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僕とおじいちゃんと魔法の塔 1
僕とおじいちゃんと魔法の塔 1
香月日輪/KADOKAWA
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総合評価

147件)
4.0
45
47
30
7
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    小6の龍神(たつみ)は、魔法の塔で幽霊のおじいちゃんに会い、やっと自分の居場所を見つける。 小学校校高学年から。

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    投稿日: 2011.09.18
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    結構面白い。 龍神くんがこれからどんな成長をするのかが楽しみ。 ただ友達にオススメするって感じではないかなぁー ちょっと薦めるにはストーリーが薄い気がするから。 あとがきで2巻はガラっと話しが変わるというので、それもまた楽しみだなぁ。

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    投稿日: 2011.09.13
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    子供向けの本だと思って読んだけど、結構楽しめました。 岬の黒い塔。そこに住むおじいちゃんの幽霊。少しずつ逞しくなる少年。 続編も読んでみようかな。

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    投稿日: 2011.08.28
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    昔、ベネッセで掲載されていたのを読んでいたので、とても懐かしく、嬉しくなって購入しました。 中身は雰囲気的に児童書っぽいけど、私の大好きな1冊です。

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    投稿日: 2011.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今年も夏の文庫フェアで、何を読もうかと思っていたところ、設定が面白そうだったので目に止まりました。 某、日本語が書けない作家の本のようなものをつかんでしまう可能性があるので、油断できません。 最近はできるだけ、書店で目を通してから買うようにしています。 (ここのところ「夏の100冊」などと選出されている作品は、レベルに差がありすぎます。「どれを読んでも当たり!」…なんてことが決してなくなってしまったのが残念でなりません) 話がそれてしまいました。 この本に目を通してみて、文章は若干ぎこちない感じでしたが、まあ許容範囲。 ちょうど、読んだところ(下記)が今の気分に合っていたので、購入を決めました。 ───── そう。陣内家の人々は考えもしないだろう。自転車で、一人で、ただフラフラとあてもなく彷徨うなんてことは。「あてもなく」というところなんか特に。  でも、龍神は「あてもなく」自転車を走らせることが好きだった。知らない道を走ることが、知らない町並みを見ることが好きだった。  知らない町角で自転車をとめ、おばあちゃんが一人でやっている雑貨店なんかでパンなどを買って、公園とか、海岸の堤防の上とかに座って一休みする。それがとても好きだった。(p13) 謎の塔に、死んだはずのおじいちゃんがいた!… なにか壮大な秘密があり、とてつもない冒険が始まるのだと思ってしまいました。 しかし実際には、全く予想と異なる話でした。 子供向けに書かれ、真っ直ぐ、大事なことを言葉にして伝える物語のようです。 道徳の授業で読むような、言ってしまえば「説教臭い」と感じる内容です。 非常にステレオタイプな家族、マンガでよく見る特徴的なキャラクター。 「キャラクター」という言葉を使ったほうがしっくりくる人物設定です。 マンガやライトノベルで育った世代の作者が、マンガやライトノベル、またケータイ小説を読んでいる世代に向けて書いた…という印象を受けました。 文章は児童文学というよりライトノベルに近く、セリフはマンガ的です。 そういうものが好きな層には受けると思います。 (そもそも、対象年齢がそのように設定されているんだと思います。チャレンジキッズ5年生に掲載された作品ですから) 読んでみて、「作家」が書く文章ではないな…と感じました。 作品の対象を考えてみると、わざとそう書かれているのかとも考えられます。 読みにくいことはないですが、好きな文体、表現ではありませんでした。 そもそも、私のような読者は想定されていないのだと思います。 最近文体に注目して読んでいるので以上のように書きましたが、想定されている読者層には全く必要のない情報でしょう。 作者が言いたいことを抽象化せずにそのまま言葉にしているので、大人には鼻につくところがありますが、こういった考えに初めて触れる読者には良いのかもしれません。 この作品を読んで、素直に「素晴らしい」、「感動した」と思える純粋な心を、正直うらやましく思います。 子供の頃に出会いたかったです。

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    投稿日: 2011.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「住む世界が違うのだ」 内容紹介です。 岬にたたずむ黒い塔。まるでお化け屋敷のようなその塔は、鎖と南京錠で封印されているはずだった。だけど、ある日、塔に行ってみると、そこには、僕が生まれる前に亡くなったおじいちゃんが住んでいた! しかもその塔には、もっと驚く秘密もあって……!? 幽霊のくせに(だからこそ?)ヘンテコなおじいちゃんとの出会いが、僕の決まりきった生活を変えていく――!!運命を変えられた僕のびっくりするような毎日がはじまった!! 上記の台詞はおじいちゃんのものです。 この台詞、胸にずどんと響きました。 そう思わないとどうしようもない人っていますよね。というか、おそらく家族だからこそ、「住む世界が違う」と云い聞かせるしかないのかもしれません。 他人であれば、縁を切って終わり。ですむのに、地が繋がっているが故にそう出来ない。 だって「血は水よりも濃い」ですもの。 ただ、最近香月作品ちょっと鼻につく。 これもなー、小学生が何言ってんの?って思います。 結局親が許さずに万が一どっかで龍神が補導されちゃったりしたら、同考えでも責められるのも、責任取るのも親でしょう。 自分ひとりで生きていけない、いかなる義務をも背負っていない子供が何言ってんだか。って思います。 たまたま、この龍神には人間ではない祖父が居て、たまたまその祖父がお金持ちで土地持ち家持ちだったからこそ、「逃避」することが出来た。 けれど、世の中にはこんな理不尽な目にあっても、それに耐えることしか出来ない子供ってたっくさんいるんと思うんですよね。 それに、これから先も親の保護下にいなくちゃいけない分際で「ここは自分の家じゃない」なんて本気で腹立つ。 この主人公(さっきから出てくる龍神(たつみ)のことです)、子供であることを差し引いても、嫌い。 そしてそれを許容する「おじいちゃん」も間違ってると思います。 話の内容は、香月作品らしいものです。

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    投稿日: 2011.07.15
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    薄い本なので、すぐに読めた。 おそらく初期の作品なんだろうなあという感じがした。 大人の立場から見て、身につまされるようなこともあった…けど、こんな子が学校にいたら大変だろうなあ。 おじいちゃんより、ギルバルスが好きです。続巻も読みたい。

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    投稿日: 2011.06.11
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    自立と反抗か。私の中にそんな心が芽生えたのは高校生のころだったかな。 小学生にして自我に目覚めた主人公、なかなかたくましく応援したくなる。

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    投稿日: 2011.06.08
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    途中まで面白く読めたんですが、後半、ファンタジーにしても全てが上手くいきすぎている感じを受けました。

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    投稿日: 2011.05.07
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    凄く良いこと言ってる! 言ってるんだけどさ…。 んー、若干押し付けがましい? ただ雰囲気とか、塔とかおじいちゃんとかは好き。 二巻に期待!

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    投稿日: 2011.05.02
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    以前読んで面白かった香月日輪さんの本です。 気になってたのですが、 他に読みたい本があったので 今まで先延ばしにしてました。 あまりファンタジーは好きではないのですが、 香月日輪さんの話は 主人公の成長の過程がきちんと書かれているので とても好きです。 「善=良い」は本当なのか? と悩むところは大人にも考えてほしいです。 きれいに完結してるけど続くんですよね。 どう続くんだろう?

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    投稿日: 2011.04.09
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    タイトルに“魔法”と付いているからファンタジーな話なのかと思いきや、ファンタジー要素もあるけど、正しく少年成長記だった。 考えさせられる内容。面白い。 2・3巻と続巻があるの知っていたけれど、この巻でキレイに完結してる。 「続巻は必要なの?」そう思えるからこそ、続巻が気になる。次は高校生!

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    投稿日: 2011.02.08
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    ちょい説教臭い。ある意味おじいちゃんも小学生を誘導していることにならないか?!自分で物事を判断していけるようになるには、も少し年齢が上にならないとできないと思う。ただあの家庭は息苦しい・・・。 世の長男さん、お疲れ様です。 私としてはファンタジー性をメインに持ってきてほしかったな。2巻に期待する。

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    投稿日: 2011.01.29
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    できた家族の中にいる自分。 その自分がそこにいることへの違和感。 小学生でそれを感じている彼は大人だと思う。 子どもだからこそ感じるのかもしれないけど。 ファンタジー?児童書?これはカテゴリーに分けるなら、 何のくくりなんだろう。 自分は自分、親の思う理想の子どもにはなれない、ならない。 最近こういうテーマの話をよくみかけるけども、 どうなんだろうな。

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    投稿日: 2011.01.23
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    塔を扱った小説を読みたいと思って手にとった本。 少年が「自分」を見つけ、親の価値観に縛られない生き方へ変化してゆく過程を描いた話。 私にもこんな時があったなぁ。 まだまだ悩む中学生に読ませたい。 個人的に興味深いのは、アイデンティティ形成の一つの形が分かるという点。 また、勉強するとはどういうことなのかという考え方が某塾によく似ていると思う点も面白い。

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    投稿日: 2011.01.18
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    家族にどことない違和感を持っている小学生の男の子が、おじいちゃんと出会って変わっていくお話。 2011/1/8

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    投稿日: 2011.01.08
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    サラサラと読める本。 ただ主人公の龍神の心境の表し方が所々ばらばらだったりして、統一性がないなと思った。 あと嬉しいときの表現が小6の主人公にしてはかなり幼稚だと感じた。 けど扱ってる話しの内容はとても考えさせられる。

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    投稿日: 2010.12.28
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    一気に読みことができた。 小説だけど、1人の人間としての生き方や、親としてのあり方など思った以上に学ぶ事も多かったです。 秀士郎の考え方や秀士郎との出会いで成長した龍神や信久の考え方に私も考えさせられました。

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    投稿日: 2010.12.08
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    【3巻まで読了】 小六の龍神(たつみ)は、魔法の塔で死んだはずの祖父と出会う。 その不思議な出会いで自分の生き方、考え方が広がっていく。 ・「いい人」ばかりの「自分の家族」 ・必ずしもいい事がいいとは限らない 『ボクがボクである事が大事』 何に振り回される事無く、ただ自分が自分でいる事。 それを教えてくれた秀二郎じー様の言葉は、厳しいけれど 本質をついていると思う。 続きを読むのが楽しみv

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    投稿日: 2010.11.08
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     妖怪アパートとは違って、一見幸せな家庭に起こるっていうところが、ミソ。  最近の若者向けの本は「自分は自分」というテーマがとても多い。 でも、あまりそれを持ちすぎてもイジメられるし、いろいろ複雑な様子で気の毒。  すっかり自分が親目線で読んでいる。それが残念。 功の気持ちもわかるしなー。 後半はそれでグっときた。 私は子供の巣立ちのときにこうやって背中を押してあげられるだろうか。

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    投稿日: 2010.10.21
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    小学6年生の男の子が<死んだおじいちゃん>と話しをすることができる。 この本を読もうと思った動機です。 私は、おじいちゃんに可愛がられてきました。 今でも遊んでもらったことを思い出すことがあるんですね。 最も心残りなのは、私の子供たちと会わせることができなかったことです。 この小説に出てくるおじいちゃんは、破天荒な芸術家。 男の子は、出来の良い弟と違って「おりこうさん」になりきれない。 このままでいいのかな? 日常生活に何か違和感を感じながらも漠然と暮らしてきた少年。 お化けのおじいちゃんの存在を知るようになり、一緒に暮らすことで彼の人生が一変します。 両親との葛藤や両親の気持ちの変化。 短いページの中にスリルとドキドキが詰まっています。

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    投稿日: 2010.10.19
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    龍神(たつみ)君。 魔法の塔でおじいちゃんに出会えて本当に良かったね。頭も身体も柔軟な時は短いんだから。私も一緒にあなたの世界を楽しませてね!?〜♪

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    投稿日: 2010.10.16
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     児童文学のようで、とても軽く読める文章でした。  でも、おじいちゃんの話には経験上、心を打たれました。  芸術家気質な自由な生き方は、現実的には難しいですが、「やりたいことを思いっきりやる」勇気が貰えたような気がします。  子ども視点からの話で、大人が本当にばからしく思えてきますが、子どもを一番想っているのは親なのだな、ということも最後の方で触れられていて、温かい気持ちになりました。  9割方、綺麗事で構成されている作品なので、あまり難しく考えずさらりと読んでしまうべきかも。

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    投稿日: 2010.10.12
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    請求記号:Fコウズ 資料番号:011139573 コメント;ばけもの屋敷に導かれた主人公 そこは亡くなったおじいちゃんが住んでいた魔法の塔だった。 日常と非日常の中で成長する主人公。 大人も昔は子供だった事を思い出させてくれる本です。

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    投稿日: 2010.08.18
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    読む本がなかったので家にあったのを読んでみた。 それなりに面白いけどやっぱりちょっと物足りない…と感じてしまう。 薄すぎて悲しい……

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    投稿日: 2010.08.14
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    “龍神は、秀士郎がいったい何を言いたいのか、よくわからなかった。でも、これだけはわかった。 秀士郎は、子どもに聞かせる話を差別していないのだ。 これがもし父なら、初めから「子どもはそんな話はしなくていい」「そんな馬鹿な話をするな」で終わってしまうだろう。そんな時、龍神はいつも話さないで終わらせないで、納得しなくても、もっと話して欲しいと思っていた。秀士郎は、そうしてくれるのだ。 「もともと人間というやつはな、平助で、残酷で、不器用で、馬鹿なんだ。それがガキなら、なおさらだ!だが、ガキだからこそしぶとく、力強いものよ。大らかに育ててやりさえすれば、その余裕の中で善も悪も溶かし合い、自分の養分にしてしまうんじゃ。だが、大人はそれを信じられない。なぜなら、自分らが堅苦しい生き方をしとるからだ。自分らにできないとこを、子どもができるはずがなと思い込んでいる。だから子どもにも同じく、堅苦しい生き方をさせたがる。『善は良い、悪は悪い』。なんと単純で、浅はかな考えか!!」 「えっ?ち、違うの!?」 「違うとも!!」 秀士郎は、きっぱりと言った。” 家族と会話をしていると、心のどこかにイガイガを感じてしまう龍神。 小学六年生の彼は、ある日不思議な塔を見つける。 そこにいたのは、昔に亡くなった父方の祖父の幽霊と、化け物ともいえる大きな犬。 不思議と謎に満ちた魔法の塔で、彼は少しずつ何かを知り、そして変わっていく。 彼の変化を恐れ止めようとする家族と、彼の意思。 貫くのは、どっちの気持ちか。 伝えたいことは伝わってくるけど、台詞とか、少し読みにくい。 小学生ってテンション高い……。 “「和人……」 別人のような和人が、そこにいた。あの朗らかで優しい和人とは思えない、温かさが感じられない眼差し。 龍神は、和人がなんのために父に告げ口をしたのかわからなかった。なぜ今、こんな目で自分を見ているのかわからなかった。 「びっくりしたぁ。あんなお父さん初めて見たよ」 怯える晶子に、和人が言った。 「龍神兄さんが、それだけ悪いことをしたってことなんだよ、晶子」 「そ、そうなの!?」 「そうでなきゃ、お父さんがあんなに怒るはずないじゃないか」 龍神は、絶句した。縋るように母を見た。 弘子は、龍神の頬に濡れタオルを当てながら、少し悲しそうに微笑んだ。 「あんなこと……人様の前で言っちゃダメよ」 母と、弟と、妹が、同じ目で龍神を見ていた。 それは、自分たちとは異質なものを見る目だった。 自分たちとは異質なものを嫌悪する目だった。 龍神は、血の気が引く思いがした。”

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    投稿日: 2010.08.13
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     『自分らしさ』とはという事を考えさせられた内容だったと思う。 読みやすい文面で、塔の風景など想像できる面が良かった。 龍神の成長が楽しみ。  

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    投稿日: 2010.07.25
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    主人公の龍神のように、10代で自分の考え方のルーツを知る、家族を含めて周囲と自分を客観的に比較する(優劣をつけるのでなく)、自分らしい生き方を見つけることができたら、どんなに良いだろうなと思いました。特に、家族の思想?からはなかなか抜け出せないしそもそも浸かっていることに気づかないだろうけど。魔法の塔でたくさんの書物、芸術に触れながら、幽霊のおじいちゃん、使い魔ギルバルスと暮らす龍神がちょっぴりうらやましく思いました。2巻の高校生編も楽しみ。

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    投稿日: 2010.07.20
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    親の言う事、学校が決めた事、本当に正しい? 誰かにとっては正しい道でも、それが自分にとって正しい道とは限らない。人は人、自分は自分。違っていて当然、同じじゃつまらない。そう、悪いことなんかじゃ決してないんだよね。私は随分大きくなってそれに気づいたけれど、龍神は人より少し早くそう気づき、自分らしくいることを決意し、成長していく。その過程が見て取れてなんとなく嬉しくて、誇らしくて、私も勇気付けられた。読んでいて温かくて元気になって、おもしろかった。そして何より、こんなおじいちゃんがいる龍神が少し羨ましくなった。

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    投稿日: 2010.07.18
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    ほのぼのとした読後感を求めて 手に取った一冊。 くだけたしゃべり言葉を 意識的に文中に散りばめてあり、 それが返って少々読みづらい。 自己の確立というテーマや、 バックグラウンドにある クラシックな魔法世界との ギャップのせいかな。 求めたものは満たされたけど、 巣立とうとする兄と、 保守的でそんな自分に不安を抱える弟とのやりとりが 尻切れトンボのように感じられて残念。 おもしろかったのに。

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    投稿日: 2010.07.16
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     100615~100616読了  妖怪アパートシリーズの作者のもうひとつのシリーズ。  劣等感を持った主人公の葛藤、おじいちゃんに会ってから新しい知らない世界に気づき、成長していく姿は勇気をくれます。  今流行りのモンスターペアレントも登場しますが、バッサリ斬って捨ててくれてスッキリ。 ~~ 引用 ~~ p38  ニヤリと笑ったその、何だかものすごく人の悪そうな顔に、龍神は人生最大の危機を感じて泣きそうになった。しかし、 「わしは功の父親、秀士郎。お前のジジイだヨ、龍神」  そういった男の笑顔が柔らかく溶けた。 p60 「『善は良い、悪は悪い』なんと単純で浅はかな考えか!!」 「えっ? ち、違うの!?」 「違うとも!!」  秀治郎はきっぱりと言った。 「善は良い、悪は悪い。世の中がこんなに単純に割り切れるものならば、戦争も貧困もとうになくなっとるわ! それでもなお大人共は、しゃあしゃあと言うだろう? 『善人であれ』と。よくもまあ恥ずかしげもなくこんなたわ言をほざけるもんだ!」 p112 「おお、そうだろうとも!」  秀士郎は人差し指をびしっと立てた。 「それが問題なのだ。龍神。この世で最も質の悪い人種とは『善人』なのよ」 「孤独を悪者だと思うな。孤独を嫌なものだと思うな。孤独とは、気高く、優しい友人だ。じっくり付き合ってみるがいい」

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    投稿日: 2010.07.11
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    児童文学と思って読まないのはもったいない。小学生の主人公・龍神の成長はもちろんだが、おじいちゃんの言葉のひとつひとつが意外に深くておもしろいのだ。自分自身を見失いそうになっている、ちょっぴり疲れぎみの大人にこそおすすめの1冊かもしれない。

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    投稿日: 2010.07.08
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    祖父の幽霊と出会ったことにより、自分で考えることに気づき、人より少し早い自立の時期を迎えた主人公。 世の中にこんな劇的な出会いがあるわけではなく、自ら気づくしかないんだが、この本がきっかけになればいいってことかなぁ。 品行方正、清廉潔白・・・一義的な面しか見えない家族の中で暮らすなんて息が詰まるだろう。 家族の中で期待されている「役割」を果たせないと気づいた時の悲しみは誰もが体験するしょっぱいものな気がします。 信久くんの強さが好もしい。

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    投稿日: 2010.06.06
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    主人公の少年・龍神が社会や家族とは違う自分を意識し始める巻。全ての思春期の子たちにこんなことが起きれば、少年犯罪はガクッと減るだろうに。 ちょっぴりさとうさとるのコロボックルシリーズを読んだ時のような、懐かしいキラキラ感を感じた。秘密基地的なとこと、人外魔境なところかな(笑) ギルバルスが素敵v

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    投稿日: 2010.06.05
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    2010.06.02 読了 妖怪アパートより子ども向け? なかなかのゆるい展開の中にもリアルに怖い子どもたちの残酷な面が書かれてて怖いです。さっくりと進むけど。 てか人間関係の紙一重的な危うさが怖い。思いがけずいい出会いもあれば、知らなかった負の一面を見せられることもあって。 たいがいの子どもは秀士郎じいちゃんには出逢えずに大きくなっちゃうんだよねえ。 でも人生を変える出会いは人それぞれあるからいいのか。 ギルバルスを撫でてみたい。

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    投稿日: 2010.06.02
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    香月さんなので児童書ですが、正直、この方の文章はわかりやすいし、哲学的なとこをがあるのではと思わせる人生観や人間の在り方が感じられます。 文章でも下手な言い回しをすればただウザいだけです。 これくらいストレートの方が文章の心がきれいに表現できると思います。 これをマンガの延長線のようだという方もいらっしゃいますが、対象年齢が大人のみだなんて言ってないから。

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    投稿日: 2010.05.31
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    「いい子」ってなんだ?から始まるお話は、6年生の陣内龍神が主人公。木漏れ陽の中に今日も静かに佇む岬の塔、そこは不思議な場所だった。何が不思議かって。そりゃ、死んだはずの秀士郎おじいちゃんがギルバルスなんて名前の犬と住んでいりゃ、それだけで不思議ってもんですよ。それだけじゃないのですがね。「そも、善とは? 悪とはなんぞや?」なんて言われながら、次第に考え方を変えていく龍神。子供を自分のアクセサリーくらいにしか思っていない親や押し売り的な善人の多い此の世の中、こんな話も面白い。

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    投稿日: 2010.05.31
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    小学生の主人公が祖父と出会うことで、自我を意識し人間的に成長するという内容は好み。 ただ、そういった心の成長の過程である「気付き」を「○○は××なんだ」と本文でそのままに書いてしまうのが勿体ない。一人称なのだから仕方がないと言えばそうなのだが、心の成長を口に出してしまうのは読者に対する説明臭くて私は苦手。 まあ「チャレンジキッズ」という雑誌に掲載されていた小説らしいので、それくらいの年齢の子には心の成長がどういうことか、分かりやすくていいかもしれない。

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    投稿日: 2010.05.22
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    題名にひかれて購入。小学生の僕がある日偶然見つけたお化け屋敷みたいな塔には亡くなったはずのおじいちゃんがいて、そこにはしゃべる犬もどき(!?)がいて!ここまで読んだだけでも先が気になりませんか こんな塔にいってみたい!目の前に映像が浮かんでくる、夏休みに映画館で観たいと思う本!特にギルバルスU^ェ^U(※実際に映画化されるかは知らないけど) 子供から大人へと半歩踏み出す難しい時期を描いている。次回作は、高校生になった僕と新たなキャラクターが登場するそう。これまた読むのが楽しみ。

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    投稿日: 2010.05.21
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    子供の生き生きとした感情とか、もやもや、物事に対する考え方、などなど本当によく伝わってくる。 毎回思うけど、香月さんの本は、なんと言うか人生の教科書とか、きっかけ作りみたいな感じ。 続き物らしいので楽しみ!

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    投稿日: 2010.05.21
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    面白かった~。 少年が大人に変わるってこういうのを言うんだろうね。 幽霊のおじいちゃんの粋な感じが素敵w

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    投稿日: 2010.05.20
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    岬にたたずむ黒い塔。 まるでお化け屋敷のようなその塔には 主人公の龍神(たつみ)が生まれる前に亡くなったおじいちゃんが使い魔のギルバルスと住んでいた… おじいちゃんと出逢い その塔の妖しく不思議な秘密に触れた龍神は 少年から大人への階段を登り始める 奇想天外な塔の世界 理想を絵に描いたような家族 相反するモノをぶつけ合い 現代人が見失った『何か』を訴えかけてくる1冊 完璧にハマりました! 痛快です! でも… おじいちゃんが龍神に語る言葉は kuroの心に深く突き刺さった 『もともと人間というやつはな、助平で、残酷で、不器用で、馬鹿なんだ。 それがガキなら、なおさらだ! だが、ガキだからこそしぶとく、力強いものよ。 大らかに育ててやりさえすれば、その余裕の中で善も悪も溶かし合い、自分の養分にしてしまうんじゃ。 だが、大人はそれを信じられない。 なぜなら、自分らが堅苦しい生き方をしとるからだ。 自分らにできないことを、子どもができるはずがないと思い込んでいる。 だから子どもにも同じく、堅苦しい生き方をさせたがる。 善は良い、悪は悪い。 なんと単純で、浅はかな考えか!』 『孤独を悪者だとおもうな。 孤独を嫌だと思うな。 孤独とは、気高く優しい友人だ。 じっくり付き合ってみるがいい』 『寂しいと思うことも必要だ。 悲しいと思うことも必要だ。 それらを養分にして、孤独の中で育ててみろ』 なんとも素敵な言葉です

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    投稿日: 2010.05.12
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    たぶん子供向けの本なんだろうけど、楽しく読みました。本来の対象読者は龍神(たつみ)君みたいになりたい!と思うのでしょうが、残念ながら私は歳をとりすぎでいて、龍神の成長を微笑ましく見守ると言う感じです。龍神が孤独は怖くないと言う部分では、かえって私の方が元気付けられてしまいました。子供なみの感性なのかな。

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    投稿日: 2010.04.19
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    職場の友人が、長女に読んでもらうのにいいかもと言って貸してくれました。すごく面白かった♪続編が春頃出版されるので楽しみ~

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    投稿日: 2010.03.12
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    「妖怪アパート」同様、直球ストレートです。 児童向けってなってるけど、直球過ぎて届きにくいのでは、 と思うくらいです。 子供と大人、自分と世界の境界を 見つけるお話かと。

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    投稿日: 2010.03.07
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     妖アパシリーズが好きな香月先生の作品。  妖アパのときも感じたけれど、大人がかっこいい。この作品では、おじいちゃんかな。  子どもだからといって、こうするべきだと押し付けるのではなくて、必要なことは教えても、自分で考えることが大切、というのは私が教育などにも必要だと大前提としても持っている考えなので、龍神の成長の仕方はすごくかっこいいと思える作品。  2巻は龍神が高校生になっているということで、楽しみ。

    0
    投稿日: 2010.02.23
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    香月先生あいしてます! 小学生でここまでしっかりした考えがもてるのは本当にすごいと思う。自分で考えて行動するって難しいよね~。 色々とがらん締めになって動けなくなっている人にぜひ読んで欲しい。 続きも出ているそうなので、早く読みたいな~。

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    投稿日: 2010.02.18