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学歴分断社会
学歴分断社会
吉川徹/筑摩書房
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総合評価

26件)
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    大卒と高卒の分断を語る本 大卒と高卒は半分半分くらいの比で存在するが、偏って存在して互いの交流は少ない。そして固定化している。 学歴は正規の格差生成装置 自分の成功は努力、自分の失敗は社会問題、他人の成功は社会的な追い風、他人の失敗は自己責任と捉えやすい 高度経済成長時代は、父親よりも学歴が高く生涯賃金も多い場合が多かった。 子供が親を超えられない時代への転換 目に見える世代間関係=豊かさの時代変化+不平等な継承関係 親の学歴、職業、エスニシティ、文化資本

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    投稿日: 2021.08.01
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    先日、蓮舫が「高卒は就職できない」と学歴差別的な発言を行い謝罪に追い込まれた。本書はこの発言を補完するように、格差の根源は学歴格差であり、大卒か高卒かで社会を見れば、格差の本質がわかるというスタンスで書かれている。職業や家族は流動的であったり多様性があるのに対し、日本人を半々に区分する安定的で普遍的な指標は性別と学歴しかないとし、計量社会学の立場から実証的に検証を行っていく。 そもそも教育とは公的な格差生成装置であり、それは親の学歴に依存する。すなわち、大卒の子供は大卒(大卒再生産)となり、高卒の子供は高卒に(高卒再生産)なる。しかも、大学全入時代を迎え、この再生産が今後継続し、社会が分断されていくと分析する。(但し、話題になった「下流化」は生じていないようである) しかしながら著者は事実を分析しているだけで、学歴差別する意図はない(そうは受け取らない人は多いだろうが)。大卒には大卒の、高卒には高卒の、各々の生き方や幸福がある事を列挙し、各人の選択を肯定する。ただし、高卒は人生が不安定になる傾向が高いとし、そこに何らかの政策的な仕組みを導入する必要性を訴える。(ちなみに中卒は高卒以上に不安定になるとし、高校の義務教育化を提唱している) この度気が付かされたのは、リスクと平等の関係性である。誰もに機会の平等がある事は一見望ましい事のように思われるが、そこには流動性が生まれる(高卒の子供が大卒になる。大卒の子供が高卒になる)。この事はある種の社会的不安定をもたらし、結果としてリスクが発生する。学歴格差再生産により社会が大きく二分され、そこに安定がもたらされるのがよいのか?それとも機会の平等により結果の格差が生じ、社会が不安定になるのがよいのか?今後、国民はどのような選択をしていくのかが興味深い。

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    投稿日: 2020.05.06
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    大学進学率の増加は、半々から3分の2辺りで頭打ち。 親の学歴、親が子に期待する学歴、の差により学校に望むものが異なり、学校の集団維持が困難になる。 教師の目から見た学歴問題

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    投稿日: 2019.05.21
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    親の学歴が子供の学歴に影響するー、格差の再生産として多くの教育社会学者が問題視するのはなぜか?大卒か非大卒かで収入や職業的地位、果てはその人の格のようなものまでそこに見出し、その後の人生に大きな差異をもたらすからだろう。ならば、再生産をけしからんというよりも、学歴が必要以上に大きな影響をもっていることをいかに見直すのか、著者のいうように、高卒か大卒かは「上下ではなく質的な違い」とし、その分断を滑らかなものにするにはどうしたらよいのだろう、ということを考えさせられた。

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    投稿日: 2019.03.04
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     著者の最新刊である『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち 』(光文社新書)を先に読んで、そのひとつ前の研究であり、前提になっているところを確認するために読んだもの。  「学歴」がすべての問題の主成分にして、その出発点であるというのが大きな主題であり、その状況説明が長く書き連ねられている。結論として何が言いたいのかを気にしていると、最後のところで、大卒と非大卒の共生を保つ社会を目指すこと、社会的に弱いグループになってしまう人たちへの配慮、といった点を認識しようというところだろうか。  大卒・高所得世帯がその経済力によって子どもを社会的強者へと導くから問題が大きくなるといった議論とは一線を画するものの、その後をどう理解すればよいのか、まだこの著書の段階では整理がついていなかったようである。  今、自分自身が子育ての初期段階にあるところで、ここから何を得られるのかを考えながら読んでいたが、この手の本にありがちなところとして、子ども自身から見た視点はやはり欠けていた。非大卒<大卒(低学校歴<高学校歴)が依然として社会的な影響を強くもっているという主張の中、それでは、その現場にさらされている子どもたちはどうすればよいのか。勉強が得意な子どももいるし、勉強が得意でない子どももいる。  子どもの目線から見た風景の議論があれば、相当な厚みのある話になるだろう。  

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    投稿日: 2018.05.12
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    非常に難解。 大卒か非大卒か、多くの人が意識をしていることだと思うが、このことがあまり表に出て来ないのは分かっていてもタブーとされているからなのか。 ここに正面から切り込んでおり、科学的な説得力も備えているのだが、受け入れられるかどうかは何とも言えない。 いちおう解決策まで踏み込んではいるが、そこが少し弱く、言いっ放し感が若干捨てきれない。(他の類書よりはマシなのだが)

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    投稿日: 2014.10.20
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    『名ばかり大学生』の流れで読んだ。下位大学生がアルバイトに異常に熱心だったり、地元企業で就職し(のんびり暮らし)たがったり、『高卒』の価値観のまま大学に来ているせいかと気付いた。

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    投稿日: 2014.06.19
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    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480064790/

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    投稿日: 2013.11.02
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     大学進学率が50%程度になり、人口の半分が高等教育を受けた人となる日はそう遠くない。大学を出ているかどうかが、就職先や賃金、果ては友人関係、結婚相手までも拘束しているという。実際に感じながらも学歴で社会的な地位を語ることをタブー視していた今までの考え方に挑む良書。今、自分の付き合いのある人々を見るとどういう人なんだろう?実は自分が好んで付き合っていると思ってみても、みんな同じ学歴なんて事は・・・あるかもしれないねぇ。山田昌弘『希望格差社会』(筑摩書房2004新書じゃありません)は将来への希望にも格差についても格差が生じ、それが日本社会を不安定にしていると言う。また、リスクを避けることができない社会であるとも言う(食料偽装問題ではいつ、問題のある食品を口にしているか分からないことを露呈している)。様々な要素が我々の社会において絡み合いね単純には解決の付かないことばかりだと感じさせます。こちらも興味深い内容です。

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    投稿日: 2013.03.29
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    日本人の大半が高卒。 街にいるほとんどが高卒。 アメリカの多くの大学は有色人種はアファーマーティブ・アクションで入学審査が白人よりも甘い。つまりバカでも入れる措置がある。

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    投稿日: 2013.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    格差を論じるにあたり、なかなか表面に出てこないもの、それが学歴。 「格差」ならぬ「学差」という言葉に著者の主張がこめられている。 学歴をまっこうから扱うのは勇気がいるし、普段の会話でも話題にしにくい。 しかし、ニートやフリーター、非正規雇用などなど、現在の雇用問題を扱う際に、大卒か非大卒かで考えるとクリアに理解できるというのも本当だと思った。 先行き不透明な社会で、子どもは長期的な視野で行動するのは難しい。 でも、大卒か非大卒かでどのようにその後の人生が変わってくるのかは、教える必要があるのではないかと思う。 マーケティングなどにも応用できるっていうのは、なるほどと思わせられた。

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    投稿日: 2012.08.31
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    大阪大学大学院人間科学研究科准教授(計量社会学)の吉川徹(1966-)による、学歴社会の社会学的考察。 【構成】 第1章 変貌する「学歴社会日本」 第2章 格差社会と階級・階層 第3章 階級・階層の「不都合な真実」 第4章 見過ごされてきた伏流水脈 第5章 学歴分断社会の姿 第6章 格差社会論の「一括変換」 本書で論じられている学歴とは、有名進学校の受験競争や国公立や有名私立大学間の優劣を問題にする「学校歴」とは一線を画している。端的に言えば大学卒と非大学卒の間に横たわる大きな溝としての学歴分断が主題である。 昭和から平成にかけて起こった学歴社会における大変化とは、大学進学率の絶対値が上昇したということではなく、進学率が現状の50%より増えることなく横ばいとなったことである。 これは、大学全入と言われ進学について広く門戸が開かれているにもかかわらず、高校生の半数は大学進学を希望していないことを意味し、それは家庭の経済的な理由ではなく、親子共々大学進学を希望しないという家庭が再生産され続けるということである。 そのような学歴分断社会の中においては、子は親の学歴を追い越したりせず、学歴間の上下が親子世代で解消されることのない社会ができあがっている。親から子に学歴が受け渡される社会の成立である。 これにより、大卒再生産家族(35%)、学歴上昇家族(15%)、学歴下降家族(15%)、高卒再生産家族(35%)という比率で社会が分断され、そのうち下位50%の高卒家族が世帯収入550万円以下の下流社会に分類される。これらの非大卒層は諸々のアンケートで示される文化水準においても大卒家庭との文化資本の差が歴然となっている。 新書というある種啓蒙的な媒体に拠って、これほどまでに学歴格差が固定化していることを明示した書籍は無いであろう。日本社会の大きな転換点としての学歴分断社会の成立を説得力を持って説明する本書の主張に反論する有効な術を評者は知らない。

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    投稿日: 2012.02.18
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    西欧圏などのエスニシティや階級の代わりに、日本では「学歴」がその役割を果たし、「学歴」がさまざまな「格差論」の「主成分」になっていると説く。大卒と非大卒の「学歴分断」からは、今後もしばらく抜け出せそうにないので、どう折り合いをつけていくのがよいか?というように論じている。個人的には、「学歴」によって担保されてきた高度成長期以降のメカニズムの崩壊とともに、「学歴」に代わる新たな尺度(SNS上のコミュニティ的な同嗜好集団など)が現れてきていると感じる。ICTのさらなる進展で、それらが固定化、島宇宙化することで、新たな「階層」めいたものも再生産され、文字通り「合わない」人とは「会わない」ようになる、との危惧もある。しかし、一方でこれらは新種の凝集性を形成し、それらが変革の大きなパワーになることも否めないので、全否定もできない。

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    投稿日: 2012.01.22
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    本書は「学歴」が「格差」に及ぼす影響について書かれた本だが、特筆すべきは様々な社会学的な議論を整理しているにある。例えば2000年代になってから横行している「格差論」について、様々な意味の「格差」が存在していて、まず定義がそれぞれ少しずつ異なっているためそれらを整理し、その上で様々な格差が存在しているが実はどれも「学歴」と絡んでいるということをきめ細かに説明している。その他にもデータをベースにしつつ説得的かつ“背伸びをしない”議論を展開しており、実に有用な一冊である。

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    投稿日: 2011.11.06
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    高卒vs.大卒の構図があるのだということはよく理解できた。 私の感覚としては、大学を卒業するのは当たり前だと思っていたので、高卒の人たちの人生について考えてみることもしなかった。 自分に高卒の同級生がいたら、同窓会で再会したときにどのような生活を送っているのかを聞いてみようと思った。また、その人の子供はどのような教育を受けているのかも気になるので質問してみる。 しかし、高卒の人間は、余程努力しないと大成しないだろう。斎藤一人氏のようにたとえ中卒であろうとも本人の努力で立派な業績を残される方は確かにいる。 だが、歌手、スポーツ選手や将棋・囲碁など特異な技能に秀でている人を除けば、ほとんどの人が低賃金のままであろう。 ただ、大学を出ても、自分で学ぶ方法を身に付け、社会の変化に対応できる人材に育ち、結果的に高い賃金を貰うとは限らないので注意する必要がある。

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    投稿日: 2011.10.28
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    ドラゴン桜のワンシーンであった日本の将来像、その根拠が詳細に描かれている。 大学進学に懐疑的な高校生は一度読んでから進路を再考することをおすすめする。

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    投稿日: 2011.04.10
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    人は生まれながらに平等ではない。学歴は再生産され、高卒層と大卒層の格差は広がって行く。日本社会が学歴分断線によって構成されていることを様々なデータを用いてわかりやすく説明してくれる本。

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    投稿日: 2010.10.04
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    [ 内容 ] 日本の大卒層と非大卒層―。 全人口におけるその割合は、ほぼ同数となってきた。 しかもそれは今後も続く。 これが本書の言う、学歴分断社会である。 そして大卒/非大卒という分断線こそが、さまざまな格差を生む。 学歴分断社会は、どのようにして生じたのか。 そこに解決すべき問題はないのか。 最新かつ最大規模の社会調査データを活用し、気鋭の社会学者がこれまでタブー視されてきたこの領域に鋭く切り込む。 [ 目次 ] 第1章 変貌する「学歴社会日本」 第2章 格差社会と階級・階層 第3章 階級・階層の「不都合な真実」 第4章 見過ごされてきた伏流水脈 第5章 学歴分断社会の姿 第6章 格差社会論の「一括変換」 第7章 逃れられない学歴格差社会 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2010.08.29
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    データに基づいた社会学者の格差論。 GCOEかなんかのプロジェクトの成果の一部が本にまとめられたもので,こうやって社会に還元されるのは,いいことだ。 学歴で格差ができるというのは,分かっていても大っぴらには言いにくい現象だけど,データを使って淡々と今の社会状況が説明されている。 「そもそも学校制度とは,子供を学校で教育した結果としての本人の能力や適性に応じて職場に送り込むパイプシステムであり,学歴に応じて職が決まってしまうのというのは,学校制度にそもそも期待されていた機能である。ただ,そうやって決まった職によって,ステイタスや報酬が大きく異なり,その後の人生が大きく影響されてしまうという現象がもれなくついてきてしまうのが,問題を引き起こしているのだ。(意訳)」というのは,言われてみればナルホド!と,と納得がいっておもしろかった。

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    投稿日: 2010.08.22
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    私は大卒のフリーターないしニートという存在を知っている。 私の同僚は現在高卒の人間だらけだが、見方によっては彼らは一流企業の正社員である。 そんな私の状況が特殊なのか、そうでないのかはわからない。ただ、あくまで「おおむね」著者の主張する状況は存在しているのだと思う。上述の人々は世間的にはおそらくかなりの少数派であろうから。 著者の言う学歴分断とは「大卒/高卒」の分断のことであり、その主張は一貫している。一貫しているがゆえにいささか乱暴な論理もあるように感じた。

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    投稿日: 2010.01.06
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    09年11月7日開始 09年11月7日読了  格差の源は「学歴」にありと、論じている本。まあ、わからなくはないけど。

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    投稿日: 2009.12.31
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    「学歴」に対しての考察ということで、購入して見た。まあ、いろいろあるけどやっぱり学歴社会なんだな、日本は。

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    投稿日: 2009.11.10
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    日本の大卒層と非大卒層―。全人口におけるその割合は、ほぼ同数となってきた。しかもそれは今後も続く。これが本書の言う、学歴分断社会である。そして大卒/非大卒という分断線こそが、さまざまな格差を生む。 以下、印象に残った内容。 分断された社会の下層側にとって、 希望の持ちにくい社会構造になっているという指摘。 18歳高校卒業直後の時期を、 職業訓練でもなく学びでもない物事に費やすリスクを知るべき、 というニートへの警告。

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    投稿日: 2009.11.09
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    ゼミの課題文庫。 豊富なデータ分析から導き出される理論と、 「学校歴」と「学歴」の違い、学歴分断線など、 ためになる話もちらほら。 そんな感じです。

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    投稿日: 2009.10.29
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    キーワードは「学歴分断線」 言いきったな・・・ 再生産の結果を生きる今の世代が親になるとまたどうなるか

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    投稿日: 2009.06.10
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    とちゅうから、道を外しているように思う。もう1つ、高等教育の学費負担が、現状を現状のままにすることに与しているんじゃないのかなあと思うんだけど、どうなんだろ。

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    投稿日: 2009.05.12