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三幕の殺人
三幕の殺人
アガサ・クリスティー、長野きよみ/早川書房
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総合評価

68件)
3.5
7
22
29
3
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オリエント急行からの今作品。名作に次ぐ名作、脱帽です... 毎回ちゃんと「まさか!」と騙されてしまうが、今回もご多分にもれず。最後のポアロの語りには、現実の時間を完全に忘れさせられ、薄暗いホテルの一室でのポアロの語りに、驚愕と興奮をもって耳を傾ける聴衆になってしまった。 ポアロシリーズの犯人たちのサイコパス具合には毎度毎度度肝を抜かれるが、今作もなかなかのもの。恋愛感情が人を三人も殺させてしまう動機になるなんて。恐ろしい。そこに目を向けてこんな物語をつくってしまうアガサ、やはり恐ろしい。

    1
    投稿日: 2025.11.13
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    元俳優宅で催されたパーティで牧師が不可解な死に方をし、医師宅で催されたパーティで、主催の医師が同じ不可解な死に方をします。 元俳優、芸術のパトロン、エッグというニックネームの若い女性が犯人探しに帆走します。 ポアロは脇役ですが、最後には見事な推理をします。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロが登場するまで約200ページ。日常でも何かしらの役を演じてしまう自己愛の強い俳優と人間観察が趣味の好事家による素人探偵コンビが活躍して新鮮。 【ネタバレあり】 ポアロを悩ませるのが聖人の権化のような牧師が殺された動機。これは良心が痛む凄まじい一撃だ。しかし、それよりどちらかというと2つの殺人の会食に居合わせた者を疑わせるというミスディレクションのためだったという動機の方が良かったのではないか? よくもまあこんな良作をポンポンかけるなあ いや今作に関しては「犯人はエッグでチャールズを自分の元に呼び戻すためだ」という確信があった。怪しいモノローグや独り言もあったし。だがクリスティーはそこまで甘くなかった。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロシリーズ⑨ 元俳優チャールズのパーティーで、誰からも慕われる老牧師がマティーニを飲んで死んだ。その後、チャールズの友人の医師が、自宅パーティーでポートワインを飲んで死んだ。死の状況は瓜二つ。 犯人はどうやって2人に毒入りの酒を飲ませたのか? チャールズ、サタースウェイト、エッグは素人探偵として事件を調べ始める。そこに顧問として参加することとなったポアロ。 なかなか進んでいるようで進まない推理。 なかなか掴めそうで掴めない犯人像。 そんな中、チャールズとエッグの恋は深まる。 しかし、ポアロの推理で一気に真相が明らかになると、そういうことか〜!!!と全てが繋がっていく。犯人の動機に唖然。でも、この犯人なら無くはないかと思ってしまう。 ラストのポアロの言葉がいい。とてもポアロらしくて、ニヤけてしまった。 「あなた考えなかったような、もっと恐ろしいことだって起こったかもしれませんよ」 「つまり ────────」

    79
    投稿日: 2025.09.21
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    三幕読了。 解決パートの独白と、物語の引き際は完結されており、華美な飾りがなく極上の終幕だった。 ミステリーものなので犯人を考えながら読んだが、アガサ・クリスティは難しい?

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛とミステリーのミックス。 役者がパーティーで別人を演じきるのというのは、前作でも見た。 今作はキャラクター作りが素晴らしい。 特にサタースウェイトと犯人の関係性。

    0
    投稿日: 2025.07.14
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    タイトルがすべてを表している、という書評を読んだがその通り。 元俳優チャールズのハウスパーティーで老牧師が毒殺された。チャールズとそのパトロン・サタースウェイト、ミス・リットン・ゴア(通称エッグ)は殺人ではないかと考察する。しばらくしてチャールズの友人バーソロミューも自身のハウスパーティーで他殺ともとれる死を遂げ、三人は犯人を突き止めようとする。 ポアロがあまり出てこないし、元俳優のチャールズがしょっちゅう芝居がかった台詞で考察を披露するので、そこが少し鼻につく。が、若くてチャーミングなエッグが年の離れたチャールズに恋をしていて、一生懸命振りむかせようとするのがとても可愛くて退屈しない。 チャールズはチャールズで、自分のような年寄りは彼女に相応しくないと思い込んでいて、じれったい恋模様の様相を示している。「もう付き合っちゃえよ!」である。 このあたりが微笑ましいと思えば思うほど、ラストの犯人が憎らしくなる。すべての真相が明かされた時、わたしはちょっと唖然とした。そりゃひどい。最後のページなんか、まったく同感。そうならなくて良かった。 そして、相変わらずクリスティーは読み返したくなる作家です。 お見事。

    1
    投稿日: 2025.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クリスティーは、一体どれだけ「予想外の犯人」を生み出すのでしょうか? 私はほとんど推理せずに読み進めるタイプなのですが、それにしても犯人に気を許しまくっていて、むしろ鼻につく○○○の方を疑っていました(⁠^⁠^⁠; 今作には目次がなく、「おっ、これは第三幕で犯人を指摘するけど、真犯人はその後のエピローグでポアロさんがこっそり暴くやつだな!」なんて予想もしていましたが、そこは三幕できっちりと緞帳が下りましたね。なにも当たらない……。 目次の代わりの「〈照明〉エルキュール・ポアロ」がなんともニクいですね。 まー、しかし、「通し稽古」で実際に毒物を使うなんて……恐ろしい奴です。 素人探偵たちに少々中だるみも感じましたが、プロットとしてはなんの破綻もない。改めて、クリスティー作品のクオリティの高さに感心いたしました〜。

    14
    投稿日: 2025.04.10
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    ポアロものでありながら、探偵役を務めるのは元俳優のカートライト、友人でパトロンのサタースウェイト、恋人のエッグことミス・リットン・ゴアという、演劇風の洒落た趣向です。非情な犯人による連続殺人にハラハラ、そしてラストに〈照明〉担当のポアロがあっと驚く真実にスポットライトを当てる! う〜ん、また騙されました。 余談ですが、英国のあの名作の人物も、まかり間違えて、この犯人と同じ方向に走ったりしたら、どんな結末になったかな、と考えると怖いなぁ…。

    13
    投稿日: 2025.01.18
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    かの有名な『オリエント急行の殺人』の翌年に出版された作品。 前半はポアロが殆ど出てこず、素人の推理が迷走する様を目で追うのが少々苦痛に感じてしまった。 しかしその覚束なさにもやはり伏線が張り巡らされており、後半の答え合わせパートでしっかり回収され読後感スッキリ。これぞクリスティ。 登場人物たちの心理描写も面白いがヒロインと同年代の自分としては、さすがに犯人キモいな…と思ってしまった。あの時代はそういうものなのかな?恋は人を狂わす?悲しいことにわたしにはわからない世界だ。 本編ラスト2ページのやり取りは、これだからポアロ氏が好きだ!と心の中でスタオベ。こんな大物になりたいものだ。 初老のサタースウェイトが登場する『謎のクイン氏』も読みたい。

    2
    投稿日: 2024.10.08
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    【ポアロ】 1934年。クリスティー44歳。 攻略本で、「ものすごく退屈だけどわざとやっている」と教えてくれていたのでとても助かった。 素人探偵のくだりが本当に退屈だったから…。 でもわざとだとわかればそれも楽しめる♪ これぞ攻略本。ありがたい! ポアロが真相を解明する所から一気に面白くなる。この犯人は今までにないタイプで、かなりのヤバい奴。忘れられない犯人の一人になった。 読んでる時はそうでもないけど、読み終わった後に犯人のやったことを思うと、後からジワジワくる面白さがあった。 ポアロの最後のセリフがポアロらしくて好きだった。 ★3.5(解決編と読後が面白いから評価に迷った)

    86
    投稿日: 2024.09.05
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    パーティの最中に起こった不審死。数ヶ月後、同じ状況で第二の不審死が起こる。協力して犯人探しにあたるパーティ出席者だった男女三人組。ポアロは彼らの指南役に回るが最後はやっぱり持っていく^_^

    0
    投稿日: 2024.02.28
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    実にアガサ·クリスティーらしいストーリー。一周回ってこの人は無いだろうと思ってたら…悔しいけどやられた感。殺人の動機には時代を感じた。 でもエラリークイーンを読んだ後だと、やっぱりどこかストーリーがスムーズに進みすぎてる感じはする。今回はポアロの登場シーンが少なめっていうのも残念だった…

    0
    投稿日: 2023.10.17
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    ポアロシリーズ9作目。1935年の作品。 ⁡ タイトルの通り「第一幕」「第二幕」「第三幕」と舞台のような章立てになっており、最初のページには劇場のプログラムのように 〈演出〉 チャールズ・カートライト 〈演出助手〉 サータスウェイト ハーミオン・リットン・ゴア 〈衣装〉 アンブロジン商会 〈照明〉 エルキュール・ポアロ と書かれている。 ⁡ 物語を進行するのは、元俳優チャールズ、演劇パトロンのサータスウェイト、若い娘リットン・ゴアの3人で、殺人事件の調査をしたり、聞き込みをするのもこの3人。物語の3分の2くらいまでポアロはほとんど登場せず、完全な脇役。 ⁡ 三人称視点の文章がややわかりづらく、チャールズとサータスウェイトもキャラ的に区別がつきにくいので、今、誰の視点で物語が語られてるのか判別しにくい。これはある意味アンフェアな構成。 ⁡ 54歳のチャールズと、20代前半のエッグのラブロマンスは若いころの私なら「キモっ」と思ったんでしょうけど、今は人によってはそのくらいの歳の差カップルもありえるでしょうと思えるようになりました。(男闘呼組みたいにイケオジな54歳もいるし、チャールズは元俳優のハンサムで金持ちだし、夢中になる若い女の子がいてもおかしくない設定。) ⁡ それよりもチャールズの秘書ミス・ミルレーに対する描写がひどい。 「驚くほど不美人で長身の女」とか「あの手合いの女性には、そもそも母親などいるものか。発電機からいつのまにやら発生したに決まっている」、「あれはとても顔と呼べる代物ではない」、「ぼくは自分の秘書には、とびきりの不器量を選ぶことにしている」、「ヴァイオレットとは!ミス・ミルレーにはひどく不似合いな名前だ、と、チャールズは思った。」 ……あんまりじゃないですか。 ⁡ 第一幕のチャールズの別荘があるのがコーンウォールのルーマス地方、第二幕の現場がヨークシャー、ポアロたちが休暇に訪れているのがモンテカルロ、そしてロンドンにも家があったり、ホテル・リッツに滞在していたり、みなさんどれだけ金持ちなんだ。 ⁡ 貧しい上流婦人らしいレディ・メアリーにしても「ドレスデンのティー・カップ」に「色あせたチンツ」の居間ですよ。 ⁡ ポアロが自分の過去について語っているのも興味深く、金持ちになって毎日が休暇なのに「楽しくない」と言っているのがなかなか意味深。 ⁡ 以下はモンテカルロでポアロが聞いた親子の会話ですが、私的には殺人事件よりもこの場面が衝撃的でした。 ⁡ 「マミー、何かすることないの?」イギリス人の子供がいった。 「いいこと」母親はたしなめるようにいった。「外国に来て、こんなに気持ちいい日向ぼっこができるなんてすてきでしょう?」 「うん、でも何もすることがないんだもん」 「駆けまわるなりして、遊んでなさい。海でも見にいったら」 ⁡ 「海をみてきたわ、マミー。次は何をすればいいの?」 以下、引用。 18 「でも、冗談は別として、トリー、彼女の顔をよく見たかい? 目がふたつ、口がひとつ、確かについているが、あれはとても顔と呼べる代物ではない──女性の顔とはね。このあたりで一番の噂好きのおばさんでも、あの顔と浮いた話を結びつけることなんてありえないよ」 48 教会は聖パウロの伝統に凝り固まっています──まったくのところ、教会はめちゃくちゃ──でもキリスト教そのものは正しいんです。それだからわたしはオリヴァーのように共産主義者にはなれない。実際には、どちらの信念もいっていることはほとんど同じで、すべての人が物をわかちあい、共有するべきだといっているわけだけれど。 52 「男性が恋愛を経験するのはいいことですわ。同性愛者や何かでない証拠ですもの」 67 『殿方は追いかけられるのがお嫌いよ。女性はいつも殿方を走らせるようにしなくては』 86 「それに若い女性、それはいつも感動的です」 88 「おわかりのように、わたしは子供のころ貧乏でした。兄弟が大勢いました。自分の力でなんとかやってゆかねばならなかったのですよ。そこで警察に入り、一生懸命に働きました。昇進し、名を揚げたのです。国際的名声を得るようになりました。そして、引退しました。やがて戦争が起きました。わたしは負傷しました。悲しい疲れはてた難民として、イギリスに来ました。ある親切なレディがわたしによくしてくれました。彼女は亡くなりました──自然な死ではなくて、殺されたのです。ああ、わたしは自分の才知を働かせました。小さな灰色の脳細胞を使ったのです。犯人を見つけました。そして自分の役目がまだ終わっていないのに気づいたのです。 それから、わたしの第二の人生がはじまったのです、つまりイギリスで、私立探偵の人生が。 わたしは金持ちになりました。ある日、わたしは自分にいったものです、そのうち必要な金はすべて手に入る、そのうち夢のすべてを実現する、と」 89 「いいですか、夢が実現する日に用心なさい。わたしたちのそばにいるあの小さな女の子、あの子も外国に行ってみたいと夢見ていたに違いありません。胸をときめかせ、あらゆるものがどんなに違うだろうかとわくわくしていた。わかりますか?」 123 「特に目立つ特徴はなかったかな? 傷痕とか? 指が曲がっているとか? 痣とか?」チャールズが訊いた。 「あら、ええ、そういうのは何もございませんでした」 「探偵小説は人生になんと優ることか」チャールズはため息をついた。「小説では、いつも何か目立つ特徴があるんだが」 139 現実より探偵小説のほうがうまくできている 195 サータスウェイトはドレスデンのティーカップで中国茶を飲み、驚くほど小さなサンドウィッチをつまみ、おしゃべりをした。 200 それはたぶん、熱烈なロマンスではなかったが、レディ・メアリーの居間のいくらか色あせたチンツと上質で薄手の磁器のかもしだす雰囲気の中では、すてきなロマンスに聞こえた。 「わたくしはほんとに愚かな娘でしたの──若い娘というのは愚かなものですのよ、サータスウェイトさん。自分に自信があり、自分が一番正しいと思い込んでいるのです。」 271 「ヴィクトリア中期のおしとやかな女性たちにショックを与えるなんて、できないことですもの。彼女たちは口には出さないけれど、いつでも最悪の場合を考えているから…」 316 巨大な団子のように白くてぷよぷよしたミセス・ミルレーは、窓際に置かれた肘掛け椅子におさまっていた。外の世界で起きていることを眺めるのにちょうど良い場所だ。

    0
    投稿日: 2023.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    楽しくさくさく読了。 その可能性もあるけど、そうするとあれやこれやとの類似性が……なんていらないことを考えないほうがよかったようです。思い返せば犯人の振る舞いについて何度も直接言及されていたのに。 メインカップルの展開について、時代だとしてもそれはないわと思っていたから、その「ないわ~」の部分含めて蹴りがついているのが好印象。

    2
    投稿日: 2023.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三幕の殺人 クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。再読。  ※古い作品の為、重要な要素のネタバレあり。  この作品について、大まかな部分は忘れていたが、改めてクリスティ作品を読んでいるこの機会に必ず手に取ろうと決めていた作品だ。この作品は特殊で、僕自身、過去に評価自体は高くなかったのだが、犯人と動機と「最後の一行」は鮮烈に覚えていた為だ。第一の殺人にて老牧師が殺害されるが、牧師は過去から現在に至るまで誰かに恨まれた事はなく、彼が死んで徳をする人もいない。何か秘密を隠している様な事もない。だからといって全く無差別な殺人では次に同じ方法で殺害された医師との関連が無くなってしまう。クリスティ作品では殺害に必ず意味がある為、この動機こそ最大の魅力なわけであるが、まさかリハーサルとは!!余りの衝撃に当時も興奮した事を覚えている。 また、第三の殺人の動機も特殊であり、被害者が何も知らない事を知られない為に殺害する、一種の口封じだが、残虐極まりない動機だ。一連の流れがリハーサル、本番、エピローグと一連になっている事も、タイトルの三幕に由来していることもかなりの完成度だと関心してしまう。  特に現代ミステリーでは、殺人をすればする程証拠やミスが見つかりやすい為、連続殺人という事自体少ないし、あった場合も動機は「気づかれた結果」である事が多い。しかしクリスティ時代のミステリーでは連続殺人も多く、トリックや動機に思考を凝らしているものが多く、魅力の一つである。  ある意味エッグ嬢には同情するが、クリスティは登場人物を幸せにすれ事が多い。今回の事件ではポアロ以外にも犯人に気付いている登場人物もあり、スリリングに思う。  いくつかおしい点といえば、結局は警察は余す事なく犯人に情報提供していた形になり、非常に残念に映ったしまった部分と、チャールズが捜査している部分の描写に後から読めば恐ろしい様な仕掛けがあれば更にシリアスな展開で面白くなった様に感じた。ポアロが誰に呼ばれてパーティに来ていたかはわからないが、チャールズとしてはできる限り嫌疑はかからない様にしたいはずではと思いつつ、みくびられた可能性は高いが。  そして最後の一言。ポアロの醍醐味が存分に詰まっている。おそらくポアロシリーズでもっとも記憶深いセリフであり、彼の嘆きに賛同せざるを得ない一言だ。  初見の時はもっと低評価だったが、再読したら物凄く面白かった。

    3
    投稿日: 2023.07.31
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    完全に盲点になってた! 思い返すと初めから気持ちの悪さと違和感はあったのに…。 悔しい!(嬉しい!笑)

    1
    投稿日: 2023.07.07
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    アガサ・クリスティーの作品をいくつか読んで、今回も犯人は最後までわからなかった。それぞれがまさにその役を演じているという雰囲気が面白かった。

    1
    投稿日: 2023.03.05
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    あるパーティーで老牧師が不可解な死を遂げた。 数ヵ月後、今度は同じ状況下で医師が死亡した。 これはおかしいと感じた3人の男女が事件に挑むというもの。 またしても意外な真相だった。 ラブロマンス苦手なのに読み続ける理由が、まさにこういうとこ。 個人的に「ホワイダニット」で驚かされたい人間なので、結果として面白かった。

    0
    投稿日: 2022.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2022/09/27 読了。 図書館から。 まさかの犯人と動機でした。 木を隠すなら森に…。

    2
    投稿日: 2022.09.28
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    ポアロシリーズ。 だけど、ポアロ視点でなく、基本、別の登場人物視点で進むのが特徴。とはいえ、普通のポアロ作品同様に楽しめるものであった。 残念であったのは、キーとなる動機の部分が、ちょっとイマイチに感じたこと。そういう話だとしたら、実際は殺人ではなく別の手段でやったのではないのかなぁと思うのだよね。

    0
    投稿日: 2022.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    助演・名探偵ポアロ。 パーティーでカクテルを飲んだバビントン牧師が死亡。また別の場所でそのパーティーにもいた医師バーソロミュー・ストレンジがワインを飲んで死んだ。パーティーを開いた元俳優チャールズ・カートライトは、友人である医師の死と牧師の死を結びつけ連続殺人だと捜査を始める。仲間は美術・演劇のパトロンでありチャールズの友人であるサタースウェイト、そしてチャールズと接近中の若い娘エッグことハーマイオニー・リットン・ゴア嬢。3人の探偵劇に、ポアロがアドバイスする。この推理劇の結末はいかに。 あくまで主役を食わないように注意しても名探偵ポアロが場を攫ってしまうのは自明のこと。3人が足で稼いだ手がかりを聞いたポアロは、動機を推理し、狙われた者に忠告し、証拠の破壊を防ぎ、犯人を突き止める。 別の物語に出ていたサタースウェイト氏が再び登場。今回も観察力、語りは健在で、読者は多くをサタースウェイト氏の口を通して見聞きすることになる。ポアロはヒントを出したからサタースウェイト氏にも真相にたどり着く可能性はあったと言うが、彼はそのポジションの人ではないだろう。しかし実に有能なワトソンとも言える。 特定の人を狙うことが不可能で、動機も考えられない第一の殺人。第一の殺人で何かに気付いたはずの人が殺される第二の殺人。同じく口封じと考えられる第三の殺人。それぞれの動機が明らかにされると、どの殺人もなるほどと言える。現実にはあまり起こり得ないと思うが、真相が明らかにされた時のスッキリ感は素晴らしい。 クリスティー作品にもはや不可欠と言ってもいい「おきゃんなお嬢さん」エッグの活躍が心地よい。それもあって犯人はあらら…という感じだったが、犯人ぽく描写されて実は問題なかった若き友人が彼女のパートナーに相応しいのだろう。トミーとタペンスのように尻にひかれそうな未来も見えるけど。

    3
    投稿日: 2021.12.19
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    フーダニットであり、ホワイダニットでもある名作。最初の事件は始まって早々に起き、ポワロも少しだけ登場しますが、この本の中ではポワロ自らはあまり捜査せず、捜査の主役はチャールズという俳優。第一と第二の事件から登場人物の中から犯人が絞られるように見せつつ描かれるストーリーは、なかなか犯人が分からず、昔読んだにも関わらず、すっかり騙されてしまいました。三つ目の殺人は正直余計だったんではと、そこだけがやや不満点。最後のポワロの気の利いたジョークも良かったです。

    1
    投稿日: 2021.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひどーい!牧師さん可哀想!いけすかない系の若い女の子と一緒になりたいからっていい歳したオッサンなのにいい加減にしてよ!と罵詈雑言ツッコミを入れたくなった。ABC殺人事件は他に読ませどころが色々あるからか、犯人のクズさが気にならなかったのに。

    1
    投稿日: 2021.09.18
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    ポアロさんがあんまり出てこないです。 このお話のキャラが三人、自分たちで捜査をしながら推理をしていきます。最終的にはポアロが出てきますが、中々の非道な犯人に驚愕です。

    1
    投稿日: 2021.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    月1冊のお楽しみのポアロ9冊目。今回は少しイヤらしい展開。勿論犯人は外れたのだが、納得がいかない。理由はネタバレになるから書けないが、俳優、演劇に精通する者だからと言ってそこはバレるでしょということが多々。またこの動機では犯人に辿り着かないのでは?と不愉快にも思う。これって負け惜しみなのかな?でも、犯行のトリックや最後のポアロの詰将棋には恐怖を感じる程の迫力が満載。今回のヒロインのエッグは可愛らしさが炸裂した!そろそろ戦争に巻き込まれる時期だが、このようなエンターテインメントの大切さがひしひしと伝わる。

    17
    投稿日: 2021.08.13
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    ポアロ ヘイスティングズがいなくて寂しい。それどころかポアロも登場機会が少なくてビックリ。ロマンス関係のシーンが多いけれど、主要人物の母であるレディ メアリーの述懐が印象に残った。 メモp.200「わたくしはほんとに愚かな娘でしたの 略 親は警告しますけれど、それも無駄ですわー若い娘は信じませんから。まったくこう申し上げるのもなんですが、あの人は悪い人だなどといわれると、より魅力を感じてしまうものなのですよ。自分の愛をもってすれば男性を改心させられるなんて思ってしまいましてね」 1935年でも2022年でも人間の心理は変わらないものだなあ。

    3
    投稿日: 2021.06.01
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    友人の不審死をめぐって三人の男女が調査を行うが…ポアロの捜査方法に慣れていると、どうにも真相に近づいているように思えずもどかしい…。最後のポアロの謎解きはすばらしいが、読者に手がかりが全て開示されているわけではないので、殺人の動機は、確かにパズルのピースはぴたりとはまるが、しっくりこない。

    1
    投稿日: 2021.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて犯人の予想があたった! タイトルとチャールズ卿の性格でなんとなくこの人の話なんだろうなって それでも執事の件はぜんぜん思いつかなかったのですごいびっくりした 今まで読んだ中でもかなり面白かった でもチャールズ卿を疑ってなかったらなんでポアロが出てこないんだろうってイライラしたかもしれない エッグのことも好きな演技をしてるだけだろうと思ってたのに違った サタスウェイトさんの見る目を疑ってはいけなかった

    2
    投稿日: 2021.03.25
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    引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。 読み終えてから、タイトルの上手さに舌を巻いた。最初から最後まで読者は演劇を見ている観客だったんだなあ。語り手や主人公が犯人というのはいまやそこまで珍しくないけれど当時はどうだったんだろう。てっきり証拠隠しに走ろうとしたメイドが怪しいと思ったものの動機が分からず悶々としていた私です。クリスティの登場人物って俳優とか女優がとてもよく出てくるけれど、演技ができるって犯罪には本当に便利な才能だなあ。何度騙されたことか。トリックも動機も好みの作品でした。色恋沙汰が混じるのがいかにもクリスティーっぽい。

    3
    投稿日: 2021.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1回目の殺人の動機がどうしてもわからないポアロ。本来の目的である2回目の殺人のためのリハーサルだったから、1回目に死ぬのは誰でもよかったということで、動機もクソもなかったらしい。ポアロが死ぬ可能性もあった。しっかり計画練った上でやってるわけだけど、間抜けなところもあったり、人が集まる場所で平然と殺しの練習しちゃうヤバさもあったりする。若い女の子と結婚したいからっていう動機もヤバい。

    2
    投稿日: 2021.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    チャールズ、サタースウェイト、エッグの3人の人物メインで、事件の手がかりを探し歩くという、新鮮な展開でした。 ポアロがあまり出てこないので、寂しい気持ちで読んでいました。 今回は犯人の殺害動機が身勝手な上に、巻き込まれた牧師と患者があまりに可哀想でしたが、最後はポアロの推理できっちり締められていたので、すっきりした読後感でした。

    9
    投稿日: 2021.01.11
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    名前の通り三幕(三章)でそれぞれ殺人が起こるわけだけども、なんともその動機が驚く。 特に最初の殺人について動機もトリックも謎が多いと読み進めていたところ、最後に明かされた理由を見てえっ?!と思った。 ポアロの名前は最初から登場したけど、この物語を進めていくのは元俳優を中心とした三人。 人物紹介とは別に、はじめのページに劇の出演者紹介のように<演出>や<演出助手>にキャラクター名が載っていて、<照明>にポアロの名前が挙がっているのがまた面白く感じた。 うまいこと表しているなぁ。

    23
    投稿日: 2020.10.25
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    友人の薦めで、「謎のクイン氏」を読んだので、スピンオフである、「愛の探偵たち」と、この三幕の殺人を読んだ。昔、読んだかもしれないけど、もちろん全部忘れているので楽しかった。 タイトルどおり、舞台のように演出されていて心憎い。 冒頭の主演、チャールズ 演出、サタースウェイト、 とならび、照明 ポワロ、と並ぶ。 照明かあー、巧いなあと唸る。 脚本のミスウィルズの名前がないのは何故だろう。 この本にはクイン氏こそ出ないけれど、サタースウェイトは一文目から登場し、ずっと主役を張っていた。 ポワロものではあるけど、サタースウェイトが描写する人物評がポワロのヒントになるのも、クイン氏のシリーズと同じ。 サタースウェイトが出る以上、恋愛ものがメインなのだけど、この本もそれが大きな要素になっている。 あんまり凝った仕掛けもないんだけど、サタースウェイトが好きなので楽しく読めた。犯人もわかったし。 後半に出てくる警察の大佐は、「愛の探偵たち」に出ていた人だったような。 サタースウェイトのプロポーズ失敗談も、「謎のクイン氏」で触れられていた気がする。 女性心理がよくわかるサタースウェイト。 そんなサタースウェイトを比喩して、「両手のついた小鍋のような男」、ってどういう意味なんだろう。。。?

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    投稿日: 2020.09.13
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    前半のポアロの脇役感!まるで空気(笑)一応その場にはいるけど全然存在感がないなぁ……と思っていたら……そういうことか。 ラストの反転は圧巻。このための今までやったのかー!とは思うけど……ちょっと中だるみが過ぎるかな。 まぁ、「そして誰もいなくなった」「オリエント急行」とスピード感あるものを二作読んだ後だからってのはあるかもだけど。

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    投稿日: 2019.12.18
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    俳優が主催したパーティーで招待者の牧師が殺された。しばらくたって別のパーティで医者が殺された。二つのパティーには同じメンバーが何人か招待されていた。 今回の毒薬はニコチン。 精神病院もクリスティには何回か出てくる。 犯人の設定で似たような作品がある。何人か殺されるが本命は1人だった、というのも似たような作品がある。 解説が俳優の日色ともえで彼女もクリスティを読みオリエント急行に乗り、イギリスはアガサの生まれ故郷トーキィにも 行ったということ。ポワロはウィスキーを嫌っているが日色氏はウイスキーが好きで「タリスカー」の蒸留所スカイ島まで行った、なんていう所がウイスキー好きにはおもしろかった。 1934発表 2003.10.10発行 図書館

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    投稿日: 2019.07.18
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    冒頭に配役が書いてあるのだけど、 ポワロが「照明」になってるのにちょい受け。 まあ真実を照らし出すという意味ではそうだけど、 もちろん最後は独壇場。

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    投稿日: 2019.03.07
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    ここまでの作品とは異なる趣向の舞台設定ながら事件あり恋バナありのアガサ的展開。中心となるトリック部分が巧妙に隠されていて気持ちよく騙される…このあたりが評価が高いポイントかな? しかし動機はやはりこの時代だからか。今の時代なら愛の形も色々あるだろうからそこまでしなくても、とは思う。 推理ものとしては事実の後出し感が結構ありちょっとどうかとも思うが、ドラマとしてみれば楽しめる。ただ動機に対して3人も殺害とはかなりの社会不適合者のような気もするがそのような描写はなくなんかモヤモヤとした気持ちはある。 全然本筋とは関係ないが、ハーマイオニーといえばハリー・ポッター、バーソロミューといえばワンピースなので何か名前が出るたびその姿が浮かんできた。ハーマイオニーはイメージ近そうだからまぁいいか。

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    投稿日: 2019.02.24
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    久々にポアロ。読みやすくて面白くて軽快で、1934年に出版されたということは85年前でしょ。古さを感じさせないのは新訳のせいもあるんだろうけれど、自分の創造性の乏しさに愕然となる。今年はアガサ年にしようかな。

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    投稿日: 2019.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    章立の仕方がこれまでのものとちがうと思ったら、タイトル通り三幕仕立にしてあるんですね! 何作も読んでいるのに、犯人はわかりませんでした... 動機にも納得いかないな〰。そこまでして、手に入れたい女なのか、それともその思い込みが老化ゆえなのか。 一番あっぱれだったのは、ポアロがわざと英語を下手なふりをしたり、わざと尊大にふるまって相手を油断させていることかな。そしてここでもカードの家を組み立ててましたね!

    1
    投稿日: 2018.02.20
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    第一幕では、引退した俳優チャールズ・カートライトが開いたパーティーで、無害で敵がいたとは考えられない牧師スティーヴン・バビントンが殺されます。第二幕では、医師であるバーソロミュー・ストレンジが開いたパーティーで、バーソロミューが殺されます。二件の殺人事件は状況がそっくりでした。そして、第三幕でも、殺人事件が起きます。 チャールズと、美術・演劇のパトロンであるサタースウェイト、チャールズに恋するエッグの三人がこの事件に挑み、そこにポアロが加わります。この物語ではチャールズが主役でなくてはならず、ポアロは助演として、真相へと導きます。 第一の殺人事件は、“ひじょうに奇妙な動機(p342)”でしたが、一連の事件の動機は、“シェルシェ・ラ・ファム(犯罪の裏に女あり)(p365)”という格言のとおりでした。今回もポアロの推理には感心させられました。 元俳優が出てくることもあり、舞台のような物語だと感じました。

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    投稿日: 2017.05.27
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    いつまでたってもポアロが表舞台に出て行動しないので、いささか物足りなく思っていたら、あらまぁ、演出家というか脚本家というか、すっかり謎解きの指揮は取ってくれてあっぱれの構成に脱帽です。

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    投稿日: 2017.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元役者の家のパーティで牧師が突然亡くなる。招待客として偶然居合わせたポワロも含めて自然死と判断するが、これを殺人と睨んだ役者とその友人たちは独自の捜査を行い…。 終盤のどんでん返しは意外性はあるものの少し無理がありすぎるのでは。タイトル通りの非現実的なドラマチックすぎるストーリー。

    1
    投稿日: 2016.09.25
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    三人の素人探偵が物語を引っ張り、エルキュール・ポワロが完全に脇役に回る異色なストーリー。最初の事件でポアロがあっさり事件性を否定するのは違和感を覚えますが、プロットはよく練られていますし、クリスティらしい意地の悪い仕掛けも炸裂するので、概ね出来の良い作品だと思います。 ただ、一人目の殺人の動機は納得がいくものの、その為にリスクを冒せるものなのかと考えると微妙に感じてしまいます。

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    投稿日: 2015.09.01
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    ポアロシリーズ。またしても犯人が最後までわかりませんでした。ちょっと悔しい。確かに二人のうち、どちらかだとは思っていたのですが、理由がまったくわかりませんでした。 最後のポアロのセリフがユニークで素敵。

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    投稿日: 2015.05.07
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    ポアロ視点でストーリーが進まないので、ポアロ好きな私にとっては少々物足りない。 表紙が洒落てるのがいいですね。

    1
    投稿日: 2014.11.20
  • 意外な犯人!

    あらすじ 元俳優のチャールズ・カートライトのパーティーで誰からも恨まれてなさそうな牧師が突然に死亡した。その数ヶ月後、そのパーティーに来ていた医師が同じようなメンバーでパーティーを開いたところ、同じ様に死んでしまう。この2つの事件に関連を感じたチャールズとその友人、サタースウェイト、そしてチャールズと両思いのエッグは事件の捜査を始めた。そして、名探偵ポワロも後から三人を手伝い始める。 題にもある通り犯人がすごい意外でした。言われてみるとつじつまはしっかり合うのですが、その犯人は全く考えておらず、すごい驚かされました。 また、所々に面白いセリフやクリスティーの好きな人ならいろいろ思うこともあり、個人的には特にポワロの最後の台詞はポワロらしくて実にいい終わり形でした。 ちなみに主要人物のサタースウェイトはクリスティーのハーリ・クィンシリーズに出てくるサタースウェイトと同一人物なので、そのシリーズを少し読んでおくと少し楽しめる部分もあります。(読んだことなくても特に問題はなく、しっかり楽しめます) 面白い作品なのでぜひ読んでみて下さい。

    1
    投稿日: 2014.09.28
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    ポアロが脇役として出るのは面白かった、最後の最後は出てきてくれたから楽しかったけど、やはりポワロがもっと出てきてほしかったから、☆4で。

    1
    投稿日: 2014.01.29
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    引退した俳優チャールズのホームパーティで善良な牧師が死んだ。 チャールズの友人バーソロミュー医師のパーティでは同じ状況下で殺人が起きた。 元俳優チャールズと、彼に恋する若き女性エッグ、 それから美術・演劇のパトロン サタースウェイト。 一幕・ニ幕で彼等三人が事件解決に乗り出します。 探偵業を引退しているポワロは脇役です。 三幕でようやくポワロが表に出ますが、照明役の如く、 的確なコメントで事件のポイントを照らし彼等を真相へと導きます。 「あなたは演劇者の頭脳を持っておいでです、チャールズさん、 創造的で、独創的で、常に演劇的要素を求める。 サタースウェイトさんは、観客の頭脳でもって、登場人物を観察し、 芝居の雰囲気を感じ取る。しかし、わたしはというと、 わたしの頭脳はおもしろみのない事実で成り立っているのです。 芝居の衣装や照明を抜きにしてそのものだけを見るのです。」 第一幕「疑惑」、第二幕「確信」、第三幕「真相」 アガサ女王様、また同じような気が・・・! ポワロはシェリーがお好き。

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    投稿日: 2013.11.15
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     再読。  第一の殺人が誰にも恨まれそうにない老牧師、第二の殺人が第一の殺人の時に居合わせた医師。同一犯の犯行としても、動機が分からないのは第一の殺人。何故、犯人は老牧師を殺さなければならなかったのか。その一事に悩まされるポワロ達。  本当にポワロものか、というくらいにでしゃばらない作品。  トリックよりも事件に隠された背景や意図を推理することに主眼が置かれている。最後のポワロの一言がなかなか洒落ている。  改めて読んでみて思うのが、クリスティのロマンスものは正道であるということ。

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    投稿日: 2013.02.05
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    ポワロが出ずっぱりではないけれど、謎解き場面はやはり独壇場。クリスティが好きなのはその人物描写に惹かれるからなんだろうなと思った。

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    投稿日: 2012.09.26
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    クリスティは恋愛模様を絡めるのが上手い。 人物の怪しげな仕草が、事件に係わるものか、恋愛の葛藤なのか段々分からなくなる。 最後のポアロの一言が、彼らしい。

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    投稿日: 2012.08.30
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    ポアロものだが、物語の半分以上にポアロが出ない話(笑) アガサ作品って主役級が犯人の場合って多くね!? 俳優が殺人犯の場合は変装しまくるってことがわかった

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    投稿日: 2012.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロが中々出てこないことに焦れました。いや、出てこないわけではないのですが、(知り合いじゃない)第三者からの視点によるとポアロの行動はこうやって見えるのねー、と思いながら読了しました。サータウェイさんも好感の持てる人物ではありますがキャプテン・ヘイスティングがちっと恋しい。ただ人間観察の点でヘイスティングとは違った個性が見えてその辺りを考えるのが楽しかったです。アガサさんは一体どのようにして心理学を学んだのだろうか。不満を言えばポアロの出番が少ない。私はこの茶目っ気たっぷりな卵顔のおっちゃんがくるくる事件を舞台に踊っている姿を読んでいるのが一番楽しいのです。

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    投稿日: 2012.06.22
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    ポアロシリーズではあるがポアロは前面に出てこない。一言で言ってしまえば同じクリスティの有名なアレとアレを足して2で割ったような作品だ。

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    投稿日: 2012.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クリスティー作品の中の、いくつかのものを 足して割った感じのトリック。 いつもながらに、クリスティー女史の魔術に 嵌ったとしか言い様がなく 流れるように、物語が展開していく。 そして、見事にやられてしまう。 次々と起こる事件の中で この人しか居ないけど…という思いと まさか。という思いが入り混じり この感覚、何かで味わったことあるような…と 彷彿させるものがある。 そして、それとは別に、もしこれがアレと同じなら。 という思いも過ぎる。 そう、どれもクリスティー作品であって 読んでいる順番によっては、そう感じる事もあるように思う。

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    投稿日: 2012.05.02
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    サタースウェイトって、どこかの本で出てきたような…。 え~と、ハーレークィンの本だったかな? たしか、クィン氏がヒントを与えて、実際の探偵は、この人がしていたような……。 そうすると、これは、2人の探偵が顔を合わせるなかなか豪華なお話ということになるのかな。しかし、探偵の腕前の方は、「ぼくら」の栗本 薫と伊集院 大介ぐらい違います(笑) 恋愛がらみの事件なので、サタースウェイトの世界にポアロがやってきたという感じで、その辺りも、栗本 薫っぽいと思ったりしますが、多分、こっちが元なのもか。 なかなか、上手にだまされた。わたしは、まだまだ、推理小説を楽しめそうです。

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    投稿日: 2012.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロもの。冒頭のキャスト紹介からワクワクさせるような内容。 ポアロが中心に謎を追ってゆくという形式でないのは、珍しいですが、 真相は・・・! 毎回気持ちよく騙されてパタンと本を閉じた時の「はぁ~」 クリスティファンにまた一歩近づいてしまった。 順不同ですが。

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    投稿日: 2012.04.01
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    「謎のクィン氏」「マン島の黄金」に続いて読む。 サタースウェイトが、ポアロと共演。 タイトルどおり、舞台にしてもいいような作品。 飽きさせずに進むストーリー。 ポアロの出番は、最初と最後に少しずつ。 でも、やっぱり謎解きをするシーンがあるので、印象は強い。 サタースウェイト氏に、助演男優賞をあげたい。

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    投稿日: 2011.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロが引退したがっていた後の設定になっている。 それなら、途中から登場させてもよかったのにという気がする。 探偵が殺人事件を引き寄せるという文言は、あまり嬉しくない。 主人公が俳優のためか、解説は俳優の日色ともゑさんが書かれています。 クリスティの本に由来の土地を旅行されたとのこと。羨ましい。 もう少し、クリスティの本を読んだら、一度旅行したいと思います。 話の中で、出てくることが「ピン」と来ないことが多く、読んでいても、服の上から掻いているような感じです。 ハリーポッッターのように、架空のことだという前提で読めば、想像力がもう少し働くのかもしれません。

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    投稿日: 2011.08.14
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    序盤ではほとんどポアロが出てこないので「なんだかな〜」と思っていたけど、後半での彼の活躍ぶりは素晴らしかった! 久々に怪しいと睨んだヤツが当たって、謎解きシーンではにんまりしてしまいました。

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    投稿日: 2011.02.07
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    わたしの感想では、前回読んだ物言わぬ証人よりは面白かった。犯人は身勝手な理由により殺人を起こした。「そんな理由で殺されたのか?」と思うと腹立たしい。

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    投稿日: 2010.07.10
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    「いやいや、たいしたことはありません——なんでもない。《三幕の殺人》が終演したのです——そしていま緞帳がおりました」 今回も変わらずポアロの名推理が冴え渡る! 序盤こそ出番は余りないものの、後半になるに連れ、ポアロの力があってこその物語なのだー。 犯人は全く結局最後まで分からず・・・ 言われてみて初めて、あぁ、そういえばそうか・・・ と深く納得したのでした。 なかなか、事件の犯人を捜すのなんて難しいなー。 そんなこと思いながら読んだのでした。 【5/14読了・初読・市立図書館】

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    投稿日: 2010.05.26
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    エルキュール・ポアロ・シリーズ  元俳優チャールズのパーティーで毒殺された牧師。その後ほとんど同じメンバーで行われたパーティーで同じように毒殺されたチャールズの友人。サタスウェイ、エッグとともに事件の調査に乗り出す。ポアロの協力。チャールズの恋と事件の真相。  2009年11月29日購入  2010年1月23日読了

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    投稿日: 2009.11.29
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    ポアロシリーズであるにも関わらず、 こちらの芝居(作品)ではポアロの出番が少ない。 この作品の柱になるのは元舞台俳優チャールズ・カートライト。 チャーミングな男性で、役者を引退をした現在でも、 私生活でも事件の推理でも何でも「演じてしまう」 哀しい性を持っている。 その助手になるのが若くて魅力的な女性、 ハーマイオニー・リットン・ゴア。通称エッグ。 (起き上がりこぼしのような子、という意味。小さな頃から エッグ(卵)のように立ち上がろうとしては転んでいたから。) チャールズに恋心を抱き、目下彼女なりに恋の駆け引き中。 そしてもう一人はサタースウェイト。 美術と演劇のパトロンであり、社交家で 有名なパーティや集まりではよく名を連ねている人物。 彼が人生で最も関心を持っているのは「人」であり、 人間や事物に対して鋭い観察眼を持ち、 まさにパトロンという「見物客」の役割がぴったしの人物。 事件は、この3人が参加したパーティで、 参加客の牧師が不自然な死に方をした事から幕が上がる。 その死を不審に思ったチャールズが調査を初めるのだが、 作中、事件解決のため舞台を走り回るのは、 あくまでもこの3人組である。 しつこく繰り返すが、本当に本作品のポアロの出番は少ない。 ポアロシリーズでなくても良いのではないかと思ってしまう位だが、 それでもやはり「決めるべきところはポアロが決める」のであった。 迎える衝撃のラスト。 「第一の殺人」と「第二の殺人」の関連性を謎解きした際には 自分的には考えもつかなかった「解答」だったため、 「かなり突き抜けた感じ」だった。

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    投稿日: 2009.03.04
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    ■引退した舞台役者のパーティで起こる殺人事件。だが殺された人物には全くそれらしき理由がなかった――コレは最後の最後で明かされる重要な謎でした。■ポアロが中々出てこなくてやきもきしましたが、最後にはばっちりと締めてくれました。■あと彼自身が自分の過去を語る珍しい場面があって、ポアロ物の入門書としてもいいんじゃないかと思いました。

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    投稿日: 2007.05.16
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    ひさびさのアガサ・クリスティー☆ 助演?まぁ助演か?相変わらずいい感じ絶好調のじっちゃんポアロです。って感じ。

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    投稿日: 2006.11.03
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    引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。新訳で登場。 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50479608.html

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    投稿日: 2006.06.19