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ラッシュライフ
ラッシュライフ
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

2019件)
4.0
593
768
455
67
17
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    自分の作品の中では、作家はある意味「神」なのかもしれない。 神様的俯瞰目線で見渡せば、 確かに世の中のほとんどは繋がっていて ニヤニヤして見てしまうほど 小さな場所の中で大勢で右往左往しているのであろう。 「胃」と「自分」の関係。 ラッシュライフのスペルと意味。 人生がリレーだったら…。 そのまま見ているものが、 ちょいちょいっと伊坂さんが言葉を足すと 大きく場面が反転してしまう。 伊坂さん的、「神目線」を堪能した一冊です。 あーーー。ここの軸がそうなっていたのか! またまたまたまた、してやられる。 この本はフォローさせていただいている方から紹介してもらい、手に取りました。 初期の作品と私が読了した最近の作品は 登場人物も違う全く別物の物語のはずなのに、 何か裏の巨大なものが繋がっている気がしてなりません。 泥棒の黒澤のクセになる「美学」いいですね。 こんなに言葉を大事にしている人だとは…。 そしてこの落ち着き。どこからきているのだろう??死神でもないのに。 ちょっと気になりますね。 魅力ある初期作品を教えていただき有難うございました。 これからも少しずつ伊坂哲学を読んで行きたいと思います。

    10
    投稿日: 2015.10.04
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    5つの異なるストーリー展開で始まり、最後にエッシャーの騙し絵の如く話が繋がる構成となっている。 泥棒の黒澤。無職の豊田。画家志望の河原崎。

    0
    投稿日: 2015.10.04
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    若い女性画家と富豪、泥棒を仕事とする男、父親を自殺で失い神に憧れる青年、お互いの妻と旦那を殺して、不倫相手との再婚を企むカウンセラー、職を失った男。 バラバラに進みそうで、何も接点のなさそうな中…。 色々な人間が交錯していき、最後には全てがつながる…! スピード感満載のストーリー‼︎ 最初は、登場人物がコロコロと変わっていき、追うのが大変でしたが、途中から少しずつ接点が見えていき、一気に読み終わってしまいました! 読み終わってスッキリです! また次の作品も読み進めます。

    0
    投稿日: 2015.10.03
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    フィッシュストーリーの登場人物が出てくるというので、気になって読む。なるほど、こう繋がるのかと唸らせるけれど、バラバラ殺人が気持ち悪く、また簡単に犯罪を犯す人たちの心理が理解できず★3つ。

    0
    投稿日: 2015.09.27
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    群像劇。解体がテーマだが、そこには登場人物たちはバラバラな物語を再構築していくというメタファが込められている。

    0
    投稿日: 2015.09.22
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    一ヶ月経てば、内容をスッカリと忘れてしまった。ページがめくられていくたびに、ただただ消費されていく、エンターテインメントの鏡のような作品。

    0
    投稿日: 2015.09.13
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    期待が高すぎたのか、少し残念。 もう少し最後まで繋がりそうで繋がらない感じがほしかった。 一つずつの話が薄いのも残念。

    0
    投稿日: 2015.09.10
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    伊坂さんの話は、本当に伏線がすごい。それぞれの話が少しずつ重なり合って、まさにエッシャーの絵の通りの構成。もう一度読んで内容を確かめてみたくなる話。

    0
    投稿日: 2015.09.08
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    老犬には胸が熱くなりました。が… 死体に関しては、で?って感じでした。 一度読んだきりなので、まだ読み込めてないかもしれません。

    0
    投稿日: 2015.08.30
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    「アヒルと鴨」と同じで、だんだん、自分が錯視(錯読?)していたことが分かるタイプの本。こういうトリックはあんまり好きじゃないかも・・・。

    0
    投稿日: 2015.08.29
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    伊坂さんのお話はよく作られてるなー!!たくさんの登場人物がどんなふうにつながっていくのか、想像しながら読み進めるのがとても楽しい。 そして想像を超える展開になるからやっぱり楽しめる。

    0
    投稿日: 2015.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    *泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる* ラッシュライフー豊潤な人生。人それぞれの、豊潤。騙し絵のような、並走する四つの物語と交錯する人生。その果てに待つ意外な未来。加えて、懐かしい面々があちこちに散りばめられ、最後は収まるところにぴたりと収まる。さすがの一言。

    0
    投稿日: 2015.08.27
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    群像劇。 異なる5つのストーリーがお互いに接点を持ちつつ展開する。 読み進めて行くうちに「そういうことか」と気付かされる構成。

    0
    投稿日: 2015.08.25
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    達観したような豊田と黒澤が良かった。 それに最後の最後まで繫がりを楽しませてもらえました。 「人生については誰もがアマチュアなんだよ」 この言葉も良かったと思います。

    0
    投稿日: 2015.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二度目のラッシュライフ! こんな面白かったっけ?と思いながら、ページをめくる。時系列がめちゃくちゃだから、最後まで掴めないのよね。それこそ、エッシャーの絵のように。 みんなのラッシュライフがおもしろい。 でもやはり、Lush Life(豊潤な人生)を過ごしたいですね。 はー、いい! BGM:『キラキラ』aiko

    0
    投稿日: 2015.08.14
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    高橋さんの伏線はすべて回収されたのだろうか。読みが浅いだけ……?全体に技巧先行で、それぞれのキャラクターに生身の人間としてのリアリティが薄いような感じがする。登場人物サイコパス多すぎ。 豊田さんと老犬のコンビはたいへん好きです。

    0
    投稿日: 2015.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    完全にやられた。完敗だ!と思った。 正直中盤まではすごく惰性的に読み進めていた。 別々のストーリーが同時進行…、かと思ったら、あれ?この場面どこかで…あれ?あれあれ?? 読み終わった後に時系列がこんなに違っていたけどポイントポイントが繋がっていただなんて! 気が付いたらどっぷりと伊坂トリック沼に浸かっていた。本当に完敗だと思った。 伊坂作品には度々こういった「まんまとやられたぜ!」って思うことがあるけど、この作品はその思いが強く読後感に残った。 これが初期作品だなんて。 大好きな登場人物が盛りだくさんで「おっ久しぶり」と言いたくもなる気持ち。笑 そして、「良い人生を」と一言かけるところがすごく素敵だなと思った。

    0
    投稿日: 2015.08.06
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    デビュー2作目、仙台近辺の群像劇。世間ではそこそこの評価っぽいけど、ホントにつくづく伊坂幸太郎苦手。新興宗教とかリストラとかそんな話に絡めて複数人がわちゃわちゃする話。

    0
    投稿日: 2015.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バラバラにみえたいくつもの話や登場人物たちが、次第に絡み合い繋がっていく。 畳み掛けていく展開に引き込まれていく。 犬がかっこよかった。

    1
    投稿日: 2015.06.23
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    新鋭画家、無職の中年男性、泥棒、配偶者殺害を企むカウンセラーとサッカー選手、高橋を崇める画家志望という5つのストーリーが複雑に交錯しながら進む。場面場面の登場人物の台詞はウィットに富んでいて、とにかく飽きずに読み進められる。でも、結局何が言いたいのかよく分からない。読み終わってこれと言った感想はない。同じ1日を生きるのにこれほどに個々の人間が関わり合い、様々な出来事が起こるとは。それにしても、バラバラ殺人の下りは意図がよく分からなかった。高橋がテレビに出演してわざわざ自分は生きている、というところなど、わざとらしくて浅い感じがした。

    0
    投稿日: 2015.06.10
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    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる

    0
    投稿日: 2015.06.09
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    このような話の展開をするスタイルがお好きなのかな? あぁ、こうやって色々なことが結びついて世界は回っているのかもしれないなどと思ったり。 最後はつながってくるのかもしれないけれど、それぞれの話が細切れて「あれ、今どの人たちの話だっけ?」と一瞬考えてしまうのが残念。

    0
    投稿日: 2015.05.29
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    最初は展開がつかめず、良く理解できずにいたが、読んでいる内に時系列を追うごとに話が見え、なるほどと感心しながら読了。泥棒の黒澤と同級生の佐々岡、画商の戸田と志奈子、犬を拾ったリストラされた中年男、サッカー選手と精神科医の女性、新興宗教の信仰者といった全くと言っていいほど接点がなさそうな人物たちの物語が同時進行で進んでいき、バラバラ死体の件も合わせ、ある話からある話へと話が繋がっていく様は謎が解明されていくようで面白かった。印象に残ったのが黒澤が佐々岡に言った「誰でも人生のアマチュア」の一言が良いと思った。

    0
    投稿日: 2015.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ささいな事で人っていうのはおかしくなれるし、 ささいな事で自分の大切なものを守れたり、手放したりする。 犬を手放さなくて本当に良かった。 現実に生きる人もそういう選択をすることを、心から願った。 自分がそうであることも含めて。

    0
    投稿日: 2015.04.26
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    いくつかの視点が平行に進む、「グラスホッパー」タイプの作品。あちらほどハイスピード、ハイテンションでなく、淡々とした印象。 伊坂幸太郎というと、共通の知識を共有した登場人物が、読者そっちのけでその知識について語るというところが鼻につくが、この作品では控えめ。また、タイトルの由来とその説明のくどさが気になる作品が多いがその点も控えめで好感が持てた。 ただ、最後でそれぞれの登場人物についてのエピソードの時系列がかなりずれているところで失速してしまった。日中しかない人と、夜のみの人がいるので、当たり前といえば当たり前なのだが、構成の都合上、どうしても違和感が拭えない。

    0
    投稿日: 2015.04.24
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    仙台を舞台に、裕福な画商に目をつけられる若い画家の女、泥棒、老犬を拾うリストラにあったサラリーマン、サッカー選手と不倫する精神科医の女、教祖を信仰する青年の4人が絶妙にリンクする物語。それぞれの人が歩むべき道を探し求める。

    0
    投稿日: 2015.04.24
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    自分の人生と他人の人生が自分の知らないところで交錯するのって考えてみると少し楽しいですよね。 自分の何気無い一言をたまたま通り掛かった人が閃きを受ける。 もし神様が居るのならば私が死ぬ前にそっと教えて欲しいです。 『居酒屋で酔っ払ったお前が周りの友人達へ浴びせた罵声、その時カウンターの片隅に座っていた科学者がお前の戯言をヒントに反重力装置を発明した、お前にとっての特別な日はあの日だったのだ』 なんて言われたら幸せに死ねそうです。 物語は五人の主人公の人生が交錯する日に始まり、終わります。 プロフェッショナルで哲学的な泥棒 黒澤 淫乱性悪カウンセラー 京子 ダメな人生を送る家系に生まれた絵の上手い青年 河原崎 新しい仕事が見付からない中年リストラサラリーマン 豊田 世の中金!そんな世の中に少しがっかり気味な美人女性画家 志奈子 彼らの運命の一日は微妙に交錯していきます...

    2
    投稿日: 2015.04.23
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    友達のおすすめの小説。 貸してもらいました。 5人くらいの人生がよくわからない感じで 進んでいくんだけど、最後にきちんと繋がる。 面白かった。 終わり方も好きでした。

    0
    投稿日: 2015.04.22
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    「恐れるな。そして、俺から離れるな」つい先日、坂口安吾の白痴を読んだとこだったのでタイミングがよかった。 5人の物語が徐々に絡んでいく。時系列がバラバラなのでもう一回はじめから戻って確認したくなる。

    0
    投稿日: 2015.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎 まず、読み終えた直後に”これは一体何なんだ?”と思わされます。 マズイ読後感が残るという意味ではなく、何でこんなものが出来上がったのだろうか? という思いが立ち上がってきます。 ”読み終えたばかりなのに、再読しようとしてしまうのです。” 読み終えると同時に京子と豊田の最初の出会いのシーンを再び確認してしまいました。 物語はしっかり完結をみているのですが、まだ終わっていないのではないか?と 終わりの確認を始めてしまうのです。 主人公にあたる登場人物が複数いて、視点がクルクル変更されるので読み出しは 「人物把握が難しいし、臨場感をしっかり感じられるほどに感情移入できないなあ」と感じるのですが 少しづつ枠組みが理解できてくるとそれぞれの登場人物達に係わり合いが生まれ、絡まりあって発展していく物語の奥行きにグイグイ引き込まれます。 ブラジルで1匹の蝶がはばたくとテキサスで竜巻が起こるか?というバタフライエフェクトをイメージさせます。 よくぞ、こんなに複雑な関わりを違和感なしに仕上げてくれた!と伊坂さんにスタンディングオーベーションを贈りたい。 本を開くと最初にマウリッツ・エッシャーの有名な騙し絵 「無限回廊」の挿絵があります。 まさにこの物語そのものが「だまし絵」 読み終えた時に自身も無限回廊の中にいることを知るのです。 あらすじ 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

    4
    投稿日: 2015.03.12
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    だまし絵としか言いようのない・・ 全然別々の物語が繋がる快感! しかし伊坂さんだから繋がるんだろうなと 思って読んでしまったら、ちょいちょい先が読めて残念・・ そして安定の状況描写の無さ!しかし気にならないくらい勢いがあっておもしろいと思ってしまい、なぜか少し悔しい

    0
    投稿日: 2015.03.11
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    伊坂幸太郎 といえばオ―デュポンの祈り以来かな。様々な人々がわずかな予告を残しながら最後に見事につながるストーリー構成は素晴らしい!リストラサラリーマンの豊田、泥棒の黒澤、画家の志奈子…。これだけの人物の物語の伏線を張るのはただ事ではない!

    0
    投稿日: 2015.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5つのストーリーがあちこちでリンクしながら順に進んでいく、よくある手法の物語。さぁ最後にはどう繋がるのか?と思いながら読み進めていくうちに何か違和感が…。 あ!時系列がズレてるんだ!と気付いた時は衝撃でした。 そこからは、これがあれでこう繋がって…と考えるのが楽しかった。そして時々混乱する。 作中に登場する騙し絵も、これがモチーフかと納得。 個人的には豊田の話が好きだから、彼には幸せになって欲しいなぁ。

    0
    投稿日: 2015.02.27
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    不倫の末お互いの配偶者を殺す計画をする女、リストラされて犬を拾う男、父に自殺され神を崇拝したい男、人を裏切りながらお金至上主義の男と行動を共にする女、クールながらもどこか律儀な泥棒。どこでどうリンクするのか最初から最後まで見逃すまいと、かじりつくように読みました。紙一重、僅かな時間軸のズレの妙が救った命や人生が折り重なって、とても面白かったです。あの老犬はピストルと当りくじを運んできた。何だか対照的過ぎてこの犬こそ神なのでは?と思ってしまいます。登場した全ての人物のその後を知りたくなる終わりでした。

    0
    投稿日: 2015.02.23
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    5つの視点。私は特に豊田さんと黒澤さんが好きだなあ。出てきた白人女性にもうちょっと意味があるのかと思ったけどそれほどでもなかったのがしょんぼり。でも比較して老犬は結構重要だったので、嬉しかったり。老犬は偶然の拠り所であり、本当は幸運を運んでくる神様みたいな存在なんじゃないかなー。多視点とタイムラインがリンクしていくところの種明かしはとても爽快!これが伊坂作品の素晴らしさだなー、と。でも個人的には他の伊坂さんのお話の方が好きかも。

    1
    投稿日: 2015.02.21
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    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。(裏表紙より) 全く関係ないように思える個人がつながった時、まさにだまし絵を俯瞰しているような感覚を覚える。 殺人を扱っているがどこか牧歌的である。

    0
    投稿日: 2015.02.18
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    伊坂幸太郎を続けて読んでみたけど、おしゃれな書き方をする人なんだなぁ。使いたい言葉のフレーズがいっぱいあった。本作ラッシュライフも、つい赤線を引いておきたくなるような、そんな作品でした。

    0
    投稿日: 2015.02.16
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    よくわからないながら、今回も一気読みでした。オーデュポンと重力ピエロの間に書かれた作品とのこと。オーデュポンの主人公伊藤が出てきたり、重力ピエロの探偵黒澤が出てきたりする。5つの人の話が錯綜して話が進んでいくが、進んでいるのが戻っているのか、時系列的にぐるぐるしてくる。まあ、時系列なんて、客観的に見ることができたときにわかるもんで、主観的に過ごしていたらよくわからないもんだ。人の人生と自分の人生。それが錯綜して成り立っているのが、生きているっていうことなんだろうか。

    0
    投稿日: 2015.02.06
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    時系列がバラバラで、そこに含まれたカラクリに気付いた時声をあげそうになる、面白い。 5つの話の繋がり、場面チェンジに引き込まれた

    0
    投稿日: 2015.02.03
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    再読。皆ハッピーエンドとはいかない…。黒澤1/4。評価+1。 一度読んだ。嫁用に借りた。面白かったらしいが、図書館から返却の催促が来たので返す。

    0
    投稿日: 2015.01.10
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    異なる悩みを抱える数人の男女の物語が、話が進むに連れて絶妙に交差していき、最後にはひとつながりになっていく、一度読み終わったあとでパラパラともう一度振り返りたくなるストーリーです。ストーリー自体は、人生捨てたものじゃない、と思えるような内容です。決して賢い選択、大人の選択じゃない、自己満足の選択でも、それを決断した者にだけ与えられる充実感、そんな後味がある感じです。

    0
    投稿日: 2015.01.04
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    複数の話しを、話しが進むにつれて交差させる方法。 おしゃれな警句的な言い回しに満ちているが、その代償として相手に説教をするキャラクターだらけになっている。 オーデュポンの案山子の話が突如として出てきて、興ざめ。 トリックが雑。

    0
    投稿日: 2015.01.03
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    うーん、それなりに楽しめたが、なんというか、すっきりはしない。なんだろ、なんかどう展開するのだろう?と疑問符を持ちながら読んでいたら終わってしまった。確かにいろいろ決着してるけど、盛り上がりに欠けた。

    0
    投稿日: 2014.12.31
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    いろんなレビューを見ると評価高いんだよなー。映画にもなってるし。技巧的な面ではさすがなんだけど、話自体は得るものが何もないと感じてしまった。エンターテーメント性の高い伊坂作品は私は不向きだと改めて感じる。が、期待してまた読んじゃうんだけど(笑)

    0
    投稿日: 2014.12.27
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    5つの物語が交わっていく“一方その時”って感じで読んでいたら、実は時間軸が少しずつずれていて、後半「なるほど」って納得できた。 リレーのバトンの様に繋がっていった。

    0
    投稿日: 2014.12.22
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    1枚の壮大なだまし絵。 ラッシュライフは伊坂幸太郎の小説の解説部分で よく引用されている作品。再度 それぞれの解説を読んでみようと思う。 それぞれのストーリーが繋がっていく小説ではない。 エッシャーのだまし絵のように 順番にじっくり見ていくと 途中で あっ! と気づく。 そして 俯瞰してストーリーの全体を理解しようとする。 読んでいて楽しい作品。(疲れるけど) チルドレンやオーデュボンの祈り フィッシュストーリーとも 少し繋がっていて面白かった。

    0
    投稿日: 2014.12.15
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    騙し絵をテーマとした、全く関連性のない複数の登場人物が終盤にはそれぞれのつながりが出てきて、読者の時間軸思考を狂わせてしまうとても不思議な小説。殺人が当然発生するけど、時折、苦笑するやりとりは、緊張感を緩和させる。流石!伊坂幸太郎!彼の作品を読めば全く違う話でも相互にリンクする登場人物も存在する。そういうのを発見するのもこの作者の魅力でもある。

    1
    投稿日: 2014.12.02
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    スーパーリンクストーリー。 途中ツル葉ようにストーリーが関連し合ってゆく、、そしてまたそれぞれの人生を歩む。。 人生なにが起こるか分からない。。。 前進しているというよりは後進してるような?? あれあれ?交差してるぞ。 関連性が分かると、スカッとする(笑) 2014.12

    0
    投稿日: 2014.12.01
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    伊坂的手法! 分かってはいたのだけれど、どんどんひきこまれた。伊坂さんの著書を読むときはいつも冒頭部分を慎重に読むようにしている。今回はノート片手に登場人物を書き込みながら読み進めた。

    0
    投稿日: 2014.11.30
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    ラッシュライフ バラバラな話がつながって、また、バラバラになって…グルグルグルグル。これは凄い。エッシャー見に行こう!

    0
    投稿日: 2014.11.26
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    全然好きな小説ではないが、この作者の代表作はどれ?と聞かれたら、必ずこれと答える。 暴力の描写も生々しいし、最後の神々しい世界観もあまりすきでなない。 でも、物語が完成している。 好き嫌いではなく、認めざるを得ない傑作。

    2
    投稿日: 2014.11.23
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    おもしろいくらい話が繋がりますね! 「忘れたころにやってくる」って言葉は、 伊坂さんの小説そのものな気がする。 残念なのは、一番感激した言葉をいった塚本さんが亡くなってしまったことですね!

    0
    投稿日: 2014.11.12
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    伏線を回収しながら一気に話を終息させていく 、展開が面白かった。それぞれ少しずつずれた時間軸での出来事を、交互に描写することで、あたかも同時刻に起きているかのように感じさせ、なかなか伏線に気づかないような構成になっていた。この物語の構成自体がとても面白かったように感じる。

    0
    投稿日: 2014.11.04
  • 全開 伊坂ワールド

    独特の世界観です。 ややこしいのですが、最後の最後でつながります。一気読みです。 ものすごく完成度の高い作品だと思います。 面白いです。

    4
    投稿日: 2014.10.24
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    全然接点の無さそうな何人かの人物の日常を淡々と描きながら、物語の終盤になるにつれて、だんだんこれらの人物が繋がってきて、お互いに影響してくるというストーリーで非常に面白いです。私は特にこだわりの泥棒の黒澤という人物が好きですね!

    0
    投稿日: 2014.10.23
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    多くの人の物語が複雑に絡み合って一つの物語ができる、現実の事件も裏にこの様なドラマがあるのだろうなということを感じさせる小説だった。 一読しただけではわからないところがあったので機会があればまた読みたい。

    0
    投稿日: 2014.10.22
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    さすが伊坂といったところ。5人の人生がうまくリンクしていて面白かった。伊坂の考える「ラッシュライフ(豊潤な人生)」が垣間見えた。

    0
    投稿日: 2014.10.20
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    同時進行だと思わせておいての時系列トリック。 流石です! 分かりやすい繋がりもあるし、最後種明かしされるまで気づかない繋がりもありました。 私も大好きな黒澤の初登場回。 伊坂さんは本当に会話のテンポがかっこいいです。 ラジオのニュースの中にチルドレンと陽気なギャング、などまだ執筆前の作品が先行してたりして、読者的にはにやにやがとまりません。

    0
    投稿日: 2014.10.04
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    細部は忘れた頃にな再読。なんかごちゃごちゃうるさいのが読みたくて。文章は静かなのにオーケストラがっつり聴いたというか、軽く気力消耗する感じ。目が離せないのに疲れるのに目が離せない。読者の気分が振り回される本てすごいなぁ。

    1
    投稿日: 2014.09.30
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    伊坂幸太郎らしい、独特な話の進み方が心地よい。 別々に進んでいるようで、どこかで話がつながっている。読み手が、「多分そうなるよな」と思うようなつながりもあれば、「えっ?」というものもある。 もう少し、展開がスピーディーのほうが面白いかも。

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    投稿日: 2014.09.21
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    3日間の出来事の中で登場人物により時系列がくるくる変わるので、このエピソードが実は何日目なのかが最初は分かりにくかった。最後まで読んで、話がどう交錯していたのかが明らかになると、その伏線の張り方と回収の巧妙さにうならされる。再度読み返すと、あちこちに手がかりがあるのが分かり、さらに楽しめた。

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    投稿日: 2014.09.13
  • 独特の作風に魅入られます!

    同時進行で物語が交差しそして繋がっていく。すべての伏線が1つずつ繋がっていく感動物です。 読者をだますわけでもなく、自然にそれぞれの人生が交差していく。 デビュー作の「オーデュボンの祈り」ら読み始めて伊坂幸太郎の2作目ですが、どんどん完成されていくほんわかした作風に魅入られました。

    3
    投稿日: 2014.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少年を銃撃したあとの豊田と老犬とのシーンがそれまでの流れからなぜか違和感があった。 様々な人生が最後に交錯していくわけだけど、登場人物や時間を整理するのにやや混乱した。 途中でファンタジーかと思わせられた。 ストーリー展開が全く読めなかった。 2018.4.16

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    投稿日: 2014.08.27
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    張り巡らされた各人の事象が、最後に集約していく部分は読んでいて爽快だった。こういった構成の本は大好き。ただ、登場人物が話の分量に対し多過ぎて、人間的な熱をあまり感じられなかった気がするのが少し残念。

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    投稿日: 2014.08.27
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    リストラされて自暴自棄になりつつ拾った犬を連れ歩く中年男、W不倫の末お互いの連れを殺そうとする恋人たち、神を解体して描く男、仕事に邪魔が入る空き巣、それそれがそれぞれの豊潤な人生の中で交錯する

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    投稿日: 2014.08.25
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    時間軸の組み立てとか、伏線の回収の仕方など読者を唸らせて楽しませる本だと思いました。あと、根がいいひとはいい方向へ、根が悪そうなひとは悪い方向へ堕ちていく感じも読後感スッキリでよいです。

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    投稿日: 2014.08.24
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    【再読】黒澤が大好きだったんだけども、久しぶりに読んでもやっぱり黒澤が好きだった。 デビュー直後の伊坂幸太郎の傑作。 改めて読んでみると綺麗にまとまってるものの、どうしようもないというか救いがないのが何人かいるけども、「現代の寓話」というあらすじの文句を見て寓話じゃ仕方ないという気分に。 再読にあたって内容などほとんど覚えていなくてこういうトリックだった、というのをぼんやり覚えていただけだったんだけども、それでもなお騙されて、よくできているなあ、と感心した。

    1
    投稿日: 2014.08.21
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    話のつながりが見えるときの爽快さといったら!伏線が多くてそれを拾いながら読むのが楽しかった。これぞ伊坂作品!

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    投稿日: 2014.08.19
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    まったくの他人の人生、どこかで繋がっているのか。。。 物語は4つ、それぞれの展開するが、その一瞬の交わりはやっぱり運命なのだろうか。。。 偶然と偶然が重なって、奇妙なストーリー展開なのだか、それぞれが主役で、それぞれの物語に惹き付けられた。。。 人生は誰かにバトンを渡すためある。。。 この作品は、巧みな騙し絵のようだって意味がよくわかった。 圧巻でした! また始めに戻ります。 2011年4月25日、再読。 読めば読むほど面白い! 他の作品で出会った人な話があったり、関連するエピソードがあったり。 ストーリーの中にちりばめられた伊坂さんのメッセージを探すのも面白い。

    1
    投稿日: 2014.08.16
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    初めては幾人かの物語が切り替わりながら進み、次第に交わっていくこの面白さ! ただ一つの結末にたどり着くわけではなくて、交わって、けれどそこからまた続くあの感じ。伏線の回収なんてものではない。これが群像劇なのね・・・と。 相変わらず伊坂さんの文章、語り口、比喩、大好きです。 時系列を理解した今、もう一度読みたい作品。

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    投稿日: 2014.08.09
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    パズルを組み合わせていくおもしろさがある。 ちょっと消化不良な終わり方の部分もあるけど、完成度の高い作品。 重力ピエロに向けて読むべき作品。

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    投稿日: 2014.08.07
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    人生のだまし絵。やや異常な5組のエピソードが少しずつ同じ階段の中で、グルグルと繋がっていく。読者は、螺旋階段の外から、彼らの繋がりを眺めているだけ。でも、意志を持って、螺旋階段から外れ、しっかりと彼らの行く末を見る。我々は何を考えて、人生を見つめるのだろうか。意志を持って、しっかりと… エッシャーのだまし絵になぞらえて展開されるストーリー。わけ分からんストーリーが繋がって行くのが爽快です。そのストーリー全てが異常すぎて、ほぼ現実感ないですが^^; 謎の教祖は謎のままw 日本語を書いてもらう外国人も謎のまま。この余韻がまた気になる本にさせてくれます。

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    投稿日: 2014.08.04
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    かなり面白かった。 序盤は少しスローな立ち上がりだ。 しかし、ばら撒いた伏線が最後にはピタピタはまっていく心地よさは、オセロで序盤は劣勢だったものの四つ角をすべて抑えて最終的に盤を自分色に染める過程に似ている。 ストーリーや登場人物同士の軽妙なやりとりに、テンポとセンスの良さを感じる。 伊坂氏は村上春樹の影響を受けすぎているという批判をよく聞くが、私はそれほどだとは思わない。 確かに、そういった箇所が無いわけではないが、それが村上氏のみからの影響であるかは断定できないし、仮にそうだとしても、村上氏よりもさらりとした修辞法(主に比喩)だと感じる。 私は両氏とも好きだが、伊坂氏の作品にはテンポがより重要だと捉えている。 そういった意味では、修辞法を薄味に仕上げている点は、作品全体との整合性が取れてよいのではないかと思う。 私は、仙台に長年住んでいたこともあって、その点でも楽しめた。 国道48号線や学院高校付近のロケーションが分かる人には、一層楽しく読めるだろう。

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    投稿日: 2014.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらゆる登場人物が織りなす複数のストーリー。それが終盤に一気に加速し収束して行く。この快感は他の作品ではなかなか味わえない。

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    投稿日: 2014.07.15
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    バラバラな事件とバラバラな人生がリレーのバトンのように繋がっていく。 時系列の使い方が絶妙でした。 決して明るい作品ではないのですが、読後は爽快な気分になれると思います。

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    投稿日: 2014.07.10
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    人生がリレーだったらいいと思わないか? リレーのように続いていけばいいと思わないか? これがこの物語を表してると思う。 リレーのバトンを渡すように、ある人の人生がまた別の人に影響し、そのまた別のだれかに影響する。 人との出会いが人生にとって重要なんだと感じた。

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    投稿日: 2014.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    代表的な伊坂作品の一つ。 多数の登場人物が、様々な時間、場所で少しずつ交錯していく物語。 読んでいてもはじめのうちは登場人物が多いし、それぞれがやっていることがばらばらなような気がして、あまり楽しめないかもしれないが徐々に彼らの交錯が明らかになってくるとどんどん読み進めてしまう。 複数の登場人物が全く意識せずに互いにかかわり合い、最後に一堂に会するという形式の話が好きな人にならまず受けるとは思う。「禁書目録」「デュラララ」とか好きな人にはぜひ。当方デュラララ1巻しか読んでないけれど。 ラッシュライフに関して言えば、わかりやすく一堂に会することはないから、あの言いようのない熱さはないけれどそれでも巧みさはほかの作品を凌ぐと思う。  交錯していても時間軸がバラバラで少し首をひねりつつ読んでいかないと、どの時間の話のなのかがこんがらがってしまうのでちゃんと読まないと駄目です。  さて登場人物に黒澤っていう泥棒がいるんですが、この人、複数の伊坂作品に出てるんだなこれが。よほど伊坂先生に気に入られている様子。言い回しが一々かっこいいし独特の美学を持っている。ラッシュライフ、フィッシュストーリーに登場するので気になったらぜひ。

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    投稿日: 2014.06.24
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    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。 幕間には歩くバラバラ死体登場、、、 並走する四つの物語、交差する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開、巧緻な騙し絵の如き現代の寓話の幕が、今上がる。

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    投稿日: 2014.06.22
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    4つの物語に それぞれの接点がある。 私が好きな人物は泥棒の黒澤。 あの犬も好き^^ 残念だったのは河原崎。 そしてあのクジは・・・。 私、エッシャーの絵 好きです。

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    投稿日: 2014.06.12
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    いつも通りの伊坂作品の間接的リンクでも多いですが。 直接的な関連性が高いフィッシュストーリーと 対で読むのをお勧めします。 理屈抜きに好きな一冊。 ■伊藤■映画館爆破未遂事件■キューブリックの「2001年宇宙の旅」■黒澤■新興宗教団体■お面銀行強盗事件■広瀬川■市長殺人事件■河原崎■老夫婦■佐々岡■今村忠志(タダシ)■中村親分(専務)

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    投稿日: 2014.06.10
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    それぞれの人物が体験する出来事が、だんだんと重なりあっていく様が圧巻。引き込まれました。 黒澤さん、あの冷静さと頭の良さ、好きだわ。

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    投稿日: 2014.06.05
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    加速する面白さ。全てが交差するというか重なってくるというか、誰かの非日常は所詮誰かの単なる日常である、か。 ちょっともう一度一気読みしてみないと誰のどこが重なったのか面白さを見逃してるかも。 間に2週間の日本を挟んでいる場合じゃなかったね。 伊坂2冊目でした。

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    投稿日: 2014.05.29
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    人は何にでも理由を付けたがるんだぁーと読みながら何度も思った。 霧が晴れたような終わり方はスッキリとしていて良かった。

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    投稿日: 2014.05.29
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    いつぶりかの再読 エッシャーのだまし絵を この本で初めて見たのを覚えている 初めて読んだ時は ひたすら登りつづける人々を 下からぼんやり眺めている人が 読む前には 下を向いてるように見えて 読んだ後には 上を向いてるように見えて… 今回再読してみたら 上を向いてるようにしか見えなかった ラッシュライフに出てきた人たちは みんな登り続けている人じゃ無くて 階段に座っているか 登り続ける人を見る人 どちらかな気がした 不思議な本だった 。 黒澤と佐々岡のやり取りが 個人的に一番好きかな 、

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    投稿日: 2014.05.27
  • 一筋縄じゃない!

    泥棒、青年、女性カウンセラー、リストラされた男の4人の人生が少しづつ、からんでいき、やがて一つになる。最後に「えーそうつながるの」という感じ。いつもながら伊坂さんの小説は一筋縄じゃない。

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    投稿日: 2014.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お隣さんが貸してくれたので読んでみた。 だいぶ前に流行った映画「メメント」みたいな、時間がいったり来たりしながら話が最後に1つになる話は色々覚えてないといけないから、一気に読むに限りますね。 どのエピソードもそれなりに面白いけど!根幹となる部分がよくあるものなので、びっくりもせず、興奮もせず… まあ、そんな話の中でも、一番初めに出てきた彼女の将来が一番きになるな。

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    投稿日: 2014.05.15
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    嫌なことは考えなきゃいい。 考えるから深刻になる。 考えれば考えるほど裏目に出る。 失敗が失敗を呼ぶのは、 これが原因なんだ。 「考える前にスイングだ」

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    投稿日: 2014.05.15
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    久しぶりに伊坂幸太郎。 彼の作品はストーリーの仕掛けや登場人物のクロスオーバーがフォーカスされがちだけど、作品の内容をとっても力のある良いものだった。もちろん仕掛けの部分や軽快な語り口なんかも良くて、物語の後半にその構成に気がついた時は笑みが零れそうな気分になったんだけど。 暴力性のあるシーンなどはためらいなくヘヴィに描かれていたり、人の嫉妬や弱さにも鋭利な切り口で文章が向けられているんだけど、それでもそのすべてを持ち上げるだけの希望や倫理観が、登場人物によって語られるだけでなくストーリー全体にあって、それがこの小説の良さだと思う。

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    投稿日: 2014.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若い女性画家。泥棒を生業とする男。父親を自殺で失い神に憧れる青年。不倫相手との再婚を企むカウンセラー。職を失い途方に暮れる男。Wikipedia

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    投稿日: 2014.05.07
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     5人の全然関係のない人物たちが同時期同場所で意外な形で交錯するという群像劇。映画の『パルプ・フィクション』のような感じ。静かな感じのミステリー。  エッシャーの階段をぐるぐる回るだまし絵がテーマになっていて、たまたまこの小説を読みながら飲んでいたコーヒーカップがエッシャーのものだったことに後から気付いた。ちょうどその絵も書いてあったし。物語中でも登場する、バラバラな死体がくっついて歩き出すように、あるいはバラバラのピースが組み合わさって1枚の絵になるように、物語自体が構成されていて、ほんとこういう話を考える人ってすごいなと思った。ただおれは全体的に静かなトーンでじわじわと話が進んでいくのが苦手で、途中で集中力が切れてしまった。(14/04/30)

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    投稿日: 2014.04.30
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    伏線すごすぎww 今まで見た伊坂幸太郎さんの本で1番伏線が面白かった。時系列が終盤になるにつれて分かっていくのが圧巻だった。

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    投稿日: 2014.04.21
  • 「え。そうだっけ?」度★5

    構成が巧い。途中で、「そういうことか!」と気付いた時の、最初から読み返したくなる感がハンパナイ。 ただ、普段の文庫本なら「このあたりのページ(手に持った、厚みの感覚)の左側のページ、真ん中から後ろあたり(開いた本の直観的な記憶)に○○のことが書いていたはず」と戻って読み直せるものが、これは電子書籍で読んだので、読み返しが面倒でした。 私がアナログな人間ということでしょうか……。

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    投稿日: 2014.04.20
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    2006年8月13日読了。 2014年5月5日再読。 磁石に砂鉄がささーってくっついていく感じ。思わず拍手する。面白いのになぜか8年ぶりの再読で内容をほとんど覚えてないのが不思議だった。ただ、ささーってくっついていく爽快感や思わぬ展開の衝撃はすごく覚えていた。

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    投稿日: 2014.04.19
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    本作品は五つの物語からなる群像劇である。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou13505.html

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    投稿日: 2014.03.30
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    初めてマイケル・ジャクソンのムーンウォークを見たときのような、衝撃だった。 前へ進むように動いているのに、後ろ・後ろへと進んでいく。目の前でみえているはずのものが、当初抱いていた固定観念や思い込みを嘲笑うかのように、思っていたように動いてくれない。 パラドックスがあるのではなく、シュールレアリズムが漂っているのではなく、あらゆる長さや色の糸を一気にまとめて結ぼうとする、前段階。糸に色をつける・糸を切る。そんな前段階。糸によって、染められ方や切られ方が違う。バラバラ。バラバラなものであるはずなのに、同一の事象だと思い込んでいる。まとめてしまえば気がつくものなのに、まとめられていないとバラバラであったということに見向きもしない。 大衆文学の面白さや限界に挑んだ作品だと感じた。

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    投稿日: 2014.03.23
  • 伊坂作品のつながりに注目

    様々な登場人物が何処かですれ違い、絡みあってゆく後半は、凄く面白かった。交錯するストーリーの時間がずれているので冒頭の場面が、あるストーリーの結末であったりして、うまく繋がっているのが面白い。ここに登場する人物がまた違う小説に出てきたりするのも伊坂作品の魅力なんだろうな、きっと。

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    投稿日: 2014.03.23
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    面白かった。一気に読んだ。 ちょっとずつちょっとずつ話が絡まってて、すごくおもしろい構成だった。伊坂幸太郎さん始めて読んだけど、他も読んでみたい。

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    投稿日: 2014.03.20
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    全くつながらない5つの話がなんやかんやで絡み合っていく物語。あの時のあれはこれだったのかっ!みたいなことが多々出てきて何度も読み返してしまいそう。

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    投稿日: 2014.03.14
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    とっても面白いエンタメ小説でした。最初読んで、二日目で止まらなくて一気に読んでしまった。エピソード一つ一つがうまくつながってて、それぞれは深くは語られないけれどもうまいこと登場人物の人生について考えを巡らせる事も出来る、なかなかの構成だった。若干30歳くらいでこんな本書いたんだから、すごいもんだ。

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    投稿日: 2014.03.11
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    こんな感じで登場人物が繋がっていくとは… ストーリーを思い返したりしてとても読んでて楽しかった。 初めて黒澤をお目にかかれたんだけど、黒澤をまだ好きになれないなー。黒澤が出てくる他の作品読んで、きっと好きになってくんだろーなー。 クライマックスで豊田と犬のコンビがいい仕事したから、大満足!

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    投稿日: 2014.03.07
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