
総合評価
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powered by ブクログついに手を出しました、黒手塚作品の白眉! 想像以上にブラックで惨いですが、やはり魅力的な作品です。名家に隠された翳……天外家狂っていやがるぜ。続きが気になる!! (何回か読んだ後改めて感想を書く予定)
0投稿日: 2021.12.21
powered by ブクログ戦後、帰郷した主人公を待つ天外家の人々。それぞれが秘密を持ち、中でもその出自が複雑な奇子。その存在は幸運か災いか。続きが気になる1巻。
0投稿日: 2016.10.09理想
想像以上の容姿を得ます 複数の事件やエピソードが平行して進むので引き込まれてしまいます。
0投稿日: 2015.07.03ストーリーは重く、そして暗いです。
「あやこ」と読みます。 時代背景が戦前戦後なので想像でしか判断できませんが 旧家で展開されるストーリーは古き良き?時代、このような状況が各地であったのであろうと思わせます。 現代とは全く違う日本の描写、その世界観にひきつけられます。 私生児という理由で蔵に閉じ込めて監禁、ある意味、虐待に近く(虐待ですが) 描写的にも現代で許されるのか分かりませんが 一般的に子供が読む漫画ではないです。 とくに近親相姦の描写(この漫画のテーマのひとつ) 私は今は中年なのですが、当時小学生で読んでしまいました、単行本も持っています。 妙に印象に残っていた東京裁判のシーン 子供(小学生)が人形を並べて、東京裁判ごっこ?をして遊んでいる 大人(兄):人形だとしゃべれないから裁判にならないじゃないか? ↓ 子供(弟):この裁判は何を言っても無駄なので人形でもいいのさ! このような感じのやり取りが随所に見られ、何度、読み返しても感銘をうける作品です。 漫画という範疇ですが、そのストーリーの秀逸さに直木賞をとってもいいのでは?という声もありますね。
0投稿日: 2015.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終戦から5年。淀山の大地主天外(てんげ)家の二男仁朗は戦地で通じたGHQの高官から、ある仕事を受ける。 それはある人物の死体を線路に置き、轢死と見せかける仕事だったのだが……。 戦後の混乱期に起きた国鉄総裁が轢死した下山事件などを題材に、田舎の大地主の血族が没落していく中で、土蔵の中に閉じ込められたまま成長した奇子の人生を描く怪作。
0投稿日: 2014.09.28なかなかおどろおどろしい
手塚治虫っていろんな漫画書いてたのね。 戦後の田舎の村社会が近親相姦までとかどろどろとした感じがよく描かれています。 最後まで読んでもほんとに救われない話ですね。 なんとなくほんとにあっても不思議がないような話のような気がしてきます。
0投稿日: 2014.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
手塚作品の中には「白」と「黒」がある。 児童向けはまぎれもなく白だが、 この作品は真っ黒で、ここまで人の業をいやしく描けるものかと 唸ってしまう。背けたくなるような理不尽な展開も多く 胸が苦しくなる。誰もが不幸であるが、 一番不幸なのは心が少女のまま成長を遂げた 箱入り(本当の箱入り)娘の奇子であることは 間違いない。
0投稿日: 2013.12.25
powered by ブクログ数年前に借りて読んだマンガ思い出しレビュー。 これも掲載誌はビッグコミックだったんですねぇ。 第二次大戦後の日本の世相を絡めながら、 因習に縛られた奇態な一家の姿を描く、ドロドロの愛憎サスペンス。 奇子(あやこ)自身は罪のない、かわいそうな少女だと思うが、 それにしても、欲望の赴くまま――っていうのが、 リアルなのかそうでないのか……とにかく、ちょっとヒキました(苦笑)
0投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログこんなに後味が悪いマンガはないです。 一番悪かったのは生き残ったお母さんだと思う。 大学のレポートの題材にできたくらい内容の濃い話でした。
0投稿日: 2012.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図 樋口毅宏の例の元ネタ集から辿ってきた。 1話だけを読んだ時は「戦後間もない旧家の家庭内ドロドロ悲劇」のような展開になっていくのかと思っていたら、1巻時点でどんどん規模が大きくなっていって。 『アドロフに告ぐ』に雰囲気は似ているのかな。 アレよりもっと人間の欲望が混ざり合っているけれど。
0投稿日: 2012.04.16
powered by ブクログ大傑作でしょ、これ! 読む前はあんまり期待してなかったけど、全3巻で山崎豊子並の重厚さ。もうお腹いっぱい。一応あらすじ(wikiから)は、 昭和24年、戦争から復員した天外仁朗はGHQの工作員になっていた。ある時、命令で共産主義者の男の殺人(通称 淀山事件)に関与する。その男は、自分の妹の天外志子の恋人であった。 さらに事件関与後、血のついたシャツを仁朗が洗っているとき、知恵遅れの少女お涼と、自分の父親と兄の嫁との間にできた少女 奇子がそれを見てしまう。仁朗はお涼を口封じのため殺し逃亡する。奇子は一族の体面のために急性肺炎で死亡したことにされ、天外家の土蔵の地下室に幽閉されたまま育てられるが… となってるけど、これじゃ全然面白さ伝わらない。もうこの面白さは自分で読んでもらうしなかいよ。
0投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
手塚治虫の描く女ってこんなに色っぽかったのか 奇妙な人間関係の連鎖で一族が潰れる様が綺麗に描かれていたと思う ラストの洞窟で奇子だけが生き残ったってのも皮肉が効いててすごくいいオチだし、最後のお母さんのセリフも虚しさを一層引き立てていた もっと長編になる予定だったらしいが綺麗に終わったなと思った
0投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ今の時代という視点からみると、非常に”陰惨”の一言だと思う。 自分の見たこともない時代を描ける手塚治虫氏が、生きて感じてきた時代の話なのでこの設定や社会情勢は非常にリアルで緻密な感じがする。 そこに変わらず存在する、人間の欲望というものが加われば… 最初に書いた”陰惨”は間違っていないと思うが、もし自分がその時代に生き、天外家に生まれていたらと想像してみると登場人物のどの生き方も異常と片付けられない気がしてくる。
0投稿日: 2011.12.26
powered by ブクログ登場人物がみんな、なんてサイテーな人たちなんだっ!!! と思いつつ、なんか気持ちがわかるような気もする。 このドロドロさは怖い。
0投稿日: 2011.11.12
powered by ブクログ終戦直後から始まる天外一家のお話。 またこの一家がものすごい問題多いのだわ。 一家を主体として多岐にわたる人間模様がスゴイ!! 果たして奇子の運命はいかに・・・
0投稿日: 2011.06.27
powered by ブクログ「キコ」って読んじゃうよね、アヤコです。あったのかなーっていう昭和初期らへんの陰惨な一族模様、人生に翻弄されるアヤちゃん。横溝作品でもそうだが、人間てこんなドロドロ感が嫌いではない。ドキッとさせられる世界観に引き寄せられ、不幸なアヤちゃんにちょっぴり恋をした。嗚呼っ。
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログこれは凄くいいね。 田舎で生まれ育った身としては、こういう地方社会の闇みたいのを(今思えば)垣間みてたので、リアル。 小学校の同級生に被差別部落出身の子とかいたわぁ
0投稿日: 2010.06.29
powered by ブクログ晩年(?)の手塚治虫の作品は考えさせられるものが非常に多い。 もともと「命」とか「生命」とかをテーマに描いているが、 これはすごく考えさせられたし、すごく怖かった印象がある。
0投稿日: 2010.06.22
powered by ブクログ手塚治虫大して読んだことないくせにこれは読みました。 最後の方の奇子がとても良い表情です。めろめろ
0投稿日: 2010.04.06
powered by ブクログ日本は昔こんなだった…こんな暗い風習や差別が、もしかしたら今も田舎の田舎には残っているかもしれない。いや、まことしやかに行われているに違いない。人とは、時代とは、とても恐ろしいものだ。
0投稿日: 2010.02.12
powered by ブクログ恐ろしく美しくおとろしく不幸な奇子の話。 漫画でここまでのクオリティをだせるのは手塚さんだけではないでしょうか
1投稿日: 2009.10.25
powered by ブクログ霜川事件、三鷹事件、松川事件をうまく織り交ぜつつ、戦後史の裏面を鮮やかに綴った手塚治虫の裏代表作のひとつ。どこまでもどこまでも暗い話に関わらず読者をまったく離さないのは、確実に漫画の神様・手塚治虫の力の成せる技です。文庫本に収録されている橋本治の解説「少年だった大人はグロテスクを獲得することが出来るか?」も必見(『奇子』に触れられているのはごく一部ですが)。
1投稿日: 2008.04.24
powered by ブクログ売れすぎて困る。 そしてなかなか手に入りません。 馬場店に来てもし在庫があれば即買いをオススメします。
1投稿日: 2006.09.10
