
総合評価
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- 金太郎"powered by"
本書は、日本人の誇りと銘打っているだけあって東京裁判の不当性や中国の卑劣な行為、アメリカの押し付け憲法、またGHQによる戦後日本弱体化などを解説した上で痛烈に批判しています。 ただ、筆者はその上で日本の満州での行い、また大アジア主義から大東亜共栄圏への考え方の転向(列強帝国思想)など日本の過ちについてもしっかり指摘しているいわば右寄りの中道とも言って良い内容になっております。 排日政策、原料輸入禁止、アメリカによりどんどん追い込まれていく中、やむにやまれず太平洋戦争に突入していく日本。筆者も述べていたが、当時の環境を考えると、どう足掻いても戦争を回避することは出来なかったと考えると暗澹たる気持ちになりました。 ペリー来航から始まり、GHQ統治終了までの百年戦争。日本は、よく頑張ったと思う。 日本に生まれて良かった。そう思える一冊です。
0投稿日: 2024.11.23 - ryomasanori"powered by"
再読。数学者の藤原正彦さんが近現代史について自分自身の見方を書いた本。数学者であるのに歴史についての見識が広いことに驚かされた。日本人として祖国に誇りと自信を持つためには、歴史認識をもう一度確認することが大切であることを痛感した。 心に残った言葉 ・社会や国家に尽くすという美徳は、GHQが教育勅語を廃止し公より個を尊重する教育基本法を作成すると同時に消滅の運命を定められたと言ってよいでしょう。「公イコール国家イコール軍国主義」という連想を植えつけることで公へのアレルギーを持たせ、日本を弱体化しようとしたのです。公を否定し個を称揚することはGHQが産み、そしてそれを継承した日教組が育てたものですが、これを変えようとする者はGHQの方針になぜか未だに忠誠を尽くしているほぼ全てのマスコミにより、直ちに軍国主義者のレッテルを貼られます。P25 ・実はアメリカが日本に与えた致命傷は、新憲法でも皇室典範でも教育基本法でも神道指令でもあません。P65 占領後間もなく実施した、新聞、雑誌、放送などに対する厳しい言論統制でした。終戦のずっと前から練りに練っていたウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP=戦争についての罪の意識を日本人に植えつける宣伝計画)に基づいたものでした。この「罪意識扶植計画」は、自由と民主主義の旗手を自任さるアメリカが、戦争責任の一切を日本とりわけ軍部にかぶせるため、日本人の言論の自由を封殺するという挙に出たのです。P66 ・この「罪意識扶植計画」は、日本の歴史を否定することで日本人の魂の空洞化をも企図したものでした。ぽっかりと空いたその空き地に罪意識を詰めこまうとしたのです。そのためにまず、日本対アメリカの総力戦であった戦争を、邪悪な軍国主義者と罪のない国民との対立にすり替えました。三百万の国民が米軍によっり殺戮され、日本中の都市が廃墟とされ、現在の窮乏生活がもたらされたのは、軍人や軍国主義者が悪かったのであり米軍の責任ではない。なかんずく、世界史に永遠に残る戦争犯罪、すなわち二発の原爆投下による二十万市民の無差別大量虐殺を、アメリカは日本の軍国主義者の責任に転嫁することで、自らは免罪符を得ようとしたのです。P66 ・洗脳とは真に恐るべきもので、最初は生存のため仕方なく罪意識扶植計画に協力していたのが、次第にそれに疑いをはさまない姿勢こそが戦争への懺悔、良心と思い込むようになったのです。疑いをはさむ人は軍国主義者とか右翼というレッテルが貼られることになりました。そしてこの史観は、モスクワのコミンテルン(ソ連共産党支配下の国際組織)のものでもありましたから、その影響下にあった日教組がそのまま教育の場で実践しました。 そのためこの史観は今日に至るまで脈々と、多くの善良な日本人の精神の奥深くに、気づかぬうちに根を張っているのです。P82 ・日本の軍人達は、戦場で涙ながらに老いた父母を思い、自分の死後に遺される新妻や赤子の幸せを祈り、恋人からの手紙を胸に秘め、学問への断ち難い情熱を断ち、祖国に平和の訪れることを願いつつ祖国防衛のために雄々しく戦いました。それが今、地獄さながらの戦闘で散華した者は犬死にと嘲られ、かろうじて生き残った者は人殺しのごとく難詰されるという、理解を絶する国となってしまったのです。祖国のために命を捧げた人に対し感謝の念をこめ手を合わせて拝むべきものであるのに、戦争の罪を一身に背負わせているのです。 このような状態で日本人としての誇りが生まれようもありません。P86 ・最も重要なことは現代の価値観で過去を判断してはいけないということです。人間も国家もその時の価値観で生きるしかないからです。P175 ・日本人は「敗戦国」をいまだに引きずり小さくなっています。WGIP(罪意識扶植計画)で植えつけられた罪悪感を払拭することです。そして作為的になされた「歴史の断絶」を回復することです。 すなわち、「誇り」を回復するための必然的第一歩は、戦勝国の復讐劇にすぎない東京裁判の断固たる否定でなければなりません。そして日本の百年戦争がもたらした、世界史に残る大殊勲をしっかり胸に刻むことです。 その上で第二は、アメリカに押しつけられた、日本弱体化のための憲法を廃棄し、新たに、日本人の、日本人による日本人のための憲法を作り上げることです。P246 ・次いで第三は、自らの国を自らで守ることを決意して実行することでさ。他国に守ってもらう、というのは属国の定義と言ってもよいものです。屈辱的状況にあっては誇りも何もないからです。P247
17投稿日: 2024.10.14 - mana"powered by"
2011年読了、タイトルの誇りとは関係ないように思う。戦争時の事柄や事件を挙げて主観的な日本人論で原因と理由を連ねているだけだと思いました。
0投稿日: 2024.05.29 - mysterymanbo"powered by"
「国家の品格」に続き、素晴らしい本を書いてくれました。全8章の内容は、前半4章を中学2年の課題図書に、後半4章を中学3年の課題図書と指定して欲しいくらいですが、きっと日教組は嫌がるだろうな。 本書は、近代日本の歴史がコンパクトにまとめられており、歴史を俯瞰する1つの見方や立場を多感な年齢で考えることに意義がある。例えば、最近流行りの国際交流の場で反日教育を受けた連中から一方的に攻撃されて、日本人として何も言い返せないのでは困る。そうした公平で正しい基本知識を身につけて欲しいという願いを込めて。 以下、本書のエッセンスを書き記す。 ・「中国は美人を見たら自分の妻だと平気で主張する国」李登輝 ・アメリカの年次改革要望書は露骨な日本への内政干渉 ・戦後、社会や国家に尽くすという美徳は、公を否定し個を称揚しようとするGHQと日教組が育てたものですが、これを変えようとする者はマスコミから軍国主義者のレッテルを貼られる ・物理や数学の公式は、美しい=正しい。「真、善、美は同じ一つのものの3つの側面にすぎない」マイケル・ワイル ・古来より日本は他国の新しい文明を日本人の持つ美意識をベースに取捨選択し、自分達の文明と融合させながら進化と洗練を繰り返してきた ・中国、韓国、北朝鮮のみが戦後ケジメのついた戦争を蒸し返し謝罪を要求し、おバカでお人好しの日本人リーダーがそれを受け入れ、それ以後毎回謝罪させられるも友好どころか外交カードとして無限に利用されるハメに ・米国のWGIP(罪意識扶植計画)は、原爆や無差別爆撃などの戦争犯罪を、日本の軍国主義者の責任に転嫁するために行われた。またその協力者には就職口を世話し出世させ、その結果日本の言論中枢から保守層が見事に消えた ・日本がポツダム宣言を受け入れないために米国が原爆投下を決断したことになっているが、ポツダム宣言発表以前にトルーマン大統領が投下命令を出していたのが歴史的事実 ・さらに、大統領の周りから「日本はすでに敗北しており原爆は不必要」という進言には耳を貸さず、当初ポツダム宣言草案にあった「国体維持」の言葉を削除させて日本がすぐ受諾しないよう時間を稼ぐ周到さ ・真珠湾攻撃を宣戦布告の無い恥ずべき行為と糾弾し続けるアメリカは、己のベトナム戦争やアフガニスタン戦争、イラク戦争でも宣戦布告をしていない ・日本の愛国心が英語ではナショナリズム(国家主義)と訳されるが、パトリオティズム(祖国愛)と訂正すべき ・東京裁判が戦勝国による欺瞞なのは、日本の民間人を虐殺した原爆や無差別爆撃は『戦争犯罪』として不問に付され、ソ連が日ソ不可侵条約を無視し満洲に侵入し民間人を虐殺、降伏後も60万人以上の日本人をシベリアで強制労働させたことも不問という理不尽 ・さらに、禁じ手である事後法を使ってまで「人道に対する罪」を過去に遡って適用、ブレイニー弁護人の「原爆投下という空前の残虐行為を犯した国の人間に、この法廷の被告を裁く資格があるのか」は発言と同時に会議通訳が中止されたため日本人は知ることが出来なかった ・敗戦国の悲劇は日本だけではなく、ソ連がポーランド人4,400名をカチンの森で銃殺したのを長らくナチスドイツの仕業だと喧伝 ・中国への日本人の萎縮はでっち上げられた「南京大虐殺」にあるので、もういい加減事実に基づききちんと白黒つけるべき ◇◇◇ここまでが第4章までの内容◇◇◇ ・「韓国併合は合法。当時の韓国は文明の成熟度を有さなかったため、国際法上違法とはならない」ジェームズ・クロフォード ・16世紀以後の世界史の半分は、恥ずべき人種差別に基づく残虐非道な侵略史だったのにもかかわらず、自存自衛のために帝国主義に遅れて参加した日本だけが、批難された。日本が侵略国なら欧米列強も間違いなく侵略の大先輩です。ここで大切なのは、現代の価値観だけで過去を判断してはいけない、ということ。人間も国家もその時代の価値観で生きるしかないからです。 ・1919年のパリ講和会議で、日本は人種差別撤廃を提案し、賛成11対反対5で可決されそうになったが、議長のウィルソン大統領が全会一致を主張して廃案に ・日露戦争の勝利は、欧米列強に植民地化され抑圧され有色人種の民族自決への希望の光だった ・世界恐慌で、列強のブロック経済化という排他的政策により日本の輸出が締め出され、食糧不足で貧農では娘の身売りが横行した状況では、日本人が生きるために満洲に新しい市場を求めざるを得なかった。そして、コミンテルンの謀略により日中戦争となり、アメリカの謀略により日米対戦へと泥沼の道へと突き進む。 ・戦争による大破滅を経験した日本だが、歴史家クリストファー・ソーンは「日本は敗北したとはいえ、アジアにおける西欧帝国の終焉を早めた」の言葉通り、結果的には白人のアジア侵略を止め、帝国主義、植民地主義さらには人種差別にも終止符を打つという偉業を成し遂げた。 こうしたことは学校では誰も教えてくれませんが… 今も米国にNoと言えない日本、さらに中国に対しても譲歩の連続。一方では国を守るべき官僚や国会議員が自己保身と利益誘導の権化となっている状況を見れば戦後日本人が失ったものはとてつもなく大きく、将来日本を背負う若者に一刻も早く正しい歴史を学び独立気概と愛国心(祖国愛)を醸成してもらうべき緊急事態です。 冒頭あえて2学年に分けて課題図書としたのは、早いうちに学ぶべきとはいえ、中学生にとっては覚える大事な事柄が多いためです。
1投稿日: 2024.05.19 - pokke"powered by"
戦前戦後の歴史的記述が多く、なかなか読み進める事ができませんでした。自分の知識の無さに、もっと近現代史を勉強しなければと思いました。著者は、右寄りな感じで、共感できない部分も多少はありましたが、日本人が誇りとしてきた「個より公、金より徳、競争より和」を重んじる精神性には多いに賛成です。
0投稿日: 2023.05.19 - maro909"powered by"
あくまでも私見ですが、教育を変えるしかないのではないだろうか。 日本が凋落するであろう、あるいは凋落途中であることを感じている文化人は多い。 ですが、一般人は知らないのです。 今の日本がGHQによるWGIP「罪意識扶植計画(日本愚民化計画)」で欧米の「利己主義」を植え付けられた結果の衰退であることを。 その昔から「和をもって貴しとなす」の文明であったこと。 黒船来航から日本が欧米に蝕まれたこと。 いまだにWGIPの汚染が続いていることを。 それを「教え」なければならないのです。 そして「かつての日本」、「素晴らしかった日本」を再興できて初めて誇りを持てるのだと思います。 今の日本は「愚民の、愚民による、愚民のための教育」が行われている。 その愚国民に「誇りを持て!」なんてどうして言えるのか。
1投稿日: 2022.09.07 - yokoichi26"powered by"
日本に植え付けられた「敗戦国観」を拭い去り、本来の日本人の誇りを取り戻せ、といったところ。 これを読んで、 「でも戦時中の日本人は…」とか「やっぱり真摯に反省すべきでは」とか思っちゃう人は戦後日教組の歴史観にのまれちゃってるのか…。悩ましいところだけど、でも大東亜戦争(あえて使う)開戦に至る米英の思惑や東京裁判の欺瞞もよく分かった。やはり日本人として知っておくべきこと。日本人だけが素晴らしいわけは決してないけれど、今のままでいいはずはないんだ、やっぱり。
1投稿日: 2021.07.23 - 9678"powered by"
太平洋戦争の評価について、詳しい見解が述べられていますが、総括では今の日本人が改めて認識すべき事が書かれていました
1投稿日: 2021.05.18 - rokkosanjin"powered by"
ベストセラーとなった『国家の品格』で大ブレイクした藤原センセイによる「日本再生論」の第ニ弾。戦後の高度成長期に世界第二位の経済大国となった日本だが、その後の政治・経済のつまづきから教育・モラル・社会に渡って危機に瀕している今こそ根本的な解決が必要だと訴える。それには何よりも、幕末の開国からこの国に根ざした素晴らしい日本文明を誇りとし、アメリカを筆頭とする戦勝国の都合によって作られた日本の自虐史観を捨て去り、大戦時における日本の真実を学ぶ事こそが最善の方策と説く。武力によって植民地支配を拡大する欧米の帝国主義からアジアを救って賛美を浴びた日本人よ、今こそ真の祖国愛を取り戻せという元気の出る提言。前作と同様のタッチで、厳しい論調の中にも随所にユーモアが飛び交っており、何度読んでも楽しめる。
0投稿日: 2020.12.12 - ケロヨン"powered by"
国家の品格からの流れの本と感じた。 ペリー来航からの100年戦争について書いてある。その中で太平洋戦争後のGHQや日教組などの働きで日本人が自分達に誇りを持てなくなっていることに警鐘を鳴らされている。 自分の国に誇りを持てなくなったら寂しい限りだが、自分を振り返っても思惑通りに戦争当時の日本に対して恥じるところを持っていたと感じる。 自分達の子供達にも日本に誇りを持ってもらいたいし、日本人であることに自信を持ってもらいたいと改めて感じた。 何も恥じることはない。中国や韓国の言いがかりに近いことを真に受けていてはダメだ。よっぽど彼らの方が、当時のことを言いながら、恥ずべく事をやっている。 同じ土俵に立つまでもない。堂々と日本人である事を主張していこう。
0投稿日: 2020.07.15 - matttttsun"powered by"
「東京裁判では、人道に対する罪という後から作った考えで前の行為を裁いた」 戦争犯罪といえども罪刑法定主義と言えたか。 「存在することを証明するのは簡単だけど、存在しないことを証明するのは難しい」
0投稿日: 2020.05.20 - むぎねこまるまる"powered by"
中高生などこれからの日本を牽引する世代には是非一度読んで頂きたいと感じた。 自分でも今一度近現代史を勉強してみたい。
0投稿日: 2020.05.02 - kijimasashi"powered by"
<本の紹介> 危機に立たされた日本は、今こそ「自立」と「誇り」を回復するために何をすべきなのか? 『国家の品格』の著者による渾身の提言。
0投稿日: 2020.01.07 - 亮"powered by"
現代の価値観で過去をはかって計ってはいかんな。 日本近現代史における戦争を考える際、ペリー来航の1853年から米軍の占領が公式に終わるサンフランシスコ講和条約発効の1952年までを百年戦争とする。 四隻の黒船から、日本が曲がりなりにも自力で歩き始めるまでを百年戦争とみる、か。 しかし、拗らせ始めたのは日露戦争後ではなかろうか。 日本は平安時代には350年、江戸時代には250年間の完全平和を貫くという偉業をなしている。 戦争は決して褒められたものではないが、日本の百年戦争によって、アジアを食い物にしてきた白人勢力に小さな島国日本が果敢に立ち向かう勇姿を見て近隣アジア諸国は奮い立ったのも事実。 1941年にはアジアの独立国は日本、タイ、ネパールの三国、アフリカではエチオピア、リベリア、南ア連邦の三国しかなかったが、その11年後、百年戦争が終わる時点では計100ヶ国を超える。 戦後GHQによる刷り込み、教育で日本はまんまとはまってしまったな。個性、個性の個人の尊重というまやかしに。令和の今でも、しっかり根付いている。 タイトルだけだと、かなり右寄りなのかと思ったが、読んで良かった。こういう視線や視点が大事だな。 江戸、明治期の外国人による日本見聞記を読んでいて、正に日本の良さってのはこれだと痛感。
0投稿日: 2019.07.13 - maple"powered by"
歴史的背景をよく捉えた一冊だと思います。 いまの歴史の教育からは絶対に読み取れないことがいろいろ書かれています。何処まで何を信じるかは自分で考えないと意味がない。
0投稿日: 2019.06.12 - koyama1026"powered by"
11.12.30 川合 径 静かな夜、日本人の誇りを読む。数学者が描いた歴史観。事実をもとに、そこから導かれる考え。改めて、誇りある国を次の世代に引き継ぎたいと思う。それが、日々を通しての自分の道か。
0投稿日: 2019.05.31 - yuyuy0525"powered by"
年始に家内の実家に置いてあったので流し読み。たしかに日本人は自らを卑下して他国に憧れを求める風潮がある。しかしそのおかげで様々な文化を吸収してきたことも事実。誇りを忘れないことも重要だが、挑戦を忘れないことも重要。
0投稿日: 2019.04.06 - quazism"powered by"
前作の「国家の品格」に比べて右寄りの内容だが、感情的ではなく正論。テレビや新聞ではメディア操作により、「反安倍内閣」「安保関連法案反対」思想を押し付けられているが、公平な報道を求めたい。藤原氏の言わんとしていることは自虐的歴史観の脱却であり、広い視野で考えることが大切と思われる。
0投稿日: 2019.01.31 - りん"powered by"
この本は、もしくはこの本の前の?国家の品格は、なんとなく避けていた部分があった。 なぜかというと、なんだか日本とか国とかを熱く語って外国排除を高く掲げていて、思想的な偏りがすごいんだろうな(だから読んだらうんざりするんだろうな)と。そして、今回この本を読んでみると、何が正しいのか分からなくなってしまったという意味で、視点が一つ増えたと思う。 南京事件のこととか、頭から「日本が南京で虐殺を行ったのは歴史上の事実であり、戦時中とはいえ日本はしてはいけないことをしてしまった」と認識していたので、それが捏造の可能性(あえて可能性と書く)があるなんてそうなの!?ってビックリでした。もっと本を読まなくちゃダメだなーと思う。この歳にして世の中のこと歴史のこと、知らないことが多すぎる。 それにしても、「流れる星は生きている」(藤原ていさん)の小さな3歳4歳の「正彦ちゃん」が、日本に帰る時に川の中を引きずられながら、寒さで紫色になって死んでしまいそうになったりした場面を読んだ後なので、あの正彦ちゃんがずいぶんずいぶん立派になったなーーと、ふと映画でもみているような感覚。
0投稿日: 2019.01.08 - goronyan"powered by"
日本は,先の大戦で,酷いことをした国だとのみ思っている人には,それだけでない見方を示してくれる点で,是非,読んでいただきたい本です。 著者は,日本人が昔,有していた心を取り戻すことが,日本で起きている様々な問題を解決する手段だと述べます。 その主張に異存はありませんが,具体的にはどうしたらよいのでしょうか。 この本を読んで,このような考え方があるということを知ることも,1つの手段でしょうが,それだけでは,問題解決は難しいであろうと思います。 日本人の誇りを取り戻すための具体的な方策について,機会があれば著者の考えをうかがいたいです。
0投稿日: 2018.11.15 - bqdqp016"powered by"
明治から戦後にかけての歴史を振り返りながら、日本の美徳について書かれた本。著者の発言は正しいと思う。真実をわかりやすく述べている。私にとって新しい発見は少なかったが、多くの人が読むべき本だと思った。印象的な箇所を記す。 「国家が謝罪するなどということは、私の知る限り日本だけです。それは自国の立場を弱くし、自国への誇りを傷つけるからです。そしてなにより、もはや弁護できない私たちの父祖を否定し冒涜することになるからです」p54 「(戦後の言論統制について)終戦のずっと以前から練りに練っていたウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP:戦争についての罪の意識を植え付ける宣伝計画)に基づいたものでした。自由と民主主義の旗手を自任するアメリカが、戦争責任の一切を日本とりわけ軍部にかぶせるため、日本人の言論の自由を封殺するという挙に出たのです」p66 「国際法は当時、文明国相互の間にのみ適用されるものであり、この国際法を適用するまでの文明の成熟度を有さない国家には適用されなかった。韓国併合は英米をはじめとする列強に認められている以上、違法とは言えない」p135 「(米国で)黒人に普通選挙権が与えられたのは1965年です。私がアメリカに渡った1972年になっても、長距離バスでは自然に白人が前、黒人が後ろとなっていました」p181 「アメリカでは1830年代にジャクソン大統領が議会で「インディアンは白人と共存し得ない。野蛮人で劣等民族のインディアンはすべて滅ぼされるべきである」と演説しました。40年代には「マニフェスト・デスティニー(明白なる天命)」というスローガンが生まれました。インディアンを虐殺し、黒人を奴隷化しながら白人種が西部開拓を押し進めることを正当化したものです」p187 「(大東亜戦争)開戦の翌日、作家伊藤整は日記にこう書いています「今日は人々みな喜色ありて明るい。昨日とまるで違う」 左翼文芸評論家の青野季吉までが「じつに四海波静かと云ひたい明らけき日。天地もまた、この戦勝の新年を歓呼するが如し。日本は神国なりと云ふ感が強い」と日記に書きました」p208 「(重光葵)コミンテルンの政策は、日本のソ連に対する力を減殺せんがために、日支の衝突を誘起し、日本の北進を転換して南進せしめ、更に日米の戦争に導くことにあった」 メダル0 メダルを贈る Tweet
0投稿日: 2018.11.14 - 猫吉"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
日本の歴史をもとに、日本人が日本人としてのサムライ魂を失った原因を探る本書。 正直言って、ここまで踏み込んだ歴史解説本は初めて。 GHQが日本を洗脳したとか、南京大虐殺の真実、政府が隠しそうな事実をこれでもかと言うぐらい論じるなんて、作者は勇気があるなぁと思った。 本書の内容が嘘か真にせよ、日本人は自分らの歴史観が正しいと信じている。 だが果たして、僕たちが知る歴史は真実なのだろうか? 歴史の教科書に書かれていることが、本当に事実だと断言できるだろうか? いずれにしろ、政府が隠蔽するほど歴史は闇が深く、複雑怪奇なものだ。 日本人の認識と思想の過ちを再認識するためにも、本書は一種の革命に足る威力を秘めている。
0投稿日: 2018.09.08 - oiko2015"powered by"
「日本は酷いことをした国なのだ」と卑下している日本人に、 「自信を取り戻してほしい!」と願う著者により書かれた作品。 全体の半分以上を占める歴史記述については、 現代の歴史教育では知ることができない「百年戦争史観」が 比較的読みやすくまとめられていて、 確かに“勇気のあるおっちょこちょいの無鉄砲な数学者”による良書だと思えます。 が、結論がやや中途半端(拙速?)な感じなのが残念。
0投稿日: 2018.01.02 - asw"powered by"
「国家の品格」の藤原正彦氏による、渾身の一冊。著者は数学者なのだが、本書は日本人が失ってしまった誇りを取り戻すためにはどうすべきなのか、というテーマで歴史と関連付けながら書いてある。数学が専門なのに、歴史しかも南京事件や東京裁判などセンシティブなところを調べ上げ、有無を言わせないほど理路整然としているのはさすが。 「現代の日本は嘆かわしい」と現状を批判するだけの本はたくさんあるが、この著者が「こうすればいい」と提示する案は極めて理に適っていて、説得力がある。このような強い見解を発表するのはリスクも伴うため、覚悟がいるだろう。 私は中国の近代史に明るくなかったが、この本から何となくつかめたものがある。日本軍の満州進出にどんな意図があったか。日本は帝国主義参加を目指したのか。アメリカにどう操られたのか。 読み終わると、日本人であることを誇りに思える。
0投稿日: 2017.12.19 - masato"powered by"
表題の通り、日本人の誇りを奮起させる本 戦後の自虐史観を払拭し、自国への誇りと自信を取り戻すべく、さまざまな歴史的事実を検証し解説しています。 とても、読み易く、かつ理解しやすい内容です。 さらに共感するところがたくさんあります。 おおむね、自分の歴史観とあっていたり、そんことあったの?と思うところあったりととても勉強になります。 とりわけ、びっくりしたのは、「近隣諸国条項」! 「教科書検定では近隣諸国の感情に配慮する。」 歴史的客観性より「ことを荒立たせない、中国、韓国、北朝鮮を刺激しない」ことの方が優先される。 なんじゃそりゃ? 歴史の教科書が過去の事実よりも、今の政治的な配慮を教え込ませるってあまりに驚きでした。 そりゃ、日本人が誇りを失っていくわけです.. また、愛国心を「国家主義」と「祖国愛」にしっかり分けて、祖国愛を大切にすべしとのべています。 そして、戦争についてですが、どのように戦争に突入していったのかをわかりやすく解説しています。帝国主義時代の各国の思惑。日本の立場などなど。 日中戦争では、中国の挑発行為やテロ行為もあったし、日本が勝手に突っ走ったところもあったしと両方の立場から解説してくれています。 日米戦争も同様です。 そんなわけで、よくある日本はこんなに残虐だったんだという物言いでもなく、日本はまったく間違っていなかったというような物言いでもなく、ある意味フェアな言い分で書かれています。 さらには、それらの戦争が結果的にアジア諸国にもたらした恩恵についても語られています。 それをベースに最終章では、「誇り」を回復するために、 (1)東京裁判の否定 (2)憲法改定 (3)自らの国を自らが守ることを決意し実行 が必要と語っています。 戦後、罪意識扶植計画で刷り込まれた自虐感を払拭し、自虐史で語られた歴史をもう一度見直し、誇りと自信を取り戻しましょう という熱いメッセージを強く強く感じました。 若い人に読んでもらうべき
0投稿日: 2017.10.21 日本人の自虐的歴史観を変えてくれる一冊
東京裁判への痛烈な批判とGHQによる「罪意識扶植計画」により、今なお自虐史観にとらわれている日本人への覚醒を促した本。 これを読むとアメリカや中国がとんでもなくひどい国に思えてくる。 戦争は勝てば官軍。歴史は勝者の都合でいかようにも書き換えられる。 その書き換えられた歴史を律儀に信じている日本人。 その負い目が弱腰外交を生み、改憲に躊躇し、日米同盟依存の体質を作っている。そのくせ内に対しては個人主義や権利を振りかざし、和や人情を尊ぶ日本人の美徳が失われていると訴える。 過激な論調だが、藤原さんの考え方には同感だ。
1投稿日: 2017.09.10- pyg1013"powered by"
・世界数十か国の大学・研究機関が参加する「世界価値観調査」によると日本人は「自国を誇りに思う」の項目で世界最低に近い。「もし戦争が起こったら国のために戦うか」では「ハイ」が15%と図抜けて世界最低。ちなみに韓国は74%、中国は90%。恥ずかしい国を救うために生命を投げ出すことなどありえない。無論、世界中が日本人のように戦う意志を失ったらすぐに平和が達成されるのだが、残念なことにそのようになるはるか前に日本がなくなってしまう。そして世界はそのまま、というのが悲しい現実。祖国への誇りを失ったのは戦後のこと。終戦と同時に日本を占領したアメリカの唯一無二の目標は、「日本が二度と立ち上がってアメリカに刃向かわないようにする」だった。 ・「南京大虐殺」は歴史的事実ではなく、政治的事実。東京裁判中、「人道に対する罪」としてドイツ・アウシュビッツに対する日本の「南京大虐殺」が欲しかったことと、原発二発を相殺するために20万というほぼ同数の被害者が欲しかった。人道を掲げるクリスチャンの国アメリカにとって原爆はとうてい神に許されるものではなかったため、大きな正当化が必要だった。 ・「効率・能率・便利・快楽・なかんずく富、こそが幸福」と大いなる勘違いをし、そればかり求めるグローバリズム、大きくは欧米文明への追随に訣別し、各国がその国柄を大事にする新しいローカリズムを大事にすること。欧米以外の諸文明に生きる人々は、米英のパラダイムから適切な距離を置きつつ、自らの文明を少しずつ取り戻すべき。 ・日本人の築いた文明は日本人にとってもっとも適しているだけではない。個より公、金より徳、競争より和、主張するより察する、惻隠や「もののあわれ」などを美しいと感ずる我が文明は「貧しくともみな幸せそう」という、古今未曾有の社会を作った文明。日本人特有の美感は普遍的価値として今後必ずや論理、合理、理性を補完し、混迷の世界を救うものになるだろう。歴史を振り返ると、国家が苦境に立たされた時代こそ、もっとも実り多い時代だった。それを乗り越えて初めて、国家はさらなる高みに到達する。
0投稿日: 2017.06.29 - Conano"powered by"
大ベストセラー『国家の品格』の著者・藤原正彦氏が、同書から6年を経て書き下ろした、日本人への熱いメッセージである。 『国家の品格』では、情緒や武士道精神などの日本人の伝統的な文化や感性を再認識し、尊重するべきであることを語っていたが、本書では、幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を検証、再認識するべきであることを説いている。 そして、著者が大学1年生を対象に行っていた読書ゼミで、「日本はどういう国と思いますか?」と尋ねると、多くの学生が「明治、大正、昭和戦前は、帝国主義、軍国主義、植民地主義にひた走り、アジア各国を侵略した恥ずべき国。江戸時代には士農工商の身分制度、男尊女卑、自由も平等も民主主義もなく、庶民が虐げられていた恥ずかしい国。・・・」と答えていたという「日本」の、著者の調べる限りの近現代史を詳しく解説している。具体的には、明治初期に日本を訪れた欧米人が見た日本人の生活と社会、南京大虐殺の真偽、第二次大戦開戦に至った経緯、原爆投下の目的、東京裁判の正統性、第二次大戦後の米国による日本統治の最大の意図などが取り上げられている。 英国の歴史家E.H.カーは、歴史学の古典とも言える『歴史とは何か』の中で、1.歴史上の事実は純粋に存在するものではなく、常に記録者の意図を通して描かれるものであること、2.歴史とは、ある時代が他の時代のうちで注目に値すると考えたものの記録であること、3.歴史とは、多くの原因結果の連鎖の中から、歴史家が有意味と考える因果の連鎖を取り出したものであること、を述べているが、まさに我々多くの日本人が知る日本の近現代史は、ある大きな意図のもとに描かれたものとも言えるのである。 本書で著者も述べているように、郷土愛・祖国愛(nationalismではなくpatriotismである)を持たない人間は、世界どこへ行っても尊敬はおろか信頼さえされないし、他国の同じような人々の気持ちも理解できないものである。 真の郷土愛・祖国愛を取り戻すために、是非一読したい書である。 (2011年4月了)
0投稿日: 2016.01.16 - kasaharapapa"powered by"
「真、善、美は同じ一つのもの」というのは万物の本質を突いた恐るべき指摘なのです。美しいものを目指すことが万事において真へ達する道であり善に到達する道なのです 明治10年に動物学者として東大のお雇い教授となり大森貝塚を発掘したアメリカ人モースも、「貧乏人は存在するが貧困は存在しない」と言ったのです 主権国家というものは、戦争で降伏し賠償金を払っても、謝罪という心情表明はしないものです。それは自国の立場を弱くし、自国への誇りを傷つけるからです
0投稿日: 2015.12.02 - ドラソル"powered by"
『国家の品格』を書いた著者による、太平洋戦争前後の日本史。 これを右寄りと見る向きはあるだろうが、愛国心はどこの国の人にも存在するものだし、何より正しい歴史を学ぶ姿勢は必要だと感じた。
0投稿日: 2015.10.21 - kmsusami"powered by"
戦後生まれはそんなに自虐的かな?中学の時ABCD包囲網は教わっているし、ベトナム戦争反対の声は挙げた。右の人たちに利用されなければいいが。
0投稿日: 2015.10.20 - dokaven7"powered by"
日本の本当の歴史が分かる一冊。 学校で学んだ内容とは全然違った。 間違った教育に洗脳されてる人が多いなと感じた。 日本人としての誇りを取り戻したい方、必読。
0投稿日: 2015.10.19 - 小野不一"powered by"
当たり前のことが当たり前でなくなったところに戦後教育の問題がある。1960年代に生まれた私の世代でも「愛国心」というキーワードは右翼を示すものとして扱われた。そしてバブル景気を挟んで右翼とやくざは見分けがつかなくなった。日本は「核の傘の下の平和」を70年にわたって享受してきた。米軍基地を沖縄に押し付けながら。 http://sessendo.blogspot.jp/2015/09/blog-post_14.html
0投稿日: 2015.09.14 - terazawa"powered by"
年次改革要望書 郵貯簡保 郵政民営化 労働者派遣法改正 医療改革 三角合弁解禁 日本と英米、中国、ロシアとの対立と歴史について詳しく書かれており、不足していた知識を補えた。ただし、良くも悪くも日本国内で教育を受けた50、60代の典型的な思考であると感じた。問題なのは、ユダヤ人について全く触れられていない点と日本人の誇りと書いておきながら神道についても記述が曖昧な点。ユダヤ人から見た世界史と日本史を紐解かなければ戦争の根本はわからないし、神道についてもっと掘り下げない限り、日本が一つの国としてまとまることはないと思う。
0投稿日: 2015.03.02 - kooon"powered by"
今までの歴史教育を受けた中で、間違った認識を受けていました。これからは日本人としての誇りをもっと持って生きていきたいと思います。
0投稿日: 2014.12.20 - 中瀬"powered by"
歴史の先生が言っていた。 「日本、アメリカになっちゃえばいいと思わない?アメリカ合衆国ジャパン州、どうよ?」 この発言の適不適はさておき、私含め生徒たちはなんだか背筋がぞわっとして、なに言ってんだこの人はと思った。 この本を読んでいて思い出したのはそんな昔のことで、あれはかの先生なりの、戦後日本への問題提起だったのだと気づかされる。 『国家の品格』でもたしか書いてあった、ナショナリズムとパトリオティズムの違い。知ったときは本当に目から鱗だった。 祖国愛は持ちたいもの。というか持つべきもの。本当に心からそう思う。 それでも持っているだけではダメで、愛とともに、盲信ではない自信を持って進まなければならないのだと感じる。
0投稿日: 2014.06.02 - shuip1982"powered by"
久々に心に響くいい本を読んだ。 日本人としての誇り、自信、やる気が湧き上がってくる。 家族愛、故郷愛、祖国愛があってはじめて人間の根幹が形成され、人類愛に繋がる。自分は家族、故郷、祖国を心からちゃんと愛せているか、自分に問いなおしたいと思った。 惻隠、和の尊重。日本人が世界に誇れるこの精神は個人主義の欧米に染まってしまうのはもったいない。確かにビジネスの世界などではそういう思想に立たないと世界においていかれることはリスクだしグローバルスタンダードに乗り遅れないようにする必要はあるが、日本人はどこか欧米的なこと新しいことですごいこと、日本的なことは古くてダサいことと考えてしまう風潮がある。 今こそ日本人らしさを見つめ直し、その素晴らしい思想、精神を大切にしていくべきだと思った。 開国後に日本にきた西洋人がみんな一様に「日本は貧しい。ただ日本人は幸せそうだ。」と言ったこと。震災の混乱の中でも秩序を乱さずみんなで譲り合って助け合えたこと。どんぐりの背比べと言われるかもしれないが中流階級が国民の大半でほとんどの人が不自由なく生活出来てること。 日本は素晴らしい。 家族、親戚、近所付き合いを重んじるうちの実家についてどこか古臭いと感じ都会的なドライな生活が現代のスタイルだと心のどこかで思ってしまっていたことは思い直したいと思う。 うちの実家のある故郷は、平均所得は決して高くないが、共働き率1位で幸福度1位であることが自分の考えの浅はかさを物語っている気がした。
0投稿日: 2013.11.06 - kkashi"powered by"
『国家の品格』でおなじみの藤原正彦氏による、戦中戦後史を通じていかに日本人が祖国への誇りを解体されて来たかを検証する良書。 現代日本の抱える漠然とした閉塞感が「誇り」を基軸として言語化されている点に強く共感し、問題意識はありながら具体的方策が見出せていなかった自身の思考の整理にも非常に役立った。 本書内で「自国の国益の為なら他国はどうでも良いナショナリズム」と「郷土愛としてのパトリオティズム」は明確に区別して主張されており、本書を「軍国主義的」「右翼的」と断じて排してしまうことは余りに惜しい。 現在の苦境を日本が乗り越えて行く為にも、ぜひ読んで欲しい一冊。
0投稿日: 2013.11.06 - daisukeuchida"powered by"
数学者による日本の歴史の振り返り。決して自虐することなく強く尊い日本人の精神を呼び覚ますことが目的なのでしょう。歴史学者が書くと論議を呼びそうなこの内容を、不世出の天才である数学者が著すとこうなるのだな、と。絶賛している人のラインナップを見ると右寄りなのかとか思ったけど、そこはやはり中立に書いているから共感を呼ぶのでしょう。教科書にはこういう内容を載せてほしいなと思う次第。
0投稿日: 2013.09.07 - yamabousi1946"powered by"
久しぶりの藤原正彦氏の一冊。今停滞している日本が昔の良き日本に戻るためには、明治からの100年戦争を経てGHQと日教組に骨抜きにされた現状を打破できない。そのためには、真の独立国家になり、愛する自国を取り戻すしかない。個の重要視の限界⇒和を持って尊しとなす。憲法改正。自国による防衛。誇れる日本。
0投稿日: 2013.09.04 - shiosaitoneko"powered by"
日本人が自らの国と歴史に誇りをもてずにいるのは、ねつ造された歴史を真実だと刷り込まれているからであり、日本の近代史を検証し、真実を明らかにすることで、日本人の誇りを取り戻すという趣旨の本。 著者は第二次世界大戦は基本的には自衛のための戦争であったとし、欧米が力をつけてきた日本を破滅させる目的があったとする。南京大虐殺などは信ぴょう性が疑われており、日韓併合も当時の感覚からすれば、決して批判されるものではなかった。現在の歴史教育はGHQと日教組によってねつ造されたものだという。 いちばん印象に残ったのは、「日本は白人のアジア進出を止めるどころか、帝国主義、植民地主義、さらには人種差別というものに終止符を打つという、スペクタキュラーな偉業を成し遂げたのです。」(P233)という部分。教科書で習った歴史とはずい分ちがう。 この本に書いてあることが真実だとはかぎらない。今まで学校で習ってきた歴史が真実だともかぎらない。「情報の取捨選択」というものの重要性を考えさせられる。
0投稿日: 2013.07.16 - a03ki23"powered by"
多くの日本人が失ってしまった誇り どうして日本人であるということを誇りとしなくなってしまったのか? その原因を追求していく本 同時に、教科書では出ないような歴史を紐解いていく
0投稿日: 2013.07.15 - bubu-o"powered by"
改めて歴史というものは戦勝国が作るということを意識させられました。 出版・放送・教育・法律を徹底的にコントロールしプロバガンダを浸透させていく。怖いやり方です。 ただし、あくまでもこの本も一つの考え方。大事なことは与えられた情報を自分の中で咀嚼し、自分なりの理解をすること。 いやー面白かった。
1投稿日: 2013.07.13 - ゆう"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
真、善、美は同じ一つのものの三つの側面に過ぎない。根本的解決こそが美しい。 学者が世界の文明を分類するとき、初めは日本文明を中華文明に組み入れようとする。しかし、日本という孤島で独自の発達をとげた文明として独立したものという結論に至る。日本文明とは「新しい進んだ文明に触れた時劣等感を抱き、それを見習い取り入れる。そして独自のものを作りあげていく」というもの。 理系は独創が命であるが、文系は博識は尊ぶもののさほど独創を尊ばない。故に灰色という自己防衛本能を有すことになる。 主権国家は戦争で降伏し賠償金を払っても、謝罪という心情表明はしないもの。日本は謝罪と譲歩で応える唯一の国。 航空隊が壊滅状態で空からの援護がないことを知りつつも、出撃することに怖じ気づくことはなかったこと、敵の猛攻により沈没が決定的となっても、散りぎわでは一秒でも長く浮いていようと全員必死だったこと。そんな父を戦争を知らない子供は高圧的に非難した。 日本の軍人は、戦場で涙ながらに老いた父母を思い、自分の死後に遺される新妻や赤子の幸せを祈り、恋人からの手紙を胸に秘め、学問への断ち難い情熱を断ち、祖国に平和の訪れることを願いつつ戦った。それを犬死にと嘲るのはどうか。 日本の犯した過ちは、「人種差別撤廃を否決された禍根や、日本を孤立化させようとするアメリカの陰謀を見抜けず日英同盟を破棄したこと」、「南京事件で蒋介石軍が国際法違反をしたにも関わらず、日支有効を優先し、英米と共同行動をとらなかったこと」、「リットン調査団の妥当な結論に不服を唱え、国際連盟を脱退したこと」、「海軍の猛反対にも関わらず、日独伊三国同盟を結び、米英と完全な敵対関係に入ったこと」である。 過去の出来事を、当時の視点ではなく、現時の視点で批判したり否定したりするのは無意味なこと。人間はその時代のルールで精一杯頑張って生きるしかなく、未来のルールで生きる訳にはいかない。 日本文明の特徴とは、秩序とか和の精神を個人や自由よりも上位におくこと。 万人が自由に、自分の利益が最大になるように死にもの狂いに競争し、どんな規制も加えないで全てを市場にまかす。どんなに格差が生まれ社会が不平等になろうと、それは個人の能力に差があるから当然のことだ、というのは日本の考え方ではありません。日本は民族の特性にまったくなじまないイデオロギーに翻弄され続けてきてた。 個より公、金より德、競争より和、主張するよりも察する、惻隠や「もののあわれ」などを美しいと感ずる我が文明は、「貧しくともみな幸せそう」という、古今未曾有の社会を作った。
0投稿日: 2013.07.10 - pdsjp094"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
著者の言うとおり、日本は太平洋戦争における朝鮮・中国に対する懺悔の呪縛に縛られて自国の誇りを失っている。その太平洋戦争の呪縛は実は大いなる間違いの上に成り立っているということがこの著書で語られている。あまりそのようなことを考えたことがなかったので、とても有意義であった。ただ、その「大いなる間違い」を説明するためのペリー来航から太平洋戦争終了までの説明が長すぎて、ちょっと中だるみしました。でも読んで損はない本だと思います。
0投稿日: 2013.06.13 - kyoko15"powered by"
私たちが学んできた歴史はなんだったのか。ここ最近韓国の歴史教科書の記述について「ありえん!」って話題にあがることがよくあったけど、日本は他国の事をとやかく言えませんね。 もっとも私は学生の頃テストが終わるとともに覚えた歴史は全て忘れてしまったので、今回全然知識が無い状態で読んだんですけれども。 歴史おもしろいな。人間は愚かで、きっとまた同じ行動を繰り返す。社会は暗記科目だと思い込んでいたけれど、本の虫で物語好きな私が、膨大な物語の集積である歴史に興味を持たなかったのは不思議な話だ。教科書は色々省きすぎて面白さを失っている。
0投稿日: 2013.06.09 - x"powered by"
日本人の誇りはどこへ行ってしまったのか。現在の日本人における自国を尊ぶ心の無さがどこに起因しているかを探った良書。 その原因を開国後100年の歴史中から見つけ出した日本近代史書とも言える。なぜ日本では近現代史を詳しくやらないのか、なぜ政治は混乱と腐敗を極めているのか、なぜ愛国心を持てないのか… 著者の藤原正彦はお茶の水大学名誉教授。東京大学理学部数学科卒業、大学院修士課程修了。一時期人気を博した「国家の品格」の著者だ。 本書の第一の感想は、日本人は知らずに欧米のシナリオ通りの道を歩かされているという事だ。メディアを賑わす政策の幾つもが実はアメリカからの内政干渉であるが、メディアでは全く取り上げられないという所は目から鱗。「年次改革報告書」なんて知らなかった。 人類の歴史が、その民族性、宗教、生活感の延長であるのは確かに驚くに値しないが、考える事すらない事だった。 個人主義、成果主義を旨とし放牧民族であったアングロサクソン人の世界の支配と、輪をもって尊しとなす日本民族の大東亜共栄圏の発想はDNAに刻みこまれた民族性の帰結だったのだろうか。 この先100年後に日本は存在していないだろうなと思わせる一冊。
0投稿日: 2013.06.06 - keizoh"powered by"
我々が受けた戦後の教育で「戦前の日本は、暗黒で間違っていた」と言う教育を受けてきたが、実際はこれはGHPや日教組の湾曲した歴史史観によるもので日本全体が自虐史観を持つに至ったということ。 そして、東京裁判、日本国憲法は妥当ではないことなどが書かれている。 この本を読んでいると、最近日本と周辺諸国の歴史認識は、確かに現在の理論や状況から考えると、許されない事。と感じるかもしれない。しかし当時は世界中が帝国主義だった。その当時の事件を現代の価値観で測っても意味はないのではないのだろうか?それにもかかわらず、歴史認識などといって譲歩や謝罪という形で内政干渉してくる国や、それに流されて弱腰の態度を示す政府に、もっと自国に誇りを持って政を行え!と言いたくなるような本。
0投稿日: 2013.05.17 - marser"powered by"
戦中戦後の歴史解説が殆ど。歴史観は小林よしのりの「戦争論」と同様か更に右寄り。ゆえに書かれている内容に目新しさは無い。今後の展望に割いているページは僅かで、しかもありきたりで具体的方法論も無い。ネトウヨとは「覚悟なき右翼」のことだと捉えているが、どこで、どのような目的で血を流すべきかを明示するのが、覚悟を持った大人の義務と思う。自虐史観は個人的にも好きになれないが、フジテレビを匿名でこき下ろすだけで満足するのではない、具体的方法論を体した、覚悟を持った右翼でありたい。
0投稿日: 2013.04.14 - くわくわ"powered by"
この手の本を読むと、著者の言う通り、どうしても右だの左だのという議論になってしまう。しかし、大切なことは、各人が、日本人としてのアイデンティティをしっかり認識することと、確かな歴史の事実を知ることだと思う。 本の中では、戦後いかに日本人が日本人としてのアイデンティティを奪われてきたか、またそれがなぜ現在に至るまで続いているのかを克明に描いている。その大本となるのが、東京裁判と日本国憲法である。GHQの巧みな戦術がなされた事実をどのくらいの人々が知っているのだろうか。教科書の歴史では決して触れられない事実が数多く記載されてある。 印象的だったのが、昭和史だけで戦争や軍国主義をとらえるのではなく、ペリー来航の1853年から、サンフランシスコ平和条約の1952年発効の約100年を国際的な立場から考えるという視点である。そうして捉えると、征韓論や大東亜共栄圏など日本のとってきた行動がいかなる意味を示すのかが見えてくる。 確かな事実をしっかりと見極め、自分の意見を持ち、和を大切にできる日本人に私はなりたい。そして、堂々と日本が好きだと言えるようになりたい。
0投稿日: 2013.01.31 - nakaizawa"powered by"
(2013.01.23読了)(2011.12.04購入) 【1月のテーマ・[日本人を読む]その④】 日本人が自分の国に誇りを持てなくなったのは、GHQの占領政策のおかげ、ということで、占領政策のどこが問題なのかということと誇りを持てるようにするために、どうしたらいいのかということを論じています。 占領政策でポイントとなるのは、東京裁判と教育基本法の「個」の重視、ということです。 東京裁判でポイントとなるのは、侵略と南京事件です。 満州建国、日中戦争、太平洋戦争、等、戦争当時の国際法に照らして、日本は違法行為をしていたのか、30万人の中国人を殺害したという南京事件はあったのか、等、藤原さんは、そのようなことはなかったということを論証しようとしています。 中国は、当時の人口20万人の南京において、東京裁判で30万人の虐殺が認められており、その東京裁判の判決を日本がサンフランシスコ平和条約で受け入れているのだから、南京事件はあったのだと主張しています。 南京事件を認めるとは、30万人の中国人を殺害したことを認めることです。5万人や10万人の殺害では、南京事件とは言わないのです。 「個」の重視の教育は、どうやったら改められるでしょうか。卑怯ということをどうやって教えるのでしょうか。 日本は敗戦以来、アメリカ軍が駐留しています。これでも独立国なのでしょうか。自分たちの国を自分たちで守ろうとしないのは、自分の国に誇りを持てないからでしょうか。 アメリカ、中国、北朝鮮におびやかされながら、ずっと暮らし続けるのでしょうか。 いっそ、アメリカや中国に呑み込まれた方が安心して暮らせるようになるのでしょうか。 【目次】 はじめに 第一章 政治もモラルもなぜ崩壊したか 第二章 すばらしき日本文明 第三章 祖国への誇り 第四章 対中戦争の真実 第五章 「昭和史」ではわからない 第六章 日米戦争の語られざる本質 第七章 大敗北と大殊勲と 第八章 日本をとり戻すために ●明治初期の日本(40頁) 多くの欧米人がいろいろの観察をしていますが、ほぼすべてに共通しているのは、「人々は貧しい。しかし幸せそうだ」ということです。 ●二十世紀の十大ニュース(67頁) 一九九九年末、アメリカのAP通信社は、世界の報道機関七十一社にアンケートを求め、二十世紀の十大ニュースを選びました。五位がベルリンの壁崩壊、四位が米宇宙飛行士による月面歩行、三位がドイツのポーランド侵攻、二位がロシア革命、そしてなんと第一位になったのが広島・長崎への原爆投下でした。 ●1938年2月2日の国際連盟理事会での中国の顧維鈞代表の演説(108頁) 「一月二十八日の『デイリー・テレグラフ』紙と『モーニング・ポスト』紙によりますと、南京で日本兵によって虐殺された中国人市民の数は二万人、辱めを受けた女性は数千人と見積もられております」 ●委任統治(133頁) 1919年、第一次大戦が終わった後にパリで講和会議が開催され、そこで新しくできる国際連盟の規約が決められました。その規約の「委任統治」に触れた箇所を読むと、「自ら統治できない人々のために、彼らに代わって統治してあげることは、文明の神聖な使命である」という趣旨のことが書いてあります。 ●1919年のパリ講和会議(211頁) この会議に戦勝国として参加した日本は、国際連盟規約に「人種差別撤廃」を入れるように提案しました。提案は人種差別をしつつ植民地をたらふく抱えたイギリスやアメリカの 対にもかかわらず、採決の結果は賛成十一対反対五となりました。 可決と思われた時、突然、議長であったアメリカのウィルソン大統領が「重要な議題については全会一致が必要である」と言いだし、日本案を斥けたのです。それまでの議題は多数決で決定されていました。 ●トインビー(232頁) 「日本は第二次大戦において、自国でなく大東亜共栄圏の他の国々に想わぬ恩恵をもたらした。それまで二百年の長きにわたってアジア・アフリカを統治してきた西洋人は、無敵で神のような存在と信じられてきたが、実際はそうではないことを日本人は全人類の面前で証明してしまったのである。それはまさに歴史的業績であった」 ●誇りの回復(246頁) 「誇り」を回復するための必然的第一歩は、戦勝国の復讐劇にすぎない東京裁判の断固たる否定でなければなりません。 ☆関連図書(既読) 「この国のけじめ」藤原正彦著、文芸春秋、2006.04.15 「日本人へ リーダー篇」塩野七生著、文春新書、2010.05.20 「日本人へ 国家と歴史篇」塩野七生著、文春新書、2010.06.20 ☆藤原正彦さんの本(既読) 「若き数学者のアメリカ」藤原正彦著、新潮社、1977.11.20 「遥かなるケンブリッジ」藤原正彦著、新潮社、1991.10.15 「天才の栄光と挫折」藤原正彦著、NHK人間講座、2001.08.01 「国家の品格」藤原正彦著、新潮新書、2005.11.20 「祖国とは国語」藤原正彦著、新潮社、2006.01.01 「名著講義」藤原正彦著、文藝春秋、2009.12.10 「ヒコベエ」藤原正彦著、講談社、2010.07.29 「大いなる暗愚」藤原正彦著、新潮社、2010.09.15 (2013年1月29日・記) (「BOOK」データベースより) 「個より公、金より徳、競争より和」を重んじる日本国民の精神性は、文明史上、世界に冠たる尊きものだった。しかし戦後日本は、その自信をなぜ失ったのか?幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を徹底検証し、国難の時代を生きる日本人に誇りと自信を与える、現代人必読の書。
0投稿日: 2013.01.29 - 風太郎"powered by"
「国家の品格」の著者が日本という国、日本人という民族は、文明史上世界で誇ることのできるものであると語りかける。そして、なぜ現代の日本人がその自信を失ってしまったのかを、歴史を振り返りながら、分析する。文字通り国難の時代を生きる私たちに、日本人としての誇りを教え導いてくれる書。 この本を読んで、改めて考えさせられたことがたくさんありました。 過去の出来事を、当時の視点ではなく、現代の視点で批判したり否定したりするのは無意味であること。 昭和史という歴史観で見るのではなく、ペリー来航の幕末から戦後までを通した百年近い期間で当時の世界情勢を分析すること。 戦後教育によって、それまでの日本を否定されてしまった部分がたくさんあるが、大きな視野で見れば、帝国主義、植民地主義、さらには人種差別というものに終止符を打つという重要な役割を果たしていたことに、目を向けるべきであること。 個人の尊厳や個性の尊重といった個人主義の欧米の考え方ではなく、今こそ日本人特有の「個より公、金より徳、競争より和」といった美感を普遍的価値として取り戻すべきであること。 この本を読んでたくさんのことを学びましたが、日本人であることに感謝したい気持ちになりました。 やはり、自分の住んでいる国や民族がいい意味で好きであることが、これからの国際社会でもますます大事なことなのではないかと思いました。 そして、戦争を終えるまでの歴史を全部否定するのではなく、しっかりと意味を見つけていくことこそ、日本のために命をかけて戦ってくれた人たちの死に応えることができるのだと信じたいです。
0投稿日: 2013.01.27 - 本木夏"powered by"
自虐史観を骨の髄までしみこまされている自分に気づかされる。日本人は戦争をすぐする民族と日本人が語る姿に嫌気がさしている中で、日本人の誇りに気づかせてくれる良書。第2次世界大戦に対する考察はかなりとんがっているが、日本人の誇り、祖国愛の現れと解釈。
0投稿日: 2013.01.03 - cordy"powered by"
戦勝国がスタンダードになり、敗戦国はそのリードにより、いつまでも自虐的な呪縛から逃れられない様を、知識人や歴史家ぐらいにしか理解していなかった事実を教えてくれている。 日本人として非常に悔しくて、腹立たしい内容でもあるが、事実を知ることによって、日本人としての誇りを胸に抱けた。だからといって、戦争自体を肯定する気概のものではなく、改めて、戦争と向き合ってみるきっかけになる作品。
0投稿日: 2012.12.13 - kawataka200304"powered by"
もう少し精神論的なアプローチで誇りを取り戻そうというような内容かとおもいきや、戦争の肯定からアプローチするとは意外だった。ただ、一般的に言われている日本が間違っているという批判には同意できないので、本書の内容は非常に好意を持てた。
0投稿日: 2012.12.10 - 阿羅漢"powered by"
最初と最後は読めた。途中の戦争史は、結論ありきの導入という感じがして、面白くなかった。国家の品格ほど、面白く、かつ読みやすい本ではなかった。
0投稿日: 2012.11.06 - masaximum"powered by"
前作「~品格」同様、熱い本です。 本当に日本を愛している。 そんな人が書いた本は、やっぱ日本も悪くない。 日本人の中にも捨てたもんじゃない人も確かにいる。 そんな希望を、日本への愛を呼び覚まさせてくれます。 賛否両論あるかもしれませんし、評価が分かれる 本かもしれませんが、読後いろいろ考える意味では 非常に良い本だと思います。 日本に幻滅して、絶望してしまった人の心に しみわたります。
0投稿日: 2012.11.03 - gussy88"powered by"
日本人はもともと、「個より公、金より徳、競争より和」というすばらしい価値観や文化をもっていたが、敗戦後、アメリカの洗脳教育により自虐史観を持つにようになってしまった。日本を取り戻すためには、GHQから植え付けられた日本史観や、帝国主義・新自由主義などの価値観ではなく従来日本人が持っていた価値観・文化を取り戻さなければならない。という主張。 教科書では教えられない、日本の歴史を教えられた。 歴史とは多面的であり、多角的に捉えないと全体像は見えてこないのだろう。この本はその一面を教えてくれているように思う。
0投稿日: 2012.10.21 - hiramiki11061211"powered by"
歴史認識は人それぞれで良いと思う一方、歴史を誇れない人が多すぎるのは現在の日本の問題だと感じる。 そういう点でこの本は歴史を再認識する上でよいと思う。
0投稿日: 2012.10.18 - mintpafe"powered by"
読んでいて自虐史観の近代日本史を学んだ身としては、本当の事なのだろうか?、と訝しんでしまう。それだけ洗脳の度合いが強いという事なんだろう。太平洋戦争の話以外は本当に共感出来るし日本人として誇りに思える話ばかりだった。
0投稿日: 2012.10.15 - 前太ハハ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
今、古代韓国の本を読んでいるのですが・・・ 2004年、中国が「高句麗の歴史は中国の一地方史である」という見解を発表し、これを受けて韓国国内で猛反発が起こったそうです。 韓国での高句麗の存在は、自分達の祖先の偉大さの象徴であり、誇りの根源である古代国家だったからです。 「高句麗という国の歴史を中国にとられてはならない」という韓国人の総意の表れの1つとして、高句麗を舞台とした時代劇が次々と製作されました。 2006~2007年の間に各局が4本のドラマを制作し、中には視聴率50%超のものもあったそうです。 ドラマの大ヒットの結果、韓国だけでなくアジア全体で「高句麗は朝鮮半島の古代国家」と認識させる効果がありました。 そうしたことも影響したのかどうか中国では、2007年に社会科学を扱う公的機関が、朝鮮半島の古代国家として高句麗を正式に認定したそうです。 この記述を読み、捏造ばかりの中国に韓国国民が誇りを持って対抗する姿に感動してしまいました。 そして、戦前の日本にはこのような強さがあったのではないかと思いを馳せるのです・・・ 今ちょうど、河村市長の南京大虐殺否定発言が話題になっています。 市民から寄せられる意見は2/3が擁護派だとの報道がありました。きちんと勉強して正しい歴史観を持つ人も多いのだなーという印象を受けました。 韓国と比べたらまだまだ弱腰の日本ですが、この「日本人の誇り」のような本をたくさんの国民が読み、疑問を持って各自が勉強していけば、日本人が育んできた価値観を取り戻し、国家に誇りや自信を持てる民族に戻れるんではないかと思います。 私は日本史が好きです。 勉強して見えてくるのは、日本人の神仏融合のおおらかな宗教観、武士道精神、勤勉さ実直さ、平和主義・・・・ 長い歴史の中ではぐくまれた特有の世界観や深い美意識と成熟した文化を持つ日本を私はひそかに誇りに思っています。 でもつい、ひそかに、と言ってしまうあたりに戦後日本の教育に洗脳された特有の卑屈さが出ているんじゃないかと、この本を読んで思うようになりました。 勉強するって大切なことだと思います。 正しい歴史観を持ち、右とか左とか関係なく、堂々と日本を誇りに思うと主張できる国になればいいな、と思いました。
0投稿日: 2012.09.13 - jfujita16"powered by"
中西輝政氏にも論調が似てると思った。 数学者が書いてるので、 不思議と新鮮さを感じた。 アメリカが本当に嫌になります。
0投稿日: 2012.08.20 - polyhedron"powered by"
相変わらずだなぁ。戦後の日本はたるんでる,昔の日本人はどこへいったのか?GHQに植えつけられた国民自己崩壊システムが今なお機能しているのだ,みたいな話が蜿蜒と続く。 各章のタイトルを見ると,内容がだいたいわかる。 「政治もモラルもなぜ崩壊したか」 「すばらしき日本文明」 「祖国への誇り」 「対中戦争の真実」 「『昭和史』ではわからない」 「日米戦争の語られざる本質」 「大敗北と大殊勲と」 「日本をとり戻すために」 というか,本のタイトルで内容だいたいわかるかw どうもテンプレ的で,少なくとも,数学者が書く文章って感じではないね。高田純氏の文章が物理学者の書く文章って感じでないのと同様。高田氏の方がより右だけど。 でも思えば,この人の信念は『若き数学者のアメリカ』から変わってないのね…。
1投稿日: 2012.07.14 - pacific@北海道"powered by"
著者の著作や発言は、ビジネスマンのなかで注目されている。 他方で、勤務先だった女子大学での初年時学生を対象にしたゼミ「名著講義」は参加者も多く、その内容は「実況」という形で雑誌、『文藝春秋』に連載された。 目次を記載してみると、「政治もモラルもなぜ崩壊したか」、「すばらしき日本文明」。「祖国への誇り」、「対中戦争の真実」、「「昭和史」ではわからない」、「日米戦争の語られざる本質」、「大敗北と大殊勲と」、「日本をとり戻すために」。 「政治もモラルもなぜ崩壊したか」で指摘の、「低下する政治家の質」、「腰の定まらぬ外交」、「頻発する無軌道な殺人事件」、「勉強しない子供たち」、「もはや対症療法では効果はない」と、並べられている。 ここまで並べるなら、「若者を安い給料で雇わざるをえない人格軽視」にも言及してほしかったと、思う。 「自虐史観」ということが言われている。戦後歴史学研究に対する批判としてある。 「昭和史」という区切りがおかしいとも、述べておられる。 博識な知識によると、世界大戦は英米仏ソの百年戦争に日本は巻き込まれたのであって、戦後の「日本アメリカ化戦略=憲法・教育基本法」を受け入れた政治家が、「腰くだけ」と申されたいようでもある。 このためか、日本のアジアとの関係なら≪太閤朝鮮出兵≫や、戦中の≪天皇が戦争を止めることができなくなった体制≫、戦後の≪沖縄米軍基地・アメリカ映画でTV番組を席巻の文化政策≫に、言及されてはいないように思える。 戦前も、そして今またおこなわれている、中国大陸を対象とした本邦企業の生産拠点移転。 日中間での蜜月時代はともかく、深刻・憂慮に至る時、「日本人の誇り」を保つために、≪同じ轍を踏むな≫と申されているとは、おもえないのだが。
0投稿日: 2012.07.14 - kalitotoplus"powered by"
アメリカ海兵隊を断念した次に読んだのだが、これは現代の日本人のありさまに辛くなって、こちらも断念しました。
0投稿日: 2012.07.04 - gbh10103"powered by"
日本の歴史観が、変わった。これまでの近代史の中で、突っ抱えてきたわだかまりのようなものが、取れた気がした。欧米に仕込まれた百年戦争にまだピリオドがうたれていない。ピリオドを打つための大きな1手は、日本国憲法の日本人による作り直しと米軍基地の排除だと思った。 著者の歴史観は、我流と謙遜するが、奥が深い。 160718 再読 日本は、今大きな節目に立たされている。 昔に持っていた日本人の誇りや美意識の回復の為、戦後植え付けられた「罪意識扶植計画」からの脱却し、欧米特にアメリカの二枚舌を見抜き、日本の主体を取り戻すことが重要である。 平和憲法を維持しつつ、アメリカからの独立意識となる憲法改正が必要である。
0投稿日: 2012.07.03 - leo727"powered by"
過去の事象を現行法で裁くことは出来ない。そのことは本書の中でも触れられている。そのうえでの「東京裁判の拒絶」「改憲論」だと思って読ませてもらった。日本国を輝く未来へリードしていく日本の義士(真の政治家)に是非とも読んでもらいたい。
0投稿日: 2012.06.23 - shimaaji"powered by"
「独立自尊」を掲げ、「人種差別撤廃」を結実させた日本の世界貢献には身の震える思いとほこりを感じました。それと同時に、この事実を知らなかった自分を恥ずかしく思いました。日本の平衡感覚と調和政策を全世界に訴えていきたいですね。今がそのタイミングですね。貢献したくなってきました。
0投稿日: 2012.06.16 - だい"powered by"
日本人よ誇りを持て。日本文明はすばらしい。祖国への誇りを取り戻すために、正しい歴史を知ろう。 第二次世界大戦後の戦争責任や、南京大虐殺というデマはアメリカのWGIP罪意識扶植計画により作られたものである。近代において台頭してきた日本という力のある国を抑えつけるために、列強、特にアメリカは第二次世界大戦の以前から計画を立てていた。中国と戦うことにより日本の兵力を下げていく。蒋介石、宋美麗なども出てくる。日本再生には憲法改正、軍隊が必要と暗示する。 戦争の評価についてはちょっと行き過ぎだと思われる記述もあるが、大部分は賛同、よく分かる。愛国心は大切だと思うし、日本の伝統が外国人により、どんどん無くなっていくことは悲しいと感じる。日本を見直すことは必要であり、早急にしたい。
0投稿日: 2012.05.31 - 有邑空玖"powered by"
わたし日本大好きなんだけど、もっと好きになる人が増えてもいいんじゃないかな。 豊かさとか便利さって観点からじゃなく、民族性と云う意味で。 ナショナリズムと愛国精神って、ぜんぜん別物。 愛国精神のない人に住んでいて欲しくない。 誰が日本を守るの? 自分たちでしょう? いつまで中国に謝り続けるんだ。 馬鹿馬鹿しい。 そんな風に思える。 あと、単にわたしはアメリカや中国、韓国が嫌いってのもあるけど。
0投稿日: 2012.05.31 - saya"powered by"
『国家の品格』も読んだが、非常に面白くわかりやすい。 数学者らしい理論的でわかりやく、且つ文才ある文章に惹かれる。 はじめに を読んだだけで、理知的でユーモアのある書き方の魅力がわかるだろう。 諸外国であれば、仏教派と神道派で宗教戦争が起こっていても可笑しくないのに 神仏習合という方向に動く日本の特性には、なるほどと思った。 なんでもかんでも真似する訳でなく、 日本人特有の美感に照らし合わせて 取捨選択、換骨奪胎を繰り返し独自のものとする。 ”猿真似"とは違う日本国民の素晴らしい特性であると思う。 公=国家=軍国主義 と扱われがちな昨今、本当に息苦しい世の中だ。 自分の国を誇ることも、好きだと言うこともできないのは やはり歴史認識の間違いまたは欠如が問題なのだろうと思う。 私自身は、日本が恥ずかしい国であるなどという認識はなかった。 しかし、世代により多少の差異はあれど、学校では洗脳教育 自虐史観ばかり学ばされているのは同じである。 自分の祖先に興味を抱き、歴史を遡り 自分で幕末辺りからの歴史を勉強していなければ こういうタイトルの本を手に取ろうとすら思わなかったかもしれない。 しかし、少しでも歴史を学んでみれば 日本が如何に江戸時代頃まで素晴らしい国であったか 誇り高く素晴らしい民族で、どんなに気高い行動をとった人がいたことか 感動で涙と震えが抑えられなくるなるようなエピソードは 枚挙に暇が無い。 世界七大文明のひとつに数えられる。 この小さな島国が。 その、なんと素晴らしいことか。 一つずつ困難を消していくより、根本を見極めて 全体を改善すべきなのだが、今の政府にそれが出来るかと言えば 非常に望み薄である。 新渡戸稲造氏の言葉と同じで、同一の宗教が行き渡っているわけではないこの日本という国は 武士道と呼ばれるような独特の美意識を持って成り立ってきた。 それは、現代日本のように随分と破綻してきた現状においても 東日本大震災でも見られたように 混乱や略奪でなく助け合いや忍耐、公の為に個を犠牲にしても戦うという姿勢はまだ残っている。 正に、『日本人は、まだ日本人だった』のである。 戦時中ではない、平和とされるこの国で 年間3万から20万人の死者が出て 「この先どうなるのだろう」と互いに不安げに顔を見合わせるしかない こんなことはまったくの異常事態である。 どうか国民がみな誇りや美感を思い出し、または学んで 取り戻し、この苦境を乗り切っていけるようにと 思わずにはいられない。
0投稿日: 2012.05.27 - hideyuki1230"powered by"
この1個前に読んだ本があまりにも偏った内容だったので、これは読みやすかったと思います。 現代の問題から入り、そして日中戦争・日米戦争を中心について中心に述べ、最後に「日本人の誇り」ということでまとめてあります。 読んでいてとても、いい気分になりました。 「公」について、現在考えている私ですが、「そうだな」と思えるところも多々ありました。 戦前戦後史について読んでみたい方にも入門としてオススメです!
0投稿日: 2012.05.11 - peco126"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
これこそ今自分が求めていた本だ。 右でもない、左でもない日本の近代史がわかる1冊。 僕ら若者には 「日本は昔戦争で恥ずべきことをしたその血が流れている」 「戦時中の日本は狂っていた。愛国心なんてものは危険だ」 「そんな日本に原爆が落とされたことは仕方がなかった」 そんなすべてにドロップキックをかましてくれた。 戦争中に日本が暴走したことはもちろんこの本に語られている。 アメリカ、ソ連、ドイツ、中国と日本の歴史的な関係がわかる。 知られざる歴史「東京裁判」 やはり歴史を平等に語るには難しいとは思うがアメリカが戦後日本に行った罪意識扶植計画により狂わされた教育、GHQの作り出した憲法と自衛隊、やっぱり平等じゃない日米安保、でも僕ら今の日本人もいけない。「自衛隊はアメリカを守ってあげれないけどいざとなったら守ってね!」そんな気持ちで日本もアメリカの態度も変わるはずもない。 でも3.11で1度は誰もが感じた。 「やっぱり僕らは日本人なんだ」ってこと その気持ちを大事に、大事に後世に育んでいきましょうよ。
0投稿日: 2012.04.16 - こいけ"powered by"
途中中だるみしてしまって数ヶ月掛けて読んだ気がする。 国家の品格も中だるみしてしまった。なぜかしら。 兎も角。 歴史、とくに戦争あたりを重点的に懇切丁寧に説明され、私たちが教育されれきたことの中身、見方を教えてくれます。 今似た本(「21世紀の薩長同盟を結べ!」)も同時並行して呼んでいるけれども、自虐史観の根源である東京裁判をよくよくよくよくよく見直してみる必要が私にはあるなと感じる。 タイトルからして日本を褒め称える内容であることは想像に易く、また実際そうなんだけど、やっぱり日本て素敵な国なんじゃないかしらと思ってくる。 日本が戦争に向かった、特にロシア、アメリカなんて大国、無謀とも思える国に挑んだのは勝ち負けだけでなく、独立自尊、自分たちの誇りを守るために戦っていたということ、目から鱗でした。 列強国が、植民地を得るため弱い者を蹂躙するために戦争をしかけたのに対し、日本は自分たちの誇りのため。植民地になることを拒否するため。これが当時の白人優位、有色人種劣位の情勢から見るに如何に異質だったか、ということをもっと自覚して受け取っていい。 結果的にアメリカに負けて、侵略国云々のレッテルを貼られてしまったけれど。 日本のやったこと全部が駄目でもなかったんだな、と思いなおす。 戦争なんてしなれてなくてさ、もののあはれなんて優しい感情を持ててさ、死者を仏や霊魂にするような宗教観を持っててさ、外から来るものに敬意を持ってさ、卑怯を憎み美意識を大切にする心があってさ。自分たちがスタンダードは決して思わない謙虚な心があってさ。 日本は思った程駄目な国じゃない。これを認めていいと思う。 こういうの、教科書にしたらいいんじゃないかしら。
0投稿日: 2012.03.24 - ナベたろう"powered by"
自国に対して誇りを持てない日本人。 その日本人に誇りを持ってもらうべく、 「国家の品格」の著者が歴史の視点から記述している。 日本について美辞麗句を並び立てるのではなく、 米中を貶めることで、日本を浮かび上がらせようとするのは目新しい。 誰しもが米中に対する見方を変えることだろう。 歴史に終始した内容は、読む人のハードルを高めている。 特に近代史を知らないと理解に苦しむ。 しかし、日本という国を見直す、見直さなければならないと思える きっかけになるのは間違いない。 国際情勢を鑑みても、 日本人としての誇りを取り戻すべき時期に来ていると思う。
0投稿日: 2012.02.18 - masaくん"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
「国家の品格」の著者、藤原正彦さんの渾身の一冊!日本人の魂と歴史の誇りに訴えかけてます。 確かに、歴史解釈に我田引水的な面はありますが、アメリカが日本人を洗脳し、歴史の誇りを奪い去った事や、ソ連、中国の卑劣さがよくわかります。 中学生にこそ読ませたい一冊!
0投稿日: 2012.02.18 - hyakumanben2000"powered by"
著者さんは「国家の品格」で有名な藤原センセー。 思わず手に取ったんだけど、かなりな本ですよ。 今まで、ひたすら日本が悪かったと罪悪感を植え付ける教育が蔓延してきたなかで、この本は、きちんと読みやすく、論理的な言葉で語っている。 この人の言葉はシミイルんだよなぁ。 米英ソ中の思惑を分析し、その中で日本は何を考え、どう行動したかという、歴史を広い視野でとらえて語っています。 まえがきで著者センセーの話す奥さんからの一言が、なんともお人柄を示しているのです。 「彼女は私が本書を執筆中、落ち込みそうになるたびに、『大丈夫、あなたの見識や人格が高いとは誰一人思っていませんから』と力つよく励ましてくれました。」 センセーの渾身の作ですよ。 読んで損はないです。 おすすめ度は5点中、4.9点。間違いなく良書と言えましょう。
0投稿日: 2012.02.14 - kyoheimiyamoto"powered by"
太平洋戦争前後に関する藤原氏的歴史観。 日本を侵略国とする教科書的な歴史は必ずしも真実ではない。日本人の愛国心を奪うためにアメリカなどによってねじ曲げられたものだ、という論旨。 だけど、日本万歳のこの本も極端と言えば極端な気がしました。 まぁ日本嫌いの日本人ばかりなので、こういう本を読むのは逆に新鮮で面白かったですけど。 効率を重視する高度資本主義社会(金儲け主義、能力主義社会)が限界に近づいていて新しい価値基準が求められている。そしてそのヒントは日本で培われた考え方にあるのではないか。 というところは確かに、と共感できました。
0投稿日: 2012.02.07 - imajin"powered by"
罪意識扶植計画:終戦の前から練っていたWGIP(戦争についての罪の意識を日本人に植え付ける宣伝計画) 日本の軍人たちは祖国に平和の訪れることを願いつつ祖国防衛のために戦ったのに、今、地獄さながらの先頭で散華したものは犬死にと嘲られ、辛うじて生き残ったものは人殺しのごとく難詰されるという、理解を絶する国となってしまった。 このような状態で日本人としての誇りが生まれようもありません。 家族愛、郷土愛、祖国愛、この三つの愛が人間の基本 昭和だけを切り取るということは、四世紀もの長きにわたる欧米列強の酷薄を免罪し、日本人だけを辱め、「東京裁判史観を認める」ことが導かれる危険を高める。 日本人は白人のアジア侵略を止めるどころか、帝国主義、植民地主義さらには人種差別というものに終止符を打つという偉業を成し遂げた。
1投稿日: 2012.02.05 - Q"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
政治・経済・教育等の問題がいま日本で数多く起きているのは、全てを貫く基軸が間違っているからだという主張。基軸を変えるためには、歴史を正しく理解することが必要とのことから、本書の8割近くが日本の近代史についての記述となっています。自分は有名な出来事の名称を覚えている程度の知識しかなかったので、興味深い内容だと思いながら読みすすめました。 結論としては、日本人は「金や地位や名声」よりも「徳や人情」を大事にすべきとのこと。時折この言葉を思い出して、その真意について自分で考えてみる必要があると思いました。
0投稿日: 2012.02.04 - ゆずまる"powered by"
こんな内容だとは思っていなかった、というのが読了後の正直な感想。 でも、読んでいると何でか泣きそうになってきた。 自分が産まれたのが日本で良かった、自分が日本人で良かった、と心から思えた。 日本人には日本を好きでいてもらいたいので、たくさんの人に読んでもらいたい本。 与えられるものだけ享受するのではなく、自分からちゃんと勉強して、正しい認識(自分で考えた自分なりの認識)を身に付けることの大切さを痛感。 自分の国や、生き方、目指すものを考えるいい機会になった。 『国家の品格』同様、著者の論調は強く、やはり偏った内容に感じたが、自国に対して自信喪失中だった自分などにはちょうどいいくらいの強さだった。
0投稿日: 2012.01.28 - zhuyong07"powered by"
正しい歴史観を養うことが重要だと再認識させられます。 こういう激動の時代に生まれ、生きている意味を考えるよい機会になりました。 経営者、ビジネスマン、大学生・・・ あらゆるカテゴリーの方、必読の書ですね。
0投稿日: 2012.01.23 - SASAP"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
米英によって追い込まれて戦争の道を歩まざるを得なかった日本。太平洋戦争による功罪として、アジアの植民地の独立への気勢を盛り上げて欧米の帝国主義の終焉を早めたことがあるとは初めて知った。
0投稿日: 2012.01.15 - meirin2011"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
数学者が書いた日本人論 日本人の可能性が消されている ブータンが日本をべた褒め 大震災の時の規律 海外でお金を取られた 一銭も取られずに財布返ってきた 中国人のジェントルマン 落とした保険証が返ってきた ドイツでも日本は評価高い
0投稿日: 2012.01.12 - 二ステル"powered by"
ベストセラー「国家の品格」の著者、藤原正彦氏の作品です。 基本的には、現在日本人の歴史認識・価値観はGHQの政策により作られたもので、間違っているという主張が繰り返されています。 そしてそのことを立証するために、ペリー来航から太平洋戦争集結までの日本の歴史を「100年戦争」と区切り、詳細に事実の分析を試みています。一言で言えば東京裁判観の痛烈なる批判です。 おそらく多くの日本国民はこの本を読んだら衝撃を受けると思います。そして筆者の扇動とも取れるような強い口調に、嫌悪感を抱く人も多くいるはずです。 しかし私はその嫌悪感こそが、GHQを中心に作られた日本の歴史観が日本国民に植え付けられている証拠なのではないかとも思います。 筆者の発言は多少語気が強く偏った部分もありますが、日本人として再認識しなければならない部分も多くあり、是非多くの日本人に読んで欲しい一冊です。 タイトルは「日本人の誇り」ですが、日本人が誇れる部分を示す、というよりは、アメリカなどによって事実が捻じ曲げられている部分がかなりある、という指摘を中心にした内容で、日中戦争・日米戦争の叙述がほとんどです。 歴史の記述がほとんどなのは、正しい歴史観を取り戻さないことには祖国への誇りをもつことはできない、という著者の根本的な考えからでしょう。 他国批判の色も強いですが、このぐらいインパクトのある記述をしないと日本人には伝わらないと個人的には思いますし、藤原氏もそう意図していたのかもしれません。
0投稿日: 2012.01.10 - T.Suzuki"powered by"
私を含め、戦後の米国主導の捻じ曲げられた教育を受けた日本人は、歴史認識を改める必要があるのではないか?いろんな方に読んでもらい、感想を聞きたい。
0投稿日: 2011.12.27 - スパイシー"powered by"
1週間前に著者が日経新聞にてコラムを書いており、日本人の絆や連帯の歴史の素晴らしさ、そしてそれを取り戻す必要性を説いておられた。その内容に感銘をうけ購入した。 数学者である著者がどのような内容で「日本人」を語るのか非常に興味があったが、読後の率直な感想な「少し偏りすぎている」かなというもの。日本人は古来、誇り高き文明をもつ数少ない民族であり、欧米(=白人)等が是としている個人主義よりも、「公」を始めとした人と人、家族、社会全体の絆を重視する素晴らしい民族であること、そして、その価値観を壊そうと第二次世界大戦後の米国の占領政策、東京裁判があったという主張である。 さらに、第二次世界大戦の日米戦争も日本中で教育されている侵略戦争(これも米国の占領政策)ではなく、自衛のためのやむにやまれずおいこめられた戦争であるとも述べている。 その戦争後の米国の占領政策により日本人は、罪意識を持たされ続け、過去からずっと持っていた上記のような価値観を失いつつあり、それが今の社会不安や政治劣化にもつながっているとも主張している。 歴史はその時の当事者、もっともその時に生きている人でないと検証はできない。また、様々な出来事、感情、考えがもつれあって日々の歴史が作られると思えば、この歴史認識も、それが今の日本社会の状況につながっているという主張も、一つの考え方かもしれないと思うが、歴史はある一つの事象(米国の開戦~占領政策)ですべて決まっているかのような主張にはの責任のみに押し付けるべきではないと思う。 数学者なのによく勉強していると感じるが、本書全体の内容・主張は歴史の専門家でも議論の分かれる話であろう。
0投稿日: 2011.12.25 - yuusui01"powered by"
知っているようで知らない祖国の姿が描かれている。よい本だとおもう。しかし、この本で日本人の誇りとは何なのか、どうしてそれらが失われてしまったのかはわかるが、どのようにして誇りを取り戻すのかという処方箋に関する叙述はあまりなされていない。そこがやや残念。
0投稿日: 2011.12.20 - fuchen"powered by"
「国家の品格」を書いた藤原さんの本。 前回はとても感銘をうけた本だったので、今回も楽しみに読んだけれど、、、 「日本」や「国家」に対する相対的な話かと思ったら、 主に戦前戦後の違いを指摘する内容で。 つまりはアメリカの戦後政策への批判が主でした。 ジャンル的に興味深くはあるけれど 思っていた内容と違ったので、あまり印象がよろしくない。 とても文章がうまいので その点は素晴らしいと思うけれど 内容的にはかなりデリケートな部分も過激に攻めていて 今までの印象と変わりました。 歴史をいろいろな側面からみるには きっかけになる1冊でした。 そういう意味で、日本人がみんな読んだらいいのに。とは思う。 きっと大論争だろうなぁ。 そういったものから目を背けていること自体、この国が前進できない証拠のような気がします。
0投稿日: 2011.12.19 - しんきた"powered by"
よく調べてるなあというのが、真っ先に浮かんだ感想。 今まで知らなかったことが多い。 これもGHQによる隠蔽工作か。 今まで自虐的に偏りすぎた戦中戦後の歴史観を寄り戻すのにはちょうどいい。
0投稿日: 2011.12.13 - kaji325"powered by"
いかに日本の歴史教育が歪められてきたか、鳥肌が立った。 日本人はもっと日本という国に生まれてきたことに誇りを持っていい。 そう思えた。
0投稿日: 2011.12.05 - 1680098"powered by"
日本人が忘れていた 本当の日本の歴史を改めて認識しました。 日本人が持つべき本来の価値観を取り戻し 世界から一目おかれる日本にするには どうしたらよいものか?
0投稿日: 2011.11.27 - akayuta"powered by"
日本は美しい国なのだ。日中戦争から太平洋戦争に進んだわけ、東京裁判が自虐的な今の日本人を作った。 ちとかたよりがある主張を展開される日本人賛美と本来の日本人の心を取り戻せ!という内容。かたよりがあると思う自分が米国戦略にのせられているのか?自分の国は自分で守り、国益のために隣国や各国と真摯にしかし強く向き合う。そのほうがかっこいい。かっこいい日本人でありたい。それは、決して経済的に豊であるということじゃない。衣はぼろでも心は錦、、本当に素敵な言葉だと思う。
0投稿日: 2011.11.20 - debuipipi"powered by"
日本人から失われた誇りを戦後の歴史観から脱却することによって取り戻そう,というのが本書の主張.日本人が誇りをなくしているように見えるのは事実だろうし,それを取り戻すことが日本の再生につながるという主張にはある程度の共感を覚えるのだが,それが明治から昭和への歴史観をみなおすことによって得られるというのはかなり飛躍があるように思える. 歴史観というのは歴史そのものではなくて歴史を読み解くイデオロギーのことだから,それは人の立場により大きく異なる.(そもそも歴史観なしに歴史が存在するかという問題があるが).そして著者の採用するイデオロギーは「和の精神」などの著者の主張から大きく踏み出したものとなっている.私はこの歴史観が正しいとか正しくないとかという見識は持ち合わせてはいないが,著者の歴史観を日本人みんなの拠り所とするのには無理があるだろうというのが感想. 「信じるものは救われる」という宗教の勧誘にあったような気分である.
0投稿日: 2011.11.14 - robben5614"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
歴史観の話だったのが意外。 誇りをもてないことの根幹だというのは分かるけれど、ならば もっとそれだけを丁寧に解説したものであってほしかった。 なんとなく勉強になったけど、著者と同じ説得力を持って 話せるかというと、「勉強になった気になった」レベルで 終わってしまう。 日本が世界的にみて特殊な文明であるというのは驚き。 そのテーマもまた、独立して取り上げて深く知りたい。
0投稿日: 2011.11.13 - hamoik"powered by"
今日本人が失ってしまった誇り、について考える。 ・国のために戦えない日本人、祖先を恥ずかしいと思う学生、法律スレスレの事をする人、個人主義・拝金主義化してくる中、何が失われ、何が必要なのかを問うような内容になっている。 ・過去の日本人が持っていたもの、惻隠の心、恥の文化、情緒と形の文明、自然を畏れ共生していく心 なぜ失われて行ってしまったのかを明治維新の頃から太平洋戦争への突入、敗戦、その後のアメリカの占領政策などを書いている。 違う側面から見ることで今までとは違う見方ができる、ただこれも違う側面からの見方の1つである。 今の世界情勢や社会のあり方を見ていると、今後日本人が過去に持っていた誇り、そして民族性などが今後の世界のあり方をリードしていく存在になり得ると思う。 大震災などの経験も踏まえ、どのように生きるのか、新しい生き方の提案を日本人の誇りを取り戻しつつ、やっていけるのではないかと思う。
0投稿日: 2011.11.11 - nutshide"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
アメリカから与えられた幻想に惑わされていると言われると返す言葉もない。数学者が著した愛国の本だけに、真摯に受け止めようと思う。やはり日本は鎖国するしかないのか。3年前に農業を始めたときの、自分の思いが蘇る。その時も「日本人の誇りは誰にも分かってもらえない。だから鎖国するべき。そのためには食料自給率を上げないと」と考えて、自ら農業をやってみた。結果は、それほど甘くないと分かったけど。
0投稿日: 2011.11.08 - アルマジろう"powered by"
何故、日本人が誇りを失ったかを分析するのには、これだけの語気も必要だったのだろうか。 扇動的な表現を多く感じたが、要はいたずらに他国のやり方に追随するのではなく、日本独自のやり方やアイデンティティを大切にしようということだよね。 それには納得。
0投稿日: 2011.11.05 - redcomet"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
今まで自分の中でブラックボックスだった近現代史がよくわかった。 そして、今の日本の体たらくの元凶である日教組がなぜのさばったのかもやっと理由が分かった。 最後に著者が提案している憲法改正、自国自衛に強く賛成する。
0投稿日: 2011.11.04 - keifuri"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
■内容の概略 「国家の品格」の著者として有名の数学者による一冊。今現在の日本は色々な分野に問題を抱えている。対中外交、対米外交の弱腰な姿勢、劣化する政治家の質、少子化という歪み、大人から子供まで低下するモラル、子供の学力低下等例を挙げだせばきりがない。こうした諸問題を解決するには日本を俯瞰的に見て、日本の文化を顧みることが必要である。 世界七大文明の一つである日本の文明は尊い。もちろん日本の文化も尊い。日本文化は鎖国の影響もうけ江戸時代に成熟期を迎えたといえる。そんな日本文化だが明治維新以降積極的に欧米文化を取り入れ、また第二次世界大戦で敗戦することで日本の文化は大きく変わったといえる。和や秩序を重要視していた日本文化が個や自由を重要とする欧米文化によって美徳を失いつつあるのだ。その和や秩序を重要とする文化を再度再認識し、日本人の「誇り」を取り戻すことで日本の現状を打破できる。 ■読んだ感想/学んだこと 戦争を正当化していたり祖国愛ををもつべきたと主張していたり万人には受け入れられないであろう論を展開している。僕自身筆者の主張に納得できないことが多々あった。 ただこの本の好き嫌いとは別に多くのことを学ぶことができた。二点学んだ点を挙げよう。 まず一つ目は僕ら国民の常識、認識が一部、他者が意図的に誘導したもので正しいものではないという事実だ。「内容の概略」の章では触れなかったがこの本の内容の半分近くは戦争に関することである。戦争中、報道によって他国の世論を誘導し、自国の国民を欺き、また日本敗戦後GHQによってアメリカの都合のいいように憲法が制定され、さらに国民に対する情報規制が行われてきたという内容の歴史が赤裸々に語られている。僕らの常識、認識は日々入ってくる情報から形成されることが多いがSNS等で流入してくる情報量が格段に増えた現在でもすべての情報が真実であるはずがない。同じ事実を伝えるにしても提供元が変われば伝わり方はかわってくるだろう。僕らはそれらの情報をただ鵜呑みにするのではなくそれを分析できるだけの人間力を養う必要があるのだ。 二点目は、日本人の文化の尊さである。今年春に東日本大震災が起きた。被災地では、こうした混乱時にはどこでも起こる略奪がきわめて少なく、秩序がきちっと保たれていたといえる。こうした事実に各国が驚き、称賛したことは記憶に新しい。こうした日本人本来の和や秩序を貴ぶ文化の美しさを改めて感じることができた。この国民性は日本人がグローバルで活躍する際に必ず大きな武器になるはずである。グローバルの時代だからこそ、外に外に目をむけがちだが、そんな時代だからこそ日本を改めて注視してみようと思った。 ■GSに活かせること グローバルで活躍する企業には少なくとも二種類ある。一つは最初からグローバルを意識しグローバル戦略をすすめる企業。もう一つは自らの商品の質にとことん追求し結果的にグローバルに価値を見出される企業。トヨタなどは後者のようである。前者は外に目を向けており、後者は内に目を向けているということができるだろう。ここで僕が何を言いたいかというと今現在グローバルで活気づいているSNSなどに目をむけるのももちろんありだが、いまだグローバルに波及していないことに目をむけるのも大きな発見があるのではないだろうか。
0投稿日: 2011.11.01