
総合評価
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powered by ブクログこの巻の話、どれも好き。 なんか印象的な言葉が多いんだよな。 経営破綻によりリストラされた証券会社のOBと面談(?)する『ノー・エクスキューズ』が面白い。 時代なのか人柄なのか想定外の意見連発で、リストラ面接官である真介が困惑するのも頷ける。 でも「もう必要とされなくなった場所に居てはいけない」って簡単には割り切れないけど…実際そのとおりだよねえ。 表題作は、真介との面接と過去の出来事をきっかけに自分のやりたい事に気づいていく過程が良い。 最後の『リヴ・フォー・トゥデイ』がイチオシ。 ファミレスの超優秀店長・森山の仕事に対するスタンスには共感しかない。 「意外に、お金の屈辱は消えない」という彼の父親の言葉も凄く分かる。 明日以降の心配ばかりして今を充実させる事を疎かにしている。 確かにな、と。 なんで自分は働いてるんだろう、と思わず考えてしまった。
1投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ君たちに明日はない シリーズの第4弾 確か、シリーズ第3弾ぐらいまでは10年前くらいに読んでおもしろかった。 単行本時「勝ち逃げの女王」を改題している。 どちらも本作に収められた短編の題名である。 本作では、なんか主人公の村上の思う通りにならないストーリーばかりで、それでも村上が満足するような内容の集まり。シリーズ最初の頃のシビアなやりとりはなくなって心温まる感じ、まぁそれは悪くはないけど、ちょっと期待していたのとは違う感じではある。
0投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ『君たちに明日はない』第4弾 リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト』面接官・村上真介。 『勝ち逃げの女王』 AJAの勝ち組CA。 ただCAの給料の安さにびっくり。こんなに安かったの… 会社は残って欲しいって、思うんだろうが。 辞めてもいいよ、家族のために。 特に子どものために。 『ノー・エクスキューズ』 破綻した山三証券OBたち。『日本ヒューマンリアクト』社長・高橋がリストラした元山三証券社員。 『もう必要とされなくなった場所にいてはいけないんだよ』と。 確かにそうだ。 ならさっさと新しい道を探すべきだ。 『永遠のディーバ』 楽器メーカー『ハヤマ』管弦打事業部営業課長でくすぶる元バンドマン。 元バンドマンとして、音楽から離れられない… 離れようとしても… 『音楽はテクニックじゃない』 結局は… ひと握りのひとたちだけがつかめるスターの座。 『リヴ・フォー・トゥデイ』 ファミリーレストランチェーン『べニーズ』店長。 結局は教師になりたかったんだろうか… 母親に対する反発からバイトを始め、教員免許が取れず、そのまま『ベニーズ』へ。 母親は何を思っているのか… 中学受験の成れの果てなのか… 我々の親の世代は、『いい大学』から『いい会社』に入れれば、『いい生活』が送れるって、考えるのが普通だった… 一部上場企業が倒産するなんて、夢にも思わなかっただろうし… 母親の気持ちもわかるな。 みんな自分で考え、自分で選んだ道へ進んでいく。 真介も何か考えているのだろうか…
8投稿日: 2023.12.25
powered by ブクログ著者、垣根涼介さんはバイクや車、音楽にかなり精通していることがわかる。 いろんな業種の内部事情が垣間見れるのも楽しみの一つ。 世の中の8対2の法則も面白い。例えば国民には5%の富裕層と、高給与所得者を含む15%の小金持ち、そして残る80%のなんとか生活している層に分かれる。 パレートの法則と言って、利益集団の中では必ず、2割の優秀者と、残る8割の可もなく不可もない層に分類される。そしてその2割の優秀な人材だけが、実は組織全体を実質的に動かしているそうだ。
3投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ君たちに明日はないシリーズ第四弾! すでに本シリーズを読んでいる方は、本作の主人公村上真介がリストラ面接官である事をご存知かと思う。今回の真介の受け持つリストラ対象者は 航空会社の勝ち逃げCA CAの給料が思ったほど高くない事に驚き! 楽器メーカーの元バンドマンの課長 才能、技術、努力、持ってるものと、持ってないもの何かを続けるための努力と姿勢に考えさせられた! 潔い証券会社のOB達 昭和の時代のエリートサラリーマン達との雑談が心地よい 接客業の神の夢はバスの運転手 先を見据えなければならない仕事というのはストレスである事に違いない! 色んな業種の色んな話、再就職を考えている人、今の自分に不満な人達へ、自分を見直す一冊として読んで欲しい!
6投稿日: 2022.07.13
powered by ブクログ普段の首切りから一転、今回は引き留めの話から始まる。逆なので簡単なようで難しいですね。 それから、社長の高橋の過去が語られる会。そして、いつもの首切りの話と、また引き留めの話。 いずれの話にしても、面接の対象となった人たちが、また新たな人生に向けて一歩踏み出す感じが良いですね。 相変わらず、自分が面接に呼ばれたらどうだろうと考えてしまうな。たぶん、SSE(職場測定アンケート)の内容は可もなく不可もなくといったところだろうから、やめろと言われてお金もらってやめるかなあ。その後どうすんのよってあたりが切実になりそうだけれども。
1投稿日: 2021.07.19
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) リストラ面接官・村上真介の今度の相手は、航空会社の勝ち組CA、楽器メーカーでくすぶる元バンドマン、ファミレスの超優秀店長、おまけに、破綻した証券会社のOBたち。企業ブランドも価値観も揺らぐ時代、あなたは明日をどう生きる?全ての働き人たちにパワーを届ける、人気お仕事小説第4弾!
1投稿日: 2020.11.24
powered by ブクログリストラ請負い「君たちに明日はない」シリーズ第4弾 今回は「辞めさせる」より「できれば辞めてほしくない」人材への面接 対象者たちがより自分に正直に、新しい1歩を踏み出すのが特徴的
1投稿日: 2020.09.13
powered by ブクログ面白かった。同じテンポの短編小説であるが、 いろいろな職種と人間模様があっておもしろかった。飽きずに読めているシリーズです。 今回は「勝ち逃げの女王」がすきだったかな。
0投稿日: 2020.09.02
powered by ブクログ第4弾もサクサク読めました。少しずつ話の毛色が変わってきたようですが、相変わらずの人間の内面は面白い。
0投稿日: 2020.08.30
powered by ブクログ早くもシリーズ4作目。読み進めていく上での安定感が半端ない。残り1作で完結してしまうのが惜しい、長編でこの感覚は久しぶり。 話が進むたびに、「人生人それぞれ」「価値観人それぞれ」というメッセージ性が強くなっているように感じる。そしてそれらが、おそらくは誰もが直結する「働く」ということ。自分にとっての働くとは何か、楽しいと感じるのであればどういうことに対してか。何かのタイミングでそれを掴むことができれば、おのずとその後の生き方は変わってくるのだろうし、そのタイミングでってやっぱり仕事を変えるタイミングなのだろう。自分は一度そのタイミングを少し実感できたので、あと一歩という感じかな。 いずれにせよ、最後に出てきたお釈迦様の言葉は印象的でした。「過去を追うな。未来を願うな。過去はすでに捨てられた。未来はまだやって来ない。ただ今日のすべきことを熱心になせ。誰か明日の死のあることを知らん。」これまで少なからずそうしてきた自信はあるし、これからもそうしていきたいなと改めて。
0投稿日: 2020.05.07
powered by ブクログThis is a book you should read when thinking about your second career.
3投稿日: 2020.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり久しぶりに垣根涼介作品読了。 とくにこのシリーズは気楽に読めて、ちょっとシリアスな内容も味わえるところが魅力ですね。 今回の四編も楽しく読めました。
2投稿日: 2019.09.02
powered by ブクログリストラ面接官第4弾。今回1と4はリストラ面接だけど対象者を引き止めるのが仕事。でもどっちもやめられちゃうのね。パレートの法則は聞いたことあった。真介がが知らないのが意外。高橋社長の過去は結構色々あったのね。
2投稿日: 2019.08.18
powered by ブクログリストラ「君たちに明日はない」シリーズの第4作。 過去3作と違い、高橋社長の過去がある程度わかる。 4作品ある中、勝ち逃げ女王が一番私の記憶に鮮明。 (他作品も面白かったのは間違いないが) フライトアテンダントのリストラ。日本では女子のあこがれの職業ということだが、海外ではこの職業に対する評価はファミレス店員レベル。 海外へ飛び回る、ブランド力による社会的優越感という以外、それほどやりがいもキャリアもない。 キャリアは、高収入男性と知りあり、結婚すること。 小説で、ホテル・旅館との違いが記憶に残った。 ホテル・旅館では良いサービスによりリピーターはあるが、飛行機は移動手段。良いサービスを受けても、次の搭乗で巡り合う可能性はかなり低い。 良いサービスを提供し続ける意義に疑問をもつ。 今の時代でもこのブランド力も低下しているようだし、航空業界もかなり難しい。 各職種の実情がわかるから、なかなか面白い小説です。
0投稿日: 2018.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ4作目。今回は、被面接者が「すごい人たち」。真介さんの思惑をも、斜め上を行く展開や結論に、若干圧倒されて読みました。 File2.「ノー・エクスキューズ」では、団塊世代の働き方、昭和から平成に入りバブル崩壊から不況へ突入していく中での社会の変化、仕事観の変容を感じました。 さていよいよシリーズ完結。(目の前にありますがまだ読んでいません( ̄ー ̄)ニヤリ 平成が終わろうとする今。「正規雇用」「正社員」であることの方が珍しい時代になっています。ということは、リストラ自体は減っているのかも…どうする『日本ヒューマンリアクト』
0投稿日: 2018.11.03
powered by ブクログ相変わらずサクサクっと読めてしまう気楽な一冊。 最後のリヴ・フォー・トゥデイが なかなか好みだったな。 外食産業で働く、仕事の出来る男性の話し。 生き方が潔くてカッコいい。 人から求められる、あるいは必要とされる。そんな場所にいるのが、一番幸せなかとなんじゃないかと・・・ 本当。 だからやる気になるし、明日が楽しくなるんだよなぁ。
4投稿日: 2018.07.29
powered by ブクログリストラ請負人、村上真介主人公のお仕事小説第4弾。 相変わらず様々な職種に切り込み、物語にわびさびあり、心地よい。 第1巻君たちに明日はない、の頃と比べると、会社員と面接官の1対1の心理描写が少なくなったのは、若干物足りないが、もっと大きい括りでリストラとサラリーマン人生を語りはじめている。勝ち逃げの女王、以外は、今までと違う。違うけど、悪くない。 CAをテーマにした勝ち逃げの女王、定番な感じ。 だいぶ前に、現ヒューマンリアクト社長の高橋により、山三証券をリストラされた昭和のサラリーマン2人から人生を学ぶ、ノーエクスキューズ。各論感がないが、染み入る。 永遠のディーバ。プロのライダーを目指した村上、プロのミュージシャン、サッカー選手を目指した男、そして才能豊かな歌姫とその再生。コレも各論感がなく、今までと違うけど、染み入る。 一流大学をでた男が、学生の頃からの継続でファミレスで働く、リブフォートゥデイ。コレも悪くない。 今までのシリーズとは、趣が異なる作品だけど良い。
0投稿日: 2018.05.01
powered by ブクログ1801 リストラ請負人シリーズ4作品目。どれも読みやすくて面白いのだが、シリーズとして少しずつ飽きてきた感じ。。でも続きも気になるけど。
0投稿日: 2018.02.02
powered by ブクログ2の王子、3の張り込み姫、そしてこの4を 連続して読んだせいか、素直に面白がれない自分がいる。 感動に慣れたというか、作り込みすぎだろというのが 目についてしまった。 あいだ10冊くらい空けて読んだほうがいいかんじ。 面白いのは面白いので、残念。
0投稿日: 2017.11.22
powered by ブクログ「君たちに明日はない」シリーズ4作目 今回は圧倒的に"勝ち逃げの女王”が印象に残った あのふわっとした美代ちゃんの一言、 「勝ち逃げの人生、アリかも」 本当にそう思う。いや、これって最高の人生でしょ!
0投稿日: 2017.03.05
powered by ブクログシリーズ4巻目の本作。今回もリストラ面接官の主人公 村上真介が対峙する個性的リストラ候補者とのやり取り集の短編4編の構成で、相変わらずのサラリーマンとして心に刺さる内容ばかりで面白かったです! 村上の上司の高橋社長の過去を描いたエピソード話も、なかなか良かったです! 次いで5巻目いきます!
0投稿日: 2017.02.08
powered by ブクログ君たちに明日はないの4作目。人生と働くことについて教訓めいた話しが多く、心にあまり響く話しはなかった。憧れのCAになっても悩みは尽きない人の性を感じた。
0投稿日: 2016.12.14
powered by ブクログさまざまな人の人生観を見ることができるこのシリーズは本当におもしろいですね。作者がよく調べているのだろうと思います。リストラというネガティブな話題ながらも、読後感は爽やかで、新しい人生を応援したくなります。ほんのりと力をもらえる作品です。
0投稿日: 2016.06.24
powered by ブクログ仕事に対する自分の向き合い方を、再チェックしたくなると読みたくなるシリーズ。リストラ請負人としては、当然会社の資源としての人と接していくわけですが、資源の側にいる私も、エピソード毎にしみるものがあります。でも、なんだか非常な感じが薄れてきているような気も・・・ 解説の「必要とされなくなった場所にいてはいけないんだよ」っていう言葉がしみました。理不尽だとかいう前に、資源側としては、どのようなヒトが必要とされているのかをちゃんと把握しておけってことですよね。
0投稿日: 2016.05.01
powered by ブクログリストラ請け負い業者に勤める主人公が、色々なリストラ対象者とやりとりするシリーズの第4作目。段々と中身が薄まっていくシリーズ物が多い中、僕的には今作4作目にして一番胸に来ました。下手な自己啓発本読むならばこれを読んだ方が色々自分を見つめなおす機会になるような気がします。リストラの悲哀ではなく、人の生き方と仕事の関係性が描かれた本でした。僕は仕事よりも音楽と本に生きてるのでちゃんと給料貰えていればありがたいですが(^∇^)
0投稿日: 2016.03.17
powered by ブクログ日本ヒューマンリアクトという、リストラ請負会社に勤める、村上真介が主人公の物語の第4作品目。 リストラ請負部門も2つに別れ、そのうち一つを課長として受け持つことになった真介。 4作品のなかで一番よかったし、夢があった。 真介や陽子にまつわるはなしは今回はすくなく、ストーリごとの主人公を掘り下げた話がおおかった。 自分の仕事と照らし合わせても、すごくためになる話がおおかった。 再読したいと思う一冊!
0投稿日: 2015.12.15
powered by ブクログ表題の短編が一番心に残りました。新たな一歩を踏み出すラストは自分も頑張ろうと思わせてくれます。優秀な人材を逆に会社に残そうとする2編は今までと毛色が違うパターン。ただ主人公たちも達観している感じで緊張感はあまりなく、ちょっと残念な感じ。今回は特に真介の活躍する場面があまりなく相手の方が一枚上手のような話ばかり。初期の頃のほうが面白かったなと思っていたら次作で完結との事。最後期待してます。
0投稿日: 2015.11.29
powered by ブクログ「君たちに明日はない」シリーズ第4弾。リストラ請負人・村上真介が今回も人生の選択に関わっていく。 本作に登場する業界は、航空会社、証券会社、楽器メーカーにファミレス。このシリーズは業界の内情を知ることができるのが人気の秘訣だろう。 表題作は、シリーズ屈指の名作。その道を突き進むことができるのは、技術じゃなくて気持ちだ。とても大切なことを教わった気がする。
0投稿日: 2015.11.25
powered by ブクログこれまでの作品と比べ、人生観・仕事観の要素が強くなってウエットさが増した印象。 それはそれで悪くなく、自分としては満足しています。 特に社長の過去に纏わるエピソードが良かったです。
0投稿日: 2015.11.14
powered by ブクログ可もなく不可もなく。主人公は単なる語り部になったのかな。各業界の内情チラ見せして楽しかろうみたいになってるよ。飽きてきたかも。
0投稿日: 2015.08.18
powered by ブクログ日本航空や山一証券、すかいらーく・・・ もちろん、実際の社名のまま記されているわけではないが、 おそらくはそれをベースにしているであろう実例がいくつか出てきていた。 ファミレス店長の話はとてもよかった。 このちぐはぐな感じが、本人のなかでは一貫していて、 読み進めているうちに読者にもわかってくるというのが素敵。
0投稿日: 2015.07.18
powered by ブクログ表題作が胸にジンとくる。 過去を振り返れば、自分の才能との折り合い、早々とつけっちゃったぁ。それでよかったのだろうか? 今、を生きているだろうか?今を一所懸命生きずして、未来を語ることはいかんですな。未来を見ることによる現実逃避! 反省です・・・。
0投稿日: 2015.06.30
powered by ブクログシリーズ4冊目。リストラ請負人の目を通して描かれる仕事とは。リストラという現実を突きつけられた時、人は自分が就いてきた仕事といったいどのようにかかわってきたかを考えさせられる。覚悟を決めて食らいついた仕事なのか、なんとなく縁があったからなのか。きっかけと同時に、今はどうなのか。自分の人生にとって仕事とは。いくつかの仕事現場の人々が描かれている短編集みたいにも見える、お仕事小説。
0投稿日: 2015.06.18
powered by ブクログ優秀だと思っている2割を残してリストラしても、その中でまた優秀な2割とそうでない8割が生まれる。何だか妙に納得してしまいました。
0投稿日: 2015.05.03
powered by ブクログ表題作は泣けた。 楽器屋のしがない課長の物語。 いろいろなことを自分を騙して耐えてきて、真介との対話の中で自分を見つけて、また輝き出す話。 過去を引きずっていく中で本当に自分のやりたいことを探し出す。そして自分のやりたいことを実現しようとするその姿に感激。 自分の夢を諦めさせられた凄いやつを、その人の夢も自分のものとしていく、その夢を追う姿がいい。
0投稿日: 2015.04.26表題が変わりましたね
今回は悩んでいる真介を社長の高橋が還暦越えた二人の親父との飲み会に連れて行く「ノー・エクスキューズ」と音楽への夢を諦めたはずのリストラ対象者がこだわりやプライドを捨てもう一度新たな夢を掴もうとする「永遠のディーバ」の二作が良い! 「ノー・エクスキューズ」は自分が勤めていた職場が突如経営破たんして路頭に迷うことになった昭和の親父たちの胸中と覚悟が描かれていてなかなか味わい深い話なのですが、今まで謎だった社長:高橋の経歴と会社を立ち上げた理由が垣間見えるところが一番のみどころ。最後に彼が真介に語った言葉が良い。 「永遠のディーバ」は夢を諦めた者と諦めなかった者、才能が在る者となかった者の違いって?という問いを音楽業界を通して描いている。話としては最後に感動するのだがきれいにまとまり過ぎているので人によってはあざとく感じるかも。 このシリーズも残すとこ後一作、主人公真介は自分自身にどうゆう答えを出すのか?。 ※本作の登場企業は航空会社AJA、三大証券会社であった山三証券、楽器メーカーのハヤマ、外食産業の「ベニーズ」の四社。
1投稿日: 2015.04.06
powered by ブクログ社会人にとっての良き教科書。日々の仕事に疑問を持っている人には何かが伝わる本。 今回は村上さんが思うように誘導できない、強い人間が多かったけれどそれも村上さんの良さを引き立てたと思う。
0投稿日: 2015.03.02
powered by ブクログ大好きな「君たちに明日はない」シリーズの4作目、やっと読めました! 経営不振に陥った会社からの依頼を受け、内部の人員調整(要は首切り)を担うのが主人公の勤める会社の業務内容。 実際に経営破綻した会社がモデル(フィクションですが)となっているため難しい話も分かりやすく認識できるうえ、様々な業種の内部事情も垣間見ることができて非常に興味深く読めます。 4作目ともなると主人公の影は徐々に薄くなって、各短編の被面接者(要はリストラ対象者)たちへのスポットの当て方が強くなりメリハリがついてきたのが良いです。またそうすることで人それぞれの「働く」ということに対する考え方や会社への帰属意識、将来への道筋?みたいなものもより色濃く見えてきたような気がします。 幸いなことに?入社から10年経つ自分自身はまだ一度も転職や辞職を考えたことがないので、こうして作品の中でロールプレイできるのはとても面白いです。 本作では、表題作「永遠のディーバ」がうっかり泣けてしまいました。自分が一番だと思ってきた世界で圧倒的な才能の持ち主に出会ってしまったとき、それまでの情熱を持ち続けることができるのか。その事実を直視することができるのか。 自分の思いを、信念を、曲げずに貫くことの難しさ。 30代の自分は何のために働くのか、少しゆっくりと時間をとって考えてみたいと思える作品でした。 第5作は来年?再来年?くらいかなー。楽しみです。
0投稿日: 2015.02.24
powered by ブクログ垣根さんらしくテンポ良く楽しく一気読みできる良作。軽快な文章の中で働くことに対する様々な考えや価値観を示してくれる。
0投稿日: 2015.02.19
powered by ブクログ転職して四年、仕事がつまらなくなってきた私にとって、四話目のリヴ・フォー・トゥデイはちょっとした気分転換になった。 話中の引用の釈迦の言葉 過去を追うな 未来を願うな 過去はすでに捨てられた 未来はまだやって来ない ただ今日なすべきことを熱心になせ 誰か明日の死のあることをしらん 目標があってそれに向かって頑張ると自分がぶれないし楽しい。 大きな組織のなかで、振り回さらるのに疲れた時は、先のことなんか考えてると気持ちが辛いし、現状を追求したところでしょうがないのかもしれない。まさに「過去は捨てられた」のだから…と思えた。 目標があって動くことが大切だと思うことは捨てられないけど、そこにこだわりすぎるのも違うのかな。
0投稿日: 2015.02.11
powered by ブクログシリーズ物、今回もよかった。1番は、別次元の人しか出演していないけどタイトルロール(タイトルロールとは言わないか?)。涙なしには読めない。女王も喝采。最後の話も先ばかり追っている身には考えさせられた。山一証券のグチ話は全く印象に残らず。
0投稿日: 2015.02.08
powered by ブクログ仕事に対して、どう向き合っているのか 業績が悪くてリストラをされることにならなくても、考えておいた方が良いテーマ この作家は、どんな職業を経て、こんな結論に至ったのだろう 語り手の年齢は35歳だけれども
0投稿日: 2015.02.01
powered by ブクログリストラ請負人である主人公と、充実した生活を手にしているCA・音楽の夢を忘れられない楽器メーカーの営業課長・外食産業のプロとして業界を渡り歩いてきたファミリーレストランの店長との交流を通じて、働く意義とは何かを感じさせる短編連作小説。 本作は4つの短編から構成されているが、最後の「リヴ・フォー・トゥデイ」に登場するファミリーレストランの店長が、僕の友人の方がモデルということもあり興味を持って読み始めたのだが、非常に面白くて、一気に読んでしまう。 過去や未来ではなく、今この一瞬に真摯に向かい合って生きていくこと、そういう生き方があっていいし、そうした生き方こそが結果的に見ればなんら悔いの残らない一生を作ることに繋がるのかもしれない。そうしたメッセージがこの「リヴ・フォー・トゥデイ」には込められている。
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ今回も面白かったー。色んな業界を覗き見てるような気持ちになれるので、とても好き。何が正解かなんて、人によって違う。わたしはわたしの正しさを持てばいいのだと教えられた。
0投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログこのシリーズは面白い。 リストラ請負人の主人公が委託された会社の社員を面接し、その人の人生の誘導をする。 マイナスに聞こえるかもしれないが、その人が本当にやりたいことを思い出させたりする。
0投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログ親に感謝したい気持ちになった。 ノー・エクスキューズ、永遠のディーバ、リヴ・フォー・トゥディ、がものすごく自分には響いた。
0投稿日: 2014.12.14
powered by ブクログ垣根涼介のこのシリーズは、最初はこんなにロングヒットになるとは思わなかった。ややマニアックなところもあるし、推定読者層はビジネスパーソンであろうし、彼らは移り気であるから。 意外にも、ヒット作品となって、いまや代表作なのかもしれない。 音楽の趣味が顔を出すが、マーヴィン・ゲイなど、やや古いな。
2投稿日: 2014.12.06
powered by ブクログシリーズ4作目で、初めて、村上や高橋社長の、この仕事に関わったきっかけとなった過去に遡及したような気がする(記憶違いか?)。3作目までと比較し、仕事をすることや、働くこと、生きること等について、より力を注いでいるのではないか。 表題作『永遠のディーバ』中で、情熱を持って長く続けられること、それが才能だ、と語られる。納得。 『リヴ・フォー・トゥデイ』においても、将来のために今のすべてを犠牲にするなんて、馬鹿げている、と。
3投稿日: 2014.11.30
powered by ブクログ社会の仕組みについて少しだけ分かったような気がする。 塩どきの時に、みんなに惜しまれながら辞めて行く勝ち逃げ。部下から好かれているが業績とは無縁で会社から要らないとされるが、それでも固執する人。人間必要とされなくなった時に辞めるべきだ、とあっさり辞めていった人。今日は明日のためにあるんじゃない。今日は今日として生きるんだと才能があって自分の軸をゆずらなかった人。 会社からいなくなるのにはたくさんの理由があるけど、それぞれ自分なりの考えがあって社会に留まっている。この本を読むまでは、会社に一生残って自分の人生を捧げるものだと、思っていた。でも、そーでもないらしい。その時の自分の軸と会社側が違うものであっていれば、別に固執することではない。新しい自分の場所を探せばいいんだ。自分のまっとうしたい軸。それさえあればいい。
0投稿日: 2014.11.20
powered by ブクログリストラ面接官・村上真介の今度の相手は、航空会社の勝ち組CA、楽器メーカーでくすぶる元バンドマン、ファミレスの超優秀店長、おまけに、破綻した証券会社のOBたち。企業ブランドも価値観も揺らぐ時代、あなたは明日をどう生きる?全ての働き人たちにパワーを届ける、人気お仕事小説第4弾!
0投稿日: 2014.11.09
powered by ブクログシリーズ4作目。多少マンネリという感じがしないでもないが、生きること、働くことの意味を問う短編群には考えさせられる。 特に表題作には感動した。クサい話ではあるけれど、全力投球で生きなくては、と力をもらった気がする。
0投稿日: 2014.11.03
powered by ブクログ今までのほうが面白かった気がする・・・と思いながら読み進めた。私も村上みたいな仕事(相手の行動や表情から心情を読み取り、面接を進める)してみたい。 リブ・フォー・トゥデイがいちばん「君たちに明日はない」らしかった。勝ち逃げの女王は、「ん、そういう終わり方?」っていう感じ。あっけない。女として、考え方はすごく共感できるけれども。 やっぱり「借金取りの王子」がいちばんよかったな~。あれを超える話はないな~。
0投稿日: 2014.11.01
powered by ブクログリストラ請負人の真介が人間的に一回り大きくなって再会した感じです 今回は真介の上司高橋の過去も少し語られます 今回の仕事はミッションにはパーフェクトに応えられなかったもののこれで良かったんだと思える結末になっています
0投稿日: 2014.10.29
powered by ブクログ自分自身その日一日で完結する仕事を希望していたはずだったが既に30数年区切りのないスパイラルに入っている。
0投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログただ今日なすべきことを熱心になせ。 たとえ明日のことを考えていなくても、 懸命に日々を生きてさえいれば、 そのうちに何かが見えてくる。
0投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログ今回はバッチリ響くテーマが多くてよかった。この人の人生観みたいなものは自分と似てるように感じる。が、言葉にしている点で全然重さがちがうわだろうな
0投稿日: 2014.10.26
powered by ブクログハードボイルドものの多い垣根涼介さんですが、 このシリーズは一風変わっていて好きです。 主人公は日本ヒューマンリアクトという リストラを企業から請け負って、 円満にそれを遂行するという特殊な会社で勤めています。 その主人公が様々な業界の様々な人々に出会い、 その人々を触媒として成長したり、 逆にその人々が主人公を触媒として成長したり、 そんなヒューマンドラマが短編形式で読める作品です。 やはり会社を辞めるかどうかという決断は 人生における決断の中でも大きな決断の一つに入ります。 その瞬間には色々なことが詰まっていて、 会社に入った経緯、入ってからの思い出、 会社への思い入れ、自分が本当は何がしたかったのか、 そんなことが全て思い出される瞬間はなかなかありません。 やはり会社を辞めようと思うときに 初めて真剣に考えるものですし、 だからこそドラマが生まれるわけです。 このシリーズはリストラに焦点をあてたものですが、 それを軸にしての人間ドラマがとても濃いです。 そして登場人物は必ず何かの答えを見つけて 一回り成長してくれるから読後感も素晴らしいです。 そのシリーズの良さがそのまま今作でも生きてますね。 表題となった永遠のディーバでの歌い手の筆致が 文章なのに音が聞こえてくるような感じで とても感動しましたし、 さすがの作者の力量を感じました。 4つの短編を所収した作品なので、 気軽に読める作品でもあります。 シリーズで読んだ方が当然よいのですが、 これだけ単体でも充分に読める作品です。 ぜひ通勤のおともにどうぞ! 自らの働くスタンスなどを見つめ直せる快作ですよ。
0投稿日: 2014.10.20
powered by ブクログ①自分だったらどう面接するか。 ②自分だったらどう面接官に対応するか。 ①自分も評価されるだろうから、強引に持っていこうとして、きっと嫌われるだろうな。 ②一応今の仕事に不満はない。もう少し一緒にプレーする人が欲しいぐらいかな。残る方向で対応するだろう。
0投稿日: 2014.10.19
powered by ブクログ作品は4つ。 その中でも特に「永遠のディーバ」は深く胸に刺さった。 "実力と才能は似て非なるもの" "自分の言葉。自分の仕事。自分の生き方。ー ゆっくりと自分の答えを見つければいい。見つからなかったらそれはそれでもいい。そういう人生もあるし、それはそれで一つの答えだろう。" なるほどなあと思う。 大学2回生で、これからどうしようかと思っていたときにふと目に飛び込んできた本だった。なにをしたいのかまだ見つからなくて焦っていた。けど、この焦りをどこに向かわせればいいのかわからない自分に苛立ちも覚えていた。 そのときに、飛び込んできたこの言葉。 ハッと気づかされた感じがした。 なにを焦っていたのだろう。そんな簡単に見つかるものではないのに、なにを躍起になっていたのだろう。 もっと周りを見渡してゆっくりと構えるのもアリか。 そう思ったら、なんだかすごく心が軽くなった。 たまたまだけど、この本を読んでよかったと思う。
0投稿日: 2014.10.18
powered by ブクログ好きなシリーズ。思い通りにいかない中で折り合いをつけていく登場人物たちに勇気をもらえる。 次で終わっちゃうと知って、ちょっと寂しく思います。
0投稿日: 2014.10.17
powered by ブクログ今回も面白かった。日々仕事をしながら感じ、学んだ真実と私が思っていることが、たくさん散りばめられている。やる気が目減りしているときに読むと、引き締まる思いがする。仕事したい!と思える本であり、私の人生は私のもの、と愛おしく思える本。
0投稿日: 2014.10.11
powered by ブクログ会社勤めの人にとって、 他人事ではないリストラ。 全編を通して、 自主退職・転属した当事者は、 救いのある、ある意味ハッピーエンドになっているで読後感が気持ちいい。 が、実際にはこんなうまい話なんてないよなぁ…と。 自分だったら? と照らし合わせて考えてしまう。
0投稿日: 2014.10.10
powered by ブクログやはりこのシリーズは素晴らしい。ので、五巻で終わってしまったのは残念であり、どこかの西口公園の話みたいにならないうちに終わってよかったとも思い。労働中、折に触れて読み返したいし、買い揃えようかなあ。
0投稿日: 2014.10.10
powered by ブクログ第3弾の「張り込み姫」でちょっと気持ちがダウンしてしまい、単行本で出た「勝ち逃げの女王」は読まなかった。それが今回タイトルを変えて文庫本になったので、ふと手に取った。 やはり本は出会いだと思う。今読むべき本と出会えるものなのだ。 「勝ち逃げの女王」の話は少し耳が痛いところがある。私も、どっちかというと「勝ち逃げ」の人生を選んできているから。今まではそれがなんとなく引け目だったのだが、この話に出てくる浅野さんの潔さに打たれた。自分で選んだことには責任を持とうと思えたのだ。 「ノー・エクスキューズ」では、真介の世代と団塊の世代の価値観に違いが描かれていてなかなか面白かった。そうか、若い人ってこんなふうに感じるのね、と。自分はその中間の世代なので、どっちもちょっとだけわかるし、ちょっとだけわからない。 そして「永遠のディーバ」。文庫化するときにこのタイトルにしたのは、単行本の時の評判がいちばんよかったからなのかしら。 夢に本気で向き合うこと、自分がやりたいことをはっきり突き詰めること。これは言うほど簡単なことではないのだ。だから正樹は逃げ続けて、あいまいにごまかして生きてきたのだ。この生き方が身につまされる。思い当たるところが多すぎて、胸が痛くなる。でもその分、最後の彼の決断は大きなカタルシスになった。 最後の「リブ・フォー・トゥデイ」もまた、印象的な一編だった。働くということについて、改めて考えさせてくれる。将来に備えることも大事かもしれないが、今を疎かにしたら将来もなくなるのだ、ということをもっと本気で考えるべきなんだな。 仕事をする、ということ。働くということについて、いろいろ考えさせてくれた作品ではあるが、ひとつだけ気になるのは、「金銭的な報酬が発生しない仕事」はどう評価したらいいんだろう。主婦とか、ボランティアだって、大切な「仕事」ではあるが、どちらも「金を稼ぐ」という観点からすると仕事とはみなされないことが多い。そういう場にいる人はどうやってモチベーションを維持して行ったらいいんだろうな。
5投稿日: 2014.10.07
powered by ブクログ『君たちに明日はない』シリーズ第4弾。待ちに待った文庫化。期待通りの内容で感極まる部分有り、自分と重ねすぎて本気で悩んでしまった自分がいる。個人的には「永遠のディーバ」がお気に入り。青春時代を思いだし涙が出そう…だった。一流との差。堪らなく切なくなった。 久々に読んで良かった作品。
0投稿日: 2014.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リブ・フォー・トュデイが印象的だった。 この章の趣旨は、最後の釈迦の言葉に詰まっている。 「過去を追うな。未来を願うな。過去はすでに捨てられた。未来はまだやって来ない。ただ今日なすべきことを熱心になせ。誰か明日の死のあることを知らん。」 という一節である。 なぜこの一節が心に残ったかというと、 自分の人生と照らし合わせたときに、 なんだかドキッとするような 後ろめたい気持ちになったからだ。 僕は、本当に今日すべきことを一生懸命取り組んでいるだろうか。 今から逃げ、現状を憂い、理想の将来にたどり着けるような近道を探すことに、時間を費やしていないだろうか。 なりたい自分を明確にし、それに向かって頑張ることは大事だ。但し、なりたい自分を探すことに時間をかけすぎるのは本末転倒である。一度目標を決めたら、それに邁進することが最も大事、ということを改めて考えさせてくれた本だった。
0投稿日: 2014.10.07
powered by ブクログいずれの話も、後味が良く読後が心地よい。 第1話のCAさんのハナシは、ちょうど出張中のヒコーキ内で読んだので、妙な臨場感(?)があって面白かったデス。 垣根センセは、やっぱクルマ好き。
0投稿日: 2014.10.06
powered by ブクログ好きなシリーズの新しいやつだ、と思って購入したのだが、設定や世界観を思い出すのに手こずった。 あれー? こんなんだったっけっかな? 思ったより、フワッとした読了感。 今回はいつもより、ピリついた場面の描写が少ない気がする。 前の三冊を読み返してみようかな。
0投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログ爽やかな読後感。辞めて行く人には悲壮感はなく、次への希望がある。これを読むと仕事に対する姿勢を考えさせられる。
0投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
購入して、裏表紙を開いてみたら、その日が発行日だった! 前回よんだ垣根涼介の本のあとがきで、この人のこと好きじゃないって思ったけど。 やっぱりこのシリーズは面白い。 --- 「おれはただ、ずっと自分を誤魔化してきただけだ」。リストラ面接官・村上真介の今度の相手は、航空会社の勝ち組CA、楽器メーカーでくすぶる元バンドマン、ファミレスの超優秀店長、おまけに、破たんした証券会社のOBたち。企業ブランドも価値観も揺らぐ時代、あなたは明日をどう生きる? すべての働き人たちにパワーを届ける、人気お仕事小説第4弾!『勝ち逃げの女王』改題。
0投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログ「君たちに明日はない」シリーズ第4作 仕事に何を求めているのか? 何のために仕事をしているのか? 超有名会社のリストラ、真介と話をする中で、それぞれの仕事への想いを見つめ直し、必要とされる居場所を見つけ、次へと進んでいった人たち そんな人たちは、困難に直面しても、前に進んで行くのだろうと思わせる。
0投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログリストラ請負人・村上真介が主人公の「君たちに明日はない」シリーズの第4作。 物語を通じて仕事や会社との向き合い方についていつも考えさせられ、また勇気づけられてきた、大好きなシリーズ。今度も文庫になるのを待ってた。 希望退職に応募した人を引き止めたり、会社が印をつけた優秀層を思い留まらせたり、山一証券の破綻を思わす団塊の世代を登場させたり、これまでと趣向は変わっているけれど、やはり仕事との向き合い方について考えさせられた。 もう2年したら60歳で定年になるけれど、私の世代では年金をもらえるのは62歳からで、今から会社を辞めてどこかに転籍し年金をもらえる歳まで働くにはもはや手遅れで、60歳まで働いても次の働き扶持を紹介してもらえる可能性もかなり低く、こんなことならこの前の希望退職の際に辞めておけば良かった思ったりもしながら、いやいや、あの時はそういう風には思っていなかったじゃないかと気を取り直して働く毎日。 そういう心持ちの時にこの本を読むと、色々思うところがあり、ついウルっと来てしまうところにぶち当たり、電車の中で読んでなくて良かったと思う。 「勝ち逃げの女王」は、会社と自分の関係について。 『個人のプライドというのは、仕事における誇りというものは、意識的にも実質的にも、その基盤が盤石であってこそ持ち続けられるものだ』85 『どんな企業に勤めてどんな役職になっているかっていうことより、そこまでやってきている仕事の、自分にとっての意味のほうが大事なんじゃないかなって』100 「ノー・エクスキューズ」は、サラリーマンとしての矜持について。 『人間、もう必要とされなくなった場所に居てはいけないんだよ。だったら、そんな場所はとっとと捨てて、新たに必要とされる場所を探したほうがいい』123 『結局は何のために仕事をやっているんだっていう、自覚がないんだよ。自分と、自分のお客のため以外には、本当には頑張れないんだっていう自覚がさ』135 『自分の人生がどう転んでも、言い訳をしない。泣き言を言わない。家族にも、むろん他人にも。たとえ痩せ我慢でも、です。つまりは「ノー・エクスキューズ」-潔さ、ということでしょうか』149 『それぞれに、自分の家でも口に出せない孤独と不安を背負って、これまで生きてきたのだ』150 「永遠のディーバ」は、実力と才能について。 『結局は、気持ちなんです。次々と見せつけられる実力の差やセンスの壁に、それでも挫けずにその行為をやり続けるに値する、自分の中の必然です』218 『自分はどうありたいのか。何を表したいのか。何を、どう伝えたいのか。それを真摯に見極め、追求していく気持ちの強さ。それこそが、才能なのだ』264 「リヴ・フォー・トゥデイ」は、長い人生の生き方について。 『観念的な正しさなんて、本当は実体がない。ただあるのは、こういうのが好き、こういう生き方がしたいっていう、単にそれだけの気持ちだ。気持ちの方向性だ。そしてそれを、現実とどう折り合いをつけていくかっていう問題だけだ』307 『たとえ明日のことを考えていなくても、懸命に日々を生きてさえいれば、そのうちに何かが見えてくる。人。意思。モノ。時間。どこかで、何かが繋がってくる……』347 毎日を目の前の課題をこなすのに精一杯で過ごしている身だけれど、自分なりのささやかな矜持は持ってやっているつもり。今回もまたハッとさせられもし、勇気づけられもした。
4投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
君たちに明日はないシリーズの第四弾。 第一弾、第二弾に引き続き読んだ。 以前読んだ時ほど胸に迫る感じがなかったのは、作品が変わったからか、自分が変わったからか?ただ相変わらず各種の業界の裏側や働く人の視点がわかることが面白い。(個人的には西新宿のデニーズには思い出があったので特にpart4は面白かった) 今回のシリーズで特に印象に残ったのは、 ・必要とされる仕事をすることが大切さ ・自分にとっての仕事の価値を認識することの大切さ だろうか。 日々仕事をしていると、人と比べたり、周囲からの評価を気にしたりして、変に一喜一憂していることもないとはいえない。特に忙しくて余裕がなく、さらにうまくいっていないときはそうなりがちだ。 そうならないために、日頃から自分はどんな仕事で周囲から必要とされたいか、自分にとっての仕事の価値はなんなのか、意識するようにしたいと改めて思った。
0投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログリストラ面接をする男の話。4冊目。 村上が変わってきたかな。 仕事との向き合い方とか考えてしまう。 File 4. 森山さんの言葉がよかった。
0投稿日: 2014.10.04
powered by ブクログリストラ請負人村上真介シリーズ第4弾。主人公自身より、面接される側に主軸を置いて描かれた「永遠のディーバ」と「リヴ・フォー・トゥデイ」が面白かった。
0投稿日: 2014.09.30
