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拙者は食えん!―サムライ洋食事始―
拙者は食えん!―サムライ洋食事始―
熊田忠雄/新潮社
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総合評価

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    卒論のテーマに選ぶほど、幕末期の外国人と日本人の接触に関心があった。価値観や文化の違いによる衝突が面白いと同時に、瞬時に情報を確認できる現代でもそれが続いているのが不思議でたまらなくなる。 本書のテーマである「食文化の違い」も昔から大変気になっていた。幕末期外国へと渡ったサムライ達は食事面で苦労していたのか?そもそも最大の難関と思われる肉文化はクリアできたのか? 「異域の旅行の難儀は筆にも尽くしがたき事どもなり」 結論、答えは全部ここに書いてあった。何ならタイトルにも書いてあるけど、大半がしっかりつまずいている笑 安土桃山時代から幕末にかけて日本人と西洋料理の接触遍歴を追う。といっても本書のメインディッシュは幕末なので、日米和親条約調印前夜の晩餐会をはじめ欧米に派遣された使節団や留学生グループと、かなりのページが割かれている。航行した家臣らの日記から多く引用しているため、リアルな食レポをうかがえるのも注目ポイントだ。 大いに共感できる食のカルチャーショックもそうだけど、日記に書かれたお品書きから何の料理かを想像するという楽しみもできた。 日本側が聞き取った単語を声に出してみるのも、当時の音を再現している気になれて発見も多い。(結構面白い遊びになります笑) 例えば「メール」(ミルクのこと)一つとっても、「”k”は無声音になるのか…。異国人(ここでは日本人)相手に丁寧に発音する暇なんてなかったのかな」など想像力が大きく掻き立てられた。 著者曰く、彼らの大半が現地の料理に馴染めなかったのには下記理由があるという。 ①獣肉など未知の食材に対する不安・警戒感 ②におい ③調理方法・味付け である。 後期の使節団は見聞が広まっていたこともあり早々に慣れていったらしいが、初期は日本の食材や調味料を航海日数分持ち込もうとしたんだとか。確かに野菜や米・生魚と、淡白な和食への願望が筆伝いに感じ取れるし、それがまた痛いほど共感できる。。 ③の味付けで言うと、「塩気が少ない」の感想が意外だった。今まで行った(数少ない)欧米の国で出された料理は、どれも塩の山に浸したかのように塩辛かった記憶しかない。「時代を経て味付けが大幅に変わったのかな?」と、またまたスケールのデカい想像をする。 ※ ちなみに果物・シャンパン・アイスクリームは大丈夫だったらしい。エネルギー摂取が充足でなかったので、糖分による満足度が半端なかった。 「卓子(テーブル)上に塩・醤・酢・芥(からし)・胡椒等五六種出すといえども、皆我国の味に非ず」 こうして文字に起こされると(普段感情を露わにしない)彼らの本音も浮き彫りになったみたいで、今まで見えなかったものが見えた気になる。人間だから当たり前なんだけど、武士でも嫌なものは嫌だったんだなーって。 読むごとに自分の関心をグッと掴んできて離さない。新年早々なかなかの手応えであった!(この文脈だと手応えを感じるのは本の方だけど。苦笑)

    48
    投稿日: 2024.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    酒に酔ってペリーに抱きついたり、洋食に戸惑う侍たちの様子が純粋に面白かった。 当時は西洋諸国が日本に高圧的な態度をとっていたと勝手に思い込んでいたが、多額の負担で「おもてなし」をしていたことにイメージが改められた。 福沢諭吉を始めとした渡航日記から、どういう思いで幕末の歴史が刻まれていったかが目に浮かんでくる。 幕府が西洋諸国に対して弱腰な外交を続けた結果、倒幕・尊王攘夷の思想が強まっていくが、確かにこの体験をしたら弱腰外交にならざるを得ないかもしれない。 読み物として純粋に面白いし、当時の様子がより鮮明に頭に浮かぶようになる良書でした。

    2
    投稿日: 2020.01.08
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    幕末にアメリカ、ヨーロッパ、ロシアへの派遣団の旅中と滞在先で何を食べたか、どう感じたかを文献を元にまとめた本。シャンパンと果物は好きだったけど、獣肉の匂いと脂やバターや味が薄いのが苦手だったみたい。

    2
    投稿日: 2018.10.16
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    まずタイトルがいい!そして笑いながら読める中身も良い。侍がアイスクリームに舌鼓をうつ。素敵な場面だ。味の評価も極めて明解。「味殊によし」「食ふに堪えず」。最近のやたらと長く解説するグルメレポーターは参考にすべし!

    2
    投稿日: 2018.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほかの国では食物は十分にあります。ところがここには美味しいものは何もないのです。いくら食べたいと思っても肉体を満足させるものは全然ありません。ここに住んでいる人々は決して鳥を殺して食べたりせず、常食は野菜と米で、小麦も、魚も、リンゴも、その他の果物も、ここでは全て贅沢品になっています。 ��「ザビエルの見た日本」ピーター・ミルワード(著)/松本たま(訳) あくまでも粗食を貫く私達の祖先のソウルが、そこには描かれているような気がします。 キリシタン弾圧と鎖国に至った理由は、キリスト教が日本を席巻することを恐れたからではなく、宣教師達を始めとする西洋人達の飽くなき「肉好き」に恐怖を感じたからかも… ※↑は、あくまでも私の私見です とは言っても公平を期すために… 近江の牛や薩摩の豚が今でも一大ブランドになっているのは、その当時からそれらの食肉が流通しているからかもしれません。 それに… 「鹿は害獣なだけで肉も食えん…」と言う方がいらっしゃるのであれば、鹿や猪肉が密かに薬と称されて珍重されていた時代を振り返ってみるのも、貴方御自身を成人病から守るためにも効果的ではないかと思ったりもしますデス。 … 閑話休題 本書は、饗宴の献立やその感想を淡々と記すだけでしたが、何故かそれが非常に小気味良く感じられました。 また「支倉常長がマイ箸を持ち歩いた最初の日本人かもしれない」とか、どうしてもバター臭い料理に馴染めずに鰹節で凌いだエピソードなども随所にあり楽しめます。 ただ欲を言えば、慣れない洋食やテーブルマナーに悪戦苦闘した模様や珍事をもっと知りたかったのですが、まぁ元々見栄っ張りな私達なので、そういった体験を日記に残す人はそう多くなかったのでしょうね

    0
    投稿日: 2017.06.19
  • やっぱり慣れ

    幕末期、さまざまな事情で欧米に渡航した日本人の食べ物体験。 今からは想像もつかないほど当時の日本食と洋食はかけ離れていたはずで、拒否反応の強い人もたしかにいたようですが、意外と適応力のある人が多いなという印象です。 もちろん和食の食材を手に入れるのさえ大変だったでしょうから、背に腹はかえられない。空腹になったらあるものを食べるしかなく、「なんとなく慣れてしまうものだ」というような文章を残している人の言葉が納得できます。 海外の都市にしょうゆが売られていたなどの意外な話も興味深い。

    0
    投稿日: 2016.06.28
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    面白かった! 洋食が日本に入ってきて「日本風」に受け入れられていく流れを書いているのかな~と思ったけど、日本人が初めて洋食と出会った時の話だった。掛値なく。 やっぱり油気と塩味不足…味付けと、肉っていう未知の食材が問題なんだな~。そして果物に救いを求める、と。 出汁なんかの海由来の味付けの多さに苦手を感じ、魚やら玉子やらの生食が受け付けず、果物を買おうとしても高くて困るっていう、日本食が合わない外国人とおんなじような反応でちょっと感慨深い。 現代の日本人はほんとなーんでも受け入れちゃってんだなあ…。まあ私もその一人ですが。未知の料理とか聞くとちょっと食べてみたくなっちゃうしな。そういうとこプラスもあれどマイナスでもあるかもなあと、ちょっと思いました。もうちょっと保守的になってもいいのかもしれん。……いや、でも「やっぱ米だな!」って思うし、全部変わっちゃったわけでもないか。

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    投稿日: 2015.09.18
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    初めての洋食が受け付けないのは脂っぽさと塩分の少なさかと予想してたんだがバターがダメらしい。青木梅蔵の魂の叫びが迫力ある。醤油最強。斉昭公が毎年楽し みにしていた御歳暮の牛肉を、彦根藩が直弼の代になって廃止したのが桜田門外の変の遠因になったと本書でも紹介されているが、本能寺の変は信長が鮒寿司を disったからという説もあるように、真偽はともかく、食は交流の架け橋になると同時に確執にもなりうる重大なものだと多くの人が考えるということだと思う。渡 航日記の中には、洋食に慣れる慣れないが志の問題みたいになってて面白い。

    2
    投稿日: 2014.09.19
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    この本の主人公は使節団や留学生として海外渡航したサムライたち。彼らは渡航のさい、西洋料理と出会ったが・・・。あの福沢諭吉は、サメを天ぷら料理しようとしてボヤ騒ぎ起こしてたり、、長州ファイブはレストランでぼったくられてたりの珍道中。いままで質素な食事をしていた日本人に立ちふさがる「洋食」という大きな壁!かれらはどう立ち向かうのか・・・?!

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    投稿日: 2013.05.24
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    皆さん、洋食は好きですかー??! 私は大好きです。伝統的な西洋料理も日本に馴染んだ洋風料理も大好きです。ハンバーグもピザもチーズフォンデュも美味しいですよね。外食産業が盛んな日本では世界各国の様々な料理を食べる事が出来ます。それだけでこの時代のこの国に生まれて良かったと思います。 今では当たり前のようにバターを使い、肉を食べ、ビールを飲んでいる私達ですが、開国以前の日本人は何を食べていたのでしょうか。当時の一般的な武家の食卓は現代の和食よりずっと質素です。邸内の畑で採れた野菜、自家製の梅干しや沢庵、ご飯は玄米か麦を混ぜたもので、魚は毎日食べられるものではありませんでした。日本人が小柄だったのも頷けますね。明らかに栄養不足です。 そんな慎ましい食生活を送っていた武士達が、幕府や雄藩によって使節団や留学生として諸外国へと放り出されたのが約150年前。慣れぬ異国の食事への戸惑いと嘆きの愚痴が彼らの日記や手紙に残っています。それらを取り纏めたものがこの本です。「拙者は食えん!」と実際に言った者が居たのかどうかは分かりませんが、心中は苦悩に満ちていたようです。 とは言っても洋食がそれほど絶対に食べられないものって訳ではなかったみたいで。開国以前のエピソードですが、ペリー提督が開いた宴では水夫が運ぶ料理を次々と平らげ、ひとつひとつの料理の名を聞いてメモし、家人のためにと懐紙に包んで懐へとしまう有様(んなオミヤゲなんぞ食べたくないわい)だったそうです。しかし一晩の饗宴なら好奇心で楽しめても、連日毎食となるとやはり食べ慣れたものが良いと言うことですね。 航海中に異臭騒ぎで泣く泣く海へ捧げた味噌、異国の地で奇跡的に見つけて買い占めた醤油、はじめて食べたアイスクリームを絶賛し、フランス滞在中に図らずも舌が肥えてイギリスの食事に毒を吐く。慣れぬ西洋料理も長旅の内に徐々に馴染んでいったようです。ロシアでは完璧な日本風おもてなしを指揮する謎の人物も登場します。 他にも日本での肉食事情やカレーライスの歴史など豆知識も満載。食べるのが大好きなアナタにおすすめの一冊です。

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    投稿日: 2012.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幕末に海外に渡った使節団の洋食苦節紀行です(笑) 醤油が切れた時の嘆きようが・・^m^ あと使節団と留学組が外国で再会とかのエピソードもあって 会津の横山主税と山川大蔵が再会してるのにテンションUPしました(笑)

    5
    投稿日: 2012.05.29
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    まずはおまえら船乗って外国行くんだから、メシのことぐらいちょっとは考えろよ。 あと、洋食というものを全く知らない人間が一番食えないのがバター、ってのがちょっと意外。 それにしてもよく頑張った。サムライ、よく頑張った。バカみたいだけど。

    0
    投稿日: 2012.05.28
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    目次を見た時に使節団の事ばかり書いてあったので、ちょっと内容が固い本なのかな?と思ったけれど、そんな事は無かった。 当時の海外渡航者の初めて食べる洋食への感想や日本食の恋しさを、ひたすらに綴って解説している本でありました。これは面白い。 当時の使節団がどういうルートで海を渡ったか、どういう事をしたかという本は数あれど、「何を食べていたか」のみを書いた本は今まで無かったんじゃなかろうか。 使節団というと外交云々で何となく堅苦しく感じてしまうけど、食を通してみると身近に感じられて理解しやすい。 この本でちょっぴり使節団に興味を持った。

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    投稿日: 2011.12.14
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    開国前夜、初めて洋食を口にしたサムライたちの残した記録などまとめたもの カテゴリがちょっと違うか、彼らはかなり苦しんでいる。船酔いもあるだろうけど、匂いがきついとか油っこいとか。納豆がよくて肉がだめか!と思ったりもしたけれど、調理の仕方一つとっても全て洋風で、面食らったんだろうな。現在ですら『日本人に合わせてアレンジ』と工夫するくらいだし。 初めて通訳つとめた人にも興味あるな

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    投稿日: 2011.10.21
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    味の国粋主義者という表現が、すごくインパクトあって秀逸。 和食のみで、肉が禁止されていた昔の人には、バターたっぷりの肉なんて獣くさくて食べられなかったんだろうな。 特に日本人向けにアレンジされたものでもないから、当時と同じ調理方法だったら私も辟易しちゃうかも? 醤油と味噌の力、そして果物の力は大きいなー。

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    投稿日: 2011.10.15
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    当時の彼らはとても真剣で、そしてその努力があってこそ今の我々があるのだとわかっていても、読んでいて笑ってしまった。

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    投稿日: 2011.09.19
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    サムライ洋食事始~味の国粋主義者_初期日本人渡航者の洋食体験~鎖国まで_開国前夜の西洋料理~ペリー主催の饗宴_太平洋を渡った170名_ヨーロッパへ_遣仏使節団(池田使節団)_その後の使節団_各国派遣留学生_初期渡初期渡航者たちの味認識~1860年から8年間で欧米へ渡航した日本人は延べ400名超。想像以上に多様な食物を口にしていた。最初は忌避感や抵抗感を訴え,回を重ねる毎に洋食嫌悪の傾向は弱まり,洋食に慣れ親しむ期間が短縮される。初めは新たな食べ物に目を白黒させ,牛乳・バターや脂臭い調理法,塩気の乏しい味付けに閉口し,不満を抱く。中には最後まで異国の料理に違和感を捨てきれずに帰国した者もいたが,味の国粋主義者は一握りで,大半の者は長旅を続けて馴染んだ。国粋主義者の代表が遣米使節団の村瀬範正,変節者が池田使節団の青木梅蔵。岩松太郎などは評論家になっていて,パリよりマルセイユの方が旨いという。シャンパンや果物・氷菓を好んだのは誰もが同じで,エネルギー充足が十分でない時代に甘いものや炭酸入りは好まれたのだろう。福島1948年産で早大商卒,ニッポン放送勤務の著者は,よく文献にあたって分析して書いている

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    投稿日: 2011.09.09
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    読了。ちょんまげに腰刀、日本人を代表してメリケン・エゲレスに渡っていった武士(高級官僚)たちが洋行の船中からして 口にしていったものとは・・・。そして、上陸後テブルにつき目の前にサーブされた 始めて見、始めて口に入れた料理の数々・・・・・・・古文書を読み解き明かされた 武士の初物グルメ談義・・・・・・必読です!

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    投稿日: 2011.08.31
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    てっきり洋食文化が日本に流入してきた時の話かと思ったら、海外に向かう武士の方たちの逸話だったのですね。最初の洋食への抵抗感・拒絶感から次第に慣れ親しみ、好んでいく変化がすごい。でもやっぱり日本人は米と魚と醤油だよね~と思いつつ、後書き見てあ、違くなってきてる?とも。肉嫌いの自分としては、何となく安心した一冊でした。

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    投稿日: 2011.06.20
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    明治初頭、海を渡った日本人が異国の食べ物にどんな反応をしたのか?・・というのが本題。 咸臨丸で堂々アメリカに乗り込むとき、醤油・味噌はもちろんかなり多くの日本食を積み込み、甲板で煮炊きをしたとのこと。 外国人船員からは、「味噌」の臭いに苦情続出、さもありなん。 「衣服一代、家居二代、飲食三代」といわれるほどに食嗜好を変えるのは難しいとの本書の指摘もあるが、私は18歳までに食べたものの記憶がベースとなり、その人の食嗜好が出来上がると思っている。 彼ら先祖は、洋食を「塩が甘い、肉・ミルク・バター臭い」というが「口にあわない・・」というばかりで、どのようにまずいのか、美味しいのかの表現は少ない。 しかし、オレンジや果物は評価が高く、その説明も「・・のように」といった自分の経験の引き出しを探って似たような味に安心している。 沖縄に最初に出かけた時、私は味付けが「美味しいのか、苦手なのか」しばし考えてしまった経験がある。 欧米に出かけた彼らが一応に「美味」としたのは、「雪菓子(アイスクリーム)」だっだ。甘くて冷たいアイスクリームは、「王様でも食べられない・・」という歌を思い出し、冷凍庫のアイスを口に放り込みました。

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    投稿日: 2011.06.05
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    洋食を初めて食べた日本人たちの反応は非常に面白い。 江戸時代の日本人の食生活がよくわかり、とても面白い本です。 桜田門外の変が実は食べ物の恨みだった?!なんて説もおもしろかった。 おすすめです。

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    投稿日: 2011.06.03
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    候言葉で書かれた、西洋料理が愉快です。魚と野菜と米飯を割と質素に食べていたご先祖たちは、突然の開国で西洋料理なるものに遭遇し、海を渡った先で、国賓としていかに豪華な晩餐で歓迎されても、それは困惑するしかないわけで……。 徳利の口を開けると大きな音がして(シャンパン)小刀と熊手(フォーク)がテーブルに並び、獣の肉は臭く、香辛料に閉口し、バターまみれの米飯が食べられないといえば砂糖まみれにされ(オートミール感覚だったんでしょうかねえ)、煎じ薬のようなコーヒーを飲む。醤油もなければ味噌もない。飢え死にの危機まで感じてる。意外に口に合う者もいれば、まったく受け付けない者もいて……でも、ハンバーガーだろうが、ピザだろうが、エスニックだろうが、ジャパニーズ風にアレンジしたりして、すっかり馴染んでしまった私たちに繋がっているんですよね。不思議。 支倉常長がフランスに滞在していたとき、持参したMy箸で食事をしていた、という記述が残っているそうです。宇宙ステーションでお箸を使って宇宙食を食べる日本人宇宙飛行士の絵が思い出されて、きっと、遠い将来、見知らぬ星に飛び立つ日本人がいたら、彼らもお箸で御飯を食べてるんだろうな、って、やっぱり愉快でした。

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    投稿日: 2011.04.23