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四畳半神話大系
四畳半神話大系
森見登美彦/KADOKAWA
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総合評価

1607件)
4.0
447
622
338
62
8
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    要約すると「どういう選択を取ろうとも似たような結果になるんだから、その結果を受け止めよう」という小説になるんだが…この要約をみて、この小説を読もうとするバカはいるまい。ただ、このバカでもわかる結論に至る過程を、一冊かけてじっくりと楽しんだ小説であることは保証する。 小説そのものの面白みは読んだら分かる話なので敢えて述べないが、この本を読了したなら、この本の解説には目を通して頂きたい。「なんでこんな解説を付けたん?」という疑問にさいなまれる解説が書評界を闊歩する中、この本の解説は真っ正面から本編に挑んでいる。いい本編あっての解説なのを踏まえた上で、あえて解説を持ち上げたい。

    1
    投稿日: 2013.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    勧められて読んだ。 パラレルワールドもの。 冴えない大学三年生が、4回に渡り、違った選択をするけど 結局は何をやっても、人間の生き方って変わらないという話。 最後だけ、設定が現実を相当離れていたため、 そこから孤独などについての主人公の認識の変化を感じ取れる。 口語的な文章表現が好みではなかった。 また、各話の終局に向かうところで 成就した恋ほど語るに値しない みたいなセリフが毎度あるが、 だったらそもそもこんなパラレルワールドで ぐだぐだやっていることは語るに値するの? 読者は何を楽しめばいいの? と毎回突っ込みをいれたくなってしまった。

    0
    投稿日: 2013.12.19
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    面白い人にはめっちゃ面白いんだろうな。 つまり、私には面白さがイマイチわからんかった。 どうも森見氏とは相性が悪いのか・・・ 「恋文の技術」は最高だったのだけど、その後読んだ何かは挫折した記憶が・・・ 最終話は、閉所恐怖症の私にはちと辛かったorz

    1
    投稿日: 2013.12.16
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    森見ワールド。 パラレルワールドが、一人の主人公の大学生活の選び方によって、何種類も存在する。ただ、本人の性格が変わらない以上、同じように落ち着いてしまう。あの時、ああしていたら。と思うことは、よくあるけれど、どうしようもない。だけど、考えてしまう。 やはり非モテ系の大学生男子を書かせるなら、この人。 非モテ=つまらない、ではないと思うけど、ひとつの世界観ではある。 パラレルワールドで、同じ文体、フレーズが、複数回登場することもあり、頭がグルグル回ります。森見文体は、はまると、次が読みたくなる。学生時代は、京都で過ごしたい。

    1
    投稿日: 2013.12.16
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    不可能性が己の可能性を定めるという考えはなかなかに面白い。 あのときああしていれば、という後悔なしには毎日を送れないものだが、結局どの選択肢を選んでいても、結局落ちつくべき所に落ち着いて、いるべき場所にいて、かかわるべき人とかかわっているんだろうなと思った。 森見作品らしい、阿呆大学生が詭弁を呈して繰り広げる日常的な非日常世界が広がり、面白おかしく読めるのだが、レビュー冒頭にも書いたアプローチから感じたことというのは、なかなかナイフのように鋭いものであった。

    5
    投稿日: 2013.12.12
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    小津!! 主人公がどんな人生の選択肢を選んでも、彼がくっついてくるんだなあと思うともはや可哀想というか、がんばれよ!と思う笑 くだらないだけじゃなくて、さりげなく人生に語りかけてくるような深みのある本だった くどい文章がクセになる。

    0
    投稿日: 2013.12.08
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    Amazonの内容紹介とか見ると一見、さえない大学生のさえない青春物語に見えないこともないがさにあらず。いや、表向きはそうなのだが、舞台の京都も登場人物もどこか現実にはありえない様相を呈していて、しかも同じスタート時点から始まった4つの話がどんどん違う方向に勝手にすすむというパラレルワールドな構成。 森見ワールドが好きかどうかで好き嫌いが別れると思うので、できたら試金石として「夜は短し恋せよ乙女」なんかを先に読んでおくとショックが少ないかも。僕は読む順番を間違えて、しばらく何だ?この話と面くらいました。もちろん、彼の他の作品を読んだ今では再読しなければとうずうずしていますが・・・

    1
    投稿日: 2013.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アニマックスで、ちょー早口な宣伝しか見たことがなかったのですが、ふと友人の「同じ京大モノなら、私は万城目学より森見だなぁ」という言葉を思い出して買ってみました。 なるほど、これは面白い。というか変。 いや、でも変という割には整然とまとまってはいるなぁ。 最後まで読むと、なるほど!って思う感じ。 読み進めると、最初はただの雑談だと思ったことが鮮やかになっていくのはすごく面白い。 最後、小津の彼女が出てきたので、やっぱりなるほどと思いました。 アニメの宣伝でも言ってた通りのパラレルワールドもの。 理系とか文系とかじゃなくて、ひたすらダメ人間ですごい。

    0
    投稿日: 2013.11.24
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    パラレル・ワールドの世界観に引き込まれる。 小難しい言葉遣いをしていながら、ロクなことを言っていないという語り口が本当に気に入った。

    0
    投稿日: 2013.11.21
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    これを読んで腹の底から笑う人がいるとすれば、 私はその人を腹の底から憎んで地の果てまで追い、 親の敵のように熱いお湯を頭からかけて三分待つことであろう。 4つの物語が同じ時間軸で語られるとすれば  主眼となる人物が変わることを想像するが この物語は 同じ主人公 同じ時間軸で語られている…がっ、しかし! 自分の可能性を信じ 妄想が広がる主人公 可能性という言葉をを無限定に使ってはいけない と云う仙人のような先輩 先輩の無理難題な要求は 不可能性を突きつけるためなのかもしれない。 …なぁんて、考えすぎかもしれない。 2011

    2
    投稿日: 2013.11.21
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    まるで自分のことを読んでいるようで、面白いやら悔しいやら。 苦笑いしながら読みましたが、面白いことは間違いありません。 海底二万里が読みたくなった。

    1
    投稿日: 2013.11.21
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    森見さんの講演会に行くことがあったので、その予習として読んでなかったこれに手を付けた。結局読了する前にお話を伺って、この物語の成り立ちなどを聞くことになった(結末も聞いてしまった・笑)けど、それはそれでまた良かったと思う。 4話目がちょうど多くの並行世界を束ねる地点なのだなあと納得。 あと、4話目は映画の『キューブ』(命の危険がないキューブ)をイメージしたと仰っていたのが印象的だった。

    3
    投稿日: 2013.11.18
  • 最終話に全てが詰まってます。

    4つのサークルと第二話の時点で、なんとなく先の展開が見えた気になって、ちょっと冷めた目で、興味はこの話をどう収束させるのかに興味が移りました。しかし、私の貧弱な発想など、全く意味のないものでした。想像以上に壮大な展開、そして何より細かに散りばめられた伏線の回収は見事のひとことです。最終話に次々回収される伏線にドキドキしながら楽しめました。面白かったです。ちょっとだけ感動もしました。

    0
    投稿日: 2013.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「あのとき、あっちを選んでいたら・・・」 誰でも思う、そんな後悔。 主人公は毎回後悔をして話を始める。 でも、どの道を選んでも、出会う人も変わらず、棒に振る2年間も変わらない。 最終話を読んで全体がわかったとき、 これは不気味な親友「小津」との運命の黒い糸で結ばれた物語なんだな、と笑える。

    1
    投稿日: 2013.11.15
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    【再読】 森見さんの作品は全て読了しているが、グッズや公式読本まで買い揃える程、個人的には一番好きな作品。 簡単に言えば 主人公の私が森見節で軽快に語る、4つのパラレルワールドのお話なのですが その4つが上手く絡み合っていて面白いうえに 最後のお話は、不思議とグッとくるものがある作品。 アニメも面白いので、合わせて観ていただきたいです。 そんな事、どうしてあなたに言わなくちゃならないの? って言いたいなー。

    1
    投稿日: 2013.11.13
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    読み始め時点では軽く触れられている描写が物語が進むにつれてどんどんと解明されていくようで面白い。一つの世界なのに奥行きがあり、京都の日常に徐々に引き込まれていく感覚はいわゆる「コピペ文章」のサブリミナル感のせいかもしれない。第三章あたりから物語の展開はなんとなく読めてくるが、どのような結末になるかを想像しながら読むのも楽しい。

    0
    投稿日: 2013.10.30
  • 「?」から「?!」へ、そして「!!!」

    多少のネタばれを含みますと、「俺の人生あそこでこうしてたら・・・・」と言う事を繰り返すループものです。 しかし、某終わらない8話と違い、各話が同じ登場人物、ほぼ同じ設定であるにも関わらずまったく別のストーリーへと仕上がっています。 「伏線」と言うものはこうやって回収するのかと言う教科書的な側面もあり、SF初心者にも入りやすいループものに仕上がっています。 また、台詞の使い方がたまらなくいい。一番最後の台詞をこうやって使うのか!と言うところで最大の「!!!」です。 出来れば一気に読みきったほうがいい1冊です。

    0
    投稿日: 2013.10.30
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    第四章の四畳半サバイバルワールドが面白い。妄想の権化。 「夜は短し~」と同じように、黒髪の乙女との恋が描かれてるけど、本当は小津との愛の物語。だと思う。 猫ラーメン食べてみたい。

    3
    投稿日: 2013.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コピペか!どんな作品だよって思ったけど、秀逸な作品だった。 日々の決断があって今の自分の状況、存在がある。主人公と一緒で、あの時ああすればよかった、こっちの道に進んでれば、もっと華やかな世界だったのにとか思う。しかし、これを読んで、そんなことはなかったのかもなぁ、と自分の過去の判断に対する後悔の念は薄まった。自分の価値観や考え方が変わらないかぎり、どのような道を選んでも同じような場所に収束していくんだなぁと考えさせられた。 楽しかったし、読んで良かった。

    0
    投稿日: 2013.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下鴨幽水荘の四畳半の下宿に住む主人公の「私」が現在の自分を見て過去の選択に後悔し、その失敗を友人の小津におしつけつつ、色々な事件に巻き込まれ、黒髪の乙女である明石さんと結ばれるストーリーです。 本編は4編で成り立ち、それぞれがパラレルワールドになっています。主人公が入ったサークルの違いによりどのように変わったか、そしてどれほど変わっていないかが解ります。 出てくる登場人物はほとんど変わらず、私、小津、明石さん、樋口師匠、羽貫さん、城ノ内先輩、香織さん、相沢先輩、占い婆や、などなど。 小津の暗躍や樋口師匠の雰囲気などが非常に面白かったです。 浴衣がピンク色に染められるとか、自転車をピンク色にするとか、フェラーリの旗を持って百万遍の交差点を走るとか、マジおもろい! 4つのパラレルワールドの中では2つめがまだ精神安定上良いものだったのではないかと思います。1つめは最悪。 最後の四畳半に閉じ込められる下りは少し怖かったです。私だったら発狂してる可能性大です。

    0
    投稿日: 2013.10.23
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    似た様な文章を何回も繰り返したので、途中で飽きてしまったのですが・・・じっくり読むと微妙な違いがわかって面白かったです。 診察に時間がかかる病院で読んだので、なんとか読めましたが・・・ じっくり読まないと面白さがわからないかも・・・

    0
    投稿日: 2013.10.19
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    それにしても京都というところは、どこか人をおかしくさせる異世界的舞台として、そうであっても不思議ではない雰囲気を持っている気がしてならない。(京都の人ごめんなさい)。そんな京都で暮らす大学生の、とてもよくある自堕落的大学生活において、いずれの道を選んでも必ず辿る退廃への道を描いた本作品はとても興味深く、面白く読むことができた。何でも手が届く範囲にある四畳半は、まさしく自分にとっての世界そのものである。登場人物もいずれも個性的で、ちょっとずつ異なりながら繰り返されるエピソードにもニヤリとさせられました。

    1
    投稿日: 2013.10.19
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    四畳半で繰り広げられるパラレルワールド。いや、森見ワールド。 あの時、このサークルに入っていたら、弟子入りをしていたら・・・。 そんな主人公の思いを叶えるかの如く、「もし○○だったら」を描く平行四畳半暮らし。 ま、どの道に行ったって阿呆は阿呆であり、小津には出会ってしまうわけで。 そういう運命なんだね。

    1
    投稿日: 2013.10.15
  • パラレルワールド だが どこまで読んだかわからなくなる

    一気に読んでください. この著者のいつものパターン化した世界感の中で,あのとき違う選択したら何が起こっていたんだろう,が描かれています. ただし,デジャブ感がすごくなるので,どこまで読んだか分からなくなる危険性大です. 一気読みをしましょう.

    0
    投稿日: 2013.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり森見さんワールド!あの独特な文章を読み始めると「嗚呼、森見さんの本だ」となるのです。 4つの平行世界だけど、どこか繋がっていて共通しているものがたくさんあったりして、 何回でも読み直せる構成でした。 この本は、“私”と明石さんの話かと思いきや “私”と小津がメインの話だったように思えます。 切っても切っても切り離せない縁。 主人公は小津を悪く言いながらも、 一番頼りにしていて、ほんとはとても好きで。 主人公はずっと薔薇色のキャンパスライフを夢見ていましたが、 実は小津のおかげで主人公の日々は充実していたんだろうなと感じました。 どんな人生を歩んでいても、 出会うべき人には出会うということを教えてもらえました。

    3
    投稿日: 2013.10.09
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    阿呆は阿呆の夢を阿呆なりに阿保しく見るのは決して阿呆らしくないな ご都合に世界は展開する 当たり前だ。 そして魅力的だ

    0
    投稿日: 2013.10.02
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    友達に勧められて読んでみた。 この方の作品は自分のなかで当たりなのと外れがあるかも。 主人公が4つの選択肢でそれぞれ違う選択をしたときの話が4話あるのだけれど、結局そんなに違わない人生を過ごすことになる話。 せっかくキャラの濃い登場人物がいるのだから それぞれ違う展開だったら面白かったと思った。 まあこれは個人の好みの問題だけれど。

    0
    投稿日: 2013.09.29
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    あの時もし違う行動に出ていたら、私の人生は 今とは全く違っていたかもしれない。 誰しもが考えることではないかと思う。 でも、結局は似たような結果。 人生にとって重要な人物とは何やかんやで出会い、 重要な出来事は何やかんやで起こるんだ。 もしもなんて考えていないで前を見て歩こう。 そんな読後感でした。 いや、まぁ、同じ人の人生だもの、そりゃ似たり寄ったりの結果になるなぁと 前向きなのか後ろ向きなのかわからない感情でいっぱいになった。

    0
    投稿日: 2013.09.28
  • もしあのときやり直せたら

    本当によかったのでしょうか? この本はきっとその答えを教えてくれるはず・・

    0
    投稿日: 2013.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの道を選んでも結局は大して変わらないってこと?いまいちよくわからん世界観。ただこれを読んではっきりわかったことがある。阿呆大学生が主人公の森見は苦手だ。2011/212

    0
    投稿日: 2013.09.26
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    私も小津も明石さんも素敵! 京都の地理はあまりわからないが出てきたところを回ってみたいと思った。 アニメも秀逸。 「責任者はどこか」

    0
    投稿日: 2013.09.21
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    とうとう ダンネンしてしまいました。 まだ半分も読んでない。大好きな森見さんですが・・・ 4畳半に拘りすぎてる主人公の変態具合についていけなかった。 途中から話は進むのだろうか・・・。はぁ。残念。 暇になったら また手に取ります。

    0
    投稿日: 2013.09.20
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    以前放送されたアニメから入った口だけれど、やっぱり面白かった。こんなにひねくれた主人公もなかなか珍しくて逆に好感が持てた(笑 にしても、作者は大学になにか恨みでもあるんだろうか・・・。

    0
    投稿日: 2013.09.08
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    途中飽きかけたけどオモロかった。 最終話は「ココリコ黄金伝説」の○○だけで1週間過ごす男を思い出した。ところで、あの金は番号が一緒じゃないんかなぁ?本物やけど偽札と思われそうやわ。 羽貫さんの胸の感触を味わえるなら顔ぐらいナンボでも舐めさせたるわ。羽貫さんが無理なら「もちぐま」か「香織さん」が欲しいなぁ。好きなのは何と無く可愛らしい明石さん。 次回は唾棄すべきものも読ませろ(笑)

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    パラレルワールドの語りだが、雑なようで結構緻密な計算のうえの文章。 かなり読みやすくダーっとあっという間。物足りなさは多少あるが、森見登美彦世界が好きな人は楽しく読めるだろう。 おれは結構好き。なんたって京都好きだし。

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    アニメから入りまして、原作も。 朗々と話す「私」の文は、アニメの主人公よろしく思わず音読したくなります(笑)

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    清々しかった。 何回か同じ文章があり、若干読み疲れはしたが それがとても良い効果をだし、非常に味わい深かった。 日々の選択、それによる変化やそれに関係しないものが、本当に分かりやすく、あたたかかった。 変わらないものがすっとあり、それに肉付けされていくのが、私達の生活なのだと感じた。

    3
    投稿日: 2013.09.04
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    有頂天家族が世間に吹聴されている中で敢えての四畳半神話体系。 同じく森見登美彦作品でアニメ化されたつながりということで。 こんなに面白かったのか!という印象。 くされ京大生の生態を見事に描写しております。 四畳半を巡る冒険は引きこもり予備軍へのアンチテーゼでしょうか? 2013.8.31(土)

    0
    投稿日: 2013.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あぁ、あのときあれを選んでいれば…選択を間違えたな…という後悔は人間なら誰しも一度は経験があるもの(だと思うの)ですが、このお話では薔薇色の学生生活を掴むべくサークル選びに悩む主人公の「私」の4つの選択肢がそれぞれどうなってしまうのかを覗いてみよう!というのが本作である。 以前そういえば、人生をリピートするという形でそういうようなテーマの本もあったなぁ… なお、本作は登美彦氏の第2子(2作目)である。 …というマネっこはさておき、荒削りかな?と思った太陽の塔と比べると各段によくなった印象です。そして前作と変わらず、ヒロインの明石さんは魅力的だし、京都のステキな雰囲気も満載。 でも、4本のお話が展開されるのに、同じ文章(もしくはほとんど同じ文章)を巧みに混ぜ込んでくるところが、果たして本当に巧みなのかあるいはただの面倒くさがりなのか、疑わしいところではある。笑 3話目までは大きな変化もなく、結末もあまり変わらないけど、4話目はがらりと変わって結末も変わる。 アニメ化されているので、読むのが面倒な人はアニメをどうぞ。かくいう私はまだ見ていないので、見てみたいなぁ(o・ω・o) 電車の中で読むと、シュールな登美彦節で思わず吹き出してしまうのでおススメしません。けど、長い長い電車移動があっという間に終わってしまう。 -- 私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    独特の文体ながら、サクサクと読める心地よさがある。森見登美彦の小説はこれで2冊目だけど、とても読みやすかった。 京都を舞台にダメな大学生の不毛ながら楽しそうな青春を同時並行するパラレルワールド的世界をグルグルと回っている物語。 押井守の出世作「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」を彷彿とさせる内容だった。 とても漫画のような世界観だなぁ、と思ったらアニメになってるんだね。少し見てみたいと思った。

    0
    投稿日: 2013.08.28
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    森見登美彦はもともと好きだったけど、これだけアニメで満足して読んでなかったことを思い出した。この人の書く大学生生活は、たまらない

    0
    投稿日: 2013.08.28
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    再読。少し前にアニメを借りてきて一気に見たけれど、こうして読み返すとアニメの完成度の高さが改めてわかる。 どんな選択をしようとも自分という人間の大筋が変わることはない、という考えに少し影響された気がする。「不可能性」って面白い言葉だなあ。

    0
    投稿日: 2013.08.27
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    "Tatami Galaxy" what a translation! Watch out for the parallel world and Ozu. Haha, these guys can't be helped to be not naughty. And this novel surely gonna makes you wanna have ramen at stands.

    0
    投稿日: 2013.08.24
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    わたしはいつか京都の四畳半に住むだろう。そのときにはこの話を思い出して四畳半王国をつくるのだ。運命の黒い糸とはなかなかうまいことを言うじゃあないか。

    0
    投稿日: 2013.08.20
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    空しくやるせないけど、たのしそうでもある?青春。 まるで手抜きのような同じ文章の繰り返しについては効果的にもととれるし、やや集中力が散漫になるきがする。 三話目まで同じパターンだったのでややあきてきたけど四話目はがらりと変わっておたので飽きずに読み進められた。 しかし森見さんの文章はうまいですね。 くすくす笑いたいときにお薦め。

    0
    投稿日: 2013.08.16
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    2013.8.14読了。『夜は短し〜』と、『四畳半見聞録』のあとに読んだ。せめて番外編の前に読めば良かったと少し後悔。もう一度順序よく読み直したい。 以下、内容について。4話収録されているが、書き出しが殆ど同じ。はじめは読み始める頁を間違えたかと思った。そのため、同じ部分は読み飛ばすこともしばしば。どんな選択をしても、結局バラ色のキャンパスライフからは程遠い大学生活を送った「私」。選択肢の絞り方が悪かった。良ければもっと理想に近い大学生活を送れたのでは、と思いつつも、この主人公ならたいして変わらなかった気もする。小津が存在する限り、何を選択するかなんて無意味か 笑 最終話で、最後の言葉を、前の3話と違って「私」が言った場面が印象に残った。旅したことにより、わずかでも「私」は変わったと感じられたので。 以下、印象に残った言葉。 「ほんの些細な決断の違いで私の運命は変わる」(p374) 「どうせ同じだ」(p364) 「好機がやって来たら逃さないことですよ、あなた。その好機がやって来たときには、漫然と同じことをしていては駄目なのですよ。」(p319)

    0
    投稿日: 2013.08.15
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    文章の引用が多いので読み飛ばしてしまった部分も多いけど、内容は面白かった。 小津くんみたいな人、きらいではない。 無益なことに人生を費やすというのは、簡単にできそうで案外むずかしいことだとおもう。 明石さんや羽貫さん、それから香織さんといった女性陣がすてきだった。 読者に没頭する美しい黒髪の乙女は人類にとって紛れもない宝だとわたしはおもう。 同じところをぐるぐるしているような不毛で摩訶不思議な世界観がすてきだった。

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    個人的に夜は短しより好きです。話の構成が変わってて、かつ凝ってて素晴らしいです。あと言葉とか話とか全部のリズムが大好き!

    0
    投稿日: 2013.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的に森見登美彦の傑作のひとつ。4話の話が独特の言い回しで物語は進む。はじめの書き出しが同じなので勘違いしてしまった。人生における分岐点がサークルであることが十分可能性があるし設定にすごく納得してしまうところがまたよい。

    0
    投稿日: 2013.08.08
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    正直、最初なかなか読み進まなかった ちょっと読んで、???しばらく放置。。。。 を繰り返したある日思い出して読んだら一気に読んだ。 摩訶不思議。 それが森見さんの力?と思った。

    0
    投稿日: 2013.08.06
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    まず、語り方がとても気に入った。少し古めかしい語り口で主人公が自らを語る構成だったが、なんとも自分自身を良く見すぎているのではないかとツッコミを入れたくなる。四話あったが、何も知らずに読み進めていて驚かされた。もしかしたらこの世界も少しの選択によっていくつにも分岐しているのかもしれない、と少し夢を見たくなった。

    0
    投稿日: 2013.08.04
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    みんなキャラが濃ゆい(笑) それぞれの世界が少しずつ繋がっているのも面白い。 最後の主人公と小津のやり取りが微笑ましい^^

    0
    投稿日: 2013.08.03
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    なかなかこの本になじめなくて… でも少しずつ読み進めていくと、本当におもしろくて! 私や小津たちの世界にひきこまれてしまったようです。 みんないきいきしてるからでしょうか

    0
    投稿日: 2013.07.30
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    高校で同級だったT君の話をしよう。 T君は、文芸部に入部するや、筒井康隆フリークぶりを発揮して、読書会イベントをすっかり変質させたかと思うと、多くの部員に掲載の機会を与えるべく誰もが掌編の、それも評論文を主に寄稿していた部誌を、ディックの作品のような(いや、むしろそれは戦隊物や円谷プロの作品へのオマージュに満ちていたと受け止めるべきだったかもしれない)長い創作物を載せて乗っ取った上、一方では8ミリカメラを振り回し、何編もの創作映画(それはとてもスラプスティックな作品群で、受けは良かった)を撮影しては自主上映会を開催して人気者となった。 一度、彼の映画に呼ばれて、メインキャストで出演したことがある。確か、「変態大戦争」とかいうタイトルであったが、先に述べたとおり、特撮作品への造詣深い彼のこと、もちろんこれはさる怪獣映画をご存じならばより深く楽しめること請け合いというものであった。なぜか、そのなかで私がヒロインの胸を揉みしだくというシーンがあり、今のように汚れきったオッサンではなく、ナイーブな童貞であった私は、どうしてもその演技ができなかったことが記憶に残っている。まあ、にもかかわらず、映画自体は無事完成したし、しばらくの間、その映画に参加したことは私自身も忘れていたのであった。 その後、T君も私も高校を卒業し、それぞれ別の大学に、T君はストレートで、私は1年の紆余曲折を経て後、進学したのであるが、その大学生となって初めての大学祭に、私は突然にその映画と再会することとなった。 T君が、私のいた大学で上映会を催したためである。念のために言っておくが、別の大学でも同じ街にあるであるとか、近接しているなどという状況ではない。しかも、その上映を告知するにあたり、立て看板には私のことが、学部学年氏名とともに、主演である旨が公然と掲載されていた。 京都系(京大系)と呼ばれる作家群の特徴として、寓話性獲得のために非現実的な設定や物語を厭わないという認識をもつ読者は多いと思うのだが、私は、自分の経験に照らして、小津や樋口、そして城ヶ崎といった登場人物は決して現実に有り得ないキャラクタを帯びているものではないと認識している。 あ、こういうのはレビューとは言わない?そうでしたか。失礼いたしました。

    0
    投稿日: 2013.07.28
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    森見作品2冊目。 誰しも「あのときあちらを選んでたらこんなんじゃなかったはずなのに…」と思うもの。 主人公の「私」もその1人。 そんな「あのときああしていれば…」を小説にしたのが本作。 大学生活2年間が無益であったのを、入学したての頃のサークル選択のミスのせいにした「私」。 そこで起こる「もしあっちを選んでいたら」を描くのが本作です。 ときに映画サークル、ときに仙人の如き人物の弟子、ときにソフトボールサークル、ときに秘密機関員… 全4話、その全てが独立した話を描きつつ、通して読むと各話の全体像が見えるってのがおもしろい。 森見作品が好きな理由の一つに、登場人物ひとりひとりのキャラが立ってるからってのがある。 どいつもこいつも「そんなのいないだろ」と思うほどに変人揃いだけど、森見作品の京都にはいかにもいそうな連中ばかり。 その京都っていうのがまたポイント。 広すぎず狭すぎず、歴史と特色ある京都の街並みがこの物語にまさにピッタリ。 前作『太陽の塔』もそうだけど、京都以外の舞台、たとえば東京じゃイマイチ精彩に欠けるな。

    0
    投稿日: 2013.07.27
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    夜は短し歩けよ乙女の方が好きだな パラレルワールドのお話し ほぼ同じ文章が出てくるのが特徴なんだろうけど う~ん、作戦と言えば作戦だけど、くどい もうちっと変化がわかりやすければなぁ 人生は選択の繰り返しだけど、どれを選んでもそうそう変わらないってことですかね

    0
    投稿日: 2013.07.23
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    1日で読了。同じ描写が繰り返され読み易い。「我々という存在を規定するのは我々が持つ可能性ではなく、我々が持つ不可能性である」という台詞は名言かと思う。最終話で気付いた語り手は、小津に愛情を差し伸べる。よく出来た話。文体は町田康に似てる。

    0
    投稿日: 2013.07.23
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    初読、かつ初森見登美彦。 深夜にやっていたアニメを何度かみて、なんとなく覚えていたところ、書店で見かけアレの原作かな?と。 読む前にちょうど動画サイトでアニメの配信が始まったので、全話見てから読みましたが、どっちも面白かった。 アニメではラストだけだった明石さんとのその後が1話からだったので、どう締め括るのだろうと思いながら読みましたが、そうか、そうきたか。

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    硬派な文章と、内容にあふれる不思議な雰囲気とのギャップがたまりません。とても楽しめました。今回は図書館で借りて読んだのですが、何度も読み返したい作品なのでぜひ購入しようと思いました。

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    怠惰な学生生活を送っていただけあって久々に巧みな小説を読んだ。 文章が硬派でありながらも奇怪軽妙で退屈しない。実に巧みだとしか言いようがない。 それどころかこの青春の暗黒面を扱いつつも妙に清々しい読後感は類い希であろう。鬱々悶々としたキャラクターが見事に清々しく描かれている。心地よい作品でした。

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    これは名作。アニメの方が出来は良いが、読む価値あり。しかし、毎回明石さんと付き合えてしまうのはいかがだろうか?

    0
    投稿日: 2013.07.14
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    読み終わったときの達成感ときたら。4つの並行世界ということで,共通したキーワードやアイテムが出てくるたびに,次はどうなるんだろうとドキドキしながら読みました。そして途中で何度も「これ前にどこかで…?」というデジャヴを味わいました。もう一度読み返してみたら,またいろんな伏線や謎に気づけるのかもしれない。 とってもぐうたらな主人公なんだけど,恋に友情に振り回されて,しっかり青春してるところが可愛かったです。

    0
    投稿日: 2013.07.14
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    小説にしては?新たな?試み?なのかしら?一つひとつのお話は面白いけど、やっぱりくどいと感じた。冒頭の決め台詞?が、もう少し、ちがう表現で同じ内容を表せてたら飽きないでよめたかなー。

    0
    投稿日: 2013.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    微妙な感じ。中古とはいえ買わなくてもよかったかな。アニメ見てみたいようなどうでもいいような。 森見の中では面白い方。そこまで好きではないが。

    0
    投稿日: 2013.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    森見作品二つ目。 4つのあったかもしれない未来を辿るお話。わたしもよく「あのときああしてさえいれば…!」と考えてしまうたちなので、主人公の過去にあれこれといちゃもんつけ、思いをはせるところに共感してしまった。4回同じ時間軸からの始まりで何度も類似した表現がでてくるが、少しずつ関わる人が変わってくるのが面白い。最後に、主人公が小津に対して「俺なり愛だ」というシーンは感動した。

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アニメから本を手にとりました。愛すべきアホ学生なのだけれども、やはり舞台が京大ということもあり、どこか知性を感じる無駄なエネルギー消費には脱帽せざるをえないです。繰り返される並行時間にちりばめられた伏線が回収されるラストには、責任者はどこか!と叫びたくなりました。きっと小津と「私」は限りなく続く不毛な大学生生活をいつまでもお互いに愛をもって過ごしていくのでしょう!笑

    5
    投稿日: 2013.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読むのに時間がかかった。 最初理解しずらい展開だったけど、 最後まで読んで納得。 もういちど読んでみよう。

    0
    投稿日: 2013.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都大学…というか京都好きにはたまらない一冊。京都東側を舞台に主人公がバカ活躍する。但し、そのバカが独特な為、読む人を選ぶ一冊。僕ははまった。。 この著者は4つの話の展開を最後にまとめてしまうなど頭がいい。ただ、どうしても京都と独特のバカにこだわってしまう傾向があり、初期の本作品を頂点として劣化傾向にある。その打開が課題か? ちなみに「(新訳)走れメロス」で僕の母校が出てきたときは嬉しかった。

    0
    投稿日: 2013.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     とにかくテンポよく進む。同じ出来事を視点を変えて、さらには差し挟むタイミングをずらして、3つのストーリーは並行した世界を構築している。途中に入る「このやりとり前にもしたことなかったか?」「まさか」という二人のやりとりに笑う。この既視感を楽しみながら、確実に私も主人公に同化していく。繰り返し読むことによって、より四畳半の世界と人物が現実感を増していく。  そして最後の四畳半世界。いやぁ、新生代四畳半世紀は爆笑した。そこもつながるのか。私にはわからない連鎖が、読書家な読者たちにはあったに違いないだろうなぁ。様々な小説が厭味ったらしいくらいに、でもそれが嫌味でないくらい自然に、無駄なく、知識をひけらかすわけでもなく織り込まれている。読書家とはいえない私は題名がひっかかるだけであったけど、それぞれがきちんと考えられているんだろうな。いや、この人の文章を読んでいるとあまりにも自然な挿入の仕方で、おそらく常日頃から文学に感化された世界を生きているんだろう。物事をよく観察し、無駄のないかっちりとした文章で的確に表現し、かつそこに抒情的な感覚もきちんともたされている。味気ない文章ではない。説明的でありながら、スパイスがほどよく効いている。  美しいものは説明できる、という言葉がフランスにはあるけれど、不可解なものは説明できる。むしろ、不可解なものほど説明すべきである、なんて言葉が聞こえてきそうだ。説明という言葉は不適切だし、この文章の引用もまとはずれな気がしてならないが、この「美」というワードを出したのは、森見さんに三島由紀夫ぽさをみたような気がしたから。ううん、「金閣寺」と「潮騒」しか読んでない私がいっても、説得力の欠片もない。笑 文体と不条理さと青春の苦悩みたいな。笑  友人にずいぶん前に薦められていたにも関わらず手にとることが遅くなってしまった。アニメもみよう。

    1
    投稿日: 2013.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった~。 そのときの選択肢によって結果にどんな違いが出るのか・・・みたいなストーリーはほかの小説でも出会ったことがありますが、「四畳半神話大系」は、どの選択肢でも結果ほとんど変わらないという。笑 でもその結果にたどり着くまでの展開が面白い。 キーパーソンたちがそれぞれ少しずつ違うかたちで関わってきて、ちゃんと繋がる。 その時遠くの方で起こっている出来事も、別の章ではメインになったり、いなくなったと思っていたものが、別の章で突如出現したり。 あっちゃこっちゃでつながっていて、読み進めれば読み進めるほど面白くなっていく本でした。

    0
    投稿日: 2013.06.10
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    2013/6/10四コマ漫画、最も薄汚い主人公の奇妙奇天烈な成長もの。「俺なりの愛だ。そんな汚いもんいりません。」が最後だけ私から小津 不可能性による存在証明。タイムスリップにより明らかに。 小津、樋口師匠、明石さん、羽貫さん、城ヶ崎先輩、相島先輩、みそぎ、ほんわか、福猫飯店 小津を見たまえ。あいつは確かに底抜けの阿呆ではあるが、腰が座っている。腰が据わっていない秀才よりも、腰の据わっている阿呆の方が、結局は人生を有意義に過ごすものだよ。

    0
    投稿日: 2013.06.10
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    森見登美彦長編第二作。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞しつつもほとんどファンタジーじゃなかった前作『太陽の塔』と違い今回はきっちりSF、それもパラレルワールド物だったりする。 構成的には、繰り返しのくどさがミソというか。 もちろん、独特の文体で語られるどうしようもない男たちの物語&学生小説としての魅力は健在。 ヒロインの明石さん&もちぐま(表紙参照)もなかなかキュートだしということで、今回もしっかり楽しかったです。

    0
    投稿日: 2013.06.08
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    アニメ視聴から手を出した流れ ここからあの傑作が生まれたのかとアニメスタッフの手腕に驚愕させられた 平行世界を並べて徐々に徐々に全体像が見えていって最後に大団円という変則的な11話の構成自体が、そもそも小説とは大きく違ったものであるとは思わなかった 構成以外にも各サークルエピソードのふくらませ方が巧みであったことを実感する。飛行機も飛行船も飛ばないし香織さんとの駆け落ちも無いとかびっくりだ 全体通してみると、正直な所随分と物足りなさを感じる原作であった。各話完結してしまうせいか、溜めに溜めた11話を最後で爆発させるアニメに比べ、どうもあっさり感がある。とはいえアニメの構成はアニメという媒体ならではであって、小説であれをそのままは出来ないだろうけれど いやーしかしこの原作からあの構成を練り上げられる湯浅監督本当に凄い

    0
    投稿日: 2013.06.08
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    あの時ああしてれば、と思うことは誰でもあるけど、どの道を選んでも結局大して変わらないかもしれない。って本。 京都いいなあ

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    投稿日: 2013.06.07
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    「バラ色のキャンパスライフなど存在しないのだ。なぜなら世の中はバラ色ではない。実に雑多な色をしているからねえ。」

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    投稿日: 2013.06.04
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    大学生活をやり直したいと思う主人公の、4つの平行世界での物語。 どんな選択をしても、悪友に振り回されたり巻き込まれたり。 個人的にはあまり好きではない。あまりにアホすぎるのを4回繰り返されると飽いてしまう…。

    0
    投稿日: 2013.06.02
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    文章は素敵ながら、4話目で大きく話しが動くまではやや退屈だったかな。 人物やモチーフがいつもの森見さん過ぎたのと(しかしこれ、作者の2作目らしいので…私のこの感情は不当か)、全く同じ文章が3度繰り返されるのはちょっともったいなく感じた。 試みとしてはとても面白いんだけど、物語としてはいまいちになっちゃうような…。 と言いつつも最終話でそんな退屈をひっくり返してくるところはさすが。 なーるほど! 人と人との縁ってそういうものなのかも。 そして責任者は結局自分なんだな。 阿呆なようでいて深い話しですなぁ。 森見さんのバランス感覚が好きだ。 そして蛾の謎がきちんと解けて良かった(笑)

    0
    投稿日: 2013.06.02
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    4つの四畳半でそれぞれ繰り広げられるさして大差のない棒振りライフ。 その振りっぷりたるや、メジャーリーガーにも負けず劣らず。 よい意味で無駄に壮大です。よい意味で。 登場人物もこいつめと頬をもみしだきたくなるような、憎めない愛らしさをきび団子のように携えてシメシメと配り歩いているような人物ばかりでした。 小津とのぐずぐずの腐れ縁を何度となく目にしたせいか、途中からひょっとしたらこれは小津がヒロインなのではないだろうかと考えてしまったほどです。 あながち間違っていない気がします。

    1
    投稿日: 2013.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく、しょうもない話・・・だと最初思ったんですが 平行世界を重ねることで、主人公の選択次第で少しずつ未来が変わることと、でも、あんまり変わらないことを何となく読者に意識させて、 最終章で一気に言いたいことを言ってのけるという、トリッキーな小説でした。 もう、ほんとに伏線の張り方と回収の仕方がうまい。 しかも、憎いのが、回収したぜ(ドヤ)みたいなのが無いから、適当に読んでると気付かないこともあって、2週目しても面白いところです。 作品の根幹は、毎日の選択の積み重ねが未来を作るんだから、あの日の一つの選択を悔やんでもしょうがない、今をちゃんと生きなさいってことなだと思いますけど、結局どの世界でも恋が成就してるから、なんでもいいやって感じですね(笑) 文体や世界感が合う人には合うけど、苦手な人もいるとは思います。 個人的には、京都好きだし、一文一文計算されつくされた文章ってすごく憧れるので、ストライクゾーンでした。

    0
    投稿日: 2013.05.27
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    図書館で借りて読み始めてみたけど、文章のリズムが合わずに途中で読むのを断念。もっと読み進めたら、楽しくなるかも。

    0
    投稿日: 2013.05.24
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    森見登美彦さんの名前はかなり前から知っていましたが、スルーしていました。で、書店で親しい店員さんに「何かお勧めは?」と訊いて、二つ返事で紹介されたのが森見さん。 早々と結論。面白かったぁ。食わず嫌いならぬ読まず嫌いはいけないと反省もした次第です。 硬質な文体、横溢するユーモア、ほろ苦いニヒリズム。誰かに似ていると思う間もなく頭に浮かんだのは、大大大ファンの町田康さん。10年前にデビュー作「くっすん大黒」でハマって、以来、ずっと追いかけている作家さんのひとり。著作は9割方持っています。 その町田さんに、作風がかなり似ています(剽窃とかそういう意味はまったくありません)。でも、ネットでかなり検索しましたが、二人の類似性を指摘する論考には出合えませんでした。勘違いではないと思うのですが…。 町田さんに比べると、ユーモアは0・8掛けですが、それでも十分笑えます。この硬質な文体でこれをやられたんじゃかなわない。私は好きです。 本書は四畳半に住む大学3回生の男が主人公。こんなはずじゃなかったと後悔しています。その自己憐憫を諧謔交じりに描いていて、そこが面白い。 新入生のころに彼の前には4つの選択肢(映画サークル「みそぎ」、とある師匠に弟子入りする、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密機関「福猫飯店」)がありました。本書は4章構成で、4つの選択肢がいずれも実現したものとして描かれます。パラレルワールドですね。 でも、どれを選んでも、大学生活はパッとしません。少なくとも主人公が憧れる「幻の至宝と言われる『薔薇色のキャンパスライフ』」なんて影すらない。それどころか、どの「世界」でも、主人公が忌み嫌う、妖怪みたいな小津に付きまとわれます。それが本書を貫く読みどころのひとつと思われます。 読んで損はありません。私は追っかけます。

    0
    投稿日: 2013.05.21
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    痛快爽快、摩訶不思議な四畳半パラレルワールドな青春ストーリー。 ある意味、主人公と小津のラブストーリーといっても過言ではないだろう。

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    投稿日: 2013.05.18
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    ファンタジー青春小説。森見登ワールド炸裂。筒井康隆ファンであればハマるはず。3章から登場するジョニーと主人公の対立には大笑いした。おすすめ。”もちぐま”とか”猫ラーメン”とか小道具のネーミングが好きだ。

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    投稿日: 2013.05.10
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    主人公の「私」は最初っから満足のいく大学生活に不満や皮肉っぽい小言ばかり言っているのだが、、なんだかんだで彼を含めた登場人物たち皆、充実した毎日を送っているように見えるんだけどねー。

    0
    投稿日: 2013.05.06
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    パラレルワールドの中で特に打ち込むことがなかった大学生が様々な波乱を経て過ごした日記のようなもの どの世界でも必ずいるキーマンがいて、その人と関わり合いながら過ごす 読むのに意外と時間がかかった

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    投稿日: 2013.05.04
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    作者特有の軽妙洒脱な文章には脱帽。 声にだして読みたくなってしまうようなリズミカルさは本当に癖になる。 パラレルワールド間で繋がり合うシーンや登場人物にも何度も楽しませてもらえた。憎めない登場人物達にも愛着が湧き、本当に楽しい一冊だった。

    0
    投稿日: 2013.05.03
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    理想の大学生活を送ろうとする『私』に奇妙奇天烈な交友(?)関係と、それに関わる出来事が繰り広げられる。大学生活の並行世界を書きつつ、真実は最後まで見ないとわからない。相変わらずの森見登美彦節が出ている癖になる作品。

    0
    投稿日: 2013.05.03
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    「夜は短し〜」が自分に合わなくて森見作品を倦厭してきたことを激しく後悔するほど楽しめた一冊。先が気になって早くページを捲りたい、という作品とは違い、一文一文を楽しむことのできる作品だなーと思った。 阿保で馬鹿な人ばかりだけれど、みんな憎めず可愛く思えてしまう不思議。

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    投稿日: 2013.04.22
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    平凡な大学生はぐるぐると… いったい何が起きているんだこりゃ!?となってしまいました。 時間軸がどうなっているのか、解説を読むまで理解できませんでした。 ただ単に私の頭が悪いのか… 1つでも違った選択をすれば、それによって多少は似ていても変化は起きるということですね。

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    ふとしたきっかけで、会った人が勧めてくれた一冊。 学生時代を懐かしみつつ、読み耽ってしまった。 学生時代には様々な選択肢が散りばめられていて、その選択如何ではどんな風にもなり得たなあ、としみじみ思った。

    1
    投稿日: 2013.04.17
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    「夜は短し歩けよ乙女」から続き森見さん2作目です。 本来ならばこちらが先なのでしょうが。 夜は~では先輩と黒髪の乙女が交互に語り手でしたのでとてもふんわりとした印象でしたが、こちらは先輩の一人語りなためかとても男臭かったです。 1話から3話まで似たようなことの繰り返しなため途中で飽きそうになりましたがそれをまとめてくれる最終話は素晴らしい。 人生の数ある選択肢の中でどの選択をしたらどんな未来になるのか。 それを先輩は大学のサークルに例えて話は進んでいきますが、結局のところどの選択をしてもさして変わらぬ未来となる。 過去を後悔するよりも、今を腰を据えて全力で楽しむのが一番いい!ということでしょうか。 にしても先輩はそうは思っていないようでしたが、十分に面白おかしい生活をしているように思えましたがね。 けどやはり一番面白おかしく過ごしているのは小津くんなんでしょうね。 彼はちゃんと腰を据えて阿呆をしているのですから。

    0
    投稿日: 2013.04.16
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    SFではない並行世界もの。でもあくまで舞台は京都のあの界隈。情景が目に浮かびすぎます。こういう人たち、いてもおかしくなかったよなあ。この作品をアニメ化するという発想をした人はすごい。

    0
    投稿日: 2013.04.14
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    途中から小津が可愛く思えて仕方なかった。 お前はどんだけ「私」が好きなんだと。 「僕なりの愛ですわい」の気持ち悪さと可愛さの同居っぷりは極めつけ。

    1
    投稿日: 2013.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜は短し歩けよ乙女より 前に書かれた本。 主人公は、同じような大学生。 同じ登場人物も出てくるので つながりを感じ少し嬉しい。 1年生の時にどこにするか迷った 4つのサークル。 それに伴う4つの話。 パラレルワールドのように展開する話が 不思議で、登場人物がいいキャラで愛おしい。 文章もストーリーも面白かった

    0
    投稿日: 2013.04.06
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    多少選択を変えたところで、些細な変化はあっても本質は変わらない。 どんな道を通っても最終的には同じこと。 という感じで「すべての道はローマへ通ず」という故事を思い出した。

    0
    投稿日: 2013.04.05
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    よっつの世界が少しずつ変わりながらも繋がっていて、面白いと思いました。【夜は短かし歩けよ乙女】にも出てきた樋口さん、羽貫さんも登場していて、嬉しいです。黒髪の乙女、自分も好きです。

    0
    投稿日: 2013.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても懐かしい。 出てくる店の名前が実名なのがいい。 京都で学生生活を送ったことがある人であれば、場面が目に浮かぶのではないか。 内容は並列世界ものであるが特にオチをつけていないのが、個人的には好きだ。

    0
    投稿日: 2013.04.02
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    想起用覚書 ネタばれ注意。 私と小津と明石さんと、あとは樋口さんとかの話。 二話目の最初まではよくわからなかったが、それぞれの選択肢を選んだ場合の話だと気づくと、おもしろくなった。 どの選択肢を選んでも結局は大筋は変わらないというのは、この「私」に限らないことなのかなあ。 この話のようにそのことを知ってしまえばかえって諦めがついて現状を楽しめそう。 後悔先に立たず。じゃなくて、後悔先に立たっても無駄と。 運命の黒い糸というのは恐ろしいものだなあ。 私も諦めをつけて後悔なくいきたいけれど、やっぱり諦めきれない。 読み終わりはすっきり。

    1
    投稿日: 2013.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

     「俺」と「小津」の壮大な友情の物語でした。 「キャプテン・ハーロック」の読後に似た「友情って熱いぜ!」という気持ちがフツフツと湧き、また1話目から読み直したい気持ちになる。 1話 明石さんと俺の仲を遠くから取り持つ小津。 人物紹介を兼ねた導入。明石さんの潔い美しさが「俺」のグタグタぶりを引き立たせる。 2話 樋口師匠と城ケ崎さんが俺と小津の未来のよう。 樋口師匠の大きさはどこから?1話で敵役なだけだった城ケ崎の意外な一面が。 「まだ人生が始まってもいないくせに迷っているのか」「貴君、ここはまだ御母堂のお腹の延長だぞ」 「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である」 「我々の大方の苦悩は、あり得べき別の人生を夢想することから始まる。自分の可能性という当てにならないものに望みを託すことが諸悪の根源だ。今、ここにある君以外、ほかの何者にもなれない自分を認めなくてはいけない。君がいわゆる薔薇色の学生生活を満喫できるわけがない。私が保証するからどっしりかまえておれ。」 3話 明石さんと俺の仲を遠くから取り持つ小津。 この本で一番恋愛小説的なお話。文通相手の彼女、羽貫さん、香織さん、明石さんの間で揺れる「俺」。 ジョニーくんとの葛藤が素敵。紳士だ~。 「男性と女性の結びつきとは、もっと厳粛なものたるべきである。靴紐のようにちょいちょいと結ばれてたまるものか。」 でも、結局ハッピーエンド。小津くんの暗躍が光る。 4話 小津との友情に気づく俺。  こんなに恐ろしい迷宮があっただろうか。扉をあけても窓をあけても壁を破ってもひたすらつづく四畳半。 孤独と戦うなかで「俺」は思いをはせて、やがて気づく。 そして「俺」の四畳半からの卒業。 「俺なりの愛だ」 「そんな汚いもん、いりません」 の台詞が最後にふわりとあたたかく響く。 さすが森見ワールド、どっぷり浸りました。

    10
    投稿日: 2013.03.28
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    四畳半で繰り広げられたパラレルワールド。 読めば読むほど四畳半の世界に引き込まれ、引き込まれすぎて自分もどこか別の自分が今とは違う”薔薇色ライフが待っている選択”を選び、同じ人と出会ったりしてあの時こうすれば良かったかな~とか妄想し出します(汗) でも多少の悔いはあっても、それを悔やみ続けるだけで、自分が変わらなければ何も変わらないですよね(笑;) 図書館で借りて読んだのですが、読み終わるとすぐにまた読みたくなったので、ちゃんと購入して再読しまくりたいです。 京都へ行きたいなぁ・・・。

    0
    投稿日: 2013.03.22
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