
総合評価
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powered by ブクログいやしかしこんなにも難解なことを常日頃から考えている人たちがいるというのが驚きではある。ロボットを作るにももうちっとシンプルに、例えば部屋の掃除とか、ゴミを拾うとか、食器を洗うとか、そういうのじゃダメか。こんな小難しいこと宣うロボットが家にいたら泣くってば。 ていうかけんいちがフランス人を殺した理由もよく分からんし、なんなら全体的に何言ってるか分からんくらいだけど、ロボット作りに心理学者とか巻き込んだらダメってことは分かったよ。
0投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ロボット工学と哲学、AIの自我の発達を主軸としたSFミステリ。 天才科学者にして人形のような美女、フランシーヌ・オハラが初恋をこじらせた挙げ句、同じ名を授けられた我が子もその初恋を引き継ぎ、その子の父親である真鍋があの手この手でフランシーヌの気を引こうとする。 だが、結局は主人公である尾形祐輔と心理学者である一ノ瀬玲奈と、二人の間で自我を発達させたロボット・ケンイチを凌ぐことは出来なかった。 他者を人形のように捉えていた本来のフランシーヌが、十四歳の頃にたった一度だけチェスをしてキスを交わした少年にこだわりまくっていたのが、そもそもの原因。 めっちゃくちゃ面倒臭い上にとんでもなく執念深いので、フランシーヌは自分が思うほど人間性が欠けていたわけでもなく、共感性が乏しかったわけでもない。 つくづく、フランシーヌは面倒臭い女だった。 そもそも、「人工知能の人間性を計る」という大会に出たフランシーヌ人形に娘フランシーヌが隠れていると解ったのであれば、フランシーヌ人形の優勝が取り消されるはずだ。 ロボットの中に人間がいたとあっては、大会の趣旨が根幹から台無しにされているからだ。ぐだぐだと哲学を議論し合う前に、大会の主催者に連絡を取るべきではないだろうか。 真鍋の行動理念もさっぱり解らない。尾形を誘拐してロボットと尾形によく似たロボットに摩り替えたのは真鍋だろうし、その尾形ロボットを一から設計して部品を調達して造り上げて配線してケンイチと同期出来るように設定したのも真鍋だ。 大会当日に尾形を科学者としても人間的にも辱めて、フランシーヌの初恋の相手に対して意趣返しをしたかったんだろうが、手が込みすぎていて回りくどい。とんでもない手間と金と時間を掛けている。 真鍋が青木を遠隔操作したフランシーヌ人形で殺害した理由は、「フランシーヌ人形をダッチワイフにしていたから」ということなんだろうが、当の本人も主人公側も誰一人として言及しないので動機が解らずじまいになっている。読者は宙ぶらりんだ。 娘フランシーヌの四肢を切断して着脱可能なロボットの義肢を装着した、とあれば、その施術を行った医師が存在しているはずである。 義肢を動かすプログラミングは真鍋が行ったとしても、事故や病気でもない子供の四肢を切断するとなれば、虐待以外の何者でもない。子供の成長に伴って切断面の骨は成長してくるので、適切な処置も必要なのだが、それらしい描写はない。 娘フランシーヌが窓の外に現れて落下した、という出来事は立体映像か何かだったのだろうが、それに関する説明もなかったように思える。 テーマと技巧に凝りすぎて、ミステリの部分がすっかすかになっている。 世界規模の大騒ぎになったのに、フランシーヌ人形が一般に流通しているのが理解出来ない。リコールにはならなかったとしても、自主回収されるべきだ。尾形と玲奈が手元に置いておく心情もさっぱり理解出来ない。あれだけの目に遭ったのなら、ロボットそのものはさておき、フランシーヌという「人間」が気色悪くてたまらないと思うのだが。 哲学云々に重きを置きすぎて、ストーリーと登場人物の行動理念がぐちゃぐちゃになっている。そうはならんやろ。 レナと玲奈の呼び方が違うことに意味があるのかと思いきや、特に何もなかったのも肩透かしだった。
0投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログ「ぼくらの意識は頭蓋骨の中に閉じ込められている。でもインターネットはそうじゃない・・・」ネットに人間の意識をつなげられたら・・・どんな世界が出現するのだろう、個人の肉体に付随した自意識を開放するとどうなるのか・・・ その心(自意識)が、宇宙を現実化しているのならば、人間は、この宇宙から逃れることはできないのだ・・・など、小説のストーリーには魅力はないが、上記のような問題提議はおもしろい、この様なお話しが好きな方におすすめ(笑
0投稿日: 2017.10.21難しい!でも興味深い
2005年にこの内容で執筆出来ていることがまず驚きです。最近のロボットの話やAIの情報とくらべても色あせることなく十分に新しさを感じます。 そこにデカルトがからんである部分は哲学書のような感じもあり、難しいけど興味深い作品です。
0投稿日: 2017.10.14
powered by ブクログ小難しい話が続き、分からんなぁと思いながら遠ざかると、ふいになんとなく共感できる部分が出てくるのでまた引き寄せられるの繰返し。 ロボットの知能(あるいは心)を考えるとき、機械からは遠いように思われる哲学の問題が出てくるのは面白い。しかし、人間は自分の枠を広げることは出来ても越えていくことはできないが、ロボットには枠を越える可能性があるとのだろうか。しかし、ネットもロボットも所詮人間が作ったものである以上その枠を越えることは出来ず、個を越えるだけだから、それほど魅力も感じないが。 ところどころ前に解決した事件、という話が出てくるが前作があったのか。そういう「設定」なのかと思っていた。
0投稿日: 2016.03.07
powered by ブクログヒューマノイドが商品化される近未来を舞台に、人間の意識・知能とは何かを探求する研究者を巡るサスペンス。脳科学、哲学、心理学、コンピュータ・情報理論などが展開されるアカデミックな内容の中で、自意識を持ったロボントのケンイチがボクとして一人称で語るところは中々深い。考えさせられました。
0投稿日: 2015.08.23
powered by ブクログさすが科学者作家瀬名秀明という感じです。凄い作品だというのは判るんですが、私にはちょっと難しすぎました。ある程度理系の素養が無いと厳しいかなあ。
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログSFミステリー。 久々に、分量も内容も濃い小説でした。 人間と機械の境界は何か。そんなのは考えてもわからなかった。 森博嗣『すべてがFになる』を思い出す内容も少々。
0投稿日: 2014.07.09
powered by ブクログヒト型ロボットが実用化された社会。ロボット学者の祐輔と進化心理学者の玲奈は、ロボットのケンイチと共に暮らしている。三人が出席した人工知能のコンテストで起こった事件から、悪夢のようなできごとは始まった。連続する殺人と、その背後に見え隠れする怜悧な意思が、三人を異世界へ引き寄せる――。人間と機械の境界は何か、機械は心を持つのか。未来へ問いかける科学ミステリ。 ・レビュー 面白かった。久しぶりにテンション上がりっぱなしだった。哲学は人を狂わすほどに面白くて、やめようと思ってもやめられない究極的な快楽だと思う。瀬名秀明のSFの面白さは『パラサイト・イヴ』で判ったのだけれど、『BRAIN VALLEY』ではSFだけでなく哲学の分野でも面白い小説を書くと気付いた。この作品『デカルトの密室』はSFであり哲学であり、そしてミステリでもある。個人的に最も好きなジャンル三つが含まれているのだから当然面白いわけだ。 こんな文章から、この小説は始まる。 “これは「知性(インテリジェンス)」についての物語だ。なぜこの宇宙に知的な存在が誕生したのか、なぜそのような存在はこの世界を、この宇宙を、そして自分自身のことをもっと知りたいと願うのか、なぜ人々は知能に魅了され、知能に幻惑され、知能の謎に搦め取られて、ときに殺人まで起こしてしまうのか、そういったすべての謎についての物語だ” 『デカルトの密室』というタイトルを見た時、『我思う故に我あり』という概念の密室性に挑んだんだろうと思った。ずっとこのテーマで物語を書きたいと思っていたのだけれど、実際は難しいというレベルではない。それを見事にこれだけ読みやすい物語に落としこんでいるのは見事。 しかし、内容はデカルト劇場の密室だけではない。人間は三つの密室に閉じ込められている。一つは身体。物理的な制約の密室。次に自我。思考する〈私〉を知覚することはできない。そして最後に宇宙。宇宙を認識することは何故可能なのか、認識するから宇宙があるのだとすればそれは観測者を含めて宇宙なのではないか。この三つの密室を巡って起こる事件と思考。そのための舞台として提示されたテーマはロボットと人間。ロボットと人間の違いは何か、考えるロボットが在ったとしてそれはいかにして判別できるのか、人間の自由意志とは何か、ロボットの自由意志とは何か。 まさに知性へ挑んだ物語だった。答えのない哲学に限界まで挑んだ物語として読み応えのある小説だと思う。
0投稿日: 2014.01.13
powered by ブクログSFミステリーと書いてあったが、SFホラー⁈ 理系、文系の垣根を超えた、頭の体操になる本。 しかし、怖過ぎて夜に1人で読んでいたら1人で寝れなくなりました…笑。 これは全然この本の本質ではありませんが… 倫理学を改めて見つめるべきときなんだろうな。 Apr, 2013
0投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログロボットを作るときに製作者は「人間らしさ」を求めるが、では「ロボットらしさ」とはなんだろうか? なんというか観念的であるという前評判を聞いていたけれど、個人的には面白かった。好き。 理系であるんだけれども、森博嗣ほど無機質な感じはせず、有機的というか感情が熱い。 あとがきで石黒浩教授の名前があって噴いた。彼はロボットといえばどこでも出てくるんだろうか……。
0投稿日: 2012.07.17
powered by ブクログこんなに凝った構成、人称トリックを仕掛けるには作者の筆力が足りていないように思えるが。随所に挟むのは科学薀蓄ではなくミステリとして面白くなる描写を。何回も読むよりは素直にマンガで読んだ方が多分面白い。5.0
0投稿日: 2012.04.03
powered by ブクログもう何回読んだだろう。 ハードカバーで出た時、痺れた記憶が今でもある。 場所を取るからと手放したことを後悔していた一冊。 その後、図書館利用で読んだけど、 やはり手元に置いておきたいと思い、文庫で購入。 私はあまり何度も同じ本を読まないが 本作は何度目でも痺れる。
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに、読んでいて頭がしびれるくらい、頭フル回転させられた作品。脳みそで汗をかいた、という感じ。 チューリングテストを裏っ返して、人間がより機械らしく振舞うという発想とか、すごく面白かった。 フランシーヌ オハラは、森博嗣氏の作中に登場する真賀田四季博士のイメージと重なります。
0投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログ哲学的な見解が大半締めてて理解に苦しんだ。物語やけど難しい哲学書みたいなかんじで物語に入り込みにくかったかな。
0投稿日: 2011.11.14
powered by ブクログ作家ではないので推測でしかない。 でも、この作家さんはもしかしたら、 まるで恩返しをした鶴のように、身を削って作品を仕上げているのではないか、 そしてその作品はあたかも、彼の作品世界への試金石なのではないかと思う。 正直、読みやすくはない。 科学の知識がてんこもり、さらにその文章が精緻で、 いわゆる抜けの部分が少ない。 しかも意図的に(のはずだ、多分)一人称の主語が誰を指すのかが曖昧で、 時にその時制までもが緩やか、章と章に起承転結が分かれて配置されている。 デカルトの密室というタイトルの趣旨は理解しつつも思わず、 デカルトの迷宮‥ と、間違って記憶してしまいそうだ。 いやいや、お菓子で言ったら月餅?クリスマスのフルーツケーキのように、 みっちりと重力を感じる、重たい作品。 文章に重力があるとしたら、きっとそれは作家さんの思いに違いない。 真っ向勝負で、受け止められるか?
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログとても期待していたのだが、非常に時間がかかった。 とにかく読みづらい。人物に厚みがない。 筋そのものはとても面白いのだが、懲りすぎかもしれない。AIテーマを模索中だろうが、登場人物を一新してどしどし新作を作っていけば、きっと傑作が生まれるような気がする。
0投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログロボットと人間の境目を模索するSF小説。 東北大学の博士号を持つ元講師が書いているだけあって、内容が濃い。 自ら考える知能を持ったロボットは人間とどう違うのか、人間らしさやロボットらしさってなんだろうか等々、近年現実味を帯びてきた問題について葛藤する研究者が描かれている。 ips細胞の研究も進んできて、人間が造れるようになったら世界は随分変わってしまうだろうな。。という漠然とした恐怖を感じた。
0投稿日: 2011.08.13
powered by ブクログ読んだー!!! 立ち上がりの部分がすごく面白くて、引き込まれるように読み始め、 途中あまりに難解な哲学とか情報とかの理論に次第に食傷し、 でも、解らないながらにそれを何とか理解しようと考えて、 示唆を与えられたり、構成や文章の緻密さに感動したり、 読み応えのある作品でした。 ロボットと人間との差異を考えていく中で、 自分・人間とは何者なのかとか、 自分たちが見ている世界ってほんとは何なのかとか、 改めてちゃんと考えてみなさい、 という示唆を感じました。 とくに私がいいな、と思ったのは、 ロボットの不気味さとかがたくさん書かれるけど、 最終的にはロボットを好意的に受け止めて、 肯定して、ロボットはロボットとして、 一緒に生きていこう、的な流れになったところ。 ジャズのシーンあたりからのくだりがとても素敵でした。 ケンイチくんがなんかとても愛しくなってくる。 作者のロボットへの愛情みたいなものを感じられて、 それで読後感が非常によかったです。 いろいろちゃんと勉強して、 もういちどじっくり読み返したいなと思いました。
0投稿日: 2011.08.04
powered by ブクログ裏打ちの厚さって重要なんだな。 それにしても哲学者とか科学者は地や空を考えすぎて失うのかなぁ。着脱自由な四肢切断とかあり? ぼく幻惑はちょっと読みのリズムがもたついたけど、まぁ意図してやってるんだからしょうがないか。
0投稿日: 2011.08.01
powered by ブクログ切り口がいつもの脳なんたらじゃなかったから新鮮 まあ人工知能の話なんだけどw 誰視点か考えながら読むのも面白かった
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ロボットと人間、倫理と哲学、自我の話。 自分の知識や読解力の弱さを棚にあげるのも心苦しいところではありますが、対象となっている、科学技術、倫理、精神学上の知見が乱立されている印象が強く、全体的に何が示されてたのかよく理解できませんでした。 チューリングテストのコンテスト、中国語の部屋などは物語の舞台としては大変魅力的であり、文章も巧みであるため威風独特な雰囲気は十分に感じられるのですが、その舞台の特殊性がどのように生かされたのか、とどのつまり何のためのエピソードだったのかが最後まで理解できず、もやもやとした消化不良に苦しみました。 作中では舞台の転換や主格(ぼく)の転換が激しく、確かにそれは筆者の恣意的なものではあるのでしょうが、読者にとって有意義であるか否かは別の話であり、残念ながら全体的に理解に至らなかった自分としては、無駄に読者を混乱させるだけの要素としか感じられませんでした。 背景にある科学技術の難解さ、人間の全てを知覚するという壮大なテーマに内在する抽象性 神秘性と相まって、いつまでたっても問題の複雑度があがっていき最後まで収束していないという解釈にとどまりました。 訳知の優秀なキャラクターたちが、お互いに観念をこねくりまわして、思考のループの再確認して満足している、そんな印象です。 結局は、読み手の能力の問題なのでしょうか・・・? 神経伝達の束を意識と同義であると捕らえること、自己を書き換えながら増殖と連携を繰り返すソフトウエアに自我の発現を見るという考え方、量的な制約から解放されていることを上位層への遷移と考えることなど(そもそもこれらは誤解なのでしょうか・・)全く理解というか納得できませんでした。 メタな視点から観測できない差を、差がないと捕らえる考え方など、これらは哲学のものなのでしょうか? 下積みがないと太刀打ちできないということなのかもしれません。 他の方のレビューで、再読によって大きく印象や解釈が変わったと書かれている方が多かったように見受けられます。 今は食傷気味ではありますが、哲学が少しでも身に宿る機会があれば改めてチャレンジしてみたいと思います。 「不気味の谷」というものの存在は非常に興味深く、感覚的にも非常に納得できます。 本編とは全く関係ありませんが、時々メディアで見かける女性型ロボット・・・、たぶん高度な技術の結晶なのでしょうが、外見を人間へと近づけていく方向への技術革新とその成果には違和感を通り越して嫌悪感を覚えてしまいます。 歳なのかもしれないですね・・・。
0投稿日: 2011.04.30
powered by ブクログやっと読み終わった。長かった……。 人の意識の存在の有無とありどころ? アンドロイドは電気羊の……じゃないけど、 ロボットの人工知能はどこまでが人口でどこからが知能なのか……? なんか、そんなややこしくもわけのわからないお話で楽しかったwww
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ自我を持つ人形と人間の境目は何かという問題に対して、私たちは相互にそれを見分けることができなくなったとき、不気味の谷さえも乗り越えるのではないのかと思う。 昔に比べ、栄養状態も改善され、誰も彼もが「清潔」「不快感を与えない」という顔に平準化した今の世の中にあっては、その不気味の谷も平準化された。 きっと将来、そこら辺の曖昧な区別も別け隔て無くなるのだろう。 その時に、人形は自分を見る鏡となって、自己に対する探求のさらなる深化を模索させる。 人間がロボットになったら、ロボットもまた人間になりたがるのだろう。 お互いが、解り合おうとするために。
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログなかなか歩みが進まない。 何度目が文字の上を滑ってしまったか。 考えさせられることが多かった。 その為、小説の世界と自分の世界を何往復もした。 こう書くとつまらない小説のようにみえるがそうではない。 一気読みできる程の人間的余裕がボクになかっただけだ。 1冊前に読んだ”『GOTH 僕の章』乙一”に引き続き一人称を操る小説だった。 この偶然に気がついて驚いた。 これだから、読書はやめられない。
0投稿日: 2010.10.03
powered by ブクログいまいち。 この作家はいつも終わり方が面白くないけど、 「パラサイトイブ」「ブレインヴァレー」共に 科学的な説明が、めちゃめちゃ興奮した。 そっち方面だけでいっときゃいいのに、 やけに全く科学とは違う方面の内容を書き始めてからは 面白くなくなってしまった。 久々にSF系の話かとおもって期待したせいか、 とても残念。。。
0投稿日: 2010.09.25
powered by ブクログ0912 初瀬名さん作品。一人称の「ぼく」が語る物語は読みごたえ十分!面白かったぁ〜。他瀬名さん作品も読んでみたいです。
0投稿日: 2009.12.18
powered by ブクログSFとミステリーと哲学(主にデカルト)がこれでもかってぐらいに楽しめる本。 この世界に興味がある人、刺激が欲しい人にオススメ。
0投稿日: 2009.11.19
powered by ブクログとっつきにくい本かもしれない、と敬遠していたが、実際に手にとって読み始めるとその世界の広がり、提示しているテーマに魅せられてどんどん読み進めることができた。もっとも主題はよくわからないところも多い。グレッグイーガンに似ているのかも。またこのテーマは森博嗣のと同じという気もする。
0投稿日: 2009.07.20
powered by ブクログデカルトを読んだことがあったらもっと楽しめたのかもしれないが、 哲学者のやっている、言葉遊びを展開したような小説で どーにも。堅苦しかった。本当に狭い密室のような小説。
0投稿日: 2009.02.23
powered by ブクログヒト型ロボットが実用化された近未来。 ロボット学者の尾形祐輔と進化心理学者の妻・玲奈は、子供型ロボットのケンイチと暮らしていた。 祐輔は、副業で小説を書いていて足が不自由のためにアイボット(電動式の車椅子)に乗っていた。 三人は、人工知能のコンテストに出席するためにメルボルンに・・。 祐輔は、玲奈とケンイチより三日早く編集者と一緒に会場に来た。 コンテストの参加者の名前を見ると中学の時に出会った、人形のように表情が無い天才の美少女の名前があった。ここ十年事故にあって以来名前すら出てこなかったのだが・・・。 会場に入るとそこでその彼女と出会う。 その出会いは、事件の始まりだった・・・。 その日の会場を出ると祐輔は、行方不明になる。 逆さ眼鏡ををかけられ監禁されてしまう。 メルボルンに着いた玲奈とケンイチは、祐輔を探す。 そして、ケンイチは事件に巻き込まれる。 AI人工知能・・。ロボットの知能と人間の知能。 人間と機械の境界線は何か? 機械は、心を持てるのか? 人間の知能と心とは何か? 人間らしさロボットらしさ、知識・知能・心を題材にした科学ミステリーです。 人工知能の祖アラン・チューニング デカルト 「2001年宇宙の旅」「指輪物語」本書で、ポイントになる人や本・映画です。 今回は、難しい本になってます。 ロボットを通じて心とは、を問いかけてきます。 それでいて、ちゃんとミステリーになってるのですよ ヤマヤマさん砂の果実さんにお勧めですね 瀬名さんの科学者としての知識満載の本でもあります。 ちなみに「パラサイト・イブ」「ハル」「八月の博物館」より難解です。 瀬名さんを読みたいと思った人は、まず「虹の天象儀」を読みましょう 瀬名ワールドはどこまで奥が深いのか・・・。 今は、東北大学機械系特任教授だって・・・
0投稿日: 2009.01.11
powered by ブクログ昨年6月以来の小説。和田裕美さんが小説を読むと表現力もアップすると言っていたので,これからは最低月に1冊は小説を読もうプロジェクトを立ち上げたのだが,その最初の作品がこれ。以前,リアル本屋で見かけて,タイトルに惹かれていたので,アマゾンで注文してみた。瀬名秀明といえば,『ブレイン・ヴァレー』で,霊長類が神という概念を獲得するシーンには,身の毛もよだつ興奮を覚えたことを今でもはっきり覚えている。その割には最後は微妙だったけど。その肩透かし感は,M・ナイト・シャマランの『サイン』や『ヴィレッジ』に近いものがある。そんな訳で,今回も結末にはそれほど期待してなかった。ところが,いざ読み始めてみると,まず内容が理解できない。タイトル通りデカルトやチューリングなど,知性に関する哲学や理論が多用され,今の僕では消化不良でした。多分昔ならもっと理解できたんだろうけどねぇ。おまけに,この作品はミステリーに分類されており,これまた全く縁のないジャンルなのですよ。小学生の時分に江戸川乱歩の探偵ものを読んで以来じゃないかなぁ。そんなこんなで,読み通すのにかなり苦労しましたが,最後まで読んでもきちんと理解できず…。やっぱデカルトから始めなきゃだめかなぁ。『方法序説』くらい持ってた気がしたが,ウチの本棚には見当たらず(汗)そうそう,終盤でトランスパーソナル心理学って単語を目にしたときは嬉しかったけどね。でも,おそらく作者が参照したのは『アートマン・プロジェクト』だと思われ,その点は不満。せめて『進化の構造』くらいまではキャッチアップして欲しかった。なんて,トランスパーソナルは全然本筋ではないのですけどね。
0投稿日: 2008.08.17
powered by ブクログ初めての瀬名秀明作品。正直、ここまで難解だとは…!これはあと数回じっくり読み直す必要がありそう。だが、これまで知らなかったロボティクスや人工知能といった分野についてかなり好奇心が刺激されました。関連書籍などいろいろ読んで、ちょっと知識をつけて再び挑みたい一冊。評価は保留!
0投稿日: 2008.06.28
powered by ブクログどっかで森博嗣の「すべてがFになる」との相関を切々と解いてくれてる人はいるんだろうか?どっかで清涼院流水の「コズミック」との相関を切々と解いてくれてる人はいるんだろうか?SFとかミステリとか哲学とかそんな矮小な「カテゴリ」ではなく、「デカルトの密室」は明らかな「物語」で、<アタシ>にとって大切な物語となった。
0投稿日: 2008.06.19
