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ぼくと、ぼくらの夏
ぼくと、ぼくらの夏
樋口有介/文藝春秋
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総合評価

7件)
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    #読了 #樋口有介 樋口有介と言えば「ピース」。なかなかの衝撃で、それ以来ずっと気になる作家さん。デビュー作ということで手に取りました。1988年作で時代を感じるが、登場人物はそれぞれの個性と思えば、あまり古さは感じず読めました。とは言え高校生が普通にタバコやビールをかつ大人交えては、今はありえないか。 内容は、高校生の一夏、同級生の自殺に違和感を覚え真相を探し始める。亡くなった女生徒は目立たない方だったのに、誰も知らない顔が見え隠れしだし、ある事実が判明する。 ミステリ性は十分あるし、大人びてちょっと澄ました主人公を軸にした青春小説にもなっていて面白かった。やはりたまに読みたくなる作家さんです。残念ながらすでに鬼籍に入られていますが、また既刊本も読もうかと。

    23
    投稿日: 2025.09.21
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    ★5つは、この文春文庫版が出た頃に読んだ時の(たぶんの)評価。 今更読んでみた評価だと、おおまけにおまけして、★4つくらいかなぁー(^^ゞ そんな、樋口有介の『ぼくと、ぼくらの夏』。 いまさら読みたくなったのは、宮部みゆきの『ソロモンの偽証』を読んでいて主人公の担任である森内先生のキャラに、『ぼくと、ぼくらの夏』に出てきた担任の先生を思い出したから。 そんな村岡先生だけど、まぁなんと言うかw 宮部みゆきの小説に出てくる担任の先生だと森内先生になるけど、樋口有介だと村岡先生のキャラになる…、みたいな?(^_^;) ということで、この本の感想にいく(爆) ウィキペディアを見ると樋口有介は16歳で作家を目指し、文學界新人賞に毎回応募し続けたものの芽が出なくて。秩父の廃村にこもって5年目の1988年に『ぼくと、ぼくらの夏』が第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞。作家デビューとある。 樋口有介というと、洒脱さを装うことで「自分なんて信じてるわけないじゃんw」と常に照れてる主人公が出てくる、軽いハードボイルドタッチのミステリーというイメージがあるが、それはデビュー作のこれも全く一緒。 というか、自分が最初に読んだ樋口有介の小説はこれだし、これでファンになったので(^^ゞ この『ぼくと、ぼくらの夏』こそ、The 樋口有介みたいに思ってきたけど、今読んでみると、うーん…、まだ、樋口有介にはなってないかなぁー、って感じw ていうのは、ギャグになっちゃてるんだよね。 ジョークじゃなくて。 微笑ましくて面白いのは面白いんだけど、樋口有介特有の“照れ”からくる洒脱さがない。 ただ、それを補って余りあるのがヒロイン酒井麻子と主人公の親父さんのキャラw この2人と主人公の掛け合いがすごくイイのだ。 あと、そう、まだ、樋口有介にはなってないと書いておいてなんだけど、犯人の隠し方…、というより、ストーリー上の犯人のポジションって言ったらいいのかな? それはデビュー作からなんだなぁーと感じた。

    7
    投稿日: 2025.06.16
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    長いこと読みたいと思っていた本。文庫版を図書館で見つけたので読みました。単行本は昭和63年に出版されているのでかなり昔のものなので、ツール的なものは古いのかもしれませんが感性はみずみずしいと思いました。たんたんとして冷めた感じだけれど周りへの気遣いがすごくある主人公が甲斐甲斐しくお父さんのお世話をするさまやそれぞれの事情で生きている周りの人達。その時代を思い出しながら読みました。夏にふさわしい1冊。でも令和の夏は輪をかけて暑いです。

    2
    投稿日: 2024.08.13
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    作者である樋口有介氏のデビュー作。或る事件をきっかけとして出会った高校生カップルが、事件の謎を探る過程で互いの仲を深めていく青春ミステリー小説。主人公である高校生男子の一人称による語りで物語が進行するが、主人公と登場人物の会話でストーリーが進む場面も多く、ラノベ風味の仕上がり。評者がこれを初めて読んだのは1996年ごろ。評者は何度も爆笑しながら読み、作者の名前は忘れられぬものとなった。その後、本作は評者にとって何度も読み返すほどのお気に入りとなって今日に至るが、昨年、氏が逝去されたと報じられた。残念に思う。

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    投稿日: 2022.04.07
  • 爽やか

    簡単な文章でサクサク読めましたが、内容がつまらない訳ではなかったです。キャラクターの良さが印象に残りました。とにかく、麻子がかわいかったです。あと親父もかわいかったです。未成年の飲酒や喫煙がバンバンでてきて驚きますが、それもまた時代を感じて面白かったです。会話が楽しい青春ミステリーです。著者の他の本も読もうと思います。

    0
    投稿日: 2018.05.17
  • ぼくと、ぼくら、という響きがいいです。

    心をくすぐってくるタイトルで、しかも夏。景色が網膜に浮かび、蝉の啼く声が鼓膜を震わせているかのようです。 青春時代の夏とくれば、気温に比例して恋心が汗の滴のように滲み出てきます。この滲み出る描写が、実に上手い。青春時代の半分大人的な時期に誰もが経験するもどかしさみたいなものが、行中行間から放散しています。 推理というより青春小説の色合いが濃いと思います。 ああ、もう一度あの頃の夏に戻りたい、という気分になることでしょう。

    1
    投稿日: 2014.07.08
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    セリフの妙。テンポ良すぎて登場人物捕捉できず、何回か見返した。いきなりヒロインにさんづけしたりして、あれっと思って見返した。初出1991年。ちょっとだけ進んでいる都会の高校生。当時の雰囲気を堪能できる。ミステリーとしては軽いが、やはりセリフの妙。楽しめた。

    0
    投稿日: 2013.02.02