Reader Store
バカの壁(新潮新書)
バカの壁(新潮新書)
養老孟司/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

850件)
3.4
106
223
310
86
37
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまり心に響かなかった。頭のいい人の考えは理解しにくい。こういう考えの人もいるのか。ぐらいでさらさら読んでしまった。

    0
    投稿日: 2011.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    修身論というかぼやき 「人はだれしも、世の中には『標準』『常識』があると信じ込んでいる。意見の異なる人を見ると『あいつは非常識だ』と見なして理解しようとしない(『バカの壁』のなせるわざ)。それでいて、自分は標準から外れて個性的になりたいと努力したりする。ところが、われわれの肉体はもともと非常に個性的であって、個性的になりたいというのは意味がない。むしろ反対に、もともと個性的なわれわれは、他の人々、他の民族との間に共通理解をさぐる努力をしなければならない。『自分の信念だけが正しい』と言うのでは共通理解への道は遠い。『人間ならふつう、こういうことをされたらこう感じるはずだ』というように、人間の身体感覚を基本に普遍的価値を探るべきではないか」

    0
    投稿日: 2011.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一世を風靡したエッセイ。 なんつうか基本年寄りの世迷言。 ひどいというよりはつまんない。星1・5くらいか。

    0
    投稿日: 2011.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても有名な本だが、今まで一度も手にとったことが無かったため、興味本位で読んでみることにいたしました。 良い意味で予想とは違う内容で喜ばしいです。私は初め、この題名を見たときに「なんだバカバカしい、自己啓発本の一種だろう。バカにならないために、と謳って、バカを釣っているのだ。」と、今思えばなんとまあ酷い"バカの壁"を作っていました。 読んでみてあらビックリ、今までの自分の思考にうまい具合に刺激を与えてくれる良書でした。 今までの私は、どちらかと言うと一元論的な思考方法をとっていないと思っていましたが、未だ一元論的思考を捨て切れていなかったということを認識させられました。これからはもっと多様な思考回路を自身に植え込み、"バカの壁"を取り払い、意識してあらゆる角度から物事を見れるようになりたいと感じます。

    0
    投稿日: 2011.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    残念。一つの真実があるという一元論的な考えが相互理解の障壁となり、諸々の問題を引き起こしているという話。視点は面白いんだけど、論理の飛躍や無理な例えが多くてどれも納得できないまま読み終えた。

    0
    投稿日: 2011.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の理系的な視点にほれて、いまさらながら読んでみた。 「正しさって何?」 「本来のあるべき姿は?」 とかたくなに考える一元的な視点を捨てるきっかけになった。 もっともっと養老孟司さんの本をよみたい!!!!

    0
    投稿日: 2011.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    能に入れる係数をaに固定してはいけない。一元論になって、わかった気になってはいけない。二元論として、係数を固定せずに視野を広く持つことがひつよう。「人生は崖のぼり」少し登れは新しい景色が見えてくる。そこには苦労も伴うかもしれないが、それでこそ、新しい景色が見えてくるというもの。

    0
    投稿日: 2011.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者は元東大教授で解剖学が専門。人と情報の本質的な特性を比較すれば、個性的であれというより人の気持ちを分かるようになれというべきという。 独白を文章化しているため、所々話題が散漫になったり論理が飛躍しているが、全体的に読みやすい平易な文章。

    0
    投稿日: 2011.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    唯脳論より読みやすかったような気がする。 やっぱり「考える」ことと「行動」することが大事なんだな。

    0
    投稿日: 2011.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ベストセラーはコピーのうまさ  いわずとしれたほぼ最近のベストセラー。  結局売れる本というのは帯で強調されるコピーのでき次第なんだろう。  「話せばわかるなんて大うそ」というコピーは挑戦的でかつ直感的。これだけで読んでみようという気にさせる。  この本の主題は「知っていることの定義」なんだろう。look と watch の違いかな。  実体験こそが大事である。一次元の体験がもっとも貴いということは常にいわれていることであるが、それを言い方を変えて見ただけなんじゃないかなと思ってしまう。30分もあれば読めてしまう、そんな本だった。

    0
    投稿日: 2011.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    誰にでも、「わからない」「理解できない」こと=バカの壁がある。 特に、一元論から二元論へのバカの壁で止まっている人が、世界人口の3分の2に相当する。 一元論の主たるものは、宗教であり、ユダヤ教・イスラム教・キリスト教などの一神教である。 一神教の信者にとって、その信ずるところの神は世界の創造主であり、絶対唯一の正解である。だから、他の宗教は認められない。認めてしまえば、絶対唯一の存在が複数いることになり、大きな矛盾を生んでしまう。違う正解があってもいい、ということを許容しない。 その点、日本人はさまざまな考え方を許容できる二元論者ということもできる。他の宗教を尊重できるのは、日本人の美点の一つである。 しかし、確かな信条を持たない人は往々にして弱い。弱いからこそ怪しげな新興宗教に嵌り込んでしまう。 結論はなんだっけ

    0
    投稿日: 2011.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間は変化するものということを京大の山中先生は生物学的に著していたが、それを脳科学的に説明していて興味深い。寝ぼけ頭は脳内で「自己同一性」を追求している最中らしい。 人間誰しも脳内に壁がある。小さい壁を超えれば別の世界が見える。その「わかった」時こそ一番面白い。日々新しい自分になっているになら脳内でグルグル回して考えるのではなく、身心で「わかって」壁を超えていく自分になりたい。 亡国の共同体とは、東日本大震災の復興が急がれる時に権力争いをしている日本の現状。

    0
    投稿日: 2011.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    唯脳論が読みたかったのだけれど、 ブックオフでこの本が100円だったので購入。 寝ている時間も人生の一部、 という言説にハッとしてグッときた。 そのほか、 認識という観点から様々に社会を語っている。 けれども、 若干考えが偏向している節があり、 それが著者にとっての「バカの壁」なんだろう。 まぁしかし、 自ら体現しているところがなかなか好印象。 文章量も少なく、文字もでかい。 あっさり読めるので軽い読書にはもってこい。

    0
    投稿日: 2011.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世間で考えられている所謂常識や一般的な考えを、著者独自の視点から打ち崩していく気持ちの良い内容であった。やや強行的な部分も合ったが楽しめる内容だった。

    0
    投稿日: 2011.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本書は2003年に出版され、「バカの壁」という言葉が(本来の意味を離れて)流行語になったことを記憶されている人も多いかと思います。古本として数年前に購入していたものを、読まずにそのままにしていたので、かなり流行遅れになってしまいましたが、読んでみました。 本書全体を通す軸は、「常識を疑う」ことということになるでしょう。私たちが、たいした吟味もせずに正しいこと、よいこととしていることを、作者は痛烈に批判していきます。それは私たちが常識と呼んでいることそのものであったり、その社会の仕組みに沿った形で「個性を伸ばせ」という教育や社会の方針であったり、共同体自身を守るためにしか存在していない共同体であったりと、日本の悪癖と呼べるものが、ことごとく対象となっています。これらの観念を閉じ込めているものこそが、「バカの壁」として作者が意図したものではないでしょうか。 「情報」の取り扱い方が、8年前も斬新でしたでしょうし、今でも新しさを感じます。いわく、人にある情報xを入力として与えると、yという反応が現れたとき、脳内の係数aを用いてy=axという式で両者の関係を表すことができます。厳密に言えば一次関数ではなくもっと複雑なのかもしれませんが、ある情報に対しては全く反応を示さないa=0の場合や、逆に唯一絶対のものとして反応してしまうa=無限大の場合を考えることができます。 a=0であれば、無視、無関心、あるいは敵対のように、与えられた情報に対して何ら反応を変えません。上司や先輩の指摘に対しa=0の態度を取ってしまうような人は、会社ではやっていきづらいでしょう。また逆に、特定の情報に対してa=無限大、または非常に大きな値の場合は、原理主義的な考え方となり、特定の思想以外を受け付けないことになってしまいます。 様々な情報に対し、情報ごとに適切な係数aを取ることが望ましいわけですが、デジタル社会で生きているとaがいくつならば最適なのか、ということを考えてしまいます。おそらくそうではなく、極端に上にも下にも振れない、ある範囲内であればよいのだろうと思いますが。 もうひとつ、情報が不変で人間が変化する存在であるという、世間の常識とは逆の言説がおもしろく感じました。方丈記の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、世の中にある、人とすみかと、またかくのごとし」を、情報(=河)は不変と解釈されていたのには、なるほどそういう考え方もあるのかと思いました。方丈記や平家物語など、古典は人間のはかなさをうたうものが多いのですが、現代人は人間のはかなさを忘れてしまっている部分があるようです。 逆に、一度公開された情報は、いつまでもその形でとどまり続けます。たとえば本書が出版されてから8年になりますが、その間に内容が変わるということはないでしょう。時代とともに解釈が違ってくることはあるかもしれませんが、それは読み手(人間)が変化したのであって、本の内容(情報)が変化したわけではないということですね。 全体的には、作者が言いたいことがわかりづらい部分もありました。ですがそれは、養老氏が「自分の考えはこうだ」という押しつけをせずに、答えを私たちに考えさせる意図があったのかもしれません。 また最後に一元論の限界を取り上げ、二元論(「多元論」と呼ぶべきかもしれません)の可能性を示していましたので、世の中の問題に対する正解は1つではなく、いくつも答えがあるべきだし、作者自身がそのうちの1つを推すことはできないという立場ではなかったでしょうか。 読後感はすっきりせず、むしろもやもやしたものが残りましたが、そのもやもやしたものが何であるかを考えてみることこそが、「バカの壁」を超える方法のひとつである、といえるかと思いました。

    0
    投稿日: 2011.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    情報は変わらない、人が変わっているという考え方は、納得した。 この本は、人生で経験する諸問題を「共同体」「個人」「脳」「意識」など様々な観点から論じている。モノの見方がいかに重要か、そして客観的に物事を見るということがわかるのではないかと思う。

    0
    投稿日: 2011.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「個性」なんていうのは初めから与えられているものであって、それ以上のものでもなければ、それ以下のものでもない。 この文がとても好き。 個性を伸ばしたり、人との違いを強調しなくても、みんな違いがあるんだから。 そのままで良いじゃないかって思う。

    0
    投稿日: 2011.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直、何を書いているかあまり理解できなかった。人にはバカの壁があって、それを認識して、対応していこうってことかな。。

    0
    投稿日: 2011.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やや極論かなと。タイトルのキャッチーさで売れた部分もあるかも。 ただ、考え方を見つめなおすきっかけにはなる。

    0
    投稿日: 2011.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・「個性」なんていうのは初めから与えられているものであって、それ以上のものでもなければ、それ以下のものでもない。 ・基盤となるものを持たない人間はいかに弱いものか。 ・人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。(徳川家康)

    0
    投稿日: 2011.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こういう視点からの人間観、ということに価値があるのだと思うけれど、「そんなこと言っちゃあつまらんよね」という印象。生得的な要素に還元してしまうのは百害あって一利なしだと個人的には思ったりしました。 って、釣られましたかね。

    0
    投稿日: 2011.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今更感が漂う中、図書館で借りました。 でも!期待以上に面白かったです。現代の人々は自分の能力を過大評価しすぎている、という部分には納得しました。所詮機械に頼らないと何も出来ないのにね。 作者の言うバカの「壁」は沢山あったけど、果たして私は何の壁に阻まれているんだろうか。。。頭でっかちな思考してると自分でも思うから、色んな壁が邪魔してるんだろうなぁ。気づけるきっかけが出来て良かったです。

    0
    投稿日: 2011.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    飛ばし読み。そろそろ読む時期かしらと手にとった本。さすが養老さん、難しかった。無理して読み通さないで「バカの壁」の存在を心に留めておくだけにする。

    0
    投稿日: 2011.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。7,8年ぶりくらい? なるほどと納得できる部分が多々あり。 読んで思ったのは、人間、科学が発達してからこっち、それまで以上に思い上がっている、ということ。世の中のことは何でもわかる、不思議なことなどない、という意識があるのだと思う。だから、意識だけではコントールしきれない無意識や、身体といった部分を軽視し、忘れてしまう。 今回の「想定外」の災害もそれを象徴するのではないだろうか。 つまり、科学的なデータを重要視しすぎて、可能性は低い、という結論に寄りかかった結果な気がしてなりません。理解不能なもの、人智を超えたもの、そういった何かがある、あるかもしれない、という気持ちがあるからこそ、人は謙虚さといったものを持ち続けることができるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2011.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先に超バカの壁を読んでたんで、まぁ、同じ系統の本だった分、面白みと新鮮味にかけてた。 とりあえず、「バカの壁」はかなり端的に言えば、 知識不足・経験不足から来る思い込みを指してるな。 で、時々でてくる主張としては、 「こういう批判をしたからといって、  自分がやってないかといえばそうじゃない」 「こういうことを言えば、お前は~~だろう?と決め付けをされるけど、  そういう単純思考じゃない。  多角的に見て判断した結果、こうだよってだけ。」 「偉そうに言ってても自分が正しいと思ってないから、  話半分に聞いとけ」 っていうニュアンスかな。 まぁ、そのニュアンス通り、 著者自身もバカの壁にはばまれている意見もきちんとある。 寝ている学生の話とか。 「狭いところで閉じこもってないで働いてみろ」 って、夜中に働いたら眠くなる。 起きれたら起きる。 起きれなかったら講義が終わるまで寝る。 っていう事情もあるかもしんない。 その場合は、たぶん、著者的にも寝てるのはアリなはず。 そんなこんなで、考え方の参考になる本だとは思う。 俺の事情として新鮮味がなかっただけで。

    0
    投稿日: 2011.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    都市と田舎 意識と無意識 一神教と多神教 考え出すとキリが無いテーマ 人は変わるという当たり前のことを頭の隅においておかないといけないことを再認識

    0
    投稿日: 2011.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わからないことはわからないと言いたいですね。現代版「無知の知」なのかもしれません。正直、当時読んだままですが、あんまりわかりませんでしたが、読んでいて変な気もしませんでした。養老さんの話の筋って、類推(アナロジー)で出来ているところがあって、そういうところになれれば面白く読めるのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2011.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ベストセラーになったのが分かる気がした 当たり前のことは 実は当たり前ではないという事 分かりやすい。

    0
    投稿日: 2011.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんか、しっくりくるものではなかった。 題名にインパクトがあるから期待してたのに、期待はずれな感じ。 読んだのに、何が書いてあったのか思い出せないよーう:(

    0
    投稿日: 2011.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今さらながら読みました。 情報、身体など、何も考えていないときの常識と違う定義になるので、最初、疑心暗鬼になりますが、読み進めていくにつれ、すべて理解できます。 大人とは何か? 個性とは何か? 当たり前のことから考える本質議論の本。

    0
    投稿日: 2011.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私なんかが今更レビューを書くような本ではないと思いますが読んだので一応。 著者の中で定義されてる「情報」という言葉の意味が、私とは違うのかな、と感じました。 説明が無理やりだなぁとも思ったり… シンプルにすればいいってもんじゃないのかもしればいですね。

    0
    投稿日: 2011.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    [ 内容 ] イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。 そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。 いつの間にか私たちは様々な「壁」に囲まれている。 それを知ることで気が楽になる。 世界の見方が分かってくる。 人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるためのヒントを提示する。 [ 目次 ] 第1章 「バカの壁」とは何か 第2章 脳の中の係数 第3章 「個性を伸ばせ」という欺瞞 第4章 万物流転、情報不変 第5章 無意識・身体・共同体 第6章 バカの脳 第7章 教育の怪しさ 第8章 一元論を超えて [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    0
    投稿日: 2011.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すぱっすぱっと言い切ってるから、そういうもんなのかなあと、一つの考え方として面白い。 人間は時々刻々変化するが、情報は普遍。 無意識、身体、共同体を忘れた日本人。寝ている時間(無意識の時間)を単なる無駄と考えるのは誤っている。 「夜と霧」より、生きる意味は他人にある。 などなど。

    0
    投稿日: 2011.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    物事は一元的ではなく、様々な見方があること、我々の周りを取り巻く様々な「壁」の存在を意識することの重要性について書かれている。思考回路が単調化してしまっていた自分にとっては大変刺激的な内容であった。

    0
    投稿日: 2011.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    今更ながら読んでみました。 養老じいちゃんの言ってることはわかる。 「わかったつもり」が一番バカだ。(←2行目w)

    0
    投稿日: 2011.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちは様々な「壁」に囲まれている。それを知ることで気が楽になる。世界の見方が分かってくる。人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるためのヒントを提示する。

    0
    投稿日: 2011.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本書では、一元論に陥りがちな社会に対して、どんなに理解に努めても理解できない存在(バカの壁)があるということを指摘し、そしてそれを許容することの大切さを論じている。 まず初めにバカの壁とは何かについて、次にバカの壁を許容できないことからくる弊害を、最後にバカの壁を許容すべきだと論じている。 教育、医療、環境、哲学、非常に幅広い事象からバカの壁を例証・解説していて、著者の知識の深さを知ったと同時に、切り口が鋭く、しかも切るポイントが想定外で驚嘆した。 特に、バカの壁を認識できていないということと現代教育の弊害をつなげて論じた下りは、素晴らしかった。 「会社でもどこでも組織に入れば徹底的に「共通了解」を求められるにも関わらず、口では「個性を発揮しろ」といわれる。どうすりゃいいんだ、と思うのも無理のない話。」 「若い人には個性的であれなんていう風に言わないで、人の気持ちがわかるようになれというべきなのです。むしろ放っておいても個性的なんだということが大事なのです。みんなと画一化することを気にしなくたっていい。」 確かに…人はそれぞれ存在自体が個性的だし、個性を伸ばすといったって、それを縦横無尽に行使するっていうのも違うと思うし。 読んでいて、きっと著者は日々人間と、つまりは自然と向き合っているからこそこういう発想が出てくるんだろうなぁと思った。 だが、先の「思考の整理学」でも述べたように最近いわゆる壁を認識・実感することが多いわけだが、それでもどこかでそれにあらがっている自分がいて。 理解はできるんだけど… 意識の世界に軸足を置いている限りきっとその観念は抜けないだろうなぁと思いつつ。 あっ、「思考の整理学」の書評の冒頭でも書いたけど、「情報社会に軸足を置きつつ…」ってとこ。だとしたらなおさらその壁は認識しづらいのかな。とりわけ現代っ子はただでさえ多くの情報にさらされていて、しかも彼らはまだその情報を篩にかける事が出来ない。意識していなくてもどんどん視覚、聴覚から入ってくるわけだ。それが彼らの核となっていく。 この壁を認識するってこと、そしてし続けるってことは個人の力では限界なんだろうな。 と思ったり。

    0
    投稿日: 2011.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすい。いろいろなことについて様々な例え話を使って話していて普通ならば頭がこんがらがってもおかしくないはずなのに、すっと頭に入ってくる。言いたいことが分かりやすかった。 これを読んで思うのは、自分も知らず知らずのうちに一元論者になってはいないかということ。それと、「自分」というものは基本的に不変・不動のものだと思っているし、急に変わるものではないと思っているよなあということ。 京極夏彦も作中で言っていたように、「自分」というものは必ずしも連続したものではないということをまず自覚しなければならない。 そう考えると一元論を抜け出すのにはもう少し時間がかかりそうである。

    0
    投稿日: 2011.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間が頼るべきは原理主義ではなく、普遍主義だ。原理主義に頼ることは、気持ちがいいし楽なこと。しかしそれは同時に自ら考えることの放棄、すなわち思考停止状態を意味する。 普遍主義とは「人間であればこうだろう」という考え方。あまりにもあいまいな主義だが、そうであるからこそ人間はどうすべきかを常に思考し、成長するのであろう。 スタンスは全く違うが、ホリエモンと同様「人に頼るな!自分で考えろ!」を強く主張しているのだと感じた。

    0
    投稿日: 2011.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミーハーで一度読んだだけでは決して理解出来ない。 「言いたいことがよくわからない」って言っている人がいれば,誤読している証拠。 各章がそれぞれ独立しているように見えて実はものすごく1冊としてよくまとまっている。 養老先生はすごい。

    0
    投稿日: 2011.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    特に何も心に残らなかったかな。 「へー」とか「確かにー」とか言ってる間に終わってもぉた感じ。 行間が読めてなかったかも。 気が向いた時に読みなおします。

    0
    投稿日: 2011.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    論理的に順序立てて書かれてあるので、非常に読み易い。 「バカの壁」の存在を認識し、そこから多角的に物事を考えるきっかけになるのでは!

    0
    投稿日: 2011.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大分前に読んでからしばらく経ちました。 その間、養老先生の本を何冊か読んだ事もあり、新鮮味は無かったんですけど。 一般向けに軽めに書いてあるな、と。 だからこそあんなに売れたんだなぁ、と再確認。 養老先生の核はやっぱ唯脳論だなぁ。 y=axの事は本当にそう思う。 aが0かそうでないか。 根底の意識もそうだし、その後の行動もそう。 同じ事をしても消費になるか投資になるか。 バカの壁にひっからないよう、アンテナをなるべく広げておきたいと思います。

    0
    投稿日: 2011.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ネットが一般的に普及した今だからこそ読み返すと当時とはまた異なった印象を受ける。情報過多の時代、ネットで得た上辺っつらの知識ではなく自分で体験してこそ「分かる」という言葉を使って表現したい。 寝て起きた自分は寝る前の自分とは違う。自分の中の無意識を意識して生活をする。これは今後時間上の意識という点で自分の座業軸となっていくのではないか。

    0
    投稿日: 2011.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良くも悪くも、やはり非常に分かり易く読み易い。 情報は不変、人間は常に豹変し続ける。っていうことを再認識させてくれたので有意義だった。

    0
    投稿日: 2011.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    正直、内容の半分も理解することができなかった。 確固たる自分、自分らしさなんて必要ないようだ。 20代の頃、自分らしく生きるには、アイデンティティは何か?を真剣に考えていた。それが今の人生に支えになっているところもあるが、若干ストレスになっていたようにも思う。 今のままで十分に自分らしい。 そして自分らしさを求めるようりも、人の気持ちを分かるようになるほうがよっぽどためになるのを、この本で学んだ気がする。 著者が言っているように、芥川龍之介『藪の中』、そして黒澤明監督の『羅生門』で、人それぞれ感じ方が違うあやふやさの不思議を感じてみたくなった。 この本の感想でさえも、ひとそれぞれの違うのは、本当に当たり前ことなんだなぁと納得できた一冊だった

    0
    投稿日: 2011.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ただ個人的な人生観ですが、あまり考えたことのない視点で、自分にとっては新しく感じた。常識にとらわれない、周囲の影響をあまりうけない、しかし、極端ではなく、あくまで中庸の重要さを説く。途中偏った話で興味を惹かれたが、最終的には「何もかもどうっちつかずで考えなさい」という普通の話になってしまった、という印象。

    0
    投稿日: 2011.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2003年の大ベストセラー。 新鮮な視点があり、興味深かった。独白を文章に仕上げたということもあってか、話が自然と発展し様々な問題に及んでいくのは面白い。 「若い人には個性的であれなんていうふうに言わないで、人の気持ちが分かるようになれというべきだというのです」 「人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる、ということです。とすれば、日常生活において、意味を見出せる場は共同体でしかない」 教育とは、共同体に真っ当な人間を送り出すということで恩義を返す、基本的には無償の行為なのだという。 現代資本主義は、この無償の行為とは相反する方向に進んできた。近年の教育に対する問題は、このような背景が浮き彫りにされた結果といえるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2011.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「確実なことなんか何一つない」 そんなことは言いたいわけではない。 そうではなくて暫定的に今はそれが正しいと思うことが大切。 常識にも同じことが言える。 自分たちが当たり前だと思っていることが他では通用しないかもしれない。 このことを常に念頭に置いておくべきである。

    0
    投稿日: 2011.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「話せばわかる」と思っているやつが多すぎる。 本書はここから始まる。そして、脳、身体、意識へと、横断的に現代の様相が綴られて行く。 非常に的を射た内容だったし、作品全体に一貫した軸がしっかりと通っていて、掴みやすい本だという印象を受けた。 「教養」がしっかりと学べる本だと思う。

    0
    投稿日: 2011.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    、、、、、、。 理解出来んかった、、、。 バカの壁、、、。っていうはカシコから見たバカへの壁やね。 バカには壁なんて見えへんもん、、、。

    0
    投稿日: 2011.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ふと7年ぶりに引っ張り出してきて読んだので感想を。前半は面白いが後半は…という7年前、果たして今回は? 今は2011年、この本は2003年出版。古い話になっているかと思いきや、意外とそうでもない。十分に通用する話。 ただ、挙げられている人物が何だか懐かしいなーとは思えてくるw 専門特化されて入出力が限定されるという話、非常に身に覚えがある。 というか、最近は研究なんてことに従事してるもんだからそう思うことが多々ある。知識が偏ってること偏ってること。 これまで学んできたこととは一切繋がりがないと言っていいほどだから、忘れつつある。この現状に危機感を抱いている。 制限されてしまうことの恐ろしいことよ…。 万物は流転す、人は毎日変わる。これもまさに体験していると言っていい。 昨日書いた文章が今日になってみてみればいまいちに思えて書き直す、今日良しとした文章がまた明日には駄目に思えて書き直す。 2週間前に作った時には上出来だと思って投稿した楽曲が、今になって振り返ってみれば反省点が多々浮かんでくる。 個性を伸ばせ、はまあ欺瞞だよね。 人類というマクロ的視点で見れば個性なんて元から無いし、遺伝子というミクロ的視点で見ればみんな個性あるし。そんなこと言う事自体が「何言ってんだか」だよね。 と、前半は面白いと思えたし同意できる点はこのようにあった。 しかし、やっぱり7年経っても後半は面白いと思えない。最後にどうまとめてくれるんだ?(わくわく)という期待を裏切られる。何が言いたいのかよく分からないのは相変わらず。「で、結局のところ結論は?」と。 おそらく言いたい事は「『話せばわかる』は大嘘」なんだろうけど、話がそこに集約していない感じ。 広げすぎた風呂敷を畳みきれていない。各章で別の事を言っている短編集。そんな印象。 「バカの壁」という題名に騙されなければ面白い話であると思う。 万物は流転しても、この本の後半(もっと言うと最後)は面白いとは思えなかったw

    0
    投稿日: 2011.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直あんまりよくわからなかったかも・・・ 確かに動くのは「情報」じゃなくて「人」だ!ってのには共感するけど。 それとか、個性を尊重するとかって風潮に対して、 実際は「望まれた個性」がある・・・とかね。 実際に昔、養老さんの講演を拝聴したことがあるけど、 養老さんも実際は凝り固まった考え方に縛られているような感は否めないかなーと感じた。

    0
    投稿日: 2011.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大学教授ってこんなこと考えてるのかなって思って面白かった。うちら生徒は観察されてるのに近いのかも。「やっとここまできたか」「まだこの程度か」みたいな。私は全力で対応しても足元にもおよばないけども。 「人生は崖登り」の件が特に印象的。 人生は崖登り。崖登りは苦しいけれど、一歩上がれば視界がそれだけ開ける。手を離したら千仞の谷底へまっ逆さまです。 原理主義に身をゆだねるのは手を離すことに相当する。谷底にまっ逆さまだけれど、それは離れている人から見ての状態で、本人は、落ちて気持ちがいい。それだけのことでしょう。

    0
    投稿日: 2011.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結構まえの話題書。実家の本棚にて発見したので。 売れたのも納得。 さらりと読める薄い本だけど、なんどか読み返しつつじゃないと すんなり理解できない個所も。 うーん、それは強引じゃあって思う個所もありきですが コアなとこのいいたいことは覚えておきたい言葉ばかりでした。 先生やってるコとかにとくに読んでほしい。

    0
    投稿日: 2011.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    脳科学の分野から、近代のさまざまな現象を説いてゆく。 自分というものは日々変化してゆくが、「個性」を重視するあまり、「自分は変わらない」と多くの現代人が誤解している 変わらないのは情報のみ など、現代人が抱えるさまざまな問題点や誤解を丁寧に解き明かしていく。「実経済」と「虚の経済」の比較など、興味深い内容。

    0
    投稿日: 2011.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    受験時代にみた単語がいっぱい。 すごくよくわかるけど、結局養老さんも学者だし…と何度か思ったり。 サラリーマンだってバカじゃないし、会社に入っていない養老さんには養老さんの意見があるだろうけど、社会には社会なりの「しょうがない」ことがある。 y=axの脳の一次方程式は面白かったし、読み物としておもしろかったと、思う。 でも、まぁ当たり前だよねと感じたのも確か。 画期的かといわれれば、ん?という感じかな。

    0
    投稿日: 2011.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「人は基本的に見たいものしか見ず、知りたいものしか知ろうとしない」 なぜこの本を手に取ったか? 「大ベストセラーであり、タイトルが面白そうだったから」 流れ バカの壁とは何か ↓ 脳内の係数 ↓ 個性重視の欺瞞 ↓ 人は変わるが情報は変わらない ↓ バカの脳 ↓ 一元論の危うさ 『自分が知りたくないことについては 自主的に情報を遮断してしまっている』(P. 14) 人は基本的に見たいものしか見ず、 知りたいものしか知ろうとしません。 宗教にはまっている人を説得しにいけば、 このことをよく実感できると思います。 どんなに現実をつきつけても、 本人は頑なに客観的事実を認めようとしないものです。 (ゆうきゆう氏著「心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG」参照) 『物事は言葉で説明してわかることばかりではない』(P. 16) 話せばわかる、という有名な言葉がありますが、 現実にはそんなことない、ということを多くの人はよく知っています。 仕事をしていれば、話が通じない人と関わることがあるからです。 これは常識のある人は分かっているのです。 でも、「そんなことはない、話せばわかるはずだ」と 信じて疑わない人もいるかもしれませんね。 ただ、その時点で 私が「話せばわかる」ということに納得していないわけですから、 この論点において、 お互いが分かりあえてないことにお気づきになるはずです。 もちろん場合によっては、話せばわかることもあるでしょう。 でも、話しても分かりあえないことも、また数多く存在するのです。 『自分は正しいと思っているバカが一番困る』(P. 159) 幼稚園児のイモ掘りで一度掘り返したものをまた埋め直して 子供の力でもひっぱったら すぐに掘りだせるようにしているところがあるそうです。 これを園児が知っていてイモ掘りをするのであれば良いですが、 おそらくはそんなことは知らず、きっとサツマイモとは、 ひっぱったらすぐ抜けるようなものであると 勘違いしたまま育ってゆくのでしょう。 これでは詐欺です。 しかし、当の教育者は自然教育の一環だ、と言って大満足らしいです。 それどころか、こういうエセ自然教育を異常とも思わず、 自慢気に世間にアピールしてくるのだそうです。 著者が「自分は正しいと思っているバカが一番困る」というのも こういう事例を示されては、納得せざるをえません。 勘違いした教育者の自己満足で、 子どもに誤った認識を植え付けているのですから。 もちろん一度掘った芋を埋めて掘り返させたっていいんですよ。 でも、それをちゃんと子どもに言っておかないといけません。 「ホントはもっと掘りにくいものなんだよ」と 一言いってきかせておくべきなのです。 それがされているなら、嘘の教育では無いと思います。 『誰が「個性を伸ばせ」とか、 「オリジナリティを発揮しろ」とか 無責任に言い出したのでしょうか。 この狭い日本において、 本当にそんなことが求められているのか』(P. 44) はっきりいって、個性なんてそんなに多くは求められていません。 ビジネスに関して言えば、仕事の90%以上はオリジナリティを求められず、 むしろ、長年にわたって洗練された先人の知恵を拝借する方が喜ばれます。 さらに、残りの10%程度でさえも、 以前から存在するアイデアの組み合わせがほとんどです。 この事実が示す教訓は、 下手に個性を出すとビジネスでは生き残れない、ということです。 必要なものはすでに大抵揃っています。 新しく作ったものを「個性がある」と自称しても意味はありません。 それでもさらに必要だと言われる物があるとすれば、 それは現在あるものを少しだけ改良したものです。 多くの人に受け入れられるためには、 完全にオリジナルで無い方がよいのです。 あまりにも斬新すぎるものは、受け入れらず 相当の苦労を強いられます。 仕事でなければ個性重視も良いでしょう。 でも、個性があるというだけではご飯は食べていけません。 個性=無条件で良いもの、というような現在の教育では 社会で通用する人材はなかなか育たないでしょう。 そのままの君でいいんだよ、では進歩がないからです。 認められる個性があるとするならば、 他人から否定されてなお、 強い信念で突き進んだ末に認められるものだけであって、 独創的である、というだけでちやほやされ 何もしないうちから無条件で認められるものではないと私は思うのです。 『鐘の音は物理的に考えれば、いつも同じように響く。 しかし、それが何故、その時々で違って聞こえてくるのか。 それは、人間がひたすら変わっているからです。』(P. 56) 『知るということは、自分がガラッと変わることです。 したがって、世界がまったく変わってしまう。 見え方が変わってしまう。それが昨日までと殆ど同じ世界でも』(P. 60) 例えるなら、自転車に乗れるようになった人が、 もう一度自転車に乗れるようになる前の感覚に戻ろうとしても、 それは無理だ、ということです。 何かを知るということで、同じ情報でも受け取り方が変わってきます。 また、その時々の感情によっても情報の受け取り方が変わります。 同じ情報があっても、各人の受け取り方が異なるにも関わらず、 それぞれが自分の感覚が正しいとして譲らなかったら、 それがもうすでに一種の壁となって存在し、 分かりあうことを困難にしているのです。 『その時代の人間全員が、 一斉に共通の認識を持つようになるわけではない。 タイムラグは必ず存在します』(P. 67) さらに、情報の伝達に時間差が生じます。 つまり、議論に必要な基本的な知識を持っている人と持ってない人がいて、 その二者間では、まともな会話はできないということです。 例えば、日本は二度の元寇があり、 武士は屈強なモンゴル兵に歯が立たず 後に神風とよばれる台風が運良く来なかったら今の日本はなかった、と A君が学校で習っていたとしましょう。 ところが、この説は間違っていて、 本当は武士は強く元軍は上陸すらままならなかったのです。 だからこそ、本来陸軍主体のモンゴル兵が 数月も海上で船にこもっていたのです。 もし、武士が教科書の言うとおり弱かったのなら、 易々と上陸され、陣を築かれているはずです。 では、なぜ陸軍主体の元軍は上陸をしなかったのか? 武士が強くて、上陸できなかったから、 そう考えるのが自然です。 ゆえに、思ったように上陸できず 海上で足止めをくらっていた元軍は、 最終的に、秋まで戦が長引いて 台風に一掃されてしまっただけです。 よって、台風がこなかったら日本はなかった、 というのは、おかしいのです。 台風がこなくても、食糧が尽きる前に元軍は退却するはずです。 ここで教科書に書いてあることが間違っていることを知っているB君が、 A君に日本の武士は強かったよ、といっても A君は教科書が正しいとして譲らなかったら、 この二人の間には、教科書というフィルターを通して 情報の伝達にタイムラグが生じていると言えます。 こうしてまた、分かりあえない一種の壁が存在してしまうのです。 『利口、バカを何で測るかといえば、結局、 これは社会的適応性でしか測れない』(P. 126) 東大出てても使えない奴がいる、とよく話題になるものですが、 それは何も驚くようなことではないのです。 一流大学出身者は、良い大学に入れるような ペーパーテストの能力が高いことを証明しただけであり、 それは必ずしも仕事の能力と同じ分野ではないからです。 ただし、ペーパーテストで優秀な成績を取る人は、 他のことをやらせても優秀なことが多いです。 やってみるまで仕事ができるかどうかなんてわかりません。 しかし、学歴以外に仕事ができることを期待できる要素というものが、 あまりないのが現状で、仕方ないから企業も 学歴を見て、仕事ができそうな人を採用しようとしていただけの話です。 ですから、学歴が一番使えるのは新卒のときで、 それ以降はだんだん値打ちがなくなってきます。 たとえば、40歳過ぎても東大を出たことしか他人に誇れない人は、 卒業してから20年近く何の業績もあげてないの?と思われてしまうのです。 『相手を利口だと思って説教しても無駄なのです。 どのくらいバカかということが、 はっきり見えていないと説教、説得出来ない』(P. 182) 利口な人は少ない言葉でも、内容の要点を的確につかむことができます。 しかし、世の中はそんな人ばかりではありません。 それに人によって得意不得意があります。 ですから、ある分野で世界トップクラスの知能を持つ人でも、 別の分野では一般人となんら変わらないということがよくあります。 ゆえに、頭の良い人だから分かってくれるだろう、と 気を抜いて説明したら、相手に納得してもらえないことがあるのです。 よって、相手に期待して説明するのではなく、 相手の理解能力の最下限を探ってから説明するのが効果的なのです。 『一元論は長い時間をかけて崩壊する』(P. 193) 時代によって、正しいとされることは異なります。 今では他国を侵略することは絶対悪になっていますが、 たった100年前までは、 西欧列強がこぞって他国を侵略する帝国主義全盛時代でした。 しかし、そういう時代も数百年で終わりをつげました。 『バカの壁というのは、 ある種、一元論に起因するという面があるわけです。 バカにとっては、壁の内側だけが世界で、向こう側が見えない。 向こう側が存在している ということすらわかっていなかったりする』(P. 194) よって、物事を一方的にしか見ない場合、 その結論は一時期認められても、 後から、やっぱりおかしいね、と言われてしまうものです。 この点に関して、 つまりは他人の目(他社の意見)を気にすることは とても重要になってくると思います。 これは日本人の得意とすることで、 日本では昔から世間の目を気にしてコミュニティが成り立っていました。 欧米の個人主義に勝る日本の要素は、 一元論的な物の見方をしない風潮にあると思います。 日本人には自覚がないかもしれませんが、 欧米の戦争物の映画などみると、主人公と敵対する軍が これでもかってくらいに悪役として描かれます。 つまり、自分視点で見た場合の見方が官軍で、 それに敵対するものは賊軍であるという一元的な見方なんですね。 こういう映画の人気は長続きしないです。 もちろん一元的な見方で終わらない映画もあります。 スターウォーズでは、ダースベイダーの過去が描かれ、 何故ああなってしまったのかという点に言及していました。 つまり本来なら敵側である方の視点もいれたわけです。 そういう映画は長年愛されるものです。

    0
    投稿日: 2011.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    脳と身体。意識と無意識。など二項対立的なものの側面から脳科学という切り口で切り込んだ書籍です。 初めてこういったモノを読んだので少々脳が疲れましたが、とてもよかったです。 一番感銘を受けたのは。自己を知ろうとせず他人を知ろうとする事が大事。 人生の教訓にしたいと思います。 他のシリーズも読みたいなと、、、。

    0
    投稿日: 2011.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書いてる人の頭の良さが、読んでて伝わった。真面目な本かと思ったけど、結構おもしろくって、そうだよな…って頷いてたら読み終わっちゃったって感じ。

    0
    投稿日: 2011.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あんまり本を読まない私が、話題性だけで選んで読んだ本。 私には比較的読みやすい本だったけど、人によっては難しいと感じるかもしれない。なので私なりの言葉で『バカの壁』をまとめるなら、「興味がないと頭に入らない」ということをひたすら書いた本。 一番最初の章で語られる受精・妊娠・出産の授業に対する女の子と男の子の反応の違いに全体の話がほぼ集約されていると私は思っていて、興味があるのかないのか、好きか嫌いかで頭のスポンジの柔らかさが違うんだと思って読んだら、他の章の話も読みやすかったと思う。 人の話を聞くときに嫌いな人から話しかけられてもあまり内容分からなかったりする、そんなイメージ。 っていうのも友達が「あんな上から目線でものを言う人嫌いや!!」と養老さんのことを嫌ってて、『バカの壁』はもちろん読んでおらず、私としては「…それがバカの壁だろ…」と苦笑し、後で妙に納得した。

    0
    投稿日: 2011.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    頭の係数の話はなるほどと思った。 興味の薄いものの係数は低い、日常風景の係数はゼロ、など。 プラスマイナスにはコミュニケーションがある。ゼロ•無限大は自己完結。 流動的なのは周りではなくて自分である、の記述にも納得

    0
    投稿日: 2011.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こんな老子とも孟子とも思える訳のわからんおっさんから感銘を受けるとは思わなかった。 理系の人には、一度は読むことをお勧めする。 ただし、読書好きの人には、何を言っとんのや、とバカにしたくなる気持ちも出てくるぐらい文章が飛んでいる。 おそらくだが、このおっさんが好き勝手に書いた文章を編集者が大修正して、出版できるように持っていってると思われる。 それぐらい、勝手きままなことを言うおっさんである。 とりあえず、言葉が難解。

    0
    投稿日: 2011.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分が正しいんだぞーって意識をびしびしと感じた。 個人的にあまり好きではない。本としては面白いし,ニューラルネットワークの重みづけ配置の説明は上手い。

    0
    投稿日: 2010.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これを読むのは二回目なんだが・・・。 世界の見方や社会の諸問題について「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」などのあらゆるテーマから考えるためのヒントを提示する。 正直、内容が深くて理解できる部分と理解できない部分があったりする。 ん〜、見えない「壁」にぶち当たっているのか、俺が単純に「バカ」なのか・・・。 「情報化社会の中で変化していくものは常に人間であって、情報というものは常に不変なものである」 ん〜、なるほど。これが書籍化されて不変な情報であるのにもかかわらず、読んでいる俺がなかなか理解できていないというのは、常に俺自身が変化しているからなんだな! そう思えばこの「バカの壁」も少し理解できたような気がするし、気分も少し楽にる。 内容は難しいけどお薦め本です。 また何回か読み返そう。

    0
    投稿日: 2010.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一元論にハマることがバカの壁の中にいること。いろんなこと考えていろんな世界をみようと思った。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。絶えず自分は変わってる。

    0
    投稿日: 2010.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    親父からもらった本。 独白を本に起こしたたということで、、 『著者の思索の散歩に付き合う』 といったスタンスで書かれています。 文章構成上のまとまりは無いですが、平易な文章である分、 サクッと読み進めることができます。 個人的に目新しいことは特にありませんでしたが、 「そうだよね~。」と思うことは多々ありました。 特に、 『一元論や思い込みによる思考停止』

    0
    投稿日: 2010.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「分かった」という状態を簡単に解釈して、通り過ぎて行ってはいけないのだなと感じました。自分が「分かった」と思ってることは、あくまでも物事を自分のフィルターを通して見た一側面にすぎないかもしれないということを意識するべきだと教えてもらいました。 また、本書を読んで、なぜ人々は「分かり」あえないのかが、何となく「分かった」気がします・・・。 ただ、後半はテーマが矢継ぎ早に変化し、話のベクトルがどこに向かっているのか見失ってしまいました。少々散漫になっている感じが残念でした。

    0
    投稿日: 2010.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もともと個性はあるのだから、個性を出せというのはおかしな話。だけど、右といえば右となっている人は、個性がないといわれてもしかたないなぁ。

    0
    投稿日: 2010.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本の内容はとても面白かったです。でも別に、タイトルはバカの壁じゃなくてもいいんじゃないか。バカなんてわざわざ修飾したつけたところに、若干ウケを狙ったんじゃないかと邪推してしまいます。まあ実際はこんな事はささいなことです。安易に理解したと思ったり、安易な一元論に寄りかからず苦労と変化を楽しんで生きようかと思います。

    0
    投稿日: 2010.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一つ一つのトピックについては納得する部分もあるが、全体として何がメッセージなのかということが分かりにくかった。唯脳論に続き難しくやられた感が残る。時間をおいてまた著者の書物をチャレンジしたい。

    0
    投稿日: 2010.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かつての流行本を読む、という最近の個人的な目標に、上手く養老氏の講演会を聴きに行く機会があったので一気に読破。 読んだ感想としては、口述筆記のためか、話にまとまっていない気がする。あちこち飛んで、そのひとつひとつに納得はあるけれど、いまいち全体の流れが掴めない・・・。私の読解力の問題かな?もう一度読んだらわかるだろうか。 常識の話、情報が不変で人間が流転しているという話、意識中心になってきている話はなるほど、と思った。 講演会はこの本の内容をなぞった話で、7年経った今も変わらぬ考えらしい。講演会ではエネルギーの話が戦争の話に発展したりして、おもしろかった。ただ、講演会のタイトルに沿っていたかというと・・・微妙なところだった様に思う。

    0
    投稿日: 2010.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。2回目でも面白かった。新しい気づきもあった。1回目にはあった「バカの壁」を少し壊せたのかもしれない。

    0
    投稿日: 2010.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホリスティツク医学協会 中部支部主催講演会に参加。 名古屋市 吹上公園 養老先生を囲んで、講演会の後「打ち上げ」に参加。 先生の「懐が深い」そのあり方に、感動した。 今までにない「方法論」で、編集された書籍であることを聞いた。 自分が以前から文章表現したかったことが、書かれているような 感じを受けた。そして、「それも、ありだよ!」って、養老先生から 「肩を叩かれた」感じが、残った。

    0
    投稿日: 2010.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもしろいフレーズ ・意識中心の世界では個性不可 ・人間は変わらなくないのだ。日々変わる ・個性には身体的個性が強く関わる ・バカの尺度とは社会適応能力である ・戦争武器の進化=出来るだけカラダから話して行くこと。 ・経済も然り。何億円も稼ぐ奴はお金を触ってすらいない。  嘘の経済の発達とは金を使う権利だけの移動 ・原理主義とは一元論主義である   プロテスタントはカトリックより原理主義寄り

    0
    投稿日: 2010.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話題になってる本を読んでみようか・っていう感覚だったんだけど凄く面白かった!文章も読みやすいし、提唱している内容も凄く納得行くものだった。でもそういうのが「バカの壁」ってやつなのかもなぁ(笑)

    0
    投稿日: 2010.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今更ながら初めて読みました。わかっているという怖さ、個性を伸ばせという欺瞞、万物流転・情報不変、忘れられた無意識、そして一元論の怖さ〜そこからの脱却。人としての考え方を見直すのに良い本ですね。また読み返したい一冊。

    0
    投稿日: 2010.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TVや雑誌、インターネットなど情報に溢れた世の中で、 知ってるつもり、分かったつもりになってる自分を、 見つめ直す機会をくれる1冊だと思った。

    0
    投稿日: 2010.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自分は変わらないと思ってる」っていう話が興味深い~ でも個人的には、「変わっちゃいけないと思ってる」って感じかな。自分以外の人が自分に対して「あの人はこういう人」って思ってるから、それを受けてなんとなく期待を裏切っちゃダメだ~みたいな。 そもそもの、「あの人はこういう人」っていうのが変わらないと思っているところが、バカの壁的なところなのかな~?? よくわかりませんね。 でもおもしろい。 流行ってるときに読んでおけばよかったかな~

    0
    投稿日: 2010.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひたすら地に足の付いた考え方をしているところが、たいへん参考になる。テクニックを説いた巷の幾千の自己啓発書よりはるかにに参考になる一冊。

    0
    投稿日: 2010.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     一時有名になった本。読んでみると、個々の事柄については、はっとするようなことが書いてあって、「うん、なるほど」なんて思う。「人間は変わるけど情報は変わらない」とか、「個性はいらない」とか、「意味は外部にある」とか、なかなか含蓄がある。自分のものの見方を考えてしまったりした。そういう点では、ずいぶん示唆的な面をたくさん含んだ本だと思う。  では、全体としていい本かというと、どうも疑問符がつく。ひとつは、作者の本業のこともあるのだろうけれど、なにぶん脳の話に持って行きたがる傾向がある。もうひとつには、ちょっと気を抜いたところで妙な決めつけがあって、「それは君の知っている人がそうだからってだけじゃないの」とか、「当時マスコミが言っていたとおりのことだけを根拠にされてもなあ」って思う時がある。つまり、案外主観的に、自分の持って行きたい方向に、話を決めつけながら運んでいくところがあって、結局なんとなく胡散臭いのである。  ただ実際、ある種の閉塞感を吹き飛ばしてくれるような気持ちの良さがあるのは事実。世に膾炙するのもわかるなあ、でも、要するにお説教なんだなあ、と思った。口述筆記で書かれた本のようだけど、文章そのものがきちんとしていなくて読んでいてかなり疲れてしまったのも確かである。 2009/12/9

    0
    投稿日: 2010.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ところどころ、「何を根拠に?」と思うほど乱暴に言い切ってるところがあって、とても傲慢で薄っぺらな印象を受けた。まあ本当に色々わかってる上で話してるんだとは思うけど、聞き書きした人が悪いのか読んでる私の頭が悪いのか、知ったかぶりの話に思える。 これがなぜあそこまでベストセラーになるのかわからない。 とはいえ、ところどころなるほどなあと思う考え方もあった。公平中立客観的な報道などありえないということや科学の怪しさなんかは確かになあと。なのでまあおまけの☆3つ。

    0
    投稿日: 2010.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一般社会で言われている個性を伸ばせ、とか、現在の教育の在り方、宗教の一元論的な考え方に対してはっきりと批判している。批判の根拠もわかりやすく説明されていたので、なるほどと思いました。また、「脳」について書かれている章もなかなか面白かった。(ピカソが天才だと言われている理由にも納得がいきました。)

    0
    投稿日: 2010.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    バカの壁というタイトルは斬新である。 バカの壁自体については一章で大体説明していて、後の章ではヒトがバカの壁をもつことを踏まえたうえで、「無意識」「個性」「共同体」についての説明などが続く。 口述筆記をまとめたとのこと。 印象に残ったのは、「万物流転、情報不変」のところ。 また2003年刊行であるゆえか、時事ネタが多少古く感じたのと、世界情勢が変わってきているので、そこは承知してよんだほうがいいかも。

    1
    投稿日: 2010.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大流行りのときには読まず、やっと今読んだ。当時大流行りした理由はなんだろう。現在でも変えていかなければならない状況を真っ当に指摘しているのであるが、まったく変わっていない今の世の中にあぜんとできる。これを読んだ人は、何も感じずに何の変化もなかったのだろうか。 変わらないから、わかっちゃいるけどやめられないことを端的に指摘してくれ、かつ自分の問題ではないとすり替えができるから、大ベストセラーになったのか。

    0
    投稿日: 2010.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルとはふざけているが中身は予想と違った。一般的な常識や定説について、別の視点や逆説等を論じることで総じて一元論を批判している。バカの壁とは一元論の限界であり、「意識と無意識」「脳と身体」「都市と田舎」のような二元論が重要であると言っている。のかな。

    0
    投稿日: 2010.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一元主義で主観での物事を見る危険性を指摘。そうではなく、客観的に一歩引いて考える癖をつける必要あり。

    0
    投稿日: 2010.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    バカの壁の壁とは物事を多面的にとらえることの出来ない 硬直した心の壁のように受け取った。 本の中では一神教と多神教の話も登場する。 人は生きていると心の癖で物事に対して○○は○○だという思い込みをして 仏教の般若心経で言うところの顛倒したものの見方をしてしまう。 誤った想念、誤った見解、誤った心のあり方を。 しかし物事には柔軟で臨機応変で白黒ではなく灰色のファジーな部分がある。 何事にも柔軟に臨機応変にファジーに対応して行くのが自然で利口な生き方なのではないか。 また常日頃バーチャルな世界に浸っているとついつい忘れがちな、 実体験をするということの重要性も考えさせられた。 以前、観光客から声をかけられた。○○までは遠いですか?と。 考えてみれば遠い、近いの感覚は人それぞれ。 実際に歩いてみないとわからない。 実体験をする事で、思い込みの壁を飛び越えて 物事に対する見方をワイドにして本当の心の幸せをつかみたい。

    0
    投稿日: 2010.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    非常に読みやすかったです。が、ゆえにあまり入ってこなかった印象。万物流転、情報不変。一元論ではなく、視野を広く・・。

    0
    投稿日: 2010.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    感想ー読みやすかった。 メモー出力=(関心・興味・意欲)×入力。     学問とはモチベーションの問題である。     考えることに楽したいと考えるなら、もうそこが壁である。

    0
    投稿日: 2010.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    省みるところ多しという本でした。 なんでも言葉でわかりたい。納得したい。そして、自分の枠でわかったら思考停止、、、しています。 思い通りにならないこと、と向き合うことは意味あることなんだと、また頭ではわかったつもりなのでした。

    0
    投稿日: 2010.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現代人は都市に住むようになり、信じるものがなくなってしまった。そのため、宗教やNHKの「公平・中立性」等、一元論的なものを信じやすくなってしまった。しかしそれはすごく怖いことだ。その信仰度が強ければ強いほど、「バカの壁」を作ってしまい、違う価値観をもった人を受け入れなくなってしまう。それが進んでしまうと、原理主義になり、社会を壊す行動を起こしてしまうかもしれない。マスコミに都合よく操作された情報を信じてしまっている人や、現在の教育が正しいと教えていることも絶対ではない。人間である以上、自分も、バカの壁」があるということをまず意識した上で、色々な視点から情報をとり、物事を多元的に考えていくことが大切だと感じた。と同時に、人がわかりあうことは非常に難しいことだとも感じた。頭に残ったことは、「人生には意味がある。その意味は、自分で簡潔するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれるものだ」というところです。

    0
    投稿日: 2010.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読了。著者の言いたかった事の1/10もたぶん理解できてない。が、何年後かに読み返すとまた新たな発見があると思えたので★5で。 最も印象に残ったのは「私」は「私」ではないという部分。人は変わっていくというともちろんそうだとわかっているつもりだったが、しかし結局つもりだったと言わざるを得なかったというのは大きな発見だった。この辺りの感覚が著者が指摘している点と合致していた気がする。 大きなテーマであるはずの二元論についてはまだ実感としては理解できた気がしないため、まだまだ本書から学ぶことは多くありそう。

    0
    投稿日: 2010.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本は著者が口述したものを新潮社の方が文章化したものだそうで、内容は非常に難しく分かりづらいものでした。上に書いた内容はほんの一部分であり、全体をまとめることはできませんでした。  著者の言うとおり、「バカの壁」はだれにでもあるのだということを意識することでリラックスでき、今まで知りたくなかったようなことや、分からなかったことが理解できるようになればいいと思います。

    0
    投稿日: 2010.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一時期ベストセラーになった本だったので、ものすごく衝撃的なことが書いてあるのかと思ったのですが、普通に興味深い本でした。やはり「巨大になった脳を維持するために」「人間は非常に余計なことを考えるようになった」のですね。「無駄に動かすことが必要」なのね! 少し読んでから、高校で養老氏の講演を聞いたことを思い出しました。今まですっかり忘れていましたが、確か特別授業で講演があったはずです。 同じように思える自分だけど、数日前とでは細胞が入れ替わって違うんだよ。っていうようなことを言われて「自分の体の中でそんなことが起きているのか~」と不思議に感じた記憶があります。 ところで、最近読んだ本は、「一神教」と「多神教」の対比が多いように感じます。『国家の品格』『風土』、『隠された十字架』の著者梅原毅氏も「多神教」優位論を唱えているとか…。

    0
    投稿日: 2010.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本書のテーマは「二元論」です。白か黒か、1か10かではなく、グレーでいいじゃん!5もありじゃん!と、柔軟に物事をとらえることの大切さを説いてます。面白いです。 しかしながら、「二元論」を奨めるがあまり、対極の位置にある「一元論」を否定してる節もあります。これこそ「一元論」の考えなんじゃないの?と思っちゃいましたが、まぁそれはそれでw

    0
    投稿日: 2010.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ものの本を読んでたら出てくるような考え方を解説した解説書(?) それなりに面白いし、なるほどと思うところもあるにはあるんですが、「〇〇なのはいけない。ま、俺は違うんだけどね」的な論調がこう、イラッと。 結局、某所の言い方を下品と承知で使うなら、懐古厨乙(笑) でも私もネットの一元的論理の侵食は前から気になってて、その辺りの見解になるようなものが一つ読めたので良かった。 しかしもっと要約は出来たはず…

    0
    投稿日: 2010.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今更ながら読みました。 当時、本を読まないっ子だったので。 『バカの壁』とパンチの効いたタイトルに、痛快な文章が好きな感じでした。読み物としては非常に面白い。 著者の考えは簡単に言えば二元論に集約される。 「実」と「虚」 「意識」と「無意識」 「脳」と「身体」 「都市」と「田舎」 中でも「都市」=「脳化社会」、つまり人間の脳によって創られた世界のお話は非常に興味深かった。 「共通了解」の流れに対する「個性」とか「オリジナリティ」に向かう矛盾や、天才に関する話、東大のバカ学生のお話は特に現実味を帯びて理解出来たように思う。 この手の読み物は前半に著者の言いたいことが述べられ、 後半は惰性でダラけた文章になりがちだが本書は一貫して著者の主張に“ハリ”があった。

    0
    投稿日: 2010.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Y=AX 私のこの本に対するAはずいぶんと小さかったよ...。 壁があったのかなぁ〜。 •「祇園精舎の鐘の声、諸行無情の響きあり」 物理的に考えればいつも同じ鐘の音も、違って聞こえるのは人間が変化G子三日も会わざれば、刮目して待つべし」 三日も会わなければ、人間はどのくらい変わっているのかわからない •人間は変わるが言葉(情報)は変わらない •金というと何か現実的ものの代表という感じがするが、金は都市同様に脳が生み出したもの代表

    0
    投稿日: 2010.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    パパの遺した本。生前「面白いよ」って言ってたのを思い返して読んだ。 最初のほうは「知ってるよ、そんな何回も言わなくても」って感じがして面白いとは思えなかった。 「わかってる」って言っても分かってなかったりするっていうのは塾の授業で思い知ってる。 でも、脳の仕組みの話は興味深かった。 単純にできてるんだね。なんだか不思議。

    0
    投稿日: 2010.05.21