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グラスホッパー
グラスホッパー
伊坂幸太郎/KADOKAWA
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総合評価

2445件)
3.7
417
933
790
142
13
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    深層心理の中で現実世界と幻覚が織りなし、何が正しく何が誤りなのか、登場人物の葛藤がひしひしと伝わりました。 ハラハラとする鈴木の過酷な状況下での「トーキョートブンキョーク」には癒されました。

    3
    投稿日: 2026.08.02
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    各々が別の依頼をこなしていたはずが、いつの間にか「押し屋」争奪デスマッチへ。 主人公だと思ったら他人の劇の小道具。 捕食者が獲物。 壮絶な死闘の末、「生きるために食べる」と決めた男に言いたい。 「バカジャナイノー」

    2
    投稿日: 2026.08.02
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    皆が最後は悲壮感無く死んでいく世界観は嫌いでは無い 一体誰が生き残るのか何となく想像できたけど、この作品はそこを楽しむものでは無いのかもしれない

    6
    投稿日: 2026.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スズメバチの伏線回収や、寺原が轢かれるシーンはびっくりで良かった 読みやすい でも死ぬほど面白いという訳では無いと思った 危険と分かっていても、実際それが起こるまではまあ大丈夫とどこかで思っているっていうのが、わかるなぁと思った

    0
    投稿日: 2026.07.30
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    2023.7.4 2回目読了 ☆9.0/10.0 2026.7.30 再読  殺し屋シリーズを読破してて、最近映画化された、2作目『マリアビートル』のハリウッド版『ブレット・トレイン』を観たら久しぶりに蝉や鯨に会いたくなって久しぶりに本を開きました。 (追記) 文庫本化された第3作目の『777 トリプルセブン』を最近買ったため、3年ぶりに第1作目から読み直すことにしました。 〈作品紹介から〉 「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。 どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。 鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。 一方、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの天才「蝉」も「押し屋」を追い始める。 それぞれの思惑のもとに──。 「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。 疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説! この疾走感とリアルな描写、迫りくる緊張感… ページを捲る手が止まらないです。 蝉と岩西の、なんかこう仕事の依頼人と請負人という立場を超えた、絶妙な距離感における信頼とユーモラスなやり取りがたまらなく良いです。 鯨と対峙してしまったせいでビルから飛び降りるシーン、最後、蝉と電話で言葉を交わすのですが、その切なさというか、哀愁がもう、、、対峙する鯨とのやり取りの中でのこのセリフが気に入っています。 “俺はよ、自殺する奴ってのが大嫌いなんだ。人間だけだぜ、逃げるように死ぬのは。偉そうじゃねえか。どんな酷い環境に置かれたって、動物は自分からは死のうとしねえよ。自分たちが生き残るために、他の動物がどれだけ犠牲になったか知っているからだ。人間ってのはよ、傲慢だよ。だからよ、俺は飛ぶんだよ。死ぬのは、そのついでだ。” なんとも力強い、死を前にした達観した考え方…賛否はあると思いますが、どこか説得力があって好きです。 また、処女作である『オーデュボンの祈り』に出てくる足の悪い田中と未来を予測できる喋る案山子・優午も話の中に出てきて、本作に重要な役割を担っています。 “未来は神様のレシピで決まるんですよ 要するに、先のことは自分たちの範疇の外で、すでに決まっている、ということかもしれません。 (中略) 未来はもう決まっているんです。自然に任せればいいんですよ” この、運命論的な考え方が興味深いです。 理不尽があっても、受け止める、そういった達観した姿勢。 だけど同時に、与えられた運命は不条理で辛く、過酷なものだとしても、しかしそれゆえに、人は認め、受け入れ、変えようと努力する。 そんなふうに、私たちの人生を導いてくれます。 押し屋・槿(ここではアサガオと読みます)の展開する、人間とバッタの話もとても面白いです。 “密集したところで育つと、『群集相』と呼ばれるタイプになる。(中略)俺は、バッタだけの話ではないと思う。 どんな動物でも密集して暮らしていけば、種類が変わっていく。黒くなり、慌ただしくなり、凶暴になる。気づけば、飛びバッタだ。 群集相は大移動をして、あちこちのものを食い散らかす。仲間の死骸だって食う。同じトノサマバッタでも緑のやつとは大違いだ。人間もそうだ。 人もごちゃごちゃしたところで暮らしていたら、おかしくなる。人間は密集して暮らしている。通勤ラッシュや行楽地の渋滞なんて、感動ものだ。 都会は時に、群集相ばかりだ。穏やかに生きていく方がよほど難しい。 鈴木「人が減れば、穏やかになると思いますか?」 槿「なるだろうな」” この本のタイトルである『グラスホッパー』はバッタを指していますが、この話が象徴するように、都市で暮らす人間は「群集相」に似ている、ということから取られています。 環境要因によって人を含む動物は変化していく、その大きな渦の中に人間がいるという考えは、人間を世界の中心として見るのではなく、一つの構成要素、「部分」として捉える考え方を示しています。 『重力ピエロ』の春も同じようなことを作中で何度も語っており、伊坂さんの根幹の価値観が窺える気がして面白いです。 久しぶりに読みましたが色褪せることなく我々読者を愉しませてくれます。やはり伊坂さんは別格ですね。 第二作目の『マリアビートル』も早く読み進めたいです。 〜〜〜心に響いた言葉〜〜〜 "しじみの砂抜きをしている時が、それを眺めている時が、最も幸福に感じられた。他の人間がどうなのかは分からないが、しじみの呼吸を眺めている時ほど、穏やかな気分になれることはない。  人もこうやって、呼吸しているのが泡や煙で見て取れればもう少し、生きている実感があるんじゃねえかな。行き交う人が、口からぶくぶくと呼吸を見せていたら、暴力も振るいにくいだろうな  殺して食って生きている、という当たり前のことを誰もが自覚すりゃ良いのに、と思わずにはいられない" "「動物にね、『どうして生き残ったんですか』って訊いてみてよ。絶対にこう答えるから。『たまたまこうなった』って」 不安になったり、怒ったりするのは動物的だけど、原因を追求したり、打開策を見つけようとしたり、くよくよ思い悩んだりするのは、人間特有のものだと思うよ。 "いろんな世界がありますよ。例えば、昆虫って何種類いるか知っていますか。百万種類ですよ。種類だけで。 で、日々、新種が見つかります。未知のものを含めれば、一千万種類はいるんじゃないか、と言う人もいますよ。 見えない世界は、それくらいあるってことですよ" “危機感ってのは、頭では分かっていても、意外に実感を伴わないものだからね、大丈夫だと思っちゃうんだ。 いくら危ない状況にいてもね、たぶん大丈夫だろう、って思っちゃうものなんだって。危険、と書かれた箱だって、開けてみるまでは、『それほど危険じゃないだろう』って高をくくってるわけ。指名手配犯がパチンコ屋に行くのと同じ心理だよ。まあ、大丈夫じゃねえか、って考えてるわけ。急に、大変なことにはならないだろう、って。 危険は段階を踏んで訪れると。思い込んでるわけ。肺癌になると言われても、煙草をやめないのと同じ” (中略) “たぶん、私たちってさ、自分の目の前に、敵の兵隊が立ちはだかっても、戦争の実感は湧かないかもね。 今まで世界中で起きた戦争の大半は、みんなが高をくくっているうちに起きたんだと思うよ。 世の中の不幸の大半は、誰かが高をくくっていたことが原因なんだってば” “人の数は増えすぎて、だからみんな、凶暴で土色の飛びバッタになっている。” “今、この国では一年間に何千人もの人間が、交通事故で死んでいる。テロリストだって、そんなに人は殺さない。負傷者を含めれば、もっとひどい数になる。 それなのに、車に乗るのはやめよう、とは誰も言い出さない。面白いものだ。結局、人の命なんて二の次なんだ。大事なのは、利便性だ。命より利便性だ” 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    103
    投稿日: 2026.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語は個人的にマリアビートルズが好き。七尾が出てこないと物足りなさを感じてしまった。 この殺し屋シリーズはどこかで繋がりがあるから面白い。印象的なのは鯨かなぁ。良い人ではないのに、なぜか、彼は救われて欲しかったなぁと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2026.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎らしいテンポの良さで最後まで一気に読めた。複数の殺し屋や裏社会の人物たちの物語が少しずつ交差し、終盤でつながっていく展開が見事。軽妙な会話の一方で、人間の罪悪感や復讐、生き方についても考えさせられる作品だった。読後に考察を読むと新たな発見も多く、続編を読みたくなる一冊。

    1
    投稿日: 2026.07.28
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    『グラスホッパー』を読んでまず感じたのは、これは殺し屋たちが暗躍するクライムサスペンスではなく、復讐という感情が人をどこへ連れていくのかを描いた物語だということだった。 物語は、妻を理不尽な事故で亡くした鈴木が、その原因を作った裏社会の組織へ復讐するため潜り込むところから始まる。しかし、その先で出会うのは「押し屋」「自殺屋」「ナイフ使い」といった、それぞれ異なる信念を持つ殺し屋たちだった。複数の視点で物語が進み、一見すると無関係だった出来事が少しずつ交差していく構成は実に巧みで、ページをめくる手が止まらない。伊坂幸太郎らしい軽快な会話やテンポの良さもあり、重い題材でありながら最後まで一気に読ませる力がある。 しかし、この作品の魅力はサスペンスや伏線回収だけではない。登場人物の多くは人の命を奪う立場にありながら、それぞれが異なる価値観を持ち、自分なりの理屈で行動している。善と悪という単純な構図では割り切れず、誰もが何かを失い、何かを背負いながら生きている。その姿を描くことで、この作品は「正義とは何か」を語るのではなく、人間という存在の複雑さを浮かび上がらせている。 印象的だったのは、復讐という感情が決して一直線では描かれていないことだった。鈴木は復讐を目的に動き続けるが、物語が進むほど、その思いだけでは説明できない現実に直面していく。読んでいて何度も考えたのは、復讐とは失ったものを取り戻す行為ではなく、失われた時間と向き合い続ける行為なのではないかということだった。相手を倒したとしても過去は戻らず、心の傷が消えるわけでもない。その現実を、この作品は派手な演出ではなく、登場人物たちの選択を通して静かに突きつけてくる。 終盤では、それまで張り巡らされていた伏線が鮮やかにつながり、物語全体が一つの形を見せる。その完成度の高さには驚かされるが、それ以上に心に残るのは、登場人物たちが最後まで自分なりの信念を抱えながら生き抜こうとする姿だった。暴力が暴力を呼ぶ世界の中でも、人は何を信じ、何を守ろうとするのか。その問いが物語の底を静かに流れ続けている。 『グラスホッパー』は、殺し屋たちの戦いを描いた物語ではない。喪失を抱えた人間が、その悲しみとどう向き合い、どんな選択をして生きていくのかを描いた作品である。読み終えたあとに残るのは、鮮やかな伏線回収への驚きではない。誰かを憎み続けることで、人は本当に前へ進めるのだろうかという問いだった。

    23
    投稿日: 2026.07.26
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    世間の評判を横目で見つつ、シリーズものは手を出しにくいんよ、とかあれこれ言い訳してたら、「伊坂幸太郎さんは何を読んでも面白い」という家族の一言で何かが弾けました。 ずっと放っておいたグラスホッパー。 殺し屋シリーズなので、もちろん非道で残虐な描写もあるのに品の良さを感じるのは何なんだ⁉︎ ばら撒かれた会話がさらーっとスマートに回収されていくのも気持ちいい。 過去にギャングは読んでましたが、軽妙でおっしゃれ〜と思うのは同じでした。 シリーズものだけど、感想を見てると前後バラバラに読んでる人が多い印象かつ高評価っぽいので先が楽しみですっ。 私の中で「困った時の〇〇さん」に伊坂幸太郎氏が追加された事がとても嬉しい。

    29
    投稿日: 2026.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3日かけて読了。 スマホはないけど携帯ある時代。 妻を殺された20代後半の主人公とナイフ使いの蝉、自殺屋の鯨が主人公となり押し屋を巡る物語が進んでいく。ダーティな世界観はあるが会話の節々にどこかユーモアがあり、特に蝉の会話が好きだった。押し屋の家族の秘密を打ち明けられたがふーん…そうだったのか…で終わってしまった笑 衝撃度は他のミステリに劣るが裏社会を体験できたと言う意味ではよかった。続編に期待。

    0
    投稿日: 2026.07.23
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    久しぶりに再読。ラスト以外あまり覚えていなかったから再度楽しめて良かった。殺し屋たちの話だが、人として終わってる人種とは逆で、ある意味人間味を感じれるキャラ達が多いのがとても好き。なかでも蝉が好き。続編からは初読になるので続けて楽しもうと思う。楽しく読了。

    1
    投稿日: 2026.07.21
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    2026.07.20 777→マリアビートル→グラスホッパー の新作順に読んだが、特に違和感もなくそれぞれ独立した話なので楽しめた。 順位をつけるなら 777>>マリアビートル>>>>>>>>>グラスホッパー かなと。 最新作が面白すぎたので少し物足りなさもあるが、終わり方がとても綺麗で伊坂幸太郎作品をまだまだ読みたい、、となった。

    1
    投稿日: 2026.07.20
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    初めて伊坂さんの小説を読みました 殺し屋の設定が珍しい所が面白いのかもしれないが、あまり刺さらず...他作品も読んでみます!

    12
    投稿日: 2026.07.20
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    ハリウッドで映画化され、シリーズ化もされているとのことだったので、期待し過ぎた?ハードルがあがり過ぎた?のかもしれません。現実離れしていて、独特な世界観が私には合わなかったです。

    1
    投稿日: 2026.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブレットトレインという映画があまりにものれなかったのに、エンドロールで伊坂幸太郎先生の名前を見つけた。なら小説だったら楽しめるんじゃないかと調べて、ブレットトレインのシリーズ一作目にあたる本作品を読んでみた。そして映画同様にのれなかった 鯨があまりにも能力者すぎる。それから全員幻覚がよくも喋ること喋ること あとは殺し屋達が協力して誰かを倒すと勝手に思っていたのにただ幻覚を交えて殺し合っただけで終わってしまったので、のろのろ並走する別の電車の中を眺めている気分だった そういえば数年前に逆ソクラテスを読んだ時もはまれなかったし、私は伊坂先生とは道を逸れてしまったのかもしれない

    2
    投稿日: 2026.07.17
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    コミカルでひとりひとりのキャラ立ちがあっていい。伊坂の軽快な書き筋本当に好き。これと半沢直樹のせいでまた読書するようになった。

    2
    投稿日: 2026.07.17
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    伊坂幸太郎さん初読み。ふむふむ、なるほどこういう感じなのか。 ハリウッドで映画化もされてるし、2作目以降評価もどんどん上がってるし、またいつか読んでみたいシリーズ。

    2
    投稿日: 2026.07.17
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    妻を殺された復讐に燃える鈴木が主軸となる作品。 三人の登場人物で視点がコロコロ変わるが最後には一つにまとまる感じも上手だった。 鯨と呼ばれる殺し屋と向かい合うと自殺死にたくなるって能力も、操るんじゃなくて罪悪感の増加による自殺での殺害ってのも一癖あって殺し屋の中で1番好きだった。 ちゃんと驚きも怖さもあって続きが楽しみ。

    0
    投稿日: 2026.07.14
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    構成が好き。2人の殺し屋と、妻の復讐を目論む一般人が段々と近付いていって、一つにまとまっていく様が、読む手を止めさせてくれなかった。 若干無理かなと思う場面もあったけど、そこは小説、全然オッケー。 伊坂幸太郎の小説って、結局面白くて納得がいくから好き。

    1
    投稿日: 2026.07.14
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    主人公の鈴木よりも、読み終えたあと頭から離れなかったのは、自殺専門の殺し屋「鯨」だった。 鈴木は復讐という重い目的を抱えながらも、どこか肩の力が抜けた鈍感力があって、不思議と前へ進んでいく。一方の鯨は、事あるごとにドストエフスキーの『罪と罰』を読み返し、自分が死へ追いやった人々の幻影に苦しみ続ける。その姿を見ていると、昔観たウッディ・アレンの『マッチポイント』を思い出した。罪は必ずしも法では裁かれないこともある。けれども、自分自身の良心により執拗に裁きを受け続けることもある。 鯨には再生を望む気配すら感じられない。それなのに、なぜ『罪と罰』を読み続けるのか。救われたいのか、それとも救われないことを確認したいのか。その答えは最後までわからなかったけれど、だからこそ彼のことばかり考えてしまう。

    19
    投稿日: 2026.07.14
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    朝顔一家の正体が明らかになるシーンワクワクした。強キャラ感がたまらないし、すごく頼もしかった。 三つの視点から描かれるので、一方の視点で明らかになった事実を別の視点では知らず読者のみ知ってるみたいな状態に自然になってた。 そのおかげでハラハラしたし、キャラの視点を通して読者に情報が与えられるので説明的になっていなくてスッと入ってきた。 鯨のラストシーンぞくぞくした。 伏線も自然に貼られていて回収されるシーンは気持ちよさがあった。

    2
    投稿日: 2026.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブル視聴。 殺し屋シリーズが面白いと聞いて、シリーズ1作目と有名なこちらを聴いてみた。 伊坂幸太郎は大人気だけど、実はちょっと苦手なイメージがあった。でも、結果、めちゃくちゃ面白かった! 冒頭は、何のことやら?と話をつかむのに少し時間がかかったけど、わかってからは先が気になって気になって、止めることが出来なかったくらい。 なんだかんだで、救われる気持ちになって終わって良かった。 映画版も見てみたいな。視覚化されると、また印象は変わるかもしれないけど。

    2
    投稿日: 2026.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3人の視点で語られる多視点の一人称の物語。 読点の使い方が臨場感を生んでいる。 殺し屋を題材とした物語ということもあり、アクションシーンが多いが、読点の区切り方で、まるで自分が登場人物になって対峙しているような視点を体験できた。 交通事故のシーンでも、車の動きや被害者の動きが読点で細かく区切られることで、まるで自分がその場にいてスローモーションに見える感覚がするような不思議な体験ができた。 ストーリーももちろんだが、自分が信じられないようか絶体絶命の場面に直面した時の、スローモーションに見える感覚がいくつも体験できたのがとても面白かった。(そんな体験は絶対にしたくないが… したくないからこそ、本を読んでできるのは貴重だと思えた)

    1
    投稿日: 2026.07.12
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    ずっと読んでみたかった本だったけれど、自分の中でのタイミングがなかなか合わず。 しかし、いざ読んでみると面白い。 3人の「殺し屋」。 殺し屋の「鯨」「蝉」が殺害をしていくシーンはなかなかのグロさというかリアルというか。少し苦手なタイプでしたが、先が気になり読む手が止められませんでした。 それぞれの登場人物の物語が交互になっていて読みやすかった。 「殺し屋」だから本来であれば最低な人間なのに、なぜかそれぞれのキャラクターに没入してしまう。不思議な感覚。 読み進めていき、なんとなく予想していた感じではあったけれど、ドキドキとハラハラが止まらず、とても面白かったです。 不思議な感覚といえば、 3人の殺し屋の中で、「鯨」の殺し方がとても不思議で非現実的で、でもなぜかリアルで怖い。 私の中で、なんだか変な感覚というか、特異な雰囲気というか、そんな空気感で読み終わりました。

    13
    投稿日: 2026.07.06
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    自分にはおそらく伊坂幸太郎の作品は合わないのだろう… わかってるのになぜか手を出してしまう 独特な世界観で少し現実離れしているところがあるが、相変わらず登場人物の会話はテンポが良くて面白い 実際に痛い目に遭わないとそれを認められないっていうのは納得できる部分があった 現実から目を逸らしてしまったり、まさか自分がそんな目に遭うわけがないと良い方に考えたくなってしまう きっとこれが正常性バイアスなんだと思う

    0
    投稿日: 2026.07.04
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    疾走感っていう言葉がぴったり 気づいたらいろんなところが繋がっててうわあああ!っていう気持ちのまま最後まで読み切った たのし!!

    1
    投稿日: 2026.07.01
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    個性的な殺し屋たちの視点が交錯するように進んでいく物語。彼らの線が交わる中盤までがとにかく退屈。物語が収束し始めてくると、だんだん面白くなってはくる。散りばめられた伏線の拾い方は良かった、最後には「なるほど」と奥深さを感じられた。

    1
    投稿日: 2026.06.28
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    『グラスホッパー』伊坂幸太郎 #読了 殺し屋シリーズなのに、どこか日常の延長にある軽妙さ。ハードボイルドかと思いきや、伊坂ワールド全開!強烈な3人の視点が交錯し、幻覚や亡霊まで絡み合う。続きが気になり、テンポよく一気読み。それにしても、鯨の不気味さは怖すぎる…出会いたくない…笑!

    0
    投稿日: 2026.06.28
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    一言で言うとエグかった。 人が殺される様をこれでもかと言うほど具体的に描写し、果たして自分が今読んでいる状況はどこまでが現実でどこまでが幻覚なのかはっきりしなくなってくる 鈴木が捕まってから3者が押し屋を巡って絡み合って行く展開はハラハラと言う次元を超えて怖かったし終わり方も思わず考察の記事を読み漁るほどミステリーな終わり方だった 1日で一気に読破してしまったが読後感はなんとも言えない恐怖感に支配されている

    0
    投稿日: 2026.06.28
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    著者特有のテンポの速い展開とリズム感、時々入ってくるユーモア。でもしっかりと描写されている暴力。それが大丈夫なら最後まで読む手が止まらない一冊。

    0
    投稿日: 2026.06.22
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    読後のスッキリ感や三者が入り交じった際の高揚感は思った以上になかった。 アックスを読んで少し殺し屋シリーズに期待しすぎていた部分もあるかもしれない。 やはり読書においては期待と先入観を無しに読まないと評価が大きく揺れてしまう。とはいえ、期待も先入観もありながら夢中にさせてくれて期待を大きく上回る小説は山ほどあるから、それを探しにまた別作品にも期待して読んでいきたい。 伊坂幸太郎の若い頃の作品なので、まだ成熟しきってない頃の作品として、違和感が起きたのかもしれない。

    3
    投稿日: 2026.06.16
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    先にシリーズの3巻を読んでしまったため、1巻から改めて読み始め。 改めて面白い。 ストーリーは鈴木・鯨・蝉の3人の登場人物が代わる代わる語り手を務めている。 鈴木は奥さんを轢き殺した寺原に復讐するため、裏社会に潜り込むものの、目の前で寺原が車に轢かれてしまう。押し屋と言われる殺し屋による犯行、また、一家惨殺を得意とするナイフ遣いの「蝉」、自殺させる専門の「鯨」。 押し屋を追って3人が繰り広げる殺し合い、押し屋の意外な結末、目が離せない一冊でした。 次の巻も読まねば。

    8
    投稿日: 2026.06.14
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    「777」が文庫化される前にと再読。 場面場面で、頭の中に流れる色が変わる小説。メインが変わるからそりゃ当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど、真っ黒から、雲の中から差し込む一本の光のような色まで、様々あるんだから、面白いに決まってる。 孝次郎が、1番推しかな。殺し屋じゃないけど。

    0
    投稿日: 2026.06.05
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    ▪️殺し屋シリーズ第1作目 現実離れした非常な世界だが、相変わらずのユーモアさを兼ね揃えていて面白い! 主人公である元教師の鈴木は、妻を轢き殺した復讐を果たすため、轢いた相手の率いる反社会組織に属する。復讐する機会を窺い、潜入していた矢先に復讐する相手を押し屋に横取りされる。 押し屋と呼ばれる殺し屋を巡って、自殺専門の鯨、ナイフ使いの蝉などの殺し屋が出てきて、押し屋をみんな追いかける中で、それぞれプロの殺し屋たちによるプライドをかけた戦いが交錯して、疾走感の溢れる描写が読んでいて、ハラハラドキドキしながら楽しめた! 鈴木、鯨、蝉の三視点で物語が進み、向かう方向は同じであっても、譲れないものがそれぞれにあって、どこで激突するのか読んでてドキドキが止まらない。個人的に蝉が好きだなぁ〜! 途中、少しだけ中弛みもあったため、欲を言えばもう少し疾走感が欲しかった。にしても最後まで読んだら、相変わらず満足のいく読後感。 やはり伊坂幸太郎はやめられない!!

    13
    投稿日: 2026.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話の展開が早くて、読みやすかった。 視点が切り替わって、だんだん交差していくタイプで面白かった。 鯨が最後轢かれたのは、槿が助けてくれたのか、罪悪感(幻覚)からなのか、、前者かな。

    0
    投稿日: 2026.05.24
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    ★★★★★ フルプライスで買いたい 妻の復讐のため反社会的組織に属した元教師の鈴木、ターゲットを自殺させることを生業とする『自殺屋』の鯨。零細殺し屋業を営む岩西の下、実行役として活躍する蝉。彼らの人生が、鈴木の復讐相手である寺原が第三者によって殺されたことで交わっていく。 伊坂作品は、一般市民の預かり知らぬところで治安が悪い世界が多いけど、そうした舞台設定ではなくて、中盤に入る少年漫画チックな戦闘描写の方が余程「この作品はフィクションです」と主張してくれる気がする。 以下、考えたことダラダラと 本作は鈴木、鯨、蝉の3人が主人公のオムニバス作品だが、私は蝉視点の話が一番好きだった。難しいことは考えず殺しをし、しじみの砂抜きに癒される、アンバランスでありながらも愛らしいキャラクター。雇用主の岩西に操られているような不満を持ちながらも、彼との関係は決して悪く見えない。蝉は偶然岩西の知らない、業界を揺るがせる寺原殺害犯人の手がかりを掴み、もう彼の支配下に収まらないと得意げになるが、最後になって、岩西はそんな蝉に期待をかけ、羽ばたいていくのを喜んでいたことを伝えられる。お互いがもっと早く腹を割って話していたら、彼らはこんな風にすれ違わなかったのではないかと切なかった。 ストーリー上の本筋は寺原殺害や社長のあれこれなのだが、主人公3人がそこに本格的に関わる訳ではないので、本筋にはモヤっと隠された部分が多い。 アサガオと鯨の対決は見たかったな。最強決定戦みたいなのはどのバトル漫画でも盛り上がるので。 鯨周辺の設定の掘り下げがびっくりするほどなされない。亡霊たちは復讐のためにいたのかしら、と推測はできるけれど、その辺も全くわからないまま… 鈴木はあれで許されていいのか?他よりは相対的に罪は軽いけど 鯨の思想・人は死を求めているは鈴木(というよりその妻)が否定するものの、そういう側面もあるよな、と思う。 バッタの群衆の例え、私では鯨の思想に染められて自殺を考えるのは業界に染まった人だけ(だから妻は引っ掛からなかった)みたいな話かと思っていたが、解説を読んで考えが広がった。また改めて読みたい。

    0
    投稿日: 2026.05.20
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    伊坂幸太郎作品のなかで初めて読んだもの。 きっかけは、ネット上の まとめサイト で誰かが紹介していたから。本屋で目にとまって購入。 買ってよかった。 これをキッカケに、私は伊坂作品に傾倒していく。 『殺し屋シリーズ』となる作品群の出発点に位置するもの。あまりにもサクサクとヒトが殺されちゃうから、感覚が鈍ってきちゃう(笑) くり返し何度も読んだというお気に入り。 魅力的な登場人物も、物語を盛り上げてくれる。なかでも私のお気に入りは『蝉』です♡

    2
    投稿日: 2026.05.18
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    そういえば読んだことない!と思った伊坂先生作品初読了本になりました いい意味でラノベっぽくて読みやすかったです 1つの事件をきっかけに、3人の視点で進行していくストーリーのテンポが良くてサクッと読めました 殺し屋シリーズの1作目?のようなので、人はたくさん倒れます...そういう描写が苦手な人は注意かもしれません。

    1
    投稿日: 2026.05.16
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    復讐を目論む一般人も参戦?! 殺し屋三つ巴合戦の始まり始まり。 伊坂幸太郎さん殺し屋シリーズの1作目ということで。 エンタメハードボイルド小説です。 お若い伊坂さんを見た気がします。 ドキドキ・ハラハラで楽しかった! 早速、次の『マリアビートル』を読もうと思います。

    31
    投稿日: 2026.05.13
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    3人の男が押し屋と呼ばれる殺し屋とわちゃわちゃする話。裏社会とか殺し屋の中の人間関係?敵対関係?みたいな話。特に好きではなかった。

    0
    投稿日: 2026.05.10
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    伊坂幸太郎の作品は緻密な心理描写よりも、独特の構成や奇妙な巡り合わせを重視することが多いらしい。その点で私には殺し屋シリーズは合わないと思った。人が亡くなる場面での表現は想像するだけでグロテスクでさすがだとは思ったけれど。

    0
    投稿日: 2026.05.09
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    面白すぎて一気読み! 家事を放り出して読み耽ってしまった…。 殺し屋シリーズ、第一弾。『AX』が面白かったもんだから、原点に戻ってみた。 殺し屋モノなのに、ほっこりしたり、笑えたり…シリアスだけじゃないのがいい!

    0
    投稿日: 2026.05.07
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    3人の殺し屋を中心に描かれる物語。それぞれ殺しの方法や狙う相手も異なり、別々に進んでいた話が少しずつ交わっていくのが面白かった。テンポも良く、独特の世界観に引き込まれながら最後まで楽しめた。シリーズものということで、続きの作品も読んでみたいと思う。

    0
    投稿日: 2026.05.06
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    3.8 面白かった。 久々の伊坂小説。読み始めるとすぐに伊坂ワールドに引き込まれて、すぐに読了。 伏線回収はさりげないのにぞくっとさせるのが上手い。ラストがたまらないね。

    0
    投稿日: 2026.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妻を殺された元中学校教師の鈴木。なぜか本人の前に出ると対象が自殺してしまうことから、自殺専門の殺し屋をやっている鯨。そして若手ながらも凄腕の殺し屋「蝉」の3人が主人公となるオムニバス形式の本作は極めて映像的な作品であるともいえる。 まずその設定が漫画的というか極めて映像的で、出てくる登場人物の中で真っ当な人間は一人目の主人公である「鈴木」しかいない。もともと中学校教師として真面目に生きていた彼は妻を殺された復讐を目的に、非合法な事業を生業としている会社フロイラインに入社する。このフロイラインという会社、非合法なことを生業にしているだけあって、周囲には殺人者がゴロゴロしているし、殺人以外にも未成年への薬物販売で稼いでいるようである。 本作はこのフロイラインの社長の息子であり、鈴木の復讐の対象である寺西の長男を殺した誰かを追う鈴木と、そこに二人の殺し屋が関わってくるという設定なのだが、二人の殺し屋の存在がいかにもフィクションという感じなのだ。 まず一人目の殺し屋である「鯨」はその名の通りかなりの大男で、人を殺す力がありそうな見た目にも関わらず、彼は自分では一切手を下さないといった殺し屋という設定になっている。彼は武器を使う代わりに、対象を自殺させるのだが、無理矢理に自殺を選ばせるというよりも、なぜか標的となった人物は鯨と向かい合うと自然と死を選んでしまうのだ。その死の選び方は飛び降りであったり首吊りであったりするのだが、いずれにせよ明らかな超能力といっていい能力を彼は持っている。 ほとんど無敵な能力を持っている存在にもかかわらず、鯨はどうやらこの仕事に対してすっかりやる気を失っており、あるいは積み重ねた罪や後悔が心の中に重くのしかかっているようで、かつて殺したターゲットが定期的に妄想や幻影として登場しては彼に話しかけてくる。 一方でもう一人の殺し屋である「蝉」はより正統派な殺し屋であり、ナイフを使った殺人を得意としている。極めて若いと思われる彼は、やや哲学的なことを考えながらも、簡単に殺人を重ねていくのだが、彼がどうやってその能力を身につけたのかといったことは一切触れられない。蝉は雇われている会社で殺し屋としての能力を身につけたらしいのだが、修行期間やその詳細については一切触れられておらず、若さにもかかわらず、凄腕の殺し屋として劇中でも次々と目の前の相手を排除していく。 さらに、寺西の長男を殺したと思われる殺し屋は、どうやら「押し屋」と呼ばれる存在らしく、交差点や電車のホームでターゲットを押すことで殺人を成り立たせているらしい。どうもこの世界では殺人者たちもそれぞれ得意な方法があってその一芸で飯を食っていくことが広く認知されているようなのだ。 この独立した物語を生きている3人の殺し屋は、劇中の冒頭部で起こる寺西の長男の殺人事件をきっかけに一つの大きな流れに吸い寄せられていくというのが本作の仕掛けになっている。 まず寺西の長男が所属しているフロイラインは業界でもかなりの大手らしく彼らを快く思わない存在もいるらしい。つまり寺西の長男は、そのわがままな生き方だけではなく、商売上の理由としても殺される理由があったということだ。ただし大物である以上、彼らに手を出すということは業界の形を変えてしまうことにも直結するために、鯨や蝉といった零細事業者は自分から手を下すことはない。 つまり物語の裏側にはこの殺し屋業界のおける覇権争いがあったということなのだが、作者はそのあたりの裏側にはサラッと触れるだけでそれぞれの目的に忠実に生きる3人が結果として邂逅し最終的にただ一人鈴木だけが生き残るという結末を迎える。 その目的を簡単に整理すると、以下のようになる。 ・鈴木:妻の仇である寺西の長男を殺害すること。ただし物語冒頭で「押し屋」によってその願いが果たされた後は、周囲の流れに翻弄されながらも自分らしさを保とうとする。 ・鯨:長年の殺人で疲れ切った心を解放するために殺し屋家業から手を引きたいと考え、彼の最後の事件となった人物すべてを清算しようとする。 ・蝉:零細業者の中でいいように使われている自分の境遇から抜け出すために、大物を仕留めることを目指す。 エンターテインメントに徹している本作では、決してそのような説教くささを感じさせることはないが、実は主人公の3人はいずれも他人を殺すことで自分の目的を達成しようとしており、ある意味で彼らの運命は因果応報というか、彼らの目指したことの報いであるという解釈も可能ではないだろうか。 そう思わせる理由の一つは、全てが終わった後、日常生活に復帰しようとする鈴木を描く最後の描写で、どうやら彼が見ている世界というのは、少なくとも一部は幻覚であったということが示唆されるからだ。「果てしなく続くホームに入ってくる列車」という描写は、ちょうど劇中において幻覚を見ているクジラに対して、”延々と電車が続くようになったら幻覚だとはっきりわかる”と指摘されるシーンと対になっている。 またその電車のシーンではかつてフロイラインで鈴木の上司であった女性も何者かによって「押されて」殺されてしまったであろうことが示唆されている。つまり本作においてただ一人殺しの渦から生還することに成功した鈴木ですら常に日常の世界とは違うところに絡め取られてしまった可能性があるということだ。 ただしそういった気持ち悪さを感じさせるのは本当に最後の数ページだけであり、物語が進んでいく間はひたすら濁流に押し流されそうになりながらも、一方で飄々と生きている登場人物たちが醸し出す疾走感がたまらなく快感であるというのも間違いがない。著者の伊坂幸太郎はこの作品を書き上げた段階で、これまでで最も達成感があったと語ったようだが、なるほどその自己評価にふさわしいだけの極上のエンターテインメントに仕上がっていることは間違いがない。

    1
    投稿日: 2026.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『生きるとは、解釈の連続』 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ おすすめ頂いて読んでみたのですが、『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んだ時よりは、楽しむ余裕があったのかな、と思います。鈴木には幸せになってもらいたいなと思いました。 特に印象に残ったのが、「自分は操られている」と思っていた蝉が、中西との会話で彼が蝉の独り立ちを誇らしく思っていることを知ったところです。 「自分は操られている」と思っていれば人生はそう見えてしまうかもしれないけど、本当にそうかどうかは分からないなと思いました。 鈴木の奥さんの名言、「やるしかないじゃない」も、まさに「君の言う通り」。 弱気になりそうな時に思い出したいなと思いました。 おすすめありがとうございました!

    5
    投稿日: 2026.04.29
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    待機中の書籍と思いきや アリアドネの弾丸がイノセントゲリラの祝祭ぽく 心変わりして読み始めたところ…… なんだこれ! おもしろいじゃない!! ってことで 蝉と鯨と鈴木に首ったけ で 完読しました。 いつものように,複数名からの視点が 最終的には全てが絡み合い。 情けは人のためならずがこの本の格言? 黒いバッタは日本の至る所にいるのだろう。 背後に気をつけて生活しなきゃ((笑

    1
    投稿日: 2026.04.27
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    少し現実離れした描写があり、エンターテイメント性の高い作品でした。 テンポ良く物語が進んでいきました。

    1
    投稿日: 2026.04.26
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    伊坂作品は、読了後の満足度が個人的No.1。 無駄のない文章が最後まできれいに回収されていく感じが好き! 鯨、蝉、槿。 それぞれの視点で進む物語でテンポが良く、一瞬も飽きない。 キャラが濃いのにちゃんと全員に意味がある。 復讐とか殺し屋とか物騒な世界をここまでエンタメに昇華できるのが伊坂作品の強さだと思う。 「世の中の不幸の大半は、誰かが高をくくっていることが原因なんだってば」 「世の中に酷くないことってないでしょ?生まれた時から、死ぬのが決まっているというのがすでに酷いんだから」 この冷たさと軽やかさが共存してる感じ、これは伊坂の考えそのものなんじゃないかな。

    37
    投稿日: 2026.04.26
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    どの殺し屋もそれぞれの魅力があってかわいらしい。 特に鯨が好きで、普通に罪悪感を感じていたり、「罪と罰」の文庫本を持ち歩いていたり、おもしろいキャラだなあと感じていた。やっていることは非情で残酷だけれど、キャラクターとして見るとなぜかかわいく見える。

    2
    投稿日: 2026.04.23
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    殺し屋シリーズの原点。 元教師の鈴木は2年前に、フロイライン〈令嬢〉の社長である寺原の長男に妻を轢き殺されいた。 鈴木は寺原長男に復讐するため、令嬢に潜入。 復讐目的で入社した事がバレそうになった矢先に、復讐のダーゲットである寺原長男が目の前で車に轢き殺された。 寺原長男は車に轢かれ前に誰かに押されたように見えた?復讐を横取りされたかもしれない。混乱の現場の中で立ち去る男が見える。「押し屋」と呼ばれたその殺し屋を鈴木は追うように指示され‥ 物語は、復讐を横取りされた鈴木、自殺させる事を専門にする殺し屋の鯨、ナイフの達人の殺し屋の蝉の3人の視点から、押し屋を取り巻く様々な思惑が複雑に絡み合い紡がれて行く。 序盤から情報過多で頭がパンク状態。それぞれのキャラが濃くて鈴木の一般人さが際立つ。消化不良のまま読み進めるも、どんどん先が気になりあっという間に読み終えていました。 抜群の疾走感と伊坂ワールド炸裂。殺し屋シリーズ次作も読んでみたいなと思われてくれました。

    36
    投稿日: 2026.04.22
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    対象人物に合わせて物語が進んでいく。 鯨も蝉も心はちゃんとある 初の殺し屋系の本。 映画面白かったので原作も買ってみた。

    1
    投稿日: 2026.04.22
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    伊坂幸太郎を初めて読んだ 主人公が誘き出されるくだり、危険だとわかっていながらその実感が湧かない、なぜならまだ自分は被害にあってないから 高をくくるということだけどこれ頭ではわかっていてもなかなか防ぐの難しいのではないか、人は経験(失敗)から学ぶことが大半だと思うので

    2
    投稿日: 2026.04.15
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    殺し屋シリーズ第一弾。3部作、直接の繋がりはないからどれからも楽しめるけど順番に読む事をお勧めします。 実はグラスホッパーは再読してこの点数です。最初はまあまあ面白い。マリアビートルを次に読み最高だった。AXで、あー奴は、業者仲間では有名なんだと納得やら。そんで順番に読み返し。今更ながら読書のある生活、幸せを感じております。また、読む余裕を与えてくれる妻に感謝。

    2
    投稿日: 2026.04.15
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    伊坂幸太郎、殺し屋シリーズ1 読了 妻の復讐に燃える鈴木、鯨、蝉のそれぞれの別視点から物語が進んでいく… 復讐が叶わなくなった時点よりゴールデンスランパーのような出口の見えない試練の中に放り出された感じ… 鈴木の運命を見届ける為に息苦しくなりながらも一気に読むことができた。 殺し屋シリーズだけあって鯨も蝉も個性的なキャラで魅力的な悪人であり、アクションシーンはまるで映画を観ているような臨場感を感じる描写でありハードボイルド作品に仕上がっている。 これはこれで良いのかなと…

    10
    投稿日: 2026.04.13
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    三人の一人称視点の物語で、客観的に見たら同じ時間に同じ場所にいるけど、その時間に至るまでのそれぞれの物語を感じられて偶然なのか必然なのかと不思議に思いました。 日常でも同じタイミングで同じ電車に乗っている人を見て、私とこの人が同じ電車に乗るまでの今日の一日はどんなんなんだろと考えたりして、人と人が出会うのは偶然であり必然でもあるのかなーと拡大解釈したりしちゃいました。 話の内容的には鈴木が復讐しようとしていた相手を目の前で殺されてそれがどうやら押し屋と呼ばれるものの仕業で、、、と言った話でした。展開的にどう転ぶんだろうと考えていましたが、そこまでバッドなエンドではなくて安心しました。

    2
    投稿日: 2026.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いい意味で、伊坂幸太郎の作品だなぁと。 鯨、蝉、槿それぞれの殺し屋としてのキャラクターが立っていて、どの人物も魅力的ですが特に私は蝉が好きでした。 あと、黒と黄の男女=スズメバチというのが綺麗に伏線回収されて気持ちよかったです。 ラストのあの終わり方は読者の数だけそれぞれ考察がなされると思いますが 私は鈴木はかつての鯨のように亡霊に、幻覚に悩まされるんじゃないかなと考察。

    1
    投稿日: 2026.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三人の個性的な主人公がとても癖になって面白かったです。会話や行動の表現のテンポがかなり良くてあっという間に読んでしまいました。特に蝉と岩西のやりとりのテンポはかなり好みでした。それぞれの主人公にそれぞれの物語の進み方や思考があるのもとてもよかったです。 また、全て鈴木が見ていた幻覚なのではないかという考察が生まれるラスト(点滅の終わらない赤信号と通り過ぎない回想列車が幻覚の始終を描いている)や押し屋の仕掛けた緻密な作戦、スズメバチの正体など巧妙に散りばめられた伏線やトリックにも驚かされました。 あと個人的に好きなのは感情の表現の数々で、直喩も隠喩も頻繁に出るのですが、全て納得できる感覚でした。情景で感情を表すことはもちろん、鯨の空気に侵されたこれから自殺する人々や蝉の様子の表現もよかったです。

    1
    投稿日: 2026.04.12
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    ○本のタイトル『グラスホッパー』 ○著者名 伊坂 幸太郎(いさか こうたろう) ○『殺し屋』シリーズ 1作目! ―――――――――――――― ○感想 復讐を誓う元教師の鈴木を主人公に、自殺を強要する鯨(クジラ)とナイフの達人・蝉(セミ)の視点で進んでいく。 初めの部分では、それぞれの殺し屋の仕事の様子が細かく描かれ、容赦ない残酷さの中に精神的な恐怖が漂っている。 殺し屋は依頼された仕事を感情に惑わされずに冷静にこなし、ターゲットに対して恨みや私情を持たない。 その結果、仕事に関連する感情が気にならず、重くのしかかることがない。 こうした要素のおかげで、ストーリーをスムーズかつ快適に楽しむことができる。 彼らの個性が深化するにつれて、キャラクターたちはどんどん魅力的になっていく。 一般的には悪役と考えられる殺し屋が、ヒーローのようにカリスマ的に映る瞬間もあり、驚きをもたらすところもある。 殺し屋の行動や性格には、英雄的な特質や魅力が隠されているのだ。 そんな彼らが、一つの特定の事件によってお互いに関係を持つ運命に導かれる。 キャラクターたちの関係や物語の進行を考えると、興奮が止まらなくなる。 特に、鈴木が追いかける重要な人物の真実がとても気になる。 しかし、普通の人間である鈴木が、うまく事を運べるはずがないと考えられる。 悪の組織に巻き込まれる様子は、ドキドキさせられ、心臓に悪い。 彼は根本的にお人好しだからだ。 果たして鈴木の運命はどのように展開するのか。 目が離せないストーリーに引き込まれてしまう。 さらに、著者の筆致によって、悪の組織のリーダー・寺原の恐ろしさが見事に表現されている。 読者は、彼がいかに恐ろしい人物であるかを強く印象付けられるだろう。 終わり方には、「え?どういうこと?」と私は混乱してしまったが、他の読者の方々の考え方を元にすることで、自分なりに納得できた。 深く練り込まれていると感動した。 全体の構成は緻密で、著者が伝えたいメッセージを感じることができる点も魅力的だ。 刺激的な物語の世界に浸れて、時間を忘れて楽しめた。 面白かったので、シリーズ全て読破する予定。

    28
    投稿日: 2026.04.07
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    「やるしかないじゃない」 そう、生きていくしかない。 ただ、死んでるみたいに生きたくない。 見てきた物や聞いた事、今まで覚えた全部でたらめだったら面白いそんな気持ちわかるでしょ? 「マナーが人をつくる」 さあ、キングスマンでも観ようか。

    11
    投稿日: 2026.04.04
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    グラスホッパー★3.8 ずっと読みたかった殺し屋シリーズ!妻の復讐のために殺し屋になった心優しい鈴木は運良く周りの人に助けられ命拾いを繰り返して任務を遂行していく。展開が多くて面白かった。

    5
    投稿日: 2026.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もうすぐ映画公開と知って読了。これで心置きなく映画が観れます。妻を殺した犯人へ復讐を誓う鈴木、上司のいいなりに人を殺し続ける蝉、自殺に追い込む鯨。続編の『マリアビートル』は読了済みだったので、押し屋やスズメバチといったことばが懐かしい。蝉の言動や相棒との関係は、檸檬を思い出します。私も鈴木の妻のように、たかがバイキングにさえ真剣に、生を楽しみたい!軽快な文章と展開、伊坂さんの世界観に浸れて満足です。

    1
    投稿日: 2026.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妻の復讐のために生きるごく普通の人間の鈴木と、殺し屋の鯨、蝉という全く違う境遇の3人の物語が絡み合いながら進んでいく過程は、どのような決着を見せるのか分からず楽しみにしながら読み進めた。それだけに、クライマックスらしいクライマックスがなく終わったのは少し消化不良だった。鈴木が日常を取り戻そうと妻と出会ったビュッフェに行き、「劇団」の子供たちとホーム越しに出会うラストは、爽やかだった。

    1
    投稿日: 2026.03.21
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    さすが伊坂幸太郎!途中ダレることもなく最後までハラハラで読む手が止められなかった。これから私はシジミを見るたびに蝉を思い出すんだろうな。

    1
    投稿日: 2026.03.20
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    殺し屋達のキャラクターはそれぞれ立っていてとても良かったのだが、主人公夫妻には共感しかねるところが多く、いちいち引っ掛かってしまった。特に主人公は善良を装いながら詐欺への加担には抵抗がなく、妻に執着はあるのに淡々として激情はなく、何やらずっと薄っぺらくて表面的でただの舞台装置のようだった。殺し屋世界の描写は面白かったがそれだけだったなという印象。

    3
    投稿日: 2026.03.15
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    10年ぶりくらいに再読。内容を全く覚えていなかった… 面白くないというわけではないんだけど、淡々としているからか物語の吸引力をあまり感じられず、読んでる最中に何回か寝落ちしてしまった。 あまり読書中に寝ることないのに。 淡々とした、徹底的に俯瞰した描写がこの作品の魅力なのだろうけれど、今の気分じゃなかったかも。

    6
    投稿日: 2026.03.15
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    ■殺し屋シリーズ第1作(2004年7月)書き下ろし 元教師(鈴木)が妻の復讐をするため悪徳会社に潜入する。復讐相手が目の前で呆気なく殺し屋に消され、跡を追う。謎の殺し屋"押し屋"の情報を隠すことで立場が危うくなる鈴木。拉致された鈴木から情報を得るために殺し屋が集まってくる。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■マリアビートルを再読後、鈴木って殺し屋だったけか?…とグラスホッパー再読。 鈴木は普通の民間人だった。 妻殺しの復讐のために不運に振り回された人。 改めて、槿の不穏さが独特でいいな。 押し屋、自殺屋と事故に見せられる殺し屋ばかりでは交わらない(話が展開しない)ので、ナイフ使いの蝉が加えられたというのは納得。 またマリアビートル文庫解説で、伊坂幸太郎は悪をかく小説家である。悪を知るために(対抗するために)悪の小説をかいて研究している…みたいな内容があり、なるほどなぁ~と思った。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■今回居なくなった業者たち 蝉、岩西、鯨 寺原、寺原息子、比与子 ■脳内配役 鈴木…中村倫也 槿…窪田正孝 岩西…本郷奏多 蝉…(若手俳優) 鯨…阿部寛 寺原…吉田剛太郎 息子…(難いが良い) 比与子…吉高由里子

    23
    投稿日: 2026.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった。マリアビートルの前段ということを知らなかった。鈴木の最後が切ない。普通に日常には戻れないのか?

    1
    投稿日: 2026.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三人の主人公の視点で描かれる。気づいたら1つずつ減っていく。 最後は1個になる。その書き方はおもしろいけど、続編を特に読みたいとはあんまり思わなかった。

    1
    投稿日: 2026.03.06
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    かなり面白かったです。 特に最後はすごい鳥肌が… 伊坂幸太郎さんの良さを感じられた作品でした。 伏線回収、会話のテンポ、個性的なキャラクター 大満足でした。

    0
    投稿日: 2026.03.05
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    ずっと読みたいと思っていた伊坂幸太郎のグラスホッパー 「シーソーモンスター」と世界観の明度は同じくらいかなと感じた。 鈴木・蝉・鯨の三人の視点から物語が書かれていて、後半に3人が交差していく。 これまで自分が読んだ作品と比べて、ちょっと暗くて、でも暗すぎないアングラ?系の作品だなと思った。 印象に残ったのは、何回も出てくる「人間というのは哺乳類じゃなくて、むしろ虫に近いかもしれない」という言葉。バッタという個体が、凶暴なな群れの中にいると、どんどん自分も周りもその凶暴さに慣らされてしまうかもしれない。というところが、なんていうか同調圧力とか、学歴とかそういうものに通ずるなと感じた。 他には、危険っていうものは段階的に訪れるんじゃなくて、気づいたら目の前にいるもの。台風も家の中にいると気づかないけど、気になって外を見ると怪我をする。というのが、高をくくって生きてるんじゃねーぞっていう伊坂さんからのメッセージなのかなって思った。 今まで読んだ伊坂幸太郎の作品と比べると多幸感とか臨場感とかはあまりなかったかもしれないけど、物語の残酷さをマイルドに読めるから相変わらず読みやすい作品ではあったなと思う。

    0
    投稿日: 2026.03.03
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    面白かったです 独特な伊坂ワールド 日本ではないような日本が舞台 癖の強いキャラで独特な手法の殺し屋達が それぞれの背景や理由でいつの間にか 絡み合う物語 その中で主人公は復讐をたくらむほぼ一般人 まだ初期の作品の為でしょうか 作者の特徴であるテンポが良く軽妙で センスの良い落語のようなノリは まだ少なめだと思いました 作者発明(?)の押し屋なる新職業 ぼうっと考えていると交差点の歩道や 駅のホームの最前列には怖くて立てなくなります

    0
    投稿日: 2026.02.22
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    知り合いに伊坂幸太郎さんをおすすめされてオーデュポンと死神シリーズが面白かったので読んでみた 最初の事件発生から一般人枠の鈴木と、殺し屋2人の一人称視点で描かれる物語は各自の背景とかもわかりやすく面白かった! ただオーデュポンの祈りが面白過ぎて少し期待し過ぎたかなー 犯人は誰だっていう感じじゃなかったから読み方を間違えた感はある 一応最後になるほどってなるとこもあったし AXアックス、マリアビートルも買ったのでそちらに期待

    0
    投稿日: 2026.02.21
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    プロの殺し屋が3人。確実に仕事をこなしていくので次々と死人が出る。小気味いいくらいのテンポの良さだ。殺し屋のプライドか、人の殺しは気に入らないのか、それぞれ対決へと向かう。そしてまさかの展開。それこそ芝居がかっている。 どぎつい場面も何のその、一気に読んでしまうほど面白かった。現実感のないシュールな場面もありつつ、ドラマチックで東京のどこかにある景色の中で恐ろしい場面が展開していく。いい奴はいないのに極悪非道な奴らも魅力的。ミステリーではないし、クライムノベルというやつか。 このところ読んでいた伊坂幸太郎作品が割といい人ばかりだったが、殺し屋が暴れ回る話は伊坂ワールドのメインストリームか。遅ればせながら、この流れを追っていくことにしよう。

    66
    投稿日: 2026.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何気なく手に取ったらものすごく面白く、殺し屋シリーズは全冊購入。(現在文庫化されているAXまで) 文字だけなのに、殺し屋同士の戦闘シーンには臨場感や迫力がありとても面白いです。 容赦なく人が死ぬところもまた良い。 好きな殺し屋:鯨

    1
    投稿日: 2026.02.14
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    マリアビートルとAXを先に読んでしまったので、刊行順とは異なる順番になりました。一般的には刊行順に読むことがおすすめされていているようです。しまった。 出だしは登場人物と時間の前後を理解するのに時間がかかりましたが、後半は楽しく読むことができました。 ほかのシリーズと比べるとコミカルな要素は少なめで、人の死が沢山出てくる点は同様です。登場人物に鈴木がいなかったら、だいぶ恐ろしい作品になっていたのではないかと感じました。

    76
    投稿日: 2026.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2年前に妻を轢き逃げされた中学校教師の鈴木は、犯人が違法薬物を売る悪徳会社「フロイライン」の社長・寺原の長男だと知ります。鈴木は、復讐のため「フロイライン」に入社し、機会を伺っていました。人寺原長男もやって来ますが鈴木と比与子の目の前で道路を横断しようとした彼は車に轢かれてしまいます。その光景は不自然であり、それは「押し屋」と呼ばれる、業界でも有名かつ正体不明な殺し屋の仕業でした。 押し屋の行方を追うようにフロイラインの社員に命令された鈴木は、押し屋を追っていきます。 一方、催眠のような特殊な力で相対した相手を自殺させることができる殺し屋の鯨(くじら)、ナイフ使いの殺し屋の青年・蝉(せみ)もそれぞれの事情から押し屋を追っていきます。 すごいスピード感のある小説です。 押し屋による事故、偶然の出会い、幻覚、多数の人間の錯綜する目論見など、物語は主人公、登場人物の制御不可能な感じで広がっていきます。善悪すらよくわかりません。作中に出てくるグラスホッパーはバッタを意味しています。主に 「大きな流れに押されて白にも黒にもなる小さな存在」 といった象徴でしょうか。 そんな中で主人公の鈴木だけが日常に戻ることができます。亡き妻との会話の中で、「生きているように生きる」という決意を固めます。しかし、そんな鈴木の思いも、最後の回送電車によって少し煙に巻かれたようになっていきます。 最後の最後まで、まるで彷徨っているような気分にさせる小説でした。

    4
    投稿日: 2026.02.11
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    殺し屋のストーリーなので痛みを想像できてしまう描写は少々辛かったが、登場人物みな人間味があってとても良かった。シリーズで読もう。

    7
    投稿日: 2026.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3つの人が絡み合う物語。それが1つになって1つずつ消えていく。 私の知らない世界が妙に気味悪くそして楽しめた。

    1
    投稿日: 2026.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暗くてはじめの方は少ししんどかった。 ただ話も構成も文章も素晴らしく面白かった。 蝉の生きてることへの問い的なのもしじみを用いていたのも良かった。 グラスホッパー 人もバッタの様 考える事ができる内容でした。

    1
    投稿日: 2026.01.28
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    死神の制度の新装版からの勢いでこちらも再読。数十年遡ると、こうしたエンタメ小説でも品を感じる。けっして薄くない。(とか言っちゃうのは私が歳を重ねたせいなのだろうなぁ。。

    1
    投稿日: 2026.01.27
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    ・鯨って他にも出てきたっけ? そん時はもうちょっとしっかりと強かったけ。 鈴木 比与子 寺原 フロイライン社長 槿(あさがお) 押し屋 鯨 自殺させ屋 梶 自殺させられた秘書の議員 蝉 岩西 上司

    0
    投稿日: 2026.01.26
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    AXを先に読了済みで、同じ殺し屋シリーズを読んでみようと思い手に取りました 3人の主要人物視点で話が進むので飽きもせず一気に読むことができました 脳内で勝手に映像化して楽しむことができるくらい情景が伝わってきやすかったです

    1
    投稿日: 2026.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さて、伊坂二作目。 まったく事前情報なしで手に取る。『楽園の楽園』で感じたタイプとは異なるハードボイルドなストーリーだったのでその点は若干残念ではあったが、単純に面白く一気に読んだ。現実感があるかと問われると、どちらかと言えば寓話的なのかもしれない。どうだろう。 グラスホッパーは、スズメバチやら鯨やら蝉やらが出てくるのでそういうったものの一つかと思ったら、もっと一般的な話。バッタに見られる群衆相を殺し屋に見立てたというところのよう。 飛びバッタの物語。 キャラクター描写がうまく、生き生きとしている。そうか人ってこんなに個性豊かなんだな、と思う。キャラ立ちしているので、俳優だったらだれかな、と考える(既に映画化されているらしいのですが)。 語り部は三人いるが、主人公は鈴木という一人目の語り部。“鈴木”という苗字が、その"没個性”性を象徴しているのだと思うが、なぜか思考回路は一番謎。理解できない。そういう意味では彼も飛びバッタなのかもしれない。 伏線回収がうまく、あーそういえばそういう言及あったな、と張られたいくつかの伏線を後から確認すること数回。構成が上手。 特にスズメバチは、前に3回(他に見逃していなければ)伏線があったのに何も気づかなかった。執拗に囚われた男女に言及しているのはそういうことだったのか…。 一つ思うのは、やはり居場所かなー。中にGPSという言葉が出てくるので、執筆(出版)2004年当時も位置情報を知る方法はあったと思うのだけど。できなかったのかな。でもまあ、現実世界はともかく、「できない世界」と考えて読むのが正解なんだろうな。 ラストは主人公はなんとか生き延び平穏な生活に戻るが、何しろ話中人があっさりと亡くなるし、「実は…だった」があるので、物語が終わるまで油断ができなかった。最後のシーンが電車のホームだったこともあり、鈴木は最後押されるのでは、という疑いを払いきれず。

    0
    投稿日: 2026.01.25
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    久しぶりに読んだはずで昔覚えていた展開がなかったので違う作品かなって思ったんだけど、これしかあり得ないから困惑 でも要所要所は覚えてたから、違う作品と混同しているんだと思う ハードボイルドな伊坂幸太郎ワールド楽しかった

    0
    投稿日: 2026.01.20
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    ●2026年1月18日、マチアプ男との初デート予定だった日の翌日。朝8:59。Tiktokひらいたら1発目の動画が、AI博士の「」さんと林修先生のインタビュー動画だった。その動画のコメント欄みたら、この本のセリフが一部引用して書き込まれてたので本をチェックした。 該当コメント: @木工ボン太:「そして、誰よりも自分をうまく欺せる者が誰よりも楽しく暮らせるってわけですよ。どうだ、あんたは自分をうまく騙してるか?」ーグラスホッパー/伊坂幸太郎 Tiktok動画: 《16歳で東大に合格した天才/特別な人になりたいなら/東大A博士/カリス/人生に役立つ名言/#モチベーション#自己啓発 #感動 #名言集#日常》 https://lite.tiktok.com/t/ZSaeg51hV/

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    10年ぶりに再読 10年前はさらっと読み飛ばしてしまっていたのだろう 感想がだいぶ異なったものになった。 165p 兆候はあるんですよ、幻覚のしるしは。目の前の信号の点滅がちっとも止まらなかったり、(中略)この列車ずいぶん長いなぁ、なんて思ったら、まずい兆候ですよ。信号はたいがい見始めの契機で、列車は目覚めの合図だったりします 22p この信号いつまで点滅しているんだよ。 335p 回送電車は、まだ通過している。 冒頭が幻覚の見始めの契機で 最後が目覚めの合図だとすると 実は全て幻覚? さすがにそんなことは…? そんなあやふやな感覚を持たせて 非現実的な、まさに夢だったのではと思うような体験をした鈴木と読者を重ねさせたのだとしたらまさに天才的 もはや10年前の自分は何を読んでいたのだろうか。

    6
    投稿日: 2026.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺し屋シリーズの一作目。 元教師で復讐を企てていた鈴木、自殺屋の鯨、ナイフ使いの蝉。3人の目線が入れ替わり描写され、「押し屋」と呼ばれる殺し屋を巡ってそれぞれの運命が収束していく。登場人物のほとんどが殺し屋か犯罪グループの関係者というなかで、一般人の鈴木がどのような行動を取っていくのか、それによってどういう展開になるのかが楽しめた。

    0
    投稿日: 2026.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂さんの書く殺し屋ってなんでこんなに魅力的なキャラが多いんだろう! 一人一人のキャラが濃くて、その周りとの関係性も良くて、伏線の張り方もよくて…!絶対もう1回読み返したくなる( ¨̮ ) 【印象に残った台詞】 「じゃあな。死んでるみたいに生きたくない、ってのは本当にいい台詞だ」 「無関心でいるといつの間にか洪水に呑まれてるんだぞ」

    2
    投稿日: 2026.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    蝉、鯨、押し屋、主人公のそれぞれの視点で物語が進んでいく。 スピード感よく、ハラハラドキドキをちょうどよく維持したまま物語が終わる。 各殺し屋の殺し・バトルシーンの描写が細やかで描写が想像しやすい。その点もハラハラ感に寄与しているのではないか。

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    えーそんな終わり方、、!! 押し屋とか自殺屋とかいろいろ…殺し屋さんにも業界がある(?) それぞれキャラクターがそこそこ好き。 殺し屋なんだけど、闇に振り切ってるわけじゃなく、どこか親しみやすくて憎めない感じ。 物語が二転三転してラストまで駆け抜けていく感じも、さすがとしか。 これがハードボイルドか…!

    1
    投稿日: 2026.01.03
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    目の前で押し屋という殺し屋に妻の敵を殺されてしまう。復讐が先を越された!悔しい!と押し屋を追いかけて居場所を突き止めたら、他の殺し屋たちも押し屋を探して集結してきた。殺し屋同士の殺し合いだ!という話。 高校生の頃に読んで社会人になって再読。一回読んだはずなのにまた騙される。大人になってから読んでも面白かった。

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    こんな怖い本、初めて読みました。途中でやめようと思ったくらいです。でもやめられなくて、最後まで読んでしまいました。とにかく怖かった。

    0
    投稿日: 2025.12.31
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    復讐をはかる鈴木と、自殺屋の鯨と殺し屋の蝉、押し屋と個性あふれる登場人物による物語。 非常にのめり込みやすい作品。 映画もあるみたいなので見てみたいです。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    伊坂さん大好きです。 リズミカルな文体や表現や比喩のチョイス、読んでいて吹き出しちゃうくらいのユーモア。 ご自身も小説を愛してるんだろうなと分かるような深みのある古典の引用、そして思考の深さを感じられる機知に富んだ文章。 普段あまり一度読んだ本を読み返したりしないんですが、 10年以上前にこちらのシリーズを読んで衝撃。(何も知らずマリアビートルから読み始めました、こっちも星5つ!) こんなに一気読みしてしまうくらい面白い作品って無かったので、これは絶対読み返すぞと思っていたものです。 いやいや無いでしょう、あり得ないでしょう、でもあるんじゃないこんな世界、ってちょっと思わせてくれてハラハラしてしまう殺し屋たちの世界。 そこに鈴木という私たちのような一般人が入り込んでしまうんです。 もうとにかく面白いから読んで!って家族に友達に勧めまくりました。笑 いつもながら爽快な伏線回収にも天晴れです!

    5
    投稿日: 2025.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初伊坂作品。復讐の横取りという文言に惹かれて読破。だが思ったよりそこに物語性はなかった。3人が徐々に結び付いていく様は面白かったが、それまでかなという印象。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    読んでいる間、ずっと絶体絶命でハラハラしてた。 殺し屋という突飛もないものから自分を守ると信念が勝つこともあるんだなと。

    3
    投稿日: 2025.12.25
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    ストーリーと、それに合わせた癖のあるキャラクターたちがバチっとハマっています。何度読み直しても、スリリングな展開にドキドキしてしまいます。説明は要らないので読んでみろ、と強気でオススメ出来る一冊です。

    0
    投稿日: 2025.12.24
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    亡き妻の復讐を目論み裏稼業に潜入する鈴木と、鯨・蝉の二人の殺し屋。この三人の視点から物語が始まる。 テーマがテーマだけに終始そこそこバイオレンス。でも伊坂作品らしくどの登場人物も個性的かつ魅力的なキャラクター。それなのにあっちの人もこっちの人も次々と消えていく…それはもう軽快なテンポで。 読む前はハードボイルドだし入り込めるか不安だったけど、先の読めない展開にページをめくる手が止まらず。どうやら杞憂だったみたい。特にそれぞれの思惑が複雑に絡み合う後半は疾走感が半端なく、一気に読破。

    27
    投稿日: 2025.12.20
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    シリーズ作品だということを知らずに読んでいたけれど、早い展開で進んでいくので面白かった。 あと3作で、この絡まった登場人物たちの秘密が明かされることを楽しみにしている。 特に鈴木。

    0
    投稿日: 2025.12.19