Reader Store
虐殺器官
虐殺器官
伊藤計劃/早川書房
作品詳細ページへ戻る

総合評価

1165件)
4.2
439
397
169
35
10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり久々の再読。 まずこれがデビュー作ってのが、作家のセンスが計り知れない…。その世界観に圧倒的に引き込まれる。 難しい用語とかも多々出てくるけど、難解ではないから読みやすい。 考えさせられる事が多すぎて、言葉で感想を纏めるのが特に難しい作品。 ■言葉は毒にも薬にもなる ■他人の犠牲の上に成り立つ普遍の生活 ■罪と罰とは?そして赦しとは… ラスト、 ルツィアと対話できていたならば、ああはならなかったのだろうと思うと…うーん。 でも自分で決断を下したのだから、彼の物語としてはこれで良かったのかも。 しかし母の中に彼の姿が無かったのには、あまりにも物哀しい………言葉にならない。

    1
    投稿日: 2026.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    普段は抑制されている集団外への攻撃性・排除衝動を、言語フレーミングで解放することで虐殺を引き起こすジョン・ポール。利己的な遺伝子やサピア=ウォーフ仮説など、複数の理論を絡めた展開が読み応えある。 平和のための虐殺の輸出、善意と技術で設計された暴力の道徳的責任は誰にあるのか?重いテーマ。Audibleで耳読。

    0
    投稿日: 2026.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生々しく過激な表現にも関わらずどこか遠いところでただ見ているだけ、そんな感覚になる。すべてが一人称で語られるため、共感はなく物語に入り込む隙もなかった。主人公であるクラヴィスのライフグラフから作られた伝記を読んでいたのかもしれない。

    2
    投稿日: 2026.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現代が抱える問題を近未来の世界で見事に描ききっていて、考えさせられることが多かった。 決してスッキリする終わり方でもなかったところがまたこの作品としてはとても良い終わり方なんじゃないかなと思った。 ウィリアムズが終始ウィットに富んだ会話をしているのがずっと気になりながら読んでいた。

    1
    投稿日: 2026.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    26/05/02読了 ようやく読み終えた達成感。 外へ漏れそうな怒りを中に閉じ込めることでテロを防ぐ。だから内乱や虐殺を起こすというロジックを考えつくジョンポール、ひいては作者、に驚く。どうなってんの。

    0
    投稿日: 2026.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    理系研究者のこめかみに銃を突きつけて書かせた小説みたいだった。とにかく文章に色気がなさすぎる。 言葉を複雑な公式に当てはめてめちゃくちゃでかい白紙の解答欄を埋めてるようで読むのに苦労した。 人工筋肉なんかのアイデアに少し面白みは感じたが読後感に心に残るものはなし。 なぜ主人公がルツィアに心を奪われたのか、母を殺すと決めたことを引きずってるのかそういった心理描写がなさすぎて全くのめり込めなかった。 キャビアを初めて食べた時を思い出した。

    0
    投稿日: 2026.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとか虐殺器官を読みきった。 最後までSAN値をガリガリ削られ続ける作品だった。 ジョンポールと主人公が会話する辺りから 虐殺の文法を主人公が最後継承するのだろうと 予想したが、その通りだった。 救いがないのが主人公もジョンも正気で 犯行動機が愛する者の喪失ということだ。

    0
    投稿日: 2026.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもしろかった。 SF小説でありながら、情景や心情がリアルで その圧迫感に終始圧倒させられる。 作中では、子どもを殺しても罪悪感を抱かないようにする科学技術によって、虐殺が可能になる。しかしその「感じなくて済む」という状態を自覚した瞬間に、逆説的に罪悪感が立ち上がる。 残された者には想像しかない。そして地獄は、いつだって内側に存在する。 人は結局、選ばされる。自由であるはずの選択は、不自由という結果を引き受けることと引き換えであり、そこには逃れようのない責任が伴う。それでもなお、自分を損なわないためには、選ぶしかないのだと思う。選択肢が多いほど自由に見えて、実際には守れるものは限られている。だからこそ、自分が何を大切にして生きるのかを問わざるを得ない。 良心は殺意と同じくらい感情的な反応である、性悪説を気取っていれば頭が良く見える、かなりくらってしまう言葉であり、良心のために殺意を想うことを、私も誰かに許してもらいたくなる日はくるのだろうか。

    6
    投稿日: 2026.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もはや伝説と言っていい早世の作家伊藤計劃のデビュー作。虐殺の文法によって世界中で内戦が起こる近未来を舞台に、主人公であるアメリカの諜報軍人は自ら発見した虐殺の文法を駆使して内戦を引き起こす謎の男を追う。 個人認証技術やバイオテクノロジー技術など細かな描写がリアルで近未来SFとしてめちゃくちゃ面白い。そして、ここで描かれる世界は今の現実を予言しているようにも見える。核爆弾の使用のタガが外れていたり、戦争がアウトソースされていたり、アメリカの介入が混乱を生んでいたり、認知戦が虐殺の文法のように思えたりと今と重なる点が多い。 トランプにも習近平にもプーチンにも自らの物語があるのだろう。それが虐殺の文法とならないでほしい。

    1
    投稿日: 2026.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の思考は、言語や環境といった構造に強く支配されている。 自分の意思だと思ったものが、構造によって引き起こされたものであるかもしれない。 それでも、人は自分は選択の主体であるという感覚から逃れることはできない。構造によって導かれた選択だとしても、その責任を引き受けなければならない。 この自由意思による選択が、どこまで主体的であるのか、その純粋性によらず人はその責任を、罪を、背負わざるを得ない。

    0
    投稿日: 2026.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    AIがジェノサイトが好きならこれもって言って進めてきたから読んだが、全然違うじゃん。。。 まぁこれはこれで面白くはあったが。

    0
    投稿日: 2026.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人類としての暴力の発散の話。 昔、読んでとんでもなく面白かった記憶があり再読。 時代を経たせいか年を取って色んな作品に触れたせいか、昔ほどの衝撃はなかったけど、充分面白く再読して良かったと思えた。 p. 52 「地獄はここにあります。頭のなか、脳みそのなかに。大脳皮質の襞のパターンに。目の前の風景は地獄なんかじゃない。逃れられますからね。目を閉じればそれだけで消えるし、ぼくらはアメリカに帰って普通の生活に戻る。だけど、地獄からは逃れられない。だって、それはこの頭のなかにあるんですから」 「天国もそこにあるのかい」 p. 392 スペクタクルとしての戦争は、常に必要だ、と。どこかで戦争が起こっているということ。とりわけ、どこか自分とは関係ない場所で悲惨な戦争が起こっているということ。ぼくらはそれを意識し、目撃することで、自己を規定することがはじめて可能になるのだ、と。 敵があって、国家が団結する、という古めかしい話ではなかった。海の向こうに、漠然とした戦場が広がっていること。戦争が、ショッピングモールのBGMのようにサラサラと、どこかから聴こえてくること。二十一世紀のわれわれには、そうした世界の在り方が必要だ。

    0
    投稿日: 2026.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アメリカ暗殺部隊の大尉の視点で描かれる、ある種の終末世界。 9.11が起きた後の近未来が舞台。 「虐殺器官」の正体も、黒幕の目的も、フィクションだと分かっていてもあり得てしまいそうに思える。SFを読んでいて面白いと思うのは、フィクションの中であり得ないとは言い切れない世界が描かれるときの、背筋が凍るような思いを感じる瞬間だと改めて思った。 主人公は、あらゆるテクノロジーで心身のダメージを軽減しながら、戦争や紛争が起こる地帯へ潜り込んでいく。その無敵感はある種爽快でもある。一方で、敵地にいない間は、自分自身の罪について自問し続ける「地獄」の時間を過ごし、罰されることを望み続ける。 最後は想像外の展開で驚きもありつつ、虚しいような気持ちも残る。今の私たちの平和が何によって維持されていて、それがいかに脆いものかを思い知らされる。

    1
    投稿日: 2026.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今の私には少し暗すぎた 好みではなかったが評価されている理由はわかる 虐殺や紛争、テロ。遠く離れた世界の出来事だと感じている自分がいるのでハッとさせられる描写は多かった。

    0
    投稿日: 2026.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと夢の中にいるような気分にさせつつ、アクションの描写も面白い!途中ダレて、あれ評価いいはずなんだけどなーと思いながら読むと最後が面白い!いい作品でした

    0
    投稿日: 2026.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョン・ポールがどうやって虐殺を引き起こしたか明かされたときにタイトルに合点がいって、虐殺器官と形容した作者に感服した。 エピローグのこの世界観の閉じ方が衝撃的ですごく良かった。ネームドの同僚が生きていたとしても、クラヴィスは同じ選択をしたんだろうなぁ…

    0
    投稿日: 2026.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    評価が高いのにこんなはずは無い!と思い、2周連続で読了したけれども…つまらなくはない、としかならなかった。 全体を通したテーマである死生観と責任以外に、各章で全体主義・進化・自由と色々な味付けが出てくる。それがまたある程度大きく扱われ過ぎな感じがする。 作中にも書かれているが…全体主義ならジョージ・オーウェルを、進化ならドーキンスやグールドを、自由ならハインラインを読んだ方が分かりやすいし読みやすい。 言ってしまえば「それらを読んで考えた僕の最強の二次創作!」って感じにしか受け取れなかった… ファンの方、伊藤先生、すみません… 面白くないけどつまらなくない、で星1 自分に合って無いけど評価は本物だよね、で星1 合計星2になりました たぶん、最後に載っている円城先生との対談の中で「ガジェットや機関の名前を考えるのが好き」と書いてあったのがこんな感想になった理由の1つかなぁ? SFは想像上の団体やガジェットが出てくるのは当たり前なんだけど、この作品だと細々説明が多くて、SF的な嘘くささがモリモリ増していく気がしました。 本文読書中に感じていた「なんでこんなに脚本ぽいの?」という謎も、最後の対談を読んで納得した感じです。

    3
    投稿日: 2026.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初と最後が面白い、途中の怠さも良かったと思わせるくらいとにかくラスト30ページくらいから面白いのでつまらんと思ったらそこだけでも読んでみると良いのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2026.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    アメリカ情報軍のクラヴィス・シェパードは、日々暗殺任務をこなしながら、自らが生命維持装置を止める決断をして死なせた母親への罪の意識を持って暮らしていた。そんな中、大量虐殺の地に必ず現れ、捕まりそうになると姿をくらます男、ジョン・ポールを捕らえるため、チェコに向かうも、罠にはめられて逆に捕まってしまう。現れたジョン・ポールが語ったのは、人々を大量虐殺へと導く「虐殺の文法」の存在だったーーー。 軍や戦争に特化したSFものということで、読んだことのないジャンルだったが、特に後半はどっぷりハマった。虐殺の文法、愛するものを守るための虐殺など、身近ではない題材だったが、我々先進国に暮らすものがあえて目を背けているかもしれない現実に切り込んでおり、決して無関係な話ではないと感じた。人間には選択する自由がある、そして選んだ自由によって犠牲になる自由もあるということは、当たり前のようで当たり前でないと心に留めておきたい。

    0
    投稿日: 2026.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一生本棚に置いておく。今、世界がこうなっている時にこそ、読んで欲しい。 「小説はラインマーカーを引いたりするのではなく印象で楽しみたい。実用書とは読み方が違うよね」と夫と話した直後でした。メモして大事にしたいフレーズがこんなにもたくさん出てくる。読書メモがパンクしてます。 優しく、大きな叫びはなく、そこに世界があり社会構造があり、人間の脳と感情と肉体としての構成物があり、情報と歴史があり。 ただ静かにすぐそこに、体内に、あらゆるところに地獄がある。 どうしたらこんな文章が書けるんでしょう。伊藤計劃さんの本、全部買います。 15年ほど前になんとかなく手に取り、ずっと実家の本棚に置きっぱなしにしていた物騒なタイトルの文庫本を、今読んだことに意味を感じて感謝を。

    1
    投稿日: 2026.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    よく読みこなせなかった。 言葉は進化の適応によって発生した器官で、この器官を用いて虐殺を引き起こすという構想自体はわかるんだけど、ジョンの動機はすごく弱い気がする。主人公のトラウマがある一方で、自身は冷酷になる調整を受けたと言って敵を殺すし、かなり乖離している。近未来的な雰囲気はすごく好きだが、虐殺を生み出すとされる言語もフワッとしているし、読み応えはあるけど満足感はない。

    0
    投稿日: 2026.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アクション小説の持つ臨場感のあるハラハラドキドキ感という側面と、哲学・思想書の持つ深い思索へと読者を導くトリガーとしての側面、加えて、近未来のアメリカを舞台にしたSF作品としての側面もある多面的な作品。 内容を噛み砕くのに、そして自分自身の意見を形作るのに、もう少し時間がかかりそうです。 また、本題からはややそれますが、ところどころで登場する軍事アイテムが興味深かったです。 なお、残酷な描写が苦手な方は注意が必要かもしれません。

    5
    投稿日: 2026.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ジャーナリズムからスルーされた虐殺の悲鳴は、ネットの海に埋もれてしまっていた。取り上げられる主要な残虐行為以外は、さして注目もされないウェブページとしてアーカイヴされているにすぎない。情報を発信するのは容易だが、注目を集めるのはより難しくなっている。世界は自分の欲する情報にしか興味がなく、それはつまり情報そのものは普通に資本主義の商品にすぎないということだった。

    0
    投稿日: 2026.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SFものを久しぶりに読んでみたが、とても惹き込まれた。言葉選びも秀逸で印象に残るフレーズがいくつも、あっという間に読み終えました。

    0
    投稿日: 2026.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近未来の舞台設定、それに対する武器等の詳細な記述にメタルギアファンとしてめっちゃワクワクした。虐殺器官の意味がわかった時の感動もすごく、最後まで楽しんで読めた。が、台詞回しや描写がややカッコつけすぎな気がして、変なところで気を取られてしまった点がマイナス。

    0
    投稿日: 2026.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難しくて理解できなかった。こういう小説をうまく咀嚼できるようになりたい。 冒頭の死の世界の描写が印象的だった。

    0
    投稿日: 2026.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    虐殺という現象の本質を突いたような文脈に感じた。人間は大戦を経てより高度な文明を築いてもなお、本能には抗うことができず、むしろ知識や武器を得、進歩したことでより厄介で複雑な存在になっているのだろうかと考えました。

    1
    投稿日: 2026.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    紹介されないと自分からは手に取らなかったが、大変面白かった。 人間のこと、思考、価値観、嗜好、感情、確かにあり得そう。とってもあり得そうだ。面白い。 虐殺器官、あるかもしれない、本当に。そう思った。 冗長な直喩が多くて辟易する時もあったが、でも現実世界を皮肉った直喩はエッセンス的に面白くもあった。 要は私も気分屋だなぁ、と。笑 いろいろ考え方とか表され方、私はマッチした。だから面白かった。 最後の終わり方も、そうきたかぁ、と。 ある意味ワクワクドキドキするハッピーなSFと感情の方向性が違うだけのように思うから、ストーリー的には映画もできそう。 非常にスピード感があった。

    0
    投稿日: 2026.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    好きな感じの文章だけど 形容句が多すぎて、いや長すぎて 読み進めるのにえらく時間がかかる ストーリーに対し形容句が約75% なので集中して読むことが難しい本だった あと、冲方丁を連想させるなあ と思ってググったら、同じジャンルだった 是非、冲方丁のように歴史物も書いてほしい 若い頃はSFばっかり読んでいた気がするが 最近はその世界観に没入出来なくなっている 年寄りには歴史物だ

    0
    投稿日: 2026.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても好きな世界観のSFでした。 冒頭からとてと惹き込まれます。 メタルギアが好きな人にはかなり刺さると思います。 今の流行りや流れを見ると虐殺文法ってもしかしたら本当にあるのかもしれませんね。

    0
    投稿日: 2026.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いままでにない一つの概念を教えてもらった 生存のため人類が得た虐殺性と良心や隣人愛2つの矛盾した遺伝子 善悪以前に、事実としてDNAに刻み込まれたもの 自分の経験や価値観と生物としての素質の間で、何を選択するか、自由とは空飛ぶ鳥ではなく、個として考え行動した事に責任を持つ事 私たちは世界の一員でありながら実際に世界は誰によってどうやって進んでいってるんだろう。民主主義と言いつつも選挙で選んだ人間らの判断の裏にどのような思惑があるのは知り得ない。そこから来る無力感と気だるさ、さらには自己嫌悪感 話の規模がデカすぎるが故に、読了後はお手上げですと言った感じではある 下記良かった文章 『仕事だから。十九世紀の夜明けからこのかた、仕事だから仕方がないという言葉が虫も殺きぬ凡庸な人間たちから、どれだけの残虐さを引き出すことに成功したか、きみは知っているのかね。仕事だから、ナチはユダヤ人をガス室に送れた。仕事だから、東ドイツの国境管備隊は西への脱走者を射殺することができた。仕事だから、仕事だから。兵士や親衛隊である必要はない。すべての仕事は、人間の良心を麻痺させるために存在するんだよ。資本主義を生み出したのは、仕事に打ちこみ貯蓄を良しとするプロテスタンティズムだ。つまり、仕事とは宗教なのだよ。信仰の度合において、そこに明確な違いはない。そのことにみんな薄々気がついてはいるようだがね。誰もそれを直視したくはない』

    12
    投稿日: 2026.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    世界の紛争の原因について、新たな視点と仮説を持って書かれており、タイトルの意味が分かるとニヤッとしてしまう作品。新自由主義の個人化がもたらす利己的な社会の行末を妄想することができた。

    0
    投稿日: 2026.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ジョン・ポール」 「この男が入った国は、どういうわけか混沌状態に転がり落ちる。」 「この男が入った国は、どういうわけか無辜の命がものすごい数で奪われる。」  どこからが「わたし」なのか。この意思は、選択は、本当に「わたし」のものなのか。  いろいろと考えさせられた。これが『ハーモニー』に繋がっていく辺り、作者自身も答えは出ていないのかなと思う。もっと伊藤計劃さんの書く物語が読みたかった……。  昨今の世界情勢に通じるところがありつつも重くなり過ぎず、SF・ミステリ・ミリタリー小説として楽しめた。  人は見たいものしか見ない。ほんとうにその通りだと思う。

    0
    投稿日: 2026.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    対テロのための暗殺を仕事とするシェパード大尉。 重要なターゲットを追跡する中で、国家が虐殺によって滅びていく理由を知ることになる。 倫理的な問題、言語について、人類の進化と社会的要因などが複雑に組み合わされた物語。 単にグロテスクな描写に頼る作品ではなく、テーマがしっかりと考え抜かれていて非常に興味深い。 文章も巧みで、慣れない専門用語や概念が多いにもかかわらず、読み進めるのが苦にならない。 読んでいる最中は緊張感が途切れず、展開にハッとさせられる場面も多く、一気読みしてしまう力のある小説だった。

    29
    投稿日: 2026.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少し未来の科学が進んだ世界の軍隊の話です。 リアリティがすごくあるのと、ストーリーとキャラクターが上手いことマッチしていて、最初から最後までずっと面白かったです。 ただ、バイオレンスなシーンも多いので、好き嫌いが分かれるかもしれません。ただ、自分はおススメしたい一冊です。

    1
    投稿日: 2026.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自由とは何かについて、闘病中の作者による作品だからこそ理解できた気がする ラスト100ページでいろいろな話が繋がってきてとても面白かったが、自分の読解力がなく前半の話に入り込めなかった。何年か後に必ずまた読みたい

    1
    投稿日: 2026.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本を代表するSF作品という評価に偽りないと感じました。 SF作品の面白さは設定の作りこみ、本当に起きているかのようなリアルさにあると思うため、舞台設定から描写まで非常に緻密でした。 今の世界情勢についても考えてしまう嫌な読後感ですが、そういった目を背けたくなるようなテーマを扱うことこそSF作品の価値だなと感じました。 テーマとなっている虐殺器官の真相、主人公の葛藤、世界観の残酷さと、読んでいてちゃんと嫌な気持ちになる作品で、様々な観点から考えさせられる作品でした。 こんな世界になっていたら自分もそうしてしまうんじゃないかと思う場面が多々あり、そんな葛藤の気持ちもテクノロジーにより制御されてしまうという世の中の怖さも感じながら読みました。 結構なグロい・エグい表現があり、万人にお勧めできないのが難点とは思いますが、それを乗り超えてでも読む価値がある作品と思います。 刺激されたため、「1984年」など他のディストピア作品もいろいろ読み進めてみたいと思いました。

    2
    投稿日: 2026.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内戦や大虐殺の陰に存在する謎の男ジョン・ポールを追う、お話(?)。 近未来SF(?)作品。残酷なシーンや思想的な難解さもありながら、世界観に引き込まれて一気読みしてしまった。 ミーム、モジュール、虐殺の文法、マスキング。 完全な理解はできていないけども。 途中まで読んで、ぽいっと置いておいて年越してもよかったけど、何故だかぐいっと引き込まれて、読まされたという感じ。 読書熱高まった今年最後にふさわしい素晴らしい作品だったな、と思いました。

    1
    投稿日: 2025.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個人情報の管理が進んだ社会でアメリカ情報軍の暗殺部隊に所属する主人公が、「言語」によって虐殺を引き起こしていると考えられる人物を追う物語。 社会の設定が現代よりも進んだ管理社会になっているが、今の情報管理の流れを考えるとありそうだと感じる。そのような社会の中で足がつかずに犯罪やテロを引き起こすのは難しそうだが、そこの方法は準備されていて非常に良かった。 また表題の『虐殺器官』もそれ自体の明確な原理の説明はない(まぁそりゃそうか)が非常に面白い設定。言葉で虐殺が起きるなんて、なんて思うがちょっと前に読んだローティの解説本(100de名著)でも取り上げられていたから、受け入れられました。とても興味深く楽しい読書でした。

    42
    投稿日: 2025.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1.なにのために戦うか。 諸悪の根源のように描かれていたジョン・ポールにも、明確な行動原理があった。彼は「破壊するために戦った」のではなく、「守るために破壊した」。単純な善悪の対立ではなく、葛藤のなかで揺れ動く主人公クラヴィスを通して、それぞれの「正義」の輪郭を見ていく物語だった。誰もが誰かを守ろうとしているのに、結果として誰かを殺してしまう。そこに人間の矛盾が凝縮されていた。 2.SF的な要素 IDタグ、環境追従迷彩、人工筋肉……。「ありそうな未来」を想像させるテクノロジーの描写がリアルで良かった。倫理と科学がどこで交わり、どこで断絶するのか。虐殺器官という発想も、単なる空想のようには思えなかった。 3.戦争 9.11のとき、世界が終わるのかと思った。終わりに向かうのかと思った。でもそんなことはなくて、あのときの感覚はなんだったんだろうか。いまとなっては日本海にミサイルが落ちても他人事のように感じる。結局、自分にとっても国外で起きている虐殺については無関心かもしれない。 4.救い 国家から赦されることではなく、ルツィアから「赦す」と言われたいという願望は、彼がまだ人間であることの証左のように思う。 俺自身も「仕事とは宗教なのだよ」というセリフに共感する部分がある。仕事を信仰のようにすがっているが、本当はそんな抽象的な結果ではなく、ただ誰かに認めてもらいたいだけなのかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『虐殺器官』の“genocidal organ”は、人間の内側にある「虐殺を引き起こす臓器」──すなわち認知や集団心理そのものを指しているように感じた。 ジョン・ポールは「虐殺の文法」を操り、後進国での内戦や武装蜂起を恣意的に発生させていく。だが、プロパガンダや情報統制、戦意高揚のための国民精神統一など、現実世界にも同じ構造は存在していて、それらによって民意が扇動され、国家的犯罪へと進んでいった例は枚挙に暇がない。 民族浄化や歴史修正主義も、他者への憎悪と、同胞への強すぎる一体感の裏返しとして起こる。そして現代では、憎悪や対立でさえ「マーケット」になり、平和そのものはビジネスになりにくいという逆説がある。 その結果、平和と紛争のあいだに、どこか見えない「バランサー」がいるかのような感覚を抱いてしまう。 ジョン・ポールは、その世界のバランスを取る存在のメタファーであり、世界を俯瞰する知性そのものの象徴として描かれているように思う。 一方クラヴィス・シェパードは、感情調整を施された兵士として、麻痺していく神経と感情のままに戦場を見続けてきた。家族や恋人を失う経験を経て、彼自身もまた世界をメタに捉えるようになっていく。 ジョン・ポールとの邂逅を通じて、クラヴィスは次第に彼に共感し、その知性や世界との対峙の仕方を、どこかで自らの理想像として見るようになる。 だからこそ最後に、クラヴィスは「次のジョン・ポールになる」道を選ぶ。世界を破壊するのでも試すのでもなく、平和と紛争のあいだを振り子のように揺れ続ける社会を見守り、そのバランスを監視する役割を、自分自身の使命として引き受けたのだ。

    2
    投稿日: 2025.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「〇〇のジャンルが好きなんですよね~」という会話をしていると「じゃあ、これは読んだことある?」という流れで出てくるタイトルってあるじゃないですか。例えばSFなら「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」、「三体」、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」とか。色々。 これって、共通の話題を求めてるだけじゃなくて「もし、まだ読んでないなら読んだ方が良いよ!」っていう気持ちも結構あるんじゃないかな、と思っています。私、読書歴が浅いので、いつも読む本は人に教えてもらったものばかり。 「虐殺器官」もそういう「SF好きなんですよね〜」という会話の中で出てきそうなタイトルの一つだと思います。どっぷりハマり込んでいる読者が多数いる作品である事は、何となくネットを通じて知っていたのですが私は最近まで全然読んだことが無くて。 読んだことのある人たちの感想を見ていると「ゴア表現が強く、文体も独特なので人を選ぶ作品だけれど私は好きです」みたいなものが多い印象でした。文体が好きかどうかは自分で読んでみるしかないので読んで見たいという気持ちになりました。 読んだ後で気が付きましたけど、これネタバレ厳禁な作品でもあるんですね。それで「ゴア表現大丈夫ですか?」みたいな言い方になったんだなぁ、と思ったりもしました。「ゴア平気ならお試しになって!おすすめ」って私もパクって……もとい、そう言っていこうと思います。 サラエボで発生した核爆弾テロによって世界中で戦争・テロが激化し、いたるところで虐殺が横行しています。主人公はアメリカ情報軍に所属するクラヴィス・シェパード大尉。バリバリ現場任務をこなす軍人ですが、彼は言語学オタクかつ映画好きでとても「文系」なんですよね。この彼の一人称小説の文体が、まぁ良く喋る。脳内で、過去や現在のことを豊富な語彙でひたすら語り続ける。物語には実にSFらしい色々なガジェットが出てくるのですが、この独り言の間にそれらガジェットの緻密な説明も組み込まれていますから……このあたりの文体がとても人を選びそう。文体が重厚だけど、ライトノベルみたいなエッジもあって、超カッコいいんですよね。 でもそれって「親しみやすさ」と親しくないから…… また、彼は映画好きなので映画を絡めた比喩が本当に多いです。これも人によっては困惑の素になるかも。私、とりあえず「プライベート・ライアン」を観てみようと思います。(困惑していたのはお前かい) それはともかく、SFらしいガジェットが出てきてかっこいい小説なんで、ゴア平気ならお試しになって!おすすめです!(伏線回収) ふざけすぎましたが、SFらしい色々な兵器が出てくる本作、なぜこの文系の主人公を作者が据えたのか。この物語は争う人間の意思そのものを問うてくる内容にもなっています。「人の意思」って言葉の連なり、みたいなところがあるじゃないですか。 SNSやAIの言葉で翻弄されがちの現代にこの小説を読んで、色々と考えさせられることになる人はきっと私だけじゃないはず。 SF好きの共通言語的作品というだけではなく、優れたエンタメの面もあり、社会全体への問いかけにもなっている作品でもあると思いました。

    20
    投稿日: 2025.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SF小説は普段全く読まないけど、印象的なタイトルと評判の良さから、なんとなく気になっていた本。 いやー、面白かった。 SFと聞くと、自分のような文化に疎い人間には 『STAR WARS』や『ターミネーター』ような、無骨な機械と宇宙と大戦争みたいなストーリーをイメージしてしまうけれど、本作ではSF要素はあくまでスパイスとして盛り込まれているような印象。取り上げられている題材は、今の世界にも存在する諸問題や哲学に関連したもので、はるか未来の空想というよりは、隣り合った世界の話のようで、不思議なリアリティさも感じる。 タイトルの"虐殺器官"が何なのかについては、ネタバレにもなるので、ここでは詳しい言及は控えるが、この設定も現実の学問とマッチするようにテクニカルに組み立てられていて、よく練られていると思った。なるほど、これがSFの楽しみ方かー。 あまりの良さに次作の『ハーモニー』もすぐに読もうと決心。楽しみ。

    2
    投稿日: 2025.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読みながら、ノベライズ版の『PSYCHO-PASS』との共通点を感じた。『虐殺器官』風に書くと、語る内容は違うが文法は同じ様な印象。テクノロジーによる人間の制御を主題にしたSF的な世界観、静かでどこかグロテスクな文体、人文学的な引用を織り交ぜながら展開する物語。どちらにも、文学的マッドサイエンティストのような犯人が登場し、事件の裏でフィクサーとして暗躍する。 また、犯人と主人公の関係性にも通じるものがある。『虐殺器官』では「言語」を、『PSYCHO-PASS』では「犯罪係数」を軸に、正義と悪の曖昧な世界を描いている。物語の最終舞台が社会を支えるインフラ(人工筋肉製造工場/食料供給プラント)である点も印象的で、単なるサスペンスではなく、社会批評的なテーマが感じられた。 一方で、両作品の違いは黒幕の目的にある。『虐殺器官』のジョン・ポールは世界(愛する人々)を「守る」ために行動し、『PSYCHO-PASS』の槙島聖護は世界(社会システム)を「壊す」ことで人間を解放しようとする。槙島のカリスマ感も惹かれるが、ジョン・ポールのどこか人間味のある感じもいいなと思った。 結論、どちらも面白い。

    0
    投稿日: 2025.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    罪の意識が極端に低い主人公クラヴィスが虐殺を引き起こすポールと言葉を交わし、はじめて自由意志で選んだ行動。それは決して世界を守るためなどという単純な利他精神ではなく、結局は戦場を利用した母への贖罪という究極の利己主義的選択であると思う。 人類にとって言語は生まれながらに備わっている正得的能力なのか、環境で習得する後天的な能力なのか。種の存続のために人間が得た虐殺能力は時を超えて今も眠っているのか 結末も含めて、なかなかに危うい作品を読んでしまった。こんな物凄い作家が既に亡くなっているとは…

    2
    投稿日: 2025.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    哲学的な多い事に加えて、登場するワードも難解なのて読むのに苦労したがなんとか読了。面白かった。ジョン・ポールが戦争を誘発していた理由が気になりつつ読んでいたが「自分の国に矛先が向かぬよう憎しみの種を持つ国同士で戦争を誘発」だったのはなるほどと思わされた。最後シェパードは逆にアメリカを戦争の坩堝に叩き込んだ訳だが、そうなるともはや平和とは何処かの国が犠牲になる仮初の現実をそう呼称するしかないのかと何とも言えぬ気持ちになった。 好きなセリフはp263精神科医と主人公のシェパードの会話シーン『感情は理性をショートカットして即応性の高い判断を下します』

    1
    投稿日: 2025.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★4.5ですけどおまけで。 日本のレベルに収まっていないストーリー展開と設定、返す返すも惜しい作家を失ったなと。 ただ小松左京が感じたようですけど、全体として軸に据えた虐殺の文法が物語として大きく昇華し切れていない感が否めない。 才人なれどデビュー作であるという粗さであり、だからこそもっと読みたかったなぁ、この作家の作品を。

    0
    投稿日: 2025.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ストーリーは奇想天外でありながら、会話や深層心理は哲学的で理路整然としていてなかなか興味深く面白かったです。 ストーリー自体も面白いが、対話のやりとりも面白い。 未来の創造上のアイテムも描写が細かく目に浮かんできます。

    9
    投稿日: 2025.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    真ん中まで行く前に読むの止め(「ミーム」という言葉が出てきた時点で一気に読む気が失せた)。読むだけ時間の無駄。最後まで読めば面白くなるのかも知れないが、限りある時間を哲学書読むのに費やしたくない。

    0
    投稿日: 2025.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SFもので、そう遠くない未来のようで、描写もイメージしやすかった。 死の描写はちょっとだけグロい。 語り部である主人公の語り口がちょっとキザで鼻についた。

    1
    投稿日: 2025.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み慣れないSFだけど一気に読めた。おもしろ。 映画みたいだなと思った。主人公がアメリカ人だから? なんで主人公がチェコガールにそんなご執心なのかはいまいちわからず、アレックスが気の毒だった。

    1
    投稿日: 2025.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わたしにはキツかった。 ちょこちょこ読みするような小説じゃなかったな。 もー常にクラヴィスの心の声読んでて疲れたw また読める時がきたら読もうかなw

    0
    投稿日: 2025.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SF的アイデアも、物語も、文体も、完璧。 瀬名秀明が小林左京のトリビュートとして書いたミシェルを思わせた。(時系列的には逆だが。)

    2
    投稿日: 2025.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    虐殺器官 久々の★5つを付けました。もっと前にちゃんと読んでおけばよかった・・・ 既読の「ハーモニー」に至る前の世界。 暗殺を主務とする米国の特殊部隊の隊員が主人公。薬物とカウンセリングにより良心を封印し、紛争地域の紛争の首謀者を暗殺するミッションを淡々とこなしていく主人公。暗殺リストに常に存在するがいつも取り逃がしてしまうアメリカ人。そのアメリカ人が入る国では必ずジェノサイド(大量殺戮)が起こる。 人は何故殺し合うのか?殺し合うことは進化の上でどういった意味があるのか?そんな哲学的な問いを内包しながら追跡の物語は進んでいきます。そして、どうやって一人の人間が殺戮を誘発することができるのか?という謎も・・・ ポスト9.11の息が詰まるような管理社会を、最新の科学的知見に基づいたガジェットを駆使しながら、最新の脳科学やネットワーク理論の知見をちりばめて描いています。改めて本当に惜しい才能を亡くしたことを感じます。 SF好きの方には特にお奨めします。 竹蔵

    4
    投稿日: 2025.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容は戦争ものなのに、なぜか哲学的な思いを感じた。 個人を殺して望まなくてはならない暗殺機関に属する主人公は人としての思いが強いために、相手に一部共感したのだろう。 これがわたし。 これがわたしというフィクション。 わたしはあなたの身体に宿りたい。 あなたの口によって更に他者に語り継がれたい。 ━━伊藤計劃「人という物語」より    9・11を経て、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。 米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは? ゼロ年代最高のフィクションが電子書籍版で登場。

    24
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現実に起きかねない物語だなと思った もし誰かが何かの影響で道を踏み外しただけで世界の歴史が変わるのかもしれない 歴史だけじゃなくその人の未来や過去までも価値が変化するのかもしれない 小説、SFというよりある意味哲学書みたいな本だったな〜

    1
    投稿日: 2025.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中学生の時に、細かな組織の名前はざっくりで読んでもすごいものを読んだ…という読了感があったが大人になった今読み返すとこの本面白すぎないか!?とびっくりした 何度も繰り返される「地獄はここにあります、頭のなか、脳みその中に」というアレックスの台詞が印象的だし、ウィリアムズが最後に放った自分の世界を守るためにその下にある屍を無視すること、クラヴィスが後半に連れて何度も繰り返した人は見たいものしか見ない、知りたいものしか知ろうとしないという台詞が今の自分にとても刺さった…

    3
    投稿日: 2025.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    少し難しかったけど、面白く読めた。 虐殺器官、人々を虐殺に向かわせる言語というのは一体なんなのかはよく分からなかった。  核で地域が一掃されたあとの、世界が あ、使ってもいいんだ みたいになる感じが実際にそうかもしれない…という嫌な説得感がありぞくっとした。

    0
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数年前にトライしたときは難しくてリタイアしたんですけど、リベンジしてよかった…。 ラストは大抵の現実はどうでも良くなるくらいの衝撃を受けました。膝から崩れ落ちたSF。

    0
    投稿日: 2025.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆僕が最初にタイトルを見た時、10年前になると思うが、タイトル・作者名・装丁の無骨なカッコ良さに大変惹かれたことをよく覚えている。当時はコテコテの、メカがたくさん登場するSF、おそらくロボットかサイボーグかが「虐殺」を起こす物語なのだろうなと想像していた。多分「器官」を「機関」と無意識的に読み違えてたのだと思う。10年経ちそのイメージは誤りであったことが分かる。本書の核である、「虐殺」と「器官」の意味するところがつながった時である。そしてその時初めてこの小説にのめり込むことができた。 ☆「ことば」が人間の思考や行動に影響を与えるというアイデアから、オーウェルの1984年が想起される。ただ「虐殺文法」に関しては、フワッとした概念の記述があるのみで、もう少しそこに言語学的なリアリティと、深い創作を見たかった。1984年のニュースピークは、そう言う点で巻末に辞書やらがあったので感心したのを覚えている(学問的なリアルさがあるかは知らないけど)。 ☆なお、この作品は実際かなりのSFモノである。ただ僕がよく思い描いていたスターウォーズ的な無骨なメカメカしさはなく、「人工筋肉」やその他有機的な先進テクノロジーで造られた世界観があり、ちょっとグロくて、肉肉しい感触がある。 ☆話の納め方はすごい好み!久々に読後感に満足する小説に会えた。

    4
    投稿日: 2025.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白いけど疲れました。個人的な読後感ですが、押井守監督の攻殻機動隊の楽しさと疲労感に似てます。SFはほとんど読まないから、というのもあります。読むスピードも普段の倍くらいかかりました。でも面白い。

    1
    投稿日: 2025.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    残虐な描写が多すぎて、内容が入って来ない。 脳科学とか、心理学とか、いろいろ勉強してるんだなーっていうのはわかる。でも、主人公の後悔の気持ちはわからない。 母との関係性の描写をもっと丁寧に書いても良かったのでは? 考えられて書かれてはいるけど、個人的に好きじゃない作品だった。

    1
    投稿日: 2025.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    余韻の残る物語だった。 普段あまりSFは読まなくて、堅く難しい世界観の説明がなかなか入ってこなかったが、軍人である主人公の抱える罪への葛藤が丁寧に描かれていて良かった。 ☆3.0

    1
    投稿日: 2025.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このご時世に読んで欲しい本。虐殺器官・言葉。残虐性というのは誰しも持っていて、それが表に出てきたもの。ことばというのはプラスにもマイナスにもなるというのを思い知らされた

    2
    投稿日: 2025.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    (備忘)個人的初の伊藤計劃作品。妻が好きな作者ということで読みましたがとにかく脱帽。どんな生き方したら"虐殺器官"なんてタイトルが思いつくんだ。。SFとしても勿論面白いんだけど、虐殺ではないとしても何かしらの悪意が秘められた文法が現代でも流布されているかも。。と考えるだけで身震いする。とある方のブログにも書いてあったが、非正規雇用を派遣社員、売春をパパ活とオブラートに包むのも人の判断鈍らせる言葉として開発されたのだろう。言葉のニュアンスだけでなく、本質をしっかり掴むことが重要と改めて認識した一冊でした。何にせよもっと彼の作品を読みたかった。。

    5
    投稿日: 2025.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々に定価で購入。 生きているとは、私とは、言葉とは。 非常に難しい問題である。 利他的であり他愛的であることが全てではない。 後半から非常に良い。

    2
    投稿日: 2025.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難解な文章と哲学的な内容が相まって読むのに苦労したが、クラヴィス、ルツィア、ジョン・ポールの知的な会話は、読んでいて楽しかった。 これだけ他分野の専門的な内容を織り交ぜながらこのストーリーに落とし込むというのは難しいものだと思う

    3
    投稿日: 2025.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由とは、選ぶことができるということだ。できることの可能性を捨てて、それを『わたし』の名のもとに選択するということだ。」 良心と残虐性、利他と利己、世界に対してどう振る舞うか、世界がどう反応するか。 自由があること、選択すること、それによって負うべき、負うことが出来る責任の話。 海外、というか翻訳されたものに寄せた文体、漢字にセルフで振られるカナのルビ。テクノロジー、カルチャー、哲学、政治、社会、世界のさまざまなところから出来るだけ捨てずに『わたし』の名のもとに選択したディティールをサンプリング、というよりはそれらを可能な限りストレートに、「わたし」の思弁や思索、物語、芯の通った土台の上に全部乗せたような小説。作中に登場するピザに例えられる気もしたけど、それはやりすぎかもしれない。 ナイーブで淡々とした語りとは裏腹に、全部書く、という猛烈な熱量を感じた。「ぼくの物語」の最後の選択、そこで負えると思う責任には納得出来ないというか、今読むと特に少し甘いと感じるけれど、そこも含めてあつい小説だと思った。そのあつさというのはユースカルチャーに感じるそれと同じだった。「わたし」の「正しい」と思うことを、躊躇せずに全部やる、というのは「若さ」がもたらすもののひとつだ。そこには特有のあつさがある。 ユースカルチャーというのは、若者が参加し形成する、という意味でもあるけれど、それに触れている間は、年齢に関わらず「若く」いられる、あつさをもっていられるものでもある、そう思っている。だから、というとちょっと繋がらない気もするし、作者のことを考えると意味があり過ぎる気もするけれど、この小説もずっと「若い」しいつまでもあついのだと思う。 何回も序盤で閉じて積んでを繰り返していたけれど、「クラシック」と言われるような小説を続けて読んでいた流れでもう一度開いてみたら、想像していなかった読み心地で最後まで読めた。ユースカルチャーとしてのSF文学。あつかった。 - 「文明、良心は、殺したり犯したり盗んだり裏切ったりする本能と争いながらも、それでもより他愛的に、より利他的になるように進んでいるのだろう。」 SFは理想を提示することが出来るものだとも思っているから、それを提示したうえで、陳腐にもならない物語の終わりも読んでみたかった。

    15
    投稿日: 2025.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SF作品の頂点にして最高傑作。 この本に出会えて本当によかった。 壮大なストーリーに壮絶なアクション、衝撃なラストで全てが完璧。 伊藤計劃さんの作品にまた浸かることができたなら。

    3
    投稿日: 2024.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どこかで見た映画のようなシーンが多く楽しく読み始めたが、中盤ぐらいからハリウッド臭さが増してきて少し飽きてきた。それでも第五部のクライマックスの展開は読みごたえがあった。でもエピローグがダメだった。わずかに取り留めていたリアリティの糸がプツンと切れた。これじゃ魔法じゃないか。もう少し穏便で未来に不安を残すような終わり方のほうが良かったのではないか。

    1
    投稿日: 2024.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    社会の矛盾や歪みを生々しく描いておりたまらない。 人それぞれの矛盾した善悪や正義が蔓延っているこの世界はある種地獄と言えるかもしれない。 虐殺器官というこの言葉自体も余白があり、この不可思議さと作品全体の生々しさとグロテスクさが魅力。

    1
    投稿日: 2024.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SFの独自の言葉が苦手なんだけど、そんなことは気にならずにするする読めた。 作者、またはクラヴィスの圧倒的な思考に酔いそうになりながら。 ストーリー自体は複雑でも特別斬新でもないのに、心を捉えて離さない言葉にあふれていて、貴重な読書体験になった。

    13
    投稿日: 2024.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自国のために他国の命は犠牲にして良いのか。今の貴方の平和は誰かの不幸の上に成り立っている。 恵まれない途上国が先進国に対して起こすテロを防ぐために途上国は内戦状態にさせておく。そうすれば意識が先進国に向くことはない。 恐ろしいがリアリティのある論理。テロに対する最も恐ろしいSF的答えだと思う。 現代的価値観と1984年の融合。

    2
    投稿日: 2024.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊藤計劃の文、あまりの繊細さに身体が震える時がある。虐殺の文法、に何らかの法則が織り交ぜられるように、伊藤計劃の文法にも独自の音楽や匂いが宿っている。今の世界情勢と近く重い設定なのに、妙な爽快感と達成感が読了後湧いてきたのは、その文法のせいなのか

    5
    投稿日: 2024.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    無料体験中のAudibleにて。 本を聴く、という体験が初めてだったこともあり評価は難しいものの、結論微妙だった、、、 これ誰だっけ、このシーンどういう意味だ、となった時に読み返せないのは痛いし、特に本作のような入り組んだ設定が組まれているまのだと余計に。 本作はロケーションごとにシーンが分かれていたものの、それを想像したくてもどんどん読み上げられて自分のペースで楽しめなかったのもあった。 上記を差し引いても、特定のキャラへの思い入れも個人的にはあまり共感できず、、終わり方もああそうかと冷めてしまっていた(⌒-⌒; )

    0
    投稿日: 2024.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内戦や虐殺の場に必ず現れる男を追う近未来SF かなりハードな軍事ものだけど、主人公の一人称が「ぼく」だったりしてやっていることと内面のアンバランスさの描写が良かった

    1
    投稿日: 2024.04.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    表現力が逸脱である。伊藤計劃はすごい。何がすごいかって、こうして小説に、文章として言語に落とし込めていることがすごい。すごいから理解できない。しかし、とても惹かれる文章である。彼の言葉を理解するには時間がかかる。難しい。私の知能の未熟さを実感せずにはいられなかった。 読む時にものすごい想像力が必要だし、面白いと同時に大変に疲れた。本書はテロが背景となっているが、根幹は言語学である。「言語は思考より先行しない。」これがまさに虐殺器官の定義であり、言語学無くして本書は語れない。読了後は疲労と共に達成感を感じられるだろう。私は読了後、何か腹の底から湧き出るような、それこそ言語化できないような思考(感情)が私の中に存在していた。

    4
    投稿日: 2024.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    SFの皮をかぶった哲学小説。 自由とは、選択とは。テロ対策のため情報統制された世界で、ひたすら人間としてどうあるべきかを突き詰めていく作品だった。 虐殺を促す文法や、器官としての言語など、興味深い考察も多く、なるほどなと思わせる説得力もあった。終始難しい内容だったが、読む価値はあったと思う。

    21
    投稿日: 2024.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    戦争を引き起こすことができる構文。 9.11のテロは様々な作品で俎上にあがる問題である。その後の問題としてある種の風刺的な作品かと感じた。 戦争を引き起こすのは決まって人ではないか。その国の人間が望んで起こす場合にも他国との関係は切っても切り離せない。 そんな世界の情勢を考えさせられる作品だった。

    14
    投稿日: 2024.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルや表紙に何か特別なものを感じていたわけではなく、知人に教えてもらわなければおそらく手にとることすらなかったと思う。 ところどころでグロテスクな表現や受け入れ難い出来事が起こるがそれはこの作品において必要な残虐さではないかと感じられた。 良心とはなにか、残虐とはなにかといった価値観についてSFという思考実験を通して考えさせてくれるため、自分たちが当たり前だと思うものは結局周りの環境や見てきたものに左右される上で本当の正義とは何かわからなくなるのもこの作品の魅力だと思う。

    6
    投稿日: 2024.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夭逝した伊藤計劃の本、ハーモニーのほうがビビットに残ってる そうそう、戦争の最新化だ。心理技官。 虐殺の正当化、正義の暴走、、かな

    0
    投稿日: 2024.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    随所に出てくる描写が繊細でもあり、美しさもあった。 しかし小説を読み始めた私にはまだ難しかった。 匂いを感じ取れなかった。 でも、また読みたくなる作品でした。

    3
    投稿日: 2023.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ミッションインポッシブルを見ているかのようだった。 最後の戦闘の場面、クラヴィスとウィリアムズの撃ち合いの際、ウィリアムズの 「油っぽいビッグマックを食いきれなくて、ゴミ箱に捨てる世界を守る」という言葉が妙に刺さった。 多くの紛争が貧困地域で起こってる中、ビックマックを捨てるという過剰な豊かさを皮肉っている感じが好き。

    1
    投稿日: 2023.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    勧められなければ手に取るジャンルではなかった。一部グロテスクな表現はあるものの、それほどではなく読み終えることができた。立場によって変わる正義。正義とは何かを改めて考えさせる作品だった。

    12
    投稿日: 2023.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    物騒なタイトルと繊細な心理描写。荒っぽい戦闘シーンと知性溢れるやり取り。 ストーリーはもちろんだが、披露される知識や概念、考え方が非常に面白い。でも決して衒学的ではなく、その匙加減が素晴らしいと思います。

    16
    投稿日: 2023.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中までアニメ化したらおもろいだろな~~~ってな感じで読んでたけど、最後らへん凄すぎてアニメ化不可能の次元だった。 この人の小説もう読めないってまじで悲しい。

    3
    投稿日: 2023.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近未来のお話だけど、なかばもう現実になってるのでは、と思わせてくれる。、この未来が嬉しいものかは分からない。テクノロジーが進化しても人の心は置いていかれてるのかも。

    2
    投稿日: 2023.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    重厚な世界観を背景に繰り広げられるSFミステリ。世界観や設定に慣れてしまえば、ストーリー自体はシンプルなので意外と読める。 良かった点 ・ジョンポールの動機が納得できるものだった ・死にゆく者の描写が秀逸 悪かった点 ・虐殺の文法の詳細がない ・主人公が虐殺の文法を使う理由が不明

    2
    投稿日: 2023.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    オチが秀逸だがこの内容ならもう少し短くまとめてくれてもいいと思った 死への解像度が高くて、物語自体ではなく作者の追体験という意味では中々ない体験をさせてもらえた

    0
    投稿日: 2023.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    圧倒されるスケールとその深淵。 難解な文章の中に、考えさせられるものが存在してる様に思う。 この今の時期に読めたことを素晴らしいと感じる。

    3
    投稿日: 2023.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    虐殺器官 #読了 「虐殺」というスケールの大きさを越えた先にあった、虐殺に至る理由で伊藤計劃さんの発想の規模の深さに感服。 どうやったらこんなの思いつくの。 #虐殺器官 #伊藤計劃 #早川書房

    0
    投稿日: 2023.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    地獄は頭の中にある。だから逃げられないものだ── 現実は思考によって規定される。 人は見たいものだけを見て、他は見て見ぬふりをして生きている。 主人公はもはや“罰”を受けるために“罪”を犯す という選択をするしかなかったのでしょうね……。 まさに、“現代における罪と罰”といった表現が相応しい哲学性があり、文学としてとても繊細な作品でした。物騒なタイトルから血なまぐさい重厚な作品かと思いきや、いい意味で裏切られた感じです。いや、重厚なのには変わりないですが。 小説を読んだ後だと、この小説にはこのタイトルしかないように感じさせられます。 アニメ映画化もしていたのですね。 とても映画化には向かない作品だと感じましたが……。 お話しのあらすじ、内容にはここでは触れません。 読んで今の自分が何を感じるか。それを楽しんでいただければと思います。

    0
    投稿日: 2023.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を読んでいるのに、同時に頭の中で勝手に映像が浮かび、本を読みながら映画を観ているような、不思議な感覚に陥った。 ディストピア的な暗い未来は、妙に生々しく、ジョン・ポールの語る真意に対して、多少なりとも納得感を感じた自分に驚いた。

    1
    投稿日: 2022.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    購入済み。 2022.12.20.読了断念。 225頁まで読んだ。 私の読書力では理解不能。全く楽しめないし、言葉の意味が全く頭に入ってこない。 簡単なことを極力難しくわかりにくく説明しているみたいな文体(私にとっては) 225頁で、こりゃ苦痛だわ!とふと気がついた。 そもそも、作者の名前も読めないし。 一方で評価が高く、みなさん本書を楽しんでいるようで羨ましい。

    1
    投稿日: 2022.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ・面白かった ・これは加筆版だが、賞への応募当時はたった10日間でこれを書き上げたらしい。熟れた職業作家でもない、デビューさえしていない人間が。すごいことだ ・“推し”が、好きな作品としてよく名前を挙げるので、いつか読もうとおもっていた(…のが、2016年頃) ・作者が病気で亡くなっていること、遺作を後に円城塔氏が合作として書き上げていること、本作を含め何本か映画化されていること、これくらいの前情報 ・自分のSF経験は浅い。ハインライン『夏への扉』が面白かった。それくらい。日本のSF…星新一…銀英伝…?それくらい。 →インターネット曰く、米澤穂信『ボトルネック』、森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』、重松清『流星ワゴン』辺りはSFに分類していいらしい。いずれにせよ、触れてきた作品といえば、生活環境そのものは現代日本がモデルだったり、すこしふしぎ の範囲。 ・写実が凄まじい。SFってみんなこうなんですか?円城塔氏と連名のインタビューでも語っていたが、「設定こそSF」「固有名詞を考えるのが楽しい」を感じる。よくわかる。 自分の読書歴の範囲では、ライトノベル界隈でもよく「僕の考えたつよつよデバイス」が出てきた。みんなこういうところから学んでいたのか。 どれも、その技術がない我々に読ませる前提で、細かく描写してくれてありがたい。同時に、「なんかよく分からない機械をしれっと使いこなす」シーンも好きなので、もっと しれりと登場してくれても良かった。 眼球にスクリーンを貼るために、まぶたをクリームで保護するシーンが好きだ。 さや〈ポッド〉に愛着が湧く。 視線入力が廃れる理由に共感する。 SFって楽しいんだな、とおもう。 ・小松左京氏が、応募された本作を「(虐殺の言語のカラクリが語られないこと、ジョン・ポールの心理描写などの点で)説得力に欠ける」と評したらしい。 自分は小松氏の評を「敵対勢力とて理路整然たれ」「作者は、一分のスキなく世界を語る創造主たれ(それを作品に写せ)」ということだと理解した。しかし、SF小説斯く在るべし、という流派の違いであって、自分はそれらの点はこのままでとても良いと感じた。 例えば、カラクリは、仔細が書かれた時点で どんな内容であっても、読者に“虐殺の匂い”が現れないことをもって説得力が下がるばかり。むしろ語られずとも、読者諸君に、言語で駆り立てられた経験さえあれば十分に思えた。 ジョン・ポールの思想云々だって、彼の芯が(外見には)歪んでいてこそ、こんな形で表出するのであって、我々に理解できる理屈を持っていては困る。理解出来なさがリアリティでは? ・とはいえ、上記の評を受けて、第四章インド編が加筆されたなら、必要な指摘だったんだなぁとも思う 小松氏の作も読まねば。 ・日常から作中世界への没入に慣れるまで、エレクトロニックミュージックを流しながら読んだ。サブスクは、普段聞かないジャンルでも、必要なときに呼び出せて便利だなあ。

    1
    投稿日: 2022.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルとあらすじから、中二病的なSF小説だと決めつけて、ずっと読まずじまいだったけれど。 圧倒的だった、何もかもが。

    1
    投稿日: 2022.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内面描写も人物も良く描けている。 ただ、テロや紛争、虐殺を起こすのはどんな背景があろうと結局のところ個人のエゴに過ぎないと自分は考えている。 この物語は、壮大なスケールで描かれる主人公達の「言い訳」なのではないだろうか。

    2
    投稿日: 2022.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    以前から何度も耳にしていた「虐殺器官」をようやく読みました。 こんなSFをかける日本人作家がいるんだ!と読んでいたんだけど、もうおられないんですね。 何度も「これって外国小説の翻訳じゃないよね?」と思いながら読みましたが、すごくスケールがデカくて広くてクールな一冊

    1
    投稿日: 2022.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「作家刑事毒島」に作者の名前が出て来たので。 2冊目にして、心地良いことに気がつく。 文章が読みやすいのか。 ちりばめられた「昔」の話が知っている話が多いからか、 理解できているという訳ではないのだろうが、 するすると入ってくる。 9.11後、開発途上国で紛争や虐殺が多発し、 サラエボで核爆弾が爆発した未来。 アメリカの暗殺部隊の一人は、 何度殺そうとしても逃げられてしまう男を捕えるため、 昔の恋人に接触する。 紛争諸国に現われる男の正体は何なのか。 「作家刑事毒島」で語られたようなエポックメイキング的な衝撃や、 宮部みゆきをして「私には、3回生まれ変わってもこんなすごいものは書けない」と言わしめた「すごさ」は、 何だかピンとこない。 名作とはそういうものなのか。 よくわかっていないが、良い作品だということは感じた。

    0
    投稿日: 2022.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    レビューが非常に高かったので、この本を手に取った。表現力や描写は、非常に素晴らしかった。ただ、専門用語が多くあまり感情移入出来ず、読了するまでに相当な時間がかかった。理解出来たかは、わからない。多分、半分も理解出来ていないと思う。この作品を短期間で書いた作者の素晴らしい能力だと思う。この作品をすぐに理解できる読者も作者同様、能力者だと思う。

    2
    投稿日: 2022.07.21