本を久しぶりに読みました。 どのお話も、どこか優しく、温かい。 「セイムタイム・ネクストイヤー」、「ちょうちょう」、「バルタン最期の日」が特に好き。 文庫版の表紙は、よくみると各話に関連する絵が描かれています。

    1
    投稿日: 2011.02.04
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    これもまた、タイトルに惹かれて選んだ1冊。 『モノレールねこ』 タイトルだけじゃ何にも分からない、そしてタイトルが意図するものも分からない、 でも、気になる。。。ということで選んでしまいました。 新しい本の発掘は、図書館と古本屋さんに限りますね(^ ^) 加納明子さんの作品を手にしたのは初めてなのですが、 日常の些細なことやものにスポットを当てて、 独特な視点で物語を綴る方なんだなぁ。。。と感じました。 8つのショートストーリーが入っている作品ですが、 ひとつひとつ、良い意味で裏切られて、そして心がほっこりします。 人の暖かさと、普段の生活の中で「あれっ?」と思うような不思議なことが 上手に混ざっていて、大人も子供も読める作品ではないかと思います。 さくっと読める…なんて思って電車で読むと、 あれ?こういう展開になっちゃうの?…とほろっとしてしまう、、そんな1冊です。

    1
    投稿日: 2011.01.24
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    ほんわかしたなぁ。 やっぱりこの人ホラーよりもこういう系統のほうが絶対面白い。 読んでていい気分にはなるんだけど、作者の人柄なのかわからんけど性善説てかファンタジーだよな、考え方が。 最低のクソオヤジを持ってしまった私から見たらこの作品に出てくる「最低のクソオヤジ」のかわいらしさと言ったら…

    1
    投稿日: 2011.01.12
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    8編の短編集。 表紙と言い、最初の「モノレールねこ」と言い ほんわかした感じの本なのかなと思いつつ読んでいたら 「シンデレラのお城」で切なさを通り越して恐ろしく 「バルタン最後の日」で少し胸がじんとした。 色々な感情を味あわせてくれる一冊。

    1
    投稿日: 2010.12.22
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    「バルタン最期の日」、お父さん、お母さん、フータ、そしてザリガニのバルタン、それぞれの不器用な優しさにじんわり泣けました。

    1
    投稿日: 2010.12.08
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    泣いたわー。 うまいなこの人。 最初のストーリーは有川浩さんみたいな感じでよかった。 最後はもう、悲しかった。 安心して泣ける本です。 通勤時には気をつけて。

    1
    投稿日: 2010.11.27
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    初の加納作品。以後ハマッて他の作品も読み始める。 爽やかほのぼの系の短編集。 表題作が一番のお気に入りだけど、ザリガニの話もオススメです。 軽く涙腺が緩みます。いい話を書く人だなー、としみじみします。

    1
    投稿日: 2010.11.25
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    1番最後に収録されていたお話、タイトルが『バルタン最期の日』である。ふざけている。主人公がザリガニである。ふざけている。そして私は今ザリガニに号泣させられている。まったく、ふざけている。

    1
    投稿日: 2010.10.04
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    うーん。。。。 ザリガニの話だけは面白かったけど。 文章が冗長すぎる。僕にはどうも耐えられなかった。 まあ、やさしいのだけれどもね。

    0
    投稿日: 2010.09.23
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    ひさしぶりに加納さんの本読んだ! じょうずにまとまってる短編集。うーんでもやっぱり短編の長編が一番好き!

    1
    投稿日: 2010.09.15
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    表紙のデブねこのかわいらしさに思わず手にとってしまった一冊。 読んだ事無い人だし、ファンタジーっだったら苦手なんだけど・・・ 結果、ねこはかわいすぎるし、ザリガニはかっこよすぎるし、当たりだった。

    1
    投稿日: 2010.08.22
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    やっとわかったよ。私は加納朋子は苦手だと。持っている本全部処分しよう。何が苦手って、男の登場人物があまりに現実離れしているところかな。光原百合も同じような理由で苦手だから。

    0
    投稿日: 2010.08.04
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    読んでいて心がザワザワするような嫌な場面もあるけれど、最後にはなんだかんだ丸くおさまっていく。やっぱりハッピーエンドはいいね。 グータラの叔父さん、ねこちゃん、わんちゃん、みんな幸せ。

    1
    投稿日: 2010.08.02
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    良い話たちだった。 「ん?」と思うことには、何か理由があるらしい。 物語という手品のタネを優しく紐解く感じ。

    1
    投稿日: 2010.07.24
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    ぐだぐだ余計なこと言わず、蘊蓄もたれず、それが却って良かった。 マイベストは「バルタン最期の日」かな 小さい頃にオタマジャクシとかザリガニとかやたら捕まえては飼ってたのを思い出しました。

    1
    投稿日: 2010.07.12
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    表紙を見ると、なんだか不細工なねこがいる。 また、いぢわるそ~な顔のねこなのである。 だいたい、笑顔がかわいくない。 ふてぶてしい顔でにやりと笑っているし、 黄色くて細い目がかわいくなさに拍車をかけている。 ふさふさの筆のようなしっぽは ちょっとはかわいいと思ってあげられる。 ふわふわの白ねこなところもいいのだが、 その白に、泥んこかよっとつっこみたくなるような きったない黒ぶちがついているところが せっかくの地の白さをダメにしているみたいなんだよね。 が、こいつがなんで「モノレールねこ」なのか、 表紙からはわからない。 そして、表紙の絵は、 全体的になんともいえない不思議な雰囲気がある。 この不思議な絵がすべての短編の世界を 1枚の絵に入れたものなのだということは 最後まで読了してみてわかったのだった。 さて、本書は、「モノレールねこ」をはじめ 計8編の短編が収録されている。 どれも独特の世界があり、登場人物もバラバラなのだが、 1冊の本に存在するこの世界を何か貫き通すものがあるはずだ。 ずっと考えながらお話を追っていた。 モノレールねこは、なぜモノレールねこなのかは、 単純なようで結構深いと私は感じた。 まぁ、性格(というよりねこだから行動というのが正しいか。)は 姿の通りだった。 わざとそうやってるんじゃないかと サトルが思うくらいに相手が嫌がることをするねこだ。 名付けの一義的な理由はその姿だった。 それを具体的に描写した部分は、 なんだがふふっと笑ってしまうのだ。 そのまんまだから。 そのテキストを読みながら表紙をもう1回眺めると、 その名付けの絶妙さがわかる。 そして、名前には二重、三重の意味があるように私には読めた。 このねこの名前の2つ目の意味は、その役割を指していると思う。 「サトル」と「タカキ」の間を、 首輪に手紙を挟んだねこは走っていたのだから。 ねこの話は、「モノレールねこ」だけである。 他の7編には、ねこはかけらも出てこない。 が、最後まで読んだとき、この短編は、 「モノレールねこ」じゃなければならなかったのだ、と思った。 全体を貫き通す3つ目の意味が このタイトルにこめられていると思った。 本書の短編で描かれる世界は、 親子や夫婦というような、ごくごく近しい人間関係である。 近すぎて近すぎて、見える姿は、 「モノレールねこ」のような不細工な姿なのだ。 「人間」の話だから、「モノレールねこ」のように 姿が不細工なんてことじゃなくて、 とことんにダメダメキャラだったり、 主人公との関係がうまくいっていなかったり、 弱っていたり、壊れていたり・・・ というような外からは見えない、 近しい者だけ見る姿がそこにある。 主人公目線で見ているときのダメダメキャラは、 かわいいなんてもんじゃなくて、 身内には絶対持ちたくないタイプだと思うくらいのひどさなのだ。 「モノレールねこ」がこの中だったら 一番かわいいかも?と思えるくらいだった。 主人公と対置されるその人物は、 同じところにいながら違う世界を生きている。 読者は最初、「主人公目線」で見えている世界を見ている。 主人公は主人公なりの論理で、 自分が正しいと信じる世界で生きている。 その目線で見たときに 理不尽な世界を作り出している対抗人物がいたり、 そこまでは行かなくても 主人公と違う世界を見ている人物がいるのだが、 その対抗人物が見ていた世界が、 「事件」をきっかけに、主人公にもふっと見えるのだ。 それは、線路を切り替えた、という感覚に近い。 お互いがお互いの信じた世界を平行線で走っていたのが、 ふっとポイントが切り替わって、 相手の世界の根っこにあるものが見えてくる。 自分が理不尽だと思っていた相手の行動の根っこにあったものが、 そんな振る舞いをしてしまっていた理由がわかるのだ。 同じ時間同じ場所にいても、同じ物語を見ていなかったのが、 そのポイント切り替わりの瞬間、相手の物語が見えるんだ。 違う人物である以上、同じ物語をずっと生きることはない。 だが、その瞬間、 彼らは確かに同じモノレール上にいたに違いないと信じられた。 ある程度距離を置いておけば、遠目に見ていれば、 その人の不細工なところは見なくてよいのかもしれない。 関係性は、日ごろは平行線で、 めったにモノレール上に立てないのかもしれない。 それでも、やっぱり、遠目で見るきれいなねこよりも、 近くのかわいくないねこほど、 その不細工さがゆえに、かわいい、のかもしれない。

    1
    投稿日: 2010.07.11
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    バルタンかっこいいなあ。 小さい小さいヒーローに優しい気持ちをもらいました。 心がとげとげしくなった時、きっと、また読みたくなる。

    1
    投稿日: 2010.07.06
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    読書復帰作第一弾。 まずは軽く短編小説から。 短編だからあっさりと読めてしまうけど どれも長編でもおかしくないくらいの クオリティ。 個人的には、パズルの中の犬とマイフーリッシュアンクルが お気に入り。 悲しい中にも救いがあって、温かいお話。

    1
    投稿日: 2010.07.05
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    まさかザリガニに泣かされるとは…ってほんとでした。泣かされた! 他の作品もどれもこれも素晴らしく、大好きな本になりました。個人的に、『パズルの中の犬』で感情移入しまくりましたが、すごく良かったのは『シンデレラのお城』かな。

    1
    投稿日: 2010.07.01
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    電車のるときに、ゆるくていい具合の読み物はないものか。。。と思って、駅の本屋で購入しました。 ぶさかわいい挿絵にひかれたんですけど、あたりでした! いい具合にゆるくて心地いい文体で、たまにピリっとした刺激があるけど、やさしいお話が詰まってます。 何かを無くしたりなくしそうになった人たちのお話集だったのかな。 読後感のいい本が好きなかたにおすすめ。 バルタンとかたまりません。。。 あー、でもぼーっと読んでると、電車なのに涙腺が危険なことになりましたので、ご用心です。

    2
    投稿日: 2010.06.29
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     加納朋子の心やさしい短編集。    *モノレールねこ  *パズルの中の犬  *マイ・フーリッシュ・アンクル  *シンデレラのお城  *セイムタイム・ネクストイヤー  *ちょうちょう  *ポトスの樹  *バルタン最期の日  生きているということは、何かを失くすことだ。確かに得るものは多い。けれど、失うことも同時進行でおこっている。  加納朋子は、そういう優しく消えていくものへ、真摯なまなざしを向けている。  話の展開が、おとぎ話のようであることは否定できない。  けれど、それでいいじゃないか。人生は苦いだけじゃない。ビターであるけど、スイートでもある。苦さがあるから、その甘さも理解できる。  そういうことがわかる人間に成長すればいい。  「マイ・フーリッシュ・アンクル」や「ポストの樹」のダメなオッサンが、なんとも愛おしいです。でもって、そういうオヤジが素敵に見えるのは、彼らが人生を愛しているからなんだと思う。  結局のところ、愛おしいと思う気持ちこそが、人生を素敵なものにするんだろうな。  …帯の「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」っていうのは、ちょっとあおりすぎで残念。いや、むしろネタばれか。まぁ、購買効果はあるのかもしれないけどね。

    1
    投稿日: 2010.06.25
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    それぞれの主人公が失った「何か」を求める。 そんな感じの物語が8編。 とても読みやすく、面白い。 個人的には「モノレールねこ」と「バルタン最期の日」が好き。

    1
    投稿日: 2010.06.17
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    もうこれは作品云々ではなく完全に私の問題なのだけれど、 作中でねこに死なれるとどんなにいい話でも凹む。 まぁそれはおいておいて 収束にむかう迄のエピソード的な物が気が重くなるものばかりで、 それに対する結末が「ささやかな幸せ」程度だったりするので全然足りない。 リアルではあるけれどそういうリアルさは別に求めていない私としては ちょっと趣味に合わないな、と思った。 さらりと読むには重すぎて、でもさらりとしか書かれていないお話ばかりだ。 印象強かったのは「シンデレラのお城」 そんな方向の種明かしはいらなかったよ!せつなすぎるわ! 空恐ろしさとせつなさと哀しさと、とにかくそういった気持ちでいっぱいになった。 哀しい狂気だ。

    1
    投稿日: 2010.06.16
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    バルタンかっこいい! 巻末の解説では各話の共通点として「失った」をあげていたけど、私は「家族・家庭」を色濃く感じた。 家族に対する秘密や悩みが描かれた作品が多い。 一番身近な陰が書き込まれていることで、ほんわかした話に深みが増すように思われる。

    1
    投稿日: 2010.05.12
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    彼女の作品は「ななつのこ」を読んだことがある。で、モノレールねこという題に惹かれて買ってみた。根底に悲しみがある人の話だけど最後がある意味ハッピーエンドなので読後感がいい。

    1
    投稿日: 2010.05.08
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    ありそうでありえないような短編集。 評判はバルタンが一番のようですが、私的には表題作が良かった。 何気に泣けました。 雰囲気はまさに加納朋子です。マチガイナイ

    1
    投稿日: 2010.04.11
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    短編集。加納朋子の作品は読むたびに巧さに気付かされます。その巧さは気負いのなさなのかも。だから自然にじわっと涙することになるんですな。 お気に入りは「マイ・フーリッシュ・アンクル」。事故で家族を亡くした気の強い女子中学生が、ニートで情けなくてろくでなしの叔父さんと暮らしていくことになる物語。ラストにポンと十年後になるのですが、そこに至るまでの話もじっくり読みたかったなと思わされました。

    1
    投稿日: 2010.03.26
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    日常の隣にある非日常の世界。 どこにでもいそうな野良猫が2人の子供の仲を取り持つ表題作や、両親と祖父母を亡くした女の子と頼りないおじさんとの生活を描いた「マイ・フーリッシュ・アンクル」ザリガニの目線で家族の日常を見ている「バルタン最期の日」などで構成されている短編集。 軽い気持ちで読めるのに、いつの間にか作品の中に引き込まれてしまいます。そして読了後にはそれぞれのお話で胸がじーんとなってくる。いっぺんにまとめて読むよりも、各お話ごとに間を空けて読むことをおススメします!

    1
    投稿日: 2010.03.20
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    失くした何かが、xxxとなる。 な短編集です。 「ポトスの樹」と「バルタン最期の日」がお気に入り。 帯の「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」は、 本当です。 男泣きしそうです。

    1
    投稿日: 2010.03.07
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    玉石混交、かなあ。 それは、ちょっと強引では?とか、ちょっと都合よすぎるなあ、とかそういう感想をときどき持ちました。

    1
    投稿日: 2010.03.06
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    ちょっとブラックな短編集。「シンデレラのお城」と「パズルの中の犬」がお気に入り。「バルタン最後の日」はちょっと切ないけど暖かいお話で、このお話が最後にあるから、ほっこりした気持ちで読み終える事ができたと思う。短編集のお話の順番も大事なんだなぁ。って思った。

    1
    投稿日: 2010.02.23
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    ザリガニの話が……。 畜生やられた……。ご都合主義っぽい感が否めないけど、良かった。 全体面白いです!!

    1
    投稿日: 2010.02.20
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    りんちゃんにおすすめされて借りて読みました! いいお話ばっかりで、読んでよかったと思った。 特に好きなのは「マイ・フーリッシュ・アンクル」で、絵葉書が泣けた。

    1
    投稿日: 2010.02.20
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    8つの短編集。全てがあたたかいお話。何かを失うことは悲しいことだけれど、その分、絶対に優しくなれるハズ。私も、ザリガニの話でうるっと来てしまいました。ダメ叔父さんの話も。涙もろい人は全部の話、泣けてしまうと思う。こういうのを、ハートウォーミングな話っていうんだと思う。幼い頃に読んだ童話や絵本の持つ世界が、ここにもあるよ。

    1
    投稿日: 2010.02.07
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    モノレール猫。   主人公が可愛がっていた野良猫が、ある日首輪をつけていた。  その首輪に「この猫の名前は何ですか?」と問うと返事が。    『モノレール猫』  それから文通を行い・・ という物語。 面白そうです。

    1
    投稿日: 2010.01.31
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    加納朋子のモノレールねこを読みました。家族や親しい人を失ってしまった人たちの再生の物語を集めた短編集でした。私は表題のモノレールねこに登場するタカキが気に入ってしまいました。小学生のサトルは、野良猫に託して見知らぬ小学生と手紙の交換を始めるのですが、その野良猫が車に轢かれてしまい、突然手紙の交換が出来なくなってしまいます。そして十数年後、二人は再会するのですが...主人公のサトルと一緒に胸が熱くなりました。他は悲しい物語が多かったのですが、加納朋子らしく暖かい結末になっているので救われます。バルタン最後の日は、ザリガニの目線で描かれたある家族の物語でした。伏線がきいていて、お母さんの思いが伝わってくる暖かな物語でした。加納朋子というと連作の短編集が秀逸ですが、こういう短編集もありだな、と思いました。

    1
    投稿日: 2010.01.26
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    面白かった。 八つの短編小説。 バラエティに富んだ一冊。 なかでも、駄目な男が出てくる話は面白かった。 「マイ・フーリッシュ・アンクル」と「ポトスの樹」の二編。 愛すべき駄目男たちが、心に迫ってくる。 そして「バルタン最期の日」これは名作。うまい。名人といわれる噺家の人情話を聞いたような感じ、じ~んときた。

    1
    投稿日: 2010.01.23
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    「ザリガニが泣かせるんだよ」と言ってもきっとわかってもらえない。 でもザリガニが泣かせるんだよ……!

    1
    投稿日: 2010.01.11
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    僕の好きな加納朋子さんの作品です。 短編集で、本のタイトルにもなった「モノレールねこ」は、謎と言う謎ではないのですが、とても読後が気持ち良い作品でした。 是非、読んでいただきたいさ作品です。

    1
    投稿日: 2010.01.09
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    「モノレール猫」「パズルの中の犬」「マイ・フーリッシュ・アンクル」「シンデレラのお城」「セイムタイム・ネクストイヤー」「ちょうちょう」「ポトスの樹」「バルタン最後の日」以上8編の短編をまとめた本です。 帯には「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」とあります。 ん~どんな話なんでしょう?気になりますか? では、さわりだけ・・・。 「バルタン最後の日」 俺は、公園の池に住む一匹のザリガニ。 まだ、生を受けて一年もたたない。 冬眠から目覚めた、春。 エサの多い夏場に向かって池の気温が上昇していく。 浮かれた気分だったのがいけないのか、美味しそうな匂いに誘われ釣られてしまた。 憎き釣った子供に捕まり、その子の家に連れて行かれる・・・。 そこで、バルタンと名づけられ一家と暮らすようになるのだが・・・。 ま~あらすじは、こんなものかな? 加納朋子には、珍しく連作短編のミステリーではなく独立した物語になってます。 日常にさりげなく現れる、大切な人との絆を切なく優しく温かく書かれてます。 ミステリーがなくても加納さんの物語りは、いいですね~。 読んで欲しい本ですね!

    1
    投稿日: 2009.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    国家存亡の危機!とかよりともすれば自分も遭遇しそうな普遍的な話。 一人一人の登場人物の描写がリアル。たまに突飛な人は出てくるものの。 終わり方がどれもいい終わり方をしていると思う。

    1
    投稿日: 2009.10.25
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    職場の同僚(ということは書店員)に勧められた1冊。 「たかが、○○○○に泣かされるんだよ」という。 確かに、泣かせていただきました。

    1
    投稿日: 2009.10.18
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    ねことモノレールが何でつながるの?と思いつつ読み始めたらとまらなくなりました。淡々と話が展開するのに、なんだかぐいぐい惹きつけられて、気がつけば読了。 謎解きなのでどこがどういいのかは書かずにおきます。

    1
    投稿日: 2009.10.12
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    読み終わった後、無性に動物園に行きたくなった。 帯ではないが、わたしも言いたい。 「まさかザリガニの話で泣けてくるなんて!」

    1
    投稿日: 2009.10.11
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    立ち読みしてたら、うっかり泣きそうになって慌てて閉じたよ モノレールねこの2人のやり取りが好き

    1
    投稿日: 2009.10.06
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    ほわ〜とするけど それだけじゃないこの人の書くお話はいつもそうやさしい気持ちのときはとてもいいしかし なんか物足りない感じがするガツンとしたものが読みたいときもあるんだよそういうときには不向きかな

    1
    投稿日: 2009.10.05
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    鋭いのにほんわか。 ファンタジー色が強すぎなくて、でも現実的過ぎなくて、いい塩梅です。 とくに最後のザリガニの話が好きです。

    1
    投稿日: 2009.10.03
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    短編8本もので、どれもこれものんびりと不思議で面白かったです。 一番すごいのは7本目の父親ですが 話として好きなのは8本目。 人ではないものからの視点なのですが ここまで考えているのか、というw 父母息子、息子に捕まえられたザリガニ。 彼(?)の根性というか何というか…。 内容はさらっと読んでしまいますが非常に深刻で 最後なんかは多分感動すべきところなのでしょうが、何故か笑ってしまいました。 本人(?)が明るいせいでしょうか??

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    投稿日: 2009.09.27
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    「マイ・フーリッシュ・アンクル」「セイムタイム・ネクストイヤー」「バルタン最期の日」・・・・・・。この三作品には泣かされました。「セイムタイム・・・」のラストは、感動でぞわっと鳥肌が。「バルタン」では、本当にまさかザリガニに泣かされるとは思いませんでしたよ。こんなかっこいいザリガニ、私も飼いたい・・・! 「ポトスの樹」のクソオヤジも素敵でした。かっこいいじゃないか!ついさっきまで、「ポスト」だと思っていたのは秘密です。 そして全体的に幸せな話が多い中、「シンデレラのお城」だけは、他と違って何となく薄ら寒いものが残ったような・・・。その後この人たちどうしたんだろう・・・と考えると、何だか静かにぞっとします。

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    投稿日: 2009.09.07
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    やさしいお話。何かを無くして、そしてそれを、うめていく。自らの力と、周りのやさしさで。 ほんとに、『ザリガニの話で泣くなんて』だ。

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    投稿日: 2009.09.06
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    短編集です。 喜怒哀楽を満遍なくちりばめたような小説でした。 「ささらさや」を書いた方なので、手に取ったのですが、この本もとても好きな本でした。

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    投稿日: 2009.09.01
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    タイトルと帯に惹かれました。未購入。          ↓     ↓ 9/11購入しますた。でも帯ナシ。 まだ表題の「モノレールねこ」しか読んでません。

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    投稿日: 2009.08.23
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    俺たちザリガニは、たとえ命よりも大切な この両のハサミを失ったとしても、見事再生させることができる ……脱皮することによって。 人間もそうだといいのに、と思う。 傷ついた心とか、失くしかけた自信とか。 そういうものが、魔法みたいに、簡単に癒えてしまえばいいのに。 * 8つ話がある短編集。 どの話もほんわか温かい気持ちになれるものばかりだった。 表題作の「モノレールねこ」の由来を読んだときには 「あぁなるほど!」とものすごく納得すると共に、 作者のセンスに拍手を送りたくなった。 どの話も印象的で、よくできてるなぁと思った。 「ポトスの樹」のお父さんには苛々したけど、最後のオチで納得。 どれも好きだけど、「モノレールねこ」 「セイムタイム・ネクストイヤー」「バルタン最期の日」が特に好きだった。

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    投稿日: 2009.08.11
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    不器用だけど一生懸命生きている人たちの絆の物語。温かい気持ち、切ない気持ち両方を味わわせてくれる短編集。優しいだけではなく、ほんの少しの毒が丁度良いスパイスにもなっている。そのおかげで登場人物たちが、私にとって近しい存在となっている。「モノレールねこ」 ねこのふてぶてしさがラヴリー。「マイ・フーリッシュ・アンクル」 主人公の女の子がドライすぎない???と思いました。叔父さんには胸が熱くなりました。「シンデレラのお城」 不器用すぎて切ない。。。「セイムタイム・ネクストイヤー」 苦しいけれど優しい。「バルタン最後の日」 1カ月ほど前まで家で飼っていたのでかぶりました。こういう最後ではなかったけれど。

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    投稿日: 2009.08.06
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    短編集。 何かを失うという共通点を持ったお話で、 簡単に読めるのに、不思議な世界に引き込まれて あったかい気持ちになる。 現実的なものに答えを求めすぎてしまいそうなときに 気持ちを取り戻させてくれる本。

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    投稿日: 2009.07.29
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    塀の上に乗っかってるねこがいる。 けど太りすぎて、お肉が塀からはみ出して垂れてる。その様を表して、「モノレールねこ」。

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    投稿日: 2009.07.29
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    人とのつながりを書いた短編集。表題の「モノレールねこ」もだけど、子どもが主役の短編での、子どもならではの心の揺れの描き方は素晴らしい。一日で読めてしまうけど、何度も読み返したくなる。文章がユニーク。

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    投稿日: 2009.07.26
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    すごくすごく穏やかで、でも、とてつもなく切なくて、だからこそ、じんわりと優しいお話ばかりの短編集。 これだから、加納朋子が好きなのだ。

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    投稿日: 2009.07.22
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    短い話が、何個も入っている本なのでスラスラ読める。 一つ一つの短いストーリーの中に著者が伝えたいことが詰まっている感じがする。

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    投稿日: 2009.07.16
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    不細工な猫に惹かれてジャケ買いならぬ装丁買いしましたが当たりでした。面白かったです。著者は北村薫さんを敬愛しているそうで、なるほど、という作風。北村薫作品が好きな人は、好きだと思います。静かで穏やかでしみじみと嗚呼、と思うような、短編が集まった本でした。他の作品も読んでみようと思います。

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    投稿日: 2009.07.08
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    購入時、この本には帯がついていました。曰く、 「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」(解説を書かれた方のご意見) 読了後の、わたし。心からこれに同意したいと思う。ええ。 この作家は、思いもよらないところで人を泣かせるのが上手いと思います。ほんとうに。 個人的には、「バルタン最後の日」だけじゃなく「モノレールねこ」「パズルの中の犬」も気に入りました。 ・・・が、よくよく読み返してみると、この本は他の加納作品と違う。 「掌の中の小鳥」の泉さん、「駒子」シリーズの瀬尾さん、「陶子さん」が出てくるシリーズの萩くん(ラインナップで私の好みが丸見えです)、といった いわゆる「探偵役」が不在なのでした。 つまるところ、カテゴリが「日常ミステリ」ではなくなっているきらいがあるのですが…… 悪くないです。日常ミステリと並行して、こんな本も増やしてほしいかも。 持ち味の「どこか現実的」な部分もしっかり健在ですし。 ザリガニのおかげですね!

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    投稿日: 2009.07.04
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    ほんわか短編集。 ちょっと物足りなさを感じるけど、電車移動中とか サクッと読むにはちょうど良い清涼剤になるかな。

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    投稿日: 2009.07.03
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    8扁のお話が入ってます。 タイトル気に入って買ったのですが、期待以上でした。ほんわり。じわり。涙が出ます。本当に。

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    投稿日: 2009.06.27
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    かわいらしく優しくて、でも、心が痛む本。短編集なので、好きな話もあんまりな話もあったけど、読んだ後、心が浄化されるような気持ちになります。ザリガニの話。好きだなあ。ちょっと都合よすぎるような気もするけど、でも、好き。

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    投稿日: 2009.06.25
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     このねこのなまえはなんですか?  紙を細長く折りたたみ、首輪が二重になったところに押し込んでおいた。  ねこは逃げもせず、ごろりと寝返りをしただけだった。  何日かたって、またあのねこがやってきたとき、とっつかまえて首輪を調べてみた。すると、ぼくが入れたものとは明らかに違う紙がはさまっている。  どきどきしながら紙を開いた。するとそこにはただひと言、こう書かれていた。  モノレールねこ  ぼくがフランス人だったら、「ブラボー」と叫ぶところだった。  何というすばらしいセンス!どうしてモノレールかなんて、わざわざ説明してもらうまでもない。塀の上に坐って、両脇から垂れた脂肪でがっちり塀を摑んでいる姿は、まさに「モノレール」以外の何者でもないじゃないか? (「モノレールねこ」本文p.18-19)

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    投稿日: 2009.06.21
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    同じく加納朋子からもう一冊 こちらは完全に短編集。もともと短編集が好きなこともあって こっちの方が好み モノレールねこのネーミングセンスは素晴らしい 日常の謎をほのぼのと読ませます。 バルタン最後の日なんか、妙に泣けてくるし… 一篇一篇は佳作止まりで、スペースの方が評価高いのかもしれないけど 個人的にはこっちの方が好き

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    投稿日: 2009.06.19