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ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録
ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録
西川善文/講談社
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総合評価

104件)
3.9
19
52
25
3
0
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    面はゆいとか忸怩たると言いながらも、ラストバンカーというタイトルを自らの手向けとして許す、そこには謙遜を必要としない自信があるのだろう。自らより前の頭取を品の良いお公家様と言いながら、後継にバンカー無しという意味にも取れる「ラスト」の称号。この傲慢さが語りを象徴する。 安宅産業の破綻処理やイトマン事件、さくら銀行との合併から三井住友銀行の頭取を務めるまでの歴史を綴りながら、やはり気になるのは、郵政民営化から日本郵政社長に就任した後、かんぽの宿の問題だ。本著で語るのは払い下げ金額の適正さ、議事録を残さなかった反省程度。民営化に関わったオリックスが払い下げの対象になった事の危うさには触れず。李下に冠を正さず、という態度は見えず。 行内から政治抗争にも巻き込まれながら、相当タフな人生を送り、そこには本著に書けない闇の部分も多々あったろう。銀行マンの守秘義務は厳しい。事実ベース、言い訳混じり。本として、面白いかは微妙である。

    1
    投稿日: 2022.10.01
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    著者が亡くなったことをきっかけに知った。一金融マンとして、これを機に読んでおこうと思って購読。 頭取になるような人物が手掛けたオイルショックやバブル崩壊に起因する不良債権処理というものが如何に銀行にとって大事かつ大変か、現場感を持って知ることができる。さらには銀行同士の合併や、郵政民営化の話もこれまで知らなかったことばかりで、生き字引と言っても良い存在だったのだろう。もう一度読み返す価値のある本だと感じました。 加えて、どのような立場になっても、顧客目線がぶれていないことが本当に凄い。実際に仕えた人の言葉を聞かないと何とも言えないが、こういう人がトップになればうちの会社はもっと良くなるのに、と思わずにはいられなかった。

    0
    投稿日: 2020.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    住友銀行の頭取を務めた西川善文氏の回顧録。 都市銀行の中でも収益率ナンバーワン、富士銀行に次ぐ業界二位という地位から、安宅産業破綻を収束させ、次第に暴走していく住友銀行の天皇こと、磯田一郎氏の行動や、無駄だった平和相互銀行の合併、そして住友銀行の最大の汚点であり、日本最大の不正融資事件であったイトマン事件の解説など、非常に勉強になった。

    0
    投稿日: 2019.07.06
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    三井住友銀行頭取で日本郵政社長だった西川氏の回顧録である。日本郵政時代より銀行時代の話が面白かった。銀行は危ない取引先に行員を立て直しのために派遣するが、支店長経験者とはそれほど経営にもスキルがあって優秀なのかと思った。

    0
    投稿日: 2018.10.11
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    名立たる経営者の回顧録はどれを読んでも外れがない。本書もその例外ではない。著者は、住友銀行・三井住友銀行の頭取、日本郵政の社長を歴任しているが、こなしてきた仕事の大きさにまず衝撃を受けた。付け加えると、通常有名な経営者の業績をたどると派手なものが多いが、著者は不良債権処理という地味だが責任の重い業務に長年携わっていたことも個人的には共感できた。 当事者の弁に直接目を触れると、三流マスコミで報道されている内容と大きく食い違うことに閉口してしまうことが多い。著者の日本郵政時代のかんぽの宿問題と東京中央郵便局再開発問題も同様であった。こういうのを目にするたび、TVのニュースは全くもって見る気を失くす。 そのほか、感じるところの多い著書であったが、最後に、あまり本筋ではないのだが、記憶に残った1節を書き留めておきたい。安宅産業の問題処理で、伊藤忠との合併交渉で登場したのが瀬島龍三だったらしい。当時副社長。 「私が瀬島さんと直接話す機会はなかったが、先方から返ってくる回答がいつも非常にシンプルだった印象が強い。…大体三本柱のようにまとめてあって、五つも六つも書かない。 …たとえば合併条件として伊藤忠が最初に出したのも、一つ、新日鐵の商権は間違いなく伊藤忠が継承できる。一つ、一切の負担を持ちこまない。一つ、銀行取引は合併後も第一勧業銀行をメインとする。こんなふうにズバッと明快だった。…たった三つしかないのに細大漏らさず書いてあるのだ。」 「漏れなく簡潔」とは仕事におけるコミュニケーションで個人的には目指す極みなのだが、こういう人物と交渉にあたっていたのだから、さぞかし腕は磨かれたことだろう。

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    元住友銀行頭取で日本郵政が民営化したときの社長。激変する時代の中で破綻処理と再建の役割を担われてきた西川さんの実務者としての矜持が感じられる本。もちろん本の後半は経営者なんですが、常に自身の中の定規に置き換えて判断し物事を進めていく姿勢はまさに当事者としての強い責任感だと感じました。面白かった。

    0
    投稿日: 2015.06.22
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    単純によみものとしてもおもしろかった。 色々な課題、問題に対し、どうしたのか、はもちろんだが、背景というか問題の奥底が何なのか、それが大切。 回顧録だし、実際他の人から見たら分からないけど、振り返ってこうだった、と後付けでも言える人生は良かったんだろうな。 そして、家庭は顧みてないようで、時々奥さんに叱られる下りが出てくるところが弱さも武器にしてて、うまいとおもった。

    0
    投稿日: 2015.01.28
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    三井住友銀行頭取、日本郵政社長を歴任した西川善文氏の回顧録。著者が、直面する難題から逃げずにスピード感をもって決断を下してきた、まさにリーダーシップを持った人物であることがよく伝わってきた。 著者には「不良債権と寝た男」との異名があるとおり、本書も安宅産業処理をはじめとする「破綻処理と再建」のエピソードに軸足が置かれている。あえて詳細な内幕は書いていないなという印象のある部分もあったが、不良債権処理の現場の緊迫感はよくわかった。不良債権処理には痛みが必ず伴うが、血を流すことはあっても、何を最後の一線として守るかをしなければならないという著者の指摘が印象に残った。 また、日本郵政社長時代のエピソードも力を入れて書かれていた。郵政の問題点(官業ゆえの特典やガバナンスの弱さなど)、と民営化の狙いが、本書の記述でよくわかった。マスコミを賑わした鳩山総務大臣とのかんぽの宿売却と東京中央郵便局再開発計画をめぐるバトルについても、著者としての弁明がされているが、著者の主張はもっともだと思われた。ただ、郵政はあまりに政治色が強すぎ、理屈だけではどうにもならなかったんだろうなという感想を持った。

    0
    投稿日: 2014.12.28
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    この手の本はあまり読まないのだが、前々から少々気になっていたこともあり、つい手に取ってみた。 意外に面白かったなぁ。まぁこれ以上は書けないのだろう、実際はもっとドロドロしていたのだろうが、ある意味あっさりとした記述に終始。 しかし日本郵政のくだりだけでもこの本を読むべきかも。日本の政治の腐り切った実情を垣間見ることができるし、それはひいては当方含めそこに蠢く輩どもを選出した選挙民にも一端の責があることにつき猛省するためにも。

    0
    投稿日: 2014.03.11
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    銀行員にとっては必読だが、社会人としても絶対に読んだ方がいいといえる一冊に出会えた。 仕事内容として、銀行特有でイメージしにくいところもあったが、社会人としての習得すべき心得がたくさんあった。 著者の判断ミスや失敗した部分も率直に包み隠さず書かれている点も好感を持てる。 スピードこそが付加価値である。 「決断を下すにあたって80%の検討で踏み出す勇気を持つ」 「青信号、ゆっくり渡れば赤になる」 という言葉は心に刻んでおきたい。

    0
    投稿日: 2014.02.10
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    日本郵便の部分は面白かったですね。 西川さんの様な人でも組織の力によって潰されてしまうことに、組織の力の恐ろしさを感じました。 めんどくさい人達には関わりたくないと強く思った。

    0
    投稿日: 2014.01.18
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    【概要】 SMBC頭取、日本郵政社長を歴任した筆者の回顧録。不良債権処理から金融危機、合併や民営化の現場で何が起こっていたのかが語られる。 【感想・印象に残った点】 ・安宅産業の整理では、対新日鐵商権のみを狙った伊藤忠との交渉が印象的。またニチハのような企業再生が産まれているのも興味深い。 ・住友銀行の東京進出という磯田一郎頭取の悲願。その足掛かりとなった平和相銀買収で恩を売ったイトマンに磯田氏は肩入れをしていくことになった。 ・住専では中坊氏と対決。金融ビッグバンからの業界再編においては証券子会社の設立や三井との統合をとりまとめた。

    0
    投稿日: 2014.01.04
  • 不良債権と寝た男の物語

    1975年の安宅産業危機、連鎖倒産を防ぐために引受先を探した住友銀行の交渉相手は伊藤忠の瀬島龍三、不毛地帯のモデルだ。この時からイトマン事件の種がまかれている。安宅産業は152億円相当の東洋陶磁コレクションを持っていたあたりは半沢直樹の世界だ。 1978年安宅産業の処理が済んだ住友銀行は事業本部製に組織を改めた。本部内に審査部門と業務推進部とを入れるようにしたのだが西川氏は当時の銀行としては画期的と評価するが同じ責任者が両方を見ることになった。今ならガバナンスがないと言われるだろうが、じゃあ分けたままならバブル時代にちゃんと審査できたかと言うとそれも怪しかろう。西川氏自身が後に組織を元に戻している。 当時の磯田頭取は後に天皇と呼ばれた人で東京進出を狙って平和相互銀行を合併しようと狙っていた。当時は銀行業は規制が厳しく新店舗の出店はほぼできない状態だったからだ。平和相銀のオーナー小宮山家は持ち株を資産管理会社「川崎定徳」に売却するのだがその資金を用意したのがイトマン系列のノンバンクだった。そしてその株式を住友銀行が買い取る。西川氏は正当な取引と説明しているが・・・まあそう言うしかないわなあ。買ったはいいが平和相銀はボロ店舗ばかりでまた問題融資先もたちが悪く追い貸しを続けていた。それ以上に禍根が残ったのはイトマンに借りを作り元磯田当時会長の子飼の部下河村社長の影響力が増したことだった。バブル期に不動産事業にのめり込んだイトマンは金融引き締めと不動産価格引き締めの影響で危機に陥る。マスコミが許永中などの闇社会とのつながりで住友銀行をたたいたのもこのころだった。西川氏は住友銀行が闇の紳士と関係が深いダーティーな銀行だと言う、実態とはかけ離れたイメージが植え付けられたと言う。しかし、磯田会長がイトマンに借りを作り元子分の河村社長が関わる以上関係があると見られて当然だろう。磯田会長の退任を取り付けようと西川氏は巽頭取に電話し怒鳴り上げた「頭取、磯田さんをなんとかしてください。早く辞めさせてください。こんなことが続いては銀行はもちませんよ!」退任会見まで開いたにも拘らずいつまでも辞めようとしない磯田会長の態度に当時常務企画部長だった西川氏は本店の部長をほぼ全て集めて退任要望書をまとめ巽頭取に渡した。やはり十倍返しか。 西川氏は最後に磯田氏は周りに載せられただけで真っ当な人だったと書いている。そこで持ち上げてもしょうがなかろうに。 住専問題では西川氏は銀行は被害者だと言う。大蔵省主導で出資させられ、店舗網が十分でない住専に融資先を紹介したのに焦付いたら銀行の責任と言うのは到底承認できないと。また、頭取就任時にはリスクを取って貸し出しを増やしたとも言う。流れた大和銀行との合併、UFJとの合併、さくら銀行との合併などでも西川さんの言い分を聞いていると住友銀行には何一つやましいことはなく正しい決断ばかりだと言うがこれは一方的な見方だと思う。違う人の話を聞けば全く違う物語に聞こえるだろう。 最後は日本郵政社長就任の話で鳩山邦夫との確執が面白い。さすがにこれは鳩山の方が無茶苦茶でかんぽの宿をオリックスが入札で取ったのに取得価格に比べ売却額が低過ぎるなどは言いがかりだ。資産価値がぼろぼろなんだから責任を問われるのはそこに投資した人たちだろう。 西川氏が大変な苦労をされたのはその通りなのだろう。30年間も不良債権処理ばかりだったのだから。しかし、そう言う銀行になった責任については特定の誰かが悪かったと言う話ではないと思う。

    0
    投稿日: 2014.01.01
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    不良債権と寝た男の物語が動き出すのは1975年の安宅産業危機、石油取引を拡大しようとする安宅産業のアメリカ子会社が与信限度額のわずか3%の保証でNRCと言うリファイナリーに中東から買った石油を売る取引からだった。第一次オイルショックで中東の原油は4倍に値上がりし、NRCと安宅アメリカは膨大な赤字を抱え赤字状態に陥った。安宅アメリカの債券総額3億3千万ドル、当時のレートで1000億円にのぼり、95%が無担保で安宅産業本体の保証がついていたが安宅の返済能力を超えていた。安宅産業の負債総額は1兆円あり2万人の従業員が仕事を失い、3万5千社の取引先に連鎖倒産を及ぼしかねない。Too BIG to Failはもうこの時に始まっていて住友銀行は救済に乗り出す。西川氏はこの特別処理チームの実行部隊に入る。救済と言っても主力行の債権放棄と他の商社による吸収と言うのは今と変わらない。合併相手としては住友商事と伊藤忠が候補だったのだが住友商事の副社長と住友銀行の専務がそりが合わない。交渉相手は伊藤忠一本にしぼられた。まあそんなもんなんだろう。 伊藤忠は繊維がスタートで鉄鋼などは弱く、安宅の新日鉄の商権が狙いだった。この交渉のハイライトは伊藤忠副社長の瀬島龍三の登場、おお不毛地帯だわ。伊藤忠の合併条件は3つ、新日鉄の商権、一切の負担を持ち込まない、伊藤忠のメイン行は第一勧銀のまま、だ。伊藤忠は結局鉄鋼と化学の一部を引き受け、安宅産業はばらばらに分離し一部は他社に合併された。この時安宅繊維を引き受けたのが後のイトマンで当時の社長が住友から転籍したイトマン事件の主人公河村氏だった。住友銀行は主要関連会社にも人を出して再建し、債券を引き継いだ会社では回収に当たった。破綻した安宅産業だが東洋陶磁コレクションが当時の時価で152億になるほど保有していた。なるほど半沢直樹の世界だ。 1978年安宅産業の処理が済んだ住友銀行は事業本部製に組織を改めた。本部内に審査部門と業務推進部とを入れるようにしたのだが西川氏は当時の銀行としては画期的と評価するが同じ責任者が両方を見ることになった。今ならガバナンスがないと言われるだろうが、じゃあ分けたままならバブル時代にちゃんと審査できたかと言うとそれも怪しかろう。西川氏自身が後に組織を元に戻している。 当時の磯田頭取は後に天皇と呼ばれた人で東京進出を狙って平和相互銀行を合併しようと狙っていた。当時は銀行業は規制が厳しく新店舗の出店はほぼできない状態だったからだ。平和相銀のオーナー小宮山家は持ち株を資産管理会社「川崎定徳」に売却するのだがその資金を用意したのがイトマン系列のノンバンクだった。そしてその株式を住友銀行が買い取る。西川氏は正当な取引と説明しているが・・・まあそう言うしかないわなあ。買ったはいいが平和相銀はボロ店舗ばかりでまた問題融資先もたちが悪く追い貸しを続けていた。それ以上に禍根が残ったのはイトマンに借りを作り元磯田当時会長の子飼の部下河村社長の影響力が増したことだった。バブル期に不動産事業にのめり込んだイトマンは金融引き締めと不動産価格引き締めの影響で危機に陥る。マスコミが許永中などの闇社会とのつながりで住友銀行をたたいたのもこのころだった。西川氏は住友銀行が闇の紳士と関係が深いダーティーな銀行だと言う、実態とはかけ離れたイメージが植え付けられたと言う。しかし、磯田会長がイトマンに借りを作り元子分の河村社長が関わる以上関係があると見られて当然だろう。磯田会長の退任を取り付けようと西川氏は巽頭取に電話し怒鳴り上げた「頭取、磯田さんをなんとかしてください。早く辞めさせてください。こんなことが続いては銀行はもちませんよ!」退任会見まで開いたにも拘らずいつまでも辞めようとしない磯田会長の態度に当時常務企画部長だった西川氏は本店の部長をほぼ全て集めて退任要望書をまとめ巽頭取に渡した。やはり十倍返しか。 西川氏は最後に磯田氏は周りに載せられただけで真っ当な人だったと書いている。そこで持ち上げてもしょうがなかろうに。 住専問題では西川氏は銀行は被害者だと言う。大蔵省主導で出資させられ、店舗網が十分でない住専に融資先を紹介したのに焦付いたら銀行の責任と言うのは到底承認できないと。また、頭取就任時にはリスクを取って貸し出しを増やしたとも言う。流れた大和銀行との合併、UFJとの合併、さくら銀行との合併などでも西川さんの言い分を聞いていると住友銀行には何一つやましいことはなく正しい決断ばかりだと言うがこれは一方的な見方だと思う。違う人の話を聞けば全く違う物語に聞こえるだろう。 最後は日本郵政社長就任の話で鳩山邦夫との確執が面白い。さすがにこれは鳩山の方が無茶苦茶でかんぽの宿をオリックスが入札で取ったのに取得価格に比べ売却額が低過ぎるなどは言いがかりだ。資産価値がぼろぼろなんだから責任を問われるのはそこに投資した人たちだろう。 西川氏が大変な苦労をされたのはその通りなのだろう。30年間も不良債権処理ばかりだったのだから。しかし、そう言う銀行になった責任については特定の誰かが悪かったと言う話ではないと思う。

    0
    投稿日: 2013.12.19
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    基本的に彼のことは食わず嫌いで評価してなかったけど、ちょっと同情する余地もあるかな。とはいえ、弁明臭いのと正直中身が詰まっていない(時系列でおってるだけで、裏を暴露するようなところがない)ので本としてはつまらん。

    1
    投稿日: 2013.10.14
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    2013/07/16読了。 住友銀行頭取、三井住友銀行頭取、日本郵政社長を歴任した筆者の回顧録。不良債権処理から金融危機、合併や民営化の現場で何が起こっていたのかが語られる。 感想としては、銀行のトップが各々の事態に対し何を考え、どう判断したのかが分かること、そして、日本経済、金融の現代史をおさらい出来ること、の2点で優れた一冊であった。 銀行が変化してきた歴史を知れば、今後も様々に変わっていくであろうことは明確である。

    0
    投稿日: 2013.07.16
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    政治の世界の頭の悪い人たちに絡まれたせいで評価は分かれるでしょうが、この人の経営者としてのレベルは他業種と比べてさえ頭二つは飛び抜けたものだと思います その氏の力量ゆえに、この本が比較してつまらぬ内容になってみえるのは残念です

    0
    投稿日: 2013.06.08
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    住友銀行頭取、日本郵政社長を務めた西川善文の回顧録。 あまり中が見えない銀行の内幕が分かるという点で面白かったが、知見・教訓として得られる部分があまり無かった事が、少し残念。 以下、面白かったところ。 ・安宅産業の伊藤忠への売却における瀬島龍三式交渉。  ‐複雑な物事を複雑なままつかまえて見るのではなく、非常に簡潔にポイントを絞り込んで見ていた。  ‐伊藤忠からの回答は非常にシンプルであった。 ・サービスのスピードは最も高い付加価値である(頭取就任時の草稿)

    0
    投稿日: 2013.03.10
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    本邦のトップバンカーが、回顧録を書かれました。様々な出来事が実名入りで書かれております。ポールソン回顧録、ルービン回顧録との違い等に思いをはせながら読み進めております。

    0
    投稿日: 2013.01.31
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    読み物としては面白かった。 内容としては、特に住銀頭取に就任された辺りから何かがおかしくなっているように思えた。 自己の採った方針と根拠への言い訳と自己肯定の嵐で、最終的に何事も成しえず中途半端に日本郵政社長を辞任した、というと言いすぎだろうか。 この本の前に読んだユニクロの柳井社長の主張と共通する点は、「立ち止まれば即死する」という点。 異なっていたのは、「衰弱した企業を維持するべきか否か」という点だと感じた。 企業の寿命をできるだけ維持しようとするのは、やはり金を貸している立場だからだろうか。 それにしても何兆何千億の債権放棄のニュースが乱れ飛ぶ時代、人々がたかだか数十万数百万のローンに対して、「借金は返すのが当たり前」という意識が希薄になってしまうのもある意味仕方がないことなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2012.12.24
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    三井住友銀行頭取、民営化された日本郵政社長をつとめた西川善文氏の自伝。 イトマン事件、住専問題、郵政、様々な事案の中心になって”仕事”をすすめてきた西川氏。 面白く一気によみました。 以下「おわりに」から。 「一貫してあるのは『破綻処理と再建』というキーワードである」 「傷んだ企業の傷んだ事業と傷んだ資産を建て直すとは、来ようと事業をどこまで守るべき中を痛みを持って決断することである」 「リーダーシップとは、直面する課題から逃げないことである」                        

    0
    投稿日: 2012.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p45 良いレポートに必要なのは明快な結論。無難でリスクを追わないレポートは不要。出世もできない。 p131 1971年のニクソンショックを機に銀行は逆風。 p187 本当に必要なことだけを繋ぎ合わせてみると、プロセスは大幅に削減される。付加価値をもたらさない無駄な介在者を徹底的に排除する。そして現場に権限委譲を行う。これがスピードを生み出す。

    0
    投稿日: 2012.12.11
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    この本だけなら西川さんって本当にすごい人だ。 非の打ちどころのないすばらしい経営者だ。 自分のことをここまで自慢できるのは、 すごい自信だ。

    0
    投稿日: 2012.11.16
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    住友銀行頭取、三井住友銀行頭取、全国銀行協会会長、日本郵政株式会社社長、郵政公社総裁などを歴任した西川善文が、安宅産業に始まる不良債権処理やイトマン事件、M&A,そして郵政民営化について語った回顧録。

    0
    投稿日: 2012.10.30
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    三井住友銀行頭取、日本郵政社長としての取り組みについて具体的に書かれている。不良債権処理など負の面の仕事について説明しているが、成果を主張している面も伺える。

    0
    投稿日: 2012.10.15
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    元三井住友銀行頭取の西川氏の自伝である。この手の本にしてはかなり踏み込んだ内容となっており、しっかりと持論も展開されている。特に郵政問題に関しては、民間経営者であり銀行の頭取経験者の視点から当然の理論を展開し、いかに理不尽な政治に翻弄されたかが良くわかった。 一方、安宅、イトマン、平和相互など、住友銀行の負の歴史に深く関わってきた氏は、自身でも語っているように、バンカーとしては特異なキャリアを歩んできたが、だからこそ、乱世に必要とされた人材であったのだろう。金融危機に際して、大和証券との合弁やさくら銀行との合併などは氏のリーダーシップがなければ実現しえなかったと思う。 バブル経済とその崩壊、金融危機と一連の歴史を記した名著となる作品である。

    0
    投稿日: 2012.09.16
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    三分の一は郵政での話。住友の話は意外とコンパクト。 住友銀行の話は古い時代の銀行の話だな~という感じ。 仲間意識が強いというか? 安宅産業やイトマンの話は、よく知らなかったので、参考になった。 こういう本って、本人が口述して誰かが書いてるんだろうな。文章が簡潔なので、読みやすい。

    0
    投稿日: 2012.09.05
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    不良債権と寝た男、西川善分の手記。 経済史に刻まれた経済事件の中心人物の手記となれば興味深いが、全体的に総花的で核心に触れる事もなく(当たり前かw)、裏事情の暴露を期待しただけにちょっと物足りない。 しかし、出来事の中心人物の告白としてサラッと触れられている背景には凡人には想像出来ない出来事が多々あったに違いない。住友銀行をキーワードに、日本経済の変遷と共に変わって行った銀行業界の変遷を知るには面白い本だった。

    0
    投稿日: 2012.09.05
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    元三井住友銀行頭取、前日本郵政社長の西川善文さんの回顧録。 TVニュースで見かけたことしかなかったが、バンカーとしての手腕を紹介した書評をみて、読んでみたいと思っていた一冊。図書館で2千人待ちの末ようやく順番が回って読み始めたら、話のスピード感に引っ張られて1日で読み終えた。 西川さんは、課題認識の能力が際立っているので、それに続く対応策の決断が早い。シンプルなロジックで決断した様は見習いたいと思った。おわりにの一文が印象的だった。 「いまはスピードと決断の力強さが求められる時代である。トップ同士が重要な課題を認識し合い、トップの責任において決断していく。それがなければ激しい環境の変化に迅速に対応していくことなどできない。」

    0
    投稿日: 2012.08.26
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    自分も昨年から郵政問題に振り回されており、後半の部分の背景は一部理解できる。 仕事のできる人なんだろうと思う。

    0
    投稿日: 2012.08.20
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    西川さんのことは、 頭取時代より凄い方だと思っていた。 大手銀行のトップで これほど分かり易く発言される方も珍しい。 本書については、 もっと詳細に書いて欲しかった面もあるが、 全体的には満足できる内容であった。 なお、以前から鳩山兄弟は好きではなかったが、 本書を読んで、さらに好きではなくなった。

    0
    投稿日: 2012.08.04
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    SMBCの元頭取、西川善文の回顧録。「不良債権処理」という失われた20年の主題となる部分に、当事者として携わっていた著者の話に興味があって読み始めたのだが、ゆうちょ改革の内容も経営論が主題となっている感じもあり、非常に面白かった。GEのジャックウェルチと同じく、著者も経営で大事なのは「スピード」だと述べている。自分はどうか?その付加価値をつけられているか?

    0
    投稿日: 2012.07.28
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    「銀行の役目は野戦病院」  著者の「不良債権と寝た男」こと西川善文さんは住友銀行の元頭取。 googleでザザ〜っと調べてみると、糾弾とか犯罪とかあんまり穏やかじゃない言葉がちらほらと。  簡単に言うと、世間には彼を悪人だとみる人が何人かいるということで、善意の敵だということ。その意見に理解はできるけれども、同じものを両面から見た感がある。  この本を読めば、ちょっと前の日本がわかるでしょうと軽い気持ちで買って読んでみて、最初はバブル期のことが知りたいと思ってたけれど、一番おもしろかったのは著者がトップに就いた郵政民営化、かんぽの宿のところ。あと、鳩山大臣がでしゃばって東京中央郵便局の再開発が混ぜ返されるところ。  日本郵政は民営化がペンディングしてしまい財務大臣が全株を保有しているというなんとも中途半端変な形でストップしている。かんぽの宿はオリックスとの事業譲渡契約が解約され、いまだに赤字を垂れ流している。よくもまあ、こんなあからさまなことができるなあとあきれてしまう。  民主党は自民党やると言ったことは潰しておいて、自分たちがやりますと言ったことはなかなかやらない。でもって言ってもいなかった増税とか仕掛けてくる。 「特定の人からお金をとると悪い人になるから全員から薄くとります。すべてをボンヤリとさせました。」 これが本音何じゃないのかと思う。

    0
    投稿日: 2012.07.01
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    日本の高度成長期、バブル景気、バブル崩壊、失われた10年、いや20年、東日本大震災、福島原発事故など、激動の時代をバンカーとして心血注いで取り組んでこられた西川善文さんの、生々しいまでの回顧録。日本郵政の問題も、当事者の視点で語られる真実と、報道を介して知る内容との間に大きなギャップがあり、非常に考えさせられた。 銀行とは、経済を支える大きな要であると改めて感じる。真山仁さんの「ハゲタカ」を読んだときにも同様の感想を持ったが、本書を通して、銀行には、不良債権だけでなく、国の経済の方向性を決める大きな役割があると感じた。 一部消化不良の部分もあるので、再読中。

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    投稿日: 2012.07.01
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    西川さんの仕事人生が生々しく描かれている。特に、磯田一郎追放や郵政のパートは面白い。ものすごい数の修羅場を経験して来たひとなんだなあと尊敬の念を抱いた。

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    投稿日: 2012.06.27
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    移り行く世の中と銀行の社会的役割が、著者のバンカー人生を軸に描かれる。 あの事件はそういう出来事だったのか、とか、その流れにあったのか、と改めて整理されたことがあった。

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    投稿日: 2012.06.18
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    安宅産業や平和相銀の処理やイトマン事件、そしてバブル崩壊と不良債権処理、さくら銀行との合併やUFJ銀行争奪戦から最後は郵政民営化…。この方にはいろいろありすぎる!昭和後期から平成に至る金融業界の危機とも言える出来事の連続に常にトップスピードで駆け抜けてきた西川氏の回顧録。約300ページもあるのに、本の区切りも細かく、時間のない毎日でも、テンポ良く読めるように作られていた。これは面白い!

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    投稿日: 2012.06.03
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    正直、あまり好きではない(と思っていた)人の自叙伝であるから、また自慢話満載かと思って読み進めたが、正直面白かった。 当時マスコミに書かれた出来事の事情、時の判断がどういうプロセスでされたのか、すべてが事実ではないかもしれないものの興味深く読めた。 「スピードこそ付加価値、競争力そのもの」、「決断を下すに当たって80%の検討で踏み出す勇気を持て!」という言葉は今に生きるビジネスマン、特に管理職には響くもの。 一方で、日本の政治家(や)のアホさも良くわかる書籍でもあった。

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    投稿日: 2012.05.13
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    安宅産業救済やイトマン事件、SMBC合併や郵政民営化に直接か関わってきた著者の回顧録。前半は現代日本経済史の一節にもなりうる内容だが、郵政民営化については正に現在起こっていることが題材であり興味深い。ビジネスの論理で最適なはずの結論も、政治の世界で覆ってしまうことの不可解さ、無念さが伝わってくる。

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    投稿日: 2012.05.03
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    ついに借りてきました。我があきる野市の図書館でも大人気で何人も予約が入っていて、一昨日やっとゲットしました。これから読みます。 読みました。読みました。西川氏は数々の企業問題に絡んでいたのですね。ただ、やっぱりというか残念というか少し言い訳みたいな正当性を主張しているような部分が少しあって、第3者の見解も聞かないと真実が見えないね。

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    投稿日: 2012.05.01
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    住専問題、安宅産業の倒産、メガバンクの誕生、郵政民営化と、知っている言葉ばかりだが、当事者として関わっている人の、一側面ではあるもののリアルな内容。 マスコミがいかにいい加減か、新聞紙面上から何を読み取らねばならないかなどを考えさせられる。 畑違いだからこそ面白い。

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    投稿日: 2012.04.28
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    かなり生々しい回顧録。一気に読み終わってしまいました。銀行の存在意義をちゃんと意識し、その原則に常に従う生き方は、なかなか出来ないと思います。 自分の父親が銀行マンであるせいか、余計読み入ってしまいました。

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    投稿日: 2012.04.14
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    自分が期待したこととは若干の違いがあった。 ただ銀行のエリートが任されてきた仕事をかいま見ることができた。 たたき上げの営業畑とおもっていたかつての頭取は、異例のキャリアでかつ、学業も天性の才能を感じさせるかたであった。 優等生のレポートを書くのでなく、結論を明快に述べること、そういった重要性を説いている。 また部下の教育ということも上に立つものとして求められるものである。 銀行のエリートが歩キャリアは決して華やかなものばかりでない、特に難しい時代を生きれば生きるほど。 自分がどういった道を任されるか分からないが、着実に進んで行きたい。

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    投稿日: 2012.04.01
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    ・日本国の激動の近代~現在の経済・金融の流れが良く判る。 ・本の一章ごとに、そこから受ける内容や印象がまるで異なる。 ・氏のお人柄が謙虚で人格者であると感じた。それ故に現代的なビジネスの変化にも即対応できたのであろう一流の経営者。 ・本の中盤以降になると非常に現代的内容。 ・やはりマスコミ及び政治家の発信は真に受けてはいけない。 ・人生のテーマは終盤まで生き抜いて初めて一貫したものが浮き出てくるのかと。 ・非常に損な役回りを受けられている印象だが、真の人格者、善人が故。 ・郵政民営化には諸説あるが、氏に関しては発展と利他の意識で邁進して来られたという事が理解できた。  ・読み終えて、その凝縮された、落ちついた、重厚感ある内容と比べ、本の装丁や帯が大袈裟で的外れに感じてしまった。

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    投稿日: 2012.03.22
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    世代のせいか、金融・商社・マスコミ・ゼネコンは金儲けしかしない悪の枢軸だという偏見が未だに抜けないので、それではいけないと思って読んでみました。  前半もさながら、郵政民営化の立て直しの時の不適切な調達・非効率業務・縁故採用・杜撰な監査など、経営効率化の先進的な模範企業だった住友銀行とは対極の位置にあるような銀行を負って建てなおす様が印象的でした。 コスト意識のない同僚の教育に悩んでいたけど、世の中にはこういう民間の原理が通用しない部類の人間が存在すること、粘り強く意識改革させることによって別会社に生まれ変わらせることができるんだと思い、もう少し頑張らねばと気を引き締めました。 稲盛和夫のJAL再建の手記とかもこんな感じになるのかしら。 

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    投稿日: 2012.03.18
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    C0036 日本郵政では、さんざん叩かれましたが、西川氏の言い分が読めます。失礼ながら、面白かったです。編集がかなり手を加えたのか、間にゴーストでも入っているのでしょうか。郵貯と全銀のコード体系が違うのは、象徴的かと。鉄道のレール幅、電気の周波数。中央集権のくせに、仕切りきれない残念さがなんともです。「民僚」っていいですね。これから使わせてもらいます。

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    投稿日: 2012.03.11
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    不良債権処理と郵政民営化に奔走した著者の仕事人生が、そのときの感情や考えを織り交ぜながら描かれている。正解のない問題から逃げずに、決断を繰り返していく著者の姿がありありと浮かんできて、一気に読み終えた。 最も大切なことは、明快な結論である。 リーダーシップとは、直面する課題から逃げないことである。 (本文より抜粋) 逃げたくなるような問題に立ち向かい、決断を下してきた著者の言葉だけに、心に残った。

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    投稿日: 2012.03.10
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    歴代のメガバンクの頭取の中で、著者は間違いなくスターだったんだと思う。それを裏付けるべく、本書で語られる不良債権処理におけるリーダーシップ、決断力は本当に凄い。簡潔に要点を話す、スピードを意識しつつも、慎重に熟考を重ね物事を進める、このような仕事ぶりは、見習うべき所が多い。といっても中々真似出来るものではないが。。最終章では郵政公社問題で政争に巻き込まれてしまった事に対する悔恨が滲み出ていた。

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    投稿日: 2012.03.06
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    バブルのあたりが飛ばされていて、やや期待外れ。郵政改革のあたりよりもそっちを期待していたのに。やはり触れたくないということか。

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    投稿日: 2012.03.04
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    不良債権ともに歩んできた著者のバンカー人生と、直面してきた問題にへの考えなど、銀行に興味を持つ人には非常におもしろい。

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    投稿日: 2012.03.01
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    西川氏のことを始めて知ったのは、日本郵政の社長に就くというニュースを知ったとき。 このとき既にラストバンカーという紹介のされ方をしてた。 このラストバンカーというフレーズが印象的で記憶に残っていた。 西川氏は郵政改革の問題で悪者に祀り上げられたな・・・という印象が強かったが、実際はどういうことだったんだろう?と本人の声を聞いてみたくなったので購入した。 思っている以上に人間味のあるというか、人間臭い方だなというのが率直な感想。 トップに立つ人間の孤独感など共感できる部分も多かった。 郵政に関する意見は賛否両論あるのかもしれないが、自分自身は納得でき、著者と共感できる部分は多かった。 また、郵政以外の部分でも組織のトップのしての気持ち、特に前のめりで戦う強い気持ちというのは今後も参考にしていきたいと思う。 いかなる組織であっても上に立つことがあれば、西川氏のように人間として強くありたいと思う。 たとえ3~4人の家族のトップでも。 たとえ社員5人の小会社のトップでも。

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    投稿日: 2012.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安宅産業、イトマン、住専、そして郵政民営化。著者が関わってきた問題案件を振り返った本。郵政が1/3程度を占める。 内容は報道等で明らかになっていることが大半だが、70、80年代以降の銀行業界(特に不良債権処理)の動きをざっくり掴むことができるだろう。 冒頭調査部時代の話が出てくるが、やっぱり金融は企業の実態を把握してなんぼ、と感じた。

    0
    投稿日: 2012.02.26
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    元三井住友銀行頭取であり、後の日本郵政の社長でもあった西川善文さんの回顧録で、素晴らしく読み応えがあった。 経営者、リーダーとしての苦悩も語られている。 苦難から逃げなければ部下は必然と着いてくる。 闇の部分も記されているのだが、住友銀行の天皇と言われた磯田氏の退任の件や三井住友銀行としての再スタートなど、キーパーソンの実名での登場も興味深い。

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    投稿日: 2012.02.17
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    読んでよかったなと思える本でした。バブル後の不良債権の後始末に関する部分は、自分自身の様々な思い出とともに懐かしく読みました。西川さんてこういう人だったんですね。書いていることに迷いがないし、固有名詞もポンポン出てくる(大丈夫?)ので、読んでいて痛快でした。最後の郵政民営化に関するパートで、政治家とマスコミの馬鹿さ加減に胸くそが悪くなり、星4つにしました。【2012年7冊目】

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    投稿日: 2012.02.16
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    住友銀行の元頭取である西川氏の自伝。イトマン事件、安宅産業破綻といった戦後日本経済史に残る事件の、生々しい裏側が見えて大変面白い。本音で文句をぶち撒ける様な、忌憚無き書きっぷりが、逆に好印象。( 特に郵政公社総裁になってからの政治との軋轢)

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    投稿日: 2012.02.16
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    最大の競争相手は、他行でも外銀でもなく、時代の変化!変化に合わせて自分も変える。 それにしても、ラストバンカーってすごい名前。かっこ良すぎる。そのあとのバンカーは何を目指せば?というわけで、セイ・ファイナルバンカー!!

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    投稿日: 2012.02.06
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    リーダーシップとは何か。 そして政治の恐ろしさについて考えさせらる一冊です。 無知と厚顔を特徴とする政治家の恫喝は、 その政治家に投票している民衆の声の代弁であることを 考え合わせると、人間の性の恐ろしさを感じます。 そしてマスコミの事実捻じ曲げ・煽り報道も そのようなセンセーショナルな「事実」を見たいと望む 人間の願望に応えているという点で、 マスコミは合理的に行動しているとも。 西川氏は強烈な個性で毀誉褒貶の激しい人物ですが 報道だけでは見えにくかった生の本人の回顧録として たいへん興味深く読めました。 決して金融だけの話では無く、日本戦後史と人間の恐ろしさも 垣間見れる好著です。ぜひご一読を。

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    投稿日: 2012.02.05
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    感動した。 事実は小説より奇なり 破綻処理と再建の連続 会社はやはり最後は人 大切なのは明快な結論 現場に行って仕事する 不作為の罪

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    投稿日: 2012.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SMBC、郵政のトップを務めた西川善文氏の自伝。 ボリュームの多い“私の履歴書”です。 平和相互合併、イトマン事件のあたりは第一証言として面白く読めました。 金融業界にいて、歴史、蘊蓄が好きな人は楽しめる本かと思います。

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    投稿日: 2012.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元三井住友銀行の頭取である西川氏の回顧録。 感想。 読み物としては面白いと思う 安宅産業とかイトマン事件とか、疎かった部分を補完できた。 事の、事とは、銀行政治、所謂政治、経営、そんな事の程度感を感じることができたのは良かった。 以上

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    投稿日: 2012.01.29
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    同業者には楽屋ネタ的な話も多く面白いかも。しかし結局は西川さんの鬱憤晴らしに付き合わされた感じになる。

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    投稿日: 2012.01.18
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    橿原出身なんですね。「スピードとは他のどんな付加価値よりも高い付加価値だ」「合理性と現実の間で悶々としながら」「決断を神ではないただの人間の集団がしなければならない」すごいな、感動した。73歳のおじいちゃんなのに迫力が!!

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    投稿日: 2012.01.15
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    西川善文元頭取の自伝。イトマン事件、安宅産業問題、住銀事件や郵政問題等、非常に分かり易かった。それらの事件や問題、そしてバブル時代と銀行から見た不良債権問題を勉強するには非常に良いと思う、どこの書店でも分かるところに置いてあり気になっていたが、非常に良かった。

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    投稿日: 2012.01.15
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    読み終わった後、何か筆者の中にある強いストレスを想像してしまったが、それ以上に、難局に負けずにぶつかっていった筆者の強さを感じた。 銀行という異業種の世界が興味深かった。後書きの、合理性と現実の 間で悶々と決断を下すという仕事の表現が、リアルで印象にのこった。

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    投稿日: 2012.01.10
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    銀行って何をしてるんだろう。てやつのおおよその答えが詰まってた。それがこの本で学んだことの一番のこと。但し、これがしりたかったわけではない。 銀行ってわからんかったの。 金貸すのに何がそんなに大変なの?と。 最近、破綻する会社、例えば東電もそうだけど、その会社の再生に、なぜ銀行の人が指揮をとるのか、わかる。 一方で、なんでこの人が偉くなったのかはわからなかったなー。そこが知りたかったのでむしろ。残念。 会社の役員レベルの人がどんな感じの人なのか、ってのは会社に入ってわかるようにはなったから、その点に関しては新しい発見はなかったかな。

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    投稿日: 2012.01.09
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    ◎良書 ○バンカーにとって困難な時代にトップを務めた西川氏の回想録。経営者としての考え方・姿勢を要所要所に散りばめており、経営者ならずとも非常に参考になる。下手なビジネス書よりもよっぽど勉強になる。文章も平易でサクサク読め、伝えたいことは様々な実体験の中から繰り返し出てくる。やはり人物にはそれぞれの「哲学」があるのだと感じさせられた。 ・住友銀行調査部の部下の育て方は伝統的に従弟制度をとっていた。調査先にお供をして見聞き方法を実地に学ぶ。そして帰社後に聞き取り内容をまとめる時に、君はどういう見方をしたかと聞かれる。私なりの見方や考えを示すと、先輩はその一つ一つにコメントをくれる。教科書では学べない口移しの勉強だ。 ・レポートについて、問題なのはレポートを書くのが早いか遅いかではない。また優等生的なバランスの良さを求められているのでもない。最も大切なのは、『明快な結論』である。 結論を明快にせず無難なレポートをまとめる優等生は、その後見事なくらい出世していない。 ・頭取就任時の原稿『スピードとは他のどんな付加価値よりも高い付加価値だ』『青信号、ゆっくり渡れば赤になる』まさに言い得て妙。 ・意思決定の階層を削減し、本部から現場への権限委譲を徹底的に行う。 ・「決断を下すに当たって、八〇パーセントの検討で踏み出す勇気をもってほしい」。「減点主義の人事を廃していく。何も行動を起こさない者こそ、私は責任を問う」。 ・「経営は、失敗を全体として一定範囲内に納める技術ともいえる。完璧主義、満点主義からは何も生み出せない」。 ・「我々の最大の競争相手は、他行でも外国金融機関でもない。それは、『時代の変化』だ。その中で変化し続ける顧客のニーズやウオンツとの競争だと思う。真正面から取り組み、そしてそれを先取りする形で対応しなければならない。変化とは、『変化に合わせて自分を変える』。自らの革新が常に求められている。過去の成功体験にこだわっていては対応できない。新風への期待にまだどこも答えていない」。 ・百日作戦「収益性の悪い事業を固まりごと捨ててしまうことができないか、あるいは、ビジネスの方法を完全に変えてしまうことができないかといった観点からの検討が必要なのであり、改革と申しますのは思い切って捨てることであり、やり方を変えることであります」。 ・トップはどのような考え方と取り組みが必要かを示すのが役割。 また、自分が火の粉をかぶってでも、やるべきことを先送りせず、率先垂範、先頭にたってやる。それがリーダーシップの要諦。 ・「決して、現状に甘んじてはいけない。現状維持は沈むことである。チャレンジして失敗すると今後の人事評価が下がるのではないか、と心配する人が多いと思うが、それはしないと約束する。私はむしろ『不作為の罪』を問いたい」。 ・軋轢のない組織改革、一振りすれば完璧になる「民営化の素」などはないのであり、批判を受けながらやっていくのは普通の状態でもある。 ・リーダーシップとは、直面する難題から逃げないことである。

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    投稿日: 2012.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者が住友銀行に入行して、SMBC頭取を経て日本郵政の社長となり、最終的に退役するまでの回顧録。安宅産業の経営破綻、イトマン事件、住専の問題など金融史の中でも有名な事件の裏側が描かれていたり、メガバンクが出来るまでの経緯なんかも語られていて、へーそうなんだーという内容が多かった。金融関係の方(特に若い方)は、一読の価値はあるかも。

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    投稿日: 2012.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元住友銀行頭取〜日本郵政初代総裁による自伝。 独特の住銀文化、磯田天皇、安宅産業問題点、イトマン事件、郵政民営化につき、ぶっちゃけながら語っている。さすが、元頭取だけあって、文章は洗練されており読みやすい。 但し、書けないコトもイロイロあるんだろうね。 この人は、エリート街道まっしぐら、の印象があったが、以外に苦労人だ。 特に、 鳩山邦夫元総務相とのバトルが面白い。かんぽの宿売却問題を含め、現職時に言えなかったことが、漸く言えた、ってことだろう。筆者もスッキリしたんではなかろうか。

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    投稿日: 2012.01.03
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    安宅産業~イトマンの処理。郵政民営化まで日本の金融史を理解できるリアルな内容。著者の仕事人生は凄い。そして郵政は酷過ぎる。

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    投稿日: 2012.01.02
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    「リーダーシップとは直面する課題から逃げない事である。リーダーが逃げないから部下も逃げず、前のめりで戦う。トップのスピードと力強さが必要」著者の『おわりに』の言葉を実践するに至った大正区支店の営業修行時代、調査部での徒弟制度による教育が重要な役割を果たしている。特に、著者が弟子時代、弟子を取ってからも実地調査に基づき経営者の資質や経営のやり方を調べ、明確な結論を出し続ける点が良い。 郵政に対しては経営者として優れた経営基盤を活用して現代社会に合わせた事業体へと変革を推進した。良識のないマスコミに潰されたのは残念で仕方がない。 --- 磯田頭取の方針 ①実践を重んじる行風の確立、②本支店一体となった営業体制の強化、③溌剌とした職場作り ①は「実践を重視するということは、結果のみならず、そのプロセスと努力をも十分に評価すること。向こう傷を恐れず、進取の気概と責任感にみちた実行の積み重ねにより、実践を重んずる行風を定着させる」 西川頭取の方針 収益性の悪い事業を固まりごと捨ててしまうことはできないか、あるいは、ビジネスの方法を完全に変えてしまうことができないかといった観点からの検討が必要なのである。改革というのは思い切って捨てることであり、やり方をを変えることである」 時代背景(銀行とお客様の関係の変化): 間接金融から直接金融ヘ 1960年代 企業の資金需要が旺盛で資金不足, 1971年 ニクソンショックによる過剰流動性と資金余り

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    投稿日: 2011.12.31
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    西川氏というと「冷徹な経営者」というイメージがあったが、本書を読み、調査部時代に鍛えられ上げた現場調査力、ロジカルな思考力、ハードな交渉に対峙できる胆力、不良債権処理を進めるために赤字決算を断行する等の判断力/リーダーシップをあわせもつ、希有な経営者であるという認識を新たにした。 また本書で触れられている安宅産業事件については、私は名前しか聞いたことがなかったが、当時の関係者間でのやりとり、問題資産を予め定められていた損失の範囲内で処理した経緯等、関わった本人だからしか書けない非常に興味深い内容となっている。

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    投稿日: 2011.12.31
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    元住銀、SMBC頭取、前日本郵政社長の西川善文氏による私の履歴書的な自伝。住銀調査部時代のOJTでの経験、安宅産業の事務処理(第三融資部)、不良債権処理、日本郵政公社での合理ではなく情緒で翻った政策など、破綻処理と再生に伴う著者の経験と感想がまとめられた一冊。メモ。(1)最も大切なのは明快な結論である。…あえて与信可とする結論にはリスクを負う。しかしリスクを負って徹底的に調査をいたのと、リスクを負うのを恐れてあやふやに済ませた調査とは全然違う。(2)…80%の自信があれば殆どの決断は正しいものになる。…前向きにチャレンジして失敗した場合、その責任は問わない。減点主義の人事を廃していく。何も行動を起こさない者こそ私は責任を問う(3)スピーディーに物事を進めるためにはトップが率先して動くしかない。…率先垂範、先頭に立ってやることで部下達も進んで仕事をする。経営の責任者とはそういうもの。

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    投稿日: 2011.12.31
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    マスコミでは悪役に仕立てられてきた著者であったが、これを読んで評価は一変した。「今そこにある難題と格闘しつづけ結果として、ほめ言葉と悪評をいただいたにすぎない。」と著者が述べているとおり、他人の毀誉褒貶は顧みず真摯に仕事に取り組んで来た自信が、行間から読み取れる。自伝ものとしては、今年のベストの部類に入る。 「毀誉褒貶は人の下すもの」自分は己の心に正直に仕事に取り組むべしを自戒の言葉としたい。

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    投稿日: 2011.12.29
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    戦後の金融の歴史とも言える前半、そして、郵政の社長に転出して 改革に邁進したのにもかかわらず、志半ばで辞めざるを得なかった胸の内を明かす。 安宅産業の問題に対処して以降、不良債権処理という畑を歩いてきた。奇しくもバブルがはじけ、日本中の銀行が不良債権を抱え、のたうちまわっている時期に、住友銀行の頭取になり、合理化を進めるとともに、さくら銀行との合併も成し遂げる。 最後は当時の小泉首相、牛尾氏の説得により、郵政のトップを引き受けるが、鳩山総務大臣との確執、さらには民主党政権になり、辞めざるを得なかった。 最後は政治の振りまわされた悔しさを抑えた文章で綴っている。 日本の政治の愚かさを再認識し、日本の政治が三流と言われる所以も納得。 タイトルにある「ラストバンカー」という呼称は、著者にふさわしい勲章であると感じた。

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    投稿日: 2011.12.28
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    思いの外面白かった。 事実だけを並べたり、功績を賛美するだけではなく、悩みなどの心理面が鮮明に描かれており、緊迫感があって非常に読みやすい。 本当はもっともっとスリリングでドロドロしたエピソードが沢山あるのだろうから、もう少しひけらかしてもらいたかったけど、それでも元頭取がここまで語った本というのは珍しいのではないかな。

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    投稿日: 2011.12.24
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    2011.12.20-2011.12.22 予備知識が乏しいので、十分に味はふことができなかつた。 回顧録なので当然ではあるが、ご本人の視点からの話が大半で、例へばバブルについて、より巨視的な評価や意見が聞けると、話にもつと幅が出たのではなからうか。

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    投稿日: 2011.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすがに金融激動の時代を生き抜いてこられた人の回顧録。過去のものだと知っている事件の予備知識が乏しいものの、当事者から当時のやりとりや本人の決断の背景等が克明に語られているのは新鮮で面白い。合理性と現実の間で悩みながらも、様々な決断してきたという背景を知ると、リーダーは苦難から逃げず批判に屈してはいけないという最期のメッセージは強い。それにしても規模の大きな話が多い

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    投稿日: 2011.12.19
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     職場の本屋の平積みから購入。  日本郵政の社長で政治にもみくちゃになって、たぶんいろいろな批判もされているのだろう。  自分は、素直に彼の指摘を受け入れ、自らの反省材料にしたい。 ①郵政のファミリー企業との関係を見直す。(p243)  役人は、早期退職があるので、その受け皿の組織をつくるために、ファミリーと称される法人をつくってそこを通して、退職者の賃金を確保しようとする。  これがコスト高につながり税金の無駄づかいになる。会社も経費をものすごく切り詰める時代、こういう発想を一切捨てて、退職後は自分の力で生きるよう能力を自分でつけるようにしたい。  国益、国民の利益にならないことに,NOということが大事。 ②後任の頭取に同じ住友出身の奥さんを指名した。(p211)  人事のたすきがけより、適材適所を行う。いうはやすし、やるはかたしだと思うが、それを断行したことは立派だと思う。 ③さくら銀行との合併後、100日以内にあらゆる部署が取り組むべきコスト削減、リストラ計画をまとめ着手する「百日作戦」を打ち出した。  今の役所の合併組織だが、10年たっても、まだまだ風通しも悪く、無駄もある。きっと当時の銀行でも不平不満はあったのだろうが、それを断行するトップの力はすばらしいと思う。  民間のトップの回顧録から、それを自慢話と受け止めずに、自分は、素直に、役人ができていないことを反省したい。

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    投稿日: 2011.12.17
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    政治家とマスコミによってヒールに仕立てられた西川氏の回顧録。ここまで面白いとは思わなかった。不良債権処理、金融再編など内輪話がたくさん出てくるが、なかでも日本郵政での苦労は同情したくなる。小泉改革が間違いだと思っている人はこの本を読んだ方がいい。 彼の銀行員としての仕事に対する姿勢にも共感した。取引先をよく知り、勉強し、使命感を持って仕事をするのが銀行員としての喜びと彼は言う。そして何にも増して仕事のスピードが大事だと。色々なことを教えてくれる良書です。

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    投稿日: 2011.12.12
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    西川善文氏が1938年に生まれてから、 日本郵政の社長を退くまでの回顧録である。 西川氏の「気概」と「出会い」が印象的であった。 (以下、本文からの抜粋) ------------------------------------------------------------------------------------- 「バンカーとしての責務は、健全な経営をすることによって、お客様から預かったお金をきちんと運用し、内外の経済発展に寄与すると同時に、銀行で働く人々の待遇をできるだけ改善し、その士気を高めて競争力を上げていくことだと考えて、私はここまでやってきた。だから私利私欲などまったくないし、私心もない。」 「決して現状に甘んじてはいけない。現状維持は沈むことである。チャレンジして失敗すると今後の人事評価が下がるのではないか、と心配する人が多いと思うが、それはしないと約束する。私はむしろ、『不作為の罪』を問いたい」 「傷んだ企業の傷んだ事業と傷んだ資産を立て直すとは、雇用と事業をどこまで守るのかを痛みを持って決断することである。私たちは全能の神ではない。一人の人間としては、一人でも多くの従業員の雇用を守り、一円でも多い利益につながるような事業にしたいと願う。だが、その願いを聞いてもらえるほど世の中は寛容ではない。したがって血を流すことはあっても、何を最後の一線として守るかの決断を、神ではないただの人間の集団がしなければならない。」 -------------------------------------------------------------------------------------- 規制下の銀行業においても挑戦を鼓舞する気概、かつての上司を追放する苦渋の決断、郵政事業改革反対派への憤りなど、飾らない肉薄が印象的だった。 華やかな営業畑を歩んできたのではなく、不良債権処理や企業再生に関わってきた西川氏の見識は、現代の厳しい経済環境の中、地域金融機関が国内中小企業に対してどのような支援ができるのか、という面に置き換えても示唆に富むもののように思う。 困難な試練を乗り越えていく背後には、西川氏の人望があってこそ得られる優秀な上司との出会いと信頼関係、社外の人脈、そして家族の支えがあったように思われる。

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    投稿日: 2011.12.04
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    住友銀行頭取→日本郵政社長 となった西川氏の回顧録。 手に汗握るバトルロワイヤル。 ・・・に思えたのは、ターミネーター2のサウンドトラックをBGMにしながら読んでいたからかも。 「踊るポンポコリン」を聞きながら読んだら本書は喜劇に見えてくるかもしれません。 一人ひとりは真剣でも、全体としては喜劇に見えるというタイプの事件がそこかしこに見られます。 冒頭には「現在の日本は危機的状況だと言われるが、本書をお読みになれば、日本はずっと危機的状況だったことが分かる」ということが書かれています。 しかし、本書「だけ」を読む限りにおいて、どの事件も日本内部で生み出された問題を日本自ら解決して行っただけの話に読めてしまいます。 自然災害や外圧によって図らずも陥った危機から立ち直った、という話なら美談になるのかもしれませんが、本書からはそのような様子が伝わりません。 政治論ではなく回顧録なのでそこは突っ込むところではないのかもしれませんが。 *** 「回顧録」とはいえ、21世紀の銀行大再編以降の話は、僕自身が社会情勢に関心を強めるようになった高校以降と重なるため、遠い昔という感覚はありませんでした。 「ああ、あの時にはこんなことが起こっていたんだ」と、感慨深く思い出される事件もあります。 個々の事件は多くの人が(名前くらいは)知っているものでしょうが、これらがどのような因果関係で繋がっているのか、そしてどのような時代背景で起こったのかを理解するのにはとても有用な一冊だと思います。 *** 以下、一章ずつ感想を。 ■第一章 バンカー西川の誕生 読んでいて辛い章でした。 何が辛いって、「バンカーはこうあるべき」「ビジネスマンはこうあるべき」「それができないやつはダメだ」というお説教が多く、その対象者に自分にも該当するため。 気分転換の読書タイムにまで説教されるなんて・・・ これを読んで「俺もやるぞ!」と思える人はきっと優秀なビジネスマンになれるのでしょう。 僕は思えませんでした。 っていうか本書を通じてずっと西川氏のプライベートが語られないのですが、この人プライベートとかあったんですかね? 妻子も省みずに仕事に邁進したことが「不良債権と寝た男」という表現の由来なのだとしたら、おそらく現代の草食系男子の多くはこの人をロールモデルにはしないと思います。 はむはむ。 ■第二章 宿命の安宅産業 「日本を救うべく立ち上がった」という英雄譚として自ら語っていますが、 そもそもこの危機がなぜ発生したかって、安宅産業のごく一部の経営陣の決定によって超ハイリスクを負い、その「賭け」に負けたからです。 もはやこれは公器を使ったギャンブルですよ。 そんな一部の人間のギャンブル的投資(もはや投機)のせいで日本全体が危機に陥ってしまうのだとしたらそれは日本というシステムのリスク管理がまず問題にされるべきで、 バンカーとしての使命が云々という話は別次元の話に思えてしまいます。 もっと言うなら、そんな企業にまで多額の貸付をした住友銀行にも相応の責任はあるはずで、「立ち向かって解決した」ことが英雄譚となることに一種の違和感も残ります。 自ら招いた危機に自ら立ち向かって自ら解決する、これぞマッチポンプ。 続く章でも(そして現在まで)似たような話がずっと続きますが、オリンパスに至るまで日本のガバナンスの機能不全は伝統的なものだったのだということがわかります。 ■第三章 磯田一郎の時代 第二章と同様に破綻企業の支援と再生の話。 第二章のデジャビュのような話ですが、前章とは異なり -問題の中核が住友銀行内部、それもトップにあること、 -暴力団という反社会的勢力が絡んでいること -既に経済全体が縮退期にある時の話であること という変化はあります。絶望感万歳。 が、総じて「銀行自ら招いた危機を自ら救った」話という点は同じです。 もっとも、会社の危機を救った著者の手腕には驚嘆せずにはいられません。 本書はわずか300ページですが、書こうと思えばこの100倍は軽く書けると思うんですよね。 たとえば前章では、「ゴルフ場の上空をまたいでいた国鉄の送電線が邪魔だったので、ゴルフ場再建のために鉄塔を別の場所に移動してもらった」とわずか2行で書いてあったりするのですが、 こんなとんでもない要求を通すまでにはそれこそ本1冊書けるくらいの交渉があったはず。 そういったことは全て省略されて書かれているのですから恐ろしい話です。 ■第四章 不良債権と寝た男 いよいよ不良債権問題が顕在化してくる時期の話。 僕が物心ついた時にはテレビでも新聞でも「住専」の単語が躍っていたのですが、今から思い返すと中々思う所も出てきます。 当時は「公的資金は”公敵私金”だ」と言って世間から凄まじい批判を喰らっていましたが、しかし実際には公的資金注入以外の選択肢なんてなかったんですよね。 小学生当時、住専問題は理解しようと思ってもなかなか理解できなかったのですが、何のことはない、周囲の大人もわかっていなかったんだと思わせます。 公的資金=税金を金融機関に「差し出す(譲渡する)」ことだ、と勘違いしていた人はかなりの割合で存在しました。僕もそう教えられましたから。 更に大変興味深いのは、1995年に初めて銀行(住友銀行)の赤字決算が発表された、という点。 しかも発表予定日が偶然にも阪神淡路大震災に重なっており、急遽発表を延期したということ、 更に赤字発表によって投資家は銀行株を買い始めた(いわゆる「悪材料出尽くし」感の拡大)というのも非常に興味深い。 それまでは不良債権について銀行が自己査定できず(大蔵省が行っていた)金融ビッグバンによってやっと可能になった、というのも驚愕です。 1996年の金融ビッグバンまで日本の金融機関は大蔵省の出先機関でしかなかったということがよくわかります。 三井住友銀行に対するGoldman Sachsからの融資の経緯も含め、とても「歴史の勉強」になった章。 ■第五章 トップダウンとスピード感 UFJ争奪戦から日本郵政社長就任に至るまでの話。 ちょうど僕の大学学部時代の在籍期間と重なり、サークル活動の一環として時事問題には関心が高かったため、ほとんどは「おさらい」のような章でした。 しかしまぁ、「東京三菱銀行がUFJに増資を行ったやり方はコーポレートガバナンス的に大いに問題がある」とした著者の指摘は大いに傾聴すべきだとは思います。負け惜しみも含まれているとはいえ。 やはりここでもガバナンス不良の一端が垣間見えます。 ■第六章 日本郵政社長の苦闘 ■第七章 裏切りの郵政民営化 この二章が、郵政民営化で奮闘→民主党にクビにされるまでの経緯。 郵政とそれを取り巻く政治の惨憺たる状況が描かれており、呆れる他はありません。 これまでの「企業のガバナンス」が問題になってきた事件と異なり、これは「ガバメント(政府)」の恥部を晒した章。(尚、問題は2007年から続いており、自民党も大いに責任はあります) 昨年7月にはゆうパックが前代未聞の数十万件という大規模遅配事件を起こしましたが、これも政局の混乱が招いた悲劇だったことがわかります。(西川氏はこの時すでにクビになった後) 「かんぽの宿」事件に際しては、簿価126億円だった施設を、オリックス不動産に109億円で売却した点について、「土地と建造物に2,400億円がかかっていたのに、109億円で売却するとは、不正入札の疑いがある」として当時の鳩山邦夫大臣が糾弾。なんだそれ。 さすが「アルカイダの友人の友人」、鳩山。こんなところで地味にテロ。 本書に書かれているのは西川氏の視点のものであり、西川氏に有利な表現で進められていることも大いに勘案すべきでしょうが、 しかし公的文書で裏が取れる事件だけ見ても事の波乱っぷりはわかります。 万人に勧められる本ではありませんが、金融の歴史and/or郵政問題に関心があるのなら読んで損はない一冊だと思います。

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    投稿日: 2011.12.04
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    2011/11/29 読了 三井住友銀行元頭取・初代日本郵政代表執行役社長の西川善文の回顧録である。 構成としては、 ・第一章 バンカー西川の誕生 ・第二章 宿命の安宅産業 ・第三章 磯田一郎の時代 ・第四章 不良債権と寝た男 ・第五章 トップダウンとスピード感 ・第六章 日本郵政社長の苦闘 ・第七章 裏切りの郵政民営化 となっている。職務の話がほとんどであり、個人的なことはあまり書かれていない。 郵政の話は自己弁護が目立つものの、テーマが良く絞られていて構成が良くまとまっており読みやすい。 人物像としてはカミソリのような印象であるが、 ひたすら矢面に立ち、短気ではあるが部下思いであることが伝わってきた。 磯田会長の解任を部長級全員の決議を取る場面など、銀行員としてのエクスキューズを最大限にしながらも(充分な根回し)大きな決断をする流れがなまなましく書かれており、銀行員という制限がありながらも矢面に立つリスクをとり続けたのだと強い印象を受けた。 しかし、仕事上はそのような立場であっても、磯田会長の墓参りをするなど人間味も感じられた。 バブル期~バブル崩壊の激動の時代を生きた人間として、負の仕事の気苦労というものも伝わってきた。 ハードな交渉や裏切りについても書かれており、ひたすら矢面に立ってきたことが綴られている。 前のめりで責任感がある姿勢は、とても身の引き締まる思いだった。 読み応えがある本。

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    投稿日: 2011.11.30
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    元 三井住友銀行頭取・前日本郵政社長の回顧録。西川氏のバンカー人生について自ら記されている。 本書は主に①本店調査部時代の不良債権先との悪戦苦闘②頭取時代のトップダウンとそのスピード感の重要性③郵政社長時代の郵政民営化における政治との戦いの3項目に分けられる。 ①本店調査部時代。序盤は企業の仕振りについて。決算書から時系列の業績推移・財務内容・経営効率についてチェックした上で、企業へ直接乗り込んで経理部長と膝を割って話し合う重要性。最も重要なのは、問題点を暴かれたときの経営者の対応。中小企業は経営者の実力がそのまま企業に影響することから、経営者が信頼出来ない会社の財務内容がいいはずもなく、問題を直視出来ない・指摘された点について聞き入れる姿勢がない経営者も同じ。又、財務内容がいいからといって守りに徹する経営も駄目。逆に内容が悪くても現状把握と経営効率や将来の新規市場に対した経営努力に優れた経営者がいる会社は生き残るということ。 中盤は、M&Aや「安宅産業」・「イトマン」の破綻処理について。著者の苦労話であるも壮大すぎて、一応同じ職業とは到底思えないほどの壮絶な戦いが記されている。要約すれば、銀行融資について、その債権額というのは中小企業と大企業とではもちろん違うし、その使い道も違う。例えば大手商社への融資となれば、その規模は何千億規模のものであり、多くの関連企業が存在する。使い道も外国資源の輸入であったり為替リスクや流動性リスクが内在するものとなってくる。従って、世界経済と日本経済の動きに連動するものとなり、仮に貸付けた企業が倒産すれば世界から日本は信頼を失うこととなり、関連する企業の連鎖倒産だけでなく、日本経済全体の信頼を失うこととなる。そこには雇用も存在することから、大手企業1社を潰すことで計り知れない影響が出る。これをいかに慎重かつ大胆に処理していくかが、記されている。壊れたものを繋ぎ合わせるには莫大な時間と労力が必要であり、そんな仕事は面白くない。ただ、融資金というのは銀行の資産。取引先の劣化は資産の劣化に等しいわけで本来、中小企業においても融資実行直後から期中管理をするべきで、どこに融資金が使われるかを注視し、前向きな資金として貸す喜びと共に、常時取引先と確認し合う行為がいかに大切かが思い知らされた。 ②頭取時代 著者は8年間トップを務め、その間に三井住友銀行が誕生する。経営者としてトップダウンとスピード感を重視し、過去のしがらみを超越し、経営効率を主眼においた経営実践について示されている。又、このころに住専問題等が表面化し、不良債権問題に追わ続けることから著者は「不良債権と寝た男」と呼ばれることとなる。 ③郵政社長時代 有名な小泉内閣の「郵政解散」により初代社長に就任した著者。 新聞やテレビ等で報道されていた表面的な内容とは異なる部分が見えてくる。著者が重視したのは利益体質の構築に変わりはないのだが、郵便局のネットワークの運用において、これまで以上に利便性を重視してきたことがわかる。例えば、郵便局から銀行への振込はこれまで不可能であったが、全銀協との交渉をまとめ、これを可能にした。コンビニポスト・保険・住宅ローンの取扱い。経営効率と利便性を重視した経営を実践していった。 しかし、最後は「簡保の宿」問題にて当時のクソ総務大臣により糾弾され、民主党政権による民営化の凍結。クソ政治家のビジネス論を無視したパフォーマンスにより頓挫する。著者は皮肉たっぷりに「自分の政治音痴」と表現している。 総括。本書を読んでいるとスピードこそが最も重要であり、スピードに重点置いて身の回りを検証することで無駄が見えてくる。本書の中に「青信号。ゆっくり渡れば赤になる」という言葉が出てくるが、その一言に全てが集約されている気がする。銀行業務はさておき、、社会人として本書は非常に参考になる本と思う。

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    投稿日: 2011.11.28
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    SMBCの元トップが語る銀行の内実。不良債権処理と郵政民営化に日々奔走する姿、強烈なリーダーシップの裏にある思いが書かれています。こういう経営者のもとで働きたい。SMBCが好きになりました。

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    投稿日: 2011.11.27
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    三井住友銀行元頭取である西川善文氏の自叙伝。銀行の環境が大きく変化する中で、不良債権処理、合併、クーデター等を主導するとともに郵政改革をリードした人物。当時のやりとりや本人の決断の背景等が克明に記述されている。銀行という規制された枠組みの中で、多くの変革を実現した力量は感服する。改めてメガ銀行の頭取の中で、なぜ彼が知名度が突出して高かった理由が判った気がする。銀行に勤務する中で、自らを奮い立たせるために役立つ著書である。

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    投稿日: 2011.11.25
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    「青信号、ゆっくり渡れば赤になる」 不作為の罪 リーダーシップとは、直面する難題から逃げないことである。 リーダーが逃げないから部下も逃げないし、前のめりで戦う

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    投稿日: 2011.11.25
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    はじめにで「仕事について書き残すことは仲間の恥を書くことになる」と書いていたが、読んでみると、まさに現場で起きたことがリアルに想像できるほどの臨場感があった。確かにその現場にかかわった人にとっては、ある意味「恥」の部分も書かれているだろうと思う。しかしその分だけ読んでいて引き込まれる。スピードと決断する勇気の大切さを何度も説いている。 頭取になるほどの人だから、エリート街道を一直線で、本部で戦略でも練っている人かと思っていたが、ニュースで報道されたイトマンやダイエーの不良債権処理の最前線で当事者と時に対峙、共闘してきた人だったのかと驚いた。これを読むと小泉元首相が日本郵政社長に指名したのも納得だ。 読んでいて漠然と感じたことは、3点 ・銀行員は企業のトップと直接重要な話を聞くんだなぁ。 ・銀行は経済を支える柱であり血液なんだと言う事。 ・優秀な人は年末年始もなく急に呼び出されて重要な案件にかかわって働いているんだなぁ。 横浜市の図書館では150件以上の予約だったが、母校の図書館では予約は1件だけ。ありがたい反面、「大学生もっと本を読んで勉強しろ」と思ってしまった。

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    投稿日: 2011.11.21
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    過去に日本郵政公社社長に就任する際に出版した新書を読んでいたので、個人的には郵政絡みの後半が新鮮でした。本書を通して西川さんは、反骨の苦労人だったと言うことを主張したかったのかな。住友も郵政も有終の美を飾るような終わりかたではなかったが、西川さんらしいということでしょうか。実録本としては、かなりぶっちゃけていると思います。

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    投稿日: 2011.11.21
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    ご存じ西川元頭取の回顧録。 僕が入行する前の人だからどちらかというと日本郵政のイメージ、そして叩かれまくってた人というイメージだった。 この本は決して銀行の明るい面にスポットライトを当てたものではない。 むしろ黒い暗い面が多い。 しかしそのような問題に1人の人間が向き合ったときに何ができるのか、何を基準に判断をするのかを教えてもらえる。 時系列がぐちゃぐちゃだったりかなり感情的に書かれている部分があったりするがそれだけ筆者の思いが強いのだろう。人間臭くていい。 圧巻はあとがきだな。ここに全てが凝縮されてるな。ここだけでもこの人の静かな覚悟と決意がよくわかって響くよ。 俺も自分の言葉でこれだけのことを語れる人間になりたい。日々勉強と努力だな。

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    投稿日: 2011.11.19
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    バブル崩壊から現在に至るまで、銀行が非難され叩かれる場面は散々見てきた。そして僕自身も銀行にはかなり批判的な目でしか見てこなかった。 でもこの本を読む前から薄々勘付いていたし、この本でも感じたのは、日本の銀行の多くは所詮、日銀や財務省の意向から外れて行動することなんてできないということ。 護送船団方式で守られてきたことを非難されたけど、裏を返せば銀行には何の決定権もなかったんじゃないのか。昔は店舗の出店にもいちいち大蔵省の許可が要ったそうだし。 住専を作ったのも大蔵省、銀行に出資を求めてきたのも大蔵省、顧客を紹介させたのも大蔵省、でも破綻して中坊さんに責められ悪役とされる銀行・・・。 今も銀行の貸し渋りが取り上げられるけど、それも結局、財務省、日銀の厳しい目があるからじゃないのかな。 銀行の自由度が上がれば、経済はもっと発展するはず。

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    投稿日: 2011.11.19
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     自分はもう銀行員ではありませんが、銀行員時代から興味があった方の自伝。  著者も書いておられるように、マスコミなどでは悪役イメージで伝えられることが多かったですが、バンカー人生の大半を「破綻処理と再建」という泥臭いに分野に費やし、従来の枠にとらわれない柔軟な発想と実行力で解決してこられた実績には脱帽です。  若干、弁明的な内容もありますが、時に独善的に映り非難されても、信念を持って一つの決断を繰り返してこられたことが伝わってくる本です。

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    投稿日: 2011.11.17
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    三井住友銀行元頭取の自伝。民営郵政の社長としても有名で、小泉政権下で持ち上げられ、鳩山元総務大臣から梯子を外され、叩かれながら辞任したことで有名。またさくら銀行との合併、不良債権処理等もやった。 具体的な固有名詞(社内はもちろん、合併相手やUFJ争奪戦、政治関係)を出しながらの記述は迫力がある。彼の一方的な主張ではあるが、貴重な記録だと思う。特に合併の部分は、綺麗事が立ちすぎている感があるが、現在メガ3行のうち三井住友銀行が一番合併がうまくいっているのはこの合併時の岡田さくら頭取と著者のやり取りを読むとわかる気がする。 一方で、30代から自らがかなり高度な仕事やっていたかのような記述、基本は自分は正しいという主張が目立つが、嫌みはない。 結構な厚さの本ではあるが、あっという間に読めた。

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    投稿日: 2011.11.14
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    【きっかけ】 店頭でパラパラめくってみたら続きを読みたくなったので。 【感想】 【特に印象に残ったフレーズ】

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    投稿日: 2011.11.14
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    安宅・リクルートの不良債権問題、UFJ争奪・郵政と、激動期に携わり住友銀行に身を捧げたバンカーのお話。何事も最後は人だという事を再確認させられた一冊。

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    投稿日: 2011.11.13
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    個人的に好きな銀行トップだった.顔の見える経営者という印象.この人のほかに回顧録を読みたいと思う銀行トップは最近いない.

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    投稿日: 2011.11.13
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    さくら銀行との合併会見のとき「さくら銀行を救済するのはなぜ」という質問に、西川氏が「救済ではない!さくら銀行に失礼だ」と声を荒げていたシーンを鮮明に覚えている。筋を通す気骨の人だと感心した。           分かりやすい文章で書かれており、興味深く読むことができた。ただ、銀行のことを知らないからかもしれないが、日本郵政の社長を引き受けた背景が、いま一つよく理解できなかった。

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    投稿日: 2011.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元三井住友銀行頭取の西川善文氏の回顧録。 幼少期から住友銀行入行、安宅事件、イトマン事件、UFJ問題、日本郵政に至るまでの変遷を語っている。日本の金融が大きく転換期を迎え、その激動の時代を生き抜いてこられた西川氏。全体的に史実が多く、西川氏自身の考え方や価値観に関する記述が少なかったことは残念だが、激動の金融大変革時代を学習するには十分な図書だと思う。

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    投稿日: 2011.11.12
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    「破たん処理にも再建にも当然ながら痛みを伴う。痛んだ企業の痛んだ事業と痛んだ資産を建て直すとは、雇用と事業をどこまで守るべきなのかを痛みを持って決断することである。血を流すことはあっても、何を最後の一線として守るかの決断を、神ではないただの人間の集団がしなければならない。 本書を読んでくださった皆さんが、私たちが合理性と現実の間で悶々としながら決断を繰り返してきたことを、感じ取ってもらえたならば幸いだ。」 少し引用が長くなったが、それほどにこの本は面白い。その面白さは安宅産業とか郵政改革とかの個別事案よりも、決断を下す重い責任に耐えてきた西川さんの姿勢にあるのだと思う。平和相銀事件について知りたければ、例えば田中森一著『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』とかの方が詳しい。 そしてこの本のタイトルにもなった「ラストバンカー」。この言葉は結構浸透しているけれども、読みながらずっと違和感があった。引退した西川さんがラストということは、今の銀行界にはバンカーと呼べる人材はいないということか?西川さんは「平時ではない時代の最後のバンカー」と説明しているが、まぁ確かに、これほどに重い決断に耐え続けた人はそうはいない。 功成り名遂げた人は自伝を残し、後代の人々を励ます責務がある。それも日経新聞の私の履歴書ではなく、自分の言葉で一冊の本にしてくれた西川さんに感謝。

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    投稿日: 2011.11.12
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    【2011.11.11読了】 三井住友銀行頭取、日本郵政社長を歴任したラストバンカー西川善文氏の回顧録。 日本郵政社長に西川氏を抜擢した小泉元首相の人事は絶妙この上なく、経歴を知れば知るほどこの方しかいなかったんだと思わされる。

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    投稿日: 2011.11.11
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    自分が日本に失望した理由の一つが、日本郵政の社長であった西川氏を国が辞任をさせたことだ。 国のために身を粉にして働いてきた人の背中を斬るような真似をする国を誰が信頼するのだろう。 寄生虫のような俗物がうまく世渡りをして大臣になっている一方で、 本当に国のために頑張った人が国賊扱いされて去っていく。 本の内容自体はとても面白かった。 そして最初の一言に勇気づけられた。 「東日本大震災と福島原発事故によって、現代は未曾有の危機の時代だと言われることが多い。しかし、(中略)実は日本はずっと危機の時代にいたのだ。(中略)にもかかわらず、私たち日本人は打ち続く危機を次々に克服して、若い世代に未来を託そうと懸命に努力してきた。現下の危機もきっと克服できる」 --- わかったのは、会社はやはり最後は人だということだ(P49) 人間として、あるいはバンカーとしての磯田さんは素晴らしいと思う。しかし、長女の存在が磯田さんの判断を決定的に狂わせた。(P121) 経営は、失敗を全体として一定範囲内(経営として許容出来る範囲内)に納める技術とも言える。完ぺき主義、満点主義からは何も生み出せない。(P188) リーダーシップとは直面する難題から逃げないことである。(P301)

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    投稿日: 2011.11.02