
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでる途中に話の大枠を思い出しちゃった。法廷ミステリーとして想定内のどんでん返しに納まっている感もあるが、コンパクトに纏まっているゆえ疑念が生じる前に意表を突かれる(のではないか?) 演技力が大きく関わってくる内容だからこそ演劇で見てみたい。戯曲版だけでなく、短編小説版があるそうで、そちらも読んでみたいなと。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログアガサクリスティは毎回騙されるので今回は騙されないぞ…と思いつつ読んだらやはり騙された。騙されるの楽しい。 結末は正直スカッとしていい。どうせ有罪になるならやってしまおう
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログビリーワイルダーの「情婦」を観て衝撃を受け、 さらに原作がアガサクリスティーだというので読んでみたいと思っていました。 買ってからこれが戯曲版だと知りましたので、短編の方もぜひ読みたいです。 内容についてはとにかく面白かったです。 割とそのまま映画化したんだなと思うと同時に、いかにアガサクリスティーの原作の力がすごいのかがわかりました。 あとなぜか脳内では劇団四季の発声法で再生されました笑
0投稿日: 2025.09.07
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オールドミスとレナードは親しい関係となっていくが、ある日、オールドミスが何者かによって殺害されてしまい、それで犯人はレナードだと疑われる。彼の妻ローマインは彼に不利な証言を言い続けるが、彼女の証言が嘘だと指摘される。このように、本作は法廷を舞台としたものだが、最後の最後で衝撃な展開がなされる。
0投稿日: 2025.07.13
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弁護士ウィルフリッド・ロバーツ卿のところへ弁護の依頼にやってきた好青年レナード・ボウル。 彼は街で偶然知り合ってから親しくするようになった高齢女性を撲殺した容疑をかけられ困っていた。 裁判が始まり、検察のマイアーズが証人として高齢女性の家政婦や死体を解剖した医者などを呼ぶ中、レナードの妻のローマインが呼ばれ、レナードに不利な証言をしたことでレナードの立場は厳しくなっていく…。 戯曲(台本)形式で書かれていて、舞台の様子が想像しやすい。 事件自体はシンプルだし、シーンも事件現場と弁護士事務所と法廷だけしか出てこないけれど、はられた伏線が最後の方に何重にも効果を発揮して驚いた。 アガサクリスティはずっと気になっていたので、これを機に他のもの読んでみたい。
0投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ超久々のアガサ・クリスティー。 「アガサん、アガサん、ア~ガァ~さん♪」 と、鼻歌を歌いながら図書館へ。 はて? 元歌はなんだったろう? たしか、バナナン、バナナン、バ~ナ~ナンだったと思う。 如何せんそこ以外の歌詞が出てこない。 こういう時は多少強引でもリズムに乗って歌っていれば歌詞も出てくるはず。 「はいっ。バナナン、バナナン、バ~ナ~ナン♪」 「ララララ~ララ お星さま♪」 おっ。なんか出てきた! 「ララララララ 眠るころ♪」 良い調子。 「おもちゃは箱を飛び出して♪」 (゚∀゚)キタコレ!! 「チャチャチャおもちゃの……♪」 おもちゃのチャチャチャやないかーーーい!! (#ノ`皿´)ノ…━ ┫ バナナどこ消えたーーー!! と、セルフ突っ込みをかましたあたりで図書館到着。 怒りに任せてアルコール除菌ポンプをいつもの倍叩いて手をべとべとにして入館。 内容? ああ、有名な戯曲です。 法廷劇です。 もちろんミステリー。 どんでんどんでん方式です。 やっぱりどこかで読んでたのかもしれないな~。 なんとなく結末が予想できてしまったからね。 初めて読む方にはそうとうおもしろいと思う。 戯曲だからめちゃめちゃ読みやすいし。 ほぼセリフであんまり地の文とかないし、わずか220ページだからサラッといける。 そうそう。 戯曲だから舞台配置図とかあるんだけど、そこで一箇所間違い発見。 俺は細かいから見逃しませんよ。 第二幕の舞台配置図。 N 勅撰弁護士マイアーズって書いてるけど、これ、勅撰検事の間違いだから。 登場人物一覧にもマイアーズ検事ってなってるし、もちろん本文でもマイアーズは検事だから。 見てるか早川書房のクリスティー文庫の担当編集者。 早急に菓子折り持ってお詫びに来るように! 洋菓子より和菓子がいいな。 うまいまんじゅうを所望します!! あ、お茶もね。
31投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。脚本。最後の場面は驚きのどんでん返しである。短編小説版では結末が違うようで既読のはずだが覚えていない。第二幕までは正統的法廷劇に見える。もちろんこの部分に被告とその情婦(結婚相手とされる女性)についての伏線はある。特に被告については何となく妙に感じることができるように書かれている、かもしれない。それでも最終場面は衝撃的。 解説:「一転、二転、三転の逆転劇」(元ミステリマガジン編集長)菅野圀彦、他:「作者の言葉」、
0投稿日: 2024.09.28
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すごいストーリーを見てしまった。面白い。 どんでん返しをどんでん返しされて驚きの連続だった。最後の菅野さんのコメント「一転、二転、三転の逆転劇」まさしく、読み終わった時のドキドキが凄い。幕引きの台詞まで綺麗で、それでこのタイトルなのかと納得した。
3投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ1933年発表の短編集『死の猟犬』に収録された短編を戯曲化した作品。短編よりもキャラクター一人ひとりの個性が際立っており、読み応えがある。また戯曲オリジナルの脚色もスリリングで"演出家"クリスティの手腕も堪能できる傑作中編ミステリ。
1投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ【戯曲】 これ以上ないくらい完璧なストーリー。 自分が1番好きなタイプのど真ん中だった。 小説ではなくて戯曲なので、余計な部分が削ぎ落とされていてたったの220ページしかない。 1幕ごとに幕が下りてセットも変わるので、読んでいても実際に演劇を観ているような感覚になる。 自分も陪審員になったような感じで、誰が嘘を付いているのかジャッジしながら読んだ。 まぁ、見事に気持ちよく騙された。 没入感が高いし、展開が完璧で上手い!! この作品はビリーワイルダーの映画『情婦』の原作になっている。 戯曲なので攻略本で★5になってなかったらチャレンジしてなかったので、攻略本は本当にありがたい。他の戯曲作品も楽しみになった。 あらすじ 純朴な青年レナードは、金持ちの未亡人を撲殺した容疑で逮捕された。レナードの妻は明らかにレナードに敵意を持っており… ★10
90投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログアガサの戯曲は初めてだったけど、どんどん話にのめり込んで臨場感があった。 結末も2回3回どんでん返しで、そうきたか!って感じで面白かった。
3投稿日: 2024.05.22
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クリスティの戯曲は初めて。 事件自体は本当にシンプル。最後の最後まで、アイデンティティの偽装に気づかなかった。
1投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログクリスティの戯曲は中々手を出せずにいたがほとんど作品を読み尽くしてしまい、いよいよ戯曲を読むに至る。 今作「検察側の証人」は法廷ミステリーになる訳だが、1953年から全く色褪せる事なくあまりにも面白い作品で衝撃的だ。小説よりも短いため読みやすく、戯曲でも傑作と言われる様に起承転結が丁寧で完成度が高い。更にはクリスティ得意のどんでん返しと読者(観劇者)を騙す為のトリックが見事に作用している。 若いハンサムなレナード・ボウルは中年のフレンチという女性をとある事故から救った事により親しくなる。ある日、フレンチ婦人が自宅で殺害されており、レナードに疑いがかかってしまう。レナードの潔白を証明できるのは妻であるローマインの証言のみ。一方でフレンチ婦人はレナードに多額の財産を残しており、明らかに彼の不利になる材料が出揃っている。レナードは有罪か無罪か。弁護士のロバーツ卿はどの様に立ち向かうのか。そして結末は如何様になるのか。 この作品は法廷ミステリーというよりもサスペンスミステリといった方がイメージが湧きやすい作品で、間違い無く小説でも面白い作品だったであろう。間違いなくストーリーテリングは現在でも通用するし、ここまでの強烈な結末は久しく記憶にないと言える。 単純にロバーツ卿とマイアーズ検事の法廷対決かと思いきや、別の時間軸が設定されており予想外の進行で結末まで進んでいく。 今から70年以上前の作品の為、法廷の仕組み等現代では読み取れない部分もあるが、本筋に流れる「人間関係」については全く変わる事はない。一方でレナードとローマイン夫婦の関係性を今作を通じて体験していく事となり、人を信頼したり愛したりする事の脆さや危うさ、恐ろしさには共感してしまうのではないだろうか。 最後、この様な結末かと口を開けたまま呆然としてしまった。それぞれの物語には相応しい結末が必ずあるのだが、今作は正しく納得のいく道筋でありこういう結末を描けてしまうクリスティに脱帽した一冊だ。
10投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログ別の本で紹介されていたので、前情報なく読んでみました。戯曲であることに驚き、ストーリーにも驚き 笑 ただ、やはりエンターテイメントである一方、シェイクスピアを読んだ時の重みはあまり… 今度は小説にも挑戦します
3投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログ森絵都さんの短編「ラストシーン」で登場する作品。本作品へのオマージュと思われるタイトルの話はいくつか読んだことがある筈だが、本家本元の本作品は文句無しに面白い。 話が3回反転するうち二回転目が一番鮮やかで、そこで終わっても良いところ、もう一回ひっくり返してみせる、というのがさすが女王クリスティ。
23投稿日: 2024.01.02
powered by ブクログ古い映画が好きです。 で、以前から1957年に制作された ビリー・ワイルダー監督作品 〝情婦〟を観たいと思っていました。 けれど、いまはDVDも手に入らず、 これまで観る機会がありませんでした。 なので仕方なく 映画の原作である本書を読みました。 本書は戯曲で、 逆転劇の後に、さらなるどんでん返しのある法廷劇です。 舞台の初演は1953年で、 その後、ドラマ化、映画化されたようですね。 舞台の演者を想像しながら読むと、 なお一層面白さが増しますよ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
1投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ☆4.3 クリスティ読了2冊目。図書館にて読了。 今回もやられたー!最後の数ページで二度騙されました。 こんなに少ない登場人物なのに、最後まで誰が誰を騙そうとしているのか確信がもてないなんて… クリスティの頭の中を覗いてみたくなりました。
3投稿日: 2023.06.11
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残り2P~3Pの展開が急ピッチで進んで、「凄い」と思った。得体の知れない情報を、法廷に持ち込んで良いのか!? と思ったけども、それを、吹き飛ばすインパクトだった……。
1投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログまず一言。めちゃくちゃ読みやすい。それでいてストーリーが秀逸。どんでん返しあり。短い文量でかなりの満足感が得られた。
2投稿日: 2022.07.11
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うまいどんでん返しって途中までがあんまりでも読み終えた時の物語全体に対しての満足度を変える力があるからなかなか凄い。二転三転するラストの展開は面白いが、戯曲形式もあって人物に同一化して感情移入する楽しみはやや少ないように感じた。ゆえに、被告人の終盤までの演技がかった善人さから変貌する恐ろしさなどを感じるパンチには欠けるような気がした。
0投稿日: 2022.03.09
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姉に結末が大どんでん返しで本当に面白かったと言われて読んだので、最後覆されるのはわかってても、最後に驚きの展開でええ?!と声が出てしまった。とても面白かった。アガサクリスティのミステリーは数年前に読んで理解できずにいたので、読むのを迷ったが、読んでよかった!他の本も挑戦したいと思う。
1投稿日: 2022.02.14
powered by ブクログ驚愕の結末…という事で、犯人を想像しながら読んだら「なるほど」と。さすがミステリーの女王と唸りました。惜しむらくは、本を読む前に舞台が見たかった!
2投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログラストにひっくり返りまくるミステリ。 傑作です。 戯曲テイスト、はじめて読んだけど、すっと読めたよかったです。
4投稿日: 2021.11.11
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大金持ちの老婦人が殺された。状況証拠はレナード青年に不利なものばかり。無実を訴える彼に対して、アリバイを証明できるはずの妻ローマインが、それを覆す証言をした。弁護をするメイヒューは困り果て——。 小説版より、もう一捻りしたのが効いている。これは劇で見たい。裏切りの裏切りに次ぐドラマティックな展開。特にラストのどんでん返しが快感。
3投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログ初めて戯曲を読み、普通の小説とは少し違った感覚を覚え、とても楽しむ事ができた。ページ数が少ないので、あっという間に読破してしまうかと思っていたが、セリフや動作を一つ一つ思い描きながら読んでいると、ゆっくり楽しめた上に、ストーリー展開が絶妙な速さで、存分に堪能出来たと思う。
2投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログラスト数ページがめっちゃ良かったです ただ、戯曲形式なのでやや読みにくいかな… 戯曲で面白かったの、欲望という名の電車くらいなので戯曲形式で全てを面白くするのはミステリーの女王でもなかなか厳しいものがあるのかもしれません
0投稿日: 2021.06.24
powered by ブクログ初めて読むアガサ・クリスティーの作品。 戯曲はあくまでも、演技が伴って完成するものと感じる。 結局、自分の乏しい想像力だけでは、書かれている言葉からだけでは登場人物の心の動きまでを再現する事叶わない…表面をなぞるだけの展開で、クライマックスシーンにおいても言葉だけが上滑りしている様に感じるままに終局を迎えてしまう。
0投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ元は短編だったのを戯曲へと書き直した作品。短い話だが密度は濃い。やはりクリスティーのサプライズの仕掛け方は見事。なかなか楽しめた。
0投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログゾッとして微笑ましくなる、恋愛ミステリ 【読みやすさ】10 【衝撃】9 【推し度】8 【引き込まれ度】10 【イヤミス】10
2投稿日: 2021.03.17
powered by ブクログ戯曲。 一気読みできる短さなのにこんなに満足感があるとは。台詞も余計な事は書かれていなくて洗練されている。 最後の最後まで気が抜けない。衝撃のドンデン返し。
0投稿日: 2021.03.10
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クリスティーの小説はとても読みやすい。そしてその読みやすい話のさりげないところに伏線や手掛かりを隠し、読者を煙に巻いてくるのにクリスティーらしさがある。その手法は小説だけでなく戯曲であるこの作品でも遺憾なく発揮されている。 小説ではセリフだけでなく地の文の中に重要な情報を隠すことができるが、演劇として上演されることが前提である戯曲では地の文には小説ほどには頼ることができない。使えるのはセリフやト書きとして登場人物の行動の中に忍ばせる方法だ。他にも舞台装置になにかを仕込むという手も考えられるが、あくまでプロットと登場人物で勝負して、高いレベルで読者をだますことのできる仕上がりになっているところにこの作品の凄さがあると思う。このあたりは流石のストーリーテラーぶりだと改めて感心させられた。 クリスティーの戯曲では、他にも『ねずみとり』や『蜘蛛の巣』などが未読なので、折を見て読んでいきたい。
9投稿日: 2020.09.17
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名作映画『情婦』を観たので原作を読む。すばらしいどんでん返しがあるすぐれた戯曲だが、主役であるはずのウィルフリッド卿の個性が目立たない。映画が傑作なのは、このあたりの登場人物をうまく脚色している監督B・ワイルダーの功績が大きい。デートリッヒをはじめ、すべての俳優たちの演技も完璧だった。それというのもすぐれた原作があったからだが。
0投稿日: 2020.07.21
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素晴らしい。 クリスティーの戯曲は初めて読んだけれどこれをマレーネ・ディートリッヒで観たい! ローマイン、ドイツ人の設定でイギリス人とこちらから見たら欧米人で変わりは無いのだけれど、コレをこうこだわりを見せた法廷モノはその結末をも予測させずに読者は放り投げられてそれでも感嘆の声をあげてしまう。 ブラボー!
2投稿日: 2019.12.26
powered by ブクログ原書名:Witness for the prosecution 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家) 訳者:加藤恭平(1936-1985、翻訳家)
0投稿日: 2019.12.23
powered by ブクログこのトリックは絶対忘れないだろう、というミステリは今まで読んできた中で何冊かあるけど、これはその一冊。とにかく驚いた。初読の驚きをもう味わえないのが本当に残念…。何十年かしたら忘れてくれているかも?
0投稿日: 2019.11.30
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実際に読み始めるまで知らなかったのだが、本書は実は小説ではなく戯曲である。巻頭にはクリスティーの言葉として「登場人物が多い」と書いてあるが、読む側からすると登場人物も限られているし、場面展開もほとんどないので、非常に話が入って来やすい。ト書きの部分と台詞しかないので最初はとっつきづらいのだが、一度話に入ってしまうと、スイスイと読み進めることが出来た。 筋としてはいかにもクリスティーという感じで、最後の数ページで一気に謎がとけるというタイプの作品だ。本書における謎は大きくいうと2つで、一つは「ローマインのウィルフリッドに対する態度の理由」であり、もう一つは「誰がエミリーを殺したのか」だ。両者の謎も最後において一気に解決するのだが、あまりにそこまでの展開が早く、会話劇のテンポが良いので、意識しないとそもそもこの話のテーマは何であるか・・・を見失いがちになる。 スイスイと読み進めていくうちに、ローマインの真意を知り一度びっくり、そして「誰がエミリーを殺したのか」を知り二度びっくりという感じだ。そして、そのまま怒涛の勢いで終幕を迎える。実際の舞台で見たら、一気にクライマックスに向かう後半部分は、かなりの興奮だろうと思う。
0投稿日: 2019.09.20
powered by ブクログ短編を読み、2019年6月放送のBSでのBBCドラマを見、DVDで「情婦」を見た後で読んだ。「情婦」はこの戯曲をほとんど忠実に映画化しているのが分かる。読んでいてもディートリッヒが眼に浮かぶ。短編はメイヒューの、長編は妻の物語か。3つ続くどんでん返し、特に映画の最後はとても印象的なのだが、文字にして読むと、短編の方がいいな。短編は一つのどんでん返しだがその一つが底知れぬ余韻があった。 1954発表 2004刊 図書館
1投稿日: 2019.08.05
powered by ブクログお初のアガサ・クリスティー。 しかし読んでてめっちゃ既視感あるわ〜と思ってたらまさかの映画で観たやつ‼︎‼︎ タイトル違うからずっとオマージュ作品でも観たのかな⁇⁇とか思ってたわ… でも面白い。 台本ちっくなのも良き。 また別の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログどんでん返しの醍醐味が凝縮された古典的戯曲作品 この短さで、ラストの何重にもひっくり返る超どんでん返しは他にはない。もう完成されたエンディングだ。さすがの作品で文句のつけようがない。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログクリスティの戯曲で、映画「情婦」の原作。どんな話かというと、ある青年・レナードが、懇意にしていた老婦人を殺害した罪で逮捕される。レナードは、弁護士であるウィルフリッド卿に弁護を依頼するが、検察側の証人として現れたレナードの妻は、レナードに圧倒的不利となる証言を行う……、という内容。タイトルからも分かる通り、法廷サスペンスです。 先に映画を見てしまったため、ストーリー展開も結末も知ってはいたのですが、それでも面白かった。見事としか言いようがない。さすがミステリの女王。古い作品ですが、今読んでも、まったく古さを感じさせない、極上のサスペンス。読みやすさもピカイチ。 ただ、正直に言うと、映画の方が面白かった。このストーリーは映像で見るのが一番。もう少しいえば、戯曲で見たかった。戯曲で見たら、もっと驚きがあったはず。それだけが残念……。 欠点は、映画のタイトル。『情婦』。誰だよこれ考えたやつ。アホでしょ。
0投稿日: 2015.05.19
powered by ブクログ初戯曲。初法廷劇。馴染みないスタイルだったが、ほぼ会話分だけなので読み易い。 二転三転する話はお見事。最後はちょっと可哀想だけど。
0投稿日: 2014.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画「情婦」を観た後で原作を読む。やっぱ法廷のシーンは映像の方が迫力がある。それだけビリー・ワイルダーが原作に忠実に作ったってことか。 2022.05.08 久しぶりの再読。 やっぱり最後のどんでん返しは、わかっていてもハラハラドキドキ。面白かったー!
0投稿日: 2013.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フレンチ夫人を殺害した容疑で逮捕されたレナード・ボウル。フレンチ夫人に遺産を残されていたレナード。レナードを嫌い証言をする家政婦のジャネット・マッケンジー。アリバイを証言していた妻ローマインの証言の撤回。有罪が濃厚になり始めた時に弁護士であるウィルフリッド卿の元を訪れた謎の女。ローマインの書いた手紙の内容。
0投稿日: 2013.03.19
powered by ブクログたった200と数ページのとてもシンプルで余計なものは一切ない設定のなかで ここまできれいにまとめるのはさすがクリスティ。 キャラクターの心理描写で読者を騙す手腕を心得まくってる。 意外と単純、あれ、これわかっちゃうかも?と思わせながら ラスト数ページで見事にひっくり返すのだ。 あっさりしすぎるくらいやけど一瞬で読めて、コロっと騙されたい人におすすめね。
2投稿日: 2011.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
裏とか、裏の裏までは、読み込むことができる場合がある。 しかし、検察側の証人は、「裏の裏の裏」まで読めないと、うまくいかないことがある。 登場人物一覧の女性の数を数え、どのような関係があるかを想定してから読むと、 推測がどれだけ外れたかが分かるかもしれない。 グリータ ローマイン ジャネットマッケンジー 若い娘 死亡した「フレンチ」は登場しない。
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログ殺人事件そのものよりも、タイトルのとおり、証人の言動が最大のミステリという、ちょっと変わりダネ。結末のドンデン返しにはびっくりさせられた。
0投稿日: 2011.01.12
powered by ブクログ無駄のないシンプルな作品ながら、完成度が非常に高いと思いました。 さらに登場人物達の人間模様や心情も魅せており、小説家としての筆力にも感心させられた作品です。
0投稿日: 2011.01.11
powered by ブクログさすがアガサという感じ。善人と悪人、悪人と善人という人間の生々しい感じが出ていた。 嘘で固められた真実。 最後のどんでん返しにはおそれいりました(笑)
0投稿日: 2011.01.07
powered by ブクログ「祝賀パレードの大逆転劇」 とcymbalsは歌っているけれど、まさにそんな感じ。 こんなに気持ちよく裏切られたのは初めてでした。 いろあせないスタイリッシュさと、スリル感。
0投稿日: 2010.11.26
powered by ブクログ映画「情婦」が素晴らし過ぎて、この原作を後で読むと当然インパクトは薄れるのですが、映画が素晴らしいのは原作があってこそ。 ワイルダーの、ディートリッヒの素晴らしさを再確認
0投稿日: 2010.11.23
powered by ブクログ購入した本。 そういえば、さだまさし氏も同じタイトルのうたを作ってたな。 思わぬ処に真実が隠されてて、人間って怖いよね。 善人と悪人の描き方が、流石としか言いようがない。 は~。面白かった。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ台本形式?みたいなのが慣れるまで読みにくい。 けど、ラストの二転三転する感じは良かった。 さすがはアガサ。。
0投稿日: 2010.05.28
powered by ブクログ戯曲って情景思い浮かべながら読むと、実際に観てみたくなりますねえ。 ストーリー自体はなかなかにシンプル。どんでん返しっぽい部分もあるけど、そんな大きな驚きでもないかなあ(ミステリずれしたせいかも)。でもあのラストは個人的にすごく好き。そうくるか、やってくれるじゃないか、と思いました。インパクトは抜群。
0投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログどんでん返しがあると承知で読んでるし、主要登場人物は少ないので自ずと真犯人らしきものの想像はつくのですが、その想像の一段上を行く最後のどんでん返し。惜しむらくは「完全に仕組まれた」ものではない可能性があることかなぁ。うっかりすると騙されてる事に気が付かずに読了する人も居そう。
0投稿日: 2009.09.24
powered by ブクログシンプルにして鮮やか。素晴らしい。 被疑者とされるレナードの印象が、以前読んだとき(中学生の頃)とずいぶん違う。訳が異なるからであろうが、年月を経て私自身もずいぶんすれっからしになったのかも、とも思った。もちろん読み手としてだ。 ちなみに映画化された作品も見たが…邦題ひどすぎ!
0投稿日: 2008.08.25
powered by ブクログ法廷サスペンスの傑作!!これ大好き! (内容)親しくしていた老婦人が殺害され、レナード青年は一番に疑いをかけられる。状況証拠もレナードに不利なものばかり。その上、彼をただ一人救えるはずの妻が、レナードの犯行を裏付ける証言をする・・・。みんな何を考えてるんでしょう?まったく心が読めません。最後の最後に2転3転します。あとは読んでね。短いので1日で読めます。
0投稿日: 2007.09.30
powered by ブクログクリスティーの名戯曲! 法廷サスペンスの傑作だと思ってます。 どんでん返しに次ぐどんでん返しで、最後までどきどきしながら読めます。 オチがまたなー、………おっと、この先はぜひご一読を。
0投稿日: 2006.06.05
powered by ブクログ生まれて初めて読んだクリスティ。なぜか児童書で持っていた『ABC殺人事件』よりも早かった。小学校四年ぐらい。 何を思って読んだのかさっぱりわかりません。脚本形式だったからだろうか。
0投稿日: 2005.11.12
powered by ブクログ戯曲化されたものを見たのが最初だったなあ。「え?!それから!?でも、だって!そんなー!!」という展開だ!
0投稿日: 2004.10.29
